開きっ放しのトートバッグでもわずかな留め具が欲しい、入り口の真ん中に設置するハギ目の開きを利用したボタンタブ【1521】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作活動は2007年からですので、およそ20年に迫ります。

このような長い期間であってもまだやり尽くしていないことがどしどし出てくるもの。

これが創造的な活動の醍醐味とも言えましいて、一生続けられる予感がする一幕です。

このたびは、ここ最近閃いたバッグの入り口の留め具をボタン仕様で作ることができるという案をその作り方と共にお伝えしたいと思います。

ボタンホールをくり抜かねばできないというアイデアで凝り固まって行き詰まりを感じそれ以上進めなかった過去。

その固定観念をなぜか2026年になって急に突破できたことは、やはり長年続けた成果の1つです。

こうしたノウハウやデザインは「著作権フリー」のスタイルです、是非お手持ちの開放的なトートバッグや製作品にご自由に取り入れていただければと思います。

ボタンホールくり抜き不必要のバッグの入り口ボタン留め具の作り方、ハギ目を部分的に縫い飛ばして空間を作れば良い

では、作り方を載せていきます。

2パーツの準備:縦12cm✕横5.5cmの接着芯+ハード薄芯を貼った2枚を準備。このたびの生地は服の裏地程度。
印付け:2枚を「中表」に1.5cmの縫い代を印付け。端から2cmの部分に横線。ここはボタンの端に当たる場所。
ボタンホールサイズ決め:ボタンの直径30mm+厚み5mm÷2+左右ゆとり2.5mmずつx2=37.5mm。

ざっくりと40mmに切り上げて行いましたが、バッグ用なのでお洋服のようにきっちりとしなくてもゆとりある方へ切り上げる考え方です。

二重縫いミシン:開けた40mm分を避け、二重ステッチでしっかりと「中表」に縫い合わせアイロン両割り。
アイロン折り作業:アイロン両割り後は半分をカット。三つ折り観音開き折り。片方の端の縫い代のみ収納。
ボタンホールの存在の確認:先程縫うことを除外した40mm分がこうしてホールとして出来上がっています。

実際の使用による圧力を鑑み、次のように4本ステッチでホール周辺を固定していきます↓。

タブ用4本ステッチ:Dカンタブに利用しているステッチと全く同じ。内側を先に1周、引き続き外枠を1周。
完成:ボタンをもう1つの通常作りのタブに縫い付け、ホールタブに通して完成。ボタン周辺のゆとりが見えます。

このたびはボタンに5mmもの厚みがあったため、かなりゆったりなホールになっています。

ペタンコボタンの場合は、計算式にボタンの厚みを全く追加せずに左右2.5mmずつのゆとりで十分だと思います。

反対に、開閉しにくい狭いホールになってしまうことは避けたいものです。

ボタンタブの融通:かなりの範囲動けることを利用して、バッグの入り口にとどまらず別にも引用できそうです。

あとがき

当「共有型のハンドメイドバッグ」は、ハンドメイド作家の栄誉やバッグの売れ行きを重視したものではありません。

むしろ、バッグの売りたい方々を応援し、これまでのノウハウを余すところなくお伝えして「ハンドメイド文化」の素晴らしさを広めるということ1つフォーカスしています。

ただ、こうしたノウハウも本人が作り続けなければできないこと、私も一緒に製作活動を続けながら行っていくスタイルです。

口先だけの机上の空論であってはならない。。文化の広がりはもっと現実的であり自然なことなのです(^-^)。

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下糸ボビンにたっぷりな残量の重厚感あるステッチ音、一方で糸が無くなる瞬間の軽いステッチ音の聞き分けのアンテナ【1520】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

丈夫なバッグを作るために欠かせない「ステッチ」。

見た目の美しさを上糸側も下糸側も追求していきたいものです。

このたびは、バッグの表情の1つにもなるステッチ糸が途中で途切れる時とその直前の「音」にフォーカスしてみたいと思います。

職業用ミシンでは、下糸はボビンケースの中に収められ、目視することなどリアルタイムでできない作りです。

もしかして、この先デジタル色たっぷりな残量を示す目盛り機能を持つミシンが生まれるかもしれませんが。。なかなかそうも思えません。

家庭用ミシンであれば、「水平窯:すいへいがま」が多く、目で都度確認できることがあります。

職業用ミシンでは「水平窯」は存在しないようで(ネットのAI情報より)、「縫い」のパワーを持つ職業用ミシンに縦向き設置のボビンの向きの意味があるということでしょうか。

