こんな素敵な生地なのにリュックに製作したら素敵にならなかったのはなぜか【17】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今年2019年に新型のミニリュックを作って行こうと決断致しました。

リュック自体は、もともとカジュアルなテイストを持っているかと思います。

そこを、あえて、エレガントな柄で製作するところのギャップがで新しくて面白いものだということを伝えてみようと思って今回の製作をしました。

バッグには普通は使われない服地の利用で意外性を高める

今回の生地は、ポリエステル/100%の、名前がスエードプリントいうものです。

表面がスエードのよう(あくまで、スエード風の域で実際は布地です)ということで、スエードという言葉が使われているようです。

<使用生地>スエードプリント、ポリエステル/100%、日本製。

スエードという言い方はあくまでスエードのようだの「ようだ」を省略してあるだけで、実際は混率がポリエステル/100%のスエードライクとでも言うようなものです。

このさらさらとした、毛羽立ったような表面の手触りから、ピーチと呼ばれる桃の皮にそっくりな表面の風合いの生地の織り方にも似ています。

特徴は、さらさらとした表面ととろりとした風合いであること。

結果的に、このとろりとした具合が、実は、リリュックの出来栄えに影響した結果となったようです。(やや悪い意味で。。)

ミニリュックの大まかな製作過程

とても大まかですが、今回のミニリュックの製作を簡単にお伝えしますね。

ざっくりとは、リュック本体は、頭とボディーから成り立つ合体型にしました、

ミニリュックの主なパーツ:右上が頭の部分、左下が、ボディーの部分・・・頭とボディーを分けたデザインを考え付きました。

使い機能の良い開け閉めしやすいファスナーの入り口にしたくて、入り口がぱかっと開くイメージです。

そして、ボトムは、マチを6cm付けて、頭パーツと合体させて縫いあげるという構造です。

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ミニリュックの完成:正面とバックスタイル

出来上がりの自主チェックと腑に落ちない心持ちが残った製作だった

柄自体が大きめの柄なので、合体部分で柄が途切れます。そうすると、柄の迫力がやや落ちますね。

ということで、このリュックの場合、柄は、細かい柄の繰り返しのものがむしろよさそうです。

もしくは、柄を合わせて裁断し、途切れ目を極力なくすということをします。

この薔薇のような大花であれば、つなぎ目のない大きいのバッグの形に最も適しているのかもしれませんね。柄が自然に広がります。

そもそもの生地の選択とデザインに合っているのかということをまずは考えるべきであるということを学びました。

やはり最高のお品を作るんだと思う時に、それができるためには、生地の風合いやクセ、特徴とデザインが一番の相性である組み合わせを考えていくことが大切だと思ったのです。

とろりとした生地なので、生地の張りがもともと弱く、芯地を貼ってはいますが、それでも、出来上がりが、なにかしんなりしてしまったのです。

リュックらしい強固さもこういったデザインのリュックの場合はあった方がよいです。

この生地は、実は色違いで、白地に濃ピンクや黄緑のこちらも鮮やかなカラーのものを調達しています。

同じ生地の色違い:白地に濃ピンクx黄緑の同じ薔薇柄プリント

色違いバージョンではデザインを工夫するなどして今回の経験を活かしたいと思います。

あとがき

今回のこちらのミニリュックが作り映えしなかった件は、記録としてYOUTUBE動画にもアップしました。

上手くいかなかったものでも、今後の糧としたいため、むしろ貴重かと。

よろしければ、ご視聴くださいね(^-^)。

picturesque

自身が腑に落ちないハンドメイドバッグは失敗作認定のバロメーター【16】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、考え方によっては貴重な経験を致しました。

製作のハンドメイドバッグのバニティーデザインが大きく失敗しました。

「失敗作」というのも人それぞれのジャッジのポイントがあるかと思いますが、私の場合、一番に「腑に落ちなかった」という心持ちがその指標となります。

何か気分が良くない、晴れないような気持ちです。

おそらく販売することを考えているので、「これではそのレベルに及ばない」と考えたことでそういった気持ちになるのだと思います。

その出来の良し悪しは、意外にも自分の心持ちが一番であるということです。

本来、こんな風に写真などをご披露するようなものではないのかもしれませんが、ある意味貴重だと思います。

隠しておくような失敗作をあえて、アウトプットすることで、何倍ものその先の飛躍に長い目で見てつながれば。。。と、失敗作を作った経験を大切にしています。

では、出来上がりと、なぜ失敗なのか、どこが失敗なのかをお伝えしていきます。

①裏地の選定がまずかった

今回作ったバッグは、バニティーショルダーというもので、以前にも同じ型紙でお作りしたことはあります。が、以前も実は失敗していたのですね。

それだけこのバニティー型は出来栄えを成功させるのが難しい形なのかもしれませんし、私が上手く作るコツや技術をまだつかめていないということでしょう。

出来上がりが良くなかったのはデザインの原因もある云々の前に、失敗の原因がそもそも素材の組み合わせにあったと思っています。

まずは、失敗して出来上がったバニティーショルダーを見ていただきます。

ショルダーは、取り付ける前に失敗作だと決めましたので、ショルダーが付いていない状態です。

ショルダーを作る手前での断念:バニティーショルダーバッグ

一見、問題ないようにも見えるかもしれません。

しかし、生地不足により、裏地に使う濃紺のジャガード生地を表地にもやむなく使うことで、このように紺の無地が表に出ていることが、コントラストを生みながらも主張が強くなっています。

紺色が暗く強過ぎていて、柄部分の高級イタリア製生地が引き立っていません。

しかも、この裏地である紺のジャガードが、裏地としては肉厚過ぎていて、重なるととても針が通らないくらいの硬い部分になってしまう事態も起こりました。

断念をせざるを得なかった直接の原因はこの無地の厚みが原因です↓。

非常に厚みがあり、ミルフィーユのようです。この重なりは全く縫えませんでした。

重なる部分がもともと肉厚な裏地であることも相まって、硬く分厚くなりすぎた状態。
16番の針でさえ通りませんでした。

これも、ミシンによってはうまく貫通できるのかもしれません。私が使っている職業用ミシンでは限界でしたし、たとえ針が通るにしても、ここまで分厚い状態はすっきりとしたものではありません。

