<母のクローゼット②>古着物をお洋服へ。。巷ではエレガントな装いに解釈されている中、カジュアルなフード付きやファスナー付きでアレンジ【1393】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「着物」は日本特有の文化なので残っていくと良いのですが、何しろ着付けを伴い気軽に着ることができません。

そして、伝統的な着方のしきたりもあるので、道を外したいわゆる「邪道」はステージ衣装のような分野にとどまるようです。

このたびは、古着物ファンである自身の母のクローゼットを再び拝見。

この度は<母のクローゼット②>で古着物のお洋服のご紹介としては後半になります。

前半は、過去の記事の【1378】で綴らせていただきましたので、よろしければ後ほどお立ち寄りどうぞ。

今回は、前半の①では登場していなかった別のお洋服。

すべて古着物自主リメイク品としてご紹介。

このたびならではのポイントとしましては、カジュアル嗜好の母らしく、ファスナーやフードを付けたコートを作っている点です。

着物はエレガントに解釈されることが多く、リメイクではドレスの形やワンピースが多いです。

よって、特徴が現れたカジュアルな点に是非ご注目していただければと思います。

ぼかしやマルチカラーが美しい「洋」の要素を持った着物を選択した日常着へのアレンジ

着物素材を「特別なシーン用」とせずに、お出かけに気軽にはおれるようなコートやジャケット中心です。

フード付き、ファスナー付きのコート:裏地も古着物。コントラストが綺麗。
フードの中も柄のコントラストが見えます。ボトムには、黒や茶やグレーと選ぶカラーが複数見込めます。
正面のファスナーを閉じた状態:比翼仕立ても特徴であり柄がつながり美しさが壮大に感じられます。

次は、3点を同じ着物から解体してリメイクした半袖のプルオーバーx3点。

3点共少しずつデザインが変えてある点にご注目くださいませ。

ハイネックのような襟の半袖。
スタンドカラーの襟の半袖。少しの違いですが印象は変わります。
真夏が涼しそうなフレンチスリーブ。1点の着物から3点は夏物のトップスが作れるということでしょうか。
季節は秋のイメージ。裏地のもみじ柄は「長襦袢:ながじゅばん」を利用。表地の葉っぱのジャガードが美しい。
紅色に黒のストライプはよくリサイクルショップの古着物コーナーで見かけます。くるみボタンが高級感出ます。
「洋」のような幾何柄です。胸元周辺は柄の向きを正位置に計算すると良いですが、生地が不足だったのかも。
このタイプも古着物では見かけます。景色が古き良き味わい。暖色系マルチカラーは明るいイメージです。

と、このようなラインナップで着物リメイク服をご紹介致しました。

最後に、母ならではの「カジュアル嗜好」を追求している部分が、合わせるボトムにスラックスやスカートではなく、コットン素材のカジュアルなパンツを徹底。

こんな風にステッチの入った綿パンやデニムを合わせてカジュアルに寄せているそうです。

あとがき

このたびは、自身の母の古着物との接触の仕方でしたが、では自身の場合はどうなのか。。ということです。

過去には、随分バッグを古着物で作ったものです。

お洋服であると、「身体にフィットする洋服好き」であることで、着物のリメイクのゆったりとした感じはあまりそぐわないのでもったいないからと躊躇しています。

もし、1点あるとすれば、やはり黒のワンピースが良いです。

ノースリーブで重さを軽減し、ラインがスタイリッシュかつシンプルなデザインが良いですね。

少し柄の部分も入ると着物から作ったものだと分かって、オリエンタル(東邦的)で面白いと思います。

まだまだ世の中には、過去の古い着物が眠っているのではないかと思います。

母だけでもクローゼットの中が着物で作ったお洋服であふれかえっているわけですから。。

そう考えると、お洋服時代は比較的まだ最近で長い長い間日本人は着物を着てきたということなのですね(^-^)。

廃棄のお洋服から取り外しておいたたくさんのボタン、20年来のストックの中の整理整頓とその使い道例【1389】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着がいかにも古着であるその年代がイメージで来てしまい過ぎると、本当に古い物に映ってしまいます。

古着をうまく装っておられるお洒落な方というのはここを工夫しているのではないかと見ています。

なぜそのように映るのかの視覚的な分かりやすい例として1つがボタンのデザインです。

このようなボタンは、たとえ良い物であっても「昭和」のにおいがするのです↓。

古着のワンピースなどについていたボタン:昭和のものだと思わず推測してしまいますが、実際にその通り。

ということで、古着のワンピースを新しい着方にするための単純なリフォームとしては「ボタンの付け替え」があります。

実際の20年来のストックのボタンはいろんな事情から保管してあったものですして、古着の付け替えに役立つことがあります。

このたびは、ストックの仕方の工夫と底から実際に使い切ったボタンまでご紹介してまいりたいと思います。

ストックの仕方の工夫、見つけやすいためには同じ釦をチャック袋にまとめる

こんな風に全く同じボタンは一緒に使用するわけですからあらかじめチャック袋のミニサイズにまとめます。
色違いでモデルが類似ならばいっしょにしておくとマルチカラーボタンで使える時があるかもしれません。

実際にボタンストックの中から付け替えに利用したその後の古着の生まれ変わった姿

黒にグレーのマーブルがあり立体的に映るボタン:レザーベストのボタンの付け替えに利用。
ジャケットの場合:袖口にはボタンは付いていなかったところへ飾りで追加。よりクラシックな雰囲気に。。
トレンチコートとか太口のカーディガンに付いていたようなトラッドな雰囲気のボタン。レザーかもしれません。