このたびは、耳で聞き取る回ですので、後で貼りますYouTubeショート動画がより具体的です。

ただ、サウンドを言葉で表現することも記事の醍醐味ですので、下糸ボビンの糸が無くなる直前の音を表現してみたいと思います。

一繋ぎのステッチ糸の美しさを目指して。。限られた長さのボビン下糸が途中で無くなる時とその直前の音に耳を傾けた

ボビンに糸が十分に巻かれている時のミシンステッチの音は、「トントン♪」といった感じです。

そして、糸が残り30cm以内という無くなる直前で「チャラチャラ♪」という音がし始めます。

間もなく糸が完全に無くなると、音はもっと軽くて薄い「チャカチャカ♪」というような音になります。

あとがき

下糸の無くなりに早めに気付くメリットとしては、時間のロスを僅かながらも解消できることです。

変な途中の場所で途切れても大丈夫なのは、表に出ないステッチの場合であり、上手に次の新しい糸を繋げることが可能。

ただ、よく作っていますい長い長い支柱ベルトの4本ステッチは、一繋ぎで美しく仕上げることがマスト。

そういった表に出る長いスパンのステッチには、スタート手前でボビンの分量が残っていても敢えてフル巻きを用意します。

現在製作しています出来上がりが2m強の長さの長い支柱ベルト(ナップサック用)では、30番のスパン糸のボビンフル巻きで片方のベルト1本が途切れずに可能というデータがあります。

もう片方にそのまま進んでしまいますと、途中で途切れるのです。

こうした体験からのデータもなかなか役に立つもので、別の投稿でもご紹介していますように、工業用ボビンへの30番スパン糸のフル巻きm数は、「17.5m」という実寸計測結果でした。

テトロン糸は同じ30番でもスリムですし、下糸巻きの時の秒数は数秒長いことを体感していますので、17.5mよりももっと巻けると思います。

テトロン糸のフル巻きm数はまだ計ったことが無かくデータを持っていませんので、いずれ実験してお伝えしたいと思います(^-^)。

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バッグの2面はそれぞれ赤味と青味の別の表情になる価値、細長く余ったデニム残布のバイヤスパッチワークシート【1518】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在のハンドメイドバッグ製作活動の状況、定番品が現在までで3点確立できました。

2025年から改めて調達しました多品種小ロットの極みとも言える生地で、1点物製作を続けています。

定番モデルなので、先に裁断をしておくことができるようになりました。

実際には、大まかなメインパーツのみを裁断と接着芯貼りによってふんわりと保管し、先に残布の方からパッチワーク仕立てなどで製作しています。

メインが先で残布が後という順番とは真逆の理由は、この方がすっきりと整えられるという体感からです。

先に残布が解決できれば、その後は定番品をスムーズに進めていけると考えたのです。

では、残布製作のバッグの価値とはどのくらいのものなのか。。ここに先に製作するもう1つの意味があります。

パッチワークに仕立てるということはある意味一繋ぎよりも労力を要します。

この労力と引き換えに緻密で丁寧な作りと出来上がりの美しさの価値を高め、一繋ぎの価値に揃えるという目標があるのです。

このたびは、下準備の段階のパッチワークシート作りの場面をお届けします。

デニム生地に特化した部分的なマルチカラー装飾を伴う創作的なもの。

そして、遡ること2018年の【7】で製作していたバイヤスパッチワークを、今度はマルチカラー使いで発展させるのです。

実に8年ぶりのバイヤスパッチワーク、バイヤス向きは切り落とす余分も必要なので滅多にできないのが現状。

しかし、細長く残布が残ったデニムに特化した生地集めが奏功し、新たに1点バッグが作れることを喜んでいます。

デニムのみに特化したバイヤスマルチパッチワーク、いずれバッグになる2枚の四角い面を作るための装飾的なシート作り

ストライプパッチワーク作り:バイヤスは裁断の時に向きを90度ずらす作り方です。カラーは縁2箇所に配置。

真ん中は3パーツの太いストライプで型紙は12.5cm幅(縫い代込み)です。

縁のカラー装飾は、細身の型紙6cm幅(縫い代込み)です。

ハギ目の縫い代各1.5cmずつを使用しますので、出来上がり幅は太い方が12.5-1.5x2=9.5cm幅・細い方が6-1.5x2=3cm幅ということになります。

赤味の方の裁断直前のパッチワーク:これをバイヤス向きに縦35cmx横45cmの型紙を当てていくのです。
バイヤス向きの裁断場面:型紙の全面を隅々まで満たす分量のパッチワークシートの面積が最低限必要です。
裁断完了後の赤味の方の切り落とし:バイヤス向きは確かにもったいない使い方ですがデザインを優先。
バイヤスパッチワークシート(赤味)の完成:出来上がりは型紙通り縦35cmx横45cm。
青味の方の失敗:残布の長さの違いで、こちらは部分欠けが2箇所、これでは縫い代を大きく超え考案し直し。

