まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ最近、コーデにベストを複数取り入れるようになりました。
普段はジャージスタイルの仕事着で過ごすたまにお出かけ用としてのワードローブは、オールシーズン合計で15セット。
あらかじめ、上限の組み合わせを決めておくスタイルです。
いわゆる自分流セットアップといったところ。
着回し術などと言われますが、本当に完璧に着回しできるかというと、それぞれの組み合わせに優劣が生じます。
結局、どの着方も平均的に良い物ではなくなると思っていまして、それなら、最高の1組だけを着ていこうというスタンスです。
それが一番古着好きの自分らしいコーデの仕方、スタイルなので腑に落ちています。
ベストを使ったコーデx5選ご紹介
ベストが主役なので、まずは、ベストのお写真を先に。
5点のベストを持っています。ALLシーズンで15セットの内の1/3をベストのコーデが閉めていることになります。
結構な割合です。
左から、①Fele De Feal(日本製)、②BISON(日本製)、③GORIGIO ARMANI GOLF(イタリア製)、④EMPORIO ARMANI(イタリア製)、⑤Gizenne(日本製)のお品で、すべて古着です。
どれもそれぞれの素材の特徴があり違ったものになっているところに1点ずつの意味があります。
ここへ、ベスト中に着るトップスを持ってきます。
早速ながら①はストールまで登場してしまいましたが、薄グレーやブルーで合わせた色になります。
ベストがグレーとブルーの中間色。すごく素敵で優しい色です。
こういった色はなかなかベストでは見つからないのか、よくあるのか、とにかくこの水玉というところにもかわいらしさも感じています。
②は、日本生まれのデニム服メーカーBISON社製。
過去の古いものだと思われ、おそらく一世を風靡した1970年代のものかと。
メンズのSは女性でも注目のサイズ感です。
③は、ゴルフ用のかっちりしたベスト。
ニット製なので柔らかさもありますが、このメンズライクさを中に着たこちらもアルマーニの花柄フロッキーカットソーでエレガント寄りにしています。
こちらベストもトップスも濃紺です。写真だと黒に映りますね。
④は、ベルベットのベストに、素材を思い切って変えたシフォンのシルクブラウスを組み合わせ。
同じ黒同士でも素材の違いと透けた素材を取り入れることで、うんと立体感、凹凸感を表現。
⑤は、毛/100%のタートルセーターに、羊革のベストを組み合わせ。
寒い冬は毛/100%セーターでも背中が寒かったりします。
ベストが更に革であることで寒さをしのぐ、あったかい防寒機能が生まれます。
最終的には、全体コーデまで行きますので、その手前で①-⑤までのボトムをご用意。
①、②は最近注目のブルージーンズの薄色を盛り込みます。
⑤はベストとお揃いの羊革のロングスカートです。
素材を同じにすることで、別のブランドでありながら、セットアップらしい装いになる見込みを立てました。
では、全部を合わせた写真です↓。
①の薄いトーンには、ブルーデニムの限りなく白に近い薄さのトーンがマッチ。
②のブルージーンズらしいトーンの上下は粋です。こちらは、以前これのみのコーデのご紹介の記事を【1091】で詳しくアップさせていただいています。
③は写真では分かりにくいですが、濃紺の上下のセットアップが出来上がり。パンツもお花柄のジャガードです。
花柄同士の上下の花柄の種類が全く同じではない違和感をベストで遮り分かりにくくしてくれます。
④はトップスのシフォンを3段ペプラムパンツの素材でも繰り返します。
シャツはシルク、パンツは大部分がレーヨン素材ですが、同じシフォンつながりで1本の縦線を表現。
そこへ異素材のベルベットベストが凹凸感を表します。
この時のベルベットのベストの役割はコーデの凹凸感の他に、もう1つあります。
それは、シフォンブラウスのインナー透け問題を解決してくれるものです。
黒の中のインナーは見えても良いように黒を着ますが、更にベストによってインナーのキャミ線の肩の目立つラインなどが覆われて隠れるのです。
透けを隠す役割が機能として芽生えた瞬間です。
⑤は、④と同じように凹凸感が出ています。
ウールセーターのもやっとした柔らかさを黒の本革のツルリとしたシャープ感ある素材で引き締めます。
そして、こちらも機能が芽生えていまして、上述しましたように、寒い冬に暖かい重ね着としての防寒機能の役割を見事に実現してくれます。
ベストの役割まとめ
ということで、この5点のワードローブにおいて、実際にベストがそれぞれ配置されたことで、2つの機能が生まれています。
<ベストの役割>
1)洋服が重なること、異素材の重なりであることで凹凸感が生まれコーデが素敵になる。
2)重ね着としての防寒の役割を果たしてくれる。(冬にセーターにベストを着ると暖かい)。
こんな風にベストの役割を見つけました。
ベストのお勧めの着方
ベストはもともとスーツの三つ揃えの一部なので、前ボタンを閉める着用はきちんとしたトラッドなイメージになります。
それもお出かけ用などには素敵ですが、我がワードローブスタイルとしましては、すべて前開きで着用しています。
開けっ放しであえて着用することで、動きのあるカジュアル感も演出できると見ています。
ベストがゆらっと風になびき颯爽と歩く姿が想像されます。かっこいいですね♪。
前ボタンを閉めないからといって、ボタンの存在やボタンホールの存在も実は大きいのです。
使わないのに存在していることの意味というのは、もともとこのベストというアイテムが前をきっちり閉じられたフォーマルスタイルのメンズアイテムからの流れてきたものであることのなごりです。
必要ないからということで、ボタン無しのベストにしてみるときっとわかると思います。
ボタンの配置の並んだ視覚的な美しさがあることに気づきます。ボタンホールも同様です。
あとがき
ベストというものは、多少流行もあった過去があり、古着市場の中でもデザインの展開は多少あります。
今回の私がチョイスのベスト、気が付くとすべて襟無しです。
これは、無意識に、襟を好まない自分が集めた結果的なもので、よくも徹底したものだと後から驚いたことです。
いくつか集める時に、そういった偏った拘りのようなことも盛り込むと、逆にワードローブがにぎわいます。
それが古着の良さで、1本調子という感じにはならないものなのです(^-^)。
パンツのラインとか裾の渡りのようにベストは流行の年代まで分かるほど変化はしていないようです。
結構普遍的なアイテムなので、古着でも見つけやすいと思います。
サイズも、多少の大小があっても、前開きの場合ボタンが閉められないことが着用できないことではないので、小さいサイズ、もしくは大きいサイズにも目を向けると見つかる確率も上がりますね(^-^)。