まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、ミニ巾着ショルダーバッグの製作過程の後半になります。
その中で、今回のポイントとなるのが、セキュリティールーフの設置です。
巾着型は巾着のドレープが立体感があって素敵ですが、空いている部分が多いからと持つことを断念してしまうのはもったいない。
せっかくの素敵なデザインなのだから、セキュリティーを強くすることを工夫すれば安心な巾着バッグになると考えました。
セキュリティールーフとはどんなものなのか
セキュリティールーフとは簡単にはタブ付きの蓋のこと。私が考えた名前です。
ネットで検索してみたところ、車のてっぺんに荷物を載せるボックスがずらりと出てきました。
私のようなハンドメイドバッグの中ではこう呼んでいることはあまりないようでした(^_^;)。
巾着バッグは必ず、外から中身が見えてしまう不安があると思うのです。
では、どんな風に作って行ったのかをマジックテープルーフ製作の場面でご紹介したいと思います。

この時に伸び止めテープ(平)12mm巾を4四方すべてにフルに貼っています。
そうすることで、縁っこを程良く頑丈にできます。表面はあまり固くし過ぎないことです。
というのも巾着の口がかえって閉まりにくくなるので、あくまで、セキュリティールーフは補助だからです。
口がしっかり閉まるということは基本的なベースですので、そちらが優先です。
それでも口が開いてしまうという状況に対応する機能なのです。

実際にルーフを使用する時にオスにくっつけられるメスではなく、新たな別のメス。
これは、ルーフを使用していないときにタブのオスがとげとげしく裏地に当たって、裏地が傷んでしまうのをカバーするためのメスなのです。これにくっつけておけば、チクチクしたとげが裏地を傷めることがありません。
このメスは、ルーフの裏側の真ん中に先端寄りに縫い付けます。
一重仕立ての状態の時に取り付けておくのがベストです。裏には、力布のハード厚芯を当てています。

アイロンをかけた上記の状態で二つに折り、二重仕立てにして縫い合わせます。
その時に、真中心にマジックテープのオスを縫いつけてあるタブを挟み込んで縫うといった具合です。

上から5cmの位置にルーフのてっぺんのラインが来るように配置。
2度縫いでミシンで縫っていきます。その時に裏側に当て芯のハード薄芯を当てながら縫います。
ここ隠れているのですが、裏地を傷めないための別のメスタブをくっつけているので、
本来タブが垂れ下がるのですが、中側へ隠れています。


この時にも裏側にハード厚芯を当て芯で使います。

完成品で見るマジックテープルーフの効果
ルーフが完成したので、その使った様子などを一気にご覧くださいませ。


ルーフ不使用時にもカバーのように覆われて、セキュリティー対策となります。



そうすると、中身が全く見えなくなり、セキュリティー性が強まります。
スリにとっても障害ができて狙いにくいバッグとなります。

あとがき
あずきバーのような色合いですね(^_^;)。
今回で、バッグの形としては、この巾着型はほぼ完成形となったようだと感じています。
今まで、マチが大きすぎたり、縦が長すぎたり短すぎたりと何度かサイズの調整をしてきました。
縦や横やマチのバランスはいい具合になりました。
一番定番な比率などを考慮の上のこのサイズ感なのです。
流行が強く入り込まないことを意識していることがこういった「定番」テイストのお品にする理由です。
更になぜそこまで定番テイストにしたいのか。。。それは、末永く飽きずにどれだけご利用いただけるかを考えるからです(^-^)。
