ボア生地パーツが変形しがちなハード薄芯の使い方【862】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ボア素材を使用してのリュックをハンドメイド製作しています。

いよいよ最後の表地の場面にまいりました。

内側設置の巾着袋製作、裏地製作、表地製作という順番の主に3段階のパートに分かれた製作でやってきました。

今回は、表地製作の段階に入たところ。特徴としましては、結構小さなパーツが多いことです。

この小さなパーツはとても裁断がしにくいです。

ボアがニットのせいもあって途中正確さが失われそうな時があります。

その際にある策を案としてご紹介したいと思います。

ハード薄芯の粗裁ちの後に、再度型紙に当てて裁断調整をするアイデア

通常、私のやり方は、生地のみをまず型紙通りに裁断→接着芯を粗裁ち→余分をカット。

次にハード薄芯を粗裁ち→ボンドで接着→余分をカットという順番です。

しかし、今回のボア生地の場合明らかに最初の生地の裁断後にゆがみとかへこみが生じていて、このまま作ってしまうと、特に左右が同じ大きさのパーツなどの取っ手の付け根タブなどは左右が違ったサイズとかデザインのように見えてしまい綺麗ではありません。

そこで、ハード薄芯の粗裁ちの段階で、今一度、型紙に当て直すということをしました。

ハード薄芯の粗裁ち後の状態:外にはみ出したハード薄芯の部分をとりあえずそのままにしておきます。
そして、型紙を今一度当てます。
この型紙に対してはみ出した部分を、生地の方であろうがハード薄芯の方であろうが、とにかく型紙に忠実に整えます。
そうするとこんな感じになります。生地の周りにわずかにハード薄芯が残った状態が型紙通りということになります。余分カットの時に黒い生地が削除されたりもしています。この白いハード薄芯のはみだしが重要なのです。
同じパーツであっても、飛び出し方が違ったり、逆に生地部分をカットした部分もあります。これこそが型紙通りの裁断ということになります。

ボア生地は、基布がニットであることがほとんどです。

よって、クセがあってくるんとカールしたりして、生地のみの裁断の場合だと正確さが不十分です。

よって、以上のやり方で最終的に型紙通りに整えていくというわけです。

もう1つやり方があるとすれば、最初から表地自体を粗裁ちしておくというもの。

そこへ接着芯を粗裁ちのまま貼るというもので、そこで初めて型紙を当てるというものです。

そうすると型紙による裁断が1度のみで良いということになります。

しかしながら、その次のハード薄芯の時にハード薄芯にはボンドを貼りますので、そこでも結局粗裁ちをします。

最終的に型紙とずれていなければこのやり方は無駄が少ないかもしれません。

でも、型紙とずれていないかという調べをする場合に再び型紙に当てるので、結局この場合も同じことかもしれませんね。

ただ、地の目の向きを最初に接着芯で固定しておくという点では、ある程度の狭い面積の粗裁ちであれば、後者のやり方も良いとも言えます。

特に小さいパーツだけは生地を最初から大まかにカットしておいて、接着芯の段階では地の目をきちんとそろえておく意識をするというものです。

やり方としては1つではありません。結局は最終的に効果の大きいやり方を採用するのが良いかと思います。

あとがき

細かいパーツというのは私のデザインの場合、特に表地に集中します。

細かいパーツが最終的に目や鼻や口みたいに見えるものになるので目が行く場所ばかりです。

それだからこそちゃんと左右が同じであるとか、歪みが無いなどの事が重要です。

巾着袋が設置された裏地の完成場面【861】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドリュックの1点のみを集中的に製作しています。

