まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「シャネルの戦略:長沢伸也 編著/杉本香七 著」という本を読ませていただきました。
10年以上前に書かれた本ではありますが、現在でも大変参考になる内容です。
他のハイブランド様についても、著者様が多くの研究の末、書かれているのですが、今回は、その1つのブランドとしてまずは気になる「シャネル」様の事が書かれたものを手に取りました。
なぜ1900年代にに突如として現れたかのように急成長できたのか、なぜ100年も経過した現在も人気のブランドとして継続することができているかを、他の様子を伺い見ながらではなく独自の路線を貫き通した部分があるのです。
何と言っても「シャネル」様は、他の老舗ハイブランド様と違い、「皇室御用達」などからスタートした企業ではありません。
現在の「コングロマリット傘下(参加とも言えますかね)」に対して、「自社メゾン型」で継続している位置付けにも繋がっていったと見ています。
本の著者様も綴られていたように、大いに小規模事業者もヒントになるやり方ですので、とても貴重な事業のやり方のモデルとして見ることができます。
むしろプチ業者こそが参考になる「シャネル」様の方針・価値観・考え方、一度我が事業のフィルターに通してみるとよい
いろんな特徴が書かれていますので、是非この本をご一読くださればと思いますが、このたびは、この中から、「非上場の自由」というキーワードで綴りたいと思います。
意外ですが、あのビッグな世界中の人々が知るブランド様が、大企業の証である「上場をしていない」ということです。
これにも訳があり、かえってメリットがあるのです。
もしも上場したり、株式公開がされていると、事業以外の分野からのしがらみによって事業が自由にできない点が出てきます。
我々の目には意外ですが、陰での数多くの努力や、実らない日の目を見ない期間も長いと聞きます。
そうした努力の途中段階で目立ちすぎる存在でいると、落ち目だと悪い情報を流されたり、せっかくの将来の実りの為の種まきとか、地道なコツコツとした歩みがしにくくなるのです。
そういった点で、ひっそりと影の努力が人知れずのびのびとできている点がむしろ成長に大きくつながっているのだそう。
確かに上場は「地位や名誉」を求めやすいものですが、反対に身動き取れないほどの不自由さも感じることがあるのかもしれません。
自社にとって一番大切にしたいことが何なのかを冷静に考えた末の「上場」が本来の順番なのかもしれないです。
あとがき
高い位置ですました感じのイメージであるハイブランド様も、陰の人知れぬ努力を怠らなかった結果今があることを知ります。
あぐらをかいて遊んでしまっては決していけないという「継続した成長を目指す精神」は一番見習うべきところかもしれません。
綺麗なお洋服、高価な品物をご提供されている裏には、何としてでも伝統あるブランドの継続のための日々のたゆまぬ努力があることを知りました。
事業者が毎日毎日成長を願いながら工夫を凝らし発展を目指していく姿勢など、「当たり前」のように見えてきます。
上手くいっているからと遊びほうけたら終わりなのだとそんな戒めまで感じるほどです。