ベスト(VEST)のベスト(BEST)コーデなるか、我がワードローブに続々と増えたベストの優れた役割【1147】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、コーデにベストを複数取り入れるようになりました。

普段はジャージスタイルの仕事着で過ごすたまにお出かけ用としてのワードローブは、オールシーズン合計で15セット。

あらかじめ、上限の組み合わせを決めておくスタイルです。

いわゆる自分流セットアップといったところ。

着回し術などと言われますが、本当に完璧に着回しできるかというと、それぞれの組み合わせに優劣が生じます。

結局、どの着方も平均的に良い物ではなくなると思っていまして、それなら、最高の1組だけを着ていこうというスタンスです。

それが一番古着好きの自分らしいコーデの仕方、スタイルなので腑に落ちています。

ベストを使ったコーデx5選ご紹介

ベストが主役なので、まずは、ベストのお写真を先に。

5点のベストを持っています。ALLシーズンで15セットの内の1/3をベストのコーデが閉めていることになります。

結構な割合です。

左から、①Fele De Feal(日本製)、②BISON(日本製)、③GORIGIO ARMANI GOLF(イタリア製)、④EMPORIO ARMANI(イタリア製)、⑤Gizenne(日本製)のお品で、すべて古着です。

どれもそれぞれの素材の特徴があり違ったものになっているところに1点ずつの意味があります。

ここへ、ベスト中に着るトップスを持ってきます。

早速ながら①はストールまで登場してしまいましたが、薄グレーやブルーで合わせた色になります。

ベストがグレーとブルーの中間色。すごく素敵で優しい色です。

こういった色はなかなかベストでは見つからないのか、よくあるのか、とにかくこの水玉というところにもかわいらしさも感じています。

②は、日本生まれのデニム服メーカーBISON社製。

過去の古いものだと思われ、おそらく一世を風靡した1970年代のものかと。

メンズのSは女性でも注目のサイズ感です。

③は、ゴルフ用のかっちりしたベスト。

ニット製なので柔らかさもありますが、このメンズライクさを中に着たこちらもアルマーニの花柄フロッキーカットソーでエレガント寄りにしています。

こちらベストもトップスも濃紺です。写真だと黒に映りますね。

④は、ベルベットのベストに、素材を思い切って変えたシフォンのシルクブラウスを組み合わせ。

同じ黒同士でも素材の違いと透けた素材を取り入れることで、うんと立体感、凹凸感を表現。

⑤は、毛/100%のタートルセーターに、羊革のベストを組み合わせ。

寒い冬は毛/100%セーターでも背中が寒かったりします。

ベストが更に革であることで寒さをしのぐ、あったかい防寒機能が生まれます。

最終的には、全体コーデまで行きますので、その手前で①-⑤までのボトムをご用意。

①、②は最近注目のブルージーンズの薄色を盛り込みます。

⑤はベストとお揃いの羊革のロングスカートです。

素材を同じにすることで、別のブランドでありながら、セットアップらしい装いになる見込みを立てました。

では、全部を合わせた写真です↓。

①の薄いトーンには、ブルーデニムの限りなく白に近い薄さのトーンがマッチ。

②のブルージーンズらしいトーンの上下は粋です。こちらは、以前これのみのコーデのご紹介の記事を【1091】で詳しくアップさせていただいています。

③は写真では分かりにくいですが、濃紺の上下のセットアップが出来上がり。パンツもお花柄のジャガードです。

花柄同士の上下の花柄の種類が全く同じではない違和感をベストで遮り分かりにくくしてくれます。

④はトップスのシフォンを3段ペプラムパンツの素材でも繰り返します。

シャツはシルク、パンツは大部分がレーヨン素材ですが、同じシフォンつながりで1本の縦線を表現。

そこへ異素材のベルベットベストが凹凸感を表します。

この時のベルベットのベストの役割はコーデの凹凸感の他に、もう1つあります。

それは、シフォンブラウスのインナー透け問題を解決してくれるものです。

黒の中のインナーは見えても良いように黒を着ますが、更にベストによってインナーのキャミ線の肩の目立つラインなどが覆われて隠れるのです。

透けを隠す役割が機能として芽生えた瞬間です。

⑤は、④と同じように凹凸感が出ています。

ウールセーターのもやっとした柔らかさを黒の本革のツルリとしたシャープ感ある素材で引き締めます。

そして、こちらも機能が芽生えていまして、上述しましたように、寒い冬に暖かい重ね着としての防寒機能の役割を見事に実現してくれます。

ベストの役割まとめ

ということで、この5点のワードローブにおいて、実際にベストがそれぞれ配置されたことで、2つの機能が生まれています。

<ベストの役割>

1)洋服が重なること、異素材の重なりであることで凹凸感が生まれコーデが素敵になる。

