トートバッグから巾着バッグに後から変更できます、巾着ホールタブを10個後付けし巾着ひもを通して使い方の可能性が広がりました【1269】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「創造」というのはそれほど綺麗な順番でも完璧でもない。。これこそリアルな実態です。

ハンドメイドバッグ活動においても、同じことがあります。

2022年に製作して一度完成したトートバッグが、その1年後の2023年で不足の部分を見直し追加、更には2024年のこのたびに更なる追加をしたケースがありました。

こうした、年月をまたいでの変遷こそ、当ブログ記事ではお伝えできることではないかと思います。

このたびは、2022年で一度製作したトートバッグがルーズな出来上りであることが気になり、2023年でスタイリッシュなピンタックを入れたがそれでも使い勝手が悪いふにゃふにゃ感を、更に2024年で巾着袋への思い切ったアレンジに行き着きました。

その完成の様子とノウハウをご紹介しながら、本当のリアルな記録のあり方ということもお伝えできればと思います。

その時だけで完結するように持っていくような「操作」を決してしない、本当の製作のスタイルの姿をお届けする決意を新たにした姿です。

劇的アレンジ、トートバッグに巾着ひもホールタブを10個後付け、そこへ生地で仕立てたひもを通して取っ手付きの巾着袋にすることができた

まずは、2022年の最初の完成の写真から順にご紹介してまいりたいと思います。

2022年:縦がやや短く実際は口が開きっ放し、使い勝手が悪いトートバッグ。それゆえ自分使いとなった未熟さ。
2023年:四隅にピンタックを入れることでフォルムをしっかりさせてスタイリッシュにアレンジしました。

しかし、こうまでしてもあまり実際の手応えとしては変わらず、相変わらず使いにくいものだったのでした。

口が開いてしまうということが一番の心地悪さ、この口の部分の解決が「巾着」だと思い付いたのです↓。

2024年:後付けで巾着ひもホールタブを縫い付け、巾着ひもを追加して巾着袋に生まれ変わりました。

これで、使い勝手の悪さは解決して、行き着くところまで行きました。

相変わらずのふにゃふにゃ感は元の工夫が不足の仕方の無さ。

ハードな芯地を入れ直して作り直さない限りは変わらない風合いですので、とりあえずここまでで納得しました。

では、ここからは、簡単に過程をお伝えしてまいります↓。

「巾着ひもホールタブ」用のはぎれを探しました。黒が良いと思っていた中、すでに裁断済の10枚を発見。
裏面に接着芯、縦10cmx横7.5cmの縦折り、次にその線に向かった三つ折り、短い両端は1cm強内側へ折る。
本体に等間隔で縫い付け。両サイドの間を空けてしまいましたが、本来は前後互いに近い位置の方が良いです。
巾着ひも作り:ぶつ切りのはぎれの黒を集めて、左右対称に並べて、同じ配置の2本を繋げながら作ります。
5cm巾のぶつ切りのパーツをつなげたら、四つ折りの観音開きに折り、ボックス状にぐるり1周ステッチで固定。
完成:元々取っ手が付いていましたが、なんと内側に自然に行ったのです。口はしっかり閉まるように。

あとがき

このたびのアレンジは、自分の品物に対してです。

こうして、自分の持ち物を高めていく際に、あることに気付きました。

他人のためのものよりも力が「入らない」のです。

「自分の物だからいいや」と妥協してしまう点を感じました。

それでも丁寧にはやっているので、これは本人にしか分からない微妙な感覚なのかもしれません。

ここで改めて、人のためのお品物を丁寧に心をこめて製造していくことの意味と大切さを感じ、その方がピクチャレスクの場合は向いているという方向性が決まっていきました。

「どうぞ、今後も安心して当ハンドメイド品に対して対価を払っていただければ。」ということがはっきりとお伝えできると思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

もう同じものが見つからない場合は当てぬ布をスタイリッシュに縫い付け、洗濯により裂けた40年来のピアノカバーの継続【1377】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

