まるでムービー、前後両面で薔薇が咲いていく段階をアップリケに配した巾着袋【1142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【1104】では、ドイツ製の小花柄生地で、無地のパーツに薔薇のアップリケを縫い付けた作業をご紹介致しました。

少し日数が経過しましたが、今回【1142】では、いよいよそのパーツを巾着袋に製作していく時が来ました。

前面、後面とで薔薇が咲いていく様子を見る巾着袋

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:紺>ツイルクロス、綿/100%、日本製。
<裏地:表地に同じ>
<アップリケ:焦げ茶>ブロード、綿/100%、ドイツ製。

過去にも薔薇のアップリケは数点経験がありました。

その過去の薔薇とも少し違う、つぼみとか咲く途中の小さい状態などを盛り込み、全体ではお花が咲いていくストーリーのように縫い付けた薔薇アップリケになります。

アップリケについて今思うこと

今回ではお伝えしきれないアップリケについて少し掘ってお話致します。

アップリケというのは、可能性が多いアイテムだと思います。

少しのはぎれがあればできるし、残ったはぎれ中心にアップリケの構想を練ることもできます。

このたびの小花アップリケも、すでに裏地に使用した残りのわずかな部分を利用したものです。

アップリケを取り入れると、生地がほぼ使い切りが可能になります。

どうしても、「裁断」と呼ばれる過程のあるアパレル品、雑貨類の製作過程においては無駄が生じやすいです。

その余った箇所が多いとコスパが悪い、もったいないお品ということになります。

現在も一部では高級品の柄をそろえるために、贅沢な裁断が施された製作が残っています。

ここは難しい部分であり、一概には良し悪しは言えません。

チェック柄が段がずれていると美しくないですし、柄が割れているなどせっかくのお品が残念なことになってしまうなら製作した意味が薄れます。

余った部分の使い道が多くあれば、一部裁断の余りが出てしまうこともカバーできると言えます。

柄合わせが必須の柄であるピッチの大きなチェック、幅広ストライプ、幅広ボーダー、大きな水玉、大花柄などはそもそもの生地の選択の時に本当にこの柄で作るのかということをよく考える必要があります。

例えば、裁断後の余った行き場のないチェックの一部が出来てしまった時に、チェックらしい活躍ができるアップリケの幾何柄とか四角柄などで出番があるというアイデアが浮かんびます。

あとがき

ミシンだけで縫い付けるパッチワークは、簡単な例が、今回のような多角形です。

一度内側に折るだけで縫い代が隠れていきますので、後は、端っこをミシンでステッチして縫い付ければ良いのです。

あとは、その他角形の種類、重なり具合などで、いろいろデザインが豊富になっていけると思います。

私もまだそれほど多くのアップリケを作り続けてきたというほどではありませんが、今後は生地を使い切る目的でご提案を続けていきたいと思っています。

今回みたいに、お花柄でお花を形作るなど、元の素材の特徴と重なった効果なども面白いものになっていくヒントになるかもしれません。

安定感あるその柄は家のドアにも使われる、市松モチーフ同士のコンビの巾着袋【1140】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

日本の伝統的な柄の中に、「市松」という柄があります。

縦横平等に配置されたその柄は安定感があり落ち着いています。

かつては、携帯電話のモデルにもそれが取り入れられて、その素敵さに愛用していた時期もありました。

さて、このたび「インテリア収納袋:小」がループエンド未定のまま仮完成しました。

あまりにメンズライクで、いつものすずらんループエンドがマッチしないという事態に(^_^;)。

別でそういった場合に用意していたコイル型のループエンドは、穴が小さすぎて紐とのバランスが合わず新しいループエンド待ちとなりました。

仮完成ではございますが、いったんここでこの製作の記録を投稿たいと思います。

市松柄同士のコンビに洒落を効かせる

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。・・・まだループエンドを取り付けていませんがそれ以外完成しています。

表面の凹凸感が素敵です。

<表地:黒>生地名不明(ジャバクロスという生地の仲間として入手)、混率不明(おそらく綿/100%)、原産国不明(おそらく日本製)。・・・詳細が正確に分からずごめんなさい<m(__)m>。
類似の生地の方は詳細が分かっていますが、それとセットでいただいたはぎれがこちらです。
とても美しい整った織り目にはうっとりとさせられます。1マスずつが刺繍のような様相です。
<裏地:薄グレー市松>デニムコーディネート、綿/100%、日本製。・・・かつてのマスク不足時代の2020年春にマスク製作用に調達した生地の残りです。

