ハンドメイドバグに使用の金属パーツのレベル【808】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

一流ブランドバッグを一目見て、「高級だなあ~」と思えるのはどの部分なのか。

素材であったり、丁寧な縫い目だったり。。。

そして、使われている金属パーツの金具などもキラキラ艶めいて一層高級感が増しています。

一流ブランドバッグの金属パーツは何か高級感のオーラが放たれます。

今回は、この、金属パーツについて、どれも同じではない、レベルに違いがあるという点にスポットを当ててみます。

どの点が違うことでぱっと見の違いに影響するのか

同じタイプの角カンを、レベルを1-3の3つに分類してみます。

1

こちらは、デザインは非常に良いものの、内側の金属部分がなめらかでなくゴツゴツした風合いですね。

サイドの太いバーもざらざら感の感じられる表面です。

しかし、とても整った作りの、間違っても折れたりはしないしっかり感はあるので、一定の基本的な基準はあるお品であると思います。

2

こちらになると、先ほどにはあったザラザラ感が見られず、少し高級感が出てきました。

表面の風合いだけでここまで違うのですね。

こちらのデザインは、タルカンと言って、サイドの片方にマイナスドライバーの溝のネジがあり、回転するように作られています。

と、お写真がここまでで、3というレベルのお品は、現在調達中で届いていないんです。

ここからは、もっと2がツヤが増し、高級感が、一流ブランドバッグに使われている金具に近くなります。

ハンドメイドバッグに使う金具パーツのレベル

今までは2のレベルで来ました。

そこへ1を何となく調達してしまい、やはり、違和感を感じましたが、さて、2なのか、未着のもっとレベルある3なのかです。

これは、価値観ですので、いろいろ考え方があるかと思います。

このような商品の販売価格であれば、2で十分なのか、それとも、更にこのパーツ1つに高級感を出していくのか。。。

現在検討中なのですが、「餅巾着:もちきんちゃく」という現在製作中のリュックが今回のこの角カンパーツを使います。

その他。Dカンやナスカン、線コキも使います。

これらの中で正面で目立つ場所というのは、今回の角カンとナスカンです。

今後、多機能であることや生地を幾種類か利用することで、「餅巾着」デザインのバッグのお値段がなかなかのものになっていきます。

よって、それにともない、パーツのレベルも上げるのが良いかと思っています。

パーツ1つではありますが、かなり全体の見た目のレベルには影響するということです。

自社製の日本製のパーツを作っておられるメーカーさんのお品はどれも素晴らしい。

現在使用中の2のレベルのものも、混じっていますが、なぜか、それさえ高級に見えてきます。

イメージって不思議ですねー(^_^;)。

ということで、今回は、このようなパーツ1つのレベルがお品全体に影響するということをお伝えしようと手持ちのカンのパーツの例でお話させていただきました。

あとがき

パーツも1つレベルを上げると、いくつか使うデザインでは、10個以上になりますのでぐんと原価が上がります。

その点が検討が必要な部分ですね。

先ほど10個以上使うお話をさせていただきましたが、打ち込み式の自分の裁量では丈夫くできないドットボタン、ハトメ系は過去にやめています。

こういったタブを作って通すタイプのカンは、ミシンの縫いに丈夫さがかかっていると言って良いので、私のミシンの縫いの丈夫さに裁量があります。

これなら永久的に使っていけるという金属パーツだけ残しています。

お使いいただく途中で外れたりする可能性が0(ゼロ)で行きたいからですね。

それでも別の悩みも出てくるものですね(^_^;)。

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巾着型のリュックの入り口の隙間が解消された時のフラップのサイズや取り付け位置【807】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、【806】のその後になりまして、続きのようなものです。

今回でいったんゴールにたどり着くことができました。

リュックの蓋の隙間が解消に至りました。

ということで、どんなサイズ感でどの位置にフラップを付けたのかなどに焦点を当ててご紹介したいと思います。

念願の隙間が解消された時のキーとなるパーツのフラップについて

やはり、入り口の隙間の解消は巾着ひもで絞ることに加えてフラップでカバーする、覆うということがどれだけできるかという点になります。

もともと巾着ひもは、紙袋式デザインで粗いタイプにしてあります。

アイレットリングの穴にひもを通して絞る巾着タイプは過去にお作りしましたが、パーツが外れるリスクがどうしても常につきまとい、長持ちするデザインではないと思いやめています。