ということで、裏地の選定がまずく、もっと薄手のものを選択せなばならなかったことと、同時に、そもそも裏地を表に使わなければならない事態になった表地不足は、生地調達ミスです。

よって、表面に関しては、すべてを表地で行うということで生地をもっとたくさん調達するか、裏地は今回のものは、素材・色共に、選ぶべきではなかったかという「タラレバ」になりました。

恋愛などでタラレバがあまり良く言われませんが、こうした質の向上のタラレバは初期段階の失敗ではとりあえずアウトプットする必要はあるでしょう。

②ポケットタブのカーブが綺麗でない

ポケットタブのカーブの部分がうまくカーブが描けず、変形した形になったところが、少々目立ちました。

ポケットフラップの右角が綺麗なカーブを描いていません。
イメージは、緩やかな丸みのある感じの良いカーブのはずでした。

これは、もともと生地が柔らかすぎて、薄芯は貼っているのだけれども、生地がふわふわしてしっかり固定されないのでこうなったとこともあります。

いわゆる、やりにくい事態です。

そもそもカーブの部分は、コンパスで作図した正確なカーブであること、そしてカーブを描きやすく縫うためには、ハード薄芯などの硬めの素材を加えて貼ると針がスムーズにカーブを描く動きがし易いかと。

生地によっては、必要な対策かもしれません。

縫い代の印付けも正確でなければ、せっかく元の型紙が美しいカーブでも意味がないです。

よって、カーブの縫い代は徹底して印を打つ工夫が必須ですね。

③組み立て時のサイズの不一致によるタック

今回2か所がパーツ同士の組み立て時にサイズに不一致が起きました。まず、1か所目は蓋と口布の合体時にサイズがうまく合っていなくて、しわが寄りました。

バニティーバッグのてっぺんのしわ:この中で、真ん中あたりが、口布の方が長くしわが寄っています。
バッグが可哀そう、生地が可哀そうって思います(*_*)。

そして、もう1か所は、もっと致命的で、バックのつなぎ目の部分の側面と底部分のパーツの合体時に、側面の方がサイズが大きくて、かなり目立つタックが寄りました。

ここまでのしわの寄り具合から、側面ラインと底面ラインで相当な寸法の違いがあると推測できます。
適当でもなく一応計って型紙を起こしていますが、縫い代など途中の段階を経ていくうちに、いつしかずれてこんなことに。。。

まず、1個目の蓋と口布の違いが起こった原因は蓋の縫い代が多く取りすぎた部分があって、少しだけ小さく出来上がってしまったので、周りの長さが少し小さくなり、反対に口布が余る形になったと検証しています。

蓋に、ハード厚芯を入れるので、縫い代を折り曲げる時に、印が見にくいのですが、この対策としては、今後、印をもっとしっかりと打つ必要があります。

また、ハード厚芯は必要な部分以外はカット。一周り/二周りりも小さいサイズでないと綺麗に出来上がらなのです。

縫い代までハード厚芯を貼るべきではないというのが正解だったのでう。今回貼っちゃいました(^_^;)。

特に印は、カーブの部分が大切なので、今後は点でなく、線で印を打つことも対策の1つになりそう。

そうすれば、折り曲げも正確にできるはずです。

最後の致命的ともいえるタックの寄りですが、この原因は、側面の重なり部分がよく見ると縦に線が走らず、斜めになっていたことです。

縫い代が一定でなく、下の方で広がって斜めになったから、1周の長さが大きくなってしまい、底の面の1周より余ったと検証しました。

こういった直線1本にしてもまっすぐに走らせる必要があると改めて痛感。

今後は、まっすぐの縫い代になるように、印をしっかりつけて、もちろん表からは印は見えないようにせねばなりませんが、印に忠実に、しっかりとした測定をしながらの作業を決意。

以上が、失敗箇所の原因と今後の対策のアウトプットでした。いわゆる失敗作レポートとなりました。

あとがき

表地は、幾何花柄のようなクールさもある素敵な柄であったのに、失敗してしまってとても心もとないです((+_+))。

でも、今後の対策をしましたので、この機会に少しずつ、技術がレベルアップすると良いです。

なんと、失敗作をYOUTUBE動画にも納めてしまいました(^_^;)、どうぞ、お時間ございましたらば。。

今回のバッグは失敗なので、当然販売するに値するようなものではありません。

この生地ももう在庫がないようなので、幻の製作となりました。

picturesque

ひも通し穴を伝統の12個を8個へ減らしたニュー巾着バッグ【15】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

遡ること、30年程前のこと。

巾着型のバッグがハンドバッグの中で主役といってもいいようなポジションにあったような流行の時があった記憶があります。

雑誌の隅々に及んで、巾着タイプのバッグが並んでいた記憶です。

ただ、そのショルダーはハンドバッグの肩掛けと同じ部類で考えられ、カジュアルにショルダーのような現在のイメージのたすき掛けではなく、ほとんどが、肩にちょこんとかけるような長さだったと思います。

本体のサイズ感も1980年代の巾着バッグは、「縦長」が特徴でした。

私もグッチで1点、ハイブランドではない茶色の革のもので1点お気に入りを持っていました。

記憶をたどると、巾着紐の前面周辺が幾度も開閉をする際に絞るということの繰り返しで擦れて、古びていき、使わなくなっていったという手放し方だったと思います。

基本的な作りとしまして、バッグの入り口の口布部分にアイレットカンというリングの穴を均等に全12セット設置。そこに、ひもが通されます。

そして、キューっとひもをひっぱることで、タックが寄せられ、ストッパーなどで固定されて、台形型のような形のバッグのフォルムができあがります。

この使いながら変形するところが巾着バッグの魅力ですね。

その後の、トートバッグやリュックの新型タイプなどで、1990年代後半-2010年辺りまでは、主役の座からはしばらく遠のいていたかのような巾着バッグ。

今2019年となって、また、この巾着バッグもまた注目されつつあるようです。

流行はらせん状に繰り返される。。。そんなことの1つだと思いますが、かなり広い範囲のゆったりとした流行のように感じます。

ヴィンテージ好きな私は、流行のない間の期間も巾着バッグはヴィンテージ物市場で見つけてはそこそこ追っていました。

やはり、巾着という1つの形は流行関係なしに定番で持っていたいデザインだと思えてしょうがありません(^_^;)。

とても懐かしく巾着袋の1980年代を思い浮かべるのが私の年齢に近いの人々だと想像しますが、その1980年代辺りを体験していない若い方達は現在の巾着バッグに対して、斬新さを感じていらっしゃるかもしれません。

