レースはただの飾りじゃなかった、アタリの線を隠す時にどうしても必要な「機能」を持った優れた装飾資材【1287】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ヴィンテージ物ばかりをワードローブに集めてきた私なのですが、どうしても時々1点物ならではの悩みがあります。

それは、サイズが合わない部分があること。

そういった場合は必須のウエストなどだけを合わせて残りの部分のサイズは妥協せねばならないことも。。

ウエストはさすがに小さすぎると着用が不可能ですが、逆に大きい場合はベルトで工夫することで何とかなることもあります。

そうして、いろんな工夫をしながら、そこにあるそのままの姿にこちらが合わせていくような着方をすることの多いヴィンテージもの。

考え方によっては多くの新しい発見もあり、リフォームの腕もしだいに磨かれます。

このたびは、ウエストはよかったものの丈が短すぎたヴィンテージデニムパンツのリフォームです。

ただ丈を延ばすだけでは終了しなかった理由がありました。

独自のはき方がしてあった二つ折りの線のアタリを見えなくする工夫

品質表示が消えてメーカーが分からないヴィンテージデニム。
こして、二つ折りに独自の裾上げの結果、このような線が出ています。

この線はカジュアルにはく場合は仕方がないかもしれませんが、パンプスと共にエレガント寄りにはきたい私の場合これを隠したいと思いました。

そして、ある策を思いつきます。

それは、レースです。

数ある豊富なレーステープからこれを選んだ理由
:トップスに合わせると決めているセーターにマッチするようだからです。

白と一口に言っても、アイボリー、オフ、クリーム、ベージュと色の展開も多いです。

その中では、真っ白ではない、黄色みのあるタイプ。

ベージュまではいきません、かろうじて白にほんのりクリームがかった色です。

そして、レースのデザインはあっさりとシンプルなタイプ。

それでも装飾性も適度にあり、幅が広すぎない、そして、セーターのがさっとした風合いにマッチする麻のような雰囲気のレースがこれでした。

もうその他は目に入らなくなりました。

よし、これで決まりだ!。

そして、白い線の上をなぞるように、ミシンでステッチしていきました。

裾からの距離が、今回のような具合であれば、何とかミシンがかけられまして、幸運でした(^-^)。

端っこは視界が一番隠れた内股のデニムのハギ目のある場所。

縫い代は隠しながら丁寧にステッチ。

同色の白の糸でなじませながら、レースの柄を引き立てます。

今回、3本ステッチをしました。

まず最初に、真ん中からスタート。

レースの真ん中は、アタリの白線に一致する場所です。

内側には綺麗に幅が均一の3本ステッチが出ています。
真ん中から最初にスタートしていくことがこの3本が均一に並ぶコツです。
完成です。もし、3本でなく、真ん中1本のみであると、洗濯などでレースがよじれます。
そうしますと、美しくデニムパンツがエレガント寄りにはけないかもしれません。
ここで手間をかけることは、この先の長持ちに繋がるのです。

あとがき

今回のまとめとしましては、レースを「機能を持った資材」として重視した点です。

「隠す」という機能がとても重要になっていたこのたび、見事にその役割を果たしてくれました。

レースは、「飾る」ことだけを考えがちですが、何か果たすべき役割があって取り付けた場合、なぜその場所である必要があったのか、なぜこのレースの種類である必要があったのかなどすべての「なぜ」にまっすぐに返答ができるのです。

それは、見かけのかっこよさや綺麗さ重視の浅いお品よりも、ぐんとその深みが出るのです(^-^)。

次には起こらぬよう接着芯を不足部分に使用、フェイスタオルの端っこのほつれの早期のリフォーム【1258】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

毎日使う当たり前のタオルだからこそ、良質な作りだと自分が納得してきたブランドタオルで末永く使いたい。。

そんなインテリアに対する思いがあります。

ライフスタイルの中でタオルは必須アイテム。

どんなタオルを持つかなんてどうでもよいことかもしれませんが、毎日の心地よい暮らしの為にはこの当たり前こそが重要だという考え方をしています。

買い替えれば良いという考え方よりも、1つのアイテムを何年も末永く使いたいのが私のスタンスになります。

洗面所関係は3点のフェイスタオル(長い方)を交互に使用、トイレのタオルは3点の全く同じウォッシュタオル(短い方)を交互に使用しています。

そして、キッチンでは、また別の3点を1日ずつ使っています。

キッチンは「MCM」様です。

このブランドタオルは過去に30年以上使用してきた経験から間違いのないお品であるということで、そのブランドに信頼を寄せ、ブランドを軸にして3種の展開を自分で決めました。

全く同じである3点のトイレのタオルとはまた違う良さがあります。

このたび、その1つであるキッチンのフェイスタオルがほつれてきました。

少し時期早々に感じます。

まだ入手後1年しか経過していないからです。

何十年も使う見込みの私からすると、この先も末永く使えるものに、今ここで早めにリフォームしておこうということになったのです。

なじむように黒い接着芯と黒い縫い糸を使用したリフォーム方法

リフォーム前の状況:こんな風に端っこがほつれていました。

おそらく洗濯機による圧力などが原因だと思いますが、そもそも最初の三つ折りの縫い代が甘いということも言えそうです。

もう片方と対象ですので、良い方を見ながら補修していきます。
余分な飛び出した糸はカット。このようにほつれが糸に戻ってしまっています。

ここで活躍してもらうのが接着芯の黒色。

これを4枚重ねて上の人差し指のあたりの位置に貼りながら、くるみ込みやすいように延長布としても利用します。

分量このくらいを4枚仕立てにカットします。
カットしたパーツが4枚重なって生地みたいになりました。これを先ほどの指の位置に貼りました。

写真が不足気味で申し訳ないですが、ここで、延長した接着芯付きの黒い飛び出した部分を三つ折りして内側にアイロンで畳み込んでいます。

黒糸ステッチでボックス型に、そして内部にジグザグをやり過ぎない程度に施します。
完成:もう片方の似た様相へすっきりと修正しました。

あとがき

こういった何気ない日常の作業も、すべては末永く物を大切に持ってていくことが目的です。

買い替えれば良いという感覚は1点物が好きな私では持たない考え方です。

同じ物がそもそも入手しにくいからです。

普段から貴重な数少ないお品を選んでいる趣味嗜好から生まれた考え方かもしれません。

たくさんあり過ぎるから、物を大切にすることに疎くなってしまうということがあります。

お宝とかレア物というのは、数に限りがあり入手困難だからこそ入手した意味があり、継続して持ち続けていく満足度も高いと考えています。

それにしても、今回のほつれは、時期的には早かったです。

全てのタオルにも洗濯ネットがあると完璧かもしれませんね。

とにかく、ほつれは、気づいた時に早めに補修して、その後の継続に繋げます。

ヴィンテージにお宝が埋もれる革製バッグ、気持ちよく使い始めるための裏地のみのお洗濯【1250】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

