こんなに美しい形状記憶生地をフランス製で発見、メッセンジャーバッグが出来上がるまで【24】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

メッセンジャーバッグと聞きますとカジュアルな帆布などで作られたバッグをイメージされますね。

そのイメージとのギャップを楽しんでもらうようなエレガントな柄に出会いました。

果たして、エレガントな柄がカジュアルなイメージのメッセンジャータイプのデザインにどのくらい影響するのか。。。

そんな見方をしてみて下さいませ。

以前に製作した同型で、その同型というのがブログでは【13】が該当です。

【13】の投稿の時にご紹介のメッセンジャー型のショルダーの幅:2.5cmというカジュアルな巾でしたが、
今回は、その半分以下の1.2cm程に細高し、華奢にすることでエレガントさを出してみます。
強度はしっかりと作ります。

【13】の投稿では、ぷっくり膨らんだ凹凸感があるイタリア製のフクレジャガード生地でしたが、今回は凹凸感は特にありません。

仕様に1点変更した箇所がございまして、ショルダーの幅を華奢な1.2cmほどに狭めました。

前のフクレジャガードの時は、2.5cmもありましたので、ややごつめでカジュアル。この違いも今回の見どころになります。

使用生地の形状記憶生地の効果など

今回は、表生地が淡い色目、裏地が濃いめのはっきりとした色目というギャップが面白い組み合わせにしています。

左:表地(ブルー):タフタプリント、ポリエステル/100%、フランス製。 
右:裏地(濃紺):トリアセシルキーニットプリント、トリアセテート/75%、ポリエステ/25%、日本製。

表は、タフタプリントという名前の生地です。つるりとした素材で、大花が美しくぼんやりと咲いている柄が美しいです。

形状記憶素材なので、形キープに優れ、ブラウスなどに利用されるところをあえてバッグに使います。

形状記憶素材は、以前にモノクロのツイードバッグ製作経験がありましたが、アイロンの線が付きやすく、とても作りやすいです。

一方裏地なのですが、はっきりとした濃いめのべース色。黒に見えますが、なんと濃紺です。

トリコットのような感じの編み方でトリアセシルキーニットプリントという名前。

表地との組み合わせは意外かと思われるかもしれませんが、花の形の相性が良さそうでした。

コントラストの効いた濃ピンクのフラワーの色も映えて美しいですね。

裏地は、開けたときのその広がりの美しさが楽しみになりますので、1つ付加価値になります。

裏地だからと質の悪い生地を選ぶという考え方はしていません。裏地は、むしろ内側の世界観を作る重要な素材ではないでしょうか。

スポット・ザ・製作:口布部分

今回のスポットは、製作過程の部分の中で、口布(くちぬの)というバッグの入り口の部分のパーツです。

(1)まずは、2枚の同じ口布パーツを縫い代1.5cmを付け、中側にキャラメルのように包みこみます。

こういった直線パーツに関しては、そのままの向きで縫い代を中に折り込む作り方をよく採用しています。

左:薄芯+ハード薄芯を貼った左右用の2枚のパーツを1.5cm縫い代で4包み込み、
真ん中で折って2重仕立てにして、コの字型にミシンをかけます。
コの字型にミシンをかけた口布パーツ:上の何もミシンをかけていない箇所はこの後でファスナー上にミシンで縫い付ける際にステッチがかかります。

(2)ファスナータブをファスナーに取り付けます。

ファスナータブの作り方:縦10cmx横7.5cmの縦長長方形の型紙の裏に接着芯を貼り、①-④の手順でくるみ、ミシンで縫い留めます。ファスナーの務歯部分の真ん中は数回返し縫いで頑丈にします。

今までは、タブ布はもっと華奢でしたが、華奢だとぎりぎり過ぎて、ずれやすく、縫い目が落ちやすいので安定して縫い付けられるよう大きくしました。

そして、ファスナーをカットしたりして、長さが決まったら、ファスナーの最後尾にもタブを付けます。

(3)ファスナーに口布を縫い付けます。

二重線にするので、片サイドで2回ずつです。

口布完成:左が表、右が裏です。

(4)裏地へファスナー付き口布の両端を縫い付けます。

今回は、裏地と表地を合わせる時に同時に縫うやり方で行いましたが、一番最後の表地と裏地が一緒になった後で一番最後に縫い付けることもあります。

では、ここで口布の製作過程を終わります。

ミニメッセンジャーバッグの仕上がり

写真を10枚ご覧くださいませ。

<サイズ>:縦17cmx横19cmxマチ6cm。

長財布がゆったりと入り、ポケットには、スマホが横向きにゆったりと入ります。

形状記憶素材ならではのしっかり感が見られます。

改善点:フラップの根本部分は、外側に出ていた方が美しい

前回の時には、フラップは外側に縫い付けていたのに、今回は挟み込みの縫い付け方をしてみました。

結果は、フラップは外側に縫い付けた前回の方が、大きく包み込むような様相になり、ゆったりと出来上がったようでした。

変えなくてよかったですね(^_^;)。

あとがき

今回のフランス製の形状記憶生地もこれがまた高級です。

せっかく高級生地なので、柄ができるだけめいっぱい出るように製作できるとコスパが良いですね。

それを考えると、このフラップ付きのデザイン、柄がフラップで隠れることがデメリットだと分かります。

結局、布で作るものは、巾着タイプのドレープがかる感じが美しかったりするのかも。。

まだまだ製作は続いていきます。。。

picturesque

生地の表裏は自分で決める、ファンシーツイード生地の控えめな裏面を使った製作例【23】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ツイード素材は不動の人気の様子です。

秋冬なイメージがあるかもしれませんが、よく混率を見ると毛やアクリルが入っているものばかりでもなく、季節感のないオールシーズンOKな生地もあるようです。

ツイードの良い所は、柄のようで、無地のような程好い華やかさがある点。

さて、今回は、このツイードがマルチカラーになっているファンシーツイードで、「1泊旅行用の、大きすぎもせず小さすぎもしないバッグ」というご依頼を製作した記録です。

今回使用の表地と裏地

本来の表地はこちらですが。。。今回は、裏面を使用しましたのでその様相が少し違った味わいです↓
裏面使いの表地(チャコールグレー地にパステル系のマルチカラー):ファンシー、ポリエステル/35%、ビスコース/31%、アクリル/16%、綿/9%、ナイロン/9%、イタリア製。

混率がポリエステル/35%、ビスコース/31%、アクリル/16%、綿/9%、ナイロン/9%とやや込み入っていますが、わずかな割合のナイロンなんかも、地のチャコールグレーの部分にちゃんと感じられ、いい感じの張りが出ているようです。

チャコールグレーと目には映りますが、実際の糸は黒なのかもしれないです。

地の素材のツヤなどから、薄めに映るので、ぱっと見たときに真っ黒でなく濃い目のグレー。

ワントーン黒より落ちているので、雰囲気がやわらかいです。この混率の中には毛は入っていないので、ツイードといっても季節感は感じません。

次は裏地です。

裏地(チャコールグレー):アムンゼン、ポリエステル/100%、日本製・・・肉厚です。石のようにブツブツの柄が出ていて高級感のある素材がアムンゼンの特徴です。黒ではなく、チャコールグレー色であるところが今回の組み合わせに相応しいと判断。

今まで私がよく使ってきた生地アムンゼンです。このチャコールグレー色は、まっ黒より優し気であることで組み合わせがしやすく、よく裏地に使ってきました。

もともと多く調達してあった反物です。

隠しポケットに盛り込んだ独自の工夫とは

まず、私ならではの作りの、隠しポケットの製作手順をご紹介します。

①ポケットの入り口になる、ボックス型の穴を作ります。

薄芯を貼ったラッピング布を中表に置いて、
本体の裏側にハード薄芯に線を引いたボックス型にステッチを1周かけ、
真ん中をY字にハサミでカットします。
・・・よくある玉縁の手法です。このやり方はこれしかないと思います。

