ハンドメイドバッグのレベルを上げるために。。。伝統あるブランド品を見習う研究と技術力アップ対策の例【732】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近よく一流ブランドと呼ばれる伝統あるブランドがいかに数々の研究や技術を高める努力の日々であるかについての本を読ませていただくことで大変刺激を受けております。

そのレベルには到底かなうものでもありませんが、その現在の輝かしい地位に甘んずることなく、ひそかに努力をされていることを知り大変驚きました。

甘んじていては企業存続にかかわるわけで、いつ座を奪われるかも分からない熾烈な他の伝統ある一流ブランドとの競争の最中(さなか)におられるわけでもっともなことのようですが。

私のようなプチ業者が習うことがあるとすれば、そのこだわりの徹底ぶりとか、とことんまでの研究が当たり前であるというような姿勢です。

結果あっと感嘆の声が出てしまうような素晴らしい作りのお品を完成させていきます。

今回は、当picturesqueの(ピクチャレスク)のハンドメイドバッグの技術を高めるべく、私が拘っている部分を1つご紹介したいと思います。

一目見て、あっと言わせるような美しさのある部分を目指す箇所:4連ステッチ

ハンドメイドバッグの取っ手や支柱に使う4連ステッチの技術:いかに等間隔に針目を美しく仕上げるかがポイント

この4連ステッチの取っ手は、かなり初期のころから取り入れています。

一番最初の芯地も何も入れないペライチな袋物だったころからの発展として、まずは接着芯である薄芯を全面に貼り、中にもソフト厚芯などを入れて取っ手の貫禄や持ち心地を高めるものになっていきました。

そのステッチの綺麗さ1つとってみても、まずは幅が均等であることの美しさ、美しいためには適切な糸調子であるべきでいくつかの細かな徹底した追求の末に技術が生まれるかと思います。

写真のようになったのはごく最近の事で、かつては、幅が不統一、縫い線も脱線してしまうこともありました。

脱線しがちな方というのが写真でいう右下の側です。

このタイプは「わ」で作りますので、わの重なった方が上下がきちんと重なっていないのに縫うと、反対側にステッチが行き届かず脱線したりするということになります。

脱線しないように縫うだけでなく、それ以前のアイロンがけの折り線付けの段階での徹底も関連してくるのです。

そういった流れ作業ではあるけれども細かな作業の集まりが1つの技術となって結果美しくきらりと光る独自の特徴にまで行けるかと思います。

そして、4連である理由も、その幅では一番綺麗に映るのが4本であることからそうしています。

徹底的とか、拘りとか口では言いますが、実際にどこまでの追求であるのかどうかは出来上がりがその答えを教えてくれるというとでも言いましょうか。

その辺りは、こちらの製造側以上に、お品を選ぶ購入者様側の目というのが鋭いもので、ちゃんと手間をかけてあるものかどうかは 結構見抜かれます。

とても厳しい目をお客様は持っていらっしゃるのです。

¥5,000以上のお品を販売しようとすると、すでにそういった点が物を言います。

¥3,000台は、格安の量産のお品でかわいいのが多くあるので、そこを超えていかねばなりません。

あとがき

ということで、今回は、技術を高める例として、長年お作りしてきました取っ手のステッチを例にとってみました。

とは言え、この4連もすべて線を引かずして等間隔にしていくわけなので、まだまだといったことを思う時もあります。

偏って幅が均一でないこともしばしば。。

今後ももっと徹底的するべき部分は残っているかと思います。

難しい部分だと言われている箇所こそ、技術の見せ所、そういう点を特に訓練と研究で美しく見せることをしていきたいと思っています。

なかなかやりにくい所を綺麗にやれる技術というのは、突出できるチャンスであるとも言えそうです。

<出会い>マニッシュなファッションテイストの1つとして。。。PT850製Y字ネックレス【722】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、エレガントながら、メンズライクなネックレスをご紹介したいと思います。