2)重ね着としての防寒の役割を果たしてくれる。(冬にセーターにベストを着ると暖かい)。

こんな風にベストの役割を見つけました。

ベストのお勧めの着方

ベストはもともとスーツの三つ揃えの一部なので、前ボタンを閉める着用はきちんとしたトラッドなイメージになります。

それもお出かけ用などには素敵ですが、我がワードローブスタイルとしましては、すべて前開きで着用しています。

開けっ放しであえて着用することで、動きのあるカジュアル感も演出できると見ています。

ベストがゆらっと風になびき颯爽と歩く姿が想像されます。かっこいいですね♪。

前ボタンを閉めないからといって、ボタンの存在やボタンホールの存在も実は大きいのです。

使わないのに存在していることの意味というのは、もともとこのベストというアイテムが前をきっちり閉じられたフォーマルスタイルのメンズアイテムからの流れてきたものであることのなごりです。

必要ないからということで、ボタン無しのベストにしてみるときっとわかると思います。

ボタンの配置の並んだ視覚的な美しさがあることに気づきます。ボタンホールも同様です。

あとがき

ベストというものは、多少流行もあった過去があり、古着市場の中でもデザインの展開は多少あります。

今回の私がチョイスのベスト、気が付くとすべて襟無しです。

これは、無意識に、襟を好まない自分が集めた結果的なもので、よくも徹底したものだと後から驚いたことです。

いくつか集める時に、そういった偏った拘りのようなことも盛り込むと、逆にワードローブがにぎわいます。

それが古着の良さで、1本調子という感じにはならないものなのです(^-^)。

パンツのラインとか裾の渡りのようにベストは流行の年代まで分かるほど変化はしていないようです。

結構普遍的なアイテムなので、古着でも見つけやすいと思います。

サイズも、多少の大小があっても、前開きの場合ボタンが閉められないことが着用できないことではないので、小さいサイズ、もしくは大きいサイズにも目を向けると見つかる確率も上がりますね(^-^)。

同じブランドばかりで集めたクローゼットの幸せ【975】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前読んだ本で、「ファストファッション」という本がありました。

その中の印象的なサブタイトルみたいにもなっていた、「クローゼットの中の憂鬱」というフレーズが製造業者視点から末端の消費者視点へのワープみたいですごく興味深い表現だと思ったものです。

その本も、2010年代のルポタージュ本であって、ここ2020年代へ来て、それと対極のような考え方が少し浸透している様子です。

マーケットサイトの「メルカリ」様などでは古着があちこち行きかい、いろんな人の手へと渡っていく様子が見られます。

私の場合同じブランドばかりを集めているここ最近です。結構注目していて、その古着の行方すら追えることもほんのたまに出てきて驚いています(あの時のお品を購入した人がまた販売しているのかもといったようなこと)。

しかし、それらも、捨てられないという点では、価値があるから残っていくのだと思います。

今回は、あくまでも私の感想にはなるのですが、実際にファストファッション服であふれかえったクローゼットではなくて、厳選した数の少ないハイブランド古着のクローゼット、しかも同じブランドにこだわったお品が並ぶ配置であることを実体験した場合にどのような心持地になるのかというお話です。

「飽き」というものの深みを知る

同じブランドばかりで集めると、飽きてしまうのかと思いがちですが、実は実際はその反対なのです。

同じブランドが集まることで、色濃く特徴が集まって、よりブランドパワーが強まる感じがしました。

ブランドは「アルマーニ」:アルマーニの中でもいろんな名前がありますが、「エンポリオアルマーニ」。「アルマーニコレツィオーニ」、「ジョルジオアルマーニ」のネームタグの3つのどれかを選んでいます。「アルマーニエクスチェンジ」、「アルマーニジーンズ」などは、詳しくは分かりませんが、製造ラインが違うことがお品からも感じられ、チョイスしていません。
クローゼットのイメージ:クローゼット内のお洋服が5セットしかないということでも、普段着のユニフォームのようなジャージスタイルの私の場合だと可能です。それぞれの季節にこの5セットを割り振れば良い。そして、1シーズンに2セット程を着ていくイメージです。

実際は、現在13セットです。

この「セット」というのは、私の洋服の持ち方の特徴でして、上下をペアにして決めてしまう集め方です。

かわいくて購入したけど、結局ぴたりと合うものが無くて着ていない。。。などはよく聞くお話。

非常にもったいないと言えます。宝の持ち腐れです。コスパ悪いです。

その購入前の計画がポイントになりまして、上下のセットのイメージを決めてから購入、もしくは、片方のアイテムで気に入ったものがあった場合に、そこからさらに、それに合うアイテムをその時点で探すという、同時期に上下を決定するという集め方です。

