こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
駅のコンコースを歩くと、ローラーが―シャッシャと雑踏の中を行き交います。
駅には旅する人々がいっぱい。
出張のビジネスマン、旅行の人。。
今回は、旅のお供に一役買えそうなビッグボストンバッグをお作りしました。
素材
今回の素材は、私では珍しい方になりますが、ナイロン撥水コーティング生地の小花柄です。
ナイロン撥水は、ナイロンという水をはじくことには長けているタイプの素材と撥水という水に対して守備力のある程度ある加工が合わさった素材で挑みます。
ただ、撥水(はっすい)という言葉は、防水とは非なるもの。
撥水だから、水を完全に100%はじくということは定義としてはありません。
だいたい元の生地の状態で加工してある撥水は弱撥水という程度のやんわりしたものになるかと思います。
強力な撥水で防水に近いものは、後からの施工で、スプレーでそういったものがございます。
しかし、こちらは、大変高価なので、なかなか馴染みがないということもあり、もともと
生地にある程度の施工された弱撥水で降り出した雨に対応するなどの感覚で好まれる方も多いでしょう。
また、撥水の件については、別でそれをテーマにして、記事にしたいと思います。
さて、今回の生地、とてもかわいいんです。

4色ほどありました。そのほか、ピンク、ブルー、オレンジなどです。この色が一番あっさりとまとまっていて美しいと感じました。
そして、裏地です。

表地のパープルに濃い色で合わせていってみました。まだら柄が非常に美しいですね。
この柄が無地よりは華やかさがあって、柄がもやもやしてはっきりしないことが、かえって、いろんな表地の柄とマッチしてきます。
とてもその点が合わせやすいので、そもそも採用しやすいですし、素材自体も、薄手ではあるけれど、弱すぎず、目がギュッとつまったような作りになっているところが作りやすいという私の感想です。
この裏地は、結構色違いが豊富にあり、定番なので、よく採用しています。
すべての表地に、この裏地でという風にしていこうかと思っているぐらいです。
製作過程の中のポイント
このような大きなバッグは久しぶりであることと、そもそも新型となります。
初めて採用してみた、ファスナーくり抜き型のボストンバッグです。
どういうことかといいますと、ボックス型に穴をくり抜いて、そこへファスナーをはめ込みます。
この作り方の良さとしては、ファスナー周辺をすっきりと見せることができるというとこ
ろにあるかと思います。
そして、もう1つこれは全体の作りのポイントですが、本来の、表地で袋を作り、裏地で袋を作って、返し口を作って、ひっくり返し合体させる作り方ではなくて、板状のパーツを組み立てるやり方です。
板状のパーツは、こんな感じです。

そして、これを整えると、このように。

そして、その板状のパーツ達を組み立てて、
縫い、バッグの形に形作っていくわけです。

そして、組み立ての地縫いを2回ほどこします。
そして、最後の方の段階で底板をくるみ底板として、表地で包み、バッグの底に入れてなじませます。
本来裏地でやるところですが、生地が1mしかなかった裏地は、底板を作る分がなかったのです。
では、1.5m用意した表地はというと、こちらも苦しいものでしたが、はぎにして、なんとか足りました。
大きいバッグは、結構な生地の分量が必要なものですね。

こうして、底板を取り付けたら、ショルダーを取り付けて完成です。
完成レビュー

1泊軽くお泊りというよりは、2泊くらいの容量です。のちに、これを縦横5cmずつ小さくして、もう少しコンパクトなバッグにしようと型紙を縮小しました。
なかなか、小花柄でここまで大きなボストンバッグは見かけません。
もし、オーダーいただければ、お作りすることが可能です。
ファスナーのくり抜き仕様ですが、これはすっきりとまとまっていいものだと思いました。
ただ、こういうくり抜き型は、ファスナーのサイドが裏地で隠れることがないので、丸見えです。
このあたりがデメリットかと思いますが、表面からの見栄えは大変美しいものです。
あとがき
今回もYOUTUBE動画ございます。
よろしければご視聴どうぞ。
ありがとうございました。
私がお作りするバッグの閲覧をどうぞ。