こうして、やっと年月を経て、すべて使い切ることができました。

デニムマスクの仲間としてイメージをそろえてのマスク製作でしたので、セルヴィッチデニムよりはうんと柔らかいですが、マスクとしてはこの柔らかさが機能的で使いやすいです。

セルヴィッチデニムであると、珍しくはありますが、重いですし肌触りはこちらの方が良いかもしれません。

けれど、もともとこうしたバッグなどに使用する方が相応しい素材だと思いますので、今回の遅ればせながらの製作で結局一番多く生地を使用できたかもしれません。

マスクは面積が小さいので、生地屋さんの切り売りが5cm単位でもやってくれるお店での購入が絶対にコスパが良いです。

縦の長さぎりぎりの10-15cm程でも十分にマスクは2-3点作れます。

市松コンビで出来上がった巾着袋はメンズライクに出来上がりました。

あとがき

もうこの時点で残る製作はあと3点となりました。

ここでいったんインテリア収納袋シリーズは終了です。

全部で50点強コツコツ製作してまいりました。

その連続の製作の中で、自身の得意技も分かってきました。

もちろん、綺麗に作るコツとかそういったことも学びましたが、これだけ頻繁に連続製作したのは今までの中では断然今回が一番です。

<得意技>
・表地と裏地のコーデ
・均等な4本ステッチ(ショルダー/取っ手)
・ラッピング
・大花アップリケ
・ダイヤキルト(中綿/ソフト厚芯)

今回の中でラッピングは出てきていませんが、得意技には入りますので、一応入れてみました。

何と言ってもやはり、テーマは「コーデ」なので、一番上の表地と裏地のコーデが一番の売りになります。

と、こんなことを自分でお伝えするのもおこがましいのですが、マーケティングの本を現在読んでおりまして、自社の強みは熟知していなければいけない大切さを学んでいます。

よって、このように得意技を数点挙げることができたのも、有難いことです。

中には苦手だったものもありますが、ひたすら上手くなるように頑張って得意技とまでになったラッピングなども実はそういった苦労の賜物です。

これらの得意技は、得意技で終わりません。後に制作を増やしていきます、デジタルコンテンツ「共有型のハンドメイドバッグ」に盛り込んでいきますので、結局は多くの人へお伝えするゴールに向かいます(^-^)。

どちらもそれぞれの味わいあり、黒白コンビ柄の巾着袋、今度は白が表舞台へ【1137】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

また1点、巾着袋が出来上がりました。

今回は、白が主役です。

ここ最近白黒モノトーンの素敵さに魅了されております(^_^;)。

白は汚れやすいなどのイメージから避けていたきらいがありますが、シンプルさの極みであるなどと、ここ最近興味を持つようになり、手持ちのちょっとした小物入れなどを白主体の白黒コンビロゴなどにしています。

飽きが来ずとてもナチュラルです。そして、気持ちが、肩の力が抜けて非常にリラックスした心持ちになることです。

汚れの件は、汚れにくい使い方に使うと決めてそのデメリットを免れています。

よく考えたら全部同じブランドでした。上から時計回りに、化粧ポーチとして使用、携帯電話入れとして使用、爪切り、小バサミ等日用品刃物入れとして使用。すべて、白がベースのケースです。

このイメージにヒントを得たのか、無意識ではありましたが、私も白黒で製作することを決意。私の場合は花柄を取り入れた製作になります。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

表地に入っているデイジーのモチーフを他の箇所とリンクさせました。

デイジーの小花柄の表地、デイジーのアップリケ黒と白、そして、裏地も薔薇柄などではなくデイジー寄りのお花ということで足並みをそろえ、スッキリとさせていきます。

デイジーの花の形を意識してそろえた組み合わせ。

今回の表地もダイヤキルトをかけています。

裏面にはこれまでと同じソフト厚芯を設置して一緒に縫い付けてあります。

3cmキルトなのでなかなか細かくて、こういった面積の狭いミニサイズには有効です。

おかげ様で小さいけれどたくましく使いやすい巾着袋に出来上がりました。

容器としながら使用する化粧シーンなどには、クシャっと沈まないので使いやすそうです。

あとがき

こうしてシリーズで続けてきました、「インテリア収納袋」もあと数点で終了を迎えます。

数えましたら残り5点程でした。

同じデザインをひたすら作ってきただけでも、1点物志向なので素材の違いなどに関する学びが得られました。

このキルトをかけた巾着袋を作ったというこのシリーズの中での終盤の経験は、後のコンテンツにまとめ、ナップサック型のリュックというもっと大きなサイズのデザインにして、この作り方、技術をじっくりお伝えしてまいりたいと思っています。