その名は、「餅巾着」。

このデザインを徹底的に製作していく中で、そのポイントとなるような場面を写し、ご紹介させていただいております。

今回は、裏地の完成場面のご紹介です。

出来上がってしまうと、内側にひっそりと入り込んで見にくくなる部分などがありますので、まだ表地と合体していない状態の裏地パーツというのは貴重な風景かもしれません。

裏地出来上がりの場面

黒い部分は接着芯ですね。こんな風に表地と合体する前の裏地が完成です。その中に巾着袋が設置され、ひもでしばっている状態です。すっきりとしていますね。
底周辺の部分は、こんな感じ。両サイドのマチは、巾着袋のマチの表地、裏地、裏地本体のマチを重ねていて、ミルフィーユのような状態で縫い付けて1つにまとめています。
これは、フラップポケットのてっぺんの部分ですが、今回は、裏地本体とポケット部分の地の目が違い、ポケットの方が横向き裁断になってしまったので柄が合っていませんが、この部分柄を合わせていくともっと見栄えが良くなります。
少し分かりにくい写真ですが、フラップポケットのフラップを開けています。指でつまんでいるのはポケットの入り口付近。このあたりは柄が縦には合っています。けれども実際はここはあまり目に映るところではないようです。
こちらは隠しポケットが付いている面です。上のフラップポケットの面と反対側ですね。隠しポケットの片玉縁(比翼)は柄が縦にそろうようにだいたい合わせてあります。
実際は、この目線から中を見ることが多いです。裏地本体の両サイドのハギ目部分が柄が対象になるように計算して裁断しました。アップで寄ってみますね↓。
こちら側のハギ目部分のご注目を。段はなかなかピッタリ合っています。対称に柄が分かれるような位置に型紙を置いて裁断しています。
右の方のハギ目にご注目を。一番上が少しずれました(^_^;)。
こうして裏地が完成しました。

あとがき

今回は、チェック柄なので柄合わせの難易度が高いです。無地はもちろん、全体にちりばめられたお花柄、細かいストライプなどは結構やりやすいですが、先染チェックも裏地としては定番ですし、素敵です。

取り入れるなら是非、今回と前回もご紹介の「ほどほどの柄合わせ」を意識してみてください。

ほどほどというだけでも見栄えがとても良いです。

さて、この後の作業は、最後に表地に取っ手とか留め具のパーツを縫い付けて裏地と合体して完成していきます。

表地のボア生地は、なかなか縫いにくいです。

どこを縫っているのかが分からなくなってしまうくらいモフモフです。

今回の裏地製作でもきんちゃく紐(入り口に近い方)の先に表地をタブとしてモフモフの表地のボアを縫い付けました時にそれを実感しました。

もしかして何かの困難がこの先にあるのかもしれませんが無事完成に至りたいと思っています。

また、続きは当ブログでアップしますね(^-^)。

ハンドメイドバッグにおけるほどほどな柄合わせ例【860】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドリュックの裏地を製作中です。

その中で、裏地がチェックであることで意識する柄合わせの件が出てきます。

ただ私のデザインの裏地は、巾着袋ではばまれるので、中をのぞいても細かに柄の隅々まで目に映るものではないというのも前提にあります。

そうした環境も考えて、「ほどほど」の柄合わせというものがどういうものなのかをお伝えします。

完全にこだわって柄をピッタリに合わせるのとは違う、見栄えとしてはすっきりしていて程よい感じにちゃんと目に映るような柄合わせというものの例をご紹介したいと思います。

そもそも生地の余分が無い場合にも有効な考え方

今回の裏地であるタータンチェックももともと1mの95cm巾の狭い面積のもの。

95cmしか幅が無いってかなり特殊で、通常108-112cm巾の間、インテリアなどの生地だと130cm以上あったりします。

ただでさえ巾の少ない生地だったのですね。

見積もりが甘かったのか、1.5m調達しておくべきでしたね(^_^;)。

こんな私のような場合に似た状況、もしくは、生地をエコノミーに使いながら作って行きたい場合に、今回の柄合わせの方法が有効です。

生地の余り具合が縦向きに足りず、ポケットの袋部分の「わ」のパーツが、横向きの裁断になりました。裏地本体の地の目は正しいので、柄が当然ぴったり重なり合いません。

そもそも裏地の本体のチェックの向きは地の目通りですが、生地が縦に残っておらず横取りになったので、チェックの1マスが本来縦長の長方形なのに横長になっています。

このフラップポケットのフラップパーツと袋パーツのみをある程度の柄合わせしただけです。

柄が縦列としてはおおわく合っています。ただ、ピッチを細かく見るとフラップの先端とポケットの袋との狭間の部分は、他の部分より少し広い面積になっているのがわかりますかね。