ラッピング布を中表に当てる点がポイントです。

そうして、ラッピング布を表側から先ほどのハサミカットの切り口をくるみこむように表側からくるっと裏側へひっくり返します。

その場面はこんな感じです↓。

ラッピング布を中側へひっくり返している場面です。

そうして、アイロンできっちりと折り込んで余分すぎる端をカットして整え、ミシンステッチでボックス1周を固定した状態がこちら↓。

郵便ポストみたいになりました。ここで第一段階は終わります。

ここで記載してはいないのですが、この後に、切り込んだYの字によってできた三角の部分を裏から、ハード薄芯ごと固定するステッチをかけると固定の機能ができます。

この見えない部分の固定は、力がかかるファスナー部分にとって後々、長持ちの丈夫さの秘訣になるかと思います。

②ファスナーにポケットの袋を取り付けます。この段階でpicturesque流の工夫をしている箇所が出てきます。

巾の狭い方の延長布(左)と、幅の広い方の袋(右)をファスナーの裏側が表のような向きで三つ折りステッチした後残り2本のステッチで取り付けます。(結果3本ステッチが美しくなる)

この写真の左側の数センチの短めのパーツを私は、延長布と呼んでいます。

なぜ、この延長布をわざわざ1パーツとして作っているかです。

それは、ラッピング布=袋が1つで2つ兼ねられると思うわけですが、この上の写真のようにファスナーの隅っこが隠れることはありません。

ポケットをのぞき見た時に、入り口付近が視界にはいります。そして、手を入れたときの感触がファスナーの端のピラピラしたところに当たります。

場合によっては不快感を得てしまうかもしれませんし、見た目もすっきりとはしていませんでした。

ということで、持っていた某ハイブランドのナイロントートバッグの作りを見てみました。

すると、ポケットの入り口から中をのぞいても、ファスナーの裏側や端っこなどは見えませんでした。

これぞ、一流の始末だと思いました。

どうしたら、このブランドのように作れるのかを研究しまして(あくまでも参考で自分の中に落とし込んでいます)、結果このように延長布を使うということにしました。

ハギ目ができることが否めませんが、このハギ目を底に合わせていくこともできます。

私の場合は、底にハギ目を持って行かず、ポケット入り口の手前の目立たない深さに当てたことには理由があります。

③ファスナーと袋が一体化したこの状態を本体に取り付けます。

左:初めてここでファスナーの表が本当に表を向きます、右:このようにファスナーをのぞかせて、ボックス状にステッチをかけて本体と合体です。

次は裏側でポケットの袋を縦横とも閉じる作業をして完成します。

左:1.5cmの部分に印をつけ、地縫いを2度します 右:地縫い後アイロンで割ります
左右とも端から1.5cmに印を付け、二度縫いします。これでポケットの袋が丈夫ク完全に閉じられ、完成です。

これで完成となります。

左:完成した隠しポケットの裏側・・・もう、これを最後にここを見ることはないです。閉じられてバッグの内側に入ってしまう部分ですので、貴重な写真です。写真には写しきれなかった裏面にはハギ目があります。
右:完成した隠しポケットの表側・・・ファスナーを開けると中に袋が広がり、ポケットの機能になっています。

では完成した隠しポケットを外から覗きます。

隠しポケットを覗いた様子:通常は奥の壁がまずは目に入りますので、手前の視覚に入りにくい所の位置に、
延長布を袋とつないだハギ目を持ってくるように作りました。

現在の私のやり方では、延長布は出来上がるとこのような位置にハギ目が来るのです。

上述のように、このハギ目をポケットの底部分にすることも理論的です。

型紙の調整によって延長布が「手前袋布」というような名前に変わるかもしれません(^_^;)。

ただ、気を付けねばならないのは、袋の2枚は全くの半分ずつの面積ではないということから、微妙に違う面積のそっくりな2つのパーツができてしまい、紛らわしく、どっちがどっちだか分かりにくいです。

間違えやすいとも言えまして、目につくような位置につなぎ目がかえってできてしまう失敗作になるかもしれません。

完成したバッグ閲覧会

では、完成した1泊トートバッグです。

<サイズ>:縦25cmx横34/40cmxマチ13cm。

裏面生地を使用したバッグが完成です。柄の出方が控え目でシックです。

無地のようで柄のようなツイード生地はとても魅力的ですね(^-^)。

あとがき

今回のバッグは、オーダーメイド品でした。

まだ残りの生地がございますので、次回は、本来の表地を表面として使用していこうと思っています。

文章のこの部分を後から更新しておりまして、その後の3年後くらいのずっと先の番号の、【1052】で、「インテリア収納袋:中」という巾着袋を製作したということで、この生地の使用を終えました。

よろしければ、【1052】の記事にもお立ち寄りどうぞ(^-^)。

このファンシーという生地は、もう二度と同じ生地を生地屋さんで目にすることがありませんでした。

生地は本当に幻とでもいうようなその場限りの反が多く、ピンと来た時に保管しておくことも決して意味のないことではないです。

1年ごとの上書きのような製造の仕方みたいで、その年には姿があったけれど翌年にはみられないという何とも儚い材料です。

picturesque

ファスナー付きの頭の部分と本体を合体させる時のステッチがうまくいかないハンドメイドリュック【22】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近は、リュックも作り始めています。

【17】の製作では、華やかなマルチカラーの薔薇柄を素材に使用しました。

このたびは、その逆で渋めのブロンズ茶と黒のコンビの素材でお作りしました。

高級なイタリア製生地です。

渋めの色でもラメ入りの華やかさがイタリア製らしい

黒と茶というと、フェンディ様を思い浮かべます。

こんな風に思い浮かべることこそが、ブランディングカラーになっていることだと言えますね。

FENDI様のズッカ柄やぺカン柄は決まって、黒x茶のツートンカラーでとても渋いものです。

黒と茶という重く暗い色同士をコンビで使うということはある意味「強さ」を表しているという見方もできます。

このラメと豪華なバラ柄のジャガードの影響で、ダークカラーが華やかになっているこというこのセンス♪。

<表地:黒xブロンズ茶>:ジャカードプリント、ビスコース/70%、ナイロン/20%、ポリエステル/10%、イタリア製。

商品の詳細

<サイズ>:縦23cmx横27cmxマチ6cm。・・・取っ手の幅は2cm。ショルダーの幅は1.3cmくらい。
<裏地:黒>スポーツメッシュ、。ナイロン94%、ポリウレタン/6%、日本製。・・・とってもユニークな生地です。穴が開いている構造で、さらりとしています。

このデザインを今後も継続していくのかどうかについて

コンパクトなサイズで背負い心地はグッドです。

このサイズ感とか、縦横の比率などもグッドで今後に活かしていければと思います。

ただ、問題はデザイン。

このデザインは、頭の部分であるファスナーが付いた半月型と本体であるマチ付きの容器を合体させる作りで、その合体部分が難関です。

ファスナーにも当たってしまいますし、ブラインドされた見にくい部分を重ねることで、なかなかぴったり正しい位置に合うかというとそうはいきません。

しばらくこのデザインでもう少し製作していくかもしれませんが、このデザインの継続がすでに永久ではないことをここで感じています。

この微妙な気持ちがとても大切。

やはり作りにくいものは良いお品にはならないと思います。

あとがき

今回のようなこの茶x黒のミニリュックのコーデを考えてみました。

この場合、地味な色合いですが、柄がゴージャスで、十分にアクセントになっているリュックだと思います。

黒1色コーデにもこのリュックが映えますし、茶色の無地のワンピースなどにも合ってくるかと思います。

ワンピースにリュックを合わせてしまえるのもこのエレガント柄ならではです(^-^)。

picturesque

手で取っ手を持つスタイルの不自由さを解放したショルダー仕様のバニティーバッグをハンドメイドで実現【21】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近、いろいろな美しい生地を使用しながらハンドメイドバッグを作っています。

