ゴールドラメの内側が花柄のハンドメイドリュックの完成レビュー【755】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインのリュックが1点完成しました。

前回のグレー色のメッシュに引き続いて、今回もメッシュシリーズを続行しています。

色や生地の種類が変わり、ゴールドが今回の特徴です。

そして、表面に凹凸感あるピケみたいな織柄が大変楽しいリュックになりました。

完成レビューしてみます。

「餅巾着」:<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm

素材の硬さが貫禄になっているようです。

なかなか写真ではゴールドが際立ちませんが、そういう生地ですね。凹凸があるので、半分くらいへこんだ部分に隠れるのかなあなんて思います。

<表地>生地名不明(メッシュ生地)、混率不明(おそらくナイロン/100%とのこと)、日本製。
生地のごわつきがいい具合に影響して、リュックのショルダーなどもポンと浮きます。とても立体感が感じられる後ろ姿。。というか、こちらが背負うと背中に当たる部分ですね。
上から見た写真です。巾着がいかにセキュリティー性が弱いかが隙間で分かります。その工夫が内部にほどこされます↓。
巾着ひもが二重ですが、太い方が本体のサイドのメインリボン。細い方は、内部に設置の巾着袋のお部屋の巾着ひもです。これらの大花柄の裏地は、生地名が不明なのですが、綿/100%に撥水がかかっている生地です。原産国が不明ですが、海外のお品とのこと。異国情緒あふれた花柄です。ラメも入っていて、表地によく合います。
まず、メインリボンをほどくと、こうして、内部に設置した二重仕立ての巾着袋の黒色がのぞきます。この状態でも、巾着の中に入っているものが守られます。
巾着ひもをほどきました。内側の暗いお部屋の中に大切な物を収納できます。この巾着袋は、マチ部分で縫い付けしてあり、本体と一体化していますが、底などは縫い付けていないので、底にすき間があり、お部屋になっています。ここを隠し部屋にも可能です。ちなみに、底には底板が設置。内蔵なので、底の隠し部屋にもい底板が見えることはない更なる内蔵です。とてもいろんなお部屋が多いタイプです。

型紙修正があった件

今回、何度目かの製作をこの餅巾着でしていますが、それでも、型紙修正がありました。

今後用ということで今回までは前のままでいきましたが、今後変えた部分をご紹介。

このフラップのパーツの根っこの部分が縫い代がやや短くて大変縫いにくくなっています。一般的な分量はとってあるのですが、丁度縫いにくくなっているような分量のようでした。
よって、もっと深く入れ込むように2.5cm長さをアップ。今後その作り方で効果をまたレビューしてまいりますね(^-^)。

こういう箇所っていろいろ混み合ってやりにくいですし、縫い閉じる時に難関の箇所などと考えます。

それをこのパーツの長さの短さが更に困難にしていることが今回分かりました。1.5cmで縫い代を折り曲げる時にすべって、スポンと抜けるような懸念があり、それを意識するあまり縫い線がやや曲がります。

この浅い根っこの部分を2.5cm長くして、深く入れ込むことで抜ける心配をなくし、作業をやりやすく、綺麗に仕上げる目的です。

あとがき

まだまだメッシュ素材が控えています。

こんな感じで、次回もメッシュ素材のまた違う種類の生地で作る「餅巾着」をお楽しみにどうぞ(^-^)。

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バッグの当て芯の余分な部分をハサミでカットする時の注意点【754】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事の1つ前の記事【753】では、バッグの完成では見ることのない隠れた部分で機能する、「当て芯」の設置の様子などをご紹介しました。