しかしながら、ぱっと見は列がそろっているのでおかしくないということも言えます。

これが今回の、ほどほどの柄合わせの例です。

見た目、視覚的な許容範囲というかすっきり感の印象の範囲内でこうして、大枠の柄の意識で生地をもったいなく余らせて余計な分量を調達せずとも最低限でできそうなやり方です。

あとがき

今回のような、私のケースで裏地の中に設置の巾着袋でほとんど真正面からじっくりと視界に入ることが無いような場所のチェックなどの柄合わせは何かのご参考になるかと思います。

これが表地の場合はしっかりと綺麗に合わせていく方が、やはり主役の場所ですから望ましい。

けれども内に隠れるような場合にわざわざ多くのもったいない素材の使い方をするのではなく、こうした程よい調整で工夫していくことができるという例でした。

ハンドメイドリュックに内蔵の裏地付き巾着袋の巾着ひもホールの3種類のステッチのそれぞれの意味【859】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、ハンドメイドリュックの「餅巾着」のパワーアップした仕様の表地にダイヤキルトがかかったボア素材の黒色で製作を続行中です。

決算作業が追加的に修正などがあってまだ続いていたので、作業を中断したりしていています。

少し心配なのが、あったか素材なのに完成が春に近くなっていく感じがしています(^_^;)。

まあそうなったらそうなったでタイミングは悪かったけれどアパレルでありながらアパレルのしきたりにはそれほど従ったものではないので、気にしないことにします。

今回は、ある部分だけにスポットを当てました。

内側に設置の裏地付き巾着袋のひもホールのステッチが3本であるそれぞれの意味です。

3本は少し多いと思われるかもしれませんので、それぞれの意味的なものをお伝えしたいと思います。

巾着袋のホールに掛ける3種類のステッチのそれぞれの意味

手前は、巾着袋の外面と裏面を合体して地縫いをした後両割りをして、更にその縫い代1.5cmを半分の0.75mmずつで折ってステッチをかけている場面です。細かい作業です。さらに後で表側から固定のステッチもかけるのです。
ここがひも通しホールになっていく部分です。上の写真は、この縫い代の始末をしているところです。この時点で結構綺麗に始末はできてきましたが、まだ縫い代がぐらぐら不安定ですよね。これを一番最後に表面から縫って固定するステッチを入れていくのです。
表地と裏地を縫い合わせた後ひっくり返しした直後の場面です。返し口は、マチの部分をまだ縫わないので、マチの穴からひっくり返せます。便利ですね。そして、表面の中に裏面を入れ込んだ様子がこの写真。
ここから、アイロンで内側の黒生地を少し控えてきちんと整えてからステッチのスタートです↓。
<3本のステッチの意味>①一番上:裏地の固定、②真ん中:縫い代の固定、③一番下:トンネル構造の受け皿部分

3本のステッチが映っていますね。

<3本のステッチの意味>

①一番上:裏地の固定

②真ん中:縫い代の固定

③一番下:トンネル構造の受け皿部分

ということになります。

③はほぼ必須。①もきちんとした作りのお品にはやってあります。

②が私ならではのステッチと言えるかと思います。

こうして目指していくところというのが、「良質な商品」ということになります。

あとがき

巾着袋も口をぎゅっと絞る時に圧力がかかります。

ひもホール内は内側でありながら外側みたいなものだとよくブログでお話させていただいております。

今回は特に、ひもホール内の見えない部分の強化も大いにあります。

使っている間に、何やらひもホール内から糸が出てきたなんてことはインテリア雑貨などの中でよくあることです。

これを良いお仕立てで長持ちのコスパの良い商品に仕上げようとしているわけです。

全面キルト、じっくりと丁寧にかける3cmダイヤキルト【855】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に製作していくと決めた4デザインがあったのですが、早くもこのスタートの1月で意向の変化が出てきました(^_^;)。