懐かしく注目する人と、新しいデザインだと斬新さを感じる人とで人数が倍増です。

今回の製作は、私が2019年現在に考えてみたデザインです。

かつての12個穴を8個へ減らしたことも大きな特徴になります。形が少しカジュアルで、絞る時の生地への負担などを和らげることに重点を置きました。

その代わり、セキュリティー性が弱まるので別の工夫も必要になりました。

ミニ巾着ショルダーバッグの形に当てはまる良い柄を探した結果のチョイス

巾着型にはどこかフェミニンさを感じています。

そやわらかな雰囲気には、まずは花柄がマッチすると思いまして、少し個性的な花柄生地を選択しました。

デザインと柄の見え方の関係を考えますと、巾着型は紐で引っ張って形がシェイプされ柄が隠れたり凝縮されたりするので、その出来上がりの動きもある程度想像することもお勧めしたいです。

途中につなぎ目のようなレースストライプが入った花柄の生地。プリントは転写というタイプです。独特の雰囲気です。

花柄自体が非常にエキゾチックです。

以前に同生地でバニティー型を作りましたが、あえなく失敗しています(+_+)。

ポケットを外側に付けたことで、柄がさえぎられて、美しくなかったのです。

その失敗作から、もっと広く面積のあるタイプに当てはめた方が良いであろうと今回のチョイスに至ります。

片面ハトメが8個に減ったセキュリティー性の甘さのサポート

では、写真を10枚ご覧ください。

縦23cmx横22/30cmxマチ7cm
表地:トリアセ転写プリント、トリアセテート67%、ポリエステル/33%。日本製。
<裏地:モカ>アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。
一般的なアイレットの穴の数は、表6個、後ろ6個の合計12個が古典的な巾着バッグの仕様です。
私は、今回8個で行いました。
減らした理由は12個では絞り切れずに結局口が中途半端に空いてしまうので、あまりしぼり過ぎないデザインを最初から作ってみたということになります。
口をしぼり過ぎていないためにデザインが少し違って見えます。そこが現代版巾着袋なのかもしれません。


地が白の上に、オレンジxピンクxパープルなどの、マルチカラーの花柄で、異国情緒あふれ非常に美しい柄です。

転写プリントというのは、金属などの板の上に生地を貼り付けて写しとるプリント方法です。

一般的なプリントよりも美しい仕上がりと言われていて、どことなくミステリアスですね。

機能の特徴としましては、セキュリティーを強くする目的の中ぶたをお付けした点です。

巾着型は、重なる部分が多く、口が完全に閉まることは難しいのが物理的事情。

よって、口は半開きでよいから中側にブロック的な機能を作ろうとしたのです。

その機能がかえって邪魔にならぬよう、使わないときは側面に一体化できるようあまぶたの重ね方式を機能として取り付けてみました。

マジックテープも付けています。

作業的には、中ぶたを閉める時に両手を使いがちなので、片手でも可能なように、もう少し形を工夫する余地はありそうです。

あとがき

巾着型は、ひっくり返しの作り方なので、物理的にまあるくふんわり出来上がることができます。

小ぶりであるとショルダーとしては下げやすく、小さめサイズというのが合っていそうです。

お出かけに下げるのが一番イメージが湧きやすいです。

今回初めて、こういった細い共布巾着紐にもトライしました。

巾着紐はアイレットリングの直径を意識し、スムーズに通るのだけれどもスカスカも巾着のしぼりの機能が半減するからとその巾などの工夫があります。

そして、元の細長い生地の内側に接着芯を貼ることでハリコシが出てリボンがびしっとなるなど、今後研究してまいりたいと思います。

とりあえず今回は接着芯は貼らずにやってみましたが、接着芯が無いとリボンに元気がなく、柔ら過ぎる印象です。

その後の長持ちも考えると、こういった細かいパーツの紐の中にも接着芯は常に貼るということを決断した今回の製作でした。

picturesque

見よ、これが日本製のフクレジャガードだ!、柄を引き立てるハンドメイドバッグデザインとは【14】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は新型の角々しいボックス型ショルダーが完成しました。

ボックス型は特に凝ったデザインではありませんが、その角をピンタックでつまみ、シャープな雰囲気を出したデザインです。

なぜ、このような凝っているわけではないデザインを採用したのか、このデザイン考案の意味をお伝えできればと思います。

ミニボックス型ショルダーバッグのイメージ

2019年から、新しい形の素材チョイスと共に、デザインも新しく考案しています。

布製なので、材料である生地というのは無限と言っても大げさではないくらいの豊富さです。よって、その分テイストは絞り込むのがよかろうとある特化した生地の種類の分野に絞っています。

それが、「フクレジャガード」生地です。

フクレジャガードの中で更に素敵な素材をチョイスできるといったことでより渾身の生地選定ができるということになります。

今回は、こんな感じの幾何柄をチョイスしました。

この幾何柄は、ピンタックとかボックス型との相性が良いかなと。

幾何柄のフクレジャガードの裁断場面:黒xピンクのツートンカラー

フクレジャガードの生地を中心に集めている中では、圧倒的に花柄系が多いのですが、たまにはこんな遊び心ある幾何柄も美しいと。

綺麗な上にかっこよさも感じました。

出来上がり風景

まず、写真10枚をご覧くださいませ。

表地/裏地共通:フクレジャカード、ポリエステル100%。日本製。・・・日本製のフクレジャガードはこういった控え目なふくらみのタイプが多いです。それも日本製らしさのかな。ダイナミックなのだけど、やや織りが粗いと感じるイタリア製生地のフクレジャガードに対して、日本製は控え目な柄だけれどきめ細やかな構造であると感じます。
<サイズ>縦18cmx横30cmxマチ6cm