今回は、その当て芯の設置の段階の中で、ハサミを使う部分の注意点です。

余ったハード薄芯を立ててハサミを使うのが良い理由

まず早速ながら、このように当て芯を裏面に当てて表面からフラップポケットを縫います。
↑上の写真の縫い線は、この表面でいうと、ポケットの袋の部分のコの字の部分の二度縫い。
そして、フラップのてっぺんの横線の二度縫いです。
こんな感じで、まずは、縫い線を折り曲げて、ハード薄芯を立てて、ハサミをスーッと横へ滑らせていきます。ここで使うハサミは、生地をカットする時のハサミとは別のハサミをお勧め。
こういった不織布は、早くハサミが切れなくなってしまうんです。
下の生地を切ってしまわないように立てて浮かせてカットするのが重要ポイントとなります。
内側の袋に当たる部分は必要が無いのでカット。
バッグ全体が余計な芯地により重くなってしまう原因になることと、当てただけでもごわごわするので、ポケットの柔軟性が不足して硬く感じてしまうのです
。結局、最低限に必要な部分のみを残すということになります。
この写真のような真ん中の部分は、ハード薄芯を立てることができませんが、浮かせて、滑らせてカットするのが安全です。とにかく大切な本体である生地に穴などあけぬよう。。
補強の目的で貼った当て芯の出来上がりは、こういった枠のようなものになりました。上の横線とコの字の間にすき間があるので、本来2パーツに分かれるところですが、これを一気にやってしまえる効率を考え、1枚の大きな長方形の当て芯を当てて、後でカットするという方法をとっています。
表面から見ると、裏がこうなっているなんてなかなか想像できないですよね。貴重な製作場面だと思います。

当て芯の型紙がおおまかな長方形な理由

どんな形であれ、当て芯する時に、その部分に忠実過ぎるパーツにあらかじめカットしてしまうと、きちんと当てはめなければならないことに集中せねばならず、本来の表面の縫いがずれたり、位置が分からなくなったりで悪影響です。

よって、それほど向きというのが関係のない不織布のメリットとして、極端には、ゆがんで斜めに当ててもできるという点が事前にカットしない理由です。

ただ、あまりに異形の形のパーツを当て芯とすると、これもまた、目の錯覚から、歪みの原因になることが過去に経験済です。

適当にカットして当て芯をしていたら、正しい向きが分からなくなってしまったことがあります。

なので、まっすぐに綺麗に仕立て上がげるためには、当て芯自体も専用の型紙によって「粗裁ち:あらだち」をするという、粗いものなのに、きちんと型紙を用意する少し面白い矛盾を行っています。

あとがき

もう1つ、ハード厚芯というのがありますが、これは、取っ手などの重くずっしりと支えるような、より強度が求められる部分に補強します。

ハード厚芯は1mmくらいの厚みがあり、こちらはハード薄芯との差が歴然です。

ポケットはそれほど重いものを入れたりしないことで、バッグ全体のの重さの軽減からもわざわざ厚芯の方でなくとも十分薄芯のタイプの方で役割が果たせるというミニマムな考え方で使い分けています。

出来上がってしまうと見ることのないこういった裏側の部分。

多くは、縁の下の力持ちといった機能になりますね。

出来上がると目に映らないハンドメイドバッグの隠れた機能のご紹介【753】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグを製作+ネット販売(ヤフオク・creema)させていただいております。

商品に完成した状態を眺めるよりも、バッグはもう少しパーツが多いと言えます。

想像よりもちょっと手が込んであるのですね。

それは、バッグが宙に吊り下げて持つものであることから、強度の面での工夫が必要になるからです。

当たり前のことなのですが、意外と単純に感じるのは、表に出る部分だけを見る機会しかないからであるかと言えます。

今回は、製造者である私がお伝えできることとして、その途中の製作段階でしか見られない、補強用の当て芯の場所とか使われ方にスポットを当ててみました。

現在製作中の「餅巾着」デザインでのリアルな場面ですので、後の記事アップでこの完成品がご覧いただけるのも、より面白いかと考えました。

ハード厚芯とハード薄芯について

顔みたいな配置の右上がハード厚芯、薄く透けている方の2パーツの左下がハード薄芯です。

ハード厚芯(あつじん)というのは、暑さが1mmほどある硬いものです。

このパーツが大きいとそこそこの重みになるので、やはり余分な部分は後でカットして最小限のサイズにします。

最初からぎりぎりのサイズにすると縫い目のゆがみや位置のずれに影響するので、型紙としては正方形や長方形のざっくりとしたいく周りか大きいサイズを当てて表側から本パーツである取っ手カバーやDカンカバーを縫い付けます。