個性あるY字ネックレス

Y字ネックレスというのは、メンズ分野では一時期流行がありました。

天然石ブーム辺りに、クロスチャームを先に吊り下げた小粒の天然石のY字ネックレス。

某ミュージシャンさんにあこがれてメンズ分野で沸いている様子でした。

私も、2015年あたりだったかに、メンズ用にいくつかロックテイスト感をと思い製作。

そして、メンズの方々にご購入いただいたことがあります。

そのコメントの中で、アマチュアミュージシャンかインディーズの方が、ステージで利用するとおっしゃってくださいました。

ギターを弾きながら、リズムに合わせてネックレスがゆらゆら踊る姿を想像してにんまりとした記憶があります。

このマニッシュな感じのY字ネックレスをかっこよく、女性のパンツスタイルなどにと思い、チョイス致しました、PT850製のお品です。

まずは、Y字フォルムを見ていただきます。こんな風に遠目からは目に映ります。
PT850製のY字ネックレス:近づくとこのような感じのしっかりしたチェーンのお品です。チェーン1本は2mm厚。なかなかのボリュームです。長さは先端で72cm。Y字路の地点までは60cmです。

この松の木の幹のようなチェーンが最近注目しています種類になります。

基本的な呼び名がないのでしょう、販売業者様が独自に作られている呼び名がそれぞれあるようです。

私だと、松の木の幹などと想像してしまいます。

Y字以外には特に何かモチーフがあるわけではないこのネックレスこそが、クセのある形の他のリングやブレスのアイテムと合わせやすいと考えています。

あとがき

何もパンツルックだけに限らず、このY字のV部分との重なりを意識したV字の襟のお洋服にはよく合うかと思います。

今までに登場していないタイプで随分と心躍りました(^o^)丿。

ロックミシンの始末を袋の内側で視界から隠す方法【716】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末は、裏返しの袋物にとってはいろいろ工夫する機会が多いものです。

かつて、某一流ブランドポーチの縫い代が何も始末をしていなくてそのままであったことに、とても納得できず、そのままひっくり返して、出来上がりのまま家庭用ロックミシンをかけたことがあります。

危うくて危うくて、使うにあたって安心できない不安定な心持ちになるような仕立てでした。

量産品ということでああいった作りのお品を入れ込んでいるのか、それでも納得できるものではありませんでした。

それを手を加えてリフォームすることを拒むなんて本当に矛盾です。

そのポーチは仕事用のペンシルケースに使っていまして、毎日使っているので、そのロックの効果は非常に大きいです。

そのリフォームをしなければとっくにパンクしているところです。

縫い代も5mm弱といった際どいものでした。

ロックのおかげで購入後約20年程になるところですが、現在も良好でお気に入りのペンケースです。

そんな感じで、縫い代始末にはうるさい私picturesqueが、そういった体験からの教訓を、自分のハンドメイドに活かすということもしています。

今回は、ロック始末をするだけではなく、さらにそこから発展的に、視界に映る美しさを追求した仕立てをご紹介したいと思います。

巾着袋が一重仕立ての場合のサイドの縫い代の始末の例

一重仕立ての巾着袋を作る途中で縫い代の始末が出てきます。

裏地付きというのがいかに製作しやすく、縫い代が隠しやすいものかをかみしめます。

こういった一重仕立ての分厚い生地で作る場合に縫い代が丸見えです。

そこで、まずは、最初から四角いパーツの四方にロックミシンをかけてあります。

それでも、袋の中をのぞいた時にロックミシンが丸見えでは、高級感が半減します。

その先の、それ以上に一歩も二歩も踏み出した更なる仕立てに移ります。

両端部分の拡大写真です。地縫いの後両割れにアイロンで折り、更に、縫い代15mm分の半分の7.5mm程を内側にアイロンで折り、片方ずつ真ん中にステッチを入れます。その真ん中がおよそロックミシンの幅の右端に当たるので見た目が綺麗。こうした後再びアイロンでクセを付けると落ち着きます。そして、袋の中をのぞいた時に下のような見かけになります。↓
視界には、ロックミシンは映りません。裏側に隠しこんであるからです。中に物を入れたときに擦れて、ロックがほつける可能性を極めて低くしています。内側で守られているといった感じです。

あとがき

今回のようなこのロック始末の仕立て1つにしても、美学がそっと入れ込んであるのです。

こんな風にしていろんな箇所、いろんな商品に、技術とか哲学を入れていこうと日々思案しながらの製作になります。

一度、そんな目で細かい箇所を見ていただくと、一流ブランドとして現在も君臨のブランドさん達がなぜあのような座をキープできているのか、なぜ継続して広く人々に注目されているのかということの裏にある驚くような研究と努力が理解できるかもしれません。

