ベルトの起源、実は洋服よりもっと前であったこと【651】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ベルトと言えば、私もとっても好きなアイテムです。

過去にもたくさん集めては減らしてを繰り返して、現在では15本程。

不思議なことに洋服の数より多いというw。

使い方は、現在ではワンピースの上の装飾、アクセント使いがほとんどです。

このような装飾性もある魅力的なベルト、これまでの私達が知る中でも、ズボンがずり落ちないように留める留め具の機能のために身に着けるものであったことが記憶に新しいです。

実際私も、パンツスタイルの場合にはベルトは留め具としては欠かせないです。

そのベルトですが、いつ頃に生まれたものなのかというお話になります。

これが意外なことに、洋服より前というから驚きです。

ベルトはもともと狩猟の採集物を吊り下げる役割でスタートしたこと

今回、手持ちの教科書のような本からの学びです。

「’83裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」

’83なので、1983年(昭和57年)の家政科とか服飾関係の専門学校や大学の教科書に使われた本なのではないかというのをある時にヤフオクでいただいたものです。

とても古いお品なのに、内容が良くて、とても典型的なんです。

姉妹的な似た本がメイン生地についてで、ハンドメイドバッグで布製のバッグを作る私にとっては、この2冊はたまに参考にさせていただくような読み物になっています。

その中で、裏地と芯地について書かれている中のコラムのような場所で載せられていたベルトについてのお話なのでした。

原始時代というような人間がまだ服をまとわずに、動物たちを追いかけ、狩猟などをして生活していった時にベルトがすでに存在していました。

採集したものを一時的に持つ場所としては、手足が塞がっているので、動きのない場所である胴や腰の部分に吊り下げるということを考え付いて、一時キープする役割をしていたようです。

ベルトといっても現在のようなものよりかなり太ベルトであるかと思いますし、それが後に発展して、スカートみたいな洋服っぽくもなっていったようです。

その後、そこに飾りを入れて装飾的なおしゃれ感のあるベルトになっていった、そして、狩猟などがなくなり、道具としての機能ベルトがいったん消滅、と同時に、現在のベルトの面影があるような洋服に添える装飾的なアイテムになったよう。

もともと洋服自体のような機能であった時代があったベルト。

それが今では洋服としっかり分離したものになっていますね。

あとがき

ベルトって、体の真ん中に位置しています。

機能的に使うにしても、飾りで使うにしてもファッション的にはあるのとないのとでは随分印象が違います。

同じ洋服でもベルトをするしないでラインが変わる点が奥深いです。
実は、ファッションって、体のラインを出すことだという言い方もできるんです。体の一部の腕がたくさん見えるようなノースリーブだったりとか、脛(すね)までの長さのミモレ丈というのも、すねと洋服のラインが切り替わる部分の美しさを見せています。実は洋服自体だけではなく、体自体の美しさを表現していると言えるのです。ウエストをベルトで絞るのも、ウエストラインの美しさを強調するために一役かうような働きをベルトがしてくれるという見方で、実はウエストの美しいラインこそ本当に見せたいものなのです。

ベルトを中心にバッグや靴と色や素材を合わせてみるのもお洒落で楽しいですし、統一感が出て、すっきりとまとまった印象にもなります。

そういう意味で結構重要な真ん中ポジションにあるベルトは、大昔のように機能は薄れてもコーデには必要なアイテムですね。

ベルトでウエストラインを強調するなど、この1アイテムだけで、美しさを出すことだってできるので、装飾のアイテムとは言え、それ以上の役割も本当は持っているんです。

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