そして、縫い終わったら、裏を見て、余計な部分を綺麗にカットします。

このカットもあまりに粗いと表から透けて見える場合もあるので、見えないところも細やかな作業をしていきます。

カットの際のはさみは、くれぐれも生地を切らないように芯地を立ててはさみを当てるなどのコツがありますが、また違う時にご紹介しますね。

次に、ハード薄芯の方ですが、こちらは、取っ手などのより重い力がかかる場所よりは軽い、内側のポケットに主に使っています。

わざわざハード厚芯を使うと、バッグ全体が重くなる要因になるので、必要な軽さの薄い方の芯地で良いとの判断です。

それでも、ポケットをそのまま縫い付けるよりも、本体生地への負担が少なく、長い目で見てバッグが長持ちです。

こちらは、隠しポケットの入り口のポストのような口に当てる芯です。紳士服のポケットの片玉縁(かたたまぶち)という比翼のようなものが付いたポケットと同じような作りです。こんな風に裏地の裏面に当て、ここへシャープペンシルでボックス状に作図して、表面側から向こう布と共に縫い付けます。

完全に隠れてしまう部分ですが、実は、隠しポケットが綺麗に出来上がるための立役者的な存在でもあるので、このハード薄芯を使うか使わないかの違いは出来栄えにも影響するみたいです。

一度、比べた分かりやすい写真などをいずれお見せしたいと思います。

こういったパーツも、専用に型紙を作っています。

なぜかというと、適当では、歪みの原因になります。

目の錯覚で、斜めのものを当ててしまうと、斜めにつられて縫ってしまうというような感じです。

これは経験からひしと感じたことで、その後、芯地だけの為の型紙もすべてのパーツに持つことに切り替えまして、その後出来栄えグッドになりました(^o^)丿。

こちらの大きい方のハード薄芯は、フラップポケットの方に使います。このように大きい理由は、フラップポケットの袋のコの字部分、そして、フラップの水平の部分を補強の目的を1枚で2か所の部分を当て芯するために大きくしてあります。

別々に2段階に作業するより、こうして、1枚で一気に行った方が効率が良いですものね。

その他の見えない部分の材料はあるのか

実は、今回は、芯地のみご紹介させていただいたのですが、伸び止めテープも使っています。

伸び止めテープは少し芯地に役割が似ていまして、補強とハリコシを出すということです。

その名の通り、伸びがちな生地の横向き(引っ張ると織物でもわずかに伸びます)を固定してくれる役割があります。

ポケットの入り口ラインなどが、伸び止めテープによってうねりが解消され、びしっとなります。

この写真は、今回の裏地ではないですが、隠しポケットの例としてここにアップしました。この隠しポケットの入り口の比翼みたいな部分に伸び止めテープ(9mm巾)を貼っています。もともと接着芯である薄芯を貼ってあるところへ更に伸び止めテープです。特に薄手の生地などであると目で見ても劇的な効果が感じられますし、手で触るととてもビシッとしていて気持ちが良いです。

あとがき

バッグというのは、随分隠れた部分の内蔵箇所が多いものです。

これをどうご理解いただくかというのが、もう、今はこういった発信しかありません。

出来上がってしまえば、何ら他のバッグに紛れてしまいますので、この細かい部分が分かることはなかなかないです。

今後の私の頑張りがあるとすれば、一目見てもキラリと光るようなお仕立てですので、こういった効果を写真で見ただけでも「何か違うな。。」くらいは感じてもらえるようにすることですね(^_^;)。

元は同じサイズの型紙なのにその出来上がりが随分と違う2種のパーツのご紹介【751】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、あるユニークな部分にスポットを当てたご紹介です。

小さなパーツなのですが、2種違う出来上がりのものがありますが、元は同じ型紙からできたものであるということです。

どうぞお楽しみ下さいませ(^-^)。

作りが違う別物になった2種のタブは元が同じ型紙である面白味

それぞれの出来上がりパーツの横に置いてあるのが型紙。2種が縦7.5cmx横5cmの全く同じ型紙ですね。けれども完成のパーツの大きさとか縫い目がそれぞれ違ったものになっています。