今年は、全力で1デザインだけをひたすら作っていこうかと。。。

これでもかというほどのとことん「餅巾着」デザインを2022年全力で作って行こうという思いがここ数日で沸いてきています。

3cmダイヤキルトの加工例

では、まずは、キルトがけの準備段階からご覧いただこうかと思います。

今回の表地のボアは肉厚です。他の同じデザインで薄手の生地を使用する場合はやや薄手の中綿を真ん中に挟み込みますが、このボアの場合差が出過ぎ、膨らみ過ぎて厚みが出過ぎるので均一に他のものとのバランスをはかるために、ソフト厚芯というグレー色のフェルト布みたいな芯地を挟み込むことでやや控えめなクッション具合にします。表地→ソフト厚芯→ハード薄芯の順です。
本体のキルトの作図:こんな風に丁寧に3cmダイヤキルトを作図します。こちらは、本体パーツx2枚分です。入口フラップx2枚も同様にキルトをかけるので、作図のポイントは入り口フラップでお届けしますね↓。
入り口フラップのキルトの下準備:ボンドなどは使いません。先ほどのように表地、ソフト厚芯ハード薄芯を重ねて、ソフト厚芯とハード厚芯は粗裁ちではみだしておきます。そして、表地の正しいデザインに沿って余分をカットしていきます。この時にしっかり待ち針で固定してあります。はさみは生地用ではないはさみをこういう芯地用に用意しておくのが良いですね。
カットしました。この待ち針はステッチの直前で外すので、このまま固定で、更に、真ん中部分の空間にも待ち針を追加して、縫う時のずれ防止を徹底します。この真ん中の何でもない空間に打つ待ち針こそがとても重要です。
キルト作図場面:スタート時点が肝心だと言えます。キルトをできるだけ隅の方からかけてあげるために、直角部分の端から1.5xcmを縦横とも印をつけ、線で結びます。これは直角二等辺三角形の底辺に当たります。この底辺を起点として、横に3cmずつ線を引いていきます。
印は、最低2箇所以上でないとゆがみますので注意です。長い線は3-4箇所印をして結ぶのが良いかと思います。片方の線引き終了後、垂直向きにもう片方の向きの線も付けていって、全体にダイヤキルトを作図しておきます。
そして、端っこから順にミシンでステッチ。待ち針はこのステッチの途中で徐々に外していきます。外してから縫わないと待ち針に乗り上げてしまうからです。最初と最後は返し縫い、そして玉結び、玉止めもします。とても丁寧な手間のかかった作業と言えます。
こんな風に仕上がりました。難しいものではありません。作図通りにひたすらステッチをしていくという地道な作業の賜物です。

今回、本体の方だけですが、ダイヤキルトを柄とみなして、作図の時点で出来上がりに対象に柄が出ることを想定してみました。というか、そうしてみたつもりです(^_^;)。出来上がった時にその効果を検証してみたいですね。

というとは、全く同じ向きで同じ位置に作図ということではないということが注意点になります。

2枚が、合体した時にぴったりと重なるダイヤキルトになるには相反する位置からのスタートで作図ということにしています。

もう一度上の写真を見てみますね。

対象にダイヤキルトの柄が出るには、左のパーツの右上の端からのスタートで作図の場合、右のパーツでは、左上の端からのスタートで作図すると、ぴったりと同じ位置に柄が来るという考え方です。作図は、マチの方からはしませんので、てっぺんのどちらかの角から始める場合、相反する側からのスタートで実際にバッグになった時に対称になるということです。
キルトパーツ完成:すべてのキルトパーツにキルト加工を終えました。非常に美しい3cmダイヤキルトの完成です。

キルトの効果としては、1)丈夫にする、2)華やかにする などと2点程あるかなあと思っています。

あとがき

時間や手間が多くかかりますが、困難や難関はないのでやりやすいです。

驚くほどの美しさです。

これリュックになるかと思うと非常にワクワクしますね(^-^)。

小さめなサイズながらたくさんのパーツで成り立つバッグ【854】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回から、定番ハンドメイドバッグとしている「餅巾着」のリュックデザインがありますが、こちらの製作を開始しました。