ここからは↓、何かについていた同じ金ボタンが多数余っていて、同じボタンを4点ものワンピースに付け替えてすべて消化し切ったという例になります。

ここまで共通に使用したということで、いかにそのボタンが素敵だったかということになりますし、金ボタン自体の存在感を見ることができます↓。

マルチカラーワンピースに付け替えた金ボタン:以前のままだと昭和レトロ感が出過ぎ、これで新鮮です。
黒のウールワンピースに付け替えた金ボタン:黒にゴールドは喪服っぽさからの脱却の1つの表現です。
黒ベースの柄のベルベットのワンピースに付け替えた金ボタン:前面はボタンは無いですが袖口を付け替え。
バティック(ろうけつ染め)の黒ベースの柄ワンピに付け替えた金ボタン:この場合はうまく溶け込みました。

お洋服の様々な色や柄によって同じ金ボタンの存在が少しずつ違うのもこれだけの数の金ボタンを複数に付けてみて分かったことです。

とても楽しいものですね。

どれも古着なのに、新しい装い方への第一歩がボタンだけで踏み出せるような気がしてきます。

あとがき

やはり、こうして見てみると、黒コーデ主流の自身は、黒のボタンを多く利用することが分かりました。

上述のすべて使い切ったゴールドも黒ベースに対しての「差し色」なのです。

こんな感じで、敬遠しがちな古いモデルのお洋服がボタンのおかげでガラリと雰囲気が変わり親しみやすいものになることがあるという「ポテンシャル」について綴りました。

そうして、古くても良質なもったいないお洋服をうまく掘り出せればそれはとても素敵なことだと思います。

そして、大量生産がいかに無駄であり、本来お洋服はきちんと手間をかけられて作るような長く持つアイテムであったことを思い出すべきではないかと思っております(^-^)。

ネットのお買い物の古着選びにお役立ち、サイドから見たスラックスのヒップのラインのカーブの有り無しで判断できるはき心地の良さ【1387】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

スラックスをとても好んでいます。

あのセンターラインの整然さは自然に背筋が伸び、まっすぐに堂々と歩きたいという心理さえ呼び起こすパワーを持ちます。

スーツが大切なシーンには欠かせない物であるいことをスラックスをはいた時に実感することがあるのです。

このたびは、スラックスにおいて、ネットの写真とウエストだけをたよりに購入した結果がヒップがやや窮屈な感じがしているある1点を例に、その窮屈さが見かけのラインのどこに現れているのか、購入時の写真だけで気づくことができるということをお伝えしたいと思います。

比較する他のスラックスのおかげで判明したヒップのカーブラインの有無によるはき心地の違い

購入したヴィンテージ手作りスラックス:ファンシーツイードが素敵。
ポケットが付いていないこともあり前後を記しました。ウエストラインが上がっている方がヒップ側。

ウエストにはゴムが入りとても融通が利いていました。

ところがウエストの割にはヒップは窮屈に感じました。

そのことが気になり、他のスラックスと比較してみます↓。

比較対象のスラックス-1:こちらも手作りのスラックス。右のヒップラインが丸いですね。
比較対象のスラックス-2:「エンポリオアルマーニ」様のお品。こちらもヒップラインが丸くしてあります。

比較対象の2点は、はき心地はヒップに沿ってとてもフィットします。

良きフィット感なのです、

ところが、ファンシーツイードは窮屈。

この答えが、ヒップのカーブラインの有り無しの違いにあると結論付けました。

3点一緒にヒップラインだけ比較してみます↓。

3点の同時比較:明らかです。ファンシーツイードには丸みが不足、もしくは無いということになります。

ということで、もし、ネット購入などでウエストだけしか情報が無くても、こうしてヒップのラインが丸みを出してあるのか丸みを感じない真っすぐなのかで、はき心地をある程度想像することができるのです。

店舗で試着できない状況であってもスピーディーなお買い物のメリットは十分にあるのがネット購入。

その他は蚤の市や野外マーケットの場合もなかなか試着までできる環境が少ないです。

そういった時には、是非メジャーだけはお持ちになりながら、ウエストはメジャーで計り、同時にヒップのラインの丸みをチェックするということをしてみて下さいませ。

これは予想なのですが、1970年代辺りにヒップラインの真っすぐな流行があったかもしれません。

実は、このファンシーツイード、前面のおなかに関してもあまり丸みが無いと感じました。

全体にパターンが扁平に作られているようなのです。

ヒップに関してと同じことがおなかのラインにも言えると思います。

お腹の場合は「タック」によってゆとりも表されていることが多く、こちらも奥が深そうですが、またの機会にお伝えしたいと思います。

見た目でも十分に判断できる1つのポイントとしてこのたびの人間の身体のふくらみのパーツが実物にちゃんと落とし込んで表現された「機能」になっているのかをチェックする勧めです。