1つは、入り口の留め具のDカン、ナスカンにそれぞれ1枚ずつ使う縦7.5cmx横5cmの型紙です。

三つ折りで真ん中に2列ステッチが走ります。

もう1つは、リボン紐の先カンとして使用するタブのようなもの。

こちらは、二つ折りを縦横していった結果紐先をくるみ込む役割のパーツに出来上がります。

指にひっかかることで使いやすかったり、デザインも兼ねています。

こちらは、ステッチがコの字型の二度縫いです。

元の型紙は、こちらも縦7.5cmx横5cmです。

全く同じ型紙ですが、あえて、用途によって2種の型紙に分けました。

見えない部分の型紙というのも随分ある件

今回のデザインはバッグの出来上がりにまた、あらためて記事でアップします。

随分とパーツの多いデザインになります。

写真のようにシールで表記をしていかないとどの部分の型紙かが混乱しそうです。

機能のたくさんあるバッグは型紙の数も多いのかもしれません。

最近読んだバッグ関係の本にも、人が想像する以上にバッグのパーツは多いものであるという内容の記載がありました。

いかに隠れた部分などにもパーツが存在しているかということですね。

表に見える部分のみが機能であるだけではないことが面白い点で、隠しポケットの袋などは、必ずポケットの機能としては必要ながら、表にはあまり映りません。

あとは、当て芯なども、型紙を最近は作っていますので、当て芯だけのパーツでも3-4枚型紙があるというものです。

当て芯も商品の長持ちには意味ある機能です。

お客様というのは、当て芯が中にほどこされているのかどうかなんて見た目で分かるものではありません。

この隠れた部分の工夫をお伝えするには、作り手である製造者が自ら発信していくしかありません。

中に縫いこまれてしまえば、何ら、何も当て芯がされていないものと見かけは変わりありません。

けれども、長い目で見た丈夫さというのを追求した機能であることは表に見えているパーツと何ら変わりなく、バッグの価値を考えてやっていることなのです。

あとがき

今回のような、表には一応見えている型紙だけではなく、見えない部分のみの型紙がどんなものがあるかを別の記事でご紹介していけたらと思います。

内部に隠された工夫をお伝えできるチャンスかと思っております(^-^)。

サイズに特徴を入れていくハンドメイドリュックの製作のご紹介【750】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグの製作で、結構重要なポイントとなる点にサイズ感があります。

最初の用途を想像したイメージからの型紙の製図になりますが、分かりやすいのが、入れるものが決まっている場合ですね。

今回の場合、ペットボトル2Lを幾本か入れていく使い方のシーンの目的を中心にしたオーダーを賜りまして、ペットボトル容器を当てながら、再度に更に動かす時の余裕を見た作図による型紙でビッグサイズにお作りしましたリュックです。

リュックも細かいシーンでは取っ手が必要な件

出来上がりサイズは、縦57cmx横39.5cmxマチ17cmほど。パーツによってデニムの反のロットが変えてあり、色の濃淡が最初の時点でも楽しめるお品です。

あまり見かけないリュックですね。

そもそもデニムでリュックは珍しいと思いますので、サイズが思い切ったビッグサイズでさらに特徴を出します。

この写真の上の方をご覧いただきたいのですが、取っ手をお付けしました。

ちょっとしたシーンですが、コンビニなどの支払いのシーンで、お財布を出した時にリュックは降ろします。

その時にお財布の出し入れ時にコンビニのレジ前の台の上に置くにしても、支える時に持ち手があると、変なところをつまんで、あたりが付いたりクセがついたりせずとも、ただ持ち手をつかめば良いわけです。

といった具合にリュックでも取っ手はあった方が良いかと思っております。

裏地の素材について

裏地はこのようなシックなチェック柄を使用しました。

先染めは、高級感がありますね。

表地のカジュアルな綿の素材であるデニムに合わせて、綿/100%のチェックをチョイスしました。

なかなか厚みもあり、デニムとのバランスも良いです。

大人の人が持つデニムに相性の良いような無彩色なチェック柄。。。

デニム素材共にいずれも日本製の生地です。

お仕立ての特徴

今までもずっとこのお仕立てでやってきていますが、こういったファスナーが付くタイプのバッグは、デザインすべてが、基本的には同じ作りです。

表地と裏地の縫い代をあらかじめ隠す、ひっくり返しの板のようなプレートを作り、それを組み立てていく方法です。

よって、縁から裏地が少し覗くという特徴が見られますね。

あとがき

デニムリュックは注意点があります。

ショルダー部分が雨の降り始め、大雨の時であると、洋服に色が移る場合があり、洋服の色の工夫があると良いですね。

天気の良い日は、白のTシャツなどにデニムが爽やかで◎です。

現在2021年というのは、洋服では、ジーンズがいったん大きな流行から下火になったかとお見受けします。

そのかわりにテロンとしたスラックスパンツが浮上のようです。1980年代を新しい形でめぐっているようです。

それでも、大きいくくりとしては、バッグの素材の1つに定番物でデニム素材ってあると良いかと思います。

何しろ丈夫さが売りの素材です(^-^)。

メッシュパンプスの素材で作った巾着リュック、素材が意外にも非常に縫い易かった件【745】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、リュックが1点完成しましたのでご紹介したいと思います。