擦れたり持ち運びがあまりないような動きがないお品物、所謂「置物」のような劣化が無い布製の小物は、比較的持ちが良く長く残っていくことが多いです。

実家へ帰ると懐かしい昭和時代の物がたくさん見つかります。

それぐらい変化がないままなのです。

かつては当たり前にあったインテリア品を今まじまじと見てみると、随分価値が増したように感じるのが経年後の面白さ。

このたびは、アップライトピアノカバーのお洗濯をすることでリフォームの必要性が出てきてしまいました。

原因は布地が経年で弱ったところへ追い打ちをかけたのか、洗濯機の脱水により一部破れてしまいました。

この時、脱水をかけたことを非常に後悔、手洗いまでは良かったのですが、脱水もせず自然乾燥をするべきだったのでした。

40年前購入(祖母より贈呈)のアップライトピアノと共にこのカバーも足並みをそろえてきたのです。

この写真は実際のピアノに設置前のお洗濯後にハンガーラックに干している場面です。

色使いが独特の、「金華山織」という生地で作られたカバーで、黒がベージュやレンガ茶の中に溶け込んだ渋いテイストです。

どす黒く汚れた状態を手洗いで綺麗に洗い、脱水をした後にアイロンをかけて房や毛並みをそろえていきました。

そんな中であることに気づきます、一部裂けていたのでした。

それがこの度のリフォームのきっかけです。

金華山織りのピアノカバーの一部の破れをサテンの同色で馴染む色の当て布でパッチ縫い、何事もないかのように目立たない姿になるリフォーム方法

こんなレトロな素材や柄を是非今後も継続して持っていきたいと思いました。

そこで破れ部分をリフォームします。

正面から見ると奥の方の端っこがこんな風に破れていました。
まず、裂けた箇所の縦に走る糸をそのままに、横向きに馴染む同色糸を走らせ、縫い閉じをしました。
裏からと表からと両方横ステッチを入れます。あくまでもひっぱらず元のままに織り目を継ぎ足すイメージ。

針を上下に元の糸と絡ませながら編み込むように糸を渡らせていきました。

引っ張って口を閉じようとすると変なタックが寄ってしまい美しくありません。

あくまでも元の面積はそのまま活かしますので、織り糸を追加して埋めてあげるイメージです。

「かけつぎ」という上級な手法があるようですが、ああいった考え方と基本的には同じです。

あの技術は全く持ち合わせてございませんので独自のやり方になりますが(^_^;)。。

次に、白でも良いのですが、黒の12mmの伸び止めテープで傷み部分全体を覆いました。

2つを重ねてすべての傷み部分が最低限カバーできるくらいのサイズ感です。

できるだけ目立たない方が良いですので余分には必要ありません。

表面にも同じように伸び止めテープを貼り、傷み部分全部をカバー。

最初接着芯でやってみましたが、糊の付きが伸び止めテープの方が断然上ですので、伸び止めテープがお勧め。

四角よりもこうした多角形の方がスタイリッシュ。型紙を作り馴染む色や素材の別布を裁断。
カットした別布に接着芯を貼ります。
多角形に固定しておくために、アイロンで縫い代1.5cmくらいを折ったら、外回りステッチを入れます。
元のステッチの上をなぞるように更に2周(2重)ステッチで固定。この時に裏にハード薄芯2重を当てています。
裏面のハード薄芯2重にもステッチ2重が貫通。固定の待ち針を端っこに止めてやりました。
裏面の仕上がり:余分をハサミでカットしてスタイリッシュに仕上げます。
実際こんな位置なので、ピアノのてっぺんに位置する場所です。目に映る機会はあまりないです。
before/afterの比較:お直し前の破れのまま使っていくことを考えたら、心がうんと安らぎます(^-^)。

あとがき

当て布は、メンズジャケットの肘(ひじ)のアタリ防止を彷彿とさせます。

リフォームしながら思ったことは、結局、最終的な見栄えがスタイリッシュなのかというところも大事なのですが、それでもこうして手間をかけてやったリフォームの行き着いたところというのが、「安心感と心地良さ」でした。

「気持ち」は目には見えませんが、その代わりひしひしと感じることであり、この「心地」こそが本当の目指すところだということをお伝えしたいと思います(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

年代物のワンピースが好きな方への応援、3つの長さのインナーキャミを持ち合わせれば裏無しでも大丈夫【1341】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ワンピースを集めてきました。

それほど多くもないお出かけ着のワードローブの中の古着ワンピースは6点。

すべてロング丈のものです。

購入時には、「オーダーメイド」「注文服」「手編み」「手作り」「ハンドメイド」「昭和レトロ」などをキーワードに、ネットでくまなく古き良き味わいのワンピースを「数あるワンピースの中から購入し過ぎないように厳選します。

ワンピースは上下セットや組み合わせが必要ない分探すのが非常に易しいのです。

あとは小物使いでコーデが完成していくので、根本にこだわる部分さえ決まっていればワンピースは探しやすいアイテム。

拘りの中心に「ロング丈」がありますが、一言ロングと言ってもその差はあります。

「ひざ下からくるぶしまで」が大まかなロングの領域と決めています。

ワンピースの着丈でいうところの90cm-120cm辺りまでの範囲です。

見つけたものが希望のピッタリの丈だとは限りません。

その点が1点物の魅力であったりもしまして、その現状の丈に自らが対応していくという「譲歩」になります。

古いワンピースはインナーは抜かれていることも多く、透けている状態で販売されていることも多いです。

よって、インナーキャミをワードローブに持ち備えております。

このたびは、3種類の丈のそれぞれの役割アップのための、インナーキャミの中で1点長すぎるロング丈をカットするリフォームをし、3種のサイズの最も望ましいバランスを作っていきます。