このたび購入のファンシーツイードのコーデ

確かに窮屈ですが、はけましたので、これも味わいとして持っていきます。

1つコーデを考えましたのでご紹介したいと思います↓。

クリーム色のセーターに合わせオレンジ系の小物で押さえたファンシーツイードスラックスのコーデ。

あとがき

基本的に古着オンリーのお洋服スタイルでのぞんでいる自身ですが、何ら古着と言ってもピカピカで着れるものです。

古着の中には、それほど着用されていないお洋服がたくさんあるのです。

特に日本の古着は世界的にも良い状態のものが多いとの評価があるようで、そのことに東南アジアの国の人がすでに気付いているようなのです。

その価値に気づいていないのは、むしろ私達日本人なのかもしれないのです。

今後はアパレルのかつての大量生産の構造が現在以上にもっと成り立たなくなると思います。

良い市場の位置を押さえた大手だけが大量生産で成り立ち、それ以外の中間的な層の業者は姿を消していく傾向にあります。

ニッチな層やそのお店ならではの際立つ何かを持った製造業者だけが残ると見ていますが、本当の事は分かりません。

ただ、私からお伝えできることは、大量生産型の普遍的な品物か、高価な少数生産型のものかでなかなか選びにくくなることもあるかもしれない中、古着にはお得に良質で味わい深いものが見つかる可能性が高いということです(^-^)。

<母のクローゼット①>着物リメイクによる洋服作りが趣味のクローゼット内を拝見、洋服になることで着用機会が増えるメリット【1378】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

新しいシリーズを設置致しました。

数回になると思いますが、母のクローゼットのお洋服のご紹介です。

特徴がございまして、多くが古い着物のリメイク服であることです。

自分使いの範囲内の良さが発見されましたのでそんなところを軸にご紹介したいと思います。

著作権に関しては、名もなきメーカー不明の着物ばかりなのでとりあえず判断をした結果動画や記事でのアップは良いとしています。

有名どころのパッと見て製造者の分かるような品物は、たとえ着物であってももしかして権利を行使される製造業者様がおられるかもしれないことは、頭の片隅に置いておいた方が良いと思っております<m(__)m>。

着物から大きく姿を変える点が特徴のラインナップ

時々ネットで素敵な着物素材のワンピースが無いかと見させていただいているのですが、そのお品もゆとりが大きすぎて身体にフィットしないものがほとんどです。

それには理由があると思いました。

例えば、せっかくの良質な素材を目いっぱい使うために残す部分を極限におさえるデザインというところでゆとりのあるたっぷりとしたドレスのようなデザインへの落とし込みがあるかと。。

そうはいっても、自身が考えるには「衣服の着用の本来の目的は身体の美しさを見せることにある」と思っています。

ただ身体を覆うよりも必要のない部分はスリムに、動きのある部分はゆったりと作る凸凹が混在した作りが洋服らしいと感じます。

その点「着物」という衣服はズドンとI字型であり、これはこれで最低限の美しさもあるわけです。

貫頭衣(かんとうい)が素敵だと思うように、外国人の方も着物の独特なスタイルを素敵だと感じていると思います。

母が作っている着物リメイクの洋服はブラウス/プルオーバー系が多数で時々ジャケットも登場のトップスばかりです。

私が拝見するところ、着物からはかなり別物に出来上がっているという1つの特徴があるリメイクだと思いました。

表地も裏地も共に「道行(みちゆき)コート」を利用したコート。

表地も裏地も古着物を利用しています。

最初柄キルトを表地にかけたものの上手くなじまず、キルト芯を内側に入れて、ステッチでたたいたという半キルト風な仕様に変えたとのこと。

ボタンをホーンタイプにしていてコートらしい。

マルチカラーが爽やかなオーバーブラウス:裏地付きで裏地が「長襦袢:ながじゅばん」を利用。
オーバーブラウス:これは「白大島:しろおおしま」の葡萄柄。コーデしやすいオフカラーです。

丈が結構長く、母は、黒のスリムパンツを合わせていました。

自身のイメージとしては、グレーのボトムも相性が良いかと。

総絞りで赤い柄部分を隅っこにおいやった裁断のプルオーバー:襟と袖のロールアップがポイントです。

こちらも比較的合わせやすく、無地のボトムの黒などが浮かびやすいです。

重ね着:ボレロは黒に横筋の柄が入った「絵羽織(えばおり)」からの起用。
ブラウスは「紅型小紋:びんがたこもん」。こういった際立つマルチカラーの小紋柄の種類だそう。

ブラウスの背にはこんな風にタックが入って動きに柔軟に対応の作りとデザイン。

相性の良い重ね着:上のボレロと内側のノースリーブインナーの後ろ見頃が同素材。
元は家にあった弔事用の着物から。背の「家紋:かもん」をそのまま活かします。
ハーフコート:こちらは叔母の古着物を利用したもの。「タイダイ柄」みたいでとても綺麗です。

このたびは、ここまでです。

まだまだあるのですが、いったん区切らせていただきました。

またこのシリーズで別の品物を後日ご紹介してまいります。

あとがき

スカートやパンツは作っていないみたいなので、洋服に取り入れる形で装うということですね。

ボトムが洋服だとそのバランスも必要で、和テイストを取り入れたお洋服コーデを楽しむスタイルです。

まるごとワンピースなどを着物だけで作るという作り方とは違いがあります。

それぞれの価値観、趣味嗜好が細かい所で分かれてくる「着物リメイク」の一例でした。

こうあるべきだという決まりは決してないところの自由が本来あるべきです。

このたびの母の例もほんの一例ですので、ご自身の古着物の利用の仕方を是非自由に考案してみて下さいませ。

着物はこれまで長い長い間着られてきました。

洋服時代に完全に移行といっても、長い歴史から見るとわずかだと言えます。

古い着物はまだまだ各ご家庭で眠ったまま使われずにいることが多いです。

実は自身も、成人式用に祖母に買ってもらった着物(紅色で樹木や鳥がいる洋風な柄のもの)、昭和当時で90万円の振袖が眠っています。

あれどうなるんだろう?。

久しぶりに一度改めて見てみたいと思っています。

そのお着物に関しての何か動きがあればまた、ここでご紹介してまいります(^-^)。

ヴィンテージワードローブでクローゼット内を埋め尽くす、「アルマーニ」と「名もなきオーダーメードワンピース」の2本立てメソッド【1373】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

