まるでムービー、前後両面で薔薇が咲いていく段階をアップリケに配した巾着袋【1142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の【1104】では、ドイツ製の小花柄生地で、無地のパーツに薔薇のアップリケを縫い付けた作業をご紹介致しました。

少し日数が経過しましたが、今回【1142】では、いよいよそのパーツを巾着袋に製作していく時が来ました。

前面、後面とで薔薇が咲いていく様子を見る巾着袋

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:紺>ツイルクロス、綿/100%、日本製。
<裏地:表地に同じ>
<アップリケ:焦げ茶>ブロード、綿/100%、ドイツ製。

過去にも薔薇のアップリケは数点経験がありました。

その過去の薔薇とも少し違う、つぼみとか咲く途中の小さい状態などを盛り込み、全体ではお花が咲いていくストーリーのように縫い付けた薔薇アップリケになります。

アップリケについて今思うこと

今回ではお伝えしきれないアップリケについて少し掘ってお話致します。

アップリケというのは、可能性が多いアイテムだと思います。

少しのはぎれがあればできるし、残ったはぎれ中心にアップリケの構想を練ることもできます。

このたびの小花アップリケも、すでに裏地に使用した残りのわずかな部分を利用したものです。

アップリケを取り入れると、生地がほぼ使い切りが可能になります。

どうしても、「裁断」と呼ばれる過程のあるアパレル品、雑貨類の製作過程においては無駄が生じやすいです。

その余った箇所が多いとコスパが悪い、もったいないお品ということになります。

現在も一部では高級品の柄をそろえるために、贅沢な裁断が施された製作が残っています。

ここは難しい部分であり、一概には良し悪しは言えません。

チェック柄が段がずれていると美しくないですし、柄が割れているなどせっかくのお品が残念なことになってしまうなら製作した意味が薄れます。

余った部分の使い道が多くあれば、一部裁断の余りが出てしまうこともカバーできると言えます。

柄合わせが必須の柄であるピッチの大きなチェック、幅広ストライプ、幅広ボーダー、大きな水玉、大花柄などはそもそもの生地の選択の時に本当にこの柄で作るのかということをよく考える必要があります。

例えば、裁断後の余った行き場のないチェックの一部が出来てしまった時に、チェックらしい活躍ができるアップリケの幾何柄とか四角柄などで出番があるというアイデアが浮かんびます。

あとがき

ミシンだけで縫い付けるパッチワークは、簡単な例が、今回のような多角形です。

一度内側に折るだけで縫い代が隠れていきますので、後は、端っこをミシンでステッチして縫い付ければ良いのです。

あとは、その他角形の種類、重なり具合などで、いろいろデザインが豊富になっていけると思います。

私もまだそれほど多くのアップリケを作り続けてきたというほどではありませんが、今後は生地を使い切る目的でご提案を続けていきたいと思っています。

今回みたいに、お花柄でお花を形作るなど、元の素材の特徴と重なった効果なども面白いものになっていくヒントになるかもしれません。

ハンドメイドキルトの巾着袋の最終総まとめ、凹凸感あるフクレジャガードと肩を並べる素材を自分で実現できる【1139】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事で、ハンドメイドキルトをかけた表地の巾着袋製作は終了です。

このあと4-5点で「インテリア収納袋」シリーズも終了になります。

当初はこのような小さめの巾着袋にキルトをかけるということは考えてもみませんでしたが、この予想外が結構良き学びになりました。

キルトを様々なバッグに対して取り入れていくことが、ほぼ無限の可能性を持つことが分かります。

ゴールドと紫のコントラストは色相環では補色の関係である-奇抜、華やかなイメージの表現

<表地:ブロンズ>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製・・・ここへ3cmのダイヤキルトをかけました。裏側には、ソフト厚芯が当てられています。ソフト厚芯は中綿よりも薄く、程好い厚みと使いやすさ、柔軟性もあるので、ごろごろし過ぎない点が利点であると思います。

写真の上の方の厚紙は、最後の巾着ホールのステッチをかける時に上から3.5cmの箇所になかなか印が打ちにくいということのサポートとして、自作の厚紙ものさしで当てながら場所を確認しながら縫っていくやり方です。