行き当たりばったり的な部分があり、青味の面の方はハギ目のずらし方を調整し直した点が苦労した部分です。

デニムは緻密な組織にスパン糸が縫い込まれ、ほどくのに結構力と時間を要します。

バイヤスパッチワークシート(青味)の完成:同じく縦35cmx横45cm。幅広の濃紺2パーツを別の紺に差替え。

赤味とは色だけではない違った表情にはなりましたが、手元に青味のデニムの残布が見つかったことで解決していきました。

あとがき

こうして、無事にパッチワークシートが完成できましたので後は縫製の段階に入ることができます。

予定としましては、このバイヤスパッチワークの裏地は、以前製作の仕立て直しの裏地をここへ配置します。

A4横ショルダーバッグ「羽二重餅:はぶたえもち」のモデル、ひっくり返す使い方ではない見せる面の向きを変えるというリバーシブルのバッグに出来上がります(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<糸調子>デニムを縫っている途中の突然の下糸側ステッチのモシャモシャ、ミシン針16番の新品交換によって解消された【1516】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「職業用ミシンでデニムは縫えるのか」に関しては、実際にヘビーな25ozまでも縫ってきた者からすれば「可能です」とお答えしています。

ただ、一般的なブロードなどと同じに考えていてはいけません、糸調子も大きく変えなければならないのです。

デニムの密度はたいそうなもの、硬めの緻密な組織に刺さる針と糸は、「締める」という方向で強めにするという意識でまずは考えます。

ただ、糸調子ダイヤルを最大限の4までにするなどというやり方は、随分バランスが悪い整え方なのではないかと考えます。

その他にも工夫できることがあり、無理なく糸調子を整えたいものです。

実際に研究をしながら糸調子が整った記録は、タイトルの頭に<糸調子>を付記してそのノウハウをお伝えしています。

ミシンの「取説」を越えた無理のない範囲の「邪道」、これを「ハンドメイド道」に落とし込みたいと思っております。

セルヴィッチデニムのミシンステッチ、途中の急な下糸側の糸調子の狂いはミシン針交換で解消された

下糸側のモシャモシャは突然やってきました。

あまりの驚きに写真に写せていないことが悔やまれますが、誰もが見逃せないほどの糸の束なのです。

あの状態は下糸に絡む作用のミシン針も影響していると思います。

「随分長い期間針の交換をしていないな。。」という時には、このきっかけで針交換をしてみると良いです。

実体験では、針交換後モシャモシャが起こらなくなりました。

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交換前後の針先の姿の比較:針は「オルガン」様の「DB-1:16番」を使用。交換前は先が丸くつぶれ湾曲。

その他この周辺の影響としては、ホコリや糸くずのミシン内への混入の影響もあります。

ミシンのお掃除の時のように底カバーを開けて、一度掃除機で吸い取ってほこりを除外することをお勧めします。

その時に、ボビン横辺りの横向きの「バー」に下糸が絡まっていることがあり、これもモシャモシャに影響することがあります。

是非見つけた時には取り除いてあげてくださいませ。

あとがき

職業用ミシンはパワーがありますので、パワーがあるということはほこりや糸を巻き込みやすいということも伴うのです。

そして、針に関しても、縫えていれば変わらぬ姿のように一見感じますが、実は作業のたびに針先の尖りが擦り減り丸くつぶれてしまうことが分かります。

さらに製作物の重なりを「よいしょ」と縫うことが重なると、針が曲がって変形していくのです。

糸調子は複数の周辺の影響を受けているということがよく分かります。

このたびのノウハウが優れた製作の良き引き出しの1つになれば幸いでございます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

<仕立て直し>ほつれやすく脆い生地を接着芯とミシンステッチによって固定した裏舞台、ブルー系モザイク柄A4横バッグ【1513】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前投稿の【1457】でブルー系マルチモザイク柄が美しいショート丈のナップサックが完成していました↓。