無彩色カラーを深堀りした色の展開、身体にかっこよくフィットするパターン、そして自身も好む凹凸感あるフクレ素材多用の「アルマーニ」ブランド。

ここ近年、このブランドの古着に特化した着方をしています。

このたびは、贔屓ブランドである「アルマーニ」様の決して裏切りの無いお洋服をワードローブにラインナップする特化型の着用をお伝えします。

同時に、その中にどうしても足りないアイテムを埋めるようにヴィンテージのオーダーメード物を取り入れるという独自の「2本立て特化のお洋服の集め方」をご紹介します。

ご自身特有のワードローブの構築にヒントになるところがあれば嬉しいです。

贔屓ブランド「アルマーニ」様にも見つからなかったアイテムは「抜けた感じのワンピース」

紺のジャガードパンツ:「エンポリオアルマーニ」。

苦手な色は紺。

それでもその苦手を上回る程の良さがあり、挑戦してみようとまで思わせてくれるパワーがあるということになります。

実際のはき心地は決して裏切りがありません。

アルマーニ古着の中では、「ジョルジオアルマーニ」「エンポリオアルマーニ」「アルマーニコレツィオーニ」のどれかと決めています。

度のラインも程好い1点物感があるからです。

その他の「アルマーニ〇〇」はあまりに数が豊富であることとアルマーニ様の特徴があまり深く感じられず選びません。

この紺パンツのトップスには、同じ「エンポリオアルマーニ」のフロッキーの花柄カットソーを組み合わせ。

柄同士の上下を無地で緩和する目的もあり、「ジョルジオアルマーニ(ゴルフ)」のニットベストを着ると決めた、まるでセットアップのように組み合わせを限定した着方です。

すべてのお洋服がそれぞれセットアップで1セットだけに組み合わせたところにも特徴があります。

「着回し」ということをしない着用の仕方です。

こんな風にうまく「アルマーニ」だらけで全体をコーデできれば良いのですが、どうしてもできなかったアイテムがあります。

それがワンピースでした。

「アルマーニ」様のワンピースの多くがきちんとしていて、パンツ類などと真っ逆の抜けたテイストが付けにくいのです。

きちんとしたスラックスとは対極の抜けた感じのムードを作りたい、そのような希望を満たすために、アルマーニのワンピを諦めます。

そこで、アルマーニ様の品物にも対等であると考える「オーダーメイドのワンピース」の分野から探すことに決めたのです。

探す際にあふれんばかりのたくさんのワンピースの中から、①注文服である②ロング丈である③ヴィンテージものであるという3つの条件で絞り込み見つけやすくしています。

そんな中で、2023年、ホームランが出ました♪。

皺加工の入ったジャガードのロングワンピース(焦げ茶系):オーダーメイド品。

一見ルーズなシルエットに見えますが、ベルトで絞めるととても素敵になります。

左サイドのスリットは当初ものすごく広かったところを外注リフォームで10cm程度へ控え目に変更。

皺加工が開いて融通が利いている様子:座った時などにも全体にある皺加工が同時に横へ広がります。

このとことで、無理やり生地を引っ張ることを極力避けることができて、良質な生地を大切にできるのです。

皺加工にもそのような「機能」があったことをここで知ります。

こんな風に、贔屓のブランドでは足りない部分をもう1本のラインである「ヴィンテージオーダーメイド品」という分野で満たしていきます。

そうして、全体で2本立てのワードローブの構造が出来上がります。

オーダーメイド品の悩み、ある一人の人用のサイズなので部分的に合わない箇所がある

実は、右のワンピの襟元が自身の首には大きすぎます。

オーダーメイド品の核には、「一人の為のサイズ」ということがあるのだと知ります。

ゆったりの部分で融通が利くのは袖口やウエスト。

ベルトがありますし、大は小を兼ねるデザインにもなります。

ただ、首回りや衿のカーブの深さなどはぴったりでなければ着心地が悪いことにも影響します。

このワンピースの襟は明らかに着る時にダブつくのです。

ただ、夏用ですし、そこは気にしないようにはしていますが。。

こうした超1点物の悩みは、むしろ左のパンツでは起こりません。

ヴィンテージのブランド特化のアイテムは完全オーダーメイドの右側に比べれば、もう1点同じのが見つかる「可能性」があるのです。

そうすると厳密には、完全なる1点物ではないわけです。

それでも他の量産品に比べればはるかにレアですが。。

左のパンツのはき心地に不満はありません。

信じられないほど満足し納得のフィット感なのです。

そうしますと、こちらも着用にあたっては特有の良さがあるのです。

そこが「アルマーニ」様のすごさなのではないかと思っています。

フィットしながらかっこよくはける「ライン」が出来上がっているのです。

「お洋服が出来上がる=ラインが出来上がる」ということを「アルマーニ」様のお洋服が教えてくれます。

あとがき

このたびは、自身の独自のお洋服の集め方の特徴をお伝えしました。

いよいよ2023年12月5日にヨーロッパ「EU地域」にて売れ残った洋服や靴の廃棄を禁じる法案が出来たようです(2023.12.06日経新聞夕刊トップページより)。