けれども絞るという機能自体は活かして、もっと絞り箇所を少なくしたのが、紙袋タイプのものです。

こんな感じで入口の巾着は粗いタイプのデザインにしています。

これを覆うフラップというのが、この状態で開いている横15cm-20cmの間の横幅のあるものということへ導けます。

背の部分:フラップの底辺ラインを1.5cm折った入口先端からで4cm程の位置に合わせました。

この位置が、前回のように上から3cmくらいだと問題が生じていました。

この取り付けは表地のみの時に縫い付けるので、最後の作業の入り口1周の縫い閉じの時にフラップが邪魔してうまく縫えないということが分かっています。

よって、意味のない寸法ではなく、できるだけ上の方には取り付けたいものの、入り口の縫い閉じがやりやすい位置となると。。。ということで出てきた寸法が、この状態で上から4cm(縫い代込みでは5.5cm)の位置だということになりました。

そして、このフラップの幅ですが、この写真を見ての通り取っ手内に収まっていません。

ここを迷いましたが、この後更に狭くすると、今度は、サイド周辺の隙間が空いてしまうのです。

なので、この巾も一応必然ということになります。

取っ手のフラップとの引っ掛かりは、見た目には見苦しい感じまでにはなっていないところまで巾をキープしたのです。

この状態でバッグのように持つこともできるというものです。ここで、取っ手の付け位置を横へ移動すると今度は口がたくさん開くというイタチごっこなのできりがありません。いったんこんな感じで少し取っ手に引っかかる感じにしています。

改良後の隙間の様子

隙間が全くないというわけではないですが、口がフラップによって真ん中に向かってアーチ状にすぼまりました。
覆いたい部分をおおわくフラップがおおってくれていますね。この巾がもっと広いともっと隠れますが、取っ手との兼ね合いでこうなりました。
上からはこんな感じです。背から覆いかぶせるデザインがやはり有効のようですね。

ということで、いろんな試行錯誤をした結果こんな感じになりました。

この調整で、Dカンの位置も変わっています。

6角形のパーツのてっぺんの位置:一番最初に縫い代込みでてっぺんから10cmを、いったん20cmに変えて底のすれすれまでもってきていましたが、それも限度もの。今回そこから5cm上に戻して15cmの位置に落ち着きました。非常に安定感のある良い位置です。

途中、試行錯誤の間に、このDカンパーツの6角形も他の形に変えたりしていましたが、やはりこのデザインが良いと再認識。

今後このデザインで行きます。

けれども、Dカンは角カンへ変わりますし、角カンになることによって幅広のカンタブに変わっていきます。

Dカンはパイプ状に丸い構造ですが、角カンというのが、下のようなタイプで細くなっている部分が引っ掛ける時のストレスを和らげてくれます。

ナスカンがこのタルカンの細い方に引っ掛けやすいのかなあと思い、いったんこれでやってみようかと思います。幅があるので、今までのDカンの幅よりタブを太くしないといけません。いろいろ動いて縦になってしまったりするからです。

あとがき

試行錯誤ということを実際に体験してきました(^_^;)。

非常に多くの学びがあり有難い経験です。今後「餅巾着」のリュックが大きくレベルアップできそうな予感がしています。

こんなことを聞いたことがあります。

「がんじがらめの苦しい状況の中から工夫が生まれる。。。」と。すごく染みる文言です。

今回一番最後でお話の角カンを取り入れ始めるところでお話が終わっていますが、次回、この角カンをはじめとする金属パーツのレベルのお話になります。

同じような作りでもやはりパッと見て高級感あるものとそうでないものがあるのです。

一流ブランド様のバッグはこういったパーツも極上のお品が使われていることで一層高級感溢れたものになります。

金と銀の色でも実はお値段が違うんです。

そういったこともお話の中で展開していけたらと思います(^-^)。

今回は、いったん改良がゴールへ到達しました。

ものすごく喜んでいます。

こういったことに変化できたきっかけの友人のフィードバックには大変価値を感じまして有難く思っています。

作り手としては、そういった大きく見て、長い目で見て良くなっていくきっかけに価値を感じるものなのですね(^-^)。

巾着型リュックの入り口の隙間解消の工夫の最終局面【806】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在改良中の「餅巾着:もちきんちゃく」というリュックの入り口フラップ周辺の隙間解消の対策も最終局面に。。