印は付けなくてもこのやり方で正確に位置を把握することができました。

材料は、石鹸の空き箱。ちょうど3.5cmの長さと指で持ちやすい幅にをカット。そして、幅を均一に美しくステッチしていきます。

ものさしは、たとえ30cmの短めでも、巾着袋が小さいので中で所狭しといった感じで正確に測れず、こういった自作ものさしが有効な時があります。

<裏地:紫x黄x赤マルチカラー花柄>ブロード(moda fabrics社製)、綿/100%、日本製(最終整理が日本で行われているようです)。・・・こういった生地の加工場所が転々とした場合、最終場所が表示上の原産国となります。よって、アメリカで原産のこの元はパッチワーク用の生地は、「アメリカ原産、日本製」などと分かりやすくお知らせすると良さそうです(^-^)。

さて、この表地と裏地、すごくコントラストが効いて華やかですね。

黄色と紫は時に、タブーとも呼ばれることもありますが、組み合わせに良い、悪いは決められません。

むしろ、ファッションでは互いに映えることもあります。

色の基本図(色相環)の見方をしますと、ゴールドやブロンズは黄色に近く、その反対側に位置付く紫は、「補色:反対色」の関係にあります。

黄色と紫は補色の関係です。その他、クリスマスカラーの赤と緑なども補色の関係。ファッションでは奇抜過ぎるかもしれませんが、クリスマスには楽しくて華やかで気分が高揚しますよね。

生地などを作る製造業者様としては、華やかでぱっと目を引くお品を。。。ということで、柄を補色の関係を意識することも必ずやあるのではないかと思っています。

柄も周りの背景などに映えてこその存在感であり、補色もとてもパンチが効いて大切な関係の色同士だと私は思います。

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
中に何も入れていないのにこのハリとコシは感動ものです。

ハンドメイドキルトをかけることの効果総まとめ-フクレジャガードと肩を並べるハンドメイドキルト

ハンドメイドキルトのダイヤ柄をかけた巾着袋製作をしてまいりまして、どれも、中に何も入れていなくてもちゃんとしっかりと立ち、生地に接着芯を貼っただけのものよりも内側の空間がキープしやすい構造になることが分かりました。

場合によっては、場所をとるのかもしれなく、狭い場所へぎゅっと入れるならキルトが無いタイプの方が良い場合もあるでしょう。

ただ、キルトをかけることで、本来は、活躍の場がなかった薄手の生地なども、表舞台で活躍できる可能性があるということも分かりました。

そうしますと、生地全部を考慮に入れたうえで表地に選択することが検討できるようになり、素材の無限の可能性が生まれます。

そうしますと、フクレジャガードとか、キルトが最初からかかったような加工の生地とか凹凸感ある生地を探し回ることをしなくても、凹凸感ある表層を実現できるので、選択肢も多く、高級生地のフクレジャガードとか風通ジャガードと肩を並べることになります。

私も、とことんというくらい、フクレジャガードや凹凸感のある生地を探しそれを使って製作してきましたが、やはり凹凸感のある生地は常に見つかるものではなく結構レアな部類に入るかと思います。

多くのニーズがあればある程度製造もしていただけるのかもしれませんが、なかなか多くは見つからない中、キルト加工をハンドメイドでかけることの出番が出てくると思います。

今回の一連の巾着袋の製作の中では、ダイヤキルトしかご紹介させていただいていませんが、ストライプやボーダーやバイヤスのキルトもアレンジできますし、むしろダイヤキルトより手間が半分です。

とは言え、ダイヤキルトの良さは、四方八方がステッチにおおわれるので、均一にその丈夫さがあるということで、キルトの中ではダイヤキルトとかボックスキルトがダントツだと思ったので採用しています。

更なるアレンジで、渦巻き型ステッチとか、お花を描くようなステッチなども、キルト自体のデザインというものにしぼっていろいろ試みていくととても楽しそうです。

ダイヤキルトも、絶対このデザインというわけではないので、個性あるデザインによって差別化は図れます。

あとがき

ここで、ダイヤキルトをした巾着袋が終了なのですが、次回は2点程、もともとキルトに似た凹凸感ある加工がされたような生地や、生地の織り方そのものに凹凸感があり、キルトをかける必要もないような厚みがすでにあるという生地で作ってみたいと思います。

それらは、おそらくキルトをかけてしまうと、美しく出ている柄のリズムを損ねる気がして、その並んだ配置の柄の出方の美しさを生地のまま活かせます。

また当ブログ記事でご紹介してまいりますね。

全体の巾着袋製作としては、ラスト数点になりました。

こんな衣装生地も斬新、ゴールドxシルバーコンビの巾着袋【1121】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の「インテリア収納袋:小」は、ラメ素材で作りました。