私もそういったことにここ最近特に注目し始めておりまして、早速自分の製作にもわずかながら参考にさせていただいております。

真似をしたり、コピーしたりということがいかに表面的で実りのないものかということの良き学びにもなります。

本当に必要な時だけでいい、ロックミシンの相応しい用途【707】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この1つ前の記事【706】では、ロックミシンの針の交換の時のポイントをご紹介しました。

何しろ私が針の交換だけに時間をかけてしまい、スムーズに行えるコツをお伝えしたかったからです。

今回は、そのロックミシンの用途にスポットを当てたいと思います。

むやみにロックミシンをかけるのも糸をたくさん使うので無駄な使い方はせず、本当に必要な時だけの最低限の利用をお勧めしたいと思っています。

ロックミシンを使って効果がある時、どうしても使う必要がある時

ロックミシンはできるだけ使わない方がミシンをいちいち交換する必要が無くて時間がかからないのですが、それでも必要な時というのがあります。

大きくまとめるとそれは、「一重仕立ての時」ということになります。

裏地付きのハンドメイドバッグでは、ロックミシンは全く必要としません。

一重仕立てですが、ロックミシンは一切使わず縫い代を完全に隠す方法で出来上がるエコバッグ、「切餅:きりもち」

私がお作りしています、ハンドメイドバッグ1つのデザインの中に、一重仕立てのエコバッグ「切餅:切餅」というのがあります。

このデザインでさえも、ロックを一切せずに、三つ折りなどで仕上げる工夫をして現在に至ります。

では、どのような時に実際に私がロック始末を利用したのかです。

貼り付けポケットなどの一重仕立ての時にロックが必要だなあと思いました。
1折りだけしてこのまま縫い付け、更に内側にもう1本縫い線を入れることでロック始末さえも隠れます。

このポケットもロック始末無しでも可能です。

しかしながら、補強という点も考えると、見えなくなる分部ではありますが、ロック始末をしています。

ズボンのサイドのラインをテーパード風に削った時のリフォームの時にどうしてもロックミシンが必要でした。正直洋服はロックミシンがないとキツイですね。

とこんな感じで、一重仕立て、主に洋服に関してはロックミシンがけは、必須作業だと言えますね。

あとがき

むやみやたらにロックミシンを使うのも手間をかけすぎて作業がはかどりません。

必要最低限で良いかと思います。

けれど持っていないよりも、持っていた方が縫い代始末に関しては丁寧な補強の役割も果たしてくれる良きパートナーです(^-^)。

ロックミシンで初の針の交換をした時の学び【706】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ロックミシンを時々使うことがあります。

今回、その途中で針が折れました。

ロックミシンにはそれほど慣れていなく、入手も2020年が初でした。

中古品をメルカリで大特価でお譲りいただきました。

お世話になっているのは、JUKI社製のMO522機種です。

今回、この針の交換に結構時間がかかってしまい、そのことからの針交換がスムーズにできるポイントをお伝えしたいと思います。

何分不慣れでしたので、戸惑いながらの作業だったのです。

ポイントと3点:緩めるネジ、針の向き、試し縫いのチェック

今回針交換をしたロックミシン:JUKI社製MO522機種

複雑なロックミシンの中では、極めて単純で分かりやすいとされているモデルのようです。

では、針交換の部分にスポットライトを当てた写真に移りますね。

この指の位置に針が設置されています。針を外す時には、指のすぐ上のマイナスドライバーで緩めるネジと、左サイドのプラスドライバーで緩めるネジがあります。

折れても、残りの部分が本体にまだ設置した状態なので、それを外します。

針を外すのは、手前のマイナスドライバーのネジ、同じ場所に設置されている糸通し(指で触っているパーツ)を外すのは左サイドのプラスドライバーのネジです。

これらは完全に外さずとも、緩めるだけで交換できます。

手前のマイナスネジは緩め足りないと針が奥まで行かないのでそこは注意です。

次に針の向きです。

専用の針を必ず選ばないと故障の原因。この場合は、HAx1という針(家庭用)の14番針です。
針の裏側はペタンコです。このペタンコが設置する時に向こう側向き(前後の後の方)が正しい位置です。

針を見ると裏側がペタンコなので、比較的分かりやすいです。

このペタンコを奥側へ向けて設置します。

ストレートのミシンのTL25などは、溝が右側という向きだったりするので、少し違いますが、単純なので分かりやすいです。

針を設置する前にプラスネジをゆるめた糸通しが少し邪魔なので、ぶらぶらしているのを奥の方へ移動して追いやることができます。そして、針を先ほどの向きで設置して、マイナスネジを閉めます。