どれもそれぞれ違うデザイン。

今は、とりあえず作ってみるような段階でありますが、生地は立派な素敵な生地を使ってしまっています(^_^;)。

今回、イタリア製のジャガードの生地を使いバニティー型のショルダーバッグを完成しました。

イタリア製の生地は華やかさが特徴。

柄をはっきりと表現してあり、無彩色であってもなかなかの存在感です。

この度の色は白x黒のモノトーンでの製作になります。

今回使用の表地と裏地の素材について

生地に色の展開は有りませんでした。

この黒白1点だけがこの生地のカラー展開です。

たった2色しか使われていない点がシックで、真っ黒コーデに合いそうです。

表地(クリーム):シルクコットンジャカード、綿/67%、絹/33%、イタリア製。

黒の柄の部分に絹が使われ、背景のオフは綿。

混率の表記の仕方が、綿/67%、絹/33%という表現ですが、実際の構造は、綿/100%のクリームベージュ部分と、絹/100%の黒い柄の部分の占める割合を表示していると思います。

綿/100%と絹/100%(綿が生地に占める割合/67%、絹が生地に占める割合/33%)といった表記が本当の構造を表している言い方なのかな。。。なんて考えました。

今回の生地は、厚みがありまして、結果的には、このデザインを縫うにはかなり困難を極めました。

裏地(オフベージュ):パワーネット、キュプラ/60%、ポリエステル/40%、日本製

表地のクリームほぼ一致のカラーですので、全体に余計な色が登場せずにさっぱりとした印象になります。

この裏地の素材、よくカットソーやインナーに作られるようなパワーネットと呼ばれる素材です。

表面がつるりとしているのは、混率の多くを占めるキュプラ/60%の影響があるかと思います。

そして、ボーダー上に溝が掘れているところも、凹凸があり立体的なので、高級感があり、楽しい素材です。

製作過程の中の隠しポケットのpicturesque流をご紹介

今回、よく使っているポケットの作りの、隠しポケットの過程を少しご紹介しますね。

こんな風に中表にした2枚(裏地の本体とラッピング布)を反対側からハード薄芯を当ててボックス型にステッチした後、中心をハサミでカット、端っこは、Yの字でカットします。

ここでは、写せませんでしたが、裏側にハード薄芯を当てて、そこに、ボックス型の線をシャープペンで引くことをまずは最初に行います。

そして、ここで見えている、裏側に薄芯を貼った同じ裏地でできた玉縁(ラッピング)を作るためのラッピング布パーツを中表に当てて、待ち針で固定してからボックスに引いた線の上をミシンでステッチしていくのです。

この作りは、スーツのポケットなどの作りと同じ部分です。

そして、内側にこのラッピング布をくるむようにひっくり返し、切った切り口を隠します。

アイロンできっちりと重なるように固定して、待ち針してから、私の場合は、ここで、ステッチをしておきます。

このステッチは固定の意味が大きいです。

裏側の状態はこのようになっています。はさみで切った切り口がうまくラッピングして中に隠しこまれましたね。

そして、余計な生地をカットして整えます。

この後、ここへ、ファスナーを当てて縫い付けるます。

ここまででポストみたいな口が出来上がりました。あとは、ここへポケットの袋布と合体したファスナーを取り付けるということです。

またこの続きのファスナー取り付けから、隠しポケット完成までは、別の記事の時にご紹介しますね。

慣れましたが、手間がかかる作業です。

それにしても、Yの字にカットして向こう布をとりつけて、反対側からくるむラッピング方法のこの手法、最初に考えた人すごいです。

よく、こんな物理的なことを考えられたと思いますし、現在でもずっと受け継がれている手法ですので、発明のようなレベルだと思います。

完成写真

<サイズ>:縦17cmx横27cmxマチ12cm。・・・長財布がメインスペースにどっしりと余裕で入れることができることをサイズの目安と致しました。

ポケットをいかに狭い面積に充実させていくかの工夫といたしまして、1か所に二重ポケットにするということをやってみました。

中側の二重ポケットの作り:マジックテープタブのスマホが入るサイズのポケットの奥に、さらに、ファスナーでセキュリティーを高めたミニ隠しポケットを設置

ポケットの中にポケットがあるという構造です。

奥のポケットには、キーなどの大切なものを安心して収納できます。

このポケットがあると、旅行や遠出のお出かけもこのバッグが活躍してくれそうです。

バニティーは手を放すと蓋がぱっかりと開き過ぎることが多いので、そのはずみで中身の細かいものが飛び出しがちです。

そんな心配やリスクをこの二重ポケットが解消してくれるかなという思いを込めました。

あとがき

少し大きいサイズであることが実際に持った写真からうかがえました。

ラインがやや四角寄りのカーブで、このデザインは、後にもっと丸いカーブで、円の一部を使ったものに変えていくことになります。

picturesque

ハンドメイド巾着バッグの紐ストッパーと内側の覆い蓋を改良したその違いを見る回【20】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、まだ改良の途中ではございますが、ハンドメイド巾着ショルダーバッグの2つの機能の改良をしながら製作致しました。

前回の製作というのは、【15】の記事で投稿致しました。後ほどその時の製作品との比較の写真を下の方でご覧になることができます。

今回も完璧ではなく課題は残りましたが、今後のお品のアップグレードになるよう貴重な学びをまた得られました。

さて、今回の材料についてなのですが、メイン生地はすごく美しいものになります。

生地屋さんで購入の際に、反の最後の巻き棒が見えてきましたので、こういった美しい生地は、嫁ぎ先が多いようです(^_^;)。

私がよく調達している生地は、いかにもバッグにするような生地というよりも、洋服の中でも、エレガントなブラウスやジャケット、ワンピースなどになるような生地が多いです。

洋服に使われることが多いことで、用尺がかかるため、1反がなくなっていくスピードが速いようです(^_^;)。

この服地こそが特徴あるバッグになると思っていますので、作りにくいとろみや柔らかすぎる生地も時には出てきてしまいます。

バッグに使った表地と裏地のそれぞれの特徴

表地はマルチカラーの柄です。

涼し気で夏のイメージのエキゾチックな柄です。マルチカラーが非常に綺麗で、色が混ざりあった部分の多い、全体でピンクやグリーンのイメージが主です。

見方によってはハワイアン柄のようでもありますが、そこまでも寄っておらず、あくまで「ハワイアン柄風」の領域のような柄です。

表地:ガーゼプリント、ポリエステル/100%、日本製。

そして、裏地は、こちら。

裏地:ジャガードクロス、ポリエステル/100%、日本製。

ベリー色が華やかで綺麗なややシャープな柄のジャガードです。

この柄の形が、表地のボタニカルな柄の葉っぱのシャープさなどと合うのでは?とういう私の見立てです。

表地と裏地が極端に対照的な色の強さであるものも時には良いものです。

対称的な色でありながらも、柄のマルチカラーの中の1色にベリー色も入っています。

前回製作と比較してみた

では、今回のバッグを10枚の写真でご覧くださいませ。

<サイズ>:縦23cmx横15/30cmxマチ7cm

まず。改良点の1点目は、紐に、ダブルレンズ型のストッパーを表地で共布で作って取り付けたことです。

これによって、前は、リボン結びをしないといけなかったのが、すーっと、手間なくバッグの口が閉じられます。

いかにも伝統的な巾着バッグの様相になったかもしれません。

①ひもの収納の仕方-左:リボン結びをする 右:ダブルストッパーで留める

ゆったりとしたシーンではリボン結びも可愛くて良いかと思うのですが、旅行などの慌ただしさが入るシーンでは、やはり、ダブルストッパーが機能としてありがたいものであると感じるケースが多いことでしょう。

