まえがき
「ベネチアングラス」。イタリア生まれの伝統工芸のガラス細工のことです。
日本でいう、「トンボ玉」とか「びいどろ」にその様相を同じくする美しいガラス工芸品です。
今では技術を要するこの製作の人手がないとのことで、希少なお品になってしまったようです。
今回、中古品を「メルカリ」様で購入させていただきました。
とてもお洒落で美しいです。出品者様、ありがとうございます(^-^)。
かっこいいペンダントにするためのチェーンのアレンジ方法
こういった大ぶりなトップは存在感があることは非常に良いのですが、ごつくなりがちです。
できるだけ軽やかなイメージにするためにチェーンを金属(ステンレスのゴールド)にして躍動感あるロングペンダントにしてみました。
よく売られているタイプのアレンジでは、「丸紐」なんかを束ねていくつかの層にしてセッティングしてあるものを見かけます。
が、あのアレンジこそごつくなる原因になるなのではないかと懸念。
ペンダントトップに色がよくなじみ、その色の延長上にあるようなゴールドの金属チェーンが良いと私は考えました。
もともと穴だけあいたペンダントトップでの購入でしたので、そこへカスタムを入れる必要があったのです。
今回もうすでにカスタムしてしまった状態にあるので、カスタムしていく過程を映していないのが申し訳ないです<m(__)m>。
簡単にまとめますと、まずチェーンを材料として用意し(「Ali Express:アリエクスプレス」という中国のサイトでお得に購入)、ニッパーでバチカン用にカット。
そして、チェーンの穴同士を丸カンで留めます。
1個だけだと不安なので2個使いで。
そして、さらに向きを正位置に整える目的で、さらなる2セットの丸カンをつなげ、そこへチェーンを通すという作り。
ポイントは、バチカン用のチェーンの穴をゆったりとさせ、丸カンが通るものでなければならないということ。
そこそこ線径の太いものがよいということも丈夫さを追求する上では安心です。
ペンダントのチェーンがステンレスなのだから、部品となるバチカン部分のチェーンも丸カンもすべて同じステンレス製です。
ここは「そこそこ良いレベルのコスチュームジュエリー」を作るためにこだわりたいところです。
その他のジュエリーアイテムとのコーデ
さて、ペンダントが完成すると、ジュエリー同士で組み合わせを考えます。
ジュエリー、コーデ両方好きな私は、この時がとてもウキウキします。
そして、合わせた組み合わせがこちら。
遠目で見るとボックスチェーンのスクエアがペンダントトップの形のスクエアとリンク。
エンポリオアルマーニのリングは、金の土台にマーブルの柄の樹脂。
ペンダントのマーブルの柄になんとなく馴染みます。
リングも四角いフォルムなので、こちらもトップやブレスの形とマッチ。
こんな感じで四角とゴールドをベースでそろえたジュエリーセット組みが完成しました。
洋服とのコーデ
そうしますと最後は、洋服とのコーデとなります。
順番が、ジュエリーからスタートのコーデとなりますが、こんな順番もあっても良いと思います。
今回の主役はベネチアングラスのペンダントですからね(^-^)。
さて、まずは、色を考えます。
そして、洋服の素材を考えます。
そうして、2色のワンピースにたどり着きました。
1)この色は、ペンダントトップの中の1色のオレンジ色に同じです。
こうして、色を新たに加えるのではなく、今まで登場してきた色の中だけで解決していくというのは、スッキリとかっこよくまとめる秘訣とも言えます。
2)黒のワンピースは注意点があります。
喪服寄りにならないよう、気を付けるというもの。
あまりにきちんとしたデザインは喪服を連想してしまうのでリラックスした「抜け感」も大切。
では、この黒で懸念の喪服寄りになってしまうのを気を付けなければならいという点で、どうしたら喪服みたいにならないのか。
これを考えます。
それは、まず素材です。
喪服はてろんとした高級感ある素材ですので、その逆の、綿や麻などのがさっとしたカジュアル感ある生地が良いと考えます。
絶対ポリエステルがだめということではないですけれど、確実に喪服から離れるには。。という対策としては良い方向に行けます。
洋服のデザインは、フリルがごちゃごちゃ入るよりも、シンプルなすっきりとしたラインが、結果ベネチアングラスが引き立つと考えます。
ただ、喪服寄りから遠ざけるには、そこそこワンピース自体にデザイン性があっても良いでしょうね。
では、洋服とジュエリーを並べてイメージを膨らませてみました。
ベネチアングラスは結局何テイストで付けるとかっこいいのか?
私のアイデアとして1つあるのが、カジュアル寄りの「ネイティブ」テイストが良いかと思います。
黒の喪服に寄りすぎないという部分の意識ももちろんありますし、黒の洋服でいくと決めた場合に特にこのテイストが効果が出そうです。
もう1つは、ベネチアングラスそのものが生まれた背景がその地方特有の「民芸品」なので、そこをコーデの雰囲気に込めていくことで分かる人には分かるという「深み」が生まれるのです。
そうすると、「ラテン民族」的な雰囲気の民族衣装のような雰囲気のワンピースなどが浮かびます。
あとがき
以上、コーデをジュエリー同士、洋服とのコーデという2段階にわたって行ってみました。
私はいつもこのようにアクセサリーだけでコーデして、洋服と合わせていきます。
たくさんアクセサリーを持っている場合こういった方法もあるということです。
最後に細かいアイテムで悩むということが少ないかもしれないので、ぱぱっと全体コーデの準備が進んでいくということでは大変スムーズな時間の使い方となるかと。
この、「ごつくなりがちなアイテムをスタイリッシュに装う」というようなテーマは、「木彫りのペンダント」とか「七宝焼き」など超古典的なアイテムにも引用できるような考え方です。
アンティーク品などで難しそうなペンダントトップを見つけた際にはこのたびのご紹介が何か一助になればと思います(^-^)。