それほど大きサイズではありませんので、長財布や携帯電話などの必須アイテムがとりあえずゆったりと入るようなサイズ感です。

四角いイメージからメンズライクな雰囲気も感じられます。

上述の「特に凝ったデザインではありません」ということを今一度振り返ります。

よくあるような平凡なデザインなのです。

この柄が生き生きするには、面を平たくとり、柄が引き立つような引き立て役的な役割をするデザインが良いだろうということです。

クシュクシュとたくさんのタックが寄って柄が隠れてしまうよりも、全面に柄を出すという方の見え方を選択したわけです。

あとがき

親しみやすい形ですね。

長財布がすっぽりと余裕で入れられ、ポケットにはスマホがゆとりを確保して入れられるところが意識した点の1つ。

YOUTUBE動画内では、最後の方で洋服コーデもしています(^-^)。

picturesque

せっかくの美しいエキゾチックなレアな花柄生地を素敵に活かせなかったバニティバッグの問題点を「タラレバ」でとことん綴りました【377】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2018年にメンズライクな製作で開始し、2019年ではバッグの素材をエレガントな花柄中心に変えています。

多くの方に人気のコットンのプリント物ではなく、お洋服に使われるような花柄ということろが自身なりの多少の差別化です。

美しく、エレガントな柄や素材を厳選しての新たな再スタートを切っています。

このたびは、生地自体は縫いにくいものでもなかったのですが、非常に出来の悪い結果に感じたバニティバッグを失敗作とは言えあえてご紹介致します。

悪い例になるわけですが、失敗後の行く末を課題を持って前に進むための重要な姿としては記録に残そうと思ったからです。

なぜ失敗なのかということを「タラレバ」ではありますがとことん振り返りながら、今後に活かしてまいります。

失敗作だと思うことの1つに生地があまりにも美しかったということが大きな理由として挙げられます。

素敵な生地をそれに見合うように美しく作れなかったこの悔しく苦い体験を時間をかけながら巻き返していきたいと誓った貴重な失敗作だったのでした。

こんなに美しい生地なのになぜこのように出来上がってしまったのか

こちらが出来上がったバニティバッグです。

実は、失敗と言ってもどこかミスをしたわけではないのです。

それなのに信じられないほどの悪い出来上がりだということに自身が驚いてしまいました。

そもそもこんな茶色いファスナーの選択は間違っていました。もっと俯瞰して全体を見る目を持たねばと。
ブランドネームも、後に友人(アパレル関係)からの指摘で、内側にひっそりと縫い付けるべきだとのこと。
マチがやや浅いです。10cm強くらいがこの写真ですが、15cmくらいの方がボリュームが良いです。
角が四角いフォルムだったのが共通にしているデザインですが、もっと楕円に丸い方がエレガントかな。
ショルダータブのバランスがごついです。もっとスタイリッシュに細いショルダーに変更した方が良さそう。
裏地にもこの生地を使いましたが、別生地の方が変化があり立体感が出ると思われます。
内側にも小さなポケットがあります。これも表地と同じでファスナーの色をライトに変えて馴染ませたいところ。
ネックパーツが左に歪んでいます。真ん中に取り付けるよう徹底、そしてパーツが長くて野暮ったいです。
遠目で見るとパープルがかっています。バッグの横幅の寸法のバランスがやや悪く狭くした方が良いです。

次に、使用生地についてご紹介したいと思います。

この美しい生地のぼやけた世界観は、「転写プリント」というここ最近の技術であり、ぼんやりとした雰囲気が特徴です。

<表地>:トリアセ転写プリント、トリアセテート/67%、ポリエステル/33%。日本製。

<サイズ>本体は、縦18cmx横26cmxマチ12cm。

取っ手は幅2.5cmx長さ26cm、高さ7cm。

ショルダーは、幅2.5cmx長さ80cm/150cmの調節可能。

外前ポケットは、縦11cmx21cmの隠しポケットでファスナーはチョコ茶色のYKK社製。

入口開閉は同じくチョコ茶色のYKK社製のファスナー2個で、真ん中で固定両開き。

中側前には、ポケットがあり、縦8cmx横13cm。

底の部分に「ベルポーレン」という割れない丈夫なプラスチック2mm厚の底板が入れ込んであります。

あとがき

いろいろ「タラレバ」を綴りました。

根本的なことを1つ挙げますと、そもそもこの生地をバニティデザインにしたのがどうだったのか。。ということ。

むしろ巾着袋の方が合うと思いました。

後に、巾着袋を作っていまして、ここでお写真だけご紹介致します↓。

同じ生地で製作の巾着バッグ:おそらくこちらの方が柄が壮大に広がって生地の美しさがうまく活かされました。

巾着のデザインの方が良さそうですね。

生地のデザインへの向き不向きもあるのだと思いますが、とにかく茶色いファスナーが柄の美しさを遮っていました。

この教訓からバニティバッグの正面にはファスナーは付けない仕様に徹底したということがあります。

失敗しなければわからないことがほとんどで、このことも今思えば必要な出来事だったのかもしれません。

picturesque

薔薇xレオパードコンビがイタリア製らしい、無彩色なフクレジャガードが美しい蓋付きショルダーバッグ【13】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【12】の記事に引き続き、ぷっくりと膨らんだ素敵な生地を利用させていただいたハンドメイドバッグの製作になります。