今回からは、表地にキルトをかけていこうと思っています。

キルトは丈夫に強固にする働きがあるので、デザインだけの効果ではない、長持ちになる効果もあるようです。

たくさんあるパーツのご紹介(主にYOUTUBE動画にて)

芯地を粗裁ちしたところの段階なので、少しはみ出していますが、パーツに裁断後接着芯を貼るところまでの進捗度です。左上が、メインの表地です。テディボアという名前で、アクリル/100%、日本製。そして右は、先染チェックという名前の生地で綿/100%m、日本製。下は、黒色なのですが、薄手です。生地名は不明で、混率も不明<m(__)m>。喪服なのどのようなしわが寄りにくく丈夫さのある生地でとても良質なのが分かります。原産国は不明です。

テディボア生地が表地、タータンチェックは、裏地と内側の巾着袋の外面、黒無地は巾着袋の内側です。

こうして、これらの生地のコーデで製作していきますが、YOUTUBE動画で裁断後のパーツを1つずつどこに使うのかのお話をさせていただいています↓。

あとがき

最近だんだん考え方が変わってきてしまいました。

この2022年スタート時点では、4デザインにデザインの種類をかなりしぼったつもりでしたが、早くも1点「卵焼き」デザインを外すことを決断しました。

上手くいく時と行かない時があるので出来上がりが不安定だったのです。

それが理由です。

この餅巾着には、現在は見込みを感じておりまして、多くを今年は製作していくつもりでいます。

こういった気持ちの変化というのも、これだけ追求して長くやってきてのことですから、確かなものなのだと思っています。

表地にキルトがかかっていくことで、前とはイメージも変わりますので、かなり変化するかと思います。

その点をどうぞ見守っていただきたいと思います(^-^)。

アーティティック企画でとして出来がったバッグのアートな部分の種明かし【852】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末から足を踏み入れてみたアーティスティック企画のバッグ。

今回完成しました。

ここで、アートな部分が明らかになります。

ただ、残念なのは、売り物にはならないものに仕上がりました。

上手く出来上がらなかった部分があったのです。

そんな点のお話も交えながら、私の今回のバッグを通してアートの解釈の一例として見ていただければと思います。

完成品レビューとアートな部分のご紹介

「日本」という名前の作品です。
中側はこんな感じ。赤と白のツートンカラーです。

ここで、アートな部分の種明かしとなります。

まず、この製作したバッグのタイトルは、「日本」です。

実は、バッグの中に、日本という文字が隠れています。

この線コキ。日という字をしのばせているのです。
そして、この多重リボン、実は、本でもあるのです。本という字を物文字として表現。

人文字があれば、物文字もあってもいい、本を物体で表したものになります。

その他の、日本の部分は、表地に使用の豆絞り手ぬぐいという名前の生地が日本に昔から使われてきたものであること。

そして、日本の国旗を表すような、赤白のツートンの配色でお作りしたことなどもそのタイトルにちなんだものです。

今後のこのデザインについて

上述にもありますように、実は、今回出来としてはあまり良くありませんでした。

こんな風にしわがよって重なり部分に問題があった出来でした。よって当然ながら、販売には至りませんでした(*_*)。

中綿キルトの効果も良い方面にはあまり出ませんでして、こういったぐちゃっとなってしまうことに影響が出た結果になってしまいました。

今回思ったのは、この「卵焼き」デザイン、今後はもうやめようかと考えています。

綺麗に作ることに限界や条件が多くあるものは、末永く作って行けないからです。

年始に2022年に作っていくデザイン4種の内の1つでしたが、年始に早くも廃版になりそうです。

あとがき

こうして、デザインが少数にもっとしぼられていくのかもしれません。

いろいろバラエティー豊かに製作していけることの限界なのかもしれませんね。

でも、とても良い経験です。そういったことが分からずずっと作り続けていることより良いのかもしれませんが。。

この「卵焼き」デザインは、昨年もご購入はいただいたことが実績としてはあります。

一応いろんな素材でそれぞれのお好みでチョイスしていただいて手にしていただけました。

しっかりはお作りしていますが、製作そのものは、結構不安定なもので、上手くできたりできなかったりすることがあるデザインです。

平面で立体な物を作っているから当然難しいとは言えますが、綺麗にできないとどうしても価値が下がりますので、ただ、作りたいから作れば良いのかと考えると疑問があります。