これが今のホットな決意です(^-^)。

これが1点物の素晴らしいところ、同デザインでもこの巾着袋は手のひらの上でそびえ立つ【1135】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、1点「インテリア収納袋:小」が完成致しました。

1つ前の【1134】では、事前準備と致しまして、表地の裁断パーツにソフト厚芯を重ね、ダイヤキルト5cmと3cmの2種を準備。

今回は、その大きい方の5cmの方を「小」というサイズで製作です。

小とかミニは小さめサイズの部類ではありますが、小でもマチが15cmとかなりの容量でありまして、活用の範囲は広いと思います。

キルトとは言え、中綿ではないソフト厚芯である所も使いやすさのための工夫です。

実際に自分の生活の中でキルト加工の中綿入りの巾着袋をリメイクで製作経験し、感じたのは、厚みの加減がソフト厚芯の方が間違いなく使いやすいお品に出来上がるということです。

作り続けている同じデザインでも違いが見られる面白さ

今回のキルトをかけた表地が、もともとハリコシのあるナイロン生地であるため、キルトによってなおしっかりとしてきました。

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。・・・このように手のひらの上でしっかりと立ちました。
<裏地:ベージュxマルチカラー小花柄>ちりめんプリント、ポリエステル/100%、原産国不明(おそらく日本製)。
「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。・・・ころんとして、このブロンズ色が栗みたいです。

同じデザインでも、それぞれこうして、キルトにしたりなど仕様を変えることで、1点物志向を追求できます。

・生地を色違いにする

・違う生地をそれぞれ選ぶ

・表地に加工を加える

この3つの1点物の実現方法がありますが、一番上の色違いはほとんど私はやりません。

その理由は過去のブログでも書きましたが、色違いはその差が表れやすく、生地の時点でまるで商品の差が決まるように感じるからです。

生地の時点で色違いはそれを比べ、最高の選択をして1つだけ作るというのが1点物志向だと思っていますので、一番上は当たりません。

2つ目はよく行うやり方ですが、実はこれも簡単なことではなく、生地のもったいなさとかそんなあたりをデザインのサイズやら、パーツやらでめいっぱい生地を使用できるようなコスパ良い製造をまずは行うことで意味を持たせるということをします。

とは言え、余分なパーツも取り付けることはもちろんありません。

なぜそのパーツが必要なのか→〇〇という理由がありどうしても必要だった、こういったことの積み重ねは、最終的に哲学入りのシンプルで、なるべくしてそうなったデザインになっていくと思います。

3つ目の今回のキルト加工をして表地にしたことというのは、本来裏地として選びがちな生地の活躍の場をさらに広げることや、薄手の生地でも素敵な生地を正面に出したいなどのことを可能にする1つの手段。

そうしますと、生地選びがほぼ無限になります。

巾着袋を求めるお客様の希望にも十分に答えられるものに出来ることへ近づきます。

エレガント要素が高いすずらんループエンドのレア感

この記事では、簡単にお話させていただきますが、YOUTUBE動画内では、すずらんループエンドについて、その穴のサイズの使い分けのお話をさせていただきました。

すずらんループエンドx2種:左-「アイリス」様からの仕入れ品。右-「てぃぐま」様からの仕入れ品。・・・少しデザインが違いますがいずれもふんわりした裾ラインがドレスみたいでエレガントです。
シェイプ型の左は、穴が大きい、ストレート型の右は穴が小さい・・・それぞれ紐の線径に応じて2本同時に入れたり、1本ずつなら5mm程度は左がベスト、などと使い分けをします。どちらもそれぞれ可愛いです♪。

あとがき

今回は、「小」というコンパクトな部類でも大きい方のサイズでした。

マチが15cmあるとはかなりの容量で、いろんな物入れに活用していただけそうです。

もう1つ3cmキルトの方が準備完了しておりまして、「ミニ」というサイズで作って行く予定です。

これのマチは10cm。

市販でよく見るミニサイズなどよりも大きめですので、こちらの「ミニ」もなかなかの容量です。

ただ、「小」との違いも大きく、それぞれのサイズに意味を持たせています。

また近く、3cmダイヤキルトの方の完成をお楽しみにどうぞ。

裏地をどんな生地でチョイスするのか、そんなところも見どころです(^-^)。

巾着袋の最終段階で微妙な中間色に合う紐の色チョイスにこだわった記録【1133】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在インテリア収納袋の小さめサイズを連続製作しております。