季節の変わり目というのは、物を購入したり、模様替えなどをしたくなる気分になるものです。

このたび、これからの春夏の季節に合いそうなバッグを購入。

いつものようにヴィンテージ級の昔の中古品です。

綺麗な色は色あせや汚れが目立つもので、そこをどう解決していけるのかというところがポイントになります。

本革レザー型押しのブランドバッグ:<サイズ>縦18cmx横22cmxマチ10cm。
長財布が横向きに入り、更にスマホや小物も入る最低限の容量が確保されたもの。
流行を感じないデザインがとても使いやすくメロングリーン色がさわやかです。
底の汚れ:ねっとりとした黒い塊は爪で落とせるようでしたが、後程綺麗にふき取っていきます。
剥げている箇所:綺麗な色が擦れにより剥げています。
ここを後程同色のクリームで補色していきます。
全体的にパット見た感じの色味に関しては、色褪せてトーンダウンしているように見えます。
これを全体に塗る補修クリームで生き生きとした色になればと思います。

と、このような点が本革レザーの部分の作業前の状態です。

気持ちよく使っていくためには、内側も大切ですので、裏地のチェックもしてみました。

今回の補修はやや時間と日数がかかりまして、<前半>裏地のお洗濯、<後半>本革部分の補修クリーム作業、と投稿を分けたいと思います。

当記事の【1250】は<前半>の裏地のお洗濯の場面のみの内容になります。

この裏地のお洗濯もなかなかの効果を感じましたので、是非ご覧くださいませ。

何より、最初見た時の汚れが落としやすい裏地の設置であったことが有難く、ブランド「エンポリオアルマーニ」様に感謝です。

一番最初にやったことは、お湯での拭き作業による表面の汚れ落とし

40度程度のお湯でとにかく全体をタオルハンカチで拭きました。
この時に、冒頭での底のネタつきも除去しておきます。
革を傷めないようにとりあえず優しめに爪ではがせる部分をはがしました。

裏地が外へ飛び出す構造であったことで実現できた裏地のみのお洗濯

全体を可能な限りタオルハンカチで拭いた次に、裏地を洗っていきます。

桶に「洗剤革命」という強力洗剤を濃度やや高め(お湯を入れ過ぎないことで調整)でお湯を薄くはります。

「洗剤革命」という強力洗剤は、漂白機能はあるものの、塩素系のブリーチとは違います。
ここではブリーチ系のものは使わないことをご注意願います。

今回は、バッグが小さく、裏地もちょっとだけの面積なので、強力洗剤+40度程度のお湯のみで行いました。

更に、通常お洗濯する洗濯用洗剤も混ぜることでお洋服のシミのお手入れが成功した過去があります。

面積が大きい場合は洗濯用洗剤も混ぜるとパワーが増すようだと感じています。

すべての裏地部分が洗えなくても先端が一番汚れのある部分に当たるので、
こんな風に浸っていない部分があっても、それほど気にしなくてよいと思います。
そして、すすぎに入りますので、お湯を入れ直し、じゃぶじゃぶとすすいでいきます。
泡がなくなったら絞ってバスタオルへ置きます。
ここでパンパンとバスタオルではさんで水気を切り、水分を除去。
この後エアコン付近で1-2日程乾かします。

はい。ここまでが<前半>裏地のお洗濯の風景でした。

こうはしても落ちなかったマジックの跡のような染みもありましたが、それよりも、じゃぶじゃぶと洗ったことの気持ち良さが勝りました。

あとがき

あくまでもヴィンテージなので、完璧に新品同様までの復活を求めるわけではありません。

程好い具合の満足度というのは、人によって多少価値観の違いとしてあるかもしれません。

私は、結構許容範囲はある方だと思っておりまして、これまでもたくさんのシミ落としなどを自分であれこれやってきましたが、完璧を求めません。

プロのリフォーム屋さんにお願いすることの価値というのは、もともと綺麗なお品に不慮のミスやハプニングで汚れてしまった場合が良いかと私は考えます。

ヴィンテージ物は古いものであるという味わいも価値であるため、ある程度許してもらえるというか、完璧度が低いので緊張感が和らぐのです。

今回のバッグも、もとは、きちんとしたタイプのスーツに持つような1980年代物であろうという予想をしています。

しかし、私はスーツは最近やっと1着ヴィンテージ物で購入しただけで、頻繁にスーツを着ることはありません。

そうすると、こういったきちんとしたデザインのバッグでも、「抜けた」感じがヴィンテージならではの味わいとコンビになって、デニムとか、カジュアルな装いにも合うのではないかという見込みがあります。

このお話をし始めると止まりませんが、ヴィンテージ服や小物の良さはそんな気さくな引用ができる点も大いにあるのだと思っています(^-^)。

木の実柄が好みの方と共有したい、ジュエリーボックスとして使うヴィンテージミニチェストのキズの補修による復活【1249】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在の事業は、主にレンタルジュエリー、そして、著作権フリーのハンドメイドバッグの作り方の解説のハンドメイド業です。

もう1つ実はとても好きな分野がありまして、それが、インテリア。

特にカラーコーデやインテリアコーデの資格は持っていませんが、ゆったりと我流で自然に取り入れています。

ただ、結構頻繁に意識していることが、とても好きな分野であると実感するところです。

特に、インテリアアイテムの中では、「木製家具」が好み。

ヴィンテージの良き味わいの扱いやすいミニチェストなどにはとても注目しています。

自身のジュエリーボックスが1つの箱に入らずアイテムごとに3つの紙箱などを重ねていたことがまとまりが悪かったことで、1つのミニチェストで3段の引き出しにそれぞれおさめようと思ったのがきっかけ。

ヴィンテージのキズの多いミニチェストを購入しました。

キズは多いものの、それ以上にとっても素敵だったのです。

好みの木の実柄と落ち着いたカーキ色の魅力

塗装前のミニチェスト:<サイズ>縦20cmx横19cmxマチ18cm。カーキ色が素敵です。
おそらく、良い雰囲気を出すためにグラデーションがかった塗装がしてあるかのように見えました。