最高の物を作っていくんだという思いに迷いの出るデザインなんですよね、どうしても。

そうすると堂々と宣伝できなかったりとかいろんな細かいことに表れますので、厳しくジャッジしようと思っています。

ハンドメイド意外と困難がありますね。

それだけ商業利用は簡単なことではないのでしょう。

楽しく作ってみる、といった1回限りの事であれば面白いデザインでも、継続して、信頼されるようなお品ということになると、当てはまらないものも出てくるのかもしれませんね。

次は、「餅巾着」デザインを新しい素材の登場でフレシッシュな物としてお届けできればと思っております。

新しい製作に取り掛かってまいりますね。今回の失敗の部分は良き学びとなり、いずれ技術が高まっていくことに効果が出ていくと思います。

玉結び、玉止めをアイロンで内側に寄せて表に見えないように隠す方法とその他の途中段階の製作場面【849】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、年始の一番最初の製作の場面をお届けします。

年末に途中だった、「アート寄りなハンドメイドバッグ」ということで、赤x白ツートンカラーのバニティバッグの続きです。

些細なことながら1つの学び

小さなことですが、玉結び、玉止めを一応丁寧にやっているので、せっかくのそれが、表に見えないようにしたいです。

今回そんな場面がありました。

ポケットの縫い付けの際に、てっぺんをあらかじめステッチした時の玉結び、玉止めが外へ飛び出しがちな場面です。

ポケットの内側:こうしててっぺんにステッチをかけた際に玉結び、玉止めの糸が外へ飛び出しがち。
こうしてアイロンの熱で押さえて、内側に追いやります。そして、その上を固定のミシンで縫い付けて、外へ飛び出さなくするという方法です。

アイロンの意外な使い方の1つですね。

今更ながら本日そのことに気づきました。

その他の製作途中の場面のご紹介

今回は、段階としては真ん中なので、いろんな作業がありました。

取っ手を付けたのですが。調節機能のある取っ手にしてみました。
実は、後々、この線コキがアーティスティックな一部分となります。種明かしは後日の完成の時の記事アップにて。
内側にポケットを2個、真ん中から対照に取り付けました。
蓋のマチの部分である細長いパーツ。これを表地、裏地共に、内側に1.5cmの縫い代で折り込み、ボックス型にステッチを1周かけました。このステッチの位置は重要で、この後の作業のファスナーの縫い付け、蓋との合体の時に、今一度この線をなぞって線が重なるように縫い付けるので重要なステッチだと言えます。

あとがき

この「アーティスティック企画」というのは、私にとりましては、本来表に出さないものをどんなくだらないことでも、思いついたのだから、アウトプットしていくというかなり攻めたものです。

この企画を通して、「自由」ということのすばらしさをお伝えできれば良いなあと思います。

特に、私は、前のどこかの記事でも書きましたが、アートな才能というものは自負していません。

けれども、どの人にもその人らしさがある限り、その特徴を表す手段はあっていいと思っています。

それをこのハンドメイドバッグの製作物で表す手段にしたもの。

アーティストと呼ばれる人だけがアーティストではなく、一人一人がアーティストなのだというコンセプトがあります(^-^)。

4デザインのみにしぼった2022年に製作していくハンドメイドバッグ【847】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年に入りましたね。

早速1月1日にやったことの1つにHPのフッターの部分のコピーライトの英文の文言がありますね。

あれを2022に直しました。

あの部分て実は自動変換ではなくて、時計と連動しているようなプラグインを導入していなければ、手動で変えねば変わらないのです。

それを知ったのが去年。

2018年スタートでコピーライトの部分の表示がまだ、当HPのワードプレスさん自体もプラグインを導入してなくて、難しい暗号みたいなstyle cssなどというような名前だったかな、これを入力せねばならず。ネットでググってその説明がされているようなブログ記事を探しましたが、見つけても結局分かりませんでした。