その中でもここ数日は、本来は裏地に使うような生地を表地に使用するための一工夫としまして、ダイヤキルトをかけていくという種類のお品を連続しています。

内部構造については、中綿では厚みが増し過ぎて巾着袋としては使いにくいということで、1mm弱という程良いの厚みの「ソフト厚芯」のみをキルトシートの一部として使用することにしています。

ソフト厚芯は、今までは、バッグの取っ手にだけ使用してきましたが、初めて本体にソフト厚芯を入れるという経験となりました。

これはこれで、とても良い機会です。

その良さは、また今後語り継いでいきたい1つの事柄になりました。ソフト厚芯を使用している人というのはおそらくまだ少ないと思います。

フェルト布のような素材でも代替素材にはなりそうですが、芯地としてのソフト厚芯は細かいことを言えば、フェルト布よりももっとハリコシがあると言えます。

立ててみると空中でも一瞬ツンと立つのです。

そんな微妙な違いも中に内蔵して並べて比べてみると分かりやすそうです。

そんな実験をまた別の機会にやってみたいですね。

完成間際で「ちょっと待った!」をかけた紐のカラーのチョイス

キルトが入った表地はハリコシが出て、はっきりしているためアイロンで非常に折り曲げやすいので綺麗に作れます。

もしこれが、元のとろみ生地+接着芯のままだと折り曲げにくかったかと思いますので、キルトにするメリットの1つですね。

<表地:チャコール>ポリエステル/レーヨン混、ポリエステル/60%、レーヨン/40%、日本製。・・・ここに3cmの間隔でバイヤス向きにダイヤキルトをかけました。綺麗にダイヤキルトが出るコツというのは、ボールペンで直線で作図することです。チャコペンよりも正確です。このボールペン使いから、ミリ単位でこの綺麗さが実現できると実感。使用の糸はなじむチャコールグレーのテトロン糸をチョイス。
<裏地:薄グレー>ドレープカーテン地、ポリエステル/100%、日本製。・・・モカ系のグレー色ですので、表地とカラーの相性がとても良いです。
「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。・・・まだひもが入っていない状態ですが、今日はここまでだったのです。その理由は。。。
こうして、黒紐を合わせてみましたが、黒が強すぎることが分かります。せっかくの中間色のチャコールが台無し。よって、焦げ茶を手配中でして、その到着を待ちます。

ここで黒をそのまま使用してしまわないところに、自身のこだわりがあります。

シンプルなデザインの巾着袋は、1つ1つのパーツとか材料の存在が重要になります。

一番に望ましいぴったりなチョイスをするのは自身の裁量となります。

ここも大切な出来上がりの良さの分かれ道であると感じ取り、早く完成させてしまうことよりも、冷静になりひもの色の見直しを図ったのです。

あとがき

この表地の木の実柄を購入の当初は、2020年の末頃でしたが、まさかこれを表地に使うとはとは当時は思いませんでした。

その時は、裏地に使っていくことのみ頭にありましたので、この生地を寝かせた約2年後に、違うひらめきが起こったということになります。

生地はよく記事でも書いていますが、流行とはほぼ無縁と言っても良いと思います。

良い生地、ピンと来た生地があれば、ストックということもその後の保管中の変化で新しい使い方が生まれることもあるようです。

在庫を持つことが悪いことのように考えられる風潮がありますし、私もストック=保管=在庫ということで同じように思っていた面もあります。

しかし、今回のようなこと一部分だけですが、時に新しい価値が生まれることもあるのだなと思った次第です。

経理上、棚卸在庫は、棚卸資産ということで、一応「資産」であるということの、意味の1つでもあることをひょんな分野から認識したようでした。

たとえ小さくても良質なものが良い♪、開けた状態のまま容器みたいに使える外壁がばっちりのハンドメイドミニ巾着袋【1131】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事の1つ前の【1130】では、キルトシートとして、ダイヤステッチをほどこした巾着袋のパーツが出来上がっていました。

【1130】の記事内でご紹介した巾着袋の表地の台やキルトの完成場面。

生地だけで使用した裏地の場合と同じようにそのまま表地に使うのではなく、キルト加工をすることにしたのです。

しかしながら、キルトも中綿を挟んでしまうと厚みがあり過ぎて巾着袋としては口が閉まりにくいとか、融通が利かないカチコチしたものになるなどのデメリットが生まれてしまうかと思いました。

