まるでおうちの屋根のような役割、雨がファスナーの入り口を避けて下へ滴り落ちる比翼リュック【84】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ただいまお送りしています<雨の日シリーズ>。

雨の日専用に素材を工夫し、機能を雨対策を意識したものに工夫する研究をしながら連続してデザイン違いのリュックを2点ずつに分けて作っています。

1-2点目は小さめの伝統的なタイプのフラップ付きリュック。

3-4点目は少し容量が大きく、ファスナー開閉のタイプで行きます。

今回は、3点目になりますですのでデザインがここで変わります。

雨の日でもお洒落に楽しくと選んだ水玉柄と無地の切り替えコンビ

今回は、ナイロン素材に致しました。

ナイロンという素材は、もともと目が詰まっているという特徴もあるし、素材自体だけでも水をはじく性質をある程度持ち備えたものです。

さらにそこに撥水コーティングという加工をして水に対する防御をしてあるという点が最強です。

しかし、その素材も撥水剤を載せてあるだけですから、摩擦などによりその撥水在剥がれ落ちていくわけで、完全永久のものであるということはないわけです。

また、素材の種類も通常の生地に比べると豊富というわけではないのが悩みどころですね。

よく見る決まったプリント柄です。

左:表地の黒白水玉柄。ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製。
中:表地の切り替え用黒無地。ナイロンオックスハイパロン加工、ナイロン/100%、日本製。
右:裏地の黒無地。ナイロンオックス撥水加工、ナイロン/100%、日本製。

ところで、真ん中の切り替え生地のハイパロン加工というのは、分かりやすくは、ゴム加工のようです。ゴムが載っている感じですかね。

今回は、黒白の2色のみを使って、シックな雰囲気にしていきます。

お洋服でもそうですが、黒白の水玉はとても粋ですね。

リュックの雨しのぎの比翼仕立てのファスナーの取り付け方

ここ最近流行だといってよいでしょう。

リュックのファスナーにファスナーが隠れるようなカバーのようにおおいかぶさった仕様をよく見ます。

あれを、比翼(ひよく)と呼んでみます。コートやジャケットの前立てにも付いています比翼と同じ。

リュックの場合は、横向きにファスナーのカバーみたいに雨しのぎができそうです。

おうちの屋根のような機能になります。

実際は比翼のせいでやや開閉しづらいものですが、雨しのぎのメリットを重視して採用した形ですね。

ファスナーの場所が分かりにくい点では、セキュリティー性も多少あると思います。

ファスナーの縫い付け場面:向きは反対側から見ていますが、正面から見ると奥側のファスナーサイドに
このように覆いかぶせるように2列のステッチでファスナーに縫い付けました。
そして、一番手前になるファスナーのサイドは直接ファスナーと本体を縫い付けるというやり方です。
ファスナーがすっぽりとかくれて、ひさしのような屋根のような役割の比翼が出来上がります。
出来上がりは、このような感じの見栄えです。ファスナーが中に埋まっていますね。

完成品のご披露

比翼仕立てのリュック完成。

黒と白の水玉と、黒無地の切り替えがとても粋です。

ナイロンのよくあるリュックのイメージよりも、少しエレガントになりました(^_^;)。

今回は、ポケットをぺたんこにしまして、隠しポケットにフラップを付けたものとなります。

そんなすっきり感もコーデには粋な要素となりそうです。

あとがき

少し腑に落ちていない箇所としましては、ファスナーの始めと終わりの周辺の縫い付け箇所ですね。

何やらあいまいで、少し形がすっきりしていません。

このデザインも、ちょっと流行にのってみたもので、もっと自分の中で腑に落ちたオリジナルデザインを追求していく必要があると思っています。

比翼使用機能はあれど、丈夫ではないとか開け閉めしにくいということがあるみたいです。

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