そして、他の「ショート」「ミドル」に続く「ロング」という最長に当たるタイプがもっと可能性に溢れ、出番も多くなるものにしていきたいと思います。

良質な黒のリブ編みの超ロングキャミ、あまりに長くワンピースのロング丈からもはみ出す現実から、10cmをカットした

デフォルトで100cm強の丈の長さ。長過ぎてワンピースのほとんどからはみ出してしまいます。

せっかく裾の始末がフリル巻きで素敵なのですが、このインナーキャミの出番が少ないのです。

その理由は丈が長過ぎることにあります。

そのせいで、長い間持っていたものの、くるぶしほどもあるロング丈のワンピースに一度だけ着用した記憶しかありません。

丈が長過ぎるインナーはたっぷりとして一見良さそうですが、ほとんどがロングワンピースの裾から5-10程はみ出してしまうのが現実なのです。

ということで、思い切った裾上げの必要性があるということで、この度リフォームをしていきます。

10cm程上がるイメージでやっていきます。

先端から8cmの箇所に印をチャコペンで付けました。そして、カット。

10cmでなく8cmとしたのは、カットし過ぎて中間的な長さの他のインナーキャミに近くなってしまってはいけないから、三つ折りの部分を除外したのです。

あくまでも控え目に、それでも飛び出さないように。。と程良きカットの分量が8cmくらいでした。

ニットなので、黒色の伸び止めテープ12mm巾の(平)を裾にアイロンで貼りました。
伸び止めテープの12mm巾の分量に沿って三つ折り。

2.4cm分の裾が更に上がりますので、先ほどのカットと合わせて、8cm+2.4cm=10.4cm。

約10cmが上に上がりました。

三つ折りステッチをミシンで1周して終了。生地の良質さと伸び止めテープの硬さでとてもやりやすいです。
10cm裾上げされたロングキャミ。これで、着丈が93cmになっていました。

とてもすっきりとしました。

これで、このロングキャミは、多くのワンピースへの着用の出番が出てくることになりそうです。

ただ、93cmというのは、95cm程度の着丈のワンピースにははみ出す可能性が生まれ、もっと短いインナーキャミを着用が望ましいです。

基本的な考え方としては、着丈よりもインナーキャミは、▲10cmというような考え方が良いと思います。

ワンピースの丈よりも10cmひかえた長さのキャミを選ぶということです。

これ1点だけでは複数の丈の長さ違いのワンピースには対応できるわけではありません。

そこで、3つの丈を持つという持ち方を次にご紹介したいと思います。

ロング丈用の中でも3種のを持つランナップ例:61cm、78cm、93cm

ワンピース用インナーキャミ:3種のどれもデザインが違います。すべて黒系。
裾の長さの違い:左からショート:61cm、ミドル:78cm、ロング:93cmです。

それぞれに+10cmしたワンピースの着丈という見方です。

こんな風に、1点物であまり融通の利かない点がある古着ワンピースの丈の長さについての工夫ができるのです。

それによって、透けるから着用しにくく敬遠されている、だからこそ良いのが残っているワンピースを見つける選択視野が広がります。

裏地が付いているか否かなどの縛りや条件が解き放たれた瞬間です。

こうして、どんなワンピースが来ても、インナーキャミのラインナップが3種あれば何も心配することはないのです。

あとがき

このたびの、インナーキャミは、元は、おそらく1980年代後半-1990年代前半のこれ自体がワンピースとして着るタイプのお品だと思われます。

もともとインナーとしてではないメインワンピースとして売られていたものだと思います。

これをインナーとして着ることで、リブニットの溝に空気の層がたまり、保温効果のあるポリエステル/100%素材が機能として寒い季節にも活躍してくれます。

真冬のワンピースなどにもとても有難いインナーになりそうなのです。

古着選びは、固定観念はよくありません。

見方をフラットにしてみると、新しい着方が生まれることもあるものです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<リメイク図解>口が大きく開いたマイバッグはプチ改良できる可能性、セキュリティー性を高めるための「タブ」の後付けでバッグとポーチを繋げる対策【1301】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「コロナ」が2023年5月頭にインフルエンザのような部類の病状に認定されたことが大きいです。