その後元々フル丈に対する価値の無さに伴う納得できないモヤモヤがあり、仕立て直しを決意。

ショート丈に作っていた【1457】と事情は同じで、別のデザインで作ったこのたびも生地が不足。

生地の不足への対策や、価値の不足を別の価値で補填する「サービス」の部分にもフォーカスしたいと思います。

全12パーツのブロックパッチワーク、地の目の向きが違う1パーツの配置場所は取っ手やタブで隠された

使用生地(全7種):左上から右下へ順番に①-⑦を採番して次に詳細を記します。グレー色の生地違いが多種です。

①表地(ブルー系モザイク柄):椅子材、アクリル/72%、ポリエステル/28%、日本製。

②裏地/ショルダー/カバータブ/Dカンタブ(ブルーグレー):綿ポリ混ストレッチツイル、混率不明(綿・ポリエステル混)、原産国不明。

③取っ手(モカ茶):生地名不明(スカート生地)、混率不明、原産国不明。

④底板カバー(鉄グレー):コットン無地、綿/100%、日本製。

⑤ファスナータブ/ポケットフラップ-小(シルバーグレー):ラメツインクルサテン、ポリエステル/60%、ナイロン/40%、日本製。

⑥ポケットフラップ-大(チャコールグレー):ポリエステルツイル(大塚屋様オリジナル)、ポリエステル/100%、日本製。

⑦ポケット袋-大小共通(ライトグレー筋柄):先染コットン、綿/100%、日本製。

この7種の中で、後に貼りますYouTube動画では⑥が抜けていましたことと、動画と当ブログとで番号が変わっていることお詫び申し上げます<m(__)m>。

①全12パーツすべてをブランケットステッチ②ハギ目の両割り上に接着不織布芯③表からのステッチで固定。
内部の縫い代始末の俯瞰:縫い代である端以外では、表面の織り糸抜け防止に縦キルトを追加④も固定の1つ。

こんな風にして見えない部分の安心感を徹底、バッグを持ち上げた重みで内部で起こるかもしれない「崩れ」を事前に固めて予防しているのです。

全12パーツの内1パーツのみ地の目の向きが違うことへの対処:右上に配置し、タブなどで隠して分かりにくく。
2個のポケットの理由:地の目向きのどうしようもない欠陥部分を、ポケットを1個を追加した価値で補填。
タブが縦に2段の理由:仕立て直し前の巾着の時にはホール周辺に隠れていたハギ目が2段目の位置に表れたため。
厚地用のファスナーの設置スタイル:部分的なタブでファスナーを生地に挟み込まないアイデア。

このデザインのもう1つのメリットは、隙間の均等さが縁のみ開いてしまう見た目に対して均一的で「大きな穴が無い」と感じることです。

ベルト類に引用する2タイプの4本ステッチ:左2つは支柱ベルトとショルダー。右2つはファスナータブとDカンタブ。

2タイプは違った構造ですが、4本ステッチの強靭さと美しさを落とし込んでいる点は同じです。

底面:厚地をこのようにハギ目にすることは避けたいものですが、残布という事情と支柱デザインを貫くため。
くるみ底板:中身はベルポーレン2mm厚、3cm幅でカットし角を丸くして内蔵。カバー角は八角形がフィット。
A4横マチ無しショルダーバッグ(「羽二重餅:はぶたえもち):<サイズ>縦29cmx横41cmxマチ無し。

厚みある生地、そのままの有効幅のような測り方をしました。

別の中厚程度であれば、自然にできたマチの膨らみが控え目な分縦横寸法の数値が上がると思います。

お洋服とのコーデ例:通勤のパンツスーツをイメージ。スーツの色はモカベージュ。

あとがき

本来のこの生地の表面は濃紺が目立つマルチカラー、後の製作で2点に使われていく予定で裁断済のパーツは2点共本来の表面を利用しています。

このたびの裏面使いは、生地の余りを活かす時に新しい表情を見いだせないかとやってみたことです。

随分マイルドな映りで、このようなバージョンも面白いものです。

1パーツの地の目が揃わなかったことは残念ですが、こうした情報も知っている自らがお伝えするスタイルです。

物を作る時の「なぜ」のアウトプットと同時に、「事情」もアウトプットしていくことが先です。

ま欠陥の部分は、ユーザー様にどこまで受け入れてもらえるかは未知、しかしどんな結果であっても、事前に精一杯の対処をしたというところまでは今回やり切ったと言えます(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

ナイロン40%程度でもここまで顕著に表れる気泡問題、不織布芯をパーツにベタ貼りせずに縫い代部分だけ留めることで回避【1511】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグ製作に必ず付ける重要なお部屋「ポケット」。

背景地にキルトを先にかけたことで貼り付け式のフラップポケットデザインを充当。

このたびは、ポケットのフラップに利用したシルバーグレー色の生地の性質が特殊であることで起きた気泡の姿とその回避策をお伝えする回です。

以前の投稿でも複数回お伝えしていまして、ナイロン/100%はもちろんのこと、ナイロン/40%程度の混率であってもあからさまに起こる「気泡問題」に気を付けねばなりません。

