外国人への説明だけにとどまらない、素晴らしい未来を作るためにまず日本の文化を根源から知るための本【1353】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「日本文化の通になる スペイン語を話す人々のための日本事典Ⅰ :遠西啓太 著」を読ませていただきました。

この本の構造そのものがユニーク。

スペイン語圏、もしくはスペイン語を話す人々向けに書かれたものです。

ページの左面はスペイン語。右面は同じ内容を日本語で漢字に読み仮名がふられています。

よく浮かぶイメージとしては、日本語で書かれた本を「訳」という形でスペイン語に直されているというものですが、それとは真逆です。

そこがとても斬新であり、スペイン語を話す人々だけにとどまらず、私達日本人にもご一読をお勧めしたいものでした。

当たり前の日常に目を背けがち、当然のしきたりやならわしこそが外国人を魅了する日本独自の文化

詳しくは本をご一読いただきたいのですが、私達日本人は、右面の日本語をひたすら読んでいくという読み方ができます。

およそ本の半分くらいの短いボリュームの文章量ということに結果なるのですが、その文章はとても魅力的。

これほどの切れ味の良い表現の仕方に読みながら感動し、第三者に自国の文化を説明する場合のヒントにもなります。

その表現の仕方、味わいに関してはこの本の著者様の技術やアイデアの集結だと思います。

日本の文化と日本人の特徴や強味を今後見つけていくことの大切さ

世界情勢が非常にめまぐるしく変化し、自国の主張も大切になってくるのでないかと思います。

意見をはっきり持つことで、強さを示すということはどんな場面においても大切なことだと思います。

そもそもこの日本に生まれついた私達がまずは、日本の文化を知り、その良さを強みに今後良い方向へと向かえることを望みます。

そんな中で一人一人できることを自然に継続していくことが生まれた国を誇りにもつことに繋がると思います。

例えば、自身の事業の事で恐縮ですが、「ハンドメイド文化」ということで考えてみます。

他国でも、アメリカのパッチワークやイギリスのスーツのクラシックな仕立てや良質な素材などそれぞれ持ち備えておられると思います。

ただ、それぞれの特徴は違ったものであるのは当然で、日本の場合だと「作りの丁寧さ、きめ細やかさ」などに特徴があるようです。

細部を細かく見ていくと、どの箇所も丁寧に作られているのが日本製の特徴だと感じます。

一見見た感じの類似品も多く、海外生産のこういった一重仕立てのポーチのようなものは、手間を省かれ大量生産の構造が成り立つようコストを削減されているものがほとんど。

その中にこういった丁寧に作られたと目で見て感じられるお品は見つかることはありません。

どれも「粗さ」が見られることが多いです。

そうしたこととは対極にある手間をそもそもかけることに苦労をいとわない「精神」なども目で見て映るものではないけれど「感じられるもの」としてあると思います。

そうしますと、物体としてこれだと表現すること以上に、「無固形」もしくは、「目に映らない精神などの分野」も考えると独自の文化は無限に眠っているのではないでしょうか。

あとがき

読んでいる新聞にも、週に一度くらい日本の文化を英語で表現したコーナーがあります。

そもそもその由来はどこだったのかなどを深堀りしていくと日本人でありながら説明できないことがほとんど。

自国の事こそ鈍くなっているのかもしれません。

けれど、今後はそこを掘り起こして発展へ向かい大きく飛躍していくべき時が来るような気がします。

文化というのは、毎日の新聞にもそのコーナーがありますので、自然に当たり前のルーティーンとしてそのコーナーだけでも読むことを導入するのも敷居が低く始めてゆきやすいかと思います(^-^)。

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