新緑の季節も相まって、お出かけする人が増加。

コロナ以来の3年ぶりの海外旅行だとの外国人の方が嬉しそうにはしゃいでいる映像も拝見します。

今や物価が世界の中では低めの日本が「お得感」がある、更に安心な場所であるという信用のもと、多くの外国人観光客でにぎわう様子が見られます。

日本人としては誇らしいことですが、反対に日本人が外国へ旅行する機会も増えていくでしょう。

ただ、外国では世界的物価高のせいでお食事代が高くついてしまうというデメリットもありますので躊躇する一定の人数もあるかと。

とはいえ、旅行全体の出費としては、ほんの一瞬だと考えれば仕方が無いのかもしれなく、それ以上にこれまでの溢れんばかりの気持ちが爆発しているのではと。

遠出の旅には、持ち物の安全性が求められます。

紛失や盗難を避けるために、ハンドメイドバッグを製作してきた実体験から、ご提案できることが1つありまして、ご紹介したいと思います。

大切な物を入れるミニポーチとバッグにタブを後付け、タブにひもを通し抜き取られないようにつなげることでセキュリティー性を高める案

左はバッグの内側、ポケットが上寄りについています。右は小さなポーチです。

遠出では、この右の小さなポーチが不安です。

スッと抜き取りやすかったり、はずみで飛び出したりする心配があるのです。

そんな不安を解消しセキュリティー性を高めるために1つの案を思いつきます↓。

タブを縫い付ける:例えば、ポケットの入り口辺り、取り付けやすいバッグのサイド、ポーチのサイド。
タブを赤で表示:バッグのデザインにもよりますが、このような位置に後からタブを縫い付けるという案です。

実際は、もしかして困難だったり不可能だったりすることもあるかもしれません。

バッグの内側やポーチも多種多様な作りがありますので、すべてがこのやり方で可能ではないかもしれませんが出来そうかどうかを一度は考えてみることはお勧めです。

このように、バッグとポーチに互いにタブを付けることがまずはポイント。

そして、その後タブに紐を通したりチェーンを通してバッグからポーチがこぼれてもつながっているという状態を作っていくのです。

あとがき

このたびは、アイデアの図解のみでしたが、出来上がりの商品では「著作権の侵害」を考慮し、このような形のご紹介としています。

バッグやポーチもすべてハンドメイドで作るわけではありません。

もうすでにお手持ちのブランドバッグなどはそれ以上何も策が無いとあきらめがちですが、タブを縫い付ける程度の手の加え方なら、デザインへの影響はありません。

。。とこのように、自分の持ち物を自分ででアレンジすることは無限だと思っていたのですが、ここ最近はブランド様からのメッセージのようなもので自分使いにおいてもアレンジを控えてほしいとの意向があるという情報が。。

ブランディングがユーザーの使い方にまで威力を及ぼしている一場面として、この情報を見逃すわけにはいきませんでしたが、同時に矛盾も感じています。

元々セキュリティー性が弱い商品だったのであれば別問題ではないか。。これです。

こうしたことを反面教師に、ハンドメイド業の者は自分が製作するものに使い勝手やセキュリティー性の配慮を入れていくべきなのです。

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書き手:ピクチャレスク

入口が開きっ放しのブランドシャドウケースをしっかり収納したい、入り口にマジックテープを追加し収納力をわずかに高めるアレンジ【1297】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

コスメグッズは頻繁に使うものだからこそ1つ1つのアイテムを大切に収納していきたいという考え方をしています。

ファンデーションケースをそのままのポーチに収納することで中身のフィルが割れてしまったこと、残り僅かなシャドウの中身がひびが入り粉が飛び出したことなど一度は経験されたことがあるかもしれません。

慣れると当たり前になってしまうことで少しずつ乱暴な扱いをしていることに気付いていないのかもしれません。

毎日使うものだからこそ、綺麗に使い、綺麗に収納するという考え方をこの度のリフォーム例と共にお伝えできたらと思います。

ブランド化粧品のシャドウケース袋のアレンジ使い、入り口開きっ放しの不安定感をマジックテープで留めて固定した使い方で安心感を加えた

図解が単純ですが、1枚仕立てのこうしたケースがよくシャドウケースに附随されることはご存じではないかと。

黒色のベルベット風・別珍風といった毛羽だった素材です。

上が空きっぱなしは中身が飛び出すことが多く、ここに安定感を加えていきます。

中身に別の物を入れたいことで、この度のリフォームを思いついたのがきっかけです。

ちょっとした揺れですぐに飛び出す開きっぱなしの入り口に機能を付けていきたいと思います。

入口にほんのわずかな面積のマジックテープを設置していきました↓。

本体は黒。マジックテープも黒系を付け、縦1cmx横2.5cm程にカット。表面に付けることにご注意を。

オスとメスをそれぞれの前後面の「表面」にミシンで縫い付けます。

この時点ではマジックテープが外側にあるべきです。

縫い付け終わったら、アイロンで上部を内側へ折り、マジックテープが内側へ隠れます。
最後に内側面の方からステッチをぐるり1周かけていきます。丈夫に二度縫いしました。