ある程度のしなやかさは使い勝手の良さには重要です。厚過ぎもせず、薄過ぎもしないといった素材の実現を目指しました。

そこで、中綿ではなく1mm弱の厚みのフェルトのような「ソフト厚芯」というタイプの芯地を当てることにしました。

結果厚手の生地相当の程好い厚みとなりまして、このたびの製作の段階を迎えるに至りました。

今回は、巾着袋が完成しております。

キルトが施された巾着袋がどんなものに出来上がったのかをお楽しみくださいませ(^-^)。

程好い厚みがグッドなミニサイズの巾着袋

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:朱色xゴールド花柄>ポリエステル/レーヨン混生地、ポリエステル/90%、レーヨン/10%、日本製。

中に何も入れていなくてもここまでしっかり立っています。もうここでは見えなくなった内部のキルトのソフト厚芯とステッチのコンビの成果です。

<裏地:ブロンズ>:ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

もし、キルトにしなければ、確実に裏地のブロンズの方が厚みがあるところですが、キルトによって表地が裏地を上回りました。

この関係がやはり安定するバッグに出来上がるかと思います。

このミニ巾着袋の用途

せっかくしっかりと立つので、例えば、携帯用のメイクボックスとしてどうでしょうか。

大げさな物よりもずっとコンパクトです。

巾着ひもを開けた時にしっかりと立つという特徴が、容器の役割を担い、お化粧もスムーズです。

ストレスの面でもくしゃくしゃと沈むよりも気持ちの負担が無いです(^-^)。

あとがき

ここからが、キルト加工の連続製作となっていくかと思います。

本来は、裏地で終わるはずの生地を主役に持ってくる機会がキルトのおかげで得られました。

この方法をご利用いただくと、生地が無限であることが見通されます。

薄手だから裏地であるとか、ブラウスやワンピースであるなどの固定した考え方から解放されますね。

どんなに薄くても厚くなる手段によって可能性が無限に広がることがとても素晴らしい発見でした。

キルトも、今回のようなダイヤ型ではなく、ストライプやバイヤス、ボーダーなどもデザインとしては複数です。

ただ、ダイヤデザインというのは、どこの地点もに均等にステッチがかかっているので、ストライプやボーダーなどよりもすき間がステッチで徹底的に埋められていると思っていただくと良いかと思います。

あとは、キルトのダイヤのサイズですね。

今回は、3cmでしたが、大きくすれば、大きな面積の生地の比率には合い、手間がかかり過ぎずに作れます。

キルトによって夢が広がるハンドメイド製作になりますよう(^-^)。

薄手の生地をどうしても表地に使いたい、そんな願いを叶えるハンドメイドダイヤキルトに使用したソフト厚芯の効果【1130】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ3か月、連続して過去のストック生地を使用していくことをしています。

「インテリア収納袋」という裏地付きの良いお仕立ての巾着袋を丁寧に製作して、1点物スタイルで製作しています。

ここへ来て、45点製作済。

あと10点程でいったん、裁断して準備してあるストックは終了します。

面白いもので、私自身も楽しむことができているのが、最初に2019-2020年に生地を集めたその時の表地と裏地の組み合わせのイメージと、今2022年の組み合わせはかなり違うことです。

私も何か変化をしていて、時間の経過とともに考え方やインスピレーションも変わってくるのですね。

とても新たな気持ちで挑んでいます。

生地というのは、よほど流行のあるものではないです。ヴィンテージ服が好きな私は特に流行を除外する意向にあります。

生地も長年ストックしたからといって、今見て古めかしいものでもなく、むしろ、その時に調達しておいて良かった、今はこういった生地は見つからないなど、その時々の一瞬の生地も多いのです。平均1年サイクルのように見えます。

とても移り変わりがあることと、もともと「多品種小ロット」なのです。

なので、見つけたときに購入しておいてストックというのは、在庫を抱えることにはなりますが、在庫持たずして、本当にとことん良質な物が作れるのかということを考えると、このタイムラグが逆に貴重な価値を生むこともあります。