見どころは、メッシュ素材です。

バッグにメッシュ素材は大変ユニークで、パンプスに一部として、もしくは全面に使われるごわついた素材です。

ごわついているからの良さというものがありまして、なかなか面白いものになりました。

とても意外、メッシュ素材が縫い易かったエピソード

メッシュ素材、ごわついて一見縫いにくそうと思っていましたが、これが、真逆の結果でした。

もしかしたらメッシュの厚みなども関係するのかもしれませんが、今回のメッシュ素材の場合に関してはとても縫い易かったです。

織り目もきちんと付いた場所がまっすぐに出来上がって、びしっとと出来上がるのが特徴です。

生地の重なりもずれにくく、非常に作りやすかったのが意外な驚きでした。

出来上がりのレビューしてみました

さすがに、ハード薄芯は必要ありませんでした。

十分にハリコシがもともとあるので、入れたところで変わらないと言えます。

けれども、接着芯は貼りました。透けないように黒色をチョイス。

接着芯の付きも思いのほか良かったです(^o^)丿。

完成の「餅巾着:もちきんちゃく」:その様相のネーミングです。
どの素材で作ってもこの名前になります。<サイズ>縦27cmx横27cmxマチ11cm。

右側にひょっこり出ているのは、入り口のリボンです。裏地の共布ひもの先に表地のタブで飾ります。

背の部分です。ショルダーは調節可能。取り外してトートバッグオンリーでも使用可能。
中側はこのような構造に。。巾着袋が丸ごと設置。空きの部分の多い巾着型のセキュリティー性の弱さをカバーします。
メイン口のリボンの中には、更に巾着の紐が共布で現れます。メインの入り口のリボンよりももっと幅の狭いスマートな6mm巾程度が巾着ひもに値するものです。既製品のひもを使わない、クチュール仕立てが拘る部分です。
こんな風にミシンで6cm巾の出来上がりの共布ひもへ。

すべての裏地パーツを共布で行うことによって、中の構造を一見分かりにくくし、セキュリティー性を高める効果もあります。

まるで昆虫が植物に擬態化して姿をくらますかのように。。。

あとがき

今回のメッシュ素材の類似素材があと2点ございます。

ここで、連続してメッシュ素材でお作りしていくのがリズムに乗って楽しいかと思いましたので、同素材連続進行を決定。

次はどんなメッシュの素材なのか。。。

そんなあたりにご注目していただいて、次のバッグの完成をお楽しみにどうぞ(^-^)。

ロックミシンを使わずに一重仕立ての巾着袋の縫い代を完全に隠す方法【744】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末。。。これは常に意識することです。