もう、これで、やることはやったというようなところまで来ています。

今回は、少しだけですが、現在の状態をお伝えしてみようかと思います。

フラップが取っ手の間をスムーズに通り抜けるようにしたサイズ感

前は、縫い代込みで20cmあった横幅を2.5cm削り、17.5cmにしました。これ以上だとまた隙間が現れるので、2.5cmだけにしました。
やや端折りますが、背に二列に縫うことで取り付け。この2列が綺麗ではないですね。上のステッチを本当は入れたくないです。けれど入れなければ入り口がひらひらに。どうなんでしょうか。入口ヒラヒラとはいっても縫ってはあるわけで、蓋がひらひらしているだけと考えると、ステッチ入れない方が見た目の姿は良いですね。これが難しい所で、表地のみに縫い付けるので、段階が早いので、こうならざるを得ないのですね。表地と裏地の縫い合わせ前にすでに縫われているんです。そうするとこうならざるを得ない。。。ここが今の悩みどころです。
取っ手の間のひっかかりはまだ少しありますが、これを完全に無くすともっと小さい幅にしなければなりません。そうすると隙間が空いてしまいます。がんじがらめな状況というやつですね(^_^;)。
今回縦の長さを7.5cm長くして、下の方に付いたDカンにゆとりを持ってしわが寄らないように合わせたのですが、これが良くなかったです。縦にフラップが長いと隙間が空きました。ここは、今一度短くすることへ考え直しです。

あとがき

隙間が空きがちなデザインでありながらも、できる限りには埋めていく工夫という点で今が難関の時です。

何となく、もう最終局面といった感じがしまして、次の記事くらいで、改良後の状態の良いものがご覧いただけそうです。

また、お楽しみにどうぞ(^-^)。

バッグの取っ手やショルダーにご利用いただける、美しい4本ステッチの間隔の統一までのステップで目指すもの【805】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

HMB教室へようこそ♪。

よろしくお願いします。

このHMB教室は、YouTubeと当ブログ記事で並行してハンドメイドバッグ製作を少しずつ学んでいくものです。

目的は、「美しいバッグ」です。綺麗に作られた丁寧なお仕立てを目指す教室です。

実店舗で教室を開き月謝をいただくということが、どうしても時間に縛られ、下準備などに時間を割き、あまりいい感じで想像できなかったので、こうして、完全無料の動画と記事でお得に学んでいただければと思ってアップしています。

もし、共感いただくことができて、取り入れていただくことがあったなら、一緒にハンドメイドバッグ業界を、美しいお仕立ての商品を作る人がいっぱいの世界にしていこうではありませんか。

現在ハンドメイドバッグでお仕事されている方、未来にハンドメイドバッグを職業としていきたい方など仲間が増えると私も大変嬉しいです(^-^)。

4本ステッチの等間隔の難しさと、その修行中のステップで目指す4本ステッチのデザイン

今回、私もしょっちゅう縫っています4本ステッチですが、これは非常に難しいです。

一方で、等間隔に出来たときの美しさと言ったらありません。

こういったリュックのショルダーなどに決まって利用します。3本より4本の方が美しいです。
大変上手くできたと自分でも思う時の4本ステッチ:特に左が綺麗です。間が等間隔で美しく映ります。

このように綺麗にできることもあればなかなかうまくいかない時もあるというのが長年やっているのに難しい点ですね。

生地によってもやりやすさなど違います。

ちなみに、上手くいった時の上の写真はメッシュタイプの生地でアイロンで折ったりする時も非常にスムーズだったことからその影響か、ステッチも綺麗に整います。

で、ここは教室。訓練の段階でもあります。

急に綺麗にといっても難しいものなので、1ステップ段階を踏むことにしてみました。

シュミレーション図で解説:一番外枠の黒色は取っ手の生地の端っこ。その内側の赤色は、ぐるり1周最初に掛けるボックス型のステッチです。その後、真ん中に2本青い線をステッチで均等に入れていくのです。望ましいのは、この等間隔の状態です。最終的に目指すゴールはこの様相です。
まず、1本目のステッチを入れますが、この位置が結構重要です。線など引きませんので、目で見て間隔を得ていくのです。実はこの線すでに偏っているのが分かりますでしょうか。右の方過ぎるんです。