そうして、まあいいや、絶対必要な物でもないようだとあきらめていたころに、ワードプレスさんが2019年くらいから急にアップグレードして、ぐんと今までより使いやすくなりました。

その段階で2020年以このフッターの部分も編集できるようになっていることに気づき、とっても嬉しくて、2020って直したら、そのまま2021年を迎えて、2021年の途中で「あれ?」と、2020年のままであることに気づきました。

自動で更新はされないようなのですね。

よって、もしかして今後は分かりませんが、今のところは、手動で編集していくということで、2022年の1月1日にやることのメモに書いておいたわけです。

さて、今回は、2022年スタート時点にあたって、年末ぎりぎり、もしくは、年末と年始のはざまでいろいろ考えながら、最終的に決断した、ハンドメイドバッグのデザイン、2022年に製作していくデザインをお伝えしたいと思います。

なんと驚きのたった4種だけなんです。

4種のデザインだけを作っていくことにした

2022年製作していく4デザイン:左上から、「餅巾着」、「テリーヌ」、¥卵焼き」、「切餅」。

よく、YOUTUBEやブログをご覧くださる方は、あれ?、「巻き寿司」がないと思われるかもしれません。

年末までは、巻き寿司も続行する予定でした。

しかし、巻き寿司のデザインというのは、実は、上の4つの「テリーヌ」と全く同じ作りなのです。

そこへショルダーなどが加わったり、形が縮小されていたり、ポケットの種類とか、カーブの角度が少し違うことで違うデザインのように見えるかもしれませんが、基本的な作りが同じなので、本当に1日前位の事、今までの過去の実物を手にしてみている時に決断しました。

「巻き寿司」は廃版です。

デザインを少なくすることで、1つ1つを去年よりもう1歩踏み出して高めるということを、数多く製作しながら2022年はやっていきたいと思います。

そして、更に、2022年ならではとして、2種のデザインには、ダイヤキルトをかけていくということにしました。

4種のデザインそれぞれのレベルの高め方

「餅巾着」・・・表地にはダイヤキルトを今後入れていきます。

ダイヤキルトというのは、飾りということの他には、実は、強固に保つ役割があるとのこと。

薄い生地であっても、気にせず自由に生地を選び、一定に中綿のハード薄芯でキルト生地にしていくと全体に統一感があります。

厚手の生地で作ったと同じようにエレガントな薄手の生地でもしっかり感を実現していこうということです。

「テリーヌ」・・・こちらはこれで結構定着しました。このまま続行しますが。撥水生地を表地も裏地も使っているのが特徴です。大切なものを入れるビジネスシーンに安心なバッグです。

この見つけにくさの打開策というのが、撥水生地専門の生地屋さんを探すことですが、もう実は探してあるのです。

それなのに、思うように2021年はサクサクと作っていくことが出来なかったので、2022年は、このデザインをもっと製作していきたいと思います。

「卵焼き」・・・こちらもデザインは、続行ですが、ダイヤキルトをこのデザインにもかけていきます。そうすることで、筒形の変形を防ぎ、しっかりと綺麗に立つということを徹底して実現しようと思います。
「切餅」・・・今まではカーテン地で多く製作してまいりましたが、それは、支柱の長さが150cmくらい一気に必要で、継ぎ目を作らない意向なので幅の広いカーテン地を横取りで裁断してきて作ってきました。もしかして、同じ生地ではなく、支柱を専用の生地に確保すれば、着せ替えみたいに、例えば、ゴブラン地などでも本体は作れるかも、、、と思っています。

ゴブラン地などのような厚手は、重なると縫えない悩みが過去にあったので、その悩みを逆手にとって、一重仕立てで活躍してもらえば、ちょうど程よく縫うことができて、しかも丈夫。

