まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、動物シリーズの3点目。
今年の主役、ねずみのボディーバッグを作りました。
この時に使った素材がフリースです。
モフモフしてはいるけれど、出来上がるとそれほど季節感は問わない感じのフリース。
とても偶然で、今年がねずみ年などとは、何も意識もせずに、フリースのグレーの生地を去年から調達していました。
まさかネズミをバッグで作るとはその時は、考えてもみませんでした。
持つ人はもちろん、そのバッグを見た側の人もキュンとくるようなお品になればと工夫をしました。
柔らかいラインのフリースで多角形を形作ることの難しさ
ねずみの耳を変形の8角形に形作りました。
ひっくり返すと8箇所もの角をすべて綺麗に出すことは不可能であるということで、縫い代を折り込んでの貼り合わせです。
角が出やすいのと耳がピンと立つように2枚共に接着芯に加えてハード薄芯を貼りました。
その効果はなかなかのものです。
ただ、そうしてもやはり角が出にくいのはフリースという素材の柔らかさのデメリットでしょう。
目に表情を出す工夫の1つ、マーブルのボタンの瞳の潤み効果
今回③ねずみに使用のボタンは、①犬②うさぎの時と違う種類のボタンです。
共通する点は、大きいということと、ボタンの足が無いタイプということです。
足があることでキョロキョロと動いてしまうことは意向に沿いません。
「まなざし」というものを非常に重視して、目が泳がぬよう、そしてキュートな感じがたっぷり感じられるということで偶然にもマーブルが入っていたこのたびのボタンがとても有効でした。
あとがき
動物シリーズはこのねずみさんで最終です。
犬、ウサギ、ネズミとそれぞれ耳に特徴がありその違いをどう区別するのかなど大変私が良き経験となりました。
バッグの製作に動物を取り入れるそのデザインは、完全にデフォルメです。
かえってこのデフォルメデザインというのは、難易度があるかもしれません。
デフォルメできるということは、物の形をよく見て、その特徴を集約できることだと思うので、ある意味「対象物のとらえ方」みたいな技術だと思います。
特に絵やデザイン画の技術を持っていない私が、単純に今までのやり方をそのまま取り入れながら出来上がったこのたびの3つの動物バッグでした。
一度っきりの製作にはなりましたが、この製作が将来の何かの時にエピソードとして語ったり、ヒントになればと思います。
大変この<動物シリーズ>は貴重な経験でした<m(__)m>。