これは、後に出番がないなどということは決して起こりません。とてもお勧めの集め方です。

着方も、「着回し」ということもありますが、あれは結構テクニックが必要で、優劣の差がどうしてもできます。

あれとあれはベストだけど、あれとこれだとあまり腑に落ちない組み合わせだ。。。などと差ができるので、着回し術というのは、高度なテクニックだと思っています。

それよりも、最高の1セットをそれだけ着ることの最強さこそ素晴らしいのではないかという考え方に基づいたものになります。

あとがき

お品そのものの価値ももちろんあるのですが、同じブランドを同じクローゼットに集めることの価値というのは自分が作って行ける価値だと思っています。

何か同じ物が集まることがパワーが増すといった、特徴が色濃く出るといったようなことが感じられて、それらの洋服を確認して目を通す時に「気持ちが良い」というような心持地になります。

以前に読んだ本の冒頭でのお話の「憂鬱」というような気持ちとは反対のものです。

グレーと黒だけのワードローブに合わせていく靴のすすめ【844】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、自分のワードローブを来年分決めましたのでご紹介したいと思います。

最初から決めてしまうの?という驚きが聞こえそうですが、基本、ジャージスタイル。

ほんの時々のお出かけの時に迷わずスムーズに決められるよう、数点のみの外出着の集まりです。

今回は、ブランドをアルマーニに統一。アルマーニコレツィオーニ、エンポリオアルマーニ、ジョルジオアルマーニの3つのどれかばかり。

アルマーニは立体裁断とのことで、非常にデザインが良く、ニットなども素材が細口で良質です。

そして、私がハンドメイドバッグでも取り入れているジャガードも多く見つかります。

そんなアルマーニ類を古着市場で見つけたものの集まりです。

色は黒とグレーしか登場しないところも拘り。

グレイッシュなワードローブを作ってみました。

数少ないミニマムなグレイッシュワードローブ:ALLアルマーニの古着x8セット。

細かい季節ごとの上下セットのご紹介

これまでもずっと、もう上下の組み合わせを決めてお洋服を着てきました。

着回しということは差が出てしまうのでやっていないんです。

少し個性的ですかねぇ。

自分としてはこれが一番納得した着方になります。

ワンピースだとそれ1枚ですよね。

あの感覚です。

では、季節ごとにご紹介していきますね。

納得したものだけを厳選ということで、季節ごとの配分とか偏りがありますが、それも結局気持ちに従ったものとして、無理矢理妥協で選ばなかったということになります。

真冬(12月-2月):真冬が実は一番期間としては長いのかもしれませんが、これしか見つからず1セットのみ。しかも何かのハプニングで、チャコールグレーと聞いていたのが濃紺であったセーター。しかしお品はとても良いです。エンポリオアルマーニ。パンツもエンポリオアルマーニのチャコールグレーのスラックスです。
梅春(3月-4月)/晩秋(10月-11月):季節を順に進めてご紹介してまいりますね。梅春と晩秋は真反対の季節なので共通といった考え方でミニマムにしています。グリーングレーの7分丈セーターはアルマーニコレツィオーニ、薄いブルージーンズはエンポリオアルマーニ。このジーンズかなりレア。アルマーニの中でジーンズというのは、多くが「アルマーニジーンズ」というブランドのラインです。エンポリオアルマーニとしてジーンズを作っているのがレアなんですね。しかも人気の薄ブルー色。これは、グリーングレーという難しめのトップスのセーターに合うアイテムを探しての結論になります。
春(5月)/秋(10月):こういった定番のブラウスもあると良いです。しわが寄りにくいアイロンかけなくてよいものが好み(^_^;)。黒のブラウスはジョルジオアルマーニ。昔のものだとは思いますが、何ら古臭さを感じない古着です。パンツはワイドでエンポリオアルマーニ。黒ベースです。白のボタニカルな柄入り。アップで寄ってみますね↓。
とてもこっています。幾何柄のジャガードに、ボタニカルな木の葉のプリントです。こういったジャガードも取り入れていることが多いのもアルマーニの特徴。私のハンドメイドバッグの生地選びのジャガードの豊富さにリンクすることもあり、このブランドが好きです。
初夏(6月)/初秋(9月):上はグレージュといったような色のサマーセーター。ジョルジオアルマーニです。下は、アルマーニコレツィオーニのブラックジーンズ。ブラックジーンズはとても大人っぽくて合わせやすいです。裾のラインをテーパード寄りに自分でお直ししています。上述のようにアルマーニコレツィオーニもジーンズを作ることが比較的珍しいです。お仕事着のスラックスが多い中、希にデニムがあることがあります。
初夏(6月)/初秋(9月):上はエンポリオアルマーニのドレスライクなTシャツ。ずっしりと思いもので、袖口などがエレガントにまとめてあります。パンツも同じエンポリオアルマーニのゴムウエスト。少し大きいです。トップスをインして、特徴あるベルトで飾ろうかと思っています。パンツは裏無しで薄手。実際は写真で映る色よりももっとベージュがかっています。
初夏(6月)/初秋(9月):Tシャツとスタイリッシュなスカートという異色の組み合わせ。Tシャツはネオンカラーのスパンコールロゴ付きのエンポリオアルマーニ。スカートもエンポリオアルマーニ。Tシャツxデニムというよくある装いのイメージから脱して、新しい組み合わせを作っていきたく思いついたコンビ。気取らなくて素敵になりそう♪。
Tシャツのロゴ部分に寄ってみました。スパンコールがネオンカラーでとても目を引きます。黒に映えますね。上にすでに、同じ季節用に黒のTシャツが無地で出てきているので、今度は色を入れてみました。このカラーによって靴とか小物が決めやすくなるんです。
盛夏(7月-8月):上はジョルジオアルマーニのグレーのタンクトップ。ボトムはエンポリオアルマーニの紺のジャガードのスラックス。パンツの柄が分かりにくいですね。寄ってみます↓。
ボタニカル柄です。非常にエレガントな世界観。紺難しいですけれど、こうして柄が入っていると幾分か合わせやすくなるのかもしれません。
盛夏(7月-8月):上は、アルマーニコレツィオーニのノースリーブブラウス。下はエンポリオアルマーニのロングタイトスカート。