2019年より新しい分野の「高級フクレジャガード」に注目しての生地集めと並行しながらバッグ製作をしています。

この新しい分野の生地のテイストは、私自身の好みもあり、生地選びの時点で、自身が心が躍るような感動を覚えたものを選定しております。

去年の2018年だと、かっこいいようなメンズライクなテイストの素材でした。

メンズライクも非常に難しい点があり、それは、写真の映りの悪さです。

いかに世の中の写真がカラフルな写真映えするものであふれているかを考えると、メンズライクは撮影がとても困難です。

メンズライクの生地に比べて、的をとことん絞ったフクレジャガード生地はそれほど多くは見つかりません。

日本製とイタリア製ではイタリア製の方が見つけやすく、その多くが、「風通加工」というタイプの膨らみ方です。日本製はたまにぽつんと見つかる程度で、あまり膨らみがダイナミックでなく、織柄のじゃガードの方が主流みたい。

生地織の製造業者様の数の豊富さとかそういった事情も日本とイタリアで違いがあるのかもしれません。

とにかく数は少ないこのレア生地と言えますフクレジャガードが私は大好きで、その美しさに思わずうっとりとしてしまいます。

洋服では、アルマーニ様がこのフクレ素材を多く取り入れたアイテムが多いです。

私がアルマーニの古着が好きな理由にこの素材の拘りが1つ挙げられます。

アルマーニ様もイタリア製ですね。

今度はフラップ型のデザインで製作

ものすごくぷっくりと膨らんだ立体感のある素材です。

【12】の時のデザインとまた違ったタイプになります。

では、まず、写真10枚をご覧くださいね。

本体は、縦15cmx横30cmxマチ7cmです。

薔薇とレオパードがコンビになっているところが何ともイタリア製らしさがあります。

表地:フクレジャカード、ポリエステル/87%、ナイロン/13%。イタリア製。

グレーの濃淡と黒の無彩色カラーでとてもシックです。この柄は、プリント加工ではありません。立体的にぷっくりふくらませたフクレ加工です。よって、より柄が立体的に浮かび上がって美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

入り口フラップがあることが、結構親しみやすいデザインだと思います。

フラップのみのセキュリティーの危うさを、第2の入り口のファスナーの口布でフォローしています。

YOUTUBE動画でよりイメージを得ていただけます

1点1点の商品に対してyoutube動画をお作りしていますので、この商品も専用の動画がございます。どうぞ、ご視聴くださいませ。

旅行で、ゴロゴロと重い荷物を引きながら、このショルダーを肩から掛けるイメージで、できるだけ手がふさがらないようにと想像しながらお作りしました。

あとがき

今回の薔薇柄は、無彩色で、色が最小限にしぼられています。

それでも、素材の立体感とか、柄で十分に無彩色でも美しい表現ができるものなのですね。

更に私が、製作の技術をもっと上げて、素材頼みにならない、独自の特徴もちゃんと価値の大部分を占めることができるように邁進したいものです(^-^)。

picturesque

そのぷっくり膨らんだ凹凸感の美しさが多くの人々を魅了する、デイジー柄のフクレジャガード生地で作ったショルダーバッグ【12】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2019年より、私がお作りしていますハンドメイドバッグのテイストをがらりと変えました。

2018年の1年間はメンズライクな柄や、黒やグレー色の生地を中心に製作してまいりましたが、2019年から大幅にテイストをチェンジしてみました。

理由は、写真映えが難しく、私自身の気持ちの高揚を得ながらの製作をしていくことの大切さに気付いたからです。

以前からとても私自身が好きな、凹凸感あるフクレ生地です。

フクレはぷっくりと立体構造で、平面な生地を素敵にしてくれます。

フクレ加工の生地は全体的に高級品が多いと思います。

高級品なのでもっと先に。。。と思っていたのですが、考えを改めました。

「思いついたなら、今すぐやれ!」こんな声を聞いたのです。

そして、あこがれのフクレジャガード生地での製作を決意。

今回は、テイストチェンジの最初のバッグといたしまして、マチ無しミニショルダーバッグというデザイン。

カーブを描いてい丸みとフクレのふんわり感の優しい雰囲気がマッチすると良いなあと想像をめぐらして考えました。

とびっきり美しい素材を前に、製作者自身がうっとりと心奪われながら完成したマチ無しミニショルダーバッグ

まずは、10枚の写真を見ていただきましょう。

サイズ:縦23cmx横26cmxマチ無し。

こんな感じのミニのバッグです。

ミニの割にはそこそこスペースが確保され、ポケットの大きさが十分なゆとりがある、ゆったりとしたサイズ感のもの。

表地:フクレジャカード、ビスコース/60%、ポリエステル30%、綿/10%、イタリア製。

ビスコースとは、レーヨンの仲間です。

ベースがチャコールグレー色で、シック。そこへ、ピンクの濃淡のデイジーの花がぎっしりと埋め尽くされています。

この柄は、プリント加工ではありません。フクレ加工と呼ばれる生地を立体的にぷっくりふくらませた加工です。よって柄が生き生きとして美しいのです。

裏地:アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製。

アムンゼンというぶつぶつとした凹凸感のある柄の入った織り方の無地の生地です。

色はチャコールグレーで、表地のベースの色とマッチ。

YOUTUBE動画でも1点1点ご紹介致します

写真では表現しきれない素敵さは、YOUTUBE動画でお楽しみいただけるかと思います。

今後も完成品はYOUTUBE動画に投稿していきます。

動画が写真に比べて良い部分は、動きがあるのでイメージがつかみやすいです。

そして、実際に持っている動きのある部分もご披露できるので、よりイメージが具体化できるかと思いますが、商品を事前に使用の賛否はありますね。

あとがき

この生地は、この時の一瞬だけで、後はもうその姿を見ることはありませんでした。

生地の入手可能期間はとても短いです。

出会った時のインスピレーションでゲットしておくのも重要です。

この先も、しばらくフクレジャガード素材を中心に、バッグを複数製作していきたいと思います。

どこにでもあわけではない、あまり見かけないような素材を選定していきますので、まずは、生地のチョイスによる1点物志向が実現できそう(^-^)。

今は、フクレジャカードに対してとてもワクワクしています。

バッグにした時の美しさが広がる様子が楽しみです。

ここからまだまだ美しいフクレジャガード素材が登場していくと思います。

多くがイタリア製です。日本製でぷっくりとここまで膨らんだ生地はあまり見かけません。

イタリアならではの良さだと言えます。

フクレジャガード♪、その魅力は飽きることがありません。レア生地だとは思いますが、今後めいっぱいご紹介していきたいと思います。

そして、その美しさに見合う、美しい仕立ての技術を私自身が高めるということも同時に行っていきたいと思っています。

製作したら当ブログでももちろんご紹介していきますね(^o^)丿。

picturesque

椅子に座った姿勢の健康面を考慮したシンプルでインテリア映えの低反発椅子クッション【10】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