そして、ダブルストッパー作りが、私の初挑戦の製作でした。サイズがうまく合いホッ(;’∀’)。

過去には、ホールが小さすぎて紐が入らなかった失敗を経ていますので、このたびがダブルストッパーは二度目です。

このダブルストッパーを共布で作るという試みは、一流ブランドバッグからの研究で参考にしています。PRADAビンテージ巾着バッグです。

共布ダブルストッパー付きのプラダのビンテージ巾着バッグ・・・PRADA様ごめんなさい<m(__)m>。もともと巾着ポーチだったのですが、自分でショルダー紐(茶とゴールドコンビ)を追加したリフォームをしています。

これをヒントに、私のデザインでダブルストッパーを作りました。

中にしっかりハードめの芯地を入れているところもしっかりした金具のパーツに匹敵するような大切なパーツとなるようにしっかり作られているところにも一流ブランド様から非常に感銘を受けました。

私自身もともとブランドバッグが好きで、そういった一流ブランドバッグのものから作りを学ぶことは多いです。

今現在のブランドのネームバリューを支えに生み出されるデザインにはあまり感銘を受ける部分は正直見当たりません。

そもそも、見ていないというのもありますが、昔のビンテージのお品にはそういった手の込んだ作りなどの非常に優れた部分が見られます。

ダブルストッパーの他の点の違いは、巾着紐に前回は接着芯を貼っていなかったけれど、今回は貼ったことです。

貼った方が断然共布ひもが元気ですね。

では、もう1点の改良点を。

もう1点は、セキュリティー対策用の中蓋ルーフです。

②中蓋ルーフのデザインの改良-左:両開き 右:片開き

こちらは、改良というか、別の形も作ってみるというような試みでしたので、今回が前回より良いとは必ずしも言えません。

前回もかなりしっかり覆われていて良い物にはなっているので、今後またこの2点を参考に考えていきたいと思います。

そして、3点目は、ショルダー太さを華奢にしたという点です。

フェミニンな雰囲気を出すには、太いショルダーよりも、細い方が良いですね。

③ショルダーの紐の太さ-左:25mm程度 右:13mm程度

フェミニンなのは、右側の今回なのですが、安定感は左の25mmも決して悪いわけではないです。

あとがき

前回より形がやや三角がかっていますが、前回の中蓋が硬くて厚みのある素材なために入り口が閉まりにくくて、スクエア調な形として映ったのでした。

一方、今回の形は、中蓋がやわらかいことと、ダブルストッパーの力も加わり口がよく閉まるのです。

そうするとおのずと、バッグの形も三角のような形に近く口がギュッと絞られるので全体の形の変化というところも、間接的な影響での変化ということになるのかもしれません。

全くの別物といったくらいの変わり方ですよね。

picturesque

タックやダーツが豊富なタイトスカートのSサイズをLサイズ程度へ伸ばした時のベルトの不足分のユニーク追加方法【207】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

古着市場でボトムを探す際によくあること、1点物ながらの悩みです。

それは、素敵なスカートなのにウエストが小さいせいであきらめざるを得ないと状況というものです。

今回は、そんな時、はけるようになるという希望が持てる夢あるリフォームのお話となります。

実体験で自身がハイブランド既製品のタイトスカートを自主リフォームした記録となります。

小さいウエストがリフォームではけるようになる条件はダーツやタックの豊富さにある

とてもうれしい夢のあるお話ですが、その夢を現実にするためには条件があります。

何もウエストなど気にせずに、気に入ったスカートがすっぽりはければよいのですが、特に今回お直しすることになりますタイトスカートなどは、ウエストが小さすぎるのはもちろんのこと、大きすぎてもかっこよくないものです。

ちょうど体にフィットする感じの履き心地が一番カッコイイのです。

ということで、小さすぎるウエスト60cmほどの細いタイトスカートを今回はピックアップし、リフォームを施しました。

ヒッコリーストライプの裏付きタイトスカート(黒x白):「クリスチャンディオール(プレタポルテ)」。

なんとクリスチャンディオール♪。

古き良き味わいのデザイナーズブランドが好きで、ハイブランドの古着を探してはコレクションしております。

このタイトスカートもなかなか凝っていて、ダーツの部分とタックの部分に分かれているという立体感が存分に表現されたタイプ。

タックの部分の構造は、前にポケットがありそのポケットの延長のデザインを兼ねて、タック型になったラインが自然です。

そして、さらに前の左右共にタックが、後側にはダーツが左2つずつの計4箇所。

このように、豊富にダーツやタックを設置し全体に立体感を出しているデザインであると言えます。

さて、このダーツがまず1つ目のポイントです。

ウエストは60cmしかない細身の現状ですが、これだけたくさんのダーツやタックがあるということは、それをほどけば広がる可能性にまずは気づくところから始まります。

となると、この数の豊富さは、かなり夢が詰まっているスカートだということになります。

通常、どのタイトスカートもダーツは、1つまみ1.5cmほどが目安です。

1つまみで1.5cm分ということは、倍の3cm分が1か所において広げられると考えてよいです。

今回の場合は、すべてダーツを排除してしまうとウエストが広がりすぎますから、一部分残します。

ダーツは、残したい分量を選択できるというすばらしい環境があるわけです。

そして、2点目のポイントとなりますがヒップも調べる必要があります。

せっかく、ウエストは小さくできても、ヒップが小さければバランスが悪く結局窮屈なままです。

このタイトスカートは好条件でした。ヒップもウエスト60cmのヒップにしては、意外な88cmほどもあったのです。

サイズ表:S、ウエストは60cmほど。ヒップは通常L相当の88cmありました。

このヒップがゆとりがあったことも、大変好条件となりました。

そもそも、ウエストの細すぎるタイトスカートをお直しするために目を付ける点は、①タックやダーツが多めであること、②ヒップもかなりゆとりがあること。

この2点の条件がそろうと、ウエストを広げるお直しが成功してかっこよくはける可能性が高いということになります。

残すべきダーツの選択

ところで、先ほど、全部のタックやダーツを取ってしまったら、ウエストが広がりすぎるということを書きました。

ダーツは前述のように1か所で3cmも広げられるので、それを左右ですでに6cmも可能です。

ということは、今度は、広げすぎないようにバランスを考えねばなりません。

ちょっと、写真を見てみましょう。

スカートの前側のタックとダーツ:脇側から順に、ポケット、タック、ダーツの順に設置。

左右対称なので、反対側も同じことです。

そうすると、このポケットの一部になっているタックを触るとポケットまで形が変わってしまうことになるかと思い、前のポケットのすぐ隣のタックの左右ともそのまま残すことに決めました。