ナイロン40%混さえ不織布ハード芯ベタ貼りはプクプクの気泡だらけ、この問題は縫い代内の縁のみアイロン接着で解決

別の投稿番号の【111】【764】でもお伝えしましたが、ナイロン/100%もしくはナイロン/40%程度であってもナイロンの弾力性の伸び縮みに馴染みやすい「ニット芯」がマストです。

このたびは更に重ねて貼った「不織布芯」がここ最近入手した接着タイプであることで同じことが起こりました。

2種目の芯地の利用でも、全く同じことが言えるということを忘れがちだったのです。

一度目はうっかり全面貼りをしてしまったので、この機会に記録に残しておきました↓。

不織布芯(接着タイプ)を全面貼りでアイロン接着してしまったその後:大きく全体に気泡が出来てしまいボツ。
気泡解決策:裁断し直し考えた案。アイロンを縫い代部分1cm内にのみかけて縁だけを留めるという方法。

アイロン接着はほんの部分的なので、気泡も起こりにくく少し起こっても縫い代内に隠れるという結果でこの課題をクリアできました。

縁のみアイロン接着後の表面:気泡はできませんでしたので、このたびの策は成功したということになります。

気を付けねばならないことは、その後の作業でも決してアイロンをかけてはならないことを忘れてはなりません。

仕上げアイロンは本来はかけたいものですので、ハード芯でハリコシをどうしても出したい場合にナイロン混の生地をそもそも選ばないということが一番です。

完成したポケットフラップ:変更前の気泡だらけの当初のフラップではとてもこうはなりません。

あとがき

このたびのYouTube動画は「ショート」で掲載。

バッグがまだ完成に至らない部分的なパーツ製作の解説には、「ショート」も良いものだな。。と通常動画との差別化のアイデアがこのたび浮かびました。

ショート動画も1動画としてのカウントをしている方針、こうした配分によってバッグの完成の動画の方も近くに集まり見やすくなるかもしれません。

このたびのナイロン/40%混の生地の実際の完成品フラップは、ポケット袋に対して左右5mmくらいずつ縮んでいることが分かりました。

ナイロンという素材の良い意味での伸び縮みの機能は、静止したバッグではデメリットになる場合もあるという学びです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

暖色系ミックスツイードの色の混じりのぼやけは黄緑色のショルダーがカバー、カジュアルなのに美しいナップサック【1510】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、ツイード生地で定番のナップサック型「餅巾着」を製作しました。

完成の姿は非常に美しく、最初に生地の崩れやすさに悩んだ裁断の事を思えば信じられない程です。

こうして、裁断では得られなかった手応えも完成品では生まれることもあるということを体感しました。

一度作り上げてみないとすべては分からないということなのでしょう、今後の製作の良き教訓になったのでした。

ミックスツイードの遠目のぼやけはショルダーの無地でアクセント、楽しくて明るい気持ちになるナップサックのお勧め

正直、最初の生地の印象は、「快活な色使いながら、子供っぽいかな?」と思ったことでした。

実はこの生地、まだ複数がリピートできるので、裏地を変えながらそれぞれのまたとない1点ずつになるよう残りも作っていきたいと思います。

このたびは、第一印象の「子供っぽさ」そのままに沿った陽気な雰囲気でまとめました↓。

使用生地(全5点):左上から右下へ①-⑤として詳細を記します。ただこのたびは混率や原産国不明が多いです。

①表地・ポケットフラップ(黄色系ミックス):絣ツイード、アクリル/65%、ナイロン/20%、毛/15%、原産国不明。

②裏地(ビビッドグリーン):生地名不明(ツイル)、混率不明(綿混)、原産国不明。

③ショルダー(黄緑):ツイル生地(おそらくカツラギ)、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明。