最近、やや長引いて患っておりますストレートネックをちゃんと直していこうと改めて考えています。

ちょうど、この記事をアップしています1年前に、ストレートネックと診断され、その頃、毎日首が痛くて、とてもつらかったです。

ストレートネックと診断された病院へ通っても、全く治っていかなかったので、5か月程で見切りを付け、病院をやめて、整体の方向でお世話になろうと思いました。

整体類の中でも、「矯正」を主とした施術タイプの先生に骨の歪みを整えてもらい、まっすぐになった状態で、並行してヨガなどのストレッチ系エクササイズのワークアウトを自宅で継続。

何とか、今現在つらいような痛みが起こることはなくなりました。

ただ、完全に治ったかと言われると、そうではないようで、夜寝るのが遅かったりするきっかけなのか、翌日頭痛がしたり、肩こりもまだまだ完治していないと実感。7-8割までは、矯正で回復したんだろうなという自己判断結果でおります(^_^;)。

ここまでぐーんと回復する結果を出していただいた矯正の先生にはとても感謝しています<m(__)m>。

先生のお話によりますと、ストレートネックはきっかけにすぎず、体の歪み、自律神経の弱さなどが絡み合って起こったことだという考え方らしいです。

毎日ヨガをすることなどは、くせというか、毎日のルーティーンワークの1つとなってきましたので、大変ということはありませんが、ストレートネックが完治するまでのあと数割の残りの部分って何なのだろうと考えてしまいます。

やはり完治を望む部分があります。

そんなことを考えながら、残りの部分は、自主的な対策をとりあえずひたすら試みようと、とにかく自分で何か試してみることができることは何でもやっていこうと考えました。

その中のわずかな1つの試みとして、低反発というものに注目してみて、実際に活用していこうと思って今回の製作をしました。

床に直接座るということ1つにしても、床へ低反発座布団を敷くことで、大きく違うことを自身のクッション製作でも検証済。

今回は、この低反発のウレタン素材を材料に、ミシンをかける時の椅子のクッションを作っ

たので、その過程と、出来上がりをご紹介したいと思います。

シンプルに製作したフィット型の椅子布クッション

生地に選んだのが、中間くらいの厚みのツイルという丈夫な織り方の生地です。

ダークなカーキグリーン地に、バラの花がぎっしりとつまった私の好きな柄。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
メイン材料の生地:縦37cmx横92cm・・・ダークなカーキグリーンの薔薇柄生地:綿/100%。

なかなか華やかで粋。インテリア性も兼ねます。こういったクラシックなバラ柄でインテリアを埋め尽くしています。

この生地を、本体のカバーと、4サイドに取り付けるひもに作っていきます。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
低反発クッション用のウレタンシート:40cmx40cm

生地とこのウレタンの2種類だけを材料としてクッションを作っていきます。

このウレタンの厚みは、2cmで、椅子が、縦22cmx横31cmなので、2枚重ねて厚みが4cmのクッションにしようと思います。

椅子は、こんな感じの椅子です。木製で、このままだと、座るところが硬いのです。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
座るところが木製の椅子(スツール):なかなか良いお品で、¥6,000くらいでした。こういったマホガニー調(木目が出ている木製家具)が大好き。椅子1つでも木製部分にはこだわります。椅子って結構一生物ですものね。

アイロンもほとんど使わずに製作できました

できるだけ簡単に製作したく、型紙などの作成は無しです。

①生地を真っ二つにカット:出来上がりの縦22cmX32cmに対して、縦横それぞれ+15cmずつのゆとりを持たせることにしました。

半分で7.5cmずつのゆとり。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
①生地をカット・・・写真は、縦37cmx横46cm生地x2枚という大きさです。

今回余計な材料は徹底的に省くやり方なので、ファスナーを使わないので、最終的に、縫い閉じて仕上げてしまいます。

よって、最後に空き口を縫う時にミシン目が物理的に落ちてしまわぬよう、結構なゆとりが必要なのです。

中身のウレタン自体に4cmの厚みがあるので、その分で生地を持って行かれますので、結構なゆとりも必要なのです。

一般的なミシンは、まだまだ2次元の世界で考えねばならないこともあり、この多すぎるかのようなゆとりは、実は必要であるのですね。

②3箇所中表に、端より3cmのところを地縫いします。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
②端から3cmのところを地縫い

③この直後、3cmある縫い代を1cmくらいずつラッピングを兼ねた三つ折りステッチ。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
③縫い代の三つ折り始末

④それを3方とも行ったら、ひっくり返して、1か所だけ残ったてっぺんぐるり1週を三つ折りステッチして、すべての縫い代を無くします。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
④一番上空き口の三つ折り始末

⑤ウレタンを2枚重ねて、カバーの中に入口をきちんと合わせてミシンで縫い閉じます。

この時が、やはりウレタンの厚みで、縫いにくいので、最初の15cmのゆとりが効力を発揮するのです。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
⑤ウレタンを入れて、空き口を閉じる

⑥余った生地で細長い、幅8cmのリボンテープを作り、左端の真ん中、右端の真ん中、上の真ん中、下の真ん中、というように4箇所に縫い付けます。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
⑥リボンテープを作り、カバーに縫い付ける