表地、裏地共に衣装生地のコーナーで発見したユニークな柄です。

男性にもお勧めしたいですね(^-^)。

意外と使いやすいラメ生地

<表地:ゴールドxシルバー抽象柄>パンデミック、ポリエステル/100%、日本製。
<裏地:チャコールグレーまだら模様>ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。
「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。
こうして三つ折りにたたみます。

柄の中のシルバーの割合が高く、すっきりとしたジャガードです。

ループエンドは主役寄りなシルバー色に合わせてニッケルを。

江戸打ち紐は、登場はしていないですが、黒を使いました。

ねずみ色のグレー色が良かったですが、手持ちのグレーは青味のグレーで合いませんでした。

巾着ひもの色も豊富なようで限定的。すべての生地にはなかなか対応できないみたいです。

裏地がチャコールグレーであったことで、3段階で色が濃くなっていく感じで、紐が一番強い黒色といった具合で見ていただくと黒色を受け入れていただけるかも。

以前にも記事に書いたかと思いますが、ラメ生地は使いやすいのが意外です。

アイロンの折り線がきちんと付き、薄手でもハードさがあります。

上糸と下糸の色を変えています

同じようなグレートーンの糸を1つだけ選んで上糸と下糸共通で使用すると、どちらかが浮きます。

よって、まめなようですが、上糸と下糸は別にしました。

今回の場合表地側には薄い白っぽい感じに映るグレーの糸を、裏地には、チャコールグレーに馴染むような濃グレーの糸をチョイス。

巾着袋のひもホールの下部分とコの字部分のステッチというのは、結構目に付きやすく、ポイント箇所です。糸の細かいこだわりの効果はやはり有るようです。

あとがき

巾着袋に要する製作時間はALLで、だいたい3時間くらいです。

チャチャッと作るものでもないことがこの時間でご理解いただけるかと思います。

その3時間の中には、上下の糸の色を変えていることで、時々糸の交換があること、そして、玉結び、玉止めの部分の糸ぶち切りせずに、すべて隠しています。

この作業が意外に時間を要するのですが、やはりこれも長い目で見た時、常にさっぱりしていて美しい巾着袋でありたいという方針からです。

何ら強度にはそれほど関係ないことでも、すっきりさとか、上品な雰囲気みたいなものは、細かい始末の丁寧さからくるものだと思います。

商業用として、これでも基本の最低限の当たり前のこととしています。

よく売られている大量生産品がどうということは関係なく、後の信用みたいなものを信じての策ですね(^-^)。

あら、こんなに可愛くなる♪、もとはカジュアルな生地に効果的な巻き薔薇のブーケ使い例【1107】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回製作のインテリア収納袋は、トート型です。

何も入口の留め具も付けていないただの袋ではありますが、しっかりと丁寧に製作致しました。

そして、カジュアル方面の生地を利用したことで、もう少しエレガントよりにならないかと巻き薔薇を飾ることをここ最近していますが、その効果もでたようです。特に今回の飾り方には特徴があります。

ブーケのように集まってマルチカラーになった巻き薔薇が関連付かない色とも相性が良い件

ブーケのように3色がまとまった巻き薔薇の飾り方。:すべて1個ずつ薔薇を同色でミシン縫いしています。とても手間を込めています。<本体サイズ>縦36cmx横43/65cmxマチ20cm。サイズがビッグですね。

これまでの巻き薔薇飾りは、ある程度表地との相性を考えました。

それは1色だけを散りばめたからです。

今度は、いろんなカラーの集まり。

この3色カラーが集まることでマルチカラーとなり、全く関連付かない色のグリーンに映える形で合ったと思います。

一応、持ち運びするシーンも想定の表面のみに装飾と判断。体に当たる部分は避けます。

巻き薔薇を全部使い果たしていますので、3つそろわない箇所は2個使いです。

とても賑やかで、もとの土台の素材のカジュアルさが薄れ、思ったようにエレガント寄りになったかなあと。

分かる人には伝わる、ステッチの丈夫さ

ところで、隠れた丈夫さをご紹介したいと思います↓。

最初、入り口がこの状態でしたが。。。
ステッチを追加。まず、二周縫うということで強度を高め、下の段も並行して2段に。二重ステッチが2段なのでかなり丈夫になりました。2段目の効果は、持ち手の固定にもかなり出そうです。