このことに対して「はっ」とした私。

今後は遠いよその国の出来事では済まされないのではないかと。

製造業者だけではなく、ユーザーの方もそれを捨てるべきなのかどうかをデータによってジャッジされるというのです。

ですから、製造する者、購入する者双方が直面する大きな動きになっていくのです。

今一度お洋服の持ち方を見直す時が来たことを感じています。

本当に着る見込みのあるもの、着たいものだけをミニマムに持って行かないと、簡単には手放しにくくなってしまう時代が来るのではないでしょうか。

そうしますと、自身の本当に求めるものを知り、クローゼット内をすっきりさせておくためのこうした取り組みは遊び半分なことではなく、罰金を払うことになりかねないので真剣に取り組むべきことです。

洋服を持たない人は誰一人いませんので、一人一人が今後見直し、真剣に考えていく事柄です。

ヴィンテージスラックで研究、裾上げのデザインや始末の仕方でエレガントなパンツが出来上がる仕組み【205】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

パンツなのかスカートなのかの選択をもし聞かれたなら、「パンツを好みます」と答えると思います。

無意識にワードローブの大半がパンツなのですが、その理由がしっかりお話できるかというと実際曖昧です。

ほぼ感覚的なものであり、パンツというアイテムがスカートよりも好きであるとしか言いようがないようです(^_^;)。

この度ご紹介しますパンツの裾にスポットを当てた解説で、実は自身も意識していなかったパンツの魅力が見つかるかもしれません。

目指すところは「エレガントな装い/ドレスライクな装い」というところです。

究極、デニムのようなカジュアルアイテムであってもこれを目指していきます。

それこそが「スタイル」でありまして、おそらく日本製の古き良き味わいのヴィンテージ服もこんなテイストが多く実現しやすいし、日本人に馴染みが深いテイストだったのではなかろうかと私は考えます。

よって、世界からも「質の良い綺麗な状態の古着が見つかる」と称賛されている日本製の古着をお勧めてしていく中で、この度パンツの裾の種類のいろいろな種類を見ていこうと思います。

どうぞ、一緒に研究しましょう(^-^)。

手持ちのクローゼットの中から見つかった特徴あるエレガントなパンツの裾上げ方法

では、4種の特徴あるエレガントなパンツの裾のデザインやその仕立て方を見てまいります。

まずは、よく見る量産品に一番多いスラックスの裾上げのデザインからです↓。

ブランド:「カステルバジャック」。
ロックシングル:いわゆる「シングル」と呼ばれるタイプ。ロック+機械でのまつりがされています。

まつりが機械なので、表側にその糸目がちょんちょんと出ることがないのが特徴ですが、当然それには極細糸を使っていることからほつれやすいのがデメリットです。

いかにも量産品にありがちなことですね。

しかしながらこのやり方は王道であり、ロックをかけて二つ折りまではベースです。

その後で、手まつりをされているものも多く、それだけの違いでも高級感は感じるものです。

機械で行われたものは「表面的」であることも、ほつれやすい結果からうかがえます。

ブランド:「エンポリオアルマーニ」
三つ折り二重ステッチ:フレアータイプの先端でシフォン素材などに利用されている様子。
二つ折りの時点で一度ステッチをし、三つ折りでもう一度ステッチをしてあります。

実は、私ここ最近カーテンを手作りしておりまして、「あ、同じ考え方だ」と思いました。

カーテンの作り方ではご紹介されている様子も無かったこの二重ステッチは、しっかり固定するには採用したい考え方でした、

トップの芯を挟み込む際に芯がぐらつかないように、一度1cmの所に折り曲げてステッチをして、次に芯の巾分折り込んで縫いとじという二段階のステッチでした。

このワイドパンツの裾も同じことで、内側にはステッチが2列見えますが、表は1つしか見えないすっきりしたものに仕上がっています。

2倍の糸の分量を使うのですから、製造業者様は糸のコストや手間の作業コストよりも出来上がりの良さを選択したということが読み取れます。

このお品「エンポリオ・アルマーニ」様のお洋服なのが、あれだけの数を製造されているこのハイブランド様のこの追究に対して尊敬しています。

そして、世の中のネット上で一般的な作り方の中には決して出てこないようなこういった主張と理由が入った作り方を堂々と示していくことに勇気付けられます。

自身が自然にそう納得した作り方は、決して本やネットの情報に無くても、ニッチなやり方で敬遠されようとも確かなものなのです。

ブランド:ノーブランド。
三つ折り手まつり:ヴィンテージパンツならではのお仕立て。
三つ折りして「はしごまつり」のようなことをし、完全に糸目を内側に隠しています。

厚手のウール/100%だからできることだと考えます。

パンツに三つ折りというのも珍しいのですが、裏地がが付いておらずこうして三つ折りしながらも最終的にはカジュアル過ぎない程好いエレガントさを感じました。

中をのぞいてみると、黒糸ではしごまつりのようなまつりが隠れていました。

「隠す」ということの奥ゆかしさをここに感じました。素敵です♪。

ブランド:「ジョルジオアルマーニ」。
ダブル折り:立体感があり足元にアクセントが出来て究極のエレガンスの表現だと見ます。
ダブルの構造:一度シングルに深く折り曲げておき、表へ希望の幅の分折り返し両サイドを固定という手法。