奥ゆかしく、きちんと縫い代が隠されていることはハンドメイドバッグがすっきりと美しく仕上がる、間違いなく1つのポイントになるものであると考えています。

今回は、この縫い代を一重仕立ての巾着袋で完全に隠すというものを、製作途中のリュックの内側に設置の巾着部屋部分の縫製段階を例にご紹介したいと思います。

もともと二重仕立てで設置なのですが、ビンテージ生地であり、入手が不可能、一重仕立てでやらざるを得なくなった状況です。

先に三つ折りをしておくというやり方

二重仕立ての場合、2枚が重なるその中に互いの縫い代が都合よく隠れてくれます。

しかしながら、一重仕立ての場合はそうはいきません。

むしろ一重の方がそのあたりが悩む部分であり、難しい点だと言えます。

マチ以外のすべての縫い代をあらかじめ1枚ずつで三つ折りをします。7.5mmずつがやりやすくコンパクトです。

そうして、通常のように巾着袋を地縫いしていくのです。そうするとこんな感じに。。↓

これは、まだ裏側を写していますが、巾着袋が一重仕立てで縫い代がすっきり隠れたものになりました。

表から見てみますね。まだひもを通していないです。↓

マチ部分の縫い代はこのままで大丈夫です。本体と裏地のマチと一緒に挟み込みますので、この時点では隠さなくて良いのです。

以上のように、先に三つ折りをしておくと、可能なんです。

しかし、地縫いの時に凹凸があり縫いにくいので、ずれやすいのがデメリット。

待ち針でしっかり押さえ、目打ちなども使用して正確にぴったり重なり合う工夫は必要です。

あとがき

この裏地は今回分厚い生地だったので、一重仕立てでも可能でしたが、異例です。

実際、二重仕立てで、中に巾着がツンと立つように設置するもので、基本二重仕立てで今後も行きますが、たまたま生地が不足していた事態がこのような学びの機会をもたらしました。

結局このデザインって、本来の裏地x2枚と巾着袋の裏地は4枚ということで、合計6枚のパーツというものすごい用尺です(^_^;)。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインなのですが、はるかに表地より裏地の用尺が大きいケースです。

完成したらレビューとしてまた記事にアップしますので、この今回の一重仕立ての内側設置の巾着がどのような存在になるのか、是非お楽しみにどうぞ(^-^)。

ハンドメイドバッグのパーツの正八角形の地の目の向きを把握する対策【742】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

織物の生地には、「地の目」というものがあります。

つまり縦の方向を指すものです。

生地の原反(げんたん)を見たことがあるとイメージが湧きやすいのですが、両縁が「耳:みみ」と呼ばれ、人間をイメージした場合に天地の向きの縦に立つ人間の両端に耳が付いているイメージに重なります。

この縦向きというのは、実際に製作においても重要です。

今回は、裁断後にバラバラのパーツになった時に地の目の縦向きを把握する対策を自分自身で製作しながら学びましたので早速お伝えしたいと思います。

特に正方形、丸、多角形な向きが分かりにくいパーツの地の目の把握の対策

バッグの取っ手カバーに使うパーツ:八角形なのですが、ほぼ正八角形なので、パッと見ただけでは向きが時々分からなくなります。

この写真のような正八角形のようなパーツは縦と横の向きが混乱します。

そんな時手で横に引っ張ってみたり、縦に引っ張って見たりして縦横を探ります。

硬い方が縦向きであることが9割型です。

例外が、東南アジアのような国の原産国の生地が、なぜか生地の織り方に特徴があって、柄の向きから見ても縦横が日本製とは逆だったりします。

この話はさておき、硬めの縦向きと分かった時に、印を打ちます。その印がこちら。

裏面に矢印でこのように縦向きを記します。

アパレル業では型紙などにこの矢印がよく使われます。

これで縦横の把握が後の作業では瞬時ですので、スムーズな作業になる1つの貢献です。

あとがき

ちょっとした工夫ですが、私の場合でありますと、縦横の向きを間違えると、凹凸感ある生地なので、横向いているというのが出来上がりを見たときによく目に付きます。

そのような失敗が無いよう、パーツの段階でできることという陰ながらの工夫というのもたいそうなものです(^-^)。

ハンドメイド製作したコスメケースを実際のメイクの場面で使った中での新たな発見【736】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイド製作で「コスメケース」をお作りしています。

主に、ファンデーションケース、シャドウケース、ペンシルケースの3アイテム。

当初から徐々に改良をしていき、いかに使い勝手がよく無駄のないコンパクトな、それでも十分に必要な分が入れられるということを考えながら変化しています。

現在もシャドウケースをデザインを少し変えるところの手前で小休止していますが、いずれ新しいデザインで作っていきます。

その改良途中ではありながら作ったサンプルを実際に自分で使ってみて、その中で新たに発見したことなどをお伝えしますのが今回の記事です。

ポーチ内のケースの位置づけの様子

ブランドのスエード製の大きめのポーチの中にハンドメイドしたケースをこのように入れています。奥にファンデーションケースが、手前の白はペンシルケースです。

私のお作りするコスメケースのターゲットとの人というのが、ブランドが好きな人です。

それは私と同じような似た好みということになりますので、このように私がバレンチノのビンテージのスエードポーチに入れている様子が似たようなシーンが重なる部分の方に響けばと思っています。