裏地のイメージで調達した生地を今になって表地使いしたい場合の工夫

以前に、裏地に使用したこの生地を今回は表地に使います。表地としてはやや薄手。裏地よりも表地が薄いということが気になり、厚みを実現するための一工夫を考えました。

そこでひらめいたのが、キルトをかけることでした。

通常キルト加工は、中綿を使用して厚みが増す「中綿キルト」が多いですが、厚みが増し過ぎると、巾着袋は作りにくいのです。

よって、中綿までの厚みにはならないのが、「ソフト厚芯」というフェルト布のような芯地です。適度に厚みを出してくれる恰好の素材です。

もし、同じように作業される場合、必要な分だけフェルト布を少し購入されるのも良いでしょう。

私の場合は、バッグの取っ手に入れ込むために、反ごとストックがありまして、それを使用しました。

「ソフト厚芯」:こんな感じの1mm弱の厚みのやわらかい接着機能の無いものです。

このソフト厚芯は、2015年頃に購入した記憶です。

最初は60m巻くらいの電柱みたいな太さでした。

すぐに使い切るものではないですが、かなりお得にこんな良い物をいただくことができて、附属屋様に感謝です。

もうだいぶ終了に近づいていますが、現在は、これの出番が前よりもないので、ゆっくりとしたペースで使っています。とても便利な一附属アイテムだと思っています。

ハリコシを出すハードな芯地に比べて、ふんわりとした厚みをミシンのステッチとのコンビで実現できるのがこのソフト厚芯の良さです。

単独使いよりも、「ステッチとのコンビ」というところに、伸び止めテープなどと同じような役割を見ます。

待ち針をまず、隅っこに打ち、その後、真ん中付近の内陸部分にも均等に止めて、しわが寄らないよう生地を固定して、チャコで3cmずつの幅を45度ずつで、それぞれ右上と左上スタートでステッチ。
キルトの完成です。生地の薄さをソフト厚芯とステッチコンビがカバーし、立派な1mm厚程度の厚手の生地と同等になりました。

こうして、薄手でも、キルトによって、表地使いができることが分かりますと、生地チョイスの幅もぐんと広がりますよね。

好きな生地をとことん追求できるというものです。

しかも、キルトは某一流ブランド様もその丈夫さとキズの付きにくさで自社バッグの定番素材とされています。

こうして、見ているだけではなくて、自分でもキルトを自作してみることで、その効果を実感します。

手間は確かにかかります。

1本ずつのステッチの端は返し縫いで、玉結び、玉止めもすべてステッチの数分行っているので、果てしない作業ですが、いつかは終わります。

しかも、今回のこの面積は大きいものではありませんので、手間がかかると言っても大げさなものではないです。

それよりも、この新たに生まれ変わったような新しい生地で巾着袋が出来上がったその時の価値を想像するとワクワクが止まりませんし、より末永くお客様にお使いいただけるものになるかと思うとそれが一番の夢になります。

私は商人なので、これを自分使いで喜ぶというより、お客様が喜ぶ様子を想像することが多いです。

あとがき

さあ♪、このキルト物語は、続きがあることが想像できますね。

いったい、この表地にどんな裏地が来て、巾着袋になっていくのか。。。

そんなことも楽しみになりますね。

次回は、巾着袋の完成で、記事をアップしたいと思います(^-^)。

ハンドメイド製モノトーン巾着袋x5連発、集結による1点物の輝きここにあり♪【1129】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

引き続き、インテリア収納袋シリーズとしまして、巾着袋を製作しています。

今回は、黒系ばかりが集まった、同時製作の5点をまとめてご紹介したいと思います。

5点同時製作の効果は、糸が黒糸1つだけでひたすら縫っていけることです。

柄が入っていても黒地なので黒糸なのです。

それによって、量産風に少しスピーディーに進んだと実感しました。

もう1点の効果は、まとめることによって、似た感じの黒系と一括りにするも、それぞれの特徴も出すことができ、細かい素材などの点にもかえって目が行くことです。

どうぞ、そんな視点で完成品をご覧下さいませ(^-^)。

ユニーク生地、本来巾着袋には使用されないだろう生地など個性豊かな巾着袋コレクション

黒系巾着袋x5点同時製作:上2点は、「小」というサイズで、縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
下は3点は、「ミニ」というサイズで、縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
同じコンパクトサイズながら、小とミニとの容量はかなり違い、手で持った時もその違いがよく分かります。
そうしますと1種ずつのサイズの意味があると言えます。
「インテリア収納袋:小」・・・パイルカットのタイプのタオル地が優しい雰囲気です。メンズライクです。
<表地:黒>シャーリングタオル、綿/100%、日本製。
<裏地:黒x白>先染ストライプ、綿/100%、日本製。
「インテリア収納袋:小」・・・黒の葉っぱ無し巻き薔薇をたっぷりと広がるように縫い付けました。フォーマルシーンでもご利用可能。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>
「インテリア収納袋:ミニ」・・・ここから3点はすべてミニ。巻き薔薇2個をピンクと白のコンビが前面、黒x2個が後ろ面と両面が正面見せに可能。凹凸感あって素敵な生地です。
<表地:黒>透かしオパール、綿/46%、キュプラ/26%、ポリエステル/18%、ナイロン/10%、日本製。
<裏地:表地に同じ>
「インテリア収納袋:ミニ」・・・黒柄が表に来ました。
<表地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:黒卵柄>フクレジャガード、ポリエステル/100%、日本製。
「インテリア収納袋:ミニ」・・・今度の巻き薔薇はまた違う種類です。
<表地:黒>フクレ/撥水加工、ポリエスエステル/ナイロン混(比率不明)、日本製。
<裏地:黒x白>ジョーゼット刺繍プリント、ポリエステル/100%、日本製。