かなりキズが見られますね。

このキズを綺麗に補修し、かっこよくしていきたいと思います。

そこで、塗装の液を選びますが、これが結構難しいのです。

レザーだとクリーム自体があまり豊富ではないようで、このクリームが一番というのが決まりやすいですが、木製は初めてですし塗料が豊富なようでした。

そこで、お店の店員さんとの話し合いの結果100均のマニキュアで良いのでは。。。ということになり、100均売り場に出向いた際に、マニキュアよりも望ましそうな色付きニスを発見。

Seria様のお品です。カラー展開は数色でこれが一番近かったです。
ハケもSeria様。カップは、コンビニのスイーツの容器で十分です。
色は、カーキグリーンに忠実にはいきませんでした。
やはり茶色寄りなのが妥協せねばならない点です。
カーキ色の良さを残したいとは思ったものの、キズが全体にあり過ぎました。
結局ムラが目立たないよう全体に塗ることに。。

ただ、元のお品の趣は活かしたいので、琵琶の実のオレンジや葉っぱのオレンジがかった部分は、その色のまま残しました。

背面もこの際ペンキのように全体に塗りました。あまり塗り方うまくないですね(^_^;)。
サイドがこんな感じ。柄がとても素敵です。ビワの実が可愛らしいです。
ここもすべてキズを無くしながらひと通り塗りました。
もう片方のサイドはこんなショット。こちらもすべてオレンジ部分以外手を加えていきました。
てっぺんは、こんな感じ。大きなキズが1つあったので、それが隠れてかなり効果的でした。
そして、かんじんな正面です。ピッカピカになりました(^-^)。
塗装前後での比較:柄が生き生きと浮き出てきたではありませんか。
これには驚きました。

細かなキズが多くて、塵埃のようになってはっきりせず、モヤモヤしていたと思います。

キズを隠す塗装でここまで効果があるとはとても驚きました。

インテリア好きがもっとヒートアップしてしまいました(^_^;)。

そんなに苦労したわけではないのにここまで美しく修正できたことは大変喜ばしいです。

塗装の技術をもっと持っていればもっと綺麗になったでしょうがとりあえず、そこそこでこのたびは完成としました。

今回のSeria様のカラーニスは、これでも「ツヤ無しタイプ」だとのことです。

ツヤって何だろう、十分テカリを感じましたので、これでちょうど良いと思ってしまいました。

最後に乾いたあと、脚付きなので、脚も塗装しました。

ただ1面だけ塗装しなかった箇所というのが底面です。

元のカーキグリーンのままにしておきました。

たまたま運が良く、カーキ色の強いカラートーンだったことで、茶色寄りにはなってしまいましたが、それでも一般的な茶色と比べると十分カーキ色です。

偶然の良き出会いにも恵まれたある午後のインテリアDIYの一場面でした。

古着だから許される、クリーニングに表地が縮んだことではみ出した裏地のシンプル裾上げ方法【1247】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

少し前の投稿【1249】でクリーニングも手洗いも不可の本革レザーの簡単お手入れ法をご紹介しました。

その時に、現在隙間があるのはその他がクリーニング屋様にお願いしているためで、この隙間を利用して乾かすというタイミングがありました。

その後数日が経過。

いよいよクリーニングが仕上がってきました。

そうして、ラックに配置していったところ、あることを発見。

クリーニングによって表地が縮み裏地が顔を出した状態。

こちらのお品物はワンピース。

手づくり品で品質表示がありません。

見たところ生地はちりめんで、ちりめんは収縮性があるので、洗濯などで縮むことはあり得ます。

そして、もう1つ、ヴィンテージ古着のワンピースとかスカートの裏地というのは、表地からわずかに控えた9割くらいの丈で作られてきました。

現在は、ひざ下くらいのペチコート風であることが多く、特に量産品はコストの削減に材料である裏地をミニマムにしてある様子がうかがえます。

私としては、ヴィンテージの裏地のような材料をきちんと使った製作にとても高級感を感じます。

裾がまとわりつかないようにスムーズな動きができるたっぷりの裏地はそこに丁寧さを感じるのです。

ただ、そういう作りだからこそのこういった縮みにのデメリットもあります。

裏地はあまり縮むことはないために、表地との縮み率のギャップでお洗濯後突出してしまうことがあるのです。

これは、まあ想定内と言えばそうです。

品質表示が付いていないものは、クリーング屋様の保証もないようで、こうして仕上がってくることがあるのです。

そこで、このたび、この飛び出した裏地を裾上げしていこうということになりました。

古着だからこそ気さくに行えるカットせずそのまま曲げるだけの裾上げ方法

もとは、3.5cmほど手まつりで仕上げてある裾上げです。
この分量をそのままもう一度折り、ステッチをするという単純な方法で行いました。
ループはカットせねばなりません。
後で貼ります動画内でカットせずにやってみたところ、一瞬変なラインになったところがご覧いただけます。
チャコペンなどは不要。アイロンをちゃんと元の折り曲げと同じ分量でかけます。

フレア―スカートの裾上げの難しさ

この後、端から2mm程度をステッチしていって完了。

いとも簡単にできそうなものですが、実はフレアースカートの裾上げは難しいです。

曲げた先端にゆとりが残り、それをうまく配分しなければなりません。

よって、融通の利く手まつりが多くされているのかもしれませんが、ここは古着。

ミシンでやってしまいます。

しかし、待ち針はある程度こまめに打ち、許容範囲内の皺にとどめる意識をしたつもりです。

良い部分とタックが寄りがちな部分とに分かれました。
あまり完璧にはできないことも。。。
両脇周辺がタックが寄りがち。フレアーのラインが急カーブだということが理由ですかね。
目打ちなどを使いながらなんとか許容範囲に仕上げましたが。。

ということで、自分ではなんとかOKという範囲での仕上げとなりました(^_^;)。

難しいです。やはりお勧めは、仕付け糸をすることかな。

仕付け糸をしても上手くいくかどうかは分からないです。

三つ折りステッチの全体像:こちらは、表地と接する方(隠れる方)。
こちらは、スカート内でいうところの表側です(見える方)。とりあえず気持ちよくははけそうです。
裏地が中に引っ込みました。成功です。
中の裏地の様子:よく見るとラインが素敵ですね。
このラインだから真ん中が最初飛び出していたのですね。
美しい裏地の設置の仕方で作られていたんだとこの時に知りました。

