<パッチワーク企画③>生地の種類がバラバラは子供っぽい、同種配列がシックに出来上がる証明【1171】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、パッチワークシートを製作しています。

これまで2019年-2022年までの間でハンドメイドバッグ製作に試用後にもったいなく余っているはぎれが随分集まってきました。

縦12.5cmx横17.5cmを1マスとしたパッチワークとしては大きめのパーツで裁断。

接着芯も貼りながら、パッチワークシートをたくさん使用のビッグなサイズのバッグを作ろうという企画です。

パッチワークで小さいバッグは、そのハギ目の美しさが現れにくいので、手間をかけて面積を広くとっていくというものです。

小さいパーツでもたくさん集まると大きな価値を生み出すということにワクワク感が広がる様子を是非ご紹介したいと思いました。

この企画は、続編がございまして、作業段階に何かしら発見や学びがあったたびに時折アップさせていただいておりまして、現在は3回目となります。

今回は、ある並べ方が非常に腑に落ちまして、これで行こうと配列を決め、バッグは全部で4点程出来上がる見込みを立てました。

点在するバラバラな配置は、前回の2回目の時に感じたのですが、ポイントがなくてぼやけたものになるようでした。

それもカジュアルであり、パッチワークの王道を行く感じで決して悪くはないです。

しかし、それとは逆の発想で、とにかく同じ生地を固めるやり方にしていくことに決意しました。

パッチワークがエレガント寄りに仕上がるかもしれないです(^-^)。

パッチワーク作りの手順

パッチワークのつなぎ合わせ場面。

1cmの縫い代で二度縫いです。

ここまで大きなパーツであると、やはり二度縫いが良いです。


本来ハギ目は物を入れたバッグになった時に力がかかる際に弱いものになりますので、そのサポート的な役割が2度の地縫いステッチです。

パーツの柄の向きは同じにそろえるのが美しく、特にボタニカルな柄の多い今回の場合などは、すべてのパーツに対して縫い合わせ前に柄をよくチェックして向きを決めます。

ハギ目をアイロンで両割れに折る。

長方形の横長パーツ(縦12.5cmx横17.5cm)を縫い代1cmで横へ4枚つなげます。

これを合計4段分の16枚がバッグの片面です。

裏地もパッチワークを使いますので、1点のバッグで4シート必要で、合計64枚のパッチワークフィルを使うことになります。

なかなかリッチな内容のバッグとなりそうです。

表面からもアイロンをびしっとかけます。

さて、ここで、パッチワークの生地の裁断の時のお話に遡りますが、地の目についてです。

下の写真のように、その生地のラストだけは地の目が正位置で裁てない場合、横向きに裁断してしまいます。

そして、必要ない場合はその仲間外れをシュミレーションの時に外しますが、今回の場合は、ちょうどこの柄が4枚で横一列にフルに並んだ方が美しいということで、採用しています。

ハギ目を境にした地の目の違いの結合部分の様子。

この生地、一度大きなトートバッグを製作済の残りで、「シャンタンフロッキープリント」という名前の生地です。

左側はシャンタン織がボーダー状に見える向きが地の目の向きなのでこれは逆です。

右側は地の目通りです。

柄がどんな方向にも対応してくれる柄なので地の目が違うことはさほど見かけに影響はないようです。

シャンタンとフロッキーの混合なんてとても洒落ています。

こういったおしゃれな複雑な作りの生地はパッチワークになってもかなり価値ある存在になると思われます。

同種生地の連続配列の効果

シュミレーション①:せっかくなので、上からグラデーションのようにカラーを並べました。
整っていて落ち着いていますね。
シュミレーション②:こちらは全部黒。たまたま多くあった生地が集まって、
まるで1枚のように見えます。こういったパッチワークシートは、底部分との切替のようなバッグになりそうです。

今回は、ここまでの作業です。

まだ、4枚のパッチワークパーツをつなげただけで、縦の縫い合わせはしておらず、シュミレーションのみです。

あとがき

パッチワークシートがまだ出来上がっていないにも関わらず、もうワクワクしてまいりました(#^.^#)。

やはり、バラバラよりも連続配列は違った世界観が感じられますよね。

しかし、まだこれは、黒系なので易しかったとも言えます。

カラーの方がいろんな色が入り込んでいるので並べ方によって変化しやすいので悩むと思います。

十分に写せていませんが、バッグ4点分の生地の配列は全部決め終わりました。

そして、そのグループが不明にならないように固めて保管中です。

<パッチワーク企画>まだ続いていきます。

完成のバッグがどんな風になるのか、トートバッグなのか巾着袋なのか。。。

判断しながら行き当たりばったりではございますが、完成していきたいと思っています。

またお立ち寄りどうぞ(^-^)。

セキュリティー弱めの巾着バッグに付ける装置-マジックテープルーフ【55】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、ミニ巾着ショルダーバッグの製作過程の後半になります。