④巾着ひもホールタブ(ライトグリーン):天日干しボイル麻混、混率記録取り忘れ(綿麻)、日本製。

⑤巾着ひもホールタブ(ライトイエロー):コットン無地、綿/100%、日本製。

ここ最近の製作ではこうして多数の生地を一度に利用するように。。以前は表地・裏地・別布の3種程度でしたが、より「コーデ」を意識するようになったからだと思います。

表地にかけた4cm四方のボックスキルト:こうして近づいてよく見ないと分からないほどの馴染み、目的は固定。

選択した糸の色はライトイエロー、真っ白よりも目立たず柄に埋もれます。

崩れやすいツイードは、ボックスキルトで四方の固定をすることで安定、必ずキルトをかけるようにしているのは、生地の固定の目的が一番にあります。

裏地にかけた4cmのボックスキルト:基本表地と同じキルトの種類を選択、ボックスの理由は絣柄に合うため。
貼り付けポケットにもボックスキルト:貼り付けポケットの位置はキルトの柄が繋がるように計算。
カラーバランス:表地のミックスのぼやけは、ショルダーの黄緑や少し見える裏地のビビッドグリーンがカバー。
ナップサック「餅巾着」完成(黄色系ミックスツイード):<サイズ>縦41cmx横31/42cmxマチ18cm。
背負う面:美しい生地は、こうした広い面積のシンプルなデザインでは生き生きと映ります。
サイド:こんもりとしたかわいさ。中にバスタオルをロールに畳んで3点収納していますが、4点目も可能。
底:前回の「フランス綾」の製作の時と同様、表地も裏地も底面との縫い合わせ前にブランケットステッチ。
お洋服とのコーデ例:カラフルバッグが引き立つシンプルなオフハイネック半袖プリーツカットソーとデニスラ。

あとがき

もしも、このような美しく明るいバッグが素敵な1日にお供することができれば幸いです。

人間に付帯する大切なアイテム、入れ物の機能を越えた素敵なひとときにも貢献できるようなバッグを今後も製作していきたいと思いました(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

デニム以上に硬く美しい「フランス綾」は前向きな右肩上がりで士気を高める、2重に重なるところまでに制限すれば針は通る【1509】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デニム生地の紺以外を探していたある時出会った、ものすごい迫力の生地「フランス綾」の黄土色。

決してたたんで収納してはいけないハードさ、このたびのナップサック製作においてもくるくると丸めた筒形の収納をしてまいりました。

帆布・デニム・カツラギはバッグの材料として注目される素材の定番ですが、更に「ツヤ」が特徴のフランス綾、ナップサックに出来上がった状態を是非ご覧いただければと思います。

デニムを凌ぐ迫力「フランス綾」のナップサック、5種の生地をコーデした田舎っぽくならない黄土色の使い方

使用生地(全5種):左上から右下へ①②③④⑤と番号を付けて次に詳細を記します↓。

①表地(カラシベージュ):フランス綾、綿/100%、日本製。

②裏地・巾着ひもホールタブ(ブルー系ミックスチェック)、先染めリネン、麻/100%、原産国不明(おそらく日本製)。

③ショルダー(茶系大格子):カーテン地、混率不明(おそらくポリエステル/100%)、原産国不明。

④フラップ表(カーキグリーン):麻混無地、麻/55%、ポリエステル/44%、日本製。

⑤フラップ裏・ポケット(ライトイエロー):コットン無地、綿/100%、日本製。

「餅巾着(ナップサック」完成(フランス綾黄土色):<サイズ>縦41cmx横31/44cmxマチ18cm。
背負う面:ハギ目は背負う面に配置、この位置に沿い楕円底はDカンタブが付いた方をハギに合わせるのです。
入り口の巾着開閉:フランス綾までの硬い生地を絞れる融通は、対極の薄手の巾着ひもホールタブのおかげ。
底面:ハードなので歪(いびつ)に映りますが、ぴったりと底面と本体が合わさったことを確認しています。

動画内でじっくりご説明しましたが、底面と本体面の合体の時に、表地も裏地も両方共ブランケットステッチを手縫いします。

待ち針を先に留めて、そのままブランケットステッチでずれないように固定する役割とほつれ防止の役割の2つ。

待ち針のみだと硬い生地では「ずれ」がどんどん最後の方へしわ寄せとして移動して、結果部分的なタックの原因となってしまいます。

待ち針+ブランケットステッチの状態のままミシンステッチを二重がけしたことで、劇的なまでに縫いやすくタックが起こりませんでした。

サイド面:こんもりとしたゆったり容量が確保できる内部だと分かります。
ポケット構造:先に裏地キルトをチェック柄になぞってかけたことで、貼り付けタイプにしました。

ストライプ・ボーダー・ボックス・ダイヤいずれのキルトでも、予めポケット口の切り込み部分を除外しておけば「片玉縁風」と呼んでいますシームタイプのポケットも可能です。

ポケットのカラーについて:2種のカラーはいずれも裏地のチェックのミックスの中にあるカラーにリンク。
お洋服とのコーデ例:ブラックデニムに合わせてみました。ジャケットのカラーがバッグに近いです。