どんな箇所でも、狭い面積より、2段などにして、面積の広い範囲をステッチすると強固になるという工夫が強度の面で効果が出ます。

この写真では、2段目は、持ち手の部分は1重ですが、この後の作業で下の段も3重へと加えていきます。

つまり、あと2度のステッチを持ち手の4箇所に加えます。

上はもともと最初の縫いの時に返し縫いで合計3度が縫われています。

ここまでやって、やっと腑に落ちるのです。

いかに簡単なシンプルなものでも細かい部分で工夫が可能であるかなどを私自身が学ぶことができました。

今回使用の生地は、表地と裏地共通で、ツイルクロスという名前の生地です。

色は、ペイルグリーン。

デニムまでには至らない細口糸ながら、しっかりとした丈夫な素材です。

ひょっとすると旅行バッグにも使えるかと思います。

なにせ、表からは見えませんが、表地も裏地も、地縫いをそれぞれ二度縫いしていますので(^-^)。

あとがき

ブーケ状の巻き薔薇の使い方、他にも使えます。

ここまで前面に飾らなくても、ワンポイント的に1か所だけでも随分素敵に袋物が仕上がります。

巻き薔薇にはロマンがたっぷり。

眺めているだけでもうっとりする美しさがありますね(^-^)。

小さめな巻き薔薇の巾着袋への利用-配置が悪かった反省と共に。。。【1099】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【1098】で、巻き薔薇を巾着袋の「小」というサイズの全体に縫い付ける装飾を致しました。

かなりかわいいなあと思い、引き続いて、今度は小さな巻き薔薇で、「中」サイズにトライ。

今度の巻き薔薇は、種類が違ってペタンコではなくて上にツンと立っている作りです。

おー、これは、ミシンのテクニックを要するなあと思いながらも、使ってみました。

そして、中サイズの巾着袋を製作したのでした。

カジュアル志向のコットン生地をエレガントな裏地に近づける

「インテリア収納袋:小」<サイズ>縦32cmx横29/48cmxマチ20cm

表地は、ツイルクロスという名前のデニムライクな生地です。

あのジーンズのような厚みではなくもっと全然薄いダンガリー程度のものですが、ずっしりと重みのある良い生地です。

この生地に巻き薔薇を2個ずつペアで一度に縫い付けるやり方で配置しましたが、位置が悪かった(^_^;)。

上に3つ横並びが配置ミスだと思いました。上は巾着袋で絞られ、サイドの2つが隠れるので、真ん中1つだけ飛び出していればよく、その分他の空いた空間を埋めるべきでした。ちょっと納得いかない配置になってしまいました。2個ペアで使用した理由は1つが小さいのに本体は「中」サイズというやや大きめなのでボリューム感が出せるかなあと考えたからです。結果は、薔薇のフォルムがはっきりしない出来上がりになってしまいました(^_^;)。
<裏地>ファイユ花柄プリント、ポリエステル/100%、日本製。

裏地が少しエレガントなので、表地のコットンのカジュアルな雰囲気に、巻き薔薇を加える工夫は良かったかもしれません。

ということで、出来上がったものの、やはり、薔薇の位置が悪いことで、その後解体したんです。

やはり納得が出来なかった仕上がり、新たな決意固める

YOUTUBEでは、出来上がり場面までしか映していませんが、その後の決断がありました。

もっと小さい「小」というサイズで裁断し直して、新たに出直します。

表地は、別の残布で、裏地は、それしかもうなかったので、解体してそのまま型紙を「小」で当て直して裁断です。

「小」サイズで裁断し直して、巻き薔薇のミニサイズを今度は1個ずつ量を増やして縫い付けました。この時の位置の考案は、マチで隠れてしまうサイドと底部分を省いた位置にしましたので、マチになる部分を軽く折って隠して面積を狭くしてシュミレーションしました。全体に散りばめる時は、こういうやり方が良いですね。

今回はここまで。こうして、後日小が改めて作られます。

引っ掛かりが残ったものは、やはり一度完成しても最終的な判断ではボツにすることがあります。

これは、自分の実直な気持ちに従っています。

あとがき

こういった簡単な巾着袋でも、作るたびに学びがあります。

巻き薔薇も、今回のようなミニサイズよりも、ペタンコになりやすい方が断然ミシンがかけやすいです。

青味のピンクがなくて、やむなくこのタイプの巻き薔薇の調達だったのでしたが、このツンと立った薔薇をうまくつぶしてステッチかける技みたいなものも必要で、まだあまりうまくないかもしれませんが、新たな経験でした。

最初の2つずつのペアとうのも、後で1個ずつでやったことで、1個ずつの方が薔薇の形がクリアで良いようでした。

2つずつだと何かはっきりしない形に映りましたね。

では、このやり直しの完成品は、次回のアップでご披露したいと思います(^-^)。

柄の続きは「巻き薔薇」で♪、草木柄のジャガード生地の巾着袋に装飾された巻き薔薇のアートな魅せ方【1098】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で、現在「インテリア収納袋」という裏地付きの巾着袋を製作しています。

生地をめいっぱい使うということがコンセプトなのですが、面積の多いものから順番に、つまり大きいサイズから順番に作って行きました。

サイズ展開は、大、中、小、ミニの4種です。

大と中もその差は目で見て分かるもので、小とミニに関しても似たコンパクトサイズながら、マチが15cmと10cmで結構違います。

こうしてできるだけ1点1点の存在価値を高めています。

今は、小やミニの段階になってきました。

また、新たな生地をこの製作に盛り込めば大や中も出てくる予定です。

その先としましては、いったん生地が落ち着いたら、簡易リュックなども使いやすいかもしれないので、トライしてみようかと思います。

今回は、ここ最近の中では新しい試みをしました。

巻き薔薇をワンポイントでなく、全体に柄のように散りばめるということです。

さて、どんな出来上がりになるでしょうかね(^-^)。

ジャガードの表面と裏面をそれぞれ表地と裏地に使った例

<表地:オフ>インテリアジャカード:ファイユ、ポリエステル/100%、日本製。・・・クッションカバーとかカーテン地になるようなインテリア生地です。幅もたっぷりあり、つるりとした高級感がある生地が多いのがインテリア生地。ただ、このオフ色は裏地選びが難しく、どの裏地も浮き過ぎてしまうということで、結局同生地の裏面を使うことに(^_^;)。こちらの面は生地屋さんが表示する表面。背景-ベージュ、柄-白ですね。内側の裏地は、この反対の面を使いました↓。
<裏地:オフ>インテリアジャカード:ファイユ、ポリエステル/100%、日本製・・・上の表地と色の出方が真反対ですね。ジャガードではこういったことが起こるので、裏面も楽しめます。背景-白、柄-ベージュ。

もともと背景の面積の方が柄よりも多くて広がっているということか、裏地側の面の方が白く映ります。


こういった使い方で少し表と裏に変化を付けるのも面白い使い方です。


裏地も全く同じ面を使ってしまうと単調ですが、違うということがお品全体の価値を高めてくると思います。

巻き薔薇を飾った意味をアートで知らせる♪

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/43cmxマチ15cm。

過去に、巻き薔薇を使ってある小物などのお店で拝見したところ、ほとんどが、巻き薔薇は表面にしか付いていませんでした。

持ち歩く時に擦れて薔薇が傷んだりほつれたりするから正面だけということなんだと思いますが、ここはインテリ袋としての差別化です。

後ろにも同じようにたっぷりと薔薇を飾りました。

サイドにも下の方に現れる来る配置になりましたので、にぎやかです。

今回のこの薔薇は、元のジャガード柄が草木柄でお花が存在していない柄なんです。

そこへ巻き薔薇を私が後付けで加えることで、「柄の続き」とでも呼ぶようなアートな作りをしてちょっとした意味をこめました。

この意味が分かっていただけた時に、何かときめきを感じてもらえるかもしれません(^-^)。

あとがき

巻き薔薇かわいいですよね。

思えば、ハンドメイドバッグ製作の本当のやり始めの頃、2007年頃だったと思います。

巻き薔薇を無地のポーチに飾るというワンポイントの付け方をしていました。

2007年当時作った細長ポーチ:ファスナー(YKK社製)の留め具いっぱいに合わせた、縦3cm程x横20cmxマチ無し。
こんなサイズ感のポーチはなかなかないので、ハンドメイドならではです。
当時、制作品は、こうして真ん中に巻き薔薇をよく飾っていました。

この中には、耳かきを1本のみ入れています。

細長いもの専用ですね。衛生的に外部からシャットアウトしてくれます。

よく考えたら、現在でも持っているということが、振り返れば、15年が経過。

まだまだこの先も持っていくと思いますので、30年以上のヴィンテージ級になるだろうと思います。

最近ヴィンテージ物をたくさん見ていますが、自分が今丁寧に作ったものというのが、この先ずっと残っていくことを考えたら、やはり、一番には、良質なお品を作ることを目指すに尽きると思いました。

ハンドメイドバッグの糸の色選び、生地に対して濃いめが本当に正解なのか【1097】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、「インテリア収納袋:ミニ」というお品をハンドメイドバッグとしてお作りしました。

いやはや、いつも同じデザインを作ってはいても、生地の組み合わせ、生地そのものも別なのでそれぞれ新しい学びというものがあるものです。

これはとても有難い製作になりますね。

今回は、糸の色選びについて、いかに生地に美しくなじむ糸の色を選ぶかというところに焦点を当てたお話になります。

糸は必ずハンドメイドバッグ製作に出てくるのでとても重要です。

何かのお役に立てればと思います。

糸の色だけを安易に見て慌てて選んでしまった紫色の糸の生地との色の相性

「インテリア収納袋:ミニ」:<サイズ>縦17cmx横17/27cmxマチ10cm。
<表地:パープルxゴールド>生地名不明(ブロードと予想)、綿/100%、日本製・・・詳しくは、生機(きばた)がアメリカ原産です。日本では、染色加工などを最終整理として行ったということです。アメリカっぽい柄だと思います。もとはパッチワークの生地を製造の「Moda Fabrics」社様のデザインです。商業利用が可能のプリント花柄です。
<裏地:パープル>生地名不明(綾織り)、ポリエステル/100%、日本製。
横に走るステッチ糸の色にご注目を。柄を遮るように黒っぽく映り、気になりますね。これは私の糸選びのミスです。

日ごろから、よくご紹介しているにもかかわらず、この時に、固定観念の紫には紫の糸というように「観念」で選んでしまいました。

糸選びは、生地にぴったり当てて、暗い光、明るい光いずれにおいても納得できるなじみ具合が結局は美しく仕上がるみたいです。

今回、左を選んでしまいました。右の存在を見落としていたのです。いかにも左の方が合いそうに思いますが、実際は写真のように黒っぽく浮き出る仕上がりなのです。
右の赤みの色の糸を当ててみるとなじむような感じですよね。こちらにするべきでした汗。

あとがき

糸の選び方は、生地に対して濃いめとの事ですが、洋服に限ってなのでしょうか。

バッグには当てはまらないとまたもや感じました。

実際に柄などを遮り、美しくないのです。

どう考えても結果は薄めの色の糸が正解になります。

まあとはいっても、結果は結果であり、糸を実際に生地によく当てて、紫だから紫色という固定観念で選ばないことですね。

たくさん糸を持ち合わせていたことでこういったことも分かりました。

同色系の糸の展開を複数持っていると、他の色も複数で全体の糸の数が莫大ですが、やはり糸というのはキモの部分なので、そこはおしみなく材料を豊富にそろえることの意味があったようです。

今回の場合も、裏地には、この糸がマッチしましたが、表地は糸の色を変えるなど、ひと手間のかけ方で出来上がりも変わる例です。

同じ糸で上下の糸を使用すると作業は確かにスムーズですがね。

良いお品を作ろうとするとスピーディーさにも勝る丁寧さ、意味ある手間のかけ方があるようです。

抽象的な大花柄の巾着袋-巻き薔薇添え【1092】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回も完成しました。「インテリア収納袋:小」です。

2つお伝えしたいお話がありますので、項目に章を分けますね。

1)花柄が抽象的なので、巻き薔薇ではっきりさせてみた工夫

「インテリア収納袋:小」:<サイズ>縦22cmx横19/34cmxマチ15cm。・・・真ん中に巻き薔薇を3個縫い付けました。柄になじんで一体化していますね。これで良いのです。
<表地>ポリエステル合繊、ポリエステル/100%、日本製。・・・そこそこ厚みがあり、使いやすい生地です。ニットみたいにも見えますが、織物です。
<裏地>生地名不明、ポリエステル/100%、日本製。・・・綾織が美しいですね。紫色も写真だと赤みに映りますが、別の赤紫と比べると、これでも青紫寄りなんです。少しカジュアル気味なこの裏地は表地の質によく合います。表地も少しがさっとしていますので。

それで、この巻き薔薇のお話ですが、これを縫い付ける効果が感じられています。

抽象的な大花柄を小さめの巾着という面積の狭い一角にまとめているわけで、そうした時に真ん中にワンポイントとしての巻き薔薇の設置が効果的になっていると思います。

2)江戸打ち紐にも数種類の混率の違いがあること

今回の江戸打ち紐は、ナイロン/100%でした。いつものレーヨン/100%に比べて縦によく伸び弾力性があります。メリットは、紐先がレーヨン/100%よりもほつれにくいです。ただ、レーヨンにあるつるりとしたエレガントさとはこちらは対照的で、がさっとしていてカジュアルなんです。そんな江戸打ち紐の微妙な種類の違いを感じた今回でした。まだアクリル/100%というのもあるみたいなので、それを入手した際には違いをご紹介したいと思いました。

今回のナイロン/100%のカジュアル寄りな質の紐は、本体の生地とよくマッチしました。

レーヨン/100%はツヤがあり、エレガントな生地によくマッチします。

微妙ですが、この使い分けは有りなのではないでしょうか。

あとがき

今回のような柄は、裏地としてもよかったかもしれません。

巻き薔薇の件は表地に使ったからこそ工夫してみようと思ったことでしたので、今回の使い方によって工夫が生まれ結果は良き学びが得られたということになります。

花柄も人それぞれ随分好みが分かれますね。

どちらかというと今回の柄は大人っぽいです。

デフォルメされた可愛いお花が好きな方も多いかもしれません。

お花柄は癒しであり、出来上がった巾着袋も入れ物として機能を果たすと同時にインテリアで時々眺める飾りみたいな役割もあります(^-^)。

裏地付き巾着袋のコの字ステッチの底ラインを最終ステッチとぴったり合致して美しい仕上がりが実現する方法【1087】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回も裏地付き巾着袋を製作しました。

「インテリア収納袋:小」です。

使用の生地は、実は長い間保管の生地で、ちりめんです。

かなり前で2015年くらいかもしれません。

出所がしっかり分からず、骨董品のお店での購入でした。

ちりめんのよくある和風なイメージとは違い洋風要素が高く、マルチカラーの色の種類も豊富でレアだと感じました。

赤がアクセントになった出来上がり

<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

なかなか可愛いお品になりました(^-^)。

やっとこの生地の出番があったと自分でもその点にむしろ感無量のところです(^_^;)。

<表地:ベージュ>ちりめんプリント、ポリエステル/100%(おそらく)、原産国不明。
<裏地:紅色>エステルサテン、ポリエステル/100%、日本製。
今回は、赤が差し色です。表地の中のマルチカラーの中から分かりやすく際立つ赤色と裏地と江戸打ち紐を合わせました。ループエンドはエレガントなスズラン型で、やはりシルバーカラーよりゴールドが合うようでした。

巾着ひもホールのコの字ステッチと、最終ホール閉じのステッチの美しい重なりのコツ

それでは、今日ほぼ行き着いた、巾着ひもホールのこの時のステッチの表地と裏地の重なりのコツをご紹介したいと思います。

何も考えずにただやっていくと、ずれるのが常です。

それぐらい意識して重ねていかないと重ならないものなのです。

表地側のコの字ステッチの重なり:左右共このように最後のホール縫いとじステッチに重ねるのがとても美しいと思います。最初のスタートをコの字の所から始めていくのですが、それ以前に遡り、裏地の返し口からひっくり返した直後に待ち針を使って重ねるのが最も重要なポイントです。後程のYOUTUBEでその方法を後半の方でご紹介していますので、ご視聴下さいませ<m(__)m>。
裏地側のコの字と最終ステッチの重なり:右の白い部分は最後の玉止めです。隠し場所が無くて今のところこの位置でが、ホール内に隠そうとすると紐と擦れ合ってかえってほどけやすいかとここにしたのが今現在の行き着いた考え方です。

この後、YOUTUBE動画を貼りますが、上述の「ひっくり返した直後にすぐに、待ち針でコの字を留める」という作業によって、その後の、上部のステッチの時の微妙な位置も変わってくると感じました。

よって、すべては、待ち針で指定するその固定の部分が重要なキーポイントなのです。

●2:37~・・・コの字の待ち針の合わせ方とかそのタイミングをお話致しました。

あとがき

引き続き巾着袋作って行きます。

こうしてコンスタントにアップできるのは、比較的巾着袋が短い時間で仕上がるからです。

複雑な1週間ほど期間を要するリュックなどの内部構造が工夫されたものに関しては、コンテンツ販売を予定しています。

現在は、「切餅」という一重仕立てでできるエコバッグ型のコンテンツを販売中ですので、後程お立ち寄りどうぞ。当HP内のトップに案内がございます(^-^)。

しっかり両面同じ向きにそろえたい!ハンドメイド巾着袋製作で見逃しがちな花柄の葉っぱの向きの一方方向性【1085】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、2019年に購入の生地が眠っておりまして、やっと起きていただく時がまいりました。