以上の全体では、8セットをご紹介しました。

1年分でたった8セットです。たまにしか着ないとはいえ、これだけの数少ないミニマムなワードローブであることに驚かれるかもしれません。

古着も簡単ではない、なかなか納得いくものが見つからない中、更に、上下をぴたりと組み合わせていく、、その途中段階が私にとってはとても貴重な時間です。

今回ワンピースが入りませんでした。

アルマーニの中でワンピースとなるととてもかしこまったものが多いので、今回は、あまりピンと来たものが見つかりませんでした。

パンツが大半を占めましたね(^_^;)。

では、次に、いよいよ本題の、パンプスを合わせていくということを数例ご紹介したいと思います。

グレイッシュな洋服に靴を合わせていくポイント

では、2点の洋服に対して靴を決めてみます。

持ち合わせの12足の靴:圧倒的に黒が多いです。
このセットに合う靴の候補3つ。:結構候補は多そうです。一番無難なのは、黒の透かし。季節感もあり、とんがったシャープ感(ユアクリス)もTシャツによく合います。2つ目の候補は赤。Tシャツのマルチカラーの中の少ない部分の色とのリンクの赤(ポリーニ)。マルチカラーの場合は、少ない面積の部分とのリンクの方がバランスが良いです。3つ目(ブティックオーサキ)は、柄の形のリンクです。これが一番思いつきにくいかも。Tシャツの柄のとがった感じと靴の柄のとがった感じを合わせています。
ランセルのパンプスのグレーを持ってきました。色が縦にグレー1色でIの字のように並びます。この単調な感じに、ジュエリーのパールなどをブラウスのフリル周辺に多重に装うと素敵になります。あえて余計な色を足さないタイプのコーデですね。この場合今度はバッグなどをパープルやあずき色など少し変化のある色で装えば、全体としてはなかなか華やかになります。
3つ目。おまけです。YOUTUBE動画の中には出てきていない当ブログで追加したコーデです。こういったレンガ茶の靴(リーガル)もややクセがありますが、黒っぽい強い色との相性があります。ここで靴を差し色にしたのだけれど、関連付けとしては、ネックレスにこういったオレンジ系の色の鼈甲、琥珀、カーネリアンなどの良質な天然石の存在感ある色を、そして、ベルトやバッグを同じようなオレンジ茶で意識してみるとぼやっとした無彩色コーデがうんと変わってきます。あとの2つの靴は、ただの黒ではなく切替でグレーが入っていたり(ヨシノヤ)、ビーズ装飾で色がツートンみたいになっていたり(グッチ)で靴が立体的に映る様相です。こういったものは、すごくこの上下セットのようなものには効果が出ると思います。ただただ黒いパンプスを合わせるよりも是非、1クセあるようなデザインのパンプスを活躍させると良いです。

以上が靴の当てはめ方の例でした。

ご参考になるところがあれば幸いです(^-^)。

あとがき

今回、この記事を書いていて思いました。

人のワードローブもあれこれ見てみたい。。。

何か編集社のようなこと、他人のワードローブをのぞき見させてもらって、私も参考になる学びがあるとともに、私からも何かお伝えすることができたら。。。

そんなことを思ってしまいました。

何かの形で実現できるといいです。まずは、身近な家族や友人からやってみたいですね(^-^)。