大変申し訳ないのが、どうしても写真ではフランス綾のカラーが正確に映りませんでして、現物はもっと黄色味が強い黄土色なのです↓。

実際の表地のカラー:ベージュを大きく超えた黄土色らしいカラシがかった色をしているのです。

この色はかなり田舎っぽく、いかにスタイリッシュに見せていくのかはこのたびの課題、当方としてはクリアできたと思っております。

裏地の中に入り混じる補色的存在のブルーやパープルの存在こそ、非常に重要だったのです。

ショルダーを大格子という柄にしたことや、ホールタブに裏地チェックをのぞかせている点も田舎っぽさの解消です。

あとがき

このような黄土色にショルダーをどういう生地で選択するかに悩みました。

無地のくどさの緩和策として柄が入ると良いのだけれど。。と思っていたところへなんと少し見えている巾着ひもホールタブと同じ色が入り混じる大格子柄のカーテン地が見つかった偶然がありました。

本当にうれしいミラクル、柄同士なのに馴染むという良き効果を有難く利用させていただきました。

実は、同時進行で本体がマルチツイードの方も完成したのですが、こちらに関してはショルダーの生地選びに失敗、浮いてしまいました。

選び直したカラーで完成したら、次回の投稿でツイードバージョンもご紹介します。

心から納得するまで、やり直しながら腑に落ちる製作をしていきます。

時間がかかっても少しずつの進捗であっても、その先の未来を考えたならばやり直しなど一瞬のことなのです(^-^)。

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書き手:ピクチャレスク

肩掛けバッグの隙間の補填は内部で可能、蓋付きクラッチ型はバッグ真ん中の仕切りポケットとして設置された【1502】

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まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびは、「研究製作」の1点のバッグの完成をお伝えします。

取っ手の高さが32cmある肩掛けバッグ、デニム生地2色を表面と裏面を別の表情でパッチワーク仕立てにA4縦サイズで完成しました。

結果としては、実はボツ品となってしまう出来事がありまして、この点を中心にお伝えしたいと思います。

ただ、内部にクラッチバッグのようなポケットを、更に内部にポケット付きで設置する多重構造のアイデアとしては活かせるものであると見込めます。

ボツ品となった理由の接着芯ベタ張りによる皺、薄手の服地をバッグに利用する際には是非避けていただければと思います。

デニムパッチワーク肩掛けバッグの内部構造、クラッチバッグ風ポケットは更に内部にポケット付きの立体構造で設置

使用した10種の生地:過去一番に使用生地の種類の多かったバッグ製作となります。全体でマルチカラー配色。

<10種の生地の内訳>

①表地(前面)-セルヴィッチデニム13oz(グリーン)、綿/100%、日本製。

②表地(後ろ面)-12ozデニム(モカグレー)、綿99%、ポリウレタン/1%、日本製。

③支柱(表面)-10番手ヘリンボン(ダークグリーン)、綿/100%、日本製。

④支柱(後ろ面)-極細コーデュロイ(チョコ茶)、綿/80%、ポリエステル/20%、原産国不明。

⑤裏地(前面)-洋服用裏地(オレンジ)、ポリエステル/100%、日本製。

⑥裏地(後ろ面)-洋服用裏地(カラシ)、ポリエステル/100%、日本製。


⑧内ポケット(内側)-麻混無地(グリーン)、麻/55%、ポリエステル/45%、日本製。

⑦内ポケット(外側)-リヨセルリネン(ピンク系花柄)、リヨセル/55%、麻/45%、原産国不明。

⑨四角タブ(前面)-コットンサテン(黄土色)、綿/100%、日本製。

⑩四角タブ(後ろ面)-玉虫ツイル(エンジ)、綿/60%、ポリエステル/40%、日本製。

仕切りポケットとして内蔵のクラッチバッグ型ポケット:⑦花柄をポケットの外面に選択しました。
大きなフラップをオープン:内面の生地は⑧グリーンを選択、内部にもポケットが設置されています。
不織布接着芯のベタ貼りのミス:⑤オレンジ⑥カラシ⑦花柄の3種について、接着後の皺が起こりました。

このまま続行して作ってしまいましたが、たとえ全面に糊が付いた不織布接着芯であっても、ベタ貼りする使い方なのか縁のみ部分貼りする使い方なのかを自らジャッジするべきでした。

薄手の生地には接着糊は響いてしまうということ、せっかくストライプキルトで固定しているわけですから、もっと深く作業1つずつの意味を問い直すべきでした。

ハード薄芯(接着タイプ):名前が「ハイボン」という一般流通品です。ベタ貼りが有効の時もあります。
完成-A4縦デニムマチ無し肩かけバッグ:<サイズ>縦36cmx横34cmxマチ無し。
オープンした時の内蔵ポケットの姿:フラップで大きく覆われセキュリティー性が高い構造です。