余りにも偏り過ぎている時は、ほどいてやり直しですが、ほどくのも一苦労で、跡が付くので、あまりこのようなパーツでやり直しは良くないです。

それで、このままで仕上げる方法というのがあります。

次のステッチの位置を工夫するのです。

こんな風です。真ん中を広くして両端を狭くするとデザインのようになりますので、事実上失敗であっても、見た目はおかしいことはありません。こういうデザインだと理解されます。これは、難易度が少し下がるかと思います。2本目の左側のステッチを右と同じ感覚にすることで、全体のバランスと安定感を得ます。これが、右だけに偏ったりすると下手だなと思われてしまうのです。

ということで、あまりに極端だと不格好ですが、少々であれば、こういった見た目のバランスや安定感を考えた配置に結果なれば、何もほどいてやり直しまでは時間がもったいないですし、生地を傷めます。

均等になる途中段階のステップとして、このことを是非思い出していただければと思います。

あとがき

4本ステッチは美しいですが、限度物です。

細いリボンひもに無理やり4本はかえってぐちゃぐちゃになるので、外枠の赤い線で十分だったりします。

また、3本仕立ては、かえって綺麗に見えにくいと思います。

なぜかというのが、粗いので、その分間隔の部分が目立ち、ちょっとのずれが分かりやすく目に映ってしまうのですね。

4本のように密だと、実は細かい単位では均一ではないのかもしれませんが、目には均等に映るという視覚的効果なのです。

人間のやることなので、そこがハンドメイドです。

機械のように完璧な均等にはなっていないはずです。

それでもハンドメイドの技術という点では美しく見えるようになったということは腕が上がったということで良いのではないかと思います(^-^)。

ハンドメイドバッグ製作に使用の裁ちばさみのエコノミーな使い方のご紹介【804】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグ製作をコンスタントにさせていただいております。

時々、他のお仕事が立て込んで携われない日もありますがほぼ毎日製作にもかかわっています。

その時に使用の工具の1つとして裁ちばさみがあります。

今回は、この裁ちばさみの私の最近の使い方、特にエコノミーな使い方の点に密着です(^-^)。

同じ裁ちばさみなのに目的の違う2点について

2点同じ裁ちばさみ:左側の生地用と書いてあるのは最近新調したもの。右側の芯地用と書いてあるのは、以前に生地の裁断に使ってきたけれど、刃がダメになり始めて生地が上手く裁断できなくなったもの。

ここ最近裁ちばさみが定着。楽天市場の「ほんまもん」様で購入。刻印に「Silky Stainless」とあるややコンパクトめなお品。

このお品は、大きすぎず手首が楽で、先端が細かい部分のカットにも切り込める繊細な刃に作られている点が非常に優れています。

大きいのが良いとは思いません。そして、鉄のハサミが本格的で良いとも思いません。

これは、実際に長い間生地を裁断してきた者の意見です。

いずれ刃物というものは最初にどれだけ「とぎっとぎ」であったとしても刃がだめになってくるのですね。

そこで専門業者様に研いでもらういう手もあるかと思うのですが、過去に、1つの物を末永く使おうと研ぎ屋さんへお願いしたのですが、そのコストが新しく結構なお品の裁ちばさみを購入することと変わりがなかったこと。

また、研ぎ屋さんへお願いしている間に作業ができない分結局予備も必要で、そのオーダーと受取りの時間の手間も十分にかかってしまうことを経験済みです。

よほど愛着のあるハサミであれば研いででもずっと使い続けていくことに意味はあるかと思いますが、同じお品をリピートして購入できれば今の方法がとてもスピーディーです。

そして、ここからが私なりの工夫の点になります↓。

前に使っていて生地をうまく裁断できなくなった古い裁ちばさみを、不織布の芯地の裁断専用へ移行するのです。

生地はうまく裁断できなくても、不織布はその同じハサミで十分スムーズです。

そこまで素材には違いがあるものなのです。

よって、ハサミを捨てずに、他のものをカットすることへの移行という使い方によって結果的にコスパの良い、エコノミーな使い方を工夫しています。

何も不織布芯地だけに使うのではない、紙を切る専用、ビニールひもを切る専用、ベタベタになりがちな、布製のガムテープを切る専用といろんな専用へシフトしていけるので結構無限です。

あとがき

今回のような「捨てない」「他の物を切る専用へ移動」ということで、大切に使うという方法も1つとしてあるというお話でした。

1つのものをずっと長く使うということが望ましいですが、そうはいかない時の工夫として、バリエーションに富んだ使い方というのが、ハサミだけでなくとも、他の事にもアイデアとして使えそうですね(^-^)。

