まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
はぎれを余すことなく使える手段として、細かいパッチワークにする方法があります。
パッチワークも、細長の短冊状に裁断してハギ合わせるボーダー柄やストライプ柄もありますが、今回は、もっと限られたパーツしか余らなかった場合の市松柄になるパーツです。
ボーダーやストライプがハギ合わせの辺が上下か左右の片方だけのハギになるのに対して、市松柄は四方すべてハギになるので、ハギ合わせのステッチの線が格子状に入ります。
これはもはやマトラッセ柄の生地と同じようなことです。
パッチワークとしてパーツ同士を「機能」としてつなぐだけでなく、その固定ステッチも含めた美しい市松柄がどう美しく目に映るのかを意識することになります。
ステッチでハギ目周辺を固定することの意味と効果
パッチワークする際は、縫い合わせに加えて更にハギ目の両サイドに固定ステッチを入れることにしています。
それが、ハギ目を安定させ丈夫なものにしてくれます。
ところが、今回一筋縄ではいかないことが起こりました。
ステッチが黒く際立ち、めちゃくちゃ汚いのです。
これでは、ステッチをかけたことが逆効果。
美しかったパッチワークの市松柄がくずれてしまいました。
さらにマルチカラーが綺麗なお花の柄を遮ってしまいました。
基本的には、生地の地の色に糸の色を合わせてなじませるステッチで美しくしようとするのですが、黒、紺、焦げ茶などの強い濃い色というのはそういう訳に行かないようなのです。
とりあえず、まずは、その公式に当てはめるかのように、マルチカラーのベースの黒に合わせた黒糸で固定ステッチしてみる様子をお伝えします。
では、ここへ、最初に黒地に沿い①黒糸を使った固定ステッチ②白糸を使った固定ステッチ③黒糸からトーンを落としたグレー色の糸を使った固定吸って地の3つを見比べます。
ただどれも、せっかくの桜の柄の美しさを何か邪魔する感じがするのですね。
なので、今回思い切った決断をしました、「ステッチは無し」で決定しました。
これが決断でした。ステッチがあることの意味として丈夫に固定することだったのですが、このシートはそもそも小さなポーチ程度の分量だけ。
小さなアイテムは引っ張られたり大きな力が加わることが少ないので、結果長持ちすることが多いように、ステッチを入れずとも大丈夫だろうと判断。
そうして、固定ステッチ無しで3柄共通にで作りました。
最後の赤い地の生地だけは、厚手で緩いと支障があるため、ステッチを入れる必要がどうしてもあると判断。
マルチカラーではないので、他のカラフルな花柄生地のようにはならないのでベースの赤色に合わせた赤糸のステッチでうまくいきました。
パッチワークシート4種の出来上がり
左下のキャンパス地風な厚手生地のみハギ目の両サイドにステッチを地の色と同色でほどこし、その他3種はステッチ無しです。
先程の例の黒地の桜柄は黒ステッチが汚く見えました。
同じことが、隣の焦げ茶地の椿柄にも起こると考えました。
そして、右下の菊の花柄はピンクがかった白色のステッチをしてみましたが、汚くはないけれど、桜柄で最後に実験してみた③のグレーぐらいのもの。
こういったマルチカラーに、なかなか綺麗にステッチが出ないヒントが感じられたこのたびの実験。
マルチカラーはいろいろな色が入りすぎて、糸1色で対応ということが無理があるのです。
そうすると無難なところであいまいな糸の色のチョイスということで妥協せざるを得ないのです。
だから、マルチカラーはこういったパッチワークは向かない難しい点があるという新たな学びをしました。
ということで、パッチワークの商品を作るなどということはこのマルチカラーに関してはしない方が良いという考え方も持っていると良いです。
あとがき
とは言え、大きい面積のパッチワークをすることの方が多いです。
そこにはやはり固定ステッチをハギ目の両サイドに入れていきたいです。
となると、この度のようなマルチカラーの場合、③の強い黒色からトーンを落としたグレー色でステッチしたという結果が選択する糸の推奨カラーになります。
強い色というのは、黒、紺、茶、モスグリーンなどがが該当します。
これらがベースのマルチカラーなどは、ステッチが汚く映りやすいので、糸のカラーのトーンを落とした薄い方向に寄った色を選択してみることをまずはご検討下さいませ。
小さいパーツのミニミニポーチなどはかえってステッチは無しの方が可愛くふんわり出来上がるということも。。
どうぞ、パッチワーク製作にお役立て下さいませ(^-^)。