その中で、今回のポイントとなるのが、セキュリティールーフの設置です。

巾着型は巾着のドレープが立体感があって素敵ですが、空いている部分が多いからと持つことを断念してしまうのはもったいない。

せっかくの素敵なデザインなのだから、セキュリティーを強くすることを工夫すれば安心な巾着バッグになると考えました。

セキュリティールーフとはどんなものなのか

セキュリティールーフとは簡単にはタブ付きの蓋のこと。私が考えた名前です。

ネットで検索してみたところ、車のてっぺんに荷物を載せるボックスがずらりと出てきました。

私のようなハンドメイドバッグの中ではこう呼んでいることはあまりないようでした(^_^;)。

巾着バッグは必ず、外から中身が見えてしまう不安があると思うのです。

では、どんな風に作って行ったのかをマジックテープルーフ製作の場面でご紹介したいと思います。

1枚仕立ての表地:12.5cmx横25cmに接着芯を貼り、四方1.5cmの縫い代を内側へ折ります。
この時に伸び止めテープ(平)12mm巾を4四方すべてにフルに貼っています。
そうすることで、縁っこを程良く頑丈にできます。表面はあまり固くし過ぎないことです。
というのも巾着の口がかえって閉まりにくくなるので、あくまで、セキュリティールーフは補助だからです。
口がしっかり閉まるということは基本的なベースですので、そちらが優先です。
それでも口が開いてしまうという状況に対応する機能なのです。
この時点でもう1つやっておくことがあります。それがこのマジックテープのメス。
実際にルーフを使用する時にオスにくっつけられるメスではなく、新たな別のメス。
これは、ルーフを使用していないときにタブのオスがとげとげしく裏地に当たって、裏地が傷んでしまうのをカバーするためのメスなのです。これにくっつけておけば、チクチクしたとげが裏地を傷めることがありません。
このメスは、ルーフの裏側の真ん中に先端寄りに縫い付けます。
一重仕立ての状態の時に取り付けておくのがベストです。裏には、力布のハード厚芯を当てています。
①ルーフ自体を作る・・・ルーフ本体を縫い代1.5cmを四方折り込んで
アイロンをかけた上記の状態で二つに折り、二重仕立てにして縫い合わせます。
その時に、真中心にマジックテープのオスを縫いつけてあるタブを挟み込んで縫うといった具合です。
②裏地本体への縫い付け・・・そして、裏地本体パーツのの真ん中位置で
上から5cmの位置にルーフのてっぺんのラインが来るように配置。
2度縫いでミシンで縫っていきます。その時に裏側に当て芯のハード薄芯を当てながら縫います。
ここ隠れているのですが、裏地を傷めないための別のメスタブをくっつけているので、
本来タブが垂れ下がるのですが、中側へ隠れています。
このように裏側にハード薄芯を当て芯にしました。
③相方のメスの縫い付け・・・反対の面の裏地に上から5cmの真ん中位置にメスのマジックテープを縫い付け。
この時にも裏側にハード厚芯を当て芯で使います。
裏にハード厚芯を貼った様子です。

完成品で見るマジックテープルーフの効果

ルーフが完成したので、その使った様子などを一気にご覧くださいませ。

ルーフを使用していない時。
ルーフの下に隠しポケットがうまく隠れています。
ルーフ不使用時にもカバーのように覆われて、セキュリティー対策となります。
裏側のメスにくっつけてあったマジックテープを外します。
反対側にあるマジックテープ(メス)にタブのマジックテープ(オス)をくっつけます。
ひもを絞って口をある程度閉じます。
そうすると、中身が全く見えなくなり、セキュリティー性が強まります。
スリにとっても障害ができて狙いにくいバッグとなります。
ミニ巾着ショルダーバッグ:<サイズ>縦22cmx横22/29cmxマチ10cm・・・あずき色がかっこいいです。

あとがき

あずきバーのような色合いですね(^_^;)。

今回で、バッグの形としては、この巾着型はほぼ完成形となったようだと感じています。

今まで、マチが大きすぎたり、縦が長すぎたり短すぎたりと何度かサイズの調整をしてきました。

縦や横やマチのバランスはいい具合になりました。

一番定番な比率などを考慮の上のこのサイズ感なのです。

流行が強く入り込まないことを意識していることがこういった「定番」テイストのお品にする理由です。

更になぜそこまで定番テイストにしたいのか。。。それは、末永く飽きずにどれだけご利用いただけるかを考えるからです(^-^)。