これで、入り口に留め具が出来ましたので完成です。

ちょっとしたアレンジに過ぎませんが、今までよりもずっと気持ちよく収納できるようになりました。

シャドウケース袋だけをいただいたので中身に鏡を入れる使い方をしたわけです。

ただ、このことはお忘れなく↓。

そもそも該当ブランドの中身とケースが一致して、セットで使えることを考えて作られたもの。

厚みのあるシャドウケースだと留め具など無くてもジャストフィットサイズなので大丈夫だから最低限の出し入れもしやすいバランスで作られた袋なのだと思います。

よって、このたびのアレンジは、袋が分離している場合に別のものを入れたい使い方の場合です。

ただ、本来最も望ましいのは、最初に作られたブランド様の考え方に沿った組み合わせ、元の目的や作りを尊重することも忘れてはなりません。

あとがき

結局は、元のそのままの使い方が一番だということもこうしたアレンジで思うことがあります。

特にハイブランド様の収納袋はそれ1つにしても「らしさ」があります。

それも価値、何でもかんでもアレンジしてしまうよりも、「既製品そのままの良さ」に対して敬意を払いながらです。

リフォーム・リメイクすることは確かに一瞬新鮮な心地を味わえますが、長い目で見て本当に価値が高まるものなのかを考えて行うことが大切です(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

アタリの線を隠す時にどうしても必要だった、レースはただの飾りじゃなく「隠す」という機能も持ち備えた装飾資材なのだということの証明【1287】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着ライフを送っておりますので、どうしても時々1点物ならではの悩みがあります。

それは、サイズが合わない部分があること。

そういった場合は必須のウエストやヒップのみを合わせて残りの丈などの寸法は妥協することで受け入れています。

多くの古着を好まれる方が頷いてくれるはずです。

とはいえ、可能な限りを尽くしたいとも思うもの。

このたびは、ウエストはよかったものの丈が短すぎた古着デニムパンツのリフォームです。

ただ丈を延ばすだけでは終了しなかった理由がありましたのは、目立つ「アタリ」。

デニムなどのコットン素材は硬いので、こうして跡が残りやすいものであり、消すことができないのです。

このたびは、この「アタリ」を「隠す」ということを試み、成功していく様子をお伝えしたいと思います。

古いデニムパンツの折りの線の「アタリ」、丈を延ばすことでどうしても見えてしまうことをかわいい「レーステープ」が素敵に解決してくれた

品質表示が消えてブランド名不明の古着デニムパンツ。二つ折りの独自の裾上げを解体した「アタリ」。

この線は気になるものであり、パンプスと共にエレガント寄りにはきたい場合、これを隠したいと思いました。

そして、ある策を思いついたのでした。

その材料はレース、隠しながら装飾できないかと考えます↓。

数ある豊富なレーステープからこれを選んだ理由:トップスに合わせると決めているセーターにマッチしたから。

白と一口に言っても、アイボリー・オフ・クリーム・ベージュと色の展開も多かったこととレースの種類も随分ありました。

その中では、真っ白ではない黄色みのあるタイプ、ベージュまではいかないかろうじて白にほんのりクリームがかった色です。

そして、レースのデザインはあっさりとシンプルなタイプ。

それでも装飾性も適度にあり幅が広過ぎない、そして、セーターのがさっとした風合いにマッチする麻のような雰囲気の素材感がこれでした。

もうその他は目に入らなくなりました。

よし、これで決まりだ!。

そして、白い線の上をなぞるように、同色のオフカラーの糸でミシンで固定ステッチしていきました。

裾からの距離が、これくらいであれば、何とかミシンがかけられまして、幸運でした。

レースの端っこは視界が一番隠れた内股のデニムのハギ目のある場所に持っていきます。

レースの縫い代は内側へ折ることで隠しながら丁寧に3本を均等にステッチ。

まず最初に、真ん中からスタート。

レースの真ん中は、アタリの白線に一致する場所です。

内側には綺麗に幅が均一の3本ステッチが出ています。真ん中から最初にスタートしていくことが均一のコツ。
完成:もし、3本でなく、真ん中1本のみであると、洗濯などでレースがよじれます。ここは手間をかけるところ。

