まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ベルトには目が無い自身。
これまで数多くのベルトを集めてきた過去がありました。
一度お洋服に対して異常なバランスでベルトが増え、60本に及ぶほどに。。
すべたは本革レザーですので、どれも気に入ってはいたのですが、やはりそこまでの数に及ぶと被る部分があり使用にも偏りが出ます。
そして、一時お求めの方へお譲りしまして、ミニマムに減らしての20本の現在です。
パンツのウエストの位置維持という機能よりも、装飾的に使うことが多いです。
ワンピースのウエストにあえてそのまま設置し、ウエストのカーブラインの美しさを出すことにもかなりの効果です。
このたびは、この「ベルト」の起源、いつ頃に生まれたものなのかということを調べ、当初「留め具」としての機能がどうしても必要だったベルトが誕生した背景を見ていきたいと思います。
ベルトはもともと「狩猟の採集物を吊り下げる役割」でスタートしたこと、お洋服より誕生が先であったことへの驚き
意外なことに、「ベルト」誕生は洋服より前というから驚きです。
今回、手持ちの教科書のような本からの学びです。
「’83裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」
’83なので、1983年(昭和57年)の家政科とか服飾関係の専門学校や大学の教科書に使われた本なのではないかという本をある時に「ヤフオク」でいただいたものです。
とても古いお品なのに内容が良く、図書館ライフの自身としては珍しい手持ちの本となります。
この本の中で、裏地と芯地について書かれている中の「コラム」のような場所で載せられていたベルトについてのお話だったのでした。
原始時代というような人間がまだ服をまとわずに、動物たちを追いかけ、狩猟などをして生活していった時にベルトがすでに存在していました。
採集したものを一時的に持つ場所としては、手足が塞がっているので、動きのない場所である胴や腰の部分に吊り下げるということを考え付いて、一時キープする役割をしていたようです。
ベルトといっても現在のようなものよりかなり太ベルトであると思いますし、それが後に発展して、スカートみたいな洋服っぽくもなっていったようです。
その後、飾りを加えて装飾的なベルトになっていきます。
機能が満たされると次に装飾に対する欲を持つようになるというフェーズの変遷が興味深く、現在のファッションに通ずる部分です。
そして、狩猟などがなくなることで、道具としての機能のベルトがいったん消滅、同時に、現在のベルトの面影があるような洋服に添える装飾的なアイテムになったよう。
もともと洋服自体のような機能であった時代があったベルト。
小物である現在から想像すると、「洋服以上に主役だった」ことに非常に驚きました。
あとがき
ベルというのは、体の真ん中に位置しています。
機能的だけをゴールとしたものなのか、それとも装飾も伴ったものなのかでは大きく違う存在となったベルト。
ベルトを中心にバッグや靴と色や素材を合わせてみるのも楽しいですし、すっきりとまとまった印象にもなります。
そういう意味で結構重要な真ん中ポジションにあるベルトは、大昔のように機能は薄れても今後もお洋服のコーデには有難いアイテムです。
ファッションアイテムでありながら特段の流行が無いところもずっと持ち続けることができる素晴らしいアイテムです(^-^)。