内側の見かけはシングルと全く同じなので、ダブルというのは、シングルからさらに1工程進んだ追加のデザインだとも言えますね。

レザーのダブル折りも発見:幅が好みに調整され、やや幅広くなっています。
完全折半でなくてもよい:こちらを最低限残し多くを表に出して幅を広くしている様子です。

あとがき

一口にパンツの裾と言ってもいくつか裾上げのデザインや種類があることが分かりました。

量産時代以降は最初の方にご紹介のようなロックシングルタイプも多いですが、ヴィンテージ市場で見つかる昭和時代のパンツには驚きの発見と感動がありました。

YouTubeの動画内の最後の方では、当記事でお伝えし切れなかった、ステッチを表に出して裾上げするデニム/ジーンズについてもエレガントに寄せる裾の仕上げを自身の考え方でご紹介しております。

カジュアル一辺倒よりもエレガントに装うファッションの方が「飽き」が来ず長く着用できるお洋服になりやすいかと思います。

時々遊び心で入れ込む子供っぽさやカジュアルさも上手い取り込み方でエレガントさは貫けると思います。

このたびの裾には、エレガントになる不思議な力が宿っているように見えました(^-^)。

しとやかに着こなすことが粋!カジュアルなアイテムのオールインワンをドレスライクに寄せるジャケットの存在【1367】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近特に、ヴィンテージ古着で、古き良き昭和時代のアイテムを中心に見ています。

その中で、日本製のそれほどメジャーではないブランドのデニムパンツなどが素敵だと思うことがあります。

その中で1点このたび、コーデュロイのオールインワンをアップしてみたいと思います。

以前の記事の【1147】で、複数のベストとの重ね着のラインナップの中にこのたびのオールインワンがすでに登場しています。

もしよろしければ、後程そちらものぞいてみて下さいね。

検索機能で【1147】を検索キーワードへ入力でたどり着けます。

もしくは、<コーデ>カテの目次の中にも番号順に並んでおりますよ。

さて、今回お伝えしたいことは、ワーキングアイテムのイメージの強い「オールインワン:つなぎ」をドレスライクに寄せて着ていくコーデのご紹介になります。

その際に、色と生地の種類にもこだわった選択をしましたので、あわせてお楽しみどうぞ(^-^)。

そもそもコーデュロイのオールインワンがレア

元はメンズの黒の細コーデュロイのオールインワン:ブランド名は、「HALF」、日本製です。

このタイプのオールインワンは、おそらく作業着として使われた古着であることも多く、良い状態で残っていることも奇跡的。

こちらは、着こまれていた様子が無く、大変貴重です。

つなぎでは珍しい、コーデュロイであることも選ぶ大きな決断の理由となりました。

コーデュロイのサイズも重く野暮ったいものではなく、細口の上品な素材です。

裾周辺にジッパーがありますので、裾上げまできません。

ロールアップをすることで、まずは、立体感を出していきます。

そして、こんな風に同じ黒のジャケットを重ねます。日本製の毛/100%。

遠目で見ると生地の風合いが分かりにくいですが。。

もっと寄ってみますね↓。

内側(オールインワン)は細コール、外側(ジャケット)はカルゼという素材です。

コーデュロイとカルゼはともに、しましまの畝(うね)が織柄として現れる凹凸感ある素材です。

同じしましまでありながら、コーデュロイは地の目に対して並行にストライプ状に柄が出ます。

一方、カルゼは地の目に対しては、斜めに綾のように柄が出るところが違います。

そして、カルゼは光沢があるのも特徴です。

こうしたうねりのある織り方は、他にも、グログラン(横段の織柄)、ビエラ(斜めの織柄)など同じような織柄の向きであったとしても細かくは別の素材であるわけで、生地の種類がいかに豊富であるのかということがうかがえます。

このたびのカルゼはその光沢ある特徴から、制服などに使用されてきた社会的なきちんとした「印:マーク」的な存在に相応しいものであり、カジュアルとは対極にあるような素材だと見て良いです。

そうしますと、バランスとしては、コーデュロイ製のオールインワンだけではくだけた雰囲気であるところを、このカルゼのジャケットがうまくドレスライクに寄せてくれる役割になると見ました。

スニーカーでなくパンプス、レザー素材のハンドバッグなどドレス寄りな小物を追加していきます。

同じ黒同士でも重ねることで立体感が生まれますし、細かく色を分析しますと、コーデュロイの濃さよりも明るめのカルゼのジャケットがロールアップの足元の明るい黒とリンクしましたね。

黒一辺倒とは言え、細かくは、濃淡のリズムがここに刻まれているのです。

あとがき

古着の日本製のお品を見ると、なんともヨーロッパの雰囲気があるものも多いです。

おそらく、組み合わせとしては、ヨーロッパ古着と日本製古着の相性は良いと思われます。

古着という呼び方も、新しいものではないという特徴をそのまま伝えるような呼び名ではなく何か別の呼び名を考えたいほどです。

新品でない物を着ることはもはや味わいにすらなっていき、今後は当たり前のこととなっていくかもしれません。

過去にアパレル品はたくさん製造されつくしたわけで、その残りを今後大切に選びすぐりながら自分らしく着ていく「楽しみや深み」を少々その分野が得意な者がお伝えできることかと思っております(^-^)。

身の回りの日用品はすべてがインテリアなのだ!100均コースター4枚入りを2つの洗濯用洗剤容器のドイリーとして使うアレンジ方法【1363】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日常の何気ない身の回りの整理整頓こそがインテリアを作ると言っても良いと思っております。