あとがき

この度のアレンジのまとめとしましては、レースを「機能を持った資材」として重視した点です。

「隠す」という機能が非常に重要になっていたこのたび、見事にその役割を果たしてくれました。

レースは、「飾る」ことだけを考えがちですが、果たすべき役割があって取り付けた場合にその意味が深まります。

なぜその場所である必要があったのか、なぜこのレースの種類である必要があったのかなどすべての「なぜ」にまっすぐに返答ができるのです。

レースは決して装飾目的だけではない、立派な「機能」を持った優れた資材なのだと教えていただきました(^-^)。

山田絵美
書き手:ピクチャレスク

早い段階で対策としてやっておくことが後の傷みを遠ざける、フェイスタオルの端っこのわずかなほつれを見逃さず縫い代を内側に収納【1258】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

毎日使う当たり前のアイテムだからこそ、良質な作りだと納得して選んだタオルを末永く使いたい。。など、インテリアに対する方針があります。

ライフスタイルの中でタオルは必須アイテム、毎日の心地よい暮らしの為にはこの当たり前こそが重要だという考え方をしています。

買い替えれば良いという考え方よりも、1つのアイテムを何年も末永く使うことの方が素晴らしいスタイルだと思っています。

このたび、キッチンのフェイスタオルがほつれてきました。

少し時期早々に感じますのも、まだ入手後1年しか経過していないからです。

何十年も使う見込みからすると、この先も末永く使えるものに、今ここで早めにリフォームしておこうということになりました。

なじむように黒い接着芯と黒い縫い糸を使用したフェイスタオルの端っこのリフォーム、この先も長く長く使い続けていく重要な岐路

リフォーム前の状況:こんな風に端っこがほつれていました。

おそらく洗濯機による圧力などが原因だと思いますが、そもそも最初の三つ折りの縫い代が甘いということも原因にありそうです。

もう片方と対象ですので、良い方を見ながら補修していきます。
余分な飛び出した糸はカット。ほつれが糸に戻ってしまっています。ここで活躍してもらうのが接着芯の黒色。

これを4枚重ねて上の人差し指のあたりの位置に貼りながら、くるみ込みやすいように布的な役割として利用します。

分量このくらいを4枚仕立て用に4等分にカットします。
カットしたパーツが4枚重なって生地みたいになりました。これを先ほどの指の位置に貼ります。

写真が不足気味で申し訳ないですが、ここで、延長した接着芯付きの黒い飛び出した部分を三つ折りして内側にアイロンで畳み込んでいます。

黒糸ステッチでボックス型に、そして内部にジグザグをやり過ぎない程度に施します。
完成:もう片方と似た様相へすっきりと修正しました。糸の飛び出しが消えて、お品物の高級感も蘇りました。

あとがき

こういった何気ない日常の作業も、すべては末永く物を大切に持っていくことが目的です。

買い替えれば良いという感覚は今後は見直す必要があると考えます。

普段から貴重な数少ないお品を選んでいる趣味嗜好から生まれた考え方かもしれません。

どうせ同じお値段であるならば、粗悪なお品ではなく良質な中古品やデッドストックはお勧めです。

たくさんあり過ぎるから、物を大切にすることに疎くなってしまうということがあります。

これは、物であふれた満たされ過ぎた状況が、人の気持ちを鈍くさせている悪しき姿だと見ています。

身近な些細な事でも実践できる環境に考慮した「精神」を一人一人が持つことから始まると思います(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

ゴールドジュエリーに相性が良い黄緑の何十年か前のレザーバッグ、色褪せの補色をカラークリームを混ぜて作った色で仕上げた【1251】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの投稿は、1つ前の【1250】の続きになります。

古物市場で購入の綺麗なグリーン色の本革レザー型押しのミニバッグが経年により裏地の汚れ・表面の色褪せが起きていました。

そうは言っても今後も使えそうな素敵なバッグです。

流行を感じないいつの時代でも思い切って持てそうな点がブランド様のデザインの素晴らしさだと思います。

こういった流行のあるアパレル品のお洋服と共に、ブランド様が製造されるバッグというのも流行が色濃く入ることが多いです。

それでもおそらく30年程度は経過しているであろうと思われる古いお品物が今もこうして使いたいと思えるそのデザインに脱帽です。

【1250】では、裏地のお洗濯をする場面をご紹介しました。

運が良く裏地が飛び出す作りであったことも何かのご縁、そうして、前半の作業が無事終了しました。

後半のこのたびの【1251】では、色褪せのレザー部分にカラークリームを塗るという作業です。

おそらく、こちらの方が難易度は上がります。

そして、既存の色のクリームのカラーがなかったというところからのスタートだったのでした。

「色が無いなら2色を混ぜて色を作れば良い」との売り場の店員様からのアドバイス、青と黄色を混ぜて元の色に近い黄緑色を作って補色した

色を混ぜて塗るという行為は何も絵画だけではなかったのです。

こうした補修の作業の特殊な色でも混合ということが成り立つようなのです。

ややメロン色に寄った微妙な黄緑に出来るだけ近づくようにと、紺と黄色をこんな割合で混ぜます。
こうした色は、パワーの強い暗い色は控え目に加えるところがポイントですので、黄色を多くしました。