以上で、完成です。

自分らしい椅子カバーを作る:自分サイズ、自分柄
完成です

リボンテープの長さは、左右のものは55cm、上下のものは45cmと椅子の座り面の差相当である10cmの差を付けました。

実際リボンも着脱しやすく、適正な長さとなったと思いますが、もし、生地が足りなかったら、もっと短く、45cmと35cmくらいでも大丈夫かと思います。

YOUTUBEでも動画として製作過程を記録していますので、よろしければ、どうぞ、ご視聴くださいませ↓。

あとがき

数年使用の状態の現在。2022年10月。
2022年現在も健在です。今思えば、もうちょっと丁寧に印を付けながらミリ単位で正確に作れば良かったなあというところです。ここまで長持ちするので、やはりなんと言ってもきちんと作ることは重要だと今になって思います。

今回は、生地は十分にあって余計な材料を使いたくなかったので椅子への着脱は、リボンテープのひもで行いましたが、もう少しリボンテープを太めに短くして、マジックテープで固定などの方法もあるかと思います。

雑貨屋さんなどで探してもなかなか自分の思うようなサイズって見つからないことが多いかと思います。

そんな時、自分で作るということは、大変満足度が高いです。

オーダーメイドはどうしても高価ですので、こうした雑貨類なら気軽に自作できそうです。

ちなみに使用ミシンは、「JUKI:シュプール:TL25」です。性能も良く、後のデラックスなどや品番違いもございますが、シンプルな格安価格です。

ミシン1台購入なら、職業用ミシンをお勧めしたいです。家庭用ミシンは私みたいに、いつしか卒業の時があるかもしれないからです。

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デフォルトのビニール素材のカバーの寿命短し、もっと永続的なミシンカバーを自作品のリメイクで作る【9】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バラ柄が相変わらず好きです。

花柄はマルチカラーで、主に赤系とグリーン系のコントラストが映えて素敵なのです。

今まで、エコバッグとして作って持っていたあまり使い道が今後はなさそうな大きなバッグがありました。

インテリア的にも映える薔薇柄のミシンカバーを作ってみた記録
元の自作エコバッグ:綿素材の大きなサイズの薔薇が大変美しい生地です。洋服を運んだりする際に利用してきましたが、飽きもあり、生地がもったいないので、リメイクして今後も使い続けようとしたものになります。

1つリメイクのルールとしまして、今回私がYOUTUBEにも、ブログ記事にもリメイクとして投稿できた理由は、元が自作品だからです。

生地にも著作権が謳われていない、商業利用が自由の生地を自分使いに作ったものを解体したリメイクなので、すべての著作権、商標権を正当にくぐり抜けたものになります。

これが、元が何かの洋服から解体したものだとアウトで、この記事にすることもしなかったと思いますので、その辺りはよくご理解いただきたいと思います<m(__)m>。

今回作ったのは、ミシンカバーです。

私のミシンは、JUKI社様の「シュプール:TL25」という職業用ミシンの超初期の頃の型番です。

同じ型番のミシンを持ってみえる方、よろしかったらご注目くださいね。

おおまかな手順

ここで、製作の作業のおおまかな手順をお知らせしたいと思います。

①元のエコバッグ解体:縫い目をすべてほどきます。

②型紙作り:単純な3パーツのみです。

③裁断+芯貼り

④取っ手部分くりぬき作業

⑤組み立て作業

⑥表地と裏地の縫い合わせ

以上です。

この中での、一番のネックは、④の取っ手くり抜き作業の位置の把握の難しさです。

ポイントとなる箇所

インテリア的にも映える薔薇柄のミシンカバーを作ってみた記録
ミシンの取っ手:カバーがついたままカバーのくり抜き~取っ手を出して持ち運びする機能です。

ミシンには、通常、持ち運び可能なように、取っ手が部品として付けてあり、もともとのビニールのカバーもこの取っ手の部分をくり抜いて作ってありました。

ビニールは、いずれ破れてしまい、永遠のものではなかったです。

そのきっかけで今回新しくミシンカバーを作ることになったわけです。

この記事を書いている時点では、もうすべて終了しているので、取っ手のくりぬき口の正しい位置をどこにしたら一番使いやすいかなどは最終的には分かりました。

しかし、途中の過程では、なにしろ、初めて作ったミシンカバーなので位置を失敗しました( ;∀;)。

位置を失敗して2度ほどいてやり直しましたので、結構日数もかかっていますが、やはりどうしても、最初からはどの位置にしたらよいか、くり抜きのサイズなどがなかなかつかめなかったです。

製作過程

製作過程に関しましては、YOUTUBEに詰め込みましたので、ご覧くださいませ。

今回の私のミシンのシュプールTL25の場合ではありますが、くり抜きの位置は、ど真ん中であるハギの中心の縫い目の縦線から右に1cmの位置でありながら、ど真ん中より1cm下の位置に表から見たときにくり抜き穴が見える位置が一番ぴったりでした。

インテリア的にも映える薔薇柄のミシンカバーを作ってみた記録
くり抜き穴の位置について

私も最終的に分かったことなので、この写真は、中心から3cmの位置になってしまっていて、しかも、ど真ん中の縦位置になってしまいましたが、もう生地が残っておらず、良しとしました。

通常縫うときは、裏面からミシンをかけて、ひっくり返しますので、ど真ん中の場合だと前面と後面が対象のものなのであまり考える必要はないですが、真ん中より1cm下で出来上がるようにということは、裏から見ると真ん中より1cm上に下図を描かなければなりません。

このあたりが、間違いやすいというか、私も最初意識しておらず、失敗しました(^_^;)。

どうぞ、ご注意くださいね。

もう1点の自主レビューとしては、3cmx12cmで作ってしまいましたが、もっとずれた時の柔軟性を持たせ、4cmx15cmなどと、くり抜きの枠を広げておいた方が、後々使いやすいです。