何かが乱れているとぱっと見の風景が崩れます。

それほど常に当たり前の配置やその景色を意識するところからすっきりとしたインテリアが広がってゆくように思えます。

このたびは、その些細な一か所、こうお話をあえてすることでもしない限りスポットが到底当たるような場所ではない「洗濯機周辺のインテリア」をご紹介したいと思います。

ほんの一部分の洗剤を置く場所の使い方ということになりますが、意外なアイテムの引用があるところにその特徴があることも面白くご覧いただけるかもしれません。

100均アイテムを無駄なく利用した洗剤容器のドイリー

もとは、ドイリーというのは、レース編みをした敷物に当たります。

けれども、レース素材に限らず、多種の素材でも何かインテリアで敷物として使うものをドイリーと呼んでしまっています(^_^;)。

洗濯機の周辺には洗剤の容器が置いてあるというのがどの方にも共通することかと思います。

たまたま自身の場合は洗濯機の前に置いています。

洗濯機自体がお部屋に設置みたいな賃貸物件の作りです。扉を開けたときにこんな風景が目に入ります。

この手前のグリーンの蓋の2つが洗濯用洗剤。

左側は純粋に毎日のお洗濯用、右側は「強力洗剤」でシミとか汚れを部分的に落とすために強めの威力あるタイプで、商品名は、「洗剤革命」と呼ばれるものです。

ブリーチのような極端な漂白剤と呼ばれるものとは違いそこに至るような強烈なブリーチではないところがかえって使いやすくて、お洋服を手洗いする際に必須アイテムとしています。

この容器自体も「Seria」様の緑茶ストッカーをアレンジしていますが、この蓋がしっかりしているところがすごく気に入ったことと、洗剤詰め替え用時には大きな口が洗剤がこぼれにくいことも実用的でした。

これと類似のデザインと容量の茶色い蓋のタイプはキッチンで複数使用していますのでそれとの差別化として違う蓋の色を探した際にこちらに出会いました。

そして、その容器を敷いている茶色い4枚の透かしが素敵なフェルトタイプのコースター、これこそがこのたびコースターx4枚を向きと使い方をアレンジしたドイリーになります。

まともにスクエアの向きでそのまま置くという使い方の「固定観念」だけではその直径が大きめの容器からはみ出してしまいサイズが小さすぎました。

とはいえ、入り口にドアがある作りには前に突き出すことも控えねばならないので、最低限の面積である敷物であることが要求されます。

そこで少し考え、せっかく4枚あるのだから2枚ずつ組みにして使おうとひらめきます。

そしてさらに、ひし形の向きに変え、少し重ねる部分を作ることで直径の広めの容器にも相応しく変身しました。

以上が我流のコースターアレンジ方法です。

このコースターがいかにも飲み物用らしいものではなかったことも功を奏しました。

コースターと1口に言ってもいろんな種類があったことで、このようなことが可能になったので、Seria様に感謝です。

1枚使いよりもはるかに安定感とおしゃれ感が出た敷き方になりました。

何でもない場所ですが、少し型破りな発想をしてみたことで、インテリアっぽさが出ました。

あとがき

現在世の情勢がとても悪いです。

そんな中で、とにかく今までと変わらぬ日常を送れることに感謝せねばなりません。

その日常こそいろどりある素敵な風景の1コマでありますよう、整理整頓を常に心がけ、整った心持ちで過ごしていきたいものです。

ちょっとしたほんの些細な工夫でしたが、それでも「小さな素敵」になればその積み重ねや集まりで全体とか今後が「大きな素敵」になってゆきはしないでしょうか。

そんなことを願いながら、このたびのような小さな工夫も今後ご紹介していきたいと思いました(^-^)。

適切な炎のパワー維持のために。。ガスコンロの小さな穴すべてからちゃんと火が出ているのかのチェック【1356】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いつもキッチンでお世話になっているガスコンロ。

ありがたく、現在の賃貸の住まいはコンロ充実の3個付き。

どれもそれぞれの役割があり、強い炎、一般的な炎、小さな炎とその目的によってコンロが選べるなかなかのぜいたく品です。

せっかく分かれているのだからそれぞれの炎が正しくその威力を発揮してくれる炎の出方が望ましいです。

ところが、先日こんなことがありました。

小さな合計12個のコンロの穴が何らかの原因で塞がれ、2-3箇所炎が出ていない箇所がありました。

とても心配になりました(*_*)。

そうしますと本来の炎のパワーが弱まることになります。

そこで、実際の原因と対策をこの度ご紹介したいと思います。

つまり、穴が塞がって炎が出ない原因と、炎が出るように穴を開通してあげる方法です。

小さな穴が塞がってしまう原因

コンロ(大):それぞれ炎の出方が違う3種の内一番火のパワーが強いのがこれ。真ん中の細かい穴にご注目。

今は、お手入れ済なのですべての穴から火が出ています。

先日は、真ん中の3つの穴x4箇所の内、3つ程炎が出ていない穴を発見。

「これはまずい」そう思い、熱が冷めた状態で外してその原因を探りました。

その時に過去のある体験を思い出しました。

以前の住まいのガスの点検の方に「炎の出が最近悪くなかなか料理が進まない」という悩みを相談しました。

その時に、「原因は炎の出る穴が油や水の膜により塞がれていることなのだ」と教えてもらいました。

つまり穴が詰まっている状態にあり、炎が遮られているということなのでした。

当時の住まいのコンロの穴は上の写真と違いもっと分かりにくかったので、原因に気づきませんでした。

そこで、ガスの業者さんがやってくれたことは、針金を穴に通してゴシゴシしてくれました。

するとものの見事に炎が通るようになりました。

以前の住まいは「1つコンロ」だったので、それが不調になるとお料理が致命的だったのでとても不安でしたが、なるほどそういう仕組みだったのです。

その体験を思い出し、自分なりに針金に変わるものを探しました。

使っていない6番のジーンズ用ステッチ糸です。タコ糸級の太さと丈夫さですので、針金の代替品になるかと。
そうして、炎が出ていなかった箇所の穴を糸でゴシゴシししてお掃除しました。