発展的な考え方としては、「紺+赤=紫」「黄+赤=オレンジ」などに同じやり方が落とし込めます。

ただ、白が存在していないというのも製造メーカー様の意向、濃淡は難易度が高い作業だと想像します。

こちらは、「サフィール レノベイティングカラー補修 チューブ」という名前のクリーム。

「東急ハンズ」様で購入しました。

実際に塗布すると分かることですが、せっかく補色できても、ツヤが足りません。

こういった柔らかい半液体のようなクリームでもツヤというのは別になります。

素人ながらの解釈ですが、ツヤ出しそのもの自体がコーティングのような役割であるから、色の補修の段階では混ざらないのかなと。

よって、この作業が終わり乾いた後にツヤ出しを塗りました。

かなり邪道ですがそこはused品、靴用のツヤ出しの透明タイプを利用してしまいました(^_^;)。

写真撮影の時間帯が違い色が違うこと申し訳ないです。施工後がなんとなくツヤが出て落ち着いて見えます。

そうして仕上がったツヤも出た補色の完成がこちら↓。

これまた色が上の写真と違って申し訳ないのですが、現物には近いです。色褪せとしては解消され多方向です。
サイドから見た様子です。隙間のふき取りが甘かったですが。。

あとがき

細かいカラーの再現としては、元のメロングリーンよりは、黄緑寄りになってしまいました。

元がどうだったかというのは 色が褪せてはいたもののこのブランド様がチョイスされたカラーというのは、メロン寄りの方であっただろうと思われます。

これを外注でお願すると忠実なカラーで、しかももっと正当な方法でやってくれるでしょう。

ただ、中古品で購入のせっかくのコスパの良さを活かすために、このたびは自主リフォームをしてみたのです。

こうして自主的にDIYをする方も増えていると思います。

そういった材料が豊富であることも、ニーズの高さに比例しているからです。

それに伴い、経験談や、店員様の良きアドバイスも有効であり、品物を販売する時の情報提示ということの大切さを親切な店員様から学んだのでした(^-^)。

書き手:ピクチャレスク

中古品レザーバッグだから許してもらいたい行為、内側の汚れた布の裏地をお湯と洗濯洗剤に浸してバシャバシャと洗った【1250】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

季節の変わり目というのは、物を購入したり、模様替えなどをしたくなる気分になるものです。

このたび、これからの春夏の季節に合いそうな何十年か前のバッグを購入。

ハンドバッグなどは時代の流れで姿や形を変えた現在、逆に新鮮なのが古いモデルのハンドバッグです。

本革レザー型押しブランドバッグ:<サイズ>縦18cmx横22cmxマチ10cm。黄緑色のカラートーンが特徴。
底の汚れ:ねっとりとした黒い塊は爪で落とせるようでしたが、後程お湯を使いながら丁寧にふき取ります。
全体的にパッと見た感じの色味に関しては、色褪せてトーンダウン。補修クリームで補色に挑戦していきます。