きちんと針を奥まで埋め込みます。ここが取説にも書かれているポイントです。

そして、マイナスネジを絞め、プラスネジを絞めます。

で、ここで、私が今回手こずったのが、針が折れた時などに、はずみで糸が本来の穴に正しく通っていなかったりしていたのに確認せずに試し縫いをしてみたら、ループがちっとも出来上がりませんでした。

ロックミシンはストレートミシンと違って、布を当てずしても、空縫いで試し縫いができます。

糸がループを作らなければロックになっていきません。

そこで原因を調べます。

結果は、機種が書いてあるカバーの中の糸通しが変な位置に通っていたということでした。

そして、直して再び試し縫い。

綺麗な糸ループができましたので、正常です。

こんな感じで、ロックミシンは少しのはずみで糸が外れやすかったり変なところに引っかかったりするもののようです。

よって、こんな感じで試し縫いの前に糸の通りを目で確認ということが良いという学びが得られました。

あとがき

以前に家庭用ミシンに付いている拡充機能の中のバラエティー豊かなステッチの中にロック始末がありました。

それに比べると、ロック始末専用のミシンはとても縫い目が整って美しいです。

布をフルに糸が覆う感じになります。

次回の記事では、ロックミシンを使う用途のご紹介です。

合わせてそちらの記事もよろしければどうぞ(^-^)。

<出会い>みんなが持っているメジャーなデザインでない有名ブランドのリングの価値【699】

まえがき

今回は、珍しく、シルバー925のリングのあっ!と心躍ったお品に出会いまして、ご紹介したいと思います。

ティファニーには、数多くのハートモチーフがありますが、老若男女総合して、「オープンハート」はまず有名です。

そして、その逆の「クローズハート」、「ラビングハート」など、一筆書きの単純なハートというマークであるにもかかわらず、それぞれパワフルな、象徴的なデザインであることが素晴らしいです。

ご紹介しますのは、その陰に隠れたような、私も知らなかったひっそりと存在していたようなハートモチーフの素敵なリングです。

名前は、「クラウンオブハート」、整ったハートが逆に新鮮

「クラウンオブハート」というリングのようです。

私も全く知りませんでした。「パロマピカソ」さんがデザイナーのようですね。

925製クラウンオブハートのリング(ティファニー)
サイズは、約12.5号、幅広平打ち透かしリング。

いかにもティファニーっぽい感じがなくて、逆に価値を感じます

この価値というのは、みんながよく持っているリングということではないという価値です。

レアとか希少とかそんなイメージ。

これでもかとぎっしりと並び、巾広でボリュームもあるダイナミックなデザインだと思いました。

あとがき

価値観についいてですが、ぱっと見て、このブランドだと分かるお品が価値があると思うのか、パッと見て象徴的ではないお品なのだが、よく見るとブランドの刻印が見つかるというお品が価値があるのか分かれるところです。

当picturesqueのレンタルジュエリーのテイストとして、レアもの、1点物を意識したアイテムを集めているということからは、今回のようなメジャーではないデザインの方がテイストに合いました(^-^)。

黒生地製作の入り口、2種の黒いエコバッグ「切餅」の完成レビュー【691】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2種の黒生地で2点のエコバッグが完成致しました。

今回は、そのレビューの記事となります。

改良点の効果-緻密な4本ステッチが強固になった件

今回から、ステッチの数を1本増やしましたことが、緻密な縫いになったようです。

こんな風に4本のステッチをいかに等間隔に仕上げるかが課題です。3本を4本にしたことで間隔が狭まり支柱が強固になりました。
4本ステッチへの変更はここにも効果を発揮しています。やはり3本の時より強固で、そこをより丈夫にしてくれる見通しです。