最初の状態と比べてみます↓。

あとがき

やはり、ワンピース1つとっても、手作りやオーダーメイドのヴィンテージ品はすごく作りが良いです。

今回のワンピースなども、この道を歩みながら作ったのだというその道が確かであると私は共感しました。

味わいが全体的にあるからです。

リフォームをして、その作りの良さを実感することもあるのです。

ヴィンテージワンピースの作り手のこだわりや気持ちが分かる一面が感じられて、とても有意義でした(^-^)。

プロじゃないただの洋服好きが本革レザー服を収納する時に最低限やればよいお手入れ【1245】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今のこの大きな季節の変わり目のタイミングで、コロナが本格的に開けたと感じています。

こうしてポカポカした日和の中で今やること、それは、お洋服のお手入れであると私なりに解釈。

そして、思い切って、すべての古着で集めたお洋服のお手入れを決めました。

まず、ほとんどをクリーニングに出します。

古着はコスパの面からせっかく安く入手したからとなかなかクリーニングをためらうものですが、「気」の事を考えると、一からの自分の着用のスタートとしてはクリーニング大変重要だと思います。

しかもちゃんとじゃぶじゃぶと洗うタイプのクリーニングをしてもらいます。

ということで、クリーニングにお願いしていてハンガーラックが隙間だらけの今、この隙間が確保されていることこそが活きる、残りのお洋服にお手入れをしていくのが今回です。

本革レザーは、手洗いでもクリーニングでもない、「拭くだけ」ということこそがお手入れとなる

本革レザーのお洋服の品質表示は、洗濯に関しては手洗いもドライクリーニングも不可。

そんな内容の中、クリーニング屋様もレザー専用枠を設置したりして、それでもレザーを洗いたいというニーズにはある程度対応されているようです。

しかし、私がご紹介しますこのたびのお手入れは、エコノミーで、最低限でとても簡単なお手入れ方法です。

これは、過去に、バイク用の革パンツを洗うために調べていた時に見つかったレザーのお手入れ方法を引用させていただき、自分で作業する中での追加的なコツも加えたものになります。

4アイテムの本革レザー服のお手入れ
:左から、ロングスカート、パンツ、タイトスカート、ベストとすべて本革レザーです。
何か白い点が付着、おそらく歯磨き粉です。
まだ歯磨き粉なら。。とも思えますが、気持ちの良い収納をするためには、これらもすべて拭いていきます。
シェニール織のタオルハンカチを湯でしぼる:こうしたふんわりした綿素材のタオルハンカチを用意。
お湯(40度程度)に浸してしぼって拭いていきます。
爪を立てるとキズになるので、ハンカチの縁っこで優しく細かい汚れを取ります。

黒色に馴染んでしまっている透明の付着物もこの時にお湯の力も借りながら拭いていくのです。

油じみなどは一見分かりにくい汚れですが実は何かしら外食時などに飛び散っているものです。

こういった透明感あるよごれなども放っておくとカビの原因になります。

時々タオルハンカチをお湯で絞り直しながら丁寧に隅々まで拭いていきます。
ウエストの裏側も本革レザーの部分ですので、拭いてあげます。
スカートの裾も折り返しが本革レザーの表面なので拭いてあげると丁寧です。
拭き終わった後はバスタオルなどの上に乾かします。
ウエスト部分を優先的にまずは乾かす:拭いたウエスト部分の裏側を見せる形でロールして確実に乾かします。
その後、パンツハンガーに吊り下げながら本体全体を乾かします。

と、これだけで本革レザーのお洗濯とイコールの作業は終了です。

とてもシンプルでやりやすい作業でしたね。

次に、最後の1アイテムのベストだけが、更なるお手入れが必要だったのでご紹介します。

これはお洗濯とは少し離れますが、この機会に一緒に行いました↓。

本革レザーの擦れを保色して、ドレスライクなベストにテイストを変更

このようなポケット縁の擦れを始めとして、全体的に縁が擦れています。
これを味わいととらえる装い方もありますが、私としてはドレスライクな装い方に決めました。
ここでこの擦れを黒のクリームですべて埋めていきます。
過去の動画でもご紹介した、「サフィール レノベイティングカラー補修クリーム」。

東急ハンズの靴のお手入れコーナー(クラフトコーナー)で購入。

主にバッグの縁の擦れにとても有効であるとお聞きしましたが、お洋服の本革レザーでももちろん有効です。

靴に関しては、1つで何役も兼ねるつや出し成分まで入った完璧な「KNIGHT:コロンブス社製」を利用させていただいているので、靴には使用しません。

また、お洋服やバッグに「KNIGHT」を使用してしまうと、硬くなってしまうことが分かっています。

靴は靴用、お洋服やバッグはそれにふさわしいタイプの補色クリームを分けて利用しています。

このクリームの原産国、いかにも日本製ではない感じです。
正解は「フランス製」でした。¥1,485(10%税込)です。

このお手入れにあたって、古いのを開けたら、残りが少なくて空気が入って、中身のクリームが固まって土みたいになってしまっていました。

そうすると最後まで使い切れないということがあると分かりましたので、あまりケチらずに、必要な時には思い切って使用することが私の実体験から言えることです。

こちらは、2箱目の新品を慌てて購入しにいったところです(^_^;)。

手袋は「ダイソー」様の薔薇柄のもの。やわらかくてこの作業の時に利用させていただいております。
もとは、手荒れなどのケアの手袋だったかな。使い方はユーザーの自由なのです。

布は、毛羽立ったハイブランド様の使わない保存袋をカットしたもの。

その他、綿のTシャツの古着なども利用できます。

クリームを付けて、すべての擦れの部分に塗り込みます。

バックルなども外して、内側部分などにクリームを塗り込みました。
すべての擦れが黒で補色されると、一気にベストがドレスライクに寄せられます。

これで、再びハンガーに吊るして乾かします。

こうして、ちょうどクリーニングに出払っているお洋服が少ない状態で隙間だらけの通気性の良いタイミングで乾かすということができるのです。

注意点としてお伝えしたいこと、「クローゼットに早々にしまわない」

私の場合は、現在の住まいがクローゼットが無いためにラックにかけるという広いお部屋での収納であり比較的通気性が良いです。

しかし、クローゼット収納タイプであると密閉されます。

このたびご紹介しました、①湯で拭く、②クリームで補修、いずれもしっかりと乾いてからクローゼットに収納していただきたいです。

慌てすぎてすぐに収納することは、かえってカビの原因になるので、せっかくやった作業が意味がなくなってしまいます。

「しっかり乾かす」ということはくれぐれも重視いただきたいと思います。

あとがき

レザーのお手入れというと複雑な工程をよく拝見しますが、それは、プロの方が技術を最大限に駆使した見せ所であったりします。

実は、補色の作業が無い前半に関してなどは、お湯で拭いて、乾かすだけです。

いろいろ塗り重ねすぎるとかえってこれもカビの原因です。

いろいろ塗るというのは、前提が「常にお手入れをする」ということがベースにあると思うのです。

私の今回のご紹介は、ずぼらでめったにお手入れしないタイプの方でも1年に1度で良いたった1日だけの感嘆で確実なお手入れ方法なのです。

お顔のお化粧もそうですが、塗り重ねることが素敵にメイクが映えると考えがちですが、実は、きちんとやさしく行うメイク落としとか、洗顔の丁寧さやきめ細やかさこそがそのお化粧ののりを左右するほどの重要なポイントであると考えます。