そうすると、消去法で前側のタックを左右とも一部減らすということをしました。

次は後側。

スカートの後ろ側のダーツ:左右2本ずつあるのがご確認いただけるかと思います。

後ろ側はタックはありません。

2本ずつのダーツが左右に対象に入っています。

今回考えた結果、お尻の一番高い位置に近いダーツを残し、脇に近い方左右を完全撤廃ということにしました。

ということで、全体で4個削減及び削除という作業をしました。

調整して縫い直した後のダーツを見てみる

申し訳ございませんことに、作業の場面は省略してしまい写真がございませんでした<m(__)m>。

前面のポケット部分でない左右のタックの2か所と、後面のダーツの外側左右2箇所の合計4箇所。

リッパーで丁寧に縫いをほついて、つまみ直して同じように縫い直しです。

上述のように、つまみ分量は1/2で全体の長さが2倍変わるという対称の構造ですので注意です。

ウエストの横ラインの裏地の縫い付けは、全部ほどいたわけではないので、残してあるところはその上から、再びダーツを取った部分は当然ほどけていますから、きちんともとの縫い線跡にできるだけ沿って縫い直します。

一部削減後の裏地との関係:裏地も同じように歩調を合わせ、元のように地縫いをし直します。

ウエストを広げることで不足するベルトパーツの追加方法

さて、地縫いが終わると、あとはベルトです。ここで1点難関がおとずれます。

ウエストのサイズを大きくしたことにより、ベルトパーツはもとのままでは足りません。

よって、同じような生地を丸ごと探す必要があるのです。

もしくは、類似の生地やストライプ柄と同じ無地です。

そっくりさんの生地を探したのですが、ぴったりはなかなか見つからないものであることを知ります。

この季節ヒッコリーストライプはたくさん生地も出回るようで、確かにたくさんあったのですが、この柄と全く同じとなると黒白ヒッコリー柄自体は複数見つかったにもかかわらず色のトーンがぴったりが1つもありませんでした。

微妙に色が違ったり、柄の大きさが違ったりで、結局のところぴったり一致のそっくりさんは見つからなかったのです。

それで、類似という妥協案にたどり着きます。

どの基準を大事にするかを考えました。柄基準なのか色基準なのか。。

意外に、合わせてみると柄は大きさが違うことよりも、色が違う方がはるかに違和感があると感じました。

ということで、見つけたそっくりさんは、ストライプの幅は違う極細ながら色目がぴたっと合った生地を選択するに至ります。

不思議と柄の大きさが違ってもあまり違和感は感じないのでこれでOKとしました。

その選んだ生地が、こちらです。

ベルト継ぎ足し用の別生地:極細のヒッコリーストライプで、色のトーンはほぼ一致。

同じ大きさの柄で色のトーンが違うものは、逆に違和感がありました。

そして、中のベルト芯も継ぎ足すのですが、よくバッグ作りに私が使っているハード薄芯を内蔵して芯自体も縫って継ぎ足しました。

中側に見えている白いベルト芯の延長は、ハード薄芯でつなげました。

本体は極細のヒッコリーストライプ生地でつなげて、アイロンで割り、開いた部分を内側に隠れるような位置でくるみ込み、ミシンで縫い付けて閉じます。

そして、出来上がったつなぎ目がこれです↓。

極細ストライプ別生地で完成したベルト追加部分の様子:11cmくらいの長さのつなぎ目部分です

随分大胆な分量を追加したベルトですが、こうもしてでもサイズアップが実現するという例になりました。

こうして、ウエストが最終的に70cmとなりまして完成です。

タック部分が前に残り、ダーツが後ろ部分に1つずつ残り、デザインを完全には崩さずに活かしたままのお直しができたのです。

あとがき

今回このような大胆な60cm→70cmというウエストのリフォームができたのも、もともとのデザインや作りに助けられての成功です。

ということは、そもそも品物をチョイスする時点で目の付け所をダーツとかヒップに置き、そのうえで購入するというところのその最初の時点こそ重要です。

ハイブランドのような高級な定価であった古着は、お直しもしやすい作りであるものも多いです。

生地を贅沢に使っていて、ゆとりも多い点も高級である仕立ての証であったりします。

逆に安いお品物は、コストを抑えるために最小限のことしかしていないことが多いです。

そうしますと、お直しもしにくくてどうにもならないことがあり、結局はコスパが悪いことになります。

お洋服は本来一時的なものではなかったはず。

ボロボロになるまで別の使い方をして消化していった歴史もあるのです。

それを考えたら、リフォームをすることなどわずかな調整と見ることができます。

そうして、とにかく我がままに納得したお洋服を選択していきたいものです。

高額な費用をかけなくても価値あるおしゃれなお洋服が入手できますように(^-^)。

picturesque

<経理>ハンドメイドバッグの製作と販売の個人事業主、「ヤフオク」で材料の接着芯をお得に仕入れ、送料が着払いだった時の仕訳【352】

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

個人事業主たるもの、小規模だけに経費を最小限に抑えるべくあれこれ工夫したいもの。

文房具の事務用品なども、まともに購入ではなくて、古いデッドストックのようなものでもちゃんと使えれば、お安く購入したいという気持ちがあります。

そんな時に、「ヤフオク」様などは、とても有難いお品が見つかることがあります。

「ヤフオク」で購入したものを事業用に充当というのは、一昔前では驚かれたものです。

しかし、現在は、どんな購入経路であってもそれに沿った仕訳ができればかまわないことであると思います。

自身も会社員時代に、お客様にお出しするお茶の湯飲み、特に夏場のガラス製のものは、ヤフオクがやはり良いお品が安く購入できたので、よく利用していたものです。

バッグの材料の「接着芯」を「ヤフオク」で¥100で落札、しかし送料は着払¥1,015がかかるという「ヤフオク」あるある

このストーリーは実際に遭遇した場面です。

なかなか織芯も見つけにくい中、ヤフオクを探します。

そうすると、結構昔のアパレル会社様の倒産品だったり、古い使い手のない在庫商品などが出品されていることがあります。

今回は、アパレル関係の方ではないようで、「芯地か裏地がどちらか分からない」ということでの出品でした。

もし、裏地だった場合私にとってかなりリスキーな購入になりますが、写真をよく見ると、確かに裏地の可能性も否めないものの芯地っぽさがとてもありました。

よって、ここは勘を信じ落札、その商品がこちらです↓。

左-ヤフオクで落札した織芯:黒5m、薄ピンク5m 右-薄ピンクの方のアップ。

芯地の特徴は、ボツボツの点状の糊が載っているかどうかが決め手です。

載っているような感じだったので、芯地だと信じることにしたのです。

そして、到着してみて確認の結果、間違いなく両方の色とも芯地でしたε-(´∀`*)。

さて、ヤフオクで落札した価格は、やはり、m数が不明であったことと、裏地か芯地か分からないというあいまいな表記から、私しか入札者がおらず、晴れて落札♪。

落札価格は嬉しい¥100。

ヤフオクあるあるのお値段です。

ただ、上の写真は、届いた後で私がたたみ直したのでありまして、最初は、筒の棒に巻いてありました。

よって、幅も結構あり出品者様の意向で着払いでした。

その料金が¥1,015という着払料金でした。

せっかく¥100でお得に落札できたのに、送料が¥1,015かかったというところが、これまたヤフオク様ならではといった状況でした(^_^;)。

落札時の仕訳をすぐにせず、着払の運賃の支払いに合わせたタイミングまで据え置く仕訳方法を採用

落札した商品は、yahooかんたん決済(クレジットカード払い)で、落札した4/15に確かに決済のお手続きを致しました。

ここで仕訳をしようとすると、ヤマト様の配達がまだで、実際4/15発送の4/16到着でしたので、今回の場合は、経理でいうところの仕訳のタイミングの、

出荷基準:相手側が商品を出荷した日
引渡基準:商品が自社に入荷した日
検収基準:入荷した商品を検収した日

の中の、「引渡基準」を採用するのが都合がよいと判断したからです。

理由は、ヤマト様に現金で着払いの送料をお支払いしますから、現金が出ていった日がヤマト様の到着日と同じであることを基準にすると事実に基づいた正確な状況を仕訳できると考えたからです。