<糸調子>迫力あるヘビーデニムの25オンスを職業ミシンで縫えるのかの問いに「はい縫えます」と答えることができるその取扱いの条件とコツを実体験からお伝えします【803】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、大変有難いことに、YouTubeの過去の動画にご質問とコメントをいただきました。

少しやり取りさせていただき、おそらく、このことにお悩みであろうと思いました。

厚手のデニムを職業用ミシンで縫う場合、少し大胆なまでの糸調子の合わせ方をすると良いのです。

その大胆ということが、糸調子ダイヤルを4にするということではないのです。

結局これが結論なのですが、そうは言ってもなかなか腑に落ちないかと思いまして今回動画にしてみました(後で貼りますね)。

良い糸調子になる時の糸調子ダイヤルと糸案内の糸の通り方の2つのポイントを確認しながら、悪い例と共にお伝えしたいと思います。

保存版、厚手デニムの糸調子の上手な合わせ方

今回は、思い切って厚手中の王者、25ozのヘビーオンスデニムを使います。

特に生地の地の目に対して、並行よりは垂直に縫う時によく起こる下糸のループ減少などが分かりやすく見れるように、横に縫う設定をします。

三つ折りにしてステッチをします。

こちら側の向き、上糸側はほとんど綺麗に糸目が出るものです。

問題は裏側の下糸側の面なのですね。

そもそも、前提として、下糸の糸調子が合っているというのはベースです。

よくご紹介されているような、クレーンのようにボビンケースに入れて吊り下げた時、鈍い中間的な感じで滑って下がっていく様子が正解です。

これが成された後は下糸はいじることはありません。

すべては、上糸側で調整することがポイントなのです。

まずは、通常の他の生地全般にそれほど糸調子をいじることなく使ってきた糸調子ダイヤルで縫ってみます。

糸案内:取説にもあるように、スパン糸30番の今回では、スパン糸の通し方ということに従ってみます。
真ん中を空けて通し、デニム以外の他の普通生地ならこれで合います。
糸調子ダイヤル:押さえを上げて針も刺していない状態だとこのような位置になっています。2.5程です。
これを押さえを下げて縫う直前には、1.5程になるのが通常の場合です。

こうして、とりあえず、まずは、通常の他の多くの生地と同じ条件で縫ってみました↓。

こちらは、縫った反対側の表から見える面です。非常に汚いですね。
右の方は、特にループもできています。
糸が絞められ切っていない緩んだ状態で余ってループみたいに飛び出してきているような。
つまり、上糸側から出ている糸が緩んでいるので上糸が緩いのだと導けます。
他の場所もすべてアウトです。非常に汚いですね。
わらびやゼンマイのようなループが出来ている時は、多かれ少なかれ、これと同じ現象だと言えます。

表面は、何ら問題ないのですが、この縫った裏面が汚いのです。

これを下糸が原因だと思ってしまいがちですが、原因は上糸側の糸調子にあるんです。

下糸の糸調子に関しては、上述の鳥、ボビンケースにボビンを入れて吊り下げた時の、スルスルとは行き過ぎない適度に支えられているような感覚の絞まり具合が目安。

マイナスドライバーの溝のあるネジで緩めたり絞めたりしますが、そこを適度な状態に調整してあれば後はいじることはありません。

すべてが上糸のせいでこうなるのです。

ということで、実際にデニムの厚手を縫う時に調整している上糸側の糸調子にいきますね↓。

まず、糸案内には、スパン糸であっても3つの穴にすべて通します。
これでかなり引き締まる効果があるので有効。このことは取説には決して書かれていません。
そして、これを忘れてはいけません。いったん押さえ金を下げ、糸も指します。
そうしないと糸調子ダイヤルが正しく見れないので余計狂ってしまうというメンテナンスの方のお話です。

糸調子ダイヤルは、押さえ金を下げ、糸を指して縫う状態と同じ状態で目盛りを見るのが大鉄則だそうです。

そして、上の事を行った状態で目盛りをぐんと絞っていき、3強くらいまで上げます。
マックスにはやらなくてよいかと思います。
ガチガチに張り過ぎても糸が切れたりしがちなので、ほどほどにして3強です。