曖昧なので、もしかして、まだまだ徹底研究が足りないのかもしれません。

どのみち、おおい布で口をふさぐような形に作りますから、穴が大きいからと言ってホコリの心配もないですので、柔軟性のある大き目のくり抜きは1つ成功の工夫かも。

では、YOUTUBE動画貼りますので、どうぞご覧くださいね。15分ほどあります。

あとがき

今回実は一番時間がかかったのが最初の解体と、間違えて2回ほどやり直してほどく取っ手くり抜き部分の作業だったということです。

作るという作業より、ほどくという作業の方が当然スピードが弱まりますので、時間がかかります。

ミシンカバーも当初のものが破れたら、布で自分の好きな柄や色のものにするとより愛着がわきます。

ミシンは特に、どこかへしまい込んで視界から消え去るという配置よりは、重いものであるし、あまり運ばなくてもすぐ使えるように、そのまま目に付くところに置いているのが常であることが多いでしょう。

そうすると、インテリア映えする柄とか、お気に入りの柄であると、見るたびに気持ちが良いです(^-^)。

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パッチワークは自分が作り上げる柄である♪、4種のパッチワーク柄を配したショルダーバッグ作りの記録【7】【8】

4種類の柄違いのパッチワーク

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私自身が、凹凸感のある生地が好きなのですが、このたび、凹凸感ある生地、名前がアムンゼンという生地で、表面にぶつぶつがあるのがとてもシックなこちらを、パッチワーク柄にして、ミニショルダーバッグにお作り致しました。

アムンゼンという生地の美しさ

そもそも、今回のベースとなるアムンゼンという生地。名前の由来は、あの南極探検隊のアムンゼン様の探検の成功からだそうです。

結構昔からある生地の中では定番の生地です。

ポリエステル100%で、表面のぶつぶつが特徴。織り方としては、「梨地織」に属するのだそうです。

アムンゼン生地・・・チャコールグレー色です。地味でネズミさんみたいですが、とても美しい生地です。無地を華やかにしてくれるこの凹凸感ある表面、そして、今回のパッチワークでもっと華やかになる様子をお楽しみくださいませ(^-^)。

アムンゼンとしてはめずらしい肉厚なのが今回の使用生地ならではの特徴です。とてもふんわりしています。

パッチワークの製作過程

アムンゼンの生地から、いったいどのようにパッチワークができていくかを写真で簡単にお伝えしたいと思います。

①まず、アムンゼン生地を型紙にあてて、長方形の形にカットします。(10枚)

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
①生地をカット

②生地に風合いやコシ、張りを出すための目的で、薄い接着芯を貼ります。

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
②薄芯を貼る

10枚分を1枚1枚薄芯をカットしてアイロンの熱の力でくっつけます。芯地は接着剤が付いているので、糊の役割をしています。

③芯地が貼られた状態のパーツをミシンでつなぎ合わせます。

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
③ミシンでつなげる

④裏側を両開きに割る

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
④アイロンで割る

⑤表側の溝の両縁をミシンでたたく

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
⑤ミシンでたたく

このミシンで、溝の両脇をたたく作業がパッチワークを美しくするポイントかと思います。

これが実は、なかなかされていないことが多いですが、結構重要で、つなぎ目をより丈夫にし、生地を固めてくれます。

⑥型紙に当ててカットする

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
⑥カットする

ストライプやボーダーであれば、並行や垂直の向きに、この写真は、バイアス柄の場合の写真なので、45度向きに柄が斜めに出るようなカットの向きです。

⑦パッチワークシートの完成

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
⑦シート完成

こんな、過程です。

どうでしょう、結構手間がかかっているでしょう。

私自身が、こういう手間のかかったものが好きなんです。

洋服で例えると、セーターなどでも、凹凸のきいたでこぼこした柄が美しいと感じます。

そのでこぼこ感の素敵さというか、かっこよさをお伝えしたいのがこのたびの同時製作です。

完成品のミニショルダーバッグ4柄を見ましょう

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
4種のパッチワーク柄

こちらでございます。

左から、バイヤス柄、ストライプ柄、ボーダー柄、市松柄です。

遠目でも柄が結構はっきり分かるのは、やはり、溝の両縁をミシンでたたいていることにあるかと思います。

では、ここで、1点1点見てみましょう。

1)市松柄

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
1)市松柄

ミニサイズのショルダーなので、柄が全体には出ませんが、市松柄も幾何学的でとても美しいのではないでしょうか。

裏地には、同じ市松ジャガードの薄グレーの綿/100%生地を合わせました。

2)ボーダー柄

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
2)ボーダー柄

ちょっと幅が狭くて、きゅっとなりがちですが、美しい柄です。

もっと幅が大きいボーダーもありかと思います。この狭い幅は、実際の製作でややごわつきました。裏地は、同じくボーダーです。先染め。

3)スライプ柄

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
3)ストライプ柄

たまに、ストライプ柄は、マルチカラーで見かけるかもしれませんね。

裏地には、意外?な水玉を使いました。水玉は、プリントです。グレーの水玉で粋な感じが出たかな?黒よりも優しくてマイルドです。

4)バイヤス柄

4種のパッチワーク柄がかっこいいミニショルダーバッグが完成
4)バイヤス柄

バイヤス柄は初めて作ってみましたが、結構かっこいいものですね。

裏地には、斜めなイメージでマッチするかと千鳥柄を持ってきました。先染めです。

これらは、入口の開閉がマジックテープなので、わずかに、外側から、ちらりと裏地が見え隠れします。

ですから、裏地も、見せる裏地というような狙いがあります。きっと周りの人はちらりと見える裏地も見るに違いありません。

今回のこの記事は、私の方の調整上、YOUTUBE動画が2本となります。

バイヤスパッチワークを作る場面の1本目と、4種のバッグが出来上がる2本目に分かれます。

どうぞ、よろしければ、2本の動画をご視聴くださいませ(^-^)。

あとがき

はい、というわけで、4種のパッチワーク柄のミニショルダーバッグのご紹介でした。

サイズは、21cm四方程度のミニサイズです。

小さいサイズでしたが、アムンゼンの凹凸ある生地で、更に自分でもパッチワークで柄を出していく重なり方がハンドメイドらしくお作りできたかと思います。

このパッチワークの複数はいろんなバッグにアレンジできると思いますので、何かに利用してみて下さいませ(^-^)。

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