もしかして、カーテン地よりも、エコバッグっぽくないメインバッグにもなるようなゴブランなどの分厚い生地の出番を多くするような方向も良いのかもしれません。

そうと思いついたら、やはりやってみるべきですね。

ゴブラン織りなどはプリント物が多いので、無地が無いかもしれませんが、黒ベースで花柄などは良いかもしれません。

日本製、スペイン製、ベルギー製、トルコ製あたりでレアな生地が見つかるかもしれません。

あとがき

4種のデザインをそれぞれ高めながら、ハンドメイドバッグをできるだけ多くお客様にお届けしたいと思っております。

黒テイストにいよいよ本格的に変化しきるのが2022年になるかと思います。

また、製作時には記事にアップしてまいりますね(^-^)。

バニティバッグ-キルトによる生地強化整ったフォルムの実現【846】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

年末最後には、ミシンを使うという作業をして終了しました。

その作業は、キルトがけ。

以前にキルトはヘルメットバッグの裏地で取り入れたことがあるのですが、今回は、バニティ型のデザインの表地に入れるという点が初になります。

キルト無しに比べたキルトありの効果

今回製作中の「卵焼き:バニティバッグ」は、側面がどうしても反りがち。

仕方がないことですが、これの解消にもなるかもしれないキルトがけとなります。

その理由が、この構造を見ていただくとご理解いただけるかも。

表地である赤白水玉生地にはすでに接着芯が貼ってあります。そして、楕円パーツのてっぺんと底部分にカットした2枚と、側面の長い長方形パーツ1枚をこうして、表地とハード薄芯の間に中綿を挟み込み待ち針で固定。
そうして、表地のパーツ合わせて粗裁ちの部分の中綿やハード薄芯をカットするという工程です。ボンドなどは使いません。
ハード薄芯にシャープペンシルで真ん中から二等辺三角形を描き、その底辺を縫い線に等しく作図。最初の二等辺三角形の長さは特に3cmである必要もないです。1本描ければ、あとは、横へ3cmずつ幅をとり、ストライプ状に作図していきます。そして、ダイヤキルトを作るので、対称の向きにも(十字)作図。その上をミシンでひたすら縫い付けます。最初と最後は返し縫いを少しして、玉結び、玉止めもまめに1本のステッチごとにします。

こういったパーツになってからかけるキルトの良さは、お店にある既製品のキルト生地だとカットした時にステッチが途切れてしまいますが、そういうことが起こりません。

長持ちする1つのポイントでありメリットだということです。

こちらは、側面パーツの方。こちらは、角から数センチの二等辺三角形の底辺を結んだ1本の線をスタートに、横へ3cmずつ作図。対称の向きにも作図。そして同じようにステッチします。最初の二等辺三角形の斜辺は特に長さはどうでも良いですが、2-3cm程度くらいまでにしておいた方が、縁の方までキルトがかけられるのでしっかりしたものになりますね。

キルトがけに関しては、待ち針が大切であること

少し前に段階を巻き戻ししますが、この時に待ち針は端っこだけです。しかし、この後、カットしてからは、真ん中の方にもおよそ等間隔でところどころに待ち針をして、ステッチの時にしわが寄らないようにすることが大切。ステッチが待ち針に当たってもいけないので、直前で裏から外しながらキルトステッチをかけていくのです。そのまま待ち針を付けたままだと待ち針にミシン針がぶつかりやすいので、そこは新調にゆっくりと、待ち針を外しながらのステッチとなりますね。だからこそ手間と時間を要する作業になるわけです。
しかし、出来上がった時の喜びは大きいものです。3つのパーツのキルトがけが完成。非常に美しく出来上がりました。3cm四方の正方形を90度傾けたダイヤキルトの完成です。

あとがき

出来上がりのダイヤキルトがかかった生地はもとの1枚仕立てに比べて雲泥の差。

厚手の1枚の生地に匹敵するほどの強固なものになりました。

そうすると側面の所が反るのをかなり解消できると思います。

今回は、年末の夕方の作業をここで打ち切り。

次の作業からは、通常の作業工程と同じことをやっていくことになります。

キルトがけをすることで、余分な時間を要するということですね。

しかしその効果はあるということです。

その効果を完成で改めて実感し、また記事にアップしたいと思います。

お楽しみにどうぞ(^-^)。