このバッグの容量のすごさ

容量はかなりのものです。バスタオルを4本ご用意しましても、まだまだ余裕が。。

バスタオル4本を横向きに入れてもまだ上の方が余ります。<サイズ>縦39cmx横35cmxマチ18cm。

これだけの容量があるのですがある程度たためますので、出張時のサブバッグなど食料品のお買い物目的以外にもご検討いただけそう。

エコバッグと言えども、その言葉に翻弄されたお品ではなく、挑戦状をたたきつけたようなお品であること

エコバッグという言葉に惑わされて、安い、悪いものをお手軽に作るのはあまりに普通です。

やはり、その後の長い目で見たバッグの可能性を夢見ながら、うんと工夫を込めました。

その1つに、ピンタックの4つ角のステッチです。

これがあると、シックな上品な雰囲気が出ます。

簡単に言うとカッコイイテイストというようなものかな。

あとがき

生地は、生地名や混率が不明ですが、左はタオルのようなパイル地で少し伸び縮みするニット的な部分があります。右はオックスフォード織です。左のパイルに比べればうんとプレーンですが、比べる相手によってはオックスフォードも綺麗なまだら模様の織り目であり、良い生地です。

「切餅:きりもち」デザインにはさらにこだわりがありまして、長い支柱を1本仕立てで継ぎ目を作っていないという点です。

用尺が145cm以上要しますので、今回も幅が150cmの生地です。

縦に取ると生地が余り、2点作ろうと考える方向に行き、1点物ではなくなります。

よって、横に支柱のパーツを裁断するので、巾がダブル幅の物でないといけないのです。

この145cm以上の幅の生地の分野は、インテリア・カーテン地の分野になります。

ここから生地をチョイスするわけです。

かわいいプリント生地などは110cm巾あたりのものがほとんどなので自然とインテリア地特有の大人っぽい生地をチョイスすることになります。

エコバッグの支柱のステッチ1本増やしました【688】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、黒生地2種を同時進行で作る、「切餅:きりもち」デザインのエコバッグの製作をお送りします。

今回は完成には至りませんでしたが、1か所、改良点を決めました。

その改良点を中心に進捗度をご紹介する記事になります。

3本ステッチから4本ステッチへ-支柱の太さとのバランス

以前の「切餅」は、3本ステッチでした。

以前の製作品「切餅:きりもち」:3本ステッチでも3本共本体に縫い付けるので十分丈夫な対策ではありましたが、支柱の幅とステッチの綺麗さとのバランスを今回もっと入念に検討しました。
以前のステッチ:技術の点においても、ステッチの幅間に多少ばらつきがあり、この点もここ最近力を入れて均等にする技術を習得中です。

では、変更後の4本ステッチバージョンが今回の製作です。

もとの支柱の幅は全く変えていません。

4本ステッチの支柱:どうでしょう、かなり綺麗になりました。ある程度幅のあるものは、4本ステッチの方が美しいんです♪
2種の生地で同時進行に2点なので、2つありますが、3本ステッチより4本ステッチにしたことで、見た目の美しさと、硬さが出ました。この硬さの方も重要で、エコバッグには接着芯を貼りませんので、生地の重なりとステッチの固定で丈夫くしていくのです。

ということで、美しさと硬さを高める改良が今回の改良の内容となりました。

現在ここまでです。この後、前後パーツを縫い合わせるなどして、組み立てて完成に近づいていきます。

あとがき

おそらく、次回の<製作>ブログでは、完成をご披露できそうです。2点出来上がります。

黒テイストのシックな雰囲気のバッグを今後年末に向けてこんな感じで製作してまいります。

その中のスタートとして割と短い期間で出来上がる今回のデザインを2点同時進行で進めております。

私が腑に落ちたデザインだけに絞り切った5デザインの内の1つの「切餅:きりもち」。

いろんな使い方が実はできるのだということもフィードバッグいただけたら嬉しいです。

ちなみに、私は、以前にボツにしたこのデザインを、メインバッグにさっくり持ち歩くのに使用したり、買い物がたくさんある時に使ったりと、思った以上に活躍の場が多いことを自分で実感。

この、当たり前な平凡さがかえって使いやすいこともあるようですね。

そんなことももっとお伝えできたらと思っております(^-^)。

黒生地2種の調達と、黒ベースの今後のハンドメイドバッグの製作について【686】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

いよいよ2021年、前半と呼ばれるような期間が終わり、年末に向けての後半に入っています。

今年の目標の黒ベースのハンドメイドバッグ製作に着手できていないことに対して、もうまさに今やっていく時だとのタイミングが来たような感じがしています。

ということで、本当は、去年からの残りのカラー物を仕上げてからスタートというのを、その分はもう省略して、黒生地製作をここで始めていきたいと思います。

製作していくデザイン

去年2020年の最後にデザインをしぼったものに名前を付けましたが、その後の2021年で、有難くバッグをご購入いただいた履歴とかその傾向から、廃止するべきだと思うようなデザインが出てきました。