そして、同じように三つ折りしました。

左:糸調子(悪い)、右:糸調子(良い)右側が糸調子を合わせた方の縫い目の下糸側です。
左側の先ほどの失敗と比べて全く変わりました。

さらにもっと細かい微調整は自分で、それぞれの生地の種類やデニムのオンスとの兼ね合いで試し縫いをしながらパーフェクトに合わせていったらよいのですが、大きくは、これで劇的に変化できます。

まとめますと、

①糸案内をスパン糸でも3つの穴にすべて通す。

②押さえ金を下ろし、糸を刺した状態にして(実際に縫う時と同じにする)、糸調子ダイヤルを3強あたりまで絞る

この2つです。

あとがき

デニムは、こういったことからも特殊な生地であると言えます。

それだからこそ、専用のミシンもあるわけです。

けれども、職業用ミシンでも全然可能だと思います。

デニム専用のミシンだとデニム以外の薄手には向かなかったりするので、限定されるので、ジーンズショップなどを経営の製造業者様などは有難い1品になるかと思います。

しかし、いろいろな生地で縫いたい個人にとっては不向きで、職業用ミシンがやはり多くの素材をカバーしてくれます。

今回のこの実験から言えること。

厚手で針が通るかなあという心配は誰でもするかと思いますが、たとえ、針が通ったとしても糸調子というものこそが結局綺麗に出来上がる大切な条件であるということをここでお伝えしておきますね(^-^)。

現在改良中のハンドメイドリュックの隙間解消の改良ゴール間近にあたって。。。なぜ巾着型にこだわるのか、その理由【802】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドリュックの巾着型の難関の部分、隙間の解消を改良中です。

何とかしてセキュリティー性の弱い巾着の隙間を埋めて、安心なリュックへと考案中です。

いろいろトライしてみては、ほどき、違う方法を試みる、試行錯誤の繰り返し中です。

そんな中で方向的にはだいぶゴール間近と言える状態にはなってきたかと思います。

今回は、YOUTUBE動画内ではそのゴール間近になった作りを主にご覧いただきますが、この記事では、少し違った視点から、なぜもともと隙間が多いと分かっているデザインを追求しているかというお話をさせていただこうかと思います。

ファスナー仕様との違い

そもそも巾着というのは昔からの知恵というか、紐をきゅっと縛った時の口の変形を利用して閉じるということへ導いた開閉機能の1つ。

現在多くのリュックは、完全なファスナーという原始的な紐からは発展した、工業品であるパーツを使った開閉機能になります。

実は、ファスナー仕様のリュックも他デザインとして、この巾着デザインと肩を並べて今後も作っていきたい1つです。

ファスナーさえあれば完全に口が閉じられるのでセキュリティー性の面では抜群です。

けれども、そのファスナー仕様にはない良さというのも巾着型にはあります。

ファスナーのお品は常に形が一定に固定されたものになります。

それに比べて、巾着は、巾着ひもを縛る圧力の違いで形が変化するのです。

巾着を縛らない時にはトートバッグになる。

一方、コンパクトにまとめたい時には巾着を絞る。

例が分かりやすいように、別大きなトートバッグで写真をご紹介しましたが、現在のリュックもこのように同じく、コンパクトになったり広げたりの使い方が出来ます。

それは、巾着仕様のタイプの良いところではないでしょうか。

1つのバッグが2種のデザインになるということでお得感があり、付加価値は高まります。

結局、巾着型には、大きく見込める価値の高さを私は感じておりまして、改良によってデメリットを克服していこうと思っているわけなのです。

ファスナー1つによって簡単に答えの出ているデザインも1つは欲しい、けれども、遥か昔からの伝統的というか、原始的な作りというのが、今でも継続というところにも巾着デザインの魅力があります。

ビンテージ物が好きな私は特にそういったところにも惹かれています。

ということで、巾着型を今後も続行していきたい理由のお話でした。

あとがき

今回、YOUTUBE内と違った内容の記事を書いてみました。

製作は、もう改良が完成する手前まで来ました。

また。その後をお楽しみにどうぞ(^-^)。

固定ステッチのポイント、一列より二列の固定が生地に負担がかからない【801】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回、製作の中でこれは。。。と思った箇所をご紹介したいと思います。

私自身も今後改良しようと今回決意した件ですので、ご一緒にどうぞ(^-^)。

固定の為のステッチは、1連より2連の方が生地を傷めにくい件

フラップポケットのフラップのトップが縫い付け部分になりますが、これをシングルステッチの場合は狭い面積に力が開閉時などにかかるので、生地負担が集中的になります。それをダブルにして面積を広げた負担のかかり方にして生地を傷めにくくするという対策です。

ちょっとしたことですが、1本も2本も私としては変わりません。

それよりも後の効果の方を重視したいと思っています。

これは量産ではなかなかやりにくいことで、効率化として単純な1列のステッチに省略する意味はあるでしょう。

けれども、実際開閉の時にかかった圧力がコンスタントに開閉する時を経て、生地を集中的に傷めがちなのです。

裏面にはハード薄芯を当てます。そうして補強は一応して生地を守ってはいますが、それでも、シングルステッチとダブルステッチとでは効果は違います。ちなみに1本のステッチは2重縫いなのです。

ステッチをダブルにしたことで現れた難点

ダブルステッチにしても今までと同じ袋とフラップの距離ですので、このようなことが起きてきました。

フラップと袋の距離は今まで通り2cmくらいなので、ステッチの2本目に寄ってこのフラップとポケットの入り口の距離が少なくなりました。このことによって、ポケットの開閉がしにくくなるとも言えますし、セキュリティー性が高まったとも取れます。

この距離を今までのように広げるかどうかなのですが、少し考えたいと思います。

おそらく、距離を広げて使いやすい方を優先にした方が喜ばれるのかな。。。と今は考えています。

あとがき

ちょっとした箇所ではありますが、固定ステッチはそのほか大き目の入口フラップなども該当します。

これも同時に2列で行くことを決意し、早速取り入れています。

やはり、現時点での風景だけではない、その後の使用というシーンという風景を想定することは是非今後も大切にしていきたい点です。

このことが将来の「信用」に繋がるかと思えるからです(^-^)。

視覚的にも記事を選べる♪、当HP内のブログ記事の「目次」に画像追加しました【800】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの記事で、ちょうど800投稿アップになりました。

たくさんのコンテンツがあると良いなあと思っておりまして、投稿数に関しては結構頑張りました。

今年がもうすぐ終わりますが、2021年の成果が大きかったです。2021年1月1日の記事は【322】だったようで、思えばここから結構な量をスピード投稿したと言えます。

しかし、本当は1,000アップを目指したい思いもありましたが、現実的になかなかそれはかないませんでした(^_^;)。

また、引き続き今度は1,000アップへ到達していければと思っております。

今回800投稿に際して実行したこと

これだけたくさん記事が集まってくるといよいよ見にくくなってくるわけですが、私の場合はこの記事の量から予想されるであろうアフィリエイトというものはさせていただいておりませんので、ちょっと珍しいタイプなのかな。

そういう面ではこれでも見やすいのかもしれません。

よく広告だらけのサイトがありますが、間違って違うところばかりクリックしてしまいますし、肝心の記事がちっとも見つからないこともあります。

ところで、今回は、その増えた記事の分類を現在はしてはいるものの、もっとその記事1つ1つの内容のイメージがタイトルが並んだ目次コーナーでキャッチ―に分かるとよいということを考え、目次にある記事1つ1つにキャッチ画像を出すことをしています。

ブログ内にある複数の画像の内、すでに記事内で「アイキャッチ画像」の機能として、見た人が一番上の段にその画像を目にすることができるような機能はすべての記事に実行済なんです。

その同じ画像をさらに目次にも出そうというものです。

今までそれはやってこなかったので1から800の記事を一気にというのはボタン1つだけというわけにはいきませんが、それに近いような機能がスタート地点の2018年である約4年前程に比べて現在はきちんと備わっています。

当時だと、プラグインをインストールしてそういったことができるような案内をYOUTUBE動画で見させていただいたことがありますが、プラグインをいろいろ入れるのは好まず、やってきませんでした。

もう、この記事を書いている時点でもちょくちょく進んでいますので、当月末くらいまでには完了しそうです。

やり方

やり方は、現在「固定ページ」の1ページだけを使ってずらりと下から順に古い記事のタイトル順に目次が並んでいますが、それ1つ1つに記事内のトップに出ているアイキャッチ画像を開けてコピーして、また、目次へ戻って、記事タイトルのすぐ下のブロックへそれぞれ貼り付けていきます。

そして、その後必ず「更新」ボタンを忘れてはいけません。

貼り付けの時は、「段落」にしないとできないみたいです。

画像も「段落」で貼り付けるというのが少し特徴となっています。

「画像」の項目を選ぶ時は呼びこみ式のみなので、すでにコピーしてあるものを貼る場合は「段落」で良いようです。

いろいろ奥へ別の部屋から入っていかなくても、基本、その固定ページ内にあるタイトルクリックで開いたサイトを少し覗いてコピーしてくる→固定ページ内に貼り付けるだけの作業なので、ボタン1つに極力近いものがあるという見方もできますね。

あとがき

いつものルーティーンとして、YOUTUBE動画をその日にアップしたら、その翌日にYOUTUBE動画を貼り付けると同時に、この目次作り作業も画像付きで今後はやっていきます。

YOUTUBE動画とブログを並行してきて思うのは、同時進行のスムーズさです。

別々にアップすると、どうしても偏ります。

それを100アップ以内の2018-2019年あたりの時に見直し、現在の並行のやり方にしてきました。そうしますと、不思議と慣れというものもあるのか、当たり前になっていきました。

毎日のルーティーンとしているので、苦痛は無く、当たり前に作業していきます。

とにかく、実直に内容をアップしたいので、時には、変なこともありまして、昨日のアップでやったことを次の日にまた違う方法が浮かんでそれをアップなどもここ最近もありました。

あとは、ファッション系という1つの大きなくくりのコンテンツではありますが、昨日は映画の事、今日は音楽の事など、カテゴリーに何とか当てはめて割と窮屈にならずに自由にアップできています。

そこは本当に大事にしたい点で、義務感とか、こういう風にした方が見てもらえそうだなどと狙ったものは私には合っていないスタンスです。

自由に実直にそのままを述べていくのがとても自分のスタイルに合っているようなのです。

と、こんな風に今後も続けてまいりますので、またお立ち寄りを是非(^-^)。

1つ前の記事【798】からの更なる改良ということになりました、リュックのフラップデザイン【799】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すぐ前の記事でいったんご紹介したハンドメイドリュックのフラップの構造ですが、その後の思案の中で、やはり、ポイントからは、随分位置がずれていると思えて来ました。

底が完全に腑に落ちていない点だったと思います。

やるなら徹底的に覆わねばなりません。

このことで、なぜ、この大きさなのか、なぜこの巾になる必要があるのかなどが確かなものになっていくかと思いました。

フラップの幅を隙間にフルに覆うようにするための幅の考案

そもそもフラップが隙間からずれています。

このフラップを取り付ける位置をもっと背側へ移動、背面へ表地側から縫い付けて、覆いかぶせるようにこちら側に持ってくるデザインへ変更です。

こんな風に背の側の方からフラップを覆います。縫い付けは現在1本のステッチですが、力が小さい所に集中すると生地を傷めやすいので、もう1本上に幅を少し開けてステッチを後程入れます。ステッチは1本とは言え、二重縫いなので頑丈です。
フラップ取り付けにも、取っ手と同じように当て芯をするのです。
フラップの先はこのようにナスカンとタブを取り付けてあります。横幅は【798】では、17.5cmだったのを20cmの型紙で行ったことによってやや取っ手の幅よりも広がっています。

この20cm型紙というのが、取っ手の位置によって作られる、巾着を絞った時の口の幅なんです。

よって、結果的に取っ手より大きくなってしまったのですが、ここを今回仕方のないことであるとしています。

もし、またここで20cmより幅を狭めると取っ手にはくぐりやすいですが、蓋をした時に隅っこに隙間が空くことになってしまいます。

つまり、巾着の絞った幅というのが、取っ手の付け根タブによってのひっかかりで決まっているわけなんです。

このデザインで取っ手の付け根は続行したいのですが、口のきゅっと閉まる巾着の幅が決まるのがこのタブが影響しています。8角形が取っ手の幅より横に広がっていますよね。
例えば、この8角形を縦長のデザインに細く変えたりすると口がもう少し絞まるのかもしれませんがこの8角形がpicturesqueのシンボルマークとしていきたいので、このままのデザインでこのタブは続行です。

あとがき

いろいろ、あっちこっち迷いながらを記録していますので、前の記事とまた違った改良をすぐ次の記事でアップすることもございます<m(__)m>。

これが実際の私の作業記録というもので、必ずしも綺麗なストーリーのようにはなっていないというのが実際です。

あれこれ迷いながら、最終的に最適なものになっていくというところがゴールになります。

試行錯誤の様子といったものでしょうかね。よろしくお付き合いいただけると。。。と思います<m(__)m>。