ヤマト様への着払運賃は、¥1,015。

ということで、仕訳の日は届いた4/16になります。

①の摘要には、【2019.04.16購入:ヤフオク(出品者:〇〇さんより芯地10m購入 yahooかんたん決済】などという感じが分かりやすいかと思います。

yahooかんたん決済は、クレジットで登録している方が大半でしょう。

ところで、この材料仕入れを¥100でなく、運賃の着払いを足した¥1,015でまとめて1行にしている理由があります。

簿記の決まりで「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」というものあるのです。

通常、多くが商品が何らかの形で輸送されてきます。

今は、遠く離れた地域からでも、ネットで注文したりして、トラックでの配送なのが常ですので、送料が必ずセットであるといえます。

よって、仕入れに送料を含めて、送料も材料や商品にかかる「付随費用」であり、商品代そのものに溶け込み一部となるという考え方です。

②の摘要には、【2019.04.16到着:ヤフオクで購入の芯地10m着払運賃 ヤマト】などという感じでよいかと思います。

このヤマト様の名前を書くところはポイントです。

なぜかというと、「証憑/エビデンス」として、ヤマト様の着払い料金の入った送り状は、「領収書や請求書」にあたるので、保管の必要があるから、それとの紐付けが「ヤマト」という言葉になるのです。

つまり、領収書や請求書の発行元の会社名が「ヤマト運輸(株)」様。

ここで、¥1,015の着払いの仕訳は完了です。

残るは、クレジットが関係しているために、後日、¥100の芯地代を、クレジットが引落ちる日に「振替仕訳(ふりかえしわけ)」を行う必要があります。

2019.05.27

100 買掛金    普通預金 100  ③

③の摘要は、【2019.05.27引落:4/16-ヤフオク(出品者〇〇さん) 支払 △△カード:□□銀行】で良いです。

この摘要の中のポイントは、5/27付けの仕訳なのだけれど、4/16に一度仕訳したものの関連の振替だよ、と分かる、4/16という日付を入れているところです。

後で、普通預金などの金額が合わずチェックする場面などがある場合に、この日付がとても有効で、帳簿の中だけで、ある程度探せます。

この日付がないと、ただでさえ複雑な領収書や請求書の塊の中から、ぱらぱらとさがす労力が必要となる場合があります。

そういった作業は最終的にどうしようもない場合だけにしたいものです。

③の摘要では、ヤフオクで購入した商品は省略しています。

そして、クレジットの会社の名前、引き落ちた普通預金の銀行名を書きました。

自身の場合複数の銀行でなく1銀行なので、補助科目を普通預金に設けておらず、摘要に記すことにしています。

エビデンスの綴じ方:ヤフオクのyahooかんたん決済画面をコピーし、金額入り伝票を貼り付けます。

この写真の、手書きの部分が、2019.04.15となっていますが、2019.04.16の間違いです。すみません<m(__)m>。

2019.04.15だとヤマト様がまだ到着してない日に現金を出ていったことにしてしまっているのはよくないので、同日であるべきでした<m(__)m>。

別の仕訳方法、商品が届くまでに日にを要するケースは着払運賃の仕訳を分離した方が良い

ところで、この度の場合は、落札後すぐに届いたから情報がまだホットでご紹介のような仕訳をしましたが、「スピーディーなリアルタイムな計上」というスタンスでいくと、あまり購入したものをいつまでも未計上でいるのも問題です。

そうした場合には、ルールである、冒頭の簿記の決まり「仕入れた材料および商品の価格に送料も含めて良い」の、「含めて良い」を「含めないケース」として別々で計上しても良いです。

その場合はむしろ一番リアルタイムな計上が実現できるとも言えるのです。

の1本の計上を入れて完結しておきます。

そして、その後品物が届いた時(4/20と仮定)の着払運賃の計上だけを当日するのです。

ただ、自身の考え方としては、「送料を含めたい」「送料含んでこその材料の値段だ」との見解から前者の方のやり方を採用したのでした。

ちなみに。。ですが、今回は運賃着払いの場合なので、少し複雑になっていたので例としてご紹介しました。

しかし、通常は、元払いであることが大半であり、送料を商品と一緒に払うケースがほとんどですし、購入先様が発行していただく納品書には送料も含めた合計金額になっています。

1,115 材料仕入  買掛金 1,115

とシンプルに1行のみでよく、この金額の一部に送料が入っているわけですが、それを示すことすらしなくてよいのです。

そして、カード引落日に、

1,115 買掛金  普通預金 1,115

と、最初から最後まで運賃を含めた1,115という金額しか出てきません。

元払いの場合はこれでよいのです。

次に、勘違いしやすい、「代引手数料」の仕訳について追加としてここで一緒にお伝えしておきたいと思います。

「着払運賃」と「代引手数料」は混同しがちですし、両方混在する場合もありますが、実は全く別の意味合いがあり注意せねばなりません。

「代引き手数料」の科目は、「商品発送運賃」ではなく「支払手数料」に当たるため、仕訳は2段

1つ最初にご了承いただきたいのが、一般的に「荷造運賃」と呼ばれる科目を、独自に「商品発送運賃」としているのが自身の方針です。

自身が商品を発送した時にも「商品発送運賃」の科目を使い、着払運賃を支払った時も同じ「商品発送運賃」の科目を使います。

当方持ち、相手持ち関係なく「運賃」というものの負担を経費科目の分類に「商品発送運賃」を設けて登録してあるのです。

それで、ここでお伝えしたい注意事項は、「代引」で購入の場合のケースです。

ヤフオクでもほんのたまに、代引をやっておられる出品者様がいらっしゃいまして、実際にはありうることです。

代引手数料が今回の場合で¥800だったと仮定します。

その場合は、前者の場合のやり方で仕訳しますと、

左右が互いに合致していませんが、帳簿としては、「諸口:しょくち」として、分割されますので、会計ソフトにも入力できます。

ここで、「支払手数料」の科目だけ分けているところに注意です。

実は、「支払手数料」は簿記のルールとしては、「仕入には含めない」ということになっているのです。

この「支払手数料」つながりで言うと、ヤフオク様の「コンビニ決済」の場合現在の¥100の手数料は、あれも、この「代引き手数料」と同じ考え方で別の段で仕訳となりますので、合わせて。

あとがき

現在、ブログの手直しを順に進めています。

今日、2024.03.07がこの記事の番でした。

初めてこの記事を綴りました2019年当時は、「デジタル帳簿保存法」が完全に施行まで至っておらず、自身も紙ベースでしたので書類の写真が出てきています。

しかし2022.01.01スタートで、紙ベースを一切廃止に致しました。

ただ、変わらないのは簿記のルールです。

この度の内容については、何ら変わることがありませんので、紙ベースのお写真以外は今後もご参考にしていただけるものになればと記事の手直しをしながら書き加えました。

この記事を読んでくださった、個人事業主様の事業の発展を心よりお祈りいたします。

お互いに事業内容が違えど、事業の実りを目指し一歩ずつ前に進んでまいりましょう(^-^)。

picturesque

邪気を広げぬようゴミ箱にはフタが必須、DIYで追加するインテリア映えの「取っ手付き蓋」作り【194】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「トイレではスリッパは着用した方が良い」「寝るベッドの向きは壁に垂直がベスト」など日常の事柄も、「風水」のネット情報を拝見させていただき参考にさせていただいています。