入り口がタブ式であることのセキュリティー性の甘さの補填を内部で行うという点がこの製作のコンセプトとなります。

お洋服とのコーデ例:余計なカラーを追加しない選択のデニムスタイル。

バッグの裏面を見せる場合に別のお洋服が見込めると思いますので、1点のバッグにおける両面の区別はカラーの融通です。

あとがき

非常に惜しかったボツ品となりました。

⑤カラシ色と⑥オレンジは、元はお洋服の裏地で、本来接着芯を全面に貼って使用されるようなものではないということです。

一方で、一見薄手に感じる内蔵ポケットの裏地の⑧グリーンは同じようにハード薄芯(接着タイプ)を貼っても皺が起きませんでした。

生地1点ずつをじっくりと区別し、それぞれの性質を見極めるべき学びがあったこのたびでした。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

和室に似合うマルチ和花柄の正絹、新品反からの1.2m分をフルに利用した5cmのダイヤ中綿キルトがけふんわりシート【1493】

アイキャッチ有画像1493

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

洋室には薔薇柄やミモザ柄のインテリアが似合い、和室には椿柄や菊柄の和柄が似合う。。お部屋ごとの花柄の種類の違いをイメージしながら和室のイメージをしたのがこのたびの製作です。

非常に美しい正絹の着物用新反からの1.2mを、37cmの幅成りそのまま利用したキルトシート、更に「中表」を返して二重仕立てのマットを作りました。

このたびのような細長い生地を横向きに「わ」にして「中表」でひっくり返して作ることのメリットが1つあります。

それは、長方形の角が確実に鋭利に出すことができることです。

片方のサイドは返し口としてひっくり返した時に尖りますし、もう片方の「わ」はこちらも別の構造ではありますがひっくり返した時に尖るのですべての辺がクリアに出来上がるのです。

新品の反ということで現代の在庫の反ならば、柄の「著作権」もしくは産地品ということによる「商標権」の存在を鑑み現物を写すことを控えさせていただきました。

着物の新反の1.2m分から作った5cmのダイヤキルトシート、和柄が華やかで美しいシートは和室用のインテリア向き

①5cmのダイヤキルトシート作り:生地含む全4枚がミルフィーユ状に重なりキルトステッチでまとめられます。

実際に製作した者がお伝えする最も重要な部分は、「内部にも打つ待ち針」。

赤い印のように、空間の部分にこそ待ち針を打つことが大切、「皺」「タック」を食い止める作用をすることが実体験から分かっています。

完成したシート(マルチ和花柄の正絹):<サイズ>縦28cmx横56cm。

<仕立て方>

①キルト後のはみ出しをハサミで整えます。

②左端を返し口として、1.5cmの縫い代でアイロン折り。

③②を折ったままで「中表」に「わ」の状態で上下を縫い代1.5cmずつでステッチ。

④縫い代をアイロンで両割りしたら、ひっくり返します。

⑤返し口の縫い閉じをスタートに、縁から3mm程度をすべての辺を一気にステッチで固定。

***

5cmのダイヤキルトや縁のステッチの整いの成果があり、大変美しく完成しています。

ただ、1か所だけ縫い代付近の目立たない場所ではありましたが、タックが寄ってしまいました。

理由としては、待ち針の際に右から左へ寄せていく感じで打たず、端を先に留めてしまったこと。

ここからの教訓は、右から左へ表地のテンションを張るようにたるみを失くした待ち針の打ち方の方も意識するべきであったということです。

そうは言っても、テンションが張りすぎて地の目が歪んでもいけない点は、「良き塩梅」がカギとなるのではないかと。

あとがき

このたび完成した和柄のキルトシートは、YouTubeのナレーションの時に使用するUSBケーブル付きマイクと、マイクガードの収納箱に敷くものです。

これまで、箱に収納時に都度ごわついていたのが気になるものでしたが、ふんわりシートが敷かれたことでアイテムがプロテクトされたことで安心感が生まれました。

このように、美しいと同時に何かの成果を生むものが作れたことは大変有意義です。

ただ、ここまでの美しい柄は、「見せる」ということをした方が本当はもっと元生地の美しさが活かされると思いました。

仏間で、花瓶を置くトレイに利用したり、自分だけではなく他の人が見てハッとするような、和室で活躍できるポテンシャルを大いに感じた回でした(^-^)。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク