半製品のハンドメイドのお品を汚れなどから守るスカーフを使った収納のスカーフ選びについて【735】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

同時進行で複数のハンドメイド品を製作していく場合などがよくあります。

違うデザインの複数だったり、同じデザインの素材違いだったり。。。

その時に、グループに分けたりなどして、途中の製作段階のまま収納しておくことが多々あります。

ハンドメイド品も1日で作ってしまえるような簡素なものではもはやなくなってまいりまして、日にちをある程度要して完成していくものです。

ただ、あまりに日数がかかることも、実際の販売価格に見合う工数ではないと導けるわけで、速やかに仕上げていくことが望ましいと考えております。

今回は、この途中段階での収納時に利用しております風呂敷代わりのスカーフの選び方の一例です。

大判ながら丈夫で薄手のスカーフが風呂敷よりもグッド

半完成品であるのに細かくたたむのはやはり気になるものです。

できるだけ大きく広げたまま収納できるには、大きなスペースのとれる大判のスカーフがよいですね。

90cm四方近くあるものが良いかと思います。

こうして、支障がない程度で積み重ねて置く場合も。。風呂敷よりも軽くてコンパクトです。

スカーフと聞くと、シルク/100%のイメージがありますが、収納の場合はむしろ、シルクよりもポリエステルの方がしわが寄りにくく、ごわついていることで丈夫です。

装いのアイテムではないので、機能性重視。

それでも、インテリア映えなど好きな柄を選び、薔薇を中心とした花柄が使っていてい気持ちが良いです。

これもかなり何気ないようで結構大きなことです。

あとがき

使っていない収納使い用の大判スカーフは別でストックしています。

ちなみに、一番上の段の写真の小花のカラフルなスカーフは、入手時の面白いエピソードがありまして、同じお品を4点入手しています。

古着屋さん、ネットなどでほぼ同時期に同じものを集めました。それくらい魅力的な使い心地です。

「ジュン」というメーカーの洋服のブランドのものです。これだけたくさんあったということは福袋とかそんな品数の豊富だったものなのでしょうか。。

中古品で4点も見つかるなんて珍しくて、この入手エピソードも同時に価値を感じています(^-^)。

ハンドメイドバッグのレベルを上げるために。。。伝統あるブランド品を見習う研究と技術力アップ対策の例【732】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近よく一流ブランドと呼ばれる伝統あるブランドがいかに数々の研究や技術を高める努力の日々であるかについての本を読ませていただくことで大変刺激を受けております。

そのレベルには到底かなうものでもありませんが、その現在の輝かしい地位に甘んずることなく、ひそかに努力をされていることを知り大変驚きました。

甘んじていては企業存続にかかわるわけで、いつ座を奪われるかも分からない熾烈な他の伝統ある一流ブランドとの競争の最中(さなか)におられるわけでもっともなことのようですが。

私のようなプチ業者が習うことがあるとすれば、そのこだわりの徹底ぶりとか、とことんまでの研究が当たり前であるというような姿勢です。

結果あっと感嘆の声が出てしまうような素晴らしい作りのお品を完成させていきます。

今回は、当picturesqueの(ピクチャレスク)のハンドメイドバッグの技術を高めるべく、私が拘っている部分を1つご紹介したいと思います。

一目見て、あっと言わせるような美しさのある部分を目指す箇所:4連ステッチ

ハンドメイドバッグの取っ手や支柱に使う4連ステッチの技術:いかに等間隔に針目を美しく仕上げるかがポイント

この4連ステッチの取っ手は、かなり初期のころから取り入れています。

一番最初の芯地も何も入れないペライチな袋物だったころからの発展として、まずは接着芯である薄芯を全面に貼り、中にもソフト厚芯などを入れて取っ手の貫禄や持ち心地を高めるものになっていきました。

そのステッチの綺麗さ1つとってみても、まずは幅が均等であることの美しさ、美しいためには適切な糸調子であるべきでいくつかの細かな徹底した追求の末に技術が生まれるかと思います。

写真のようになったのはごく最近の事で、かつては、幅が不統一、縫い線も脱線してしまうこともありました。

脱線しがちな方というのが写真でいう右下の側です。

このタイプは「わ」で作りますので、わの重なった方が上下がきちんと重なっていないのに縫うと、反対側にステッチが行き届かず脱線したりするということになります。

脱線しないように縫うだけでなく、それ以前のアイロンがけの折り線付けの段階での徹底も関連してくるのです。

そういった流れ作業ではあるけれども細かな作業の集まりが1つの技術となって結果美しくきらりと光る独自の特徴にまで行けるかと思います。

そして、4連である理由も、その幅では一番綺麗に映るのが4本であることからそうしています。

徹底的とか、拘りとか口では言いますが、実際にどこまでの追求であるのかどうかは出来上がりがその答えを教えてくれるというとでも言いましょうか。

その辺りは、こちらの製造側以上に、お品を選ぶ購入者様側の目というのが鋭いもので、ちゃんと手間をかけてあるものかどうかは 結構見抜かれます。

とても厳しい目をお客様は持っていらっしゃるのです。

¥5,000以上のお品を販売しようとすると、すでにそういった点が物を言います。

¥3,000台は、格安の量産のお品でかわいいのが多くあるので、そこを超えていかねばなりません。

あとがき

ということで、今回は、技術を高める例として、長年お作りしてきました取っ手のステッチを例にとってみました。

とは言え、この4連もすべて線を引かずして等間隔にしていくわけなので、まだまだといったことを思う時もあります。

偏って幅が均一でないこともしばしば。。

今後ももっと徹底的するべき部分は残っているかと思います。

難しい部分だと言われている箇所こそ、技術の見せ所、そういう点を特に訓練と研究で美しく見せることをしていきたいと思っています。

なかなかやりにくい所を綺麗にやれる技術というのは、突出できるチャンスであるとも言えそうです。

事業スタートのきっかけのお話-ハンドメイドバッグとレンタルジュエリー【731】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、現在お仕事させていただいております、ハンドメイドバッグとレンタルジュエリーの最初のスタートのきっかけのお話をさせていただきたいと思います。

プロフィールコーナーの一番最後をご覧いただきますとおおわくのお仕事ストーリーのような流れが分かりやすいかもしれませんのでそちらも後程どうぞ(^-^)。

今回の記事は、プロフィールの文章にも書ききれなかったその「きっかけ」に焦点を当てたものになります。

「きっかけ」というのが昨日や今日の中からふと生まれたものでもないこと

よく、ふとしたきっかけで。。。ということが言われますが、その言葉って昨日や今日突然沸いたものでは実際ないというものだと思います。

結果的に言い回しが難しいので、シンプルに、あるきっかけで。。。という言い方にどうしてもなってしまいますが、それまでの地道な長年続けてきた何かが実際には答えになるようです。

後で貼りますYOUTUBEでのお話の中でもそのことに触れています。

まずは、ハンドメイドバッグをスタートしたきっかけ。

あれは、2007年くらいの事。

会社の経理事務の仕事を日々やっていく中でステップアップを図りたい気持ちがありました。

本来経理というものは。。。と考えた時に、会社で学ぶこと以外からの面からも簿記を分かった方が良いと、簿記2級取得を目標に勉強し始めました。

同時くらいに、ハンドメイドバッグ製作を一から独学スタートしました。

独学とはいっても、参考にさせていただいた有難い、基本的なバッグの作り方の本がありましたので、時々作り方を見させていただき、裏地付きのバッグ、ファスナー付き、底を切り替えて縫い付けるタイプなど自分だけでは分からなかったことが多々あります。

簿記も独学ですが、お世話になった参考書が良かったということもあります。

この簿記を勉強した理由は、もともと1995年くらいから持っていたいずれ自分のお店を持ちたい夢があったから。

経営には経理はとりあえず必要だとおぼろげながらというか確信というか必須事項のように分からないながらも思っていました。

1)ハンドメイドバッグ作りスタートのきっかけは何だったのか

ハンドメイドバッグを製作していこうと、決めたのは、何か自分に1つ取柄(とりえ)というものを作りたいと思ったからです。

1995年に初めて社会人になって仕事をしていくことに対しても結構なやる気と決意でのぞんではいましたが、それでもその中でまたさらに、「これがあるんだからこの逆境などどうってことがない」というものがどうしても必要になってきたのです。

それくらい会社での仕事のキャリアなどには物足りなさを感じていました。

よって、会社のお仕事である経理の技術をうんと高めることを、自分でも努力していくのだという目的での簿記2級の取得が1つ、そして、会社のお仕事一本にかけていては、結局は他力だという考え方です。

何か自分のこれがあるというものが無いと困難にぶち当たった時に考え方が狭くなってしまいます。そういった意味では、片隅にこれというものが会社とは別にあると、趣味でも娯楽でもなんでも自分ならではのこと。それがあると乗り越え方も違うものです。

それは結果的に正解でした。

その物足りなさと悔しさをを持った2007年くらいの気持ちというのがハンドメイドバッグを作るきっかけです。

結構大きな気持ちでした。ハンドメイドバッグ作りは結果的には、現在までずっと続けてきたことになりますが、途中、簿記の勉強のためにストップしたり、行き詰まって製作していない期間(2014年あたり)もありました。

よって、自然な気持ちの赴(おもむ)きに従ったということになります。

それも今思えば長く続ける秘訣なのかもしれません。

ずーっとやり続けてきたというのも大変正当派な綺麗なものですが、そうでもなく、自然に何となく結果続けてきたというのが現実です。

けれど、きっかけの時の悔しい気持ちとか、なかなか仕事で活躍することができなかったことを見返すような気持ちは強いものであったことは間違いなかったです。

2)レンタルジュエリーのきっかけは何だったのか

レンタルジュエリーのスタートのきっかけは、まだ1年程前のこと。

ただ、ジュエリー好きはここ10年以上にわたり、結局ハンドメイドバッグと同じような時期からのスタートです。

ひたすら宝石と呼ばれる貴金属をコレクションしてきました。

不思議なことに、実際は使わないというのが少し風変わりで、行き着く場所が「保管」という何とも地味な実態でした。

それを2020年の夏に、その先の行かせる場面を作るという目的からレンタルジュエリーをスタート。

ジュエリー達もきっと喜んでいます。

踊るように活動的にゆらめくペンダントが目に浮かびます。

この長年コレクションしてきたことという地道な自然な何気ないことこそ、ふとしたきっかけである2020年の夏を導いたのですね。

何か集めている最中も特に事業などと考えていなかったにもかかわらず真剣に、自分だけでなく人から見ても良いものであるようにと、ネックレス、ブレス、リングを1セットにして、まるで3ピースの三つ揃えの高級スーツのようになればとそれ1セットで事足りるようなまとまりを作る。。。

その時のその集め方そのままが、現在のレンタルジュエリーがセット物であるという所以です。

ということで、きっかけというある一瞬の出来事は舵を違う方向に切っただけで、それまでやってきたことは長年かけた地道な作業だったようです。

こうして見てみると、突然浮上してくるきっかけというのは私には見当たりませんでした。

何かしらずっと続けてきた些細なことかもしれない中から生まれたものです。

あとがき

とはいえ、きっかけの一瞬も大切なんです。

これぞ、この時がきっかけになる時というのは自分で感じ取ってそうしてきたことですので、ある一瞬の場面での勘のようなものというのも大切だとうことでしょう。

勘というのも、その時の物ではなくて、いろいろな過去の情報からの選択であるということも聞きます。

ということで、今回は、きっかけのお話でした。

ハンドメイドバッグを作っている者が一流ブランドに学ぶ拘りと技術について【724】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、「シャネルの戦略:長沢伸也 編著/杉本香七 著」という本を読ませていただきました。

10年以上前に書かれた本ではありますが、現在でも大変参考になる内容です。

他の一流ブランドについても、著者様が多くの研究の末、書かれているのですが、今回は、その1つとしてまずは私が一番気になるブランドということで読ませていただきました。

むしろ私達のようなプチ業者こそが参考になるシャネルの方針、価値観、考え方など

この本から、私がいくつかピックアップしまして、メモをしてあります。

今回、その印象に残ったシャネルの方針に大変感銘を受けた部分だったり是非同じようにトライしてみたいことなどをご紹介したいと思います。

まず、ここでお伝えしたいのは、プチ業者が大きな有名一流ブランドを参考になどとレベルが違い過ぎると思われるかもしれないですが、実はそうでもなさそうです。

まず、1点目。

1)非上場、株式非公開の事業形態であることです。

とても意外ですが、あのビッグな世界中の人々が知るブランドさんが、大企業の証である上場をしていないということです。

これにも訳があり、メリットが大きいようです。

もしも上場したり、株式公開がされていると、事業以外の分野からのしがらみによって事業が自由にできない点が出てきます。

私たちの目には意外ですが、シャネルという企業は、陰での数多くの努力とか、実らない日の目を見ない部分の努力の期間も長いと聞きます。

そうした努力の途中段階では、目立ちすぎる存在でいると、落ち目だと悪い情報を流されたり、せっかくの将来の実りの為の種まきとか、地道なコツコツとした歩みがしにくくなるのです。

そういった点で、ひっそりと影の努力が人知れずのびのびとできて、とても向いている形態のようです。

2)オーナーは、シャネル社自身ではなく、資産家のヴェルタイマーであること

シャネル社とは言え、経営者は別にいらっしゃいます。

別で馬とか高級品の事業も手掛けるヴェルタイマー一族。

大きな資産家をバックに持つことで安定感のある会社でいられるわけです。

アパレル業だけでは、なかなか難しいところを、他で多くの収入のあるヴェルタイマーはシャネルに翻弄されることが無いという強く安定の経営者みたいです。

頼もしいですね。それもこれも、信頼関係のもとということになりますので、通常は相手にもされない分野であったかもしれないファッション関係の事業でありながらも、そこが資産家に見初められたのだということですね。

3)香水事業はアパレルの資金源

どの一流ブランドも香水事業を持っていますね。

あれには訳があって、香水事業こそが一番利益が出せる分野であるようなのです。

とても意外です。

そうして、香水事業で得た資金源をアパレル事業の方の投資に使えるというものです。

この事業の仕方にはヒントが詰まっています。

香水でなくとも、1つの分野だけでは難しい事業をどうしてもやりたい場合に、他の利益が多くあげられる事業も行うことで全体を安定的にしていくというもの。

いかに1品だけを商売にしていくことがリスクなのかが分かる例です。

このようなビッグブランドでさえ、多角的な部分がある必要があるということの証明になります。

4)創始者亡き後の目覚ましい発展

創始者がなくなると衰退するものが常。シャネルの場合、引き継ぎ役が大変優れていました。

その一人が、「カールラガーフェルド」。

彼も惜しまれながら、2019年になって間もなく亡くなりました。

この方のシャネルブランドの引継ぎ方が非常に良かったために、シャネルが、新しい形で引き続き発展できたことにも大きく貢献したようです。

古いものを守っていては衰える、思い切って捨てて、ベースにある価値観とか、スタイルのみを残し、それでも変化し続けていく。。。

創始者、ココ・シャネルの価値観を、シャネルブランドに携わるメンバー全員がきちんと理解して、大切に継承しているといったことが徹底的です。

5)基本的な事を地道にやり続けていく

こういったことは、大変学びになります。あんな良い地位にあるブランドでも、これを怠れば奈落の底ということを肝に銘じているのです。

よく、ビッグスターが影では努力しているのだという話がありますが、同じです。

ビッグになればなるほど、その座を狙うライバルも負けてはいませんので、それ以上に上回る大きな要が必要です。

それは、明日や明後日に花咲くものではなく、過去から長い時間をかけた磨いてきた技術であったり、研究であったりというもの。

長い月日は、ライバルが今焦ったところで、何か魔法のようなテクニックで追い越せるものではないのです。

それほど時間をかけるべきところにかけてきた重みというものの力はどんなものにも勝るものであるということです。

6)創始者ココ・シャネルの名言、「ファッションは消えゆくもの、スタイルは残るもの」という考え方

大変分かりやすい文言です。

よく分からなくなってしまいがちな、ファッションとスタイルの違い。

これが根本的に違うものだということです。

表面的な浅いファッションに対してスタイルは奥深いです。

私は、スタイルって、「らしさ」なのかなあと思っていますが、らしさはブランドの力を高めるには大切な部分です。

あとがき

お客さんを呼び込むマーケティングにもきめ細やかな工夫があったようです。

まるで、一人一人に訴えかけるような仕組み。

そういった表にはなかなか出ない影の地道な活動が結果としては大きな成果を生むようで、数字にもつながっていったようです。

そして、その一人一人に訴えかけるような仕組みというのも、無駄のないように、引っかかるべき相手に到達するような工夫とのこと。

ひたすら、メルマガを、見てもいない人に送り続けるという技術があるようです。

他数の内の一定の割合の幾人かに届く情報の事業手法もなるほどとうなずけます。

送る相手を多くすればするほど、ある一定の割合という数も比例して増えるので、いかに多くの相手に送るかということになるかと思います。

しかしながら、メルマガを開けもしない人には無意味です。

届く人が多くなる分、届かない人も多くなるというものです。

そういったこととは逆の、届くべき人をあらかじめ選定しながらのアプローチというものをしているそうです。

現在のネット社会ならではの前者に比べて一見、効率が悪そうなことですが、長い目で見れば、信頼とか喜びに繋がることかもしれません。

こういったきめの細かいことを大手のシャネル社がやっていることに驚きます。

やはり、一番最初の、非公開企業ならではの可能なやり方なのだと思うと、すべてをシンプルに、余計なことはそぎ落とし、ブランドの発展だけに集中できる体勢というものもちゃんと作ってこれたことが現在の存続の結果に出ているのでしょう。

<経理>経理事務の枠内で見る、「在庫を持つ」「在庫を持たない」の意味【690】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、在庫を持たない事業がリスクが小さいということを提唱されているのを目にします。

この在庫を持つ、在庫を持たないというのが実際の経理の中ではどんな形でそれが表現されるのかなどをまずはご紹介したいと思います。

在庫を持っている状態の証とは?

年末の最終日、12月31日が個人事業主では、確定申告の1つの区切りの締めの日となり、バタバタ大掃除などで多忙の中、ひっそりと締め切られる重要な日となります。

その翌日からは、年明けのおめでたい日のお正月ではあるのですが、これも、早めに棚卸をして、分からなくなってしまわないうちに、残った在庫をカウントする作業が始まります。

この在庫をカウントするという在庫というものには、私のハンドメイドバッグの例ですと、材料である生地/附属類と、出来上がっている商品であるバッグ、そして、レンタルジュエリーのレンタル品の3種をカウントしていきます。

具体的に原価でカウントしていきますので、材料である生地や附属は購入時の計上してある仕入-買掛金もしくは、仕入-現金などというような仕訳の、「仕入」金額と等しい金額でアップします。

アップというのは、表にしていって最終的に合計金額を出す表です。

商品になったバッグは、原価でアップ。この材料の残る前の使った部分が主に金額の要素となります。

ここには、実際に製造して私がミシンでせっせと縫った加工賃なるものは入りません。

実際に費用がかかっていないものは入らないという考え方。あくまでも事実としてレシートや領収書、納品書が存在している外注などのエビデンスが存在する加工賃のみがここへ入ります。

ということで、在庫であるのだという証は、仕入という科目を使った計上をしているものかどうか、それに伴い、年末締めで棚卸作業をしたものなのか、ということが在庫を持っている状態ということの証となります。

レンタル業の棚卸はある、宝石のレンタル事業も立派な在庫を持つ事業

レンタル業というのが、私が行っているハンドメイドともう1つの事業、レンタルジュエリーがそれに当たります。

レンタル業というのは、同じ商品を消耗して破損しない限り、商品を調達してから長い間レンタルされていきます。

この最初の商品を調達する点で、ネットで意見が分かれています。

商品そのものの販売であろうがレンタルであろうが、商品を仕入れたときは仕入の科目を使うものだという意見。

これは、実際に税務署様にお電話でお問合せしてお聞きした貴重なご回答ですが、「在庫になる」というのが答えです。

仕入を一度どっさりと計上して、後に、売上が多数出るという日付の結びつきが一定でないアンバランスではありますが、仕入と売上は関連付いたものになります。

あとがき

以前に、いつかのブログでアップした時にお話したことがあります。

在庫を持たなくてよいから「予約販売」という形態が必要な数作れば良いというメリット。

これは、あくまで、外注依頼をしている業者さんにスポットを当てた場合です。

その外注先は、きっと、材料の在庫を持っていて、注文を聞いた時にはすぐに用意できる体制でないとスピーディーに成り立たないと思います。

そうすると、一連の川上から川下の流れを一度に見たときにどこかで在庫を持った状態の部分があるというのが、物販の正体だと思います。

けれども、予約販売が近年無駄がないという意味で推奨されているのも、最初から製品に作り上げてしまって売れ残るよりも無駄は無いと言えます。

余計な物は作らないという点では、在庫を持たないということに貢献しますね。

ただ、在庫というのは、材料と商品と2つあるから、その商品の部分を減らすというところにスポットを当てたのがよく推奨されていることの内容だと思います。

それに伴って、余計な商品を作らない分、材料も幾分かは少しだけ在庫を持てば良いということにつながるのかもしれません。

ということで、「在庫をおさえられる事業」などという言い方が一番相応しいような気がします。

黒生地2種の調達と、黒ベースの今後のハンドメイドバッグの製作について【686】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ2021年、前半と呼ばれるような期間が終わり、年末に向けての後半に入っています。

今年の目標の黒ベースのハンドメイドバッグ製作に着手できていないことに対して、もうまさに今やっていく時だとのタイミングが来たような感じがしています。

ということで、本当は、去年からの残りのカラー物を仕上げてからスタートというのを、その分はもう省略して、黒生地製作をここで始めていきたいと思います。

製作していくデザイン

去年2020年の最後にデザインをしぼったものに名前を付けましたが、その後の2021年で、有難くバッグをご購入いただいた履歴とかその傾向から、廃止するべきだと思うようなデザインが出てきました。

いつ外れるか分からない私の技術の範囲内ではコントロール不可能な金具パーツ使いのデザイン、そしてデザインが自分自身しっかり腑に落ちていなかった、こういうのが受けるのではないかというような考え方をしてしまった浅い考え方をしたデザイン。

このあたりが、結局は、長い目で見てずっと作って行けるものではないということで廃止しました。

残りのほんの5デザインが自分自身がしっかり腑に落ちているものです。

左上から時計回りに、「テリーヌ」「巻き寿司」「餅巾着」「卵焼き」「切餅」。

左上の「テリーヌ」は、ビジネス用に持ち歩く、ブリーフケース型。

時計回りに、「巻き寿司」は、リュックにもなっていて、旅のお供にコンパクトサイズでありながらゆったりと必需品が入るような容量の2WAYバッグ。

同じく、サイズ感は巻き寿司と同じくらいのデザイン違い、「餅巾着」。

こちらもリュックにもハンドバッグにもなります。

そして、「切餅」は、エコバッグ。

一重仕立てでたためるものにしながらも、底部分をかなりデザインを兼ねた補強で強靭に。

そして、最後は、バニティ型の「卵焼き」です。

生地に穴をあけるなどして、少々リスクを伴うような、いつしか外れてしまう留め具を使わない、ミシンの縫いの丈夫さで挑んだデザインばかりです。

しっかりと入り口が閉まるなどの隠れた機能面の工夫もとことんしてきたものが揃っています。

そして、黒生地に入っていくにあたって、最初に、右下の「切餅」デザインのエコバッグを2点製作していこうと思っています。

右上のプレーンな生地(黒色)と左下の黒のパイル地です。2種の違う素材で同じデザインを見比べるのが面白そうです(^-^)。この2生地で「切餅」製作からスタートしてまいります。

あとがき

というわけで、黒い生地に特化した製作を始めてまいります。

ただ、裏地は鮮やかな柄のビビッドな色をチョイスすることもあるので、コントラストが楽しみですね(^-^)。

裏地も時には主役級の存在に、隠れた部分のその役割と機能について【657】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私は、今までの過去、お仕事というのは9割型アパレル、ファッション関係の業種で来ました。

勤務時も部署は事務系ですが、業種がファッション関係。

そして、現在の個人事業主も分野としてはファッション関係になります。

不思議なもので、分野が違うと何をやっているのか、てんで分からなくなってしまうのです。

今回は、ファッション関係全般に関係してくる材料の1つ、「裏地」についてのお話になります。

裏という言葉通り、影の存在のようなイメージですし、主役というよりはサブ的な材料のようなイメージがしますね。

けれども実は裏地って結構な活躍をしているということが分かりました。

今回、【651】のベルトの起源の内容の記事と同じく学ばせていただいた本が、

「裏地と芯地:関西衣生活研究会 発行」

の、とても古い、1983年製の教科書のような本です。

専門学校とか大学などの服飾関係の科で使うような本ですが、昔の本でも裏地や芯地は姿や形が変わることが無く、とても典型的で本来の仕立てとかそんなところが学べる昔の本の良さというものを感じます。

裏地の役割とか機能の意外

今回、いつもより長くYOUTUBE内でお話させていただきましたので、YOUTUBE動画を貼らせていただこうかと思います。

あとがき

裏地があるおかげで、一重仕立てでは難しいバッグのデザインんなどが上手く出来上がっていくことがよくあります。

裏地は結構大切なアイテムなんだとハンドメイドバッグの製作でも実感します。

この2021年度の製作では、表地を黒にして裏地に柄を入れていくというバッグを作っていこうとしております。

ややずれて、2021年の半ばにすでになってしまいましたが、後半では、黒バッグを多く作ってお客様に新しいテイストのハンドメイドバッグをお届けしたいと思っております。

【460】の続き、ハンドメイドのヘルメットバッグの底クッションの工夫の考案【636】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、数か月前の3月23日のブログ記事の続きが今回です。

とても間が空きました(^_^;)。

ヘルメットバッグを3点お作りするシリーズをしておりまして、昨年の2020年調達のデニム生地を使い切るということをしました。

正確には、あと、さらに1点この製作の次に、「餅巾着」デザインをデニム生地で作るというのを最後にこの今回のデニム生地が終了です。

よく調べたら、16.5ozだったヘルメットバッグのデニム生地

セルヴィッチデニムの生地の調達が不安定な中、上手いタイミングを見計らって生地を調達させていただいております。

よって、ozがいろいろあって、情報が無い中、自分でozを割り出しています。

ozの割り出し方は、はかりがあれば、計算式に当てはめるだけなので、できます。

またあらためて、オンスの割り出し方の記事専用としてアップしたいと思います。

ここで簡単には、1オンス=0.84m2=28.3gであるという定形の情報から、実際にパーツの面積を求めて、そのままはかりで重さをはかることで計算の材料がそろいます。

あとは、1オンスの面積に換算するとこのはかりたいデニム生地は何グラムなのであろうという途中のワンクッションを経て、最後、28.3gの何倍なのかという割り算がオンスの値という導き出し方です。

このご説明だけで分かれば、是非やってみてくださいませ(^-^)。

そんな感じで、今まで調べていなかった、14オンス程度だろうと思っていた今回のヘルメットバッグのオンスを調べました。

そしたら、なんと16.5ozの値が出ました。

確かにしっかりしていて硬いので、それもうなずけますが、生地は変な話14ozの物よりも厚みが無かったりするので、このオンスというものは奥が深いですね。

私が思うに、厚みとか糸の太さとか関係なしの「目の詰まり」がオンスの正体なのではないかと思っています。

特に、取っ手/支柱は、いくつか重なってステッチで固定するので、カチコチです。けれど、芯地は不要で、とても強固な丈夫な良い支柱になります。

今回、初めてやりたかったこと

実は、長い期間が空いて、1つ間違えてしまいました。

当初、3点中1点目で、裏地キルトを5cmのダイヤキルトにしたらしわが寄りそうになったので、もう少し粗く、7cmに変えたのが2点目でした。

なんとそのことを忘れて、今回、3点目にしてまた5cmのキルトにしてしまいました。

確かに片方の面は7cmに変えたときの悩みのようなしわが寄りそうな危うい感じになりましたが、もう片方は待ち針を真ん中にもいろいろ打つことで、上手くいきました。

裏地キルトのコツは、しわが寄らぬよう、真ん中あたりの空間にも待ち針をたくさん打って固定することですね。

はい、そして、この写真に今回のポイント部分があります。

この真ん中に映る底の部分です。

支柱の硬い縫い代がツンと中で立ってしまって、手で触るとその感触が分かるというのが前回の【460】の時のレビューでした。

今回、ここへクッション的に中綿を入れようというものです。

中綿キルトに入れたものと同じ中綿を2重にして、裏地のマチの縫い代に縫い付け。
マチ周辺に視点を移動。こういったふうに、底板などもよくここで固定します。動かなくて整った使い勝手にしていくには、この両サイドのマチの縫い代に縫い付けるという手法があります。マチの地縫いを邪魔ししないよう、あくまで影響のない縫い代のスペース間で行う作業です。

今回の中綿の場合は直線縫いでフルにステッチしましたが、底板などの場合は一部分を返し縫いで、3箇所程縫い留めるやり方もしています。

そして、このようにひっくり返す直前に、サンドイッチのハムのように中綿が、底部分に挟み込まれました。そして、表地を裏地の外に包み込むように表地の方をひっくり返していきます。
ひっくり返しました。これが前述の写真と同じ状態です。この底の部分にあの先ほどの2重の中綿が設置されているのです。

ということで、今回はここまで。

残りは、Dカンとナスカンコンビのタブを縫い付け、ネームを縫い付けて、口を縫い閉じて完成となります。

さて、この中綿二重の効果やいかに。。。次回のブログ記事でそのレビューも含めたいと思います。

あとがき

とても大きなヘルメットバッグです。

セルビッチデニムの染料のにおいかな、デニムは独特のにおいがします。

とても迫力ある素材ですので、バイク好きな方には是非ヘルメット収納にお勧めしたいと思っています。

けれども、別の使い方もあると思いますので、あとは、気に入っていただけた方のセンスとかアイデアで新しい使い方などもあったらとても嬉しかったりします(^-^)。

次回完成レビューをして、このヘルメットバッグ作りのシリーズを終了したいと思います。

もともと、この4月から、2021年度テイストの黒生地で作るということを本格的にスタートしようとしていましたが、結構ずれてきました。

この次に、同じセルビッチデニム16.5ozで用意してあった餅巾着デザインをお作りして、その後、遊び心たっぷりのリボン柄というマルチカラーの生地をご紹介しがてら同じ餅巾着のデザインをバラエティに富んだ感じでご紹介していきたいと思います。

そうして、カラー物をいったん終わっていきたいと思います。

その後、ブラックカラーだけの素材へ移行していきます。

本来、これが2021年のハンドメイドバッグでやりたかったことです。

真夏スタートの時期辺りには、黒生地製作に足を踏み入れていきたいと思っております。

また、ブログ記事でご紹介してまいりますので、お楽しみにどうぞ(^-^)。

作ってはみたけれど改めて考えた、そもそもこの繊細な素材でボストンデバッグを作るべきではなかったのではないかという回顧【296】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回1点のミニボストンバッグが完成。

リュック仕様の付いたハンドバッグで名前は「かまぼこ」。

かまぼこと呼ぶ以上、カーブの美しさと対比した底のまっすぐさを綺麗に出したいです。

初期の「かまぼこ」縦13cmx横24cmxマチ7cm:2019年製作。

初期型は、ミニサイズでしたが、あまりに容量が足りずに改良。

そして、このたび、マルチカラーで作ったサイズへと大きくアップしたものになります。

それでも大きなボストンバッグに比べたらハンドバッグの領域を超えることはありませんので、ミニということに致しました。

さらに、リュック仕様にもなるという頼もしい機能を入れてみたのです。

作って完成品を見た上で思うこと、「巾着型の方が断然美しかったであろう」という思い

「かまぼこ」2020年版:<サイズ>縦19cmx横29cmxマチ9cm。

サイズのみ見てみると、2019年版が、縦13cmx横24cmxマチ7cm、2020年版が、縦19cmx横29cmxマチ9cmです。

縦も横もおよそ、5cmは広げているので、5cmという数字は、目に見えてサイズの変化が分かるくらいのものです。

サイズ感の点では大いに良き効果が感じられました。

しかしながら、2019年版の時にはあった良い雰囲気の整ったかまぼこ感が今回のものにはあまり感じられなかったのが残念。

選定の生地がはるかにこのたびがやわらかかったからです。

2019年のものは、強固な縦の織り方がとくにしっかりしたジャガードなのでびしっと仕上がっていました。

マルチカラーのこのたびの生地は、凹凸感があって美しいものの、緩い雰囲気になってしまったのです。

よって、そもそもこのデザインにはまる素材の選定を間違えたと思っております。

確かに、この素材は最初柔らかいからクシュッとなるような巾着タイプのデザインに当てはめようとしていたのですが、実は急にボストンバッグに変更していたのです。

率直な最初の考え方で行くべきでした。

リュックのショルダーの部分。
ファスナーの口布の部分。
スズランモチーフのファスナー飾り。
少しわかりにくいですが、底板は、どうしても内蔵できない作りなので、リムーバブル式で取り付け。

高級な生地でしたので、巾着型で成功していればそれはそれはエレガントに出来上がっていたと思います。

ボストンバッグ型だとややカジュアルテイストがありますね。

とにかく、繊細で柔らかい生地というのは、その柔軟性を活かして、しぼる動きがある「巾着型」に当てはめた方が特性が活きるようです。

あとがき

このたびも、ストレッチフクレジャガードはオレンジで色違いがあったと思います。

ただどちらかに良し悪しの比重が寄らないよう、色違いはよほどでなければ作らないです。

この記事も背景がカーキグリーンだからこそマルチカラーが美しく映えたという良いバランスが感じられる方のカラーでしたので、こちらが一番やはり今思い返しても一番です。

ただ、もう一度この生地があるならば巾着型でトライしてみたいと思う気持ちが残ります。

そもそも生地選定の時に、デザインをしっかりイメージして変な変更をしない、正直なイメージに従ったものが正解のようです。

断言させてほしい、リントンツイードはカジュアルテイスト、これをエレガントに仕上げられる製造者はもはや怪物と言えよう【150】

まえがき

こんにちは。pictuuresque(ピクチャレスク)です。

お洋服やバッグにまで作られる「リントンツイード」。

リントンツイードはもとはイギリス生まれです。

生地メーカー「リントン社」様の創業者「リントン」様の名前をファンシーツイードに名付けたブランド名です。

このリントンという名前のツイード生地を女性のスーツに取り入れたのは、「ココ・シャネル」が最初です。

もともとツイードというのはその昔はメンズのお洋服に対して専用に使われていた素材。

「メンズテイストを女性のアイテムへ引用」という発想は私も習いたい考え方です。

もとは、「ファンシーツイード」という糸がカラフルに織り込まれた生地に興味があり、イタリア製、日本製、ドイツ製などを手にし、ハンドメイドバッグに時々取り入れてきました。

少し不思議なのが、ラメのようなツヤのある糸が織り込まれても出来上がった生地はカジュアルテイストに寄るということ。

どうしてなのでしょうね。

カラフルな糸がランダムでポップな感じに見えるからでしょうか。

それでも裏地につるりとした生地などを使用することでエレガントに寄ったハンドメイドバッグ製作に使わせていただいたのが私の解釈でした。

リントンツイードを実際に初めて手にしてみた印象や特徴

このたびリントン生地を初めて手にしてみて思った感想です。

このような高級な生地は手にしたことが無かったのでとても新鮮。

とりあえずはぎれのような面積をわずかに格安で入手。

柄は特に選びません。とにかくエコノミーな生地を探して納得した色合いであればと思ったのがこの度のチャコールグレーベースです。

高級なのに、カジュアル感が高めというこのバランスがすごいと思います。

ガサッとしているというか、今まで見たことのあるイタリア製などのファンシーツイードとは違ったものでした。

そして、リントンツイードは、ほとんど四角い柄のような織模様が入っていて、角々したイメージだから、四角い形のデザインのバッグが合いそうだと思いました。

なぜ、カジュアルな雰囲気なのかということの答えは2つ。

このガサガサ感と四角く浮き出る柄にあると思いました。

リントンツイード、混率不明、イギリス製。濃グレー色。

リントン生地について混率のみに焦点を当てて調査してみると、主に綿を多く使ったもの、毛を多く使ったものに大別の傾向を見ます。

使う金具は断然シルバーを選びたいと私としては思います。

キューブ型のデザインのバッグを製作

今回のキューブ型は、仕事仲間からの提案のデザイン。

へえこんな形のバッグもあるのだと新鮮ですが、キューブ型はあまり見かけません。

だからこそ際立って個性的になるのだというところです。

構造の類似品としてはバニティーバッグが一番近いものがあります。

まずは、手で持つハンドバッグの使い方が1つあり、ショルダーにもなって、リュック仕様も実現しました。

3wayのキューブ型バッグの試作品となりました。

3wayのキューブ型バッグ:サイズ・・・縦17cmx横17xmxマチ17cm。

ところで、中側の構造が問題です。

こういった口が広いままのバッグは、セキュリティー性に甘い点があり、物がこぼれ落ちる確率が高まります。

持ち歩く中でいろいろな動きをする場面があるかと思いますので、安心な作りにしてあげねばなりません。

そこで、私が考えたのが、いったん立方体のバッグを作っておいて、内袋をはめ込む形はどうかということ。

そして、このような内袋が生まれました。

ひと回り小さく容積が作ってあるピンクとブルーのバイカラーの内袋(マチ付き)を設置。
おのずとスクエアに収まりますし、このまま使用しても良いでしょう。
リュックで背負う場合などは目が行き届かない背中に移動します。
よってセキュリティー性を高める必要があり、ドットボタンで真ん中をとじます。
次に左右の共布ひもをリボン結びをして口を更に閉じます。
極めつけは、底に取り付けた2個の上下のドットボタン。
これを本体の裏地の底に同じ位置に取り付けたドットボタンとの組み合わせます。
そうすると、内袋が本体にしっかり設置されます。
これで安定とセキュリティー性が実現できました。

そうすると、このようなオープンなイメージの容器が中でしっかりと守ってくれる役割を果てしてくれます。

製作したその後考えたことは、サイドの隙間を埋めるべく、キャラメル箱みたいなタブを両サイドに縫い付ける設置。

これと同じデザインでなくても、直方体などの立体的なバッグの場合にはキャラメルタブの存在はセキュリティー性を高める上では大きいものになると思います。

あとがき

「ファンシーツイード」の「ファンシー」の部分の意味は、「装飾的」というような意味で、ファンシーヤーンというモール糸やラメ糸のような個性的な糸を織り交ぜてあります。

それによって柄のような生地に仕上がり、ファンシーヤーンが織り交ぜられたツイードということでファンシーツイードという名前になっています。

ファンシーツイードのジャケットには、ボトムがすっきりとしたデニムやつるりとした扁平な様相の素材が合うのもこの素材が柄的な織り方だからなのです。

今回のリントンツイードを手にした私の驚きは、その素朴さ。

今まで見てきたイタリア製やドイツ製、日本製のファンシーツイードにはないンメンズテイストが大部分を占めているなあと思いました。

やはりもとはイギリスで紳士用のジャケットやスーツなどに使われる目的であったことがうなづけます。

その名残をこの生地に強く感じています。

今一度シャネル様のお話に戻りますが、かの有名なチェーンバッグをこのファンシーツイードでコンビにしてあるバッグにゴールドの金具が使われているお品などは、絶品です。

このようなカジュアルテイストをエレガントに提示できるシャネル様のバランスに脱帽です(^-^)。