「おやじポーチ」を軽視するなかれ、素朴ながら容量確保のコンパクトさがとても参考になる【618】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「おやじさん」というような人が持っているバッグを新モデルに引用させていただいたことがあります。

街角でばったり出くわした「おやじさん」を横から拝見、開けていたバッグは、四角くてマチがたっぷり。

その中には、いろんなカードが入っていて、少しのぞかせていただいてしまいました。

楽しいカードや券がたくさん詰まった容器をそのまま持って歩くようなスタイル。

このセカンドポーチさえ持って出れば気まぐれに年金生活をエンジョイ♪(あくまで想像です)。

そして、その素敵なモデルに感化され、思いっきりエレガントなイタリア製生地でミニボストンバッグを製作したのです。

ファスナー付きでカーブも入りまして、「おやじさん」には足りなかった「ショルダー」を加えたモデルです。

このたびは、この例から、ヒントはあらゆる人々から得られる可能性があり、あらゆる場面においても可能性があるというお話になります。

着想はメンズ用バッグから。。同じようなデザインでも雰囲気が大きく変わるエレガントな生地への落とし込み

「まえがき」のもの。ミニボストンバッグモデルは、見かけた実際のバッグを持つ「おやじさん」からのヒント。

これがまさかメンズからのヒントとは想像しにくいと思われるかもしれません。

というのも、生地が思いっきりエレガントだからです。

この生地を集めていた頃は主に2019年、イタリア製の「フクレジャガード」「風通ジャガード」を夢中になって探していた時期です。

もう1点、街中(まちなか)でバス停でバスを待つ「おやじさん」の後ろ姿が印象的だったバッグがあります。

それは、ナップサック。

次の写真は、ナップサックに関しては自身の中では初期型の1点です。

よくあるナップサックのような作りを真似てみました。ただ、きゅっと口をしぼる時の口の完全な閉まりは課題。

裏地を付けた影響から巾着が十分に絞り切れず口が完全に閉じないことに加え、蓋に関しても装飾的に付いているに過ぎません。

まだまだその後の改良が必要だと、これっきりこの仕様では作っていませんでした。

「おやじさん」が持つナップサックはもっと典型的なもので、薄っぺらくて、マチがなくて、きゅっと口が縛られているものでした(素材はナイロン/100%の黒)。

丈夫にしっかり作ろうと、裏地を付け接着芯を貼ったりすることで、どうしても口が閉まらない課題が生まれてしまうのでした。

ただ、ナップサックはずっと昔からあるデザイン。

学生時代に、学校のサブバッグとして使った記憶があります。

何十年も前からの不変のモデルは非常に注目するところでもあるのです。

その後ナップサックは、「口の密閉の課題」をこんな風に克服していったのが2023年の事↓。

厚み生地では到底口は閉まりませんので、別布をタブとして巾着ホールにする仕様を考えました。

その結果見事に口の閉まりの課題は克服です。

どんな生地にも対応できるためには、このモデルが有効だというところに行き着きました。

あとがき

かの有名なハイブランド様の、「シャネル」様の創業者の「ガブリエル・シャネル(ココ・シャネル)」様もメンズからのヒントで「ツイードスーツ」や「チェーンバッグ」などを生み出しました。

そんな知識をインプットした頃だったので男性の持ち物に目を向けていたところ、自身のアンテナにひっかかったのが「おやじさん」の持ち物だったのでした。

たくさんのバッグをあれこれ持ちたい、「エルメス」様の「バーキン」を色違いで持ちたい(一緒の形やないかー!と突っ込みたくなる)女性。

一方、渾身の1点を長く使う男性、特に年配の方々。

なぜ、その1点を選んだのかの理由があったはずで、そこにこそ「ヒント」が隠れているのかもしれません。

複数持ってはいても、1点ずつに対する思いの深さがどうかは分からなところ。

むしろ1点しか持っていないそのバッグとの出会いの経緯などを聞けると何かが紐解けてゆくかもしれません。

メンズからのヒントというのは、一理あると思います(^-^)。

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