まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、事業における経理分野の仕訳のご紹介です。
私は、荷造運賃(にづくりうんちん)と呼ばれる荷物を発送する科目を、自分の事業に合うように、「商品発送運賃」としています。
荷物を発送する時というのは、決まって商品を発送する時のみです。
過去にサンプルを発送するという時もありましたが、大半が商品発送のみなので、いっそそのままの名前を勘定科目に使おうということになった次第です。
この帳簿を見ると商品発送時の運賃がずらりと集まります。
今回は、帳簿をぱっと見るだけでお取引の流れが分かるような分かりやすい結果をもたらす仕訳をご紹介したいと思います。
creemaで商品をご購入いただいた時の仕訳の例
先日、creemaでマスクを1点ご購入いただきました。
おしゃれマスクというもので、お洒落な生地を使って作ったものです。

この時の例で今回はリアルな仕訳場面をご紹介したいと思います。

creemaは、ありがたいことに、納品書の引き出し機能を作ってくれています。
定形外郵便発送なので、納品書は「信書」ですが、発送時にお客様に同封できます。
メール便やクリックポストは納品書は同封ダメなんですよねぇ。
この点は、郵便のメリットです。
通常、ハンドメイドバッグやレンタルジュエリーなどはすべて送料無料なので今回の記事には関係ないのですが、おしゃれマスクだけは、当初の仲間内の取り決めでお客様から送料をいただこうと決めたものでした。
商品代の¥880に加えて、定形外郵便の¥120が加わった合計¥1,000の納品書になるわけです。
この場合、次のような仕訳を致しました。

あくまでも例なのですが、ここには、私の工夫が込められているんです。
すでに発送時にこんな仕訳が済んでいます。

実際の発送のレシートで、費用計上をしました①。
そして、その後で、売上の計上をしました②。
①<2021.02.06>
120 商品発送運賃 未払金 120
②<2021.02.06>
1,000 売掛金 売上 880
商品発送運賃 120
①と②の仕訳を見ていただくと、同じ科目の商品発送運賃が①で発生しましたが、同日にすぐに②で取り消されました。
取り消されたというより、現実には、お客様にご負担いただいたので私は費用がかからなかった結果になったというストーリーです。
①と②は互いに分離して仕分けしています。エビデンスが別のものです。
①はエビデンスが郵便局のレシート。②はエビデンスがcreemaの納品書です。
よって必ずしも今回のように同日でない場合もあるし、収納の場合、近くに書類が位置しないかもしれません。
それでもおのおの事実に従って仕訳をしていけて、後でそれほど気に掛ける必要がありません。
もし、参考書とか簿記の教科書のように立替金を使ってしまうと、新たなる科目が発生してしまい複雑に。。
そして、立替金はいずれ消滅させねばなりませんから、そこを忘れずに管理することがストレスなんです。
ですから、この2行になる仕訳のやり方は、2行にはなりますが、あとあと気楽です。
万が一、送料に誤差があった場合について
お客様から¥120いただいたのに、発送は実際多く¥140になってしまった場合¥20の誤差が出ますが、お客様から追加していただくというようなことは普通はしないでしょう。
そういった場合にも、このやり方はこのまま行えばOKです。
あとあと帳簿になった時に、¥140で費用の時の商品発送運賃の計上が発生していて、お客様からいただいた購入者負担の料金分が¥120だった、残りは販売者である私が¥20もったという事実のままのストーリーができあがるのみですので何ら金額が一致しいない場合でも成立する記録なのです。
送料も含んだ金額を売上金額にしてしまう1行仕訳について
よくネットで、売り上げの金額に運賃も入れてしまえばよいというのを見かけます。
私ももしかして過去にそうしていたこともあるかも。
今回の場合ですと、
1,000 売掛金 売上 1,000
というものです。間違いではないようですが、純粋な商品自体の価格が不明になります。
¥880+¥120=¥1,000 ということが隠れる仕訳ですね。
私の方針として、商品の値段は重要なので、数字として正確に残しておきたいという意向があります。
よって、この1行仕訳は現在採用しておりません。
あとがき
今回もYOUTUBE動画ございます。ご視聴どうぞ(^-^)。
また、何か実際行った中にご紹介できそうな仕訳があればお伝えしてまいりたいと思います。
