まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
天然石の中でも翡翠は価値ある美しいお品であると認められています。
実際手に取ってみてそのサラサラな感触や彫りの美しさにその価値を実感します。
天然石の証として、触ると特有の冷たさがあり、ひんやりと感じる点が本物なのです。
ある時期に、翡翠にはまりました。
特に面積のあるビッグな彫りや透かしが美しいものを中心にコレクション。
ペンダントトップ用に、もしくは飾りのような感じで1か所だけ穴が開いている。
これを自分でペンダントにして身に付けて使えるものにしていくのです。
そんなことを幾度か繰り返すうちに、ペンダントの「バチカン」を丸カンでアレンジするようになりました。
翡翠にキズを付けてしまわないよう、ポンと外れてしまわないためには、丸カンが一番安定するのだという考えにたどり着きます。
今回は、そんな自作アレンジを含めて実現した翡翠のお洋服との馴染ませ方の例をご紹介したいと思います。
翡翠はごつくなりがちですが、工夫をしながらすっきりとさせ、気兼ねなく使いやすいジュエリーにしていきます。
ビッグ翡翠の彫りをロングチェーンのペンダントにして実用的なジュエリーにアレンジ
翡翠は貴重でお宝的な物なので、ついつい骨董品扱いして、愛でるだけのものになってきたと思います。
その翡翠を使えるアクセサリーの方向に工夫して、もっと手触りとか心地よさを身に付けながら感じられるジュエリーらしいものにしたいのです。
そこで、こんなペンダントにアレンジ。
どうでしょう。このペンダントなら、ごつ過ぎず、思わず手を伸ばしてみたくなります。
まず翡翠トップの小さな穴にステンレス製の輪をキズを付けないように上手に通します。
翡翠自体に厚みがあり、クッキーのようなイメージです。
そこへバチカンとして丸カンを通すには、通常の既製品のシルバー925タイプなどの限度が直径7-8mm程度。
7-8mmの直径では、穴にはなんとか通っても翡翠にぶつかりキズを付けてしまいます。
そこで、ゆったりと大きな直径の鍵用のステンレス製二重リングを使いました。
二重リングのままでは、これまた、穴へ通す際に翡翠を傷つけてしまいますので、丈夫なペンチで二重を一重へあらかじめアレンジ。
カットする場所をうまく考え、最終的に丸カンとして出来上がるよう、他の部分を1か所だけカットするのです。
ステンレスは強固なのでこのカットが困難で、そこが苦労する点。
良き強靭な道具があればなおよいです。
そうして、クッキーのような厚みのある翡翠にゆとりを持った直径1cm以上の丸カンを通してまずはバチカンが出来上がります。
重みが合っても簡単にはステンレスの輪は開きません。
次に、バチカンがステンレスなので同じステンレス製のチェーンを調達。
翡翠の彫りの柄にリンクするフィガロチェーンがエレガント♪。
ステンレスとかシルバー925はカジュアルに寄りがちですので、透かしデザインのチェーンを選ぶなどチェーンのデザイン面を工夫します。
ビッグ白翡翠のペンダントに合うブレスをハンドメイド
さて、続きがあります。上の白翡翠のペンダントをジュエリー同士でコーデしていきます。
そこで考えたのがブレスレット。
ここでもっとエレガントに飛躍していきます。
このブレスに関しては製作過程を後で貼りますYouTubeでご視聴いただけます。
まずピンク色の綺麗な桜色がペンダントの白に綺麗にマッチ。
シェル1パーツのお花は透かし彫り。
そしてラウンド型のフラワーというところが最も重要で、ペンダントのそのフォルムにリンクするのです。
こうしたペンダントとブレスの相性の良さは、ハンドメイド部分を導入することで実現できたと言えます。
さらにリングも交えたジュエリーコーデの完成
洋服とのコーデ
翡翠というのは、ややオリエンタルな雰囲気です。
そのままの雰囲気で和風とか、ネイティブ風な装いに付けるのも良いですが、この翡翠をもっとヨーロッパ寄りな雰囲気に作り上げることが新しいアイデア。
そうすると、ブレスのお花モチーフ、ピンクシェルということがかなり影響力を及ぼします。
もともと翡翠に彫られているのは、ドラゴン(龍)と鳳凰。
けれども柄がはっきりわからず混み合っていてかえって抽象的でクセがないのです。
よって、ボタニカルなツタの葉模様などとも相性大丈夫。
そして、また白というのが美しい。
この綺麗な白を活かした洋服のチョイス、考えてみました。
モノトーンの小花柄とかボタニカル柄のワンピース。
とてもアクセサリー達が映えるのではないでしょうか(^-^)。
あとがき
ジュエリー同士をコーデすることに今後も熱を傾けていきたいです。
とても真剣になり、「生きがい」とさえ感じる瞬間です。
この組み合わせも渾身の悩んだ末のもの。
楽しい悩みという何か矛盾したような感覚ですが、その部分を大切にしています。
翡翠は、現実的には、敬遠されているようなのですが、なぜでしょうか。
あのグリーン色が差し色になりにくいから?、古臭いイメージがあるから?。
同類で、鼈甲、琥珀なども古いものは数が多いのですが、上手くお洋服に合わせにくい敬遠された天然石(正式には亀の甲羅や天然樹脂)だと思われているようです。
グリーン、オレンジというのは、結構お洋服とのコーデでは浮いてしまうから難しい、そして出番が少ないからあまり重宝しないのでしょうか。
しかし、これらはどれも今では入手が難しい貴重な過去の産物。
そして、その色はあくまで天然の色。
考えてみるととても素敵なことです。
こういった難しい、ごつくてダサくなりがちな天然石をいかにかっこよくお洒落に新しく装えるかは課題です。
こういった難しい色などは、装いの最後に考えるのではなく逆の発想で、最初にこの翡翠のグリーンのネックレスに遭うお洋服は。。などと考えていくコーデもあっても良いと思うのです。
過去の眠っているお品を呼び起こし、未来に向かう装い方を今後も研究していきたいと思っております。
まずこのたびの白い翡翠は、第一歩。
本来ペンダントとしては積極的には装われてこなかったものだと思います。
使えることがやはり、「ジュエリー」になりうると思います。
どんな風に組み合わせていけば装いやすくなるのか、そんなことを今後もたくさんお伝えしてまいりたいと思います(^-^)。