ブランド品は高価ですので、コスパ良く長く使いたいと思うものです。

コスメポーチであっても決して安いお品ではないです。

ですから大切に長く使いたいと思うのが自然です。

そうしたところから、作りの良い、高級な内側の部分が汚れないように、直接粉の付いたスポンジや、チップやブラシを入れないというのが長持ちで気持ちよく常に使っていける秘訣。

そうしたことから、布製の、汚れたら洗えばよい素材に一度ケースとして入れて、それをポーチinポーチするという使い方を想定。

実際にメイクをしてみたことからの新たな発見

ペンシルケースの中身:使う順番で並べるとスムーズですね。真ん中の当たりのシャドウチップやシャドウブラシに粉が付いていて、それが、ケースの白い部分に茶色く付きました。これが直接ブランド物のポーチ内に付くと気分が違ってきますね。

気持ちよく使えること→長く使えることにつながるのではないかという私の考え方を込めました。

汚れても、ポーチの内貼りからは守られる、気になれば、定期的に洗えばよい。。

今回の私のブランドポーチなどは、丸洗いしてしまえば、一気に素材が傷みます。

スエードはデリケートでただでさえ傷もつきやすい素材のようですので、そのまま何も手を加えたくない、そんなところへお役に立てればと思いました。

ファンデ、シャドウ、ペンシルケースの存在のもう1つの効果

以前にバラバラで直接ポーチに入れていた時は、シャドウのフィルやファンデーションのフィルが割れたり、探すのに時間がかかりました。

しかし、こうして、布製のケースにふんわりと守られると、存在感が増し、探しやすいということも発見。

特にペンシルケースは、使う順番に並べて収納しておけば、作業がスムーズであり、ガチャガチャ探す手間が省けます。

いろいろ探しているうちに、粉がペンシルの蓋や本体に付いてさらに汚れが広がるという負の連鎖が解消できます。

すっきりと心地よく持てるということに幸せすら感じます♪。

あとがき

YOUTUBEの動画内でも最後にお話させていただきましたが、作り手の製造者というものの責務としては、お客様の手に渡った後の使い方の面にもよく気を利かせ、場面を想定していくことが1つあるかと思います。

そうしたことで、机上の空論のような大きく実際の場面とかけ離れたことを企画してしまうこともなくしていきたいと思っています。

半製品のハンドメイドのお品を汚れなどから守るスカーフを使った収納のスカーフ選びについて【735】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

同時進行で複数のハンドメイド品を製作していく場合などがよくあります。

違うデザインの複数だったり、同じデザインの素材違いだったり。。。

その時に、グループに分けたりなどして、途中の製作段階のまま収納しておくことが多々あります。

ハンドメイド品も1日で作ってしまえるような簡素なものではもはやなくなってまいりまして、日にちをある程度要して完成していくものです。

ただ、あまりに日数がかかることも、実際の販売価格に見合う工数ではないと導けるわけで、速やかに仕上げていくことが望ましいと考えております。

今回は、この途中段階での収納時に利用しております風呂敷代わりのスカーフの選び方の一例です。

大判ながら丈夫で薄手のスカーフが風呂敷よりもグッド

半完成品であるのに細かくたたむのはやはり気になるものです。

できるだけ大きく広げたまま収納できるには、大きなスペースのとれる大判のスカーフがよいですね。

90cm四方近くあるものが良いかと思います。

こうして、支障がない程度で積み重ねて置く場合も。。風呂敷よりも軽くてコンパクトです。

スカーフと聞くと、シルク/100%のイメージがありますが、収納の場合はむしろ、シルクよりもポリエステルの方がしわが寄りにくく、ごわついていることで丈夫です。

装いのアイテムではないので、機能性重視。

それでも、インテリア映えなど好きな柄を選び、薔薇を中心とした花柄が使っていてい気持ちが良いです。

これもかなり何気ないようで結構大きなことです。

あとがき

使っていない収納使い用の大判スカーフは別でストックしています。

ちなみに、一番上の段の写真の小花のカラフルなスカーフは、入手時の面白いエピソードがありまして、同じお品を4点入手しています。

古着屋さん、ネットなどでほぼ同時期に同じものを集めました。それくらい魅力的な使い心地です。

「ジュン」というメーカーの洋服のブランドのものです。これだけたくさんあったということは福袋とかそんな品数の豊富だったものなのでしょうか。。

中古品で4点も見つかるなんて珍しくて、この入手エピソードも同時に価値を感じています(^-^)。