お肌と同じような性質の本革レザーのお取り扱いは、とても似ていて、まずは、「汚れを丁寧にとる」ということに重点を置くことなんだということです。

<リメイク図解>古着のウールニットネイティブ柄ワンピースのマルチカラーの素敵さを最大限利用のリュック製作【1238】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長い間作ろう作ろうと思いながら、裁断と接着芯貼りまでの進捗度で止まっていたウールワンピース。

そのリメイク材料の風呂敷包み(大判スカーフ)をオープン。

時折チェックはしていたものの、他の作業などを優先していて、早くも1年が経過。

今こそ、もう完成する時なのではないかといよいよ作業再開に踏み切りました。

もう記憶も薄いのですが、ショルダーをすでに作っておいた状態であるところが、この続きの作業をしやすくしてくれています。

リメイクも最初に一歩でも二歩でも踏み出しておくと、「結局は古着のまま持っていただけだった」ということにならず、最初に思い浮かべたせっかくの案が実行しやすいのです。

作業を進めておいて、リメイクの世界へ突入しておくことは、実際に完成に至るためのポイントなのではないかと実感しています。

この度のリメイクは、もともと好みのマルチカラーのワンピースの利用なのですが、毛/100%のふかふかしたニットである所が特徴です。

この横伸びしがちな素材を伸びにくくする工夫も盛り込みました。

作ったアイテムは、リュックです。

ネイティブ柄のリュックはとっても活動的で素敵な完成のイメージが浮かんでいました。

毛玉が多いのでエレガント寄りなワンピースではどうしても古着感が出過ぎるということで、別のアイテムにリメイクしようと考えたのがきっかけです。

ネイティブ柄の特徴であるボーダー配列を活かした3cmボーダーキルトステッチ

リメイクと言えども、何ら製作の手法ややり方を変えることはありません。

むしろ、限られた条件であったり、あまりバッグでは使用していないニットが登場したりすることこそ学びになります。

今回のニットもよく伸びるタイプで、接着芯に加えてハード薄芯をボンドで貼ることで横伸びを抑えようとしました。

こんな形のトートバッグそのままがリュックになったようなデザインを考案。
原色カラーのマルチカラーがとっても元気なイメージの素敵なニットです。
形が前の段階に戻りますが、この状態で接着芯、ハード薄芯、3cmボーダーキルトをかけます。

ハード薄芯はボンドで縁だけを貼りますので、真ん中付近はゆるゆるです。

ここをなんとか安定させていいこうと考えました。

ハード薄芯を貼った後に、3cm間隔でボーダー状にステッチを入れていったのです。

そのステッチも、柄を引き立てたいということで、ものさしで計った3cmの位置に来る色に着目。

その3cmの位置にあるカラーと同じ糸でなじませるようにステッチするのです。

そうするとニットなので、中にぐっと埋め込まれ、ステッチが目立ちません。

その色が赤である場合、青である場合、グリーンである場合、イエローである場合と幾種類か登場したわけですが、手持ちのカラー糸が豊富であることがここで活きます。

実際は、赤糸の出番が多かったのが、赤ベースである元のワンピースの糸使いだったからです。

ボーダーステッチは、印は3cmの箇所に最初のスタートだけ見れば、後はニット特有の編み目が配列良く出ていますのでその編み目をたどればものさし要らずでした。

そうして、表地の前面と後ろ面の両方を同じようにボーダーキルトして、その続きを製作していきました。

裏地は、更なる別のはぎれをマルチカラーの色に合うようにと、片方の面が、ワイン、もう片方の面がチャコールという2色使いで作りました。

ポケットもよくお作りしているフラップポケットの大きいのを生地をたっぷり使いながら設置。

入り口のファスナーの取り付け方例:全ステッチが不可能な場合の部分ステッチの方法でOK

ショルダーはまた、別のレギンスの処分品の黒を活かしたものです。
レギンスは縦長なので、バッグへのリメイクとなると、ショルダーに活かすやすいです。
ファスナーの取り付け:黒ファスナーに別のはぎれの黒で先端をカバータブで覆います。
とても上品になりますので、そのままよりもはるかにデザイン性が高まります。

比翼布は、これも別のはぎれのワインカラー。ファスナーの裏側にもタブと同じ素材で比翼布の裏地があり、大変しっかりしたファスナーパーツとなっています。

ステッチは、表地のあまりのぶ厚さでまともに縫い付けは不可能。
よって、苦肉の策ですが、部分的なステッチで縫い付けました。二重ステッチが良いです。
これでもかなりちゃんとした縫い付けに出来上がることに驚きました。

ショルダーのタブを挟み込んだ箇所の真ん中はステッチできないので、左右2つずつの合計4箇所。

反対側は、真ん中に1つ、端寄りに2つという風に全体のセキュリティー性のバランスをとってみました。

出来上がりの隙間は、物がこぼれる様子は無く結構覆われています。両端は折りたたみ傘などが突き出すような入れ方も出来そうです。

部分的な縫い付けと言っても、手を入れることができませんので、セキュリティー性は確保されるのです。

<リュックの完成サイズ>:縦24cmx横21/38cmxマチ15cm。

古着からできたリュックにしてはそこそこな容量です。

というのも、元のワンピースがゆったりとしたゆとりのある面積があったことで実現できたことです。

元のお品の良質さや有難い特徴などもリメイク後が良くなるためのポイントになっているのです。

あとがき

こうして書くことがどこまで伝わるのか分かりませんが、このリュックなかなか素敵でして、完成してから10回以上眺めている現実があります(^_^;)。

それは、困難を乗り越えながら、結構成功している証だと思います。

失敗するともう見たくもなくなりますから、今回は上出来です。

途中やり直し箇所もいくつもありました。

たった1日で到底できるようなものではありません。

だからこそ手間がかかり、自作ならではの価値が生まれます。

ちょうどこのタイミングで、昨日の新聞に著作権の今後の見通しの記事が掲載されていました。

著作権は自明のものであるから必ずどのコンテンツにも存在するにもかかわらず著作権者が不明なコンテンツや作品をどう利用させてもらうのかなどの動きが検討され始めたようです。

