まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
私は、ここ数年、ビンテージとか古着の洋服ばかりを買うようになりました。
おそらく、ファストファッションの影響かと思います。
なぜなら、ビンテージ物や古着は、1点物の考え方だからです。
どうも、同じものが並んでいる様子、誰もが着ている洋服というのは魅力のないものだと私は感じます。
自分らしいお洒落をしようとするならば、ファストファッションはかなり難易度も高いといえます。
そして、古き良き年代の洋服がとても粋であったり、面白味があるということも相まって古着が好きなのです。
今回は、おそらく、私と同じように古着が好きで、特に、Tシャツなどを集めたりしている方が経験されたことがあるかもしれない、もしくは、今後注意しなければならないとことをお伝えしたいのです。
私が、実際に最近遭遇したビンテージ事件からご参考にしていただきたいと思います。
よろしくどうぞ。
事件は、洗濯後に起こった!
ここ最近、この記事をアップしている時期が真夏にさしかかりました。
涼し気な、メッシュのスポーツ素材のような感じのTシャツがとても気になっていました。
すでに、カステルバジャックというブランドのマルチカラーが鮮やかなメッシュTシャツに大満足していて、もっとこういうメッシュのものが欲しいと思っていたのです。

そんな中見つけたのが、こちら。
アディダスの同じメッシュ素材、ポリエステル/100%のTシャツでした。

どうでしょう、カステルバジャックと同じようにメッシュで、マルチカラーで、華やかさもあり素敵ですね。
アディダスといえば、三つ葉マーク。トレフォイルと呼ばれているマークです。
胸にロゴもしっかり入っているのが購入の決め手でした。
カステルバジャックにしても、アディダスにしてもメンズの大きめサイズです。
仕事着とルームウェアを兼ねて、ボトムにフィットしたパンツを合わせるので、パンパンなヒップを隠したり、透けたりするのを隠す意味もあり、丈が長めの70cm-75cm辺りが条件です。
そうすると、レディースでは到底このような70cm以上の丈はないので、メンズのLとかXLあたりになります。
そうしたかなり絞られた少ない中で探したのがこのアディダスのTシャツなのでした。
いつも私は古着を購入すると、着用する前に、すぐに一度洗濯機で洗います。
何やら、USEDには、気が入っているからとのことで、洗濯するとよいような情報をどこかで目にしていました。
そして、事件はこの洗濯後に起こりました。
洗濯ものを干しているときに、あれっつ?
他の洗濯物の特に黒のタンクトップとかパンツ類にラメのような粉がくっついているのです。
なんだろなー、と思いながら、干していき、今回購入のアディダスを干す番に。。
すると、あーーっつ!!
とても驚いてしまいました。
ロゴがすっかり消えているのです。
これだ、この塗装がはがれて、黒い物に移ったのだと分かったのでした。
ということで、この洗濯後のアディダスをご覧ください。

これでは、アディダスなんだか、何なんだか分からず、古びた感じの印象にもなっています。実際のロゴ部分以外は大変綺麗なんですが。
ということで、この原因を考えてみました。
おそらく、PVCのような素材の劣化するタイプの印刷塗料が、長年の時を経て、劣化したのだということが分かりました。
このアディダス、30年前の1980年代後半あたりのお品だということです。30年ともなれば通常は、立派なビンテージ物。
30年も前のTシャツというアイテムが残っていることがミラクルで素敵なことなのですが、こんな状態では、ビンテージとはもはや呼べないですね。
大きなロゴに使われている素材を予想して注意をはかる
このような体験から、ビンテージのtシャツなどのロゴが刺繍で作られているのか、アップリケなのか、プリントなのか、などで、30年後になると劣化する結末をむかえるのか、永久的に長持ちしていくものなのかがある程度分かります。
今回の場合は、科学的な染料で塗ってあるようなプリントタイプでした。
こういうケースが一番注意ですね。将来劣化が予想されます。
刺繍のロゴの場合は、素材が糸なので、永久的ですので劣化の心配はないです。
また、アップリケも布であれば、永久的です。
問題ないです。
アップリケが合皮の場合はやぶれかぶれに将来なる可能性がありますね。
今回の科学的な塗料も詳しい素材までは分からないですが、おそらく、空気にふれた瞬間から劣化が始まるPVC、合皮などと同じ性質を持っているのだと思います。
ここで勘違いしてはならないのは、じゃあ、大切に引き出しにしまっておけばよいではないかとのことですが、それでも保管の箱の中で空気に触れているので、同じことです。
だからこそ、よりがっかりする事態が起きるのでしょうね。大切に保管していたのに、劣化した。。。となるのです。
あとがき
なかなか、こういう事件に遭遇しないのは、現代いかに、洋服が短い間に手放されているかということにあると思います。
寿命を迎える前に、目の前から消えるから、その行く末を知らないわけです。
ビンテージの業者さんも、しっかりとしたこういうことを知識として持つことも大切ですね。
何しろ怖いのは、洗濯する前は、気づかないし、剥がれ落ちないから通過してしまうものなのです。