この5点中には、共通の生地を使っているものがいくつかありますね。

ただし、使い方を違うものにすることで、1点物も実現。生地をうまく使い切ります。

裏地でしか出番がなかった生地が、フクレジャガードの卵柄です。

なかなか丈夫なしっかりとした生地なのですが、表地にはイメージが浮かびませんでした。

そう思ったものはキュンとくるお品にはならないに決まっているので、その浮かばなかった気持ちを大切にし、あまり、機械的に無理矢理製作してしまわないようにしています。

無しは無しで良いのです。

あとがき

今回の5点同時製作で、かなり進捗度が高まりました。

残るは、今のところ9点。これらは裁断済で組み合わせが決定済です。

それ以上はひょっとして追加するかもしれませんが、年内には間違いなく完了しそうです。

結局、数量としては、今年2022年が一番多く製作した年になりそうです。

それは、以前の2020年にメインに集めた生地コレクションがあっての製作でしたので、長いスパンでの材料調達からの完成となりました(^_^;)。

こんな風に誰もが作る巾着袋を熱心に作ったことが、とても良い経験となっています。

誰もが作る簡単なアイテムとは言え、綺麗に作るコツや工夫が発掘され、良き学びが得られています。

同じ巾着袋を1種の生地で作らない、それぞれの雰囲気を表地と裏地の組み合わせを変えながら作って行くスタイルがとても自分には合います。

1つとして同じではないので、常に新鮮ですし、生地ごとの使いやすさや作業しにくさも発見できました。

こうした記録は、後の巾着袋、その他の布類を扱う方達への伝達の中に惜しみなく盛り込みたいと思います。

今、現在の時点で発見した一番大きなことは、巾着袋を小物入れから、バッグへと用途を広げていくときに、「ナップサック」というアイテムがとても機能的だと気づいたことです。

ナップサックの存在を、昭和の産物としてなのか、どこか忘れていたようでしたが実はとても素晴らしい無駄のないデザインだと言えます。過去にも2019年の製作で実は作っていました。

ただ、あの時は、いろんなデザインを考案中の中の1つで、あまり深く追求せずに、何となくでしたし、1点これしか作っていなかったと思います↓。

2019年の12月製作ののナップサック・・・A4弱といったわりとコンパクトなサイズ。口にフラップを付けていますね。

今、ナップサックを作ると、このデザインでは作らないと思いますが、その2021年時点ならではの精いっぱいの工夫があったりして、ある意味貴重です。

3箇所をデイジーモチーフでそろえた白黒トーンがシックな巾着袋【1123】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

実は、まる1日程、パソコンが使用できませんでした。

その理由は、15年間使用のDELLのデスクトップモニターが不具合が起き、全く映らなくなったのです。

その予兆は遡ること引越時の半年前くらいに、新居に先にパソコンを持ってきて立ち上げた時に起こっていました。

画面が点いたり、なかなか点かなかったりがあり、そういう数日を過ごしていたところ、その後はしばらく画面が正常が続くこと約半年。

ところが、ここへ来て、急に寒くなったことが関係あるのかないのか、ぱったりと壊れました。

ただ、画面が真っ黒で映らないだけで作動はしているようですが、当ブログさえ書くことができないので、とても不便になり、急に不安に。。。

そこで、以前ハードを購入させていただいたお直し専門の業者様にお願いして、新調してもらいました。

このメーカー様の特徴は、ブランドメーカーでないマイナーのお品で良質なちゃんとしたアイテムという点です。

決して格安ではないと思いますが、やはりきちんと設置してくださいますし、何より、私が動くことは全くせずに、購入に走って不安な中あれこれ探すこともなく持ってきてくださったものを受け入れて手短に設置していただきました。