大きくは簡単には動きませんし、基本的に著作権者本人が「NO」と言えば、そのお品はリメイクの商業利用はできません。

そこが大きく変わるということはないようで、著作権の権利者が曖昧な場合というところにこのたびの動きがあった記事です。

しかし、そういった著作権の分野での動きが少しあったことに関してはとても注目しています。

ネット社会になってコンテンツが増大したことで、著作権に関するルールや融通性も必要になってきたということです。

今回のお品も、その品質表示から、今は無きメーカー様のお名前であることが分かりました。

自身のネットの慎重な検索により、すでに倒産した親会社と分社化して過去に独自で持っていたブランド名をそのまま社名として継承することで存続の会社様だっとことが判明。

そこまで調べてやっと真実が分かることもあり、特に古着の著作権に関しての自主調査ということ1つとっても、いかに複雑であるかということです。

そして、お問合せしましたアンサーは、当然「商業利用不可」ということでした。

ヴィンテージ古着であってもです。これが現実なのです。

リメイクというとても素敵な夢ある作業ですが、自分使いで自分で作業するということが「正当なリメイク品の利用の仕方」になるのです。

ですから、私も下手ながらも、図解でしか自身のリメイク体験をご紹介することができないのですが、可能な範囲内で発信はしていきたいと思っています。

<リメイク図解>古着の黒セーターと柄ベストからパッチワーク8枚ずつへ、そして裏地付きの安定感ある巾着袋へ【1237】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、サステイナブルな生活の意識ということに関連して、「リメイク」をご紹介していくことに決めました。

とはいえ、リメイクは、ファッション分野でいうと、お洋服を解体して別のアイテムにそっくり変身してしまうことです。

そうしますと、それを広告収入付きのYOUTUBEなどでの発信は商業利用にあたると把握しています。

実際に該当洋服メーカー様への複数のお問合せをしてきた私ですが、ご返答はこの考え方で正解のようです。

よって、リメイクの内容の発信も基本的には難しいものになっていました。

そのことを考え始めたのが2019年の春の事。

そこでこれまでの数年の間、リメイクの投稿はやめていたのですが、ここへ来て世の中の流れが一気に変わっていきました。

もうこのままでは地球の存続が危ういということで、本気でSDGsを一人一人が考えるべき時に来たようです。

そこで、著作権に阻まれて難しいリメイクのご紹介を、何とか伝える方法はないかともがきながら考えたのが、「図解」でした。

図解だけでリメイク内容をご紹介するということをこの2023年1月からスタートし始めました。

この投稿番号の【1237】で3回目になりまして、最初の2回は、【1200】と【1233】です。

それぞれ場面が違ったり、準備だけであったりと、いろんな切り口から内容を考えまして、とにかく、このリメイク自体が持続できるものになればと思っています。

もう元のアイテムとしては着用できないセーターとベストからのパッチワークシート作り

喪服のジャケットの中に着るようにと購入した黒のハイネックセーター(左)。
マルチカラーのネイティブ柄が素敵なグレーベースのネル風素材のベスト(右)。

黒のセーターは毛/100%であったかいものでしたが、少し毛玉が気になることと、ジャケットのインナーとしては沿いが悪く、上に上がってしまって、うまくなじまなかったのが着用をやめるきっかけです。

また、右のグレーベースのネイティブ柄のベストは、アメリカン古着だったのですが、写真よりも傷みと毛羽立ちが気になるものでした。

どう組み合わせても、着用感があまり新鮮ではないということになり素敵な本革レザー付きボタンだけはストックし、本体は解体です。

古着もいかにも古びた感じで着るという着方をしていなく、綺麗な古着を選りすぐり、新しい装い方で着ていくことをスタンスとしていますので、いずれもちょっとそこからは外れると入手後に思えたアイテムです。