いつ外れるか分からない私の技術の範囲内ではコントロール不可能な金具パーツ使いのデザイン、そしてデザインが自分自身しっかり腑に落ちていなかった、こういうのが受けるのではないかというような考え方をしてしまった浅い考え方をしたデザイン。

このあたりが、結局は、長い目で見てずっと作って行けるものではないということで廃止しました。

残りのほんの5デザインが自分自身がしっかり腑に落ちているものです。

左上から時計回りに、「テリーヌ」「巻き寿司」「餅巾着」「卵焼き」「切餅」。

左上の「テリーヌ」は、ビジネス用に持ち歩く、ブリーフケース型。

時計回りに、「巻き寿司」は、リュックにもなっていて、旅のお供にコンパクトサイズでありながらゆったりと必需品が入るような容量の2WAYバッグ。

同じく、サイズ感は巻き寿司と同じくらいのデザイン違い、「餅巾着」。

こちらもリュックにもハンドバッグにもなります。

そして、「切餅」は、エコバッグ。

一重仕立てでたためるものにしながらも、底部分をかなりデザインを兼ねた補強で強靭に。

そして、最後は、バニティ型の「卵焼き」です。

生地に穴をあけるなどして、少々リスクを伴うような、いつしか外れてしまう留め具を使わない、ミシンの縫いの丈夫さで挑んだデザインばかりです。

しっかりと入り口が閉まるなどの隠れた機能面の工夫もとことんしてきたものが揃っています。

そして、黒生地に入っていくにあたって、最初に、右下の「切餅」デザインのエコバッグを2点製作していこうと思っています。

右上のプレーンな生地(黒色)と左下の黒のパイル地です。2種の違う素材で同じデザインを見比べるのが面白そうです(^-^)。この2生地で「切餅」製作からスタートしてまいります。

あとがき

というわけで、黒い生地に特化した製作を始めてまいります。

ただ、裏地は鮮やかな柄のビビッドな色をチョイスすることもあるので、コントラストが楽しみですね(^-^)。

ファスナーの先端にカバーする別布タブの生地が横からはみ出さないテクニック【679】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

よく、私は、自分のバッグのデザインのファスナー使いの部分にファスナーの先端を、カバーと固定を兼ねて、タブを付けます。

このタブが、幾重かに重なって丈夫なものになるわけですが、折りたたんでいく途中で生地が横からはみ出すことになってしまいます。

このはみだしを解消すべく、考え出した縫い留めのテクニックがございまして、これを今回ご紹介したいと思います。

私が使う場面以外でも応用が効きます。

美しく作るために生地をきちんと重ねる意識

このように、縦に真ん中に向かって両端をくるみ込むアイロンをかけます。早速ながら、この1度目の折りの時に真ん中を橋渡るように、橋から数ミリにわたり、行って帰るというミシンの二重ステッチで固定。もうこれで真ん中が開きません。
この縫い目が隠れていく様子を注視していただきたい。次に、真ん中で横向きに折ります。子の折りも先ほどの縫い留めでやりやすくなっています。
さらに、真ん中へ向かって横向きに上下から折り込みます。ここで、先ほどの縫い留めステッチが完全に真ん中に隠れましたね。
こうして、ファスナーにかぶせて、ステッチで固定してファスナーカバーというか、ファスナータブが完成です。横サイドからの生地のはみ出しが解消されています。
サイドに注目してみるとミルフィーユのようにきれいに重なっています。生地の先端がはみ出していないですね。この縫い留めの大きな効果です。

今回のステッチはほどこすのとしないのとでかなり大きな出来栄えの違いが出ます。

美しく仕上げるための隠れた技(わざ)と言えますね。

あとがき

我流ではありますが、ちょっとしたテクニックなどの効果が出たときにはご紹介してまいりたいと思います。

多くの人々がハンドメイドをしておられる、そのような中で特に、やり方の本などには書いていないようなニッチな部分でも、掘り起こしてみると結構な効果だったりすることがまだまだ眠っているのかもしれません。

そして、これまでの経験でも思うのは、お洋服の仕立ての手法がバッグに活きることもとても多いです。

よって、ハンドメイドバッグを作っている人の参考も良いかもしれませんが、むしろ少し違う分野、時には、建築など、業界の違うところからヒントをいただくこともあるのかもしれません。