よくネットで見ると、モニターも10年が寿命のようです。

今回の壊れたモニターも診断では、小さく変な音がしているようで、もう寿命なのだろうということになりました。

最初のモニターは、初めての自分のパソコン購入時の2007年夏にDELL製のものを選び、2022年秋のここまで来ました。

まあ15年も持てば、大往生だったのではないでしょうか。

ということで、動画もスマホからのショートでのYOUTUBEアップになりましたが、パソコンが作業できない分ミシンでのハンドメイド製作に精を出した1日だったと言えます。

白黒が美しいデイジーモチーフの巾着袋

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

<表地:黒>ちりめんジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

<裏地:白x黒小花柄>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。

黒の中に少し見える白地の裏地が素敵です。それとリンクして、正面のディジーのアップリケの黒と白がワンポイント。

デイジーは、表地のジャガードの柄にもモチーフとして使われています。

ということで、デイジーが複数登場している巾着袋です。

ここでお伝えしたいことは、元の生地頼み一辺倒よりも、それを取り入れて、新たに自分自身のフィルターでこして、出来上がりがオンリーワンな世界観を作って行くことです。

もしかして同じように発想する人もいらっしゃるかもしれませんが、それはそれで気が合うのです(^-^)。

元の生地をまずバッグの表地に使うことが珍しく、そういったスタートから始めていった製作は、出来上がりが唯一な物になりやすいです。

どうせなら、他にはないものを作りたいですよね。

こんなコンセプトで別の柄も考えていくと良いと思います。

あとがき

先程オンリーワンのお話をしましたが、要するに1点物志向ということですね。

生地は同じ物を使ってもその後の、裏地のチョイスは同じ人は減るし、さらにデイジーのアップリケも黒白コンビで縫い付ける人も更にまた減ります。

そうして、自分らしさを数点入れていくと、全く他者様と同じということがなくなります。

大量生産の誰もが同じものというテイストに飽きた場合、こういった作りをご提供する出番がありそうだと思った今回の製作でした。

こんな衣装生地も斬新、ゴールドxシルバーコンビの巾着袋【1121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の「インテリア収納袋:小」は、ラメ素材で作りました。

表地、裏地共に衣装生地のコーナーで発見したユニークな柄です。

男性にもお勧めしたいですね(^-^)。

意外と使いやすいラメ生地

<表地:ゴールドxシルバー抽象柄>パンデミック、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:チャコールグレーまだら模様>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
こうして三つ折りにたたみます。

柄の中のシルバーの割合が高く、すっきりとしたジャガードです。

ループエンドは主役寄りなシルバー色に合わせてニッケルを。

江戸打ち紐は、登場はしていないですが、黒を使いました。

ねずみ色のグレー色が良かったですが、手持ちのグレーは青味のグレーで合いませんでした。

巾着ひもの色も豊富なようで限定的。すべての生地にはなかなか対応できないみたいです。

裏地がチャコールグレーであったことで、3段階で色が濃くなっていく感じで、紐が一番強い黒色といった具合で見ていただくと黒色を受け入れていただけるかも。

以前にも記事に書いたかと思いますが、ラメ生地は使いやすいのが意外です。

アイロンの折り線がきちんと付き、薄手でもハードさがあります。

上糸と下糸の色を変えています

同じようなグレートーンの糸を1つだけ選んで上糸と下糸共通で使用すると、どちらかが浮きます。

よって、まめなようですが、上糸と下糸は別にしました。

今回の場合表地側には薄い白っぽい感じに映るグレーの糸を、裏地には、チャコールグレーに馴染むような濃グレーの糸をチョイス。

巾着袋のひもホールの下部分とコの字部分のステッチというのは、結構目に付きやすく、ポイント箇所です。糸の細かいこだわりの効果はやはり有るようです。

あとがき

巾着袋に要する製作時間はALLで、だいたい3時間くらいです。

チャチャッと作るものでもないことがこの時間でご理解いただけるかと思います。

その3時間の中には、上下の糸の色を変えていることで、時々糸の交換があること、そして、玉結び、玉止めの部分の糸ぶち切りせずに、すべて隠しています。

この作業が意外に時間を要するのですが、やはりこれも長い目で見た時、常にさっぱりしていて美しい巾着袋でありたいという方針からです。

何ら強度にはそれほど関係ないことでも、すっきりさとか、上品な雰囲気みたいなものは、細かい始末の丁寧さからくるものだと思います。

商業用として、これでも基本の最低限の当たり前のこととしています。

よく売られている大量生産品がどうということは関係なく、後の信用みたいなものを信じての策ですね(^-^)。