補色に関しては、後日の記事で投稿したいと思いますので、ここでは「汚れを落とす」という場面のみでお送りします。

以上のような状態が本革レザーの部分の作業前の状態です。

気持ちよく使っていくためには、内側も大切ですので、裏地のチェックもしてみました。

内張りが布製で袋が飛び出す構造に感謝、レザーミニハンドバッグのレザー部分を傷めない洗濯方法を考えてみた

40度程度のお湯でとにかく全体をタオルハンカチで拭きました。冒頭での底のネタつきも除去できました。

レザーの素材を傷ませてしまわぬよう、決してレザー部分の本体はお湯には浸すことをしません。

全体を可能な限りお湯でしぼったタオルハンカチで拭くことを最初にやった理由はここにあります。

この次に、有難い構造である、裏地が袋のようになって外に飛び出すことができることを利用し、ジャバジャバと洗剤でお洗濯のようなことを裏地のみにします。

桶に「洗剤革命」という強力洗剤を濃度やや高め(お湯を入れ過ぎないことで調整)でお湯を薄くはります。

「洗剤革命」という強力洗剤は、漂白機能付きでも塩素系のブリーチとは違います。ブリーチ系は使用しません。

バッグが小さく、裏地もちょっとだけの面積なので、強力洗剤+40度程度のお湯のみで行いました。

更に、通常お洗濯する洗濯用洗剤も混ぜることでお洋服のシミのお手入れが成功した過去があります。

面積が大きい場合は洗濯用洗剤も混ぜるとパワーが増すようだと感じています。

クレーンのように、ビニールひもで取っ手を湯につかないように固定、裏地のみをバシャバシャと洗いました。
すべてが洗えなくても先端が一番汚れのある部分に当たるので、浸っていない部分があっても良しとしました。
そして、すすぎに入りますので、お湯を入れ直し、再びバシャバシャとすすいでいきました。

泡が無くなったら、バスタオルへ移動。

ここでパンパンとバスタオルではさんで水気を切り、水分を除去。この後エアコン付近で1-2日程乾かします。

以前靴屋様にお聞きしたのは、ドライヤーも有効、短い時間で乾かしたい時にやってみてくださいませ。

ここまでしても落ちなかったマジックの跡のようなシミもありましたが、それよりも、バシャバシャと洗ったことの気持ち良さが勝りました。

あとがき

あくまでも古物なので、完璧に新品同様までの復活を求めるわけではありません。

ある程度の満足度というのは、人によって多少価値観の違いとしてあるかもしれません。

このたびのバッグは、もとは、きちんとしたタイプのスーツに持つような1990年代辺りのお品であろうという予想をしています。

ブランドは、「エンポリオアルマーニ」様。

スーツはめったに着ないので、年代物のハンドバッグは、おそらくデニムパンツあたりにパンプスと共に抜け感を出しながら装うであろうとイメージしています。

後半の補色は、次の番号の【1251】の投稿でお伝えしたいと思います、引き続きお立ち寄りいただければと思います(^-^)。

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年代物の私物ジュエリーボックスのキズ補修の見事な効果、木彫り装飾の琵琶の木が実物みたいに生き生きと蘇った【1249】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」の事業者です。

ジュエリーに携わる事業者本人が持つジュエリーボックスは、意外にも古物の木製ミニチェストを利用させていただいたもの。

ジュエリーボックスもある意味インテリアの一部。

古い木製家具に関する好事家とでも。。込み入った作りが無いシンプルさとまるで家具が小さくなったようなその姿が大変好みなのです。

元はお薬入れのように使われてきた匂いがしていましたので、脱臭も必要、そしてよく使われていたのでしょう、キズも多数ありこれらを補色で塗りつぶしていきます。

生き生きとした引き出しをまたいだ琵琶の木の実と葉が素敵、落ち着いたカーキ色が魅力のミニチェストのキズの補修の華麗なる成果

塗装前のミニチェスト:<サイズ>縦20cmx横19cmxマチ18cm。カーキ色が素敵。彫りは全面です。

当初はこの写真の通り、かなりキズが見られました。

このキズを細かい部分にも及びながら綺麗に補修し、使用感を失くしていきたいと思います。

そこで、塗装の液を選んだのですが、これが結構イメージが難しく、リスク少なめにと、「東急ハンズ」様の店員様との話し合いの結果、100均の「セリア」様で塗装液(ニスも兼ねているツヤ無しの色付き)・ハケの2アイテムのみを購入しました。

ちゃんとしたお品物である所にコスパを感じます。カップはプリンの容器を利用。
塗装前後のカラーにご注目。残念なのですが、色がぴったりではなく、せっかくのカーキは焦げ茶に寄りました。

ただ、元のお品の趣は活かしたいので、琵琶の実のオレンジや葉っぱのオレンジが部分的に色づいた瞬間を表現したような部分はその色のまま残したのです。

細かなキズが多いせいで、今までは柄がぼやけていたと思います。

キズを隠す補色塗装1本のみでここまで柄がクリアに蘇り、高級感も加わるという効果があることには非常に驚きました↓。

補色兼ニス仕上げの完成:まるで新品みたいに新鮮な気持ちになりました。素晴らしい柄が最大限に現れました。
背と底以外はすべて琵琶の柄が彫られ躍動感に溢れます。ここへジュエリーを入れられる喜びを感じます。

あとがき

たった1本のみの補色液がここまでの仕上げをしてくれるなんて、素晴らしいことです。

底の面だけは、キズも付いておらず見えない部分なので、デフォルトのカーキグリーンの塗装の姿をそのまま記録として残しておきました。

この「残し」は、他でもない最初の製作者様への「敬意」です(^-^)。

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