そもそもこのコンロに関しては油料理はしていませんでしたが、思い起こせば隣のコンロの揚げ物の時に置く場所がなくて、このコンロの上に置いて作業していたかも。。

そうすると油や水がこの小さな穴に入り膜を作って穴を塞いでいったと思われます。

いかに日常のお手入れが大切なのかということや、炎の出方のチェックの際にすべての細かい穴からもちゃんと出ているかを見る必要があるようです。

ましてや、私がやってしまっていたように、ガスコンロの上では基本作業はするべきではないと言えますね。

あとがき

カテゴリーを<コーデ>に入れていることご了承下さいませ。

掃除とかインテリアの分野をカテゴリーに作っておりませんでしてすべて<コーデ>のカテに入れています。

最初から<インテリア>という分野を作っても良かったのですが、インテリアコーディネートのご提案であるわけで、結局はコーデの一環となるので、やはり<コーデ>なのです。

ちょっとした日常の工夫や気づき、こうして今後もお伝えしていきたいと思います。

とにかく今あるありがたい当たり前に毎日感謝することから。。

そして、何か偶然にもお得なことが起こった時もその幸運に感謝です(^-^)。

使い続けることの大切さが分かるヴィンテージ物になり切れなかった昭和の産物、インク交換タイプのボールペン【1355】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実家でよくヴィンテージ物を発見します。

私は使っていた覚えはないのですが、もう今は目にすることも無いような昭和らしい文具。

楽器の絵が素敵です。
ブランド名もあり、メロディーの所に、「CANE’S」とあります。今調べてもネット検索では見つかりません。

このたび、これを使えるものにできないかとあれこれトライしてみた結果を記録に綴りたいと思います。

実はYouTube動画撮影後にボールペンの先に固まってしまったゴム状のインクをお湯や強力洗剤や針でつつきながらインクが通るようにとあきらめずにトライしました。

ただ再びインクが出る見込みとしては可能性は低く使えるヴィンテージ物にはならないかもしれません。

では、どんな理由が復活を妨げているのかをお話していきます。

交換タイプの芯の先がその時代ならではの特殊な極細であった点が同じ物が二度と見つからない現在とのギャップを示した

こういった交換タイプの芯ですが、実は通常はもっと太いものが現在の規格のようです。
当然芯に合わせて本体も直径が2mmほどの華奢な穴になっています。
現在の規格との比較:右は現在の規格。昭和時代にあった華奢なタイプの規格は現在その姿がありません。

そうすると左側の昭和時代のタイプはレア。

実は、このたび使えるものにしようと頑張ってできるだけ細いタイプを選んだのですが、その細さはあくまで筒状の本体であり、先端に関してはすべて太いのです。

そこで、せっかく購入した新しい液入りの芯をペンチで先端だけ昭和時代と交換してはめ込んだのがこの左の物。

そして、上の余分はボールペンのサイズに合わせてカット。

その後の長さの調整は、つまようじを筒へ上から入れ込むことで調整可能です。

カットし過ぎたところへつまようじをカットしながら補長。

それでも書けませんでした。

そこで、その理由として、筒の中でゴムみたいに固まっていた昭和時代の芯の中の液がきっと先端の筒の中にも入っているのであろうと仮説を立てました。

そして、強力洗剤を使いながら先端を洗い、針を使いながら固まっていた液を溶かしかきだしました。

強力洗剤+60度くらいのお湯へつけ込み固まったインクを落とそうとやってみました(^_^;)。
さらに針でインクをかき出します。もっと細い針も使いながら。。
最終段階。ペンチを使いなんとか先端を窮屈な筒へはめこみました。
そうして見事設置は完了です。あとは書けるかどうかにかけていきます。
わずかにインクが付いた様子も一瞬見られましたが、最終的には二度と書けませんでした。
手をインクで汚しながら、やるだけのことは最大限やったつもりです。

日にちを数日置いて、もう一度書いてみて書けなければ諦めるつもりです。

たとえ書けたとしてもその喜びは限りあるものであり、インクの交換時にまた苦労して先端だけを芯にはめ込むなどの事をせねばなりません。

ペンチで先端をつまむことで先端にへこみもできています。

残念ですが、このお品は限りあるお品であり、永久のものではなかったということになりますね。

あとがき

ここまで、「改造」というようなことを自分でしたことがありませんでしたので良い経験となりました。

もっといろんな「ワザ」を持っていると成功したのかもしれませんが、自分としては方法を尽くしたと思っています。

そもそも製造の時点で長い目で見て作られたのかを考えてみました。

ちゃんと長い目でみて作られていたのだと思います。

芯が交換式であることからも明らかです。

ただ、ボールペンの先端の規格が変更になったことをこの製造時には予想していなかったのかもしれません。

だからこそレアであり、上手く使っていければよかったのですが、難しいものですね。

そう考えると、永久的でない材料の「インク」があるアイテムはヴィンテージ物でありながらこの先も使っていけるものにするのは難易度が高いですね。

動きのあるものはそんなことが言えるかと思います。

とは言え、せっかくのヴィンテージ物。

飾っているだけではなく機能を果たしてこそ価値が高まると思っています。

その点では、この度はとても残念であったわけです。

文具コレクター様はこれをどう思われるでしょうか。

何か今後のコレクションのヒントにでもなればと思います。