こういったことは結構あると思います。最初の選択が完璧ではないことも私もあります。

古着と言えども古びた感じが気になるなんて、何か矛盾ですが、それ以上に、古着ながら新しい感じが生まれる喜びの方が実際は多いです。

今回のような古着入手の失敗のケースのは最小限に抑えるようにしていますが、時々やってしまうのです(^_^;)。

さて、お洋服もハギ目が多いアイテムですので、今回はパッチワークシートを作って巾着袋を作るという2段階が作業になります。

まず、型紙は縦12.5cmx横17.5cmの長方形1枚を合計8枚
セーターとベストからそれぞれ上手く切り取り、裁断します。

ベストの方だけ、この図のようにハギができてしまいましたが、真ん中を「わ」にすることで巾着袋になる仕立てなので、底部分にハギが隠れるような位置に配置しました。

いつものパッチワークシート作りと同様で、1cmの縫い代で2重ステッチ。

そして、アイロンで割りまして、表面からハギ部分の両サイドにステッチをかけて固定します。

とても手間をかけた作業になります。

そして、今回の場合、「わ」ですので、マチ10cmに仕上げるために、「わ」の両サイド5cmずつをくり抜きました。

黒のセーターの方は、ハギ目無しで8枚裁断できました。

意外とベストよりも大きい面積のはずが、袖などは不足で、9枚とれただけです。

1枚は余分なので使いません。

そうして、黒のセーターの方を裏地にして、裏地付き巾着袋をいつもの仕立て方で作って行ったのです。

手持ちの江戸打ち紐のグレーを紐先に黒のループエンドをおしゃれに飾りながら完成です。

リメイク品とは言え、手を抜かないことがポイント

巾着袋のサイズ:縦15cmx横16/29cmxマチ10cm。

サイズ感としては、横にどっしりと広がった小さい巾着袋の割にはマチの大きな入れ物型になりました。

これが使えるものになるための秘訣。

ここで、スタイリッシュにマチの分量を小さくしたり、マチ無しにすると用途が薄れます。

それくらいマチというものに価値があることをこれまでの製作で実感しています。

あとは、量産品に負けないための策にもなるということですね。

生地の分量が限られ、機械的に考えられた量産品の大手の会社様の製造企画には、こうしたマチのたっぷり感は見られません。

どれも最低限のよくある見たことがあるサイズ感です。

そうではなくて、機能を高められることが1点ものの強味です。

たとえ、古着から作ったからと言って手を抜くのではなく、むしろきちんと手間をかけていった方がお勧めです。

この後の「長持ち」に対して、「実際の持ちの良さ」と心理的な面の「長く持ちたいと思う」という2つが存在することを意識します。

いい加減に作られたものを簡単に買い替えるのは、作りが良くない安物だからです。

そういった意味では、後者の心理面が意外と大切なことになります。

物が簡単に入手でき、溢れんばかりの在庫が抱えられた現在の世の中で、この後者、「長く持ちたいと思う」ことこそが着目すべきことなのではないかと思うのです。

あとがき

この先の地球の存続のことを考えたら、SDGsがとても大切なのに、一方で、何でも簡単に安く入手できる現代の矛盾があります。

小難しい言葉などはいったんさておき、「1つの物を大切に長く使い続ける素晴らしさ」を自分自身で感じてみることだと思います。

それには、お買い物も必ず、「渾身のお気に入りを最小限の数だけ購入する」がテーマであることが望ましいです。

そして、忘れがちなのは、それを持つ「心地良さ」です。

持っていてあまり好きじゃない柄であったなどは、どこかでチョイスを失敗しているのです。

私も完璧ではなく、そういったことがあるわけで、そんな時に、「捨てる」のではなく、「今後も使ってもらうには」を考えることです。

そうすると、転売できるものは転売し、転売するに値しない程の傷みのあるようなものなどは、こうして姿や形を変えて何か別の用途を考えていくという工夫が生まれます。

たまたま私はミシンを使いますが、このたまたまも一人一人が当たり前にミシン技術があれば、何ら日常のこととなるわけです。

一番はそれが理想です。

ただ得手不得手があるので、誰かにやってもらうということがあるのですが、これが、なかなか商業利用が困難なのがリメイクで、家族や友達にリメイクしてもらうということが正当なリメイクの依頼になると思われます。

ただ、そこでお金を発生させないようにしなければ商業利用になってしまいます。

一番は家族に一人、もしくは身近な人に一人こうしたミシン技術の持ち主がいると、SDGsライフもぐっと進むと思っています。

そうすると、私も自分だけでなく、その手法ややり方をこうしてご紹介しながら、伝達していく意味がありそうです(^-^)。

<リメイク図解>布の面積が不足の時にも広いパーツが実現できる、ストライプキルトステッチの「とある」テクニック【1233】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

時々投稿の中でお話させていただいておりますが、SDGsを意識した体勢で今後はすべての製造業者が臨まねばならないというところまで地球の環境が危ういとされています。

ファッション分野では、「リメイク」こそが、個人一人一人ができることであり、全体に効果が上がるようなイメージが私にはあります。

しかし、リメイクも「手芸の技術」が必要なので業者が個人へ提供ということが自然に考えられることですが、実はこれが大変難しい!。

業者は商業利用をしますので、ほぼ全面的に著作権の侵害になってしまうのです。

このとことは、私としても大きな課題として常に考えていることす。

まずは、ファッション分野における「著作権侵害」のお話から

著作権の侵害の件を初めて知り、意識し始めた2019年の6月頃から得に自身ではSNSなどの発信では徹底して順守するようにしてまいりました。

というのも、ここへ来て、世の中が大きく環境を意識した姿勢になる時に、何かチャンスがあるのではないかと思うのです。

そのチャンスをつかむには、まずは著作権侵害を決してしないことである姿勢でいることだと決めました。

そのチャンスというのは、著作権を持つご本人の著作権フリー化です。

人の事言う前に自分が先に。。。というどこからか天の声(?)のようなものを聞き、私自らが、考案したハンドメイドバッグのデザインや作り方をコンテンツにまとめてダウンロード型で著作権フリーの商業利用可の企画をしています。

何度か大手メーカー様へのお問合せでリメイクの件の可否をお聞きしましたが、私が何年かにわたってお聞きした複数のどのメーカー様も「NO」でした。

出来上がったお洋服、ジーンズ、小物アイテム、とにかくすべての製造されたお品には、著作権が自明のものとして存在しています。

「商標権」は著作権とは違い、「自主申請型」での許可によって得られるタイプの権利なので、もしかして、申請してないものであれば、商標権の侵害には法律上は当たらないことはあるかもしれません。

しかし、「著作権」に関しましては「自明」でありますので、そのデザイナー様、もしくは、そのデザイナー様が属している会社様の権利として必ず存在するものであるということです。

この認識が甘く、ネットのQ&Aコーナーなどで、答えている人の回答の内容が間違っていることがとっても多いことには危機感を感じます。

まずは、本来そういったがんじがらめともいうべきガードによってすべての製造されたお品の権利者がしっかりと守られている厳しい現実を理解せねばなりません。

そうしますと、簡単に言ってしまえば、「リメイクは基本的には商業としては成り立たない」ということだと思います。

ただ例外としては、タイアップや提携により、対価を支払うことでその権利を利用させてもらう事業はありますが、無料で「人のふんどしで相撲をとる」ということになります。

よくよく考えてみれば、大変図々しいことをしていることが分かりますね。

しかし、私としては、勝手な願望ですが、「過去の古着などに関しては、著作権を解放していただくということをメーカー様がやってくれたらなあ」なんて思っています。

ただの私の願望ですが。。

実際は、過去のビンテージ級のお品に関しても、今は、会社の名前も改良された新しい体勢になったそのメーカー様へのお問合せでも「NO」でしたので、古いお品でもリメイクは不可であるということを自身で問い合わせてご回答をいただいています。

そんな現実があるにもかかわらず、甘い認識であることも多いようで、リメイク品がマーケットサイトで販売され、YOUTUBEで投稿され、広告収入を得て商業利用されていることが一部あるようですね。

それでもリメイクをご紹介したい私の苦肉の策は「図解」

ただ、このリメイクというのは今後ものすごく可能性の高い分野だと思っていますので、私もあきらめたくはないです。

ということで、封印していた、2019年6月以来のリメイク内容を2022年の終わりごろから、「図解のみ」の形でご紹介する投稿を、<コーデ>のカテゴリーで始めています。