ちりめんの華やかな小花柄で巾着袋をお作りしました。

ちりめん素材と巾着袋はもともと和風の分野で着物や浴衣に添える小さな手提げ袋の役割のイメージもありました。

ちりめんの小花柄はとても種類が多いのですが、いろいろ見た中ピンとくる柄はほとんどありませんでした。

なぜなんだろう。。。

おそらく、洋の要素を私が求めているからなんだと思いました。

いかにも和風な着物風に斜めに柄が流れるような生地だと固定観念なのか真新しい感じがしなかったのです(^_^;)。

柄の向きを2つの面で互い違いにしてしまったミスからの決断とは。。。

<表地:オレンジ>ちりめん金彩プリント、レーヨン/100%、日本製。

表地には、こういった柄を使いました。

まえがきの中でお話の洋の要素がある和というポイントにマッチした柄だと思いました。

見たときの多くの他の柄はすべて斜めに着物風な波が入っていて、あれこそが和風なのですが、多すぎてレア感がありませんでした。

1つだけ選ぶとしたら。。。ということになるとこれがダントツだったのです。

生地購入は2019年11月。

そこから3年ほど経過しています。

大きくたたんで生地ストック用の引き出しへふんわり収納して保管してきたこの3年。

いよいよ出番がやってきたのです。

意外に難しいのが裏地選びです。

<裏地>ブラウン撥水サテン、ナイロン/100%、日本製。

当初、裏地はパープルの予定でしたが、今回あるミスをしてしまうことで、裁断後の裏地は、別のものに使用することに。

そのミスというのが、柄の向きの間違いです。

今一度、オレンジの小花柄の柄の細かい部分をご覧くださいませ。

葉っぱのみに注目していただくと、完全に向きがあることが分かります。

気づいたのが、「小」という巾着袋のサイズでの裁断の後でした。

10分ほど悩み、それほど目立つものでもないかなあと思ったりもしましたが、間違ったままの続行は取りやめ。

「ミニ」というサイズでの裁断を正しい向きでやり直したのです。

ここで作ってしまうと、せっかく作るその後の作業の丁寧さとかじっくりと縫い込むその価値がこの柄の向きのミスですべて台無しになると思いました。

もうマチの部分が削られて、同じサイズは無理で、もっと小さいミニになったのが事の経緯でした(^_^;)。

<インテリア収納袋:ミニ>サイズ:縦17cmx横17/26cmxマチ10cm。

巾着ひもはなじむ同じオレンジ色の江戸打ち紐3-4mm程度。ループエンドはゴールドカラーのスズラン型です。

撮影用に、中には、新聞紙(しんぶんし:印刷あり)をまるめてそれを新聞紙(しんぶんがみ:印刷無し)で包んだ小さめあんこが1つ入っています。

実際にこうして物を入れると、こんもりとしてかわいい巾着袋です。

写真だとサイズ感が分かりづらいですが、小というタイプは、もうひとまわり大きいのです。

サイズの違いを小さめ同士で比べてみると、

・「小」・・・縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

・「ミニ」・・・縦17cmx横19/26cmxマチ10cm・・・今回製作の方はこちら

共通する部分がありますね。

横の底辺の長さです。同じ19cmというのが、底面の横の長さにあたります。

けれども、マチが5cmも違うこと、縦と横ともに5cm以上寸法の違いがあり、見た目も結構違うと分かるのです。

ただ、このミニサイズも、ミニとはいっても結構な容量であることで、後の使うシーンでの価値を容量にも感じていただけると思います。

このサイズの違いによって入れ物としての目的も少し違ってくるかもしれませんし、趣味嗜好の違いにも当てはまりやすくなるかもしれません。

作り手の私の方から言えるのは、小では無理な生地の分量でもミニなら可能である場合が多々ありました。

そうしたことで、このミニサイズを設けたという経緯があります。

あとがき

今回の裁断の向きのミスによって、変な風に生地が余りました。

ミスがもったいない結果を招いてしまいました。

本来、めいっぱい生地を有効に使ったサイズに決めていくスタンスのこのインテリア企画ですが、ちょっとずれてしまいましたね。

本当は、小を作ることが出来ればよかったので、柄の向きの間違いの重要さをここで実感します。

ただ、このミニサイズの出来栄えは良好です。

かわいくコロンと座るインテリアできらりと光る質の良い巾着袋になれますよう(^-^)。