そんな中、最近知ったのが、「ゴミ箱というものは不必要で捨てられたものの集まり、「邪気」が集まっているから、邪気が蔓延しないよう蓋が必須である」らしいのです。

それを知り、早速ゴミ箱の蓋を探しました。

パンダンという水草で編まれた、インドネシアなど東南アジアの産地品の、「パンダンボックス」と呼ばれる箱類が大好きで、ゴミ箱もパンダン製が多いです。

ぶつかってソフトな触れ心地なのがパンダンの良さです。

デメリットは塗料の茶色が日焼けや経年で薄まっていくことです。

左右とも、パンダンで編まれたダストボックス:ブラウンカラー・・・いずれも蓋が付いていません。

左側は、一応「蓋付き」などと謳ってありましたが実際は開いていますね。

右側も、もともとは、トイレットペーパー入れとして売られていて、蓋があったものだったのですがトイレットペーパー入れとしては使用せずに蓋を処分してしまっていまして、細長い筒などを収納していたものです。

その後、模様替えによってこのボックスがゴミ箱へと変わりました。

今回は、この風水的には望ましくない状態の蓋無しゴミ箱に、蓋をDIYで製作していこうという作業をした記録です。

蓋に選んだ材料は、100均で誰もが入手可能な吸着マット

できれば、同じパンダン素材で蓋だけ売ってないだろうかとくまなくネットを周遊しましたが、ゴミ箱本体とセットのものでも蓋付きは少なく、単独での蓋は皆無でした。

それならば、パンダンという同素材は諦めようということで、別素材での蓋を探しましたが、なかなか蓋だけというのは売ってないものですね。

ということで、木で作るか何かを考案しようとしていたところ、パンダンは軽いので、重さのバランスも考慮した結果、見つけたのがこれです↓。

「ダイソー」様で売っていた1マス分の絨毯みたいな吸着マット。

ご覧になったことあるのではないでしょうか、セリア様やダイソー様の定番商品です。

裏が軽い粘着質に加工してあり、とても使いやすいです。

これらを互いに重ね合わせて使うことを思いつきました。

いろいろ用途がありますし、日本製のお品である所が親しみ深いです。

絨毯が高額であれば、フローリングにこれをたくさん敷き詰めたって絨毯には金額は及びません。

ハサミでカットして自由なサイズにも変更できるし、なんてすごい融通の利く商品なんだろうと感動しています。

では、これを今回2枚重ね合わせて頑丈にし、ミシン作業入れながら、蓋を作っていきます。

吸着マットを材料にした蓋の作り方の手順

では、作り方を書いていきますね。

具体的には、動きのあるYouTube動画も後程登場しますので、併せてご視聴下さいますと嬉しいです。

①型取りをします。

①型取り:左-筒形の方は、ゴミ箱の入り口が狭い穴になっているので、縁と同じサイズで十分。
右-こちらは入り口がフルに開いている作りなので、蓋は2cm程拡大したサイズでカット。

②カットします。

チャコペンやボールペンで型取り線を描いたら、その線の上をハサミでカットします。

②カットします。そして、ゴミ箱に当ててサイズを一応確認するとよいですね。

③同じパーツをそれぞれもう1枚カット。

出来上がった片方のパーツを型紙代わりにして、もう1枚同じものを作っても良いです。

③同じパーツをもう1枚ずつ作り、二重仕立てにして貼り合わせました(2枚重なっています)

④取っ手部分をカット

④取っ手部分をカット:ストライプ状の溝を目印に利用し2.5cm程度の幅の取っ手x2枚をカット。

取っ手も二重仕立てにしていくのです。

⑤イメージを確かめる

⑤イメージを確かめる:こんな風に出来上がりのイメージをしてみます。

⑥取っ手の縫いつけ。

⑥縫いつけ:まず、取っ手のみをぐるり1周端から2mm程度の位置にステッチをして、2枚を固定。

この縫う時のポイントとして、まず、取っ手だけを先に縫って固定してから、本体に取り付けるという順番でいくということです。

もう1つポイントは、蓋に縫い付ける時に、蓋の1枚だけにまずは縫い付けて、裏側の縫い跡を中に隠し込むということです。

これで、インテリア映えのすっきりしたお品ができるかどうかの分かれ道なので、DIYといってもここは徹底した方が見栄えが非常に違いますね。

そして、最後に取っ手の付いた本体ともう1枚の本体の2枚を重ねて、外側ぐるり1周を端から2mmでステッチで縫い合わせをします。

最後にぐるり1周を端から2mmあたりをステッチかけて、終了となります。
完成です。取っ手がツンと立って、結構立派な蓋ができましたよ。

いよいよ、実際にゴミ箱に蓋をしたいと思います。

変わった形の細長い方:左-蓋無し/右-蓋あり。
入口穴の小さい太い方:左-蓋なし/右-蓋あり。

その他のゴミ箱の蓋の製作のDIY例のご紹介

当ブログ投稿もその後、手直しをしています。

その後、更に別の方法でのゴミ箱の蓋の案が数年後に出てきましたので、ここでご紹介し、記録としてブログ記事に追加をしたいと思います。

「セリア」様の厚手マット使用バージョンの蓋:こんなタイプの厚手のマットをはさみでカットするだけ。

ある意味上述の布製マットよりもミシンを使わない点が単純です。

真ん中にゼンマイやきりで穴を開けてストッパーの役割のループエンド、つまみの江戸打ち紐を取り付けています。

裏面の様子:裏もインテリアですので、見栄えがすっきりした仕上がりにしたいものです。
こちらにもループエンドでストッパーの役割を。。
木製鍋蓋使用バージョン:これが一番何も作業がありません。

ひとまわり大きな鍋蓋の雰囲気の良いタイプをキッチンで使用。

キッチンなので鍋蓋と分かってもあまり滑稽ではありません。ただ蓋をのせただけ。

こうして考えていくといろいろアイデアが浮かびます。

新聞紙を蓋にするような方法もできるのかもしれません。とてもエコノミーですね。

以上が、その後の別のやり方で蓋を作る案の例でした。

蓋の既製品は少ないですので、自作のアイデアは貴重かもしれません。

よりスタイリッシュに、インテリアに馴染むように工夫していくことがハンドメイドやDIYの醍醐味です。

あとがき

ところで、YOUTUBE動画の中でも申し上げているのですが、もっと完璧に仕上げたい場合は、重なり部分の白いラバーが見えてしまっている所に、茶色のマジックや塗装をするのも良いかと考えます。

そうすると、視覚的によりいっそう綺麗に映るかと思います。

納得いくまで追求していくと素敵な蓋になると思います。

「気」は目に見えないからこそ大切。

ゴミ箱、トイレの蓋など悪いものを充満させないためには、「蓋」が大切な機能としてその役割を担ってくれるのです。

心地良い「おうちライフ」をお送りくださればと思います(^-^)。

picturesque

わざわざ試着せずに仕上げられる、普段はいているパンツの股下データ&3cmの法則によるあっという間のデニムジーンズの裾上げのやり方【142】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