実は、リメイクに関しては本当はよく自分使いのものを行っているのです。

それなのにご紹介できないことはその1日に費やしたせっかくの時間から生まれたアイデアがもったいないと思いました。

よって、何らかの著作権侵害にならない形でご紹介しようというのが、苦肉の策の図解の形式となりました。

あまり、図も技術があるわけではありませんので、最低限の図にはなりますが、YOUTUBEでの解説付きでなんとか具体的になればと思って投稿させていただいております。

このたびのリメイク内容のストライプキルトパーツ作り

希望のパーツ:トートや巾着袋を作りたい場合に横に広く面積が必要です。

一番は、お洋服のままで着用することが無駄が無く望ましいのですが、すごく難しいコーデで、コーデ好きな私もお手上げした色のブラウスがありました。

そこで、この絹/100%の高級さを継続して別の形で末永く持っていければと巾着袋を作ることに。。

ただ、洋服も結構ハギ目も多く、この1枚のパーツがなかなかとれません。

よって、半分ずつの2枚ハギを考えました。

まず、しっかりと同じ形の長方形の型紙を用意。接着芯を貼ります。
この2枚を縫い代1cmで二度縫いステッチ後、アイロンで綺麗に割ります。
そして、キルト用の「ソフト厚芯」を裏面に待ち針で設置。
まずは、真ん中のハギ目の溝をその線に重ねてステッチ。
その後は、左右5cm間隔でストライプにステッチです。
これによって、真ん中がハギ目だということがまやかされ、ストライプキルトのデザインが生まれます。

これを2枚分作り、表地とします。

裏地は、別の生地の無地をロングのボリュームスカートから1枚仕立てで裁断できましたので、裏地付きの巾着袋がこれで準備できました。

はい、ここまでが今回の進捗度です。

あとがき

実は、同じ日に、もう1つリメイクをしたのですが、今回は内容が複数の為、ご紹介するに至りませんでした。

どのような物を製作したのかだけお伝えしますと、わずかな面積の美しい花柄の着物のはぎれで、接着芯を貼り、ハード薄芯を貼り、「名刺ストックポーチ」を作りました。

なぜか名刺達がエレガントに♪。

名刺のような少しビジネスライクなアイテムをこういった世界観にギャップのある美しい花柄で持つというのは、「ストック」とか「保管用」という目的に徹しているからこそのリラックスした心持ちで作れるものなのです。

いただいた名刺を事業者である人はきっとどこかにストックしているでしょうが、何度も見返すということもない名刺は、アルバムのようにではなく、固めて小さくまとめて、こうしたこじんまりしたポーチに入れてしまうという価値観です。

もしくは、自分の名刺のストックを保管する場所としてもありでしょう。

また、後日作り方などをご紹介してまいりたいと思います。

その時は、リメイクではなく、新規の著作権の大丈夫な生地で<はぎれ>カテゴリーでご紹介致しますね(^-^)。

<リメイク図解>古着そのままの販売以外の方法、生地だけを利用の小物作りの準備【1200】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今後、ますます環境に配慮した「サスティナブル」な行動が意識されていくと思います。

私もここ何十年もの間、洋服は古着しか購入していないような状況ですが、古着購入も成功ばかりではありません。

やはりネットなどで見て決めたものが実際に手にした場合のギャップや、古着だと分かっていていったん受け入れたものの、デザインがどうもある時代の流行が強調されて、今そのまま着ることに少し抵抗があるなどが時々あります。

そこで、一度は入手した古着ではあったけれど、今後はこのままで持っていけないかもしれない時の、もう一度の見直しとしまして、その様相を変えていくというご提案です。

確かにミシン技術も要します。

どうぞ、いずれ、ミシン1台お持ちになり、自主リフォームなどの技術を身に着けてみて下さいませ(^-^)。

今回は、生地や素材だけを今後も活かして、別のものに作り変えていくいわゆる「自主リメイク」をします。

私も同時進行で実際に今行っていますホットな情報として裁断の粗裁ちと接着芯貼りをご紹介したいと思います。

リメイク、リフォームは、「元のアパレルメーカー様の著作権の侵害をせぬよう」、あくまでも、「商業利用は不可」ですので、「自分で行う範囲のリメイク」ということでご理解いただければと思います。

そして、私も、並行アップのYOUTUBEが商業利用にあたりますので、「図解のみ」の解説になることをご理解下さいませ<m(__)m>。

オーバーブラウス、枕カバー、古布(着物)から継続の大変美しい柄だけを今後も活かす方法

素敵な柄の古着を大き目パーツで粗裁ち

やはり、洋服も作られたままのデザインで残っていくことが一番良いのですが、実際そうはいかないものです。

そこで、一度購入したものを他の人にそのままの洋服として転売する方法以外の方法として、自身で最後まで責任を持つという内容の方法です。

まず、洋服を四角に近い形で粗裁ちします。

そうして、そこへ、接着芯を貼っておくのです。

今回、私が実際に今回やった作業は、ずっと前に(1年前くらい)洋服を転売しようか廃棄かを迷った際に、粗裁ちして保管あった生地に、接着芯を片っ端か貼って行くということでした。

素敵な絹/100%であるツヤのある素材の良さ、そして、そこにのせられた素敵な花柄を今後も継続していく決心をして保管していたものです。

その続きを、結構間を空けた今、次のステップとして作業したのです。

この後は、型紙に当てはめて、何か小物を作って行くと思います。

もう一度洋服にお仕立てだと、子供服など小さいものになります。しかし、私は洋服作りの技術は持っていないのです。

そんな私ができることは、バッグなどの小物作りです。

そして、接着芯を貼っておく意味としましては、洋服であった「服地」というものが、薄手も多く、ハリコシを出しておくことで、その後の用途の案が浮かびやすいからです。

そして、出来上がった小物が立派になれば、元の洋服も違った形で活かされたということになります。

これを、ただ、洋服をそのままの状態で保管していると、クローゼットで着用の機会がない残念な洋服の様(さま)と何ら変わりません。

そうではなくて、1歩も2歩も再利用の領域として、前へ進めておくということなのです。

洋服ありのままの姿で残ることは理想ですが、元のお品の「破片」でも残っていくことができるとうのは素晴らしいことではないかと。

あとがき

まだこれには、続きが今後あることになります。

しかし、接着芯まで貼ると、この後はかなりスムーズです。

よって、まずは今ここまでですが、この後、何を作るかを考案し、型紙を作って生地を裁断していけば、少しずつ作業の進捗度も高まっていきワクワクしてきます。

洋服を解体した時点で、あまりに細かい作業をし過ぎてしまうと、その後意向が変わった時にまた、違和感を感じてしまうかもしれません(これは過去に実際に私が体験した違和感です)。

よって、このたびの、「粗裁ち」というざっくりとしたあいまいな状態こそが、保管している間の心の移り変わりにも対応しやすいと言えます。

今は、巾着袋が作りたいと思って巾着袋型に早々と裁断してしまうより、巾着袋もいいかな、などとぼかすのが粗裁ちで、いかようにでも後から対応できる状態なのです。

粗裁ちの良さを1つ発見したということになりますね(^-^)。