お洋服を素敵に着ていく為の秘訣として、「自身のサイズを知る」ということが重要なポイントになります。

今回は、自分の股下データというものを持っている状態での裾上げをしてみます。

このことは、通販のような遠方の業者様に裾上げを依頼してもらったり、反対に遠方のお客様から裾上げをたまわる場合にも有効です。

このように、データをもとにカットする分量を決めていく裾上げの仕方をこのたびご紹介したいと思います。

股下データをお直しに活かすことの注意点

股下は自分の体を測ることが結構難しいです。

それよりも、実際にはいているお洋服のパンツ類の股下を測れば良いのです。

私の場合は、75cmほどの股下でジーンズをはくということが分かっています。

ここで注意点ですが、本来の股下はおそらく72-73cmほどであるかと思います。

デニムというのが、はいたときの物理的な現象で、クッションができて、本来の股下より2cm程上にふんわり浮くということが分かっています。

ですから、股下データはデニムなら持ち合わせのパンツの中でも同じデニムの方が良いです。

ジーンズの裾の物理的現象:裾周辺が足の上にクッションして折れて乗っているのが分かります。

股下データの75cmというのは、あくまで、ジーンズ用の股下であるということを念頭に置いておかねばなりません。

ということは、スラックスなどのパンツの、何のクッションもなく重力にしたがってストンと下に落ちるタイプは、股下はジーンズよりも短くなるでしょう。

私の場合だと、本来の純粋な股下サイズである72-73cmになると思います。

さて、このリーバイス501は、計ると股下が80cmでして、これをお直ししていきました。

今回お直しをするリーバイス501。

80cmの股下のデニムを75cm仕上げにするためのデニムの裾上げ手順

最初に全くはく必要がない所が楽ちんですね。

こ状態の501の股下だけを測ります。80cmでした。

そして、計算を軽くします。80cmを75cmにしたいので、80-75=5cm分短くする必要があることが分かります。

そして、5cm短くする中に、三つ折りの縫い代を含まねばなりませんので、縫い代1.5cmx2=3cm分余分に長く見積もります。

そうすると、5cm-3cm=2cmをハサミでカットです。表から、裾の仕上がりの先端より2cm中に印を付けて、裾の2枚分まとめてカットするのを左右行います。

左:裾より2cmの部分に印をつけます 右:印の上をハサミで2枚重ねてカットします。

この後、三つ折りして、裾を縫っていきます。

その時に、固い部分が1か所あるので、金づちでつぶすということをして、多少ミシンを通りやすくします。

その硬い部分というのが、はいた時のサイドの「内側」です。

「折伏せ縫い」というような生地が重なった部分で、ジーンズではここがミシンの難関となります。

左:1.5cmを2回折ります 右:金づちで膨らんだ状態をたたいて、平たくつぶします

それほど、劇的な効果があるということはないですが、ふくらんだままだと、ミシンの線もぐにゃっとゆがみがち。

この作業が多少ではありますが、効果はあると言えます。

左:金づちでつぶす前 右:金づちでつぶした後 ・・・少しだけですがぺたんこになりました。

そうして、ミシンで両足分縫っていきます。

最初にこの難関といわれる固い部分が早速現れます。

この難関を最初にやらねばならないのは、内股の隠れがちな部分に、返し縫いを隠すためです。

外側に返し縫いが見えるのと、内側になるのとでやはり綺麗さが違いますので、見栄え的に内股部分からのスタートが良いと思っています。

一番の難関が最初から現れるとは言え、最初の針目を突然膨らんだ部分に通すのは望ましくありません。

2cm程度手前の平らな部分から少しずらしてスタートするのです。

このように勢いとパワーを持った状態の「途中」にその難関を配置することで、縫いがスムーズになります。

返し縫いも最初のずれた2cm手までで完了しておいて、その勢いで、膨らんだ山に登るのがスムーズです。

スタートと終わりの返し縫の部分を一番の難関の山から避けて、少しずれたところからスタートします。
それでも、ちゃんと内股側に返し縫い部分が隠れます。

あとがき

はい、このようにして、出来上がりました。

お直し後の試着で初めて履きました。

今回の股下データを知っているという状態でのお直しは、余計な最初の試着が無い点でストレスが軽減できます。

最後だけ出来上がりの確認のために試着したらよいのです。

股下データを持っていることというのは、いろいろ活用できるかと思います。

もし細かくデータを保管したい場合、

①スラックスの場合の股下:72-73cm

②デニムの場合の股下:75cm

などと素材の種類に分けてもよいですね。

こうしたデータは古着好きの者にとっては、使える情報になります。

古着はそれほどサイズを選べません。

極端な場合、そのパンツをはきたいために、エクササイズに励むというようなことまでして1点物の古着を着ていきたいという情熱をお持ちの方もいるでしょう。

「大は小を兼ねる」ですので、大きいものは小さくできることが多いです。

こうしたリフォームの便利さは、ワードローブの充実にもつながります(^-^)。

絵画のようなマルチカラーのボタニカル柄生地のショルダーバッグのアシンメトリーなファスナー位置【19】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたびの製作品は、初めてのデザインです。

丸いカーブを取り入れたドームのような形のマチ付きのショルダーバッグをボストンバッグのような作りでトライしてみました。

ここ最近ややプチ流行なのか、ファスナー位置が片方に寄った位置のデザインになります。

裁断風景でパーツをご紹介

ボタニカルな大柄の暖色系マルチカラーが美しく楽しい雰囲気です。

柄の縁取りのブラウンカラーは、まるで、絵画の巨匠、ルオーの作品のよう。こんなところに惹かれてこの生地を調達。

使用生地(表地・裏地共通):シャンタン、ポリエステル/100%、日本製。

この柄は、もともと2色展開となっていました。この柄だけ見ると、これでもかなり暖色系要素が高いですが、もう1種のカラーは、もっとオレンジがかっていたと記憶しています。

こちらの方が全体の色のバランスが良いと感じました。

カラーの展開のある素材は、私の方針として、生地選びの段階で1点に選びきってしまうことです。

よほどでなければ、色違いで同じ種類の生地で製作することがありません。

それは、出来上がった時にカラーの違いでの優劣ができやすく、最初から渾身の1素材のみに絞るということが渾身の1点物になりやすいと考えるからです。

色を細かく見てみますと、黄色とオレンジのペア、ブルーとカーキグリーンのペアに色の寒暖が分かれて、全体では、暖色系に映りますが、クールな寒色系な部分もあるので、色のバランスが良く、さっぱりしているという見方です。

シャンタンというこの生地は、節がところどころに入っていて、つるりとしていて、高級感がある伝統ある織り方です。

一見、薄手のように見えますが、実際ミシンを通してみてると目の詰まったしっかりした織り目であることが驚きでした。

おおまかな、製作過程

1枚1枚布に薄芯を貼った後、メインの面である、表面、裏面、口布、側面/底面に更なる補強芯であるハード薄芯を貼ります。

そうして、その面1つ1つを芯地のサンドイッチ仕様によって1パーツの板状にし、そのパーツを組み立てるかのように地縫いして、立体的なバッグの形にするという方法です。

もはや、バッグの袋縫いの作り方を破り、独学手法まっしぐらです。

別々に表地と裏地を縫って袋にしてからくっつけるやり方はこのタイプのデザインには向かないというのが私の考えです。

完成品を見て今後の課題を得ました

では、完成の10枚の写真をどうぞ。

<サイズ>縦20cmx横22/26cmxマチ8cm。
幅2cmの取っ手付き。ショルダーは、幅1.5cmx長さ81/129cm

ショルダーが共布というのは、一体感が生まれます。

異素材で変化を付けていくのか、なじむ一体化で共布なのか。考え方は分かれるところです。

こんな小さめバッグでも、底板はきちんと入れさせていただいております。

ベルポーレンという名前の底板です。

また、ファスナー開閉が、前寄りの位置に設置したのが、リュックの開け閉めのしやすさから、持ってきた機能です。

もしかして、次回このファスナーを真ん中留まりのダブルファスナーを利用し、底の近くまで開くものに改良するかもしれません。

その方が、中身が見やすいですし、今回のファスナー付けで1つ問題が。。。

このアシンメトリーなファスナー取り付けは縁があいまいで綺麗ではありませんでした。

完璧に縫い代が隠れないやり方は今後は見直しということになります。

あとがき

今回のミニボストンショルダーバッグの製作過程の様子、YOUTUBE動画におさめました。

どうぞ、ご視聴くださいませ。

このショルダーバッグの使用シーンを旅行用にとイメージしてみました。

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