今後は一人一人が心に留める言葉になってゆくであろう「サスティナブル」について考えた「本革レザー製品」の見直し【606】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ近年「サスティナブル:永久持続性」という言葉がかなり真実味を帯びてきました。

当初はある一部分の意識という領域から、ハイブランド様が、「ビーガンレザー」などと謳い、「本革である動物の革を使った商品をとりやめる、毛皮をもう作らない」など商品の根本の素材の見直しが至る所で行われ始めました。

ただ、「ビーガンレザー」というのは革の様相を少なからず残すことができるのでまずのステップとして入った領域だとは思うのですが、いわゆる「人工皮革とか合皮」なのです。

結局、言葉の一人歩きなところもあるのか、「ビーガン」という言葉が正当な感じがしますが、以前にもブログでよくアップしてまいりました記事の中でも、「合皮」は、劣化がとても早く長持ちの物では決してないので、果たしてそれが「永久持続性」なのかという矛盾も。。

そんな疑問も何かの勘違いで、本革生産よりもはるかにそこに貢献しているものなのかもしれないという期待と共に、自分でももっと知っていきたいと、1冊の本を手にしました。

この本はかれこれ10年前に書かれた本なので、そこから、急速にここ数年でもっと「サスティナブル」が叫ばれてきています。

「GREEN FASHION グリーンファッション入門 サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」です。

まだほんの読み始めなのですが、この度の記事は、読み始めた最初の時点での、一読後のレビューとは別の切り口で、「グリーンファッション」という分野に対して考えることなどをお伝えしたいと思います。

また、読み終わった後では新たな感想が出てくると思いますので、一読後の記事【645】に綴らせていただきます。

1点のブランドバッグのパーツごとの素材の傷みの極端な差が「もったいなさ」を生んでいた

本革の無駄を非常に感じたエピソードとなります。

誰もが知る某ブランドの、持ち手が本革レザーのナイロンバッグを使っていたことがあります。

ナイロン生地は1枚仕立ての簡単な作りなので、いずれ角のマチの部分がすれて、間もなく穴が開いてきました。

そうして、そのバッグも終了の時期かと思いきや、取っ手が恐ろしいくらいに何ともなくまっさらという状況がありました。

その時に、非常にもどかしい気持ちになり、「非常にバランスの悪いバッグだ」と思いました。

1つの商品の中で消耗度の違う材料を組み合わせてあるので、片方がダメになって使用は終了のタイミングである一方で、もう片方のパーツはまだまだ使えるというジレンマ。。

ここに非常に無駄を感じ強い「憤り」を感じてしまいました。

本革のお品が良すぎるというバランスの悪さの見方もできますし、取っ手に相応しい本体の作りになっていないという見方もできます。

こういう商品は、その場のかっこよさとか、商業用の売上を重視したその場しのぎの点が否めません。

それっきりそこのメーカーのバッグは卒業です。

このことは、後のハンドメイドバッグ製作にも教訓として活かしています。

本革レザーと生地との組み合わせが後々、使っていく中で満足できるものになるのかどうかをちゃんと考えて本革レザーなどを取り入れる必要があると思ったと同時に、「本革レザーは使わない」を実際には選択しています。

すべて本革レザー:黒。確かに素敵ですし、高級感がありますが今後は多くは作られていかないでしょう。

本革のバッグを1点作った時の値段というのは、ノーブランド様(随分失礼な呼び名ですが、ハイブランド様以外のただの言葉として致し方なく綴りました<m(__)m>)が作ると3万円程度の価値しか付かないと聞きます。

これが、ハイブランド様であると、そのブランディングが大半の価値を占めて、20万にも30万にもなるということです。

そう考えると非常に良質過ぎる素材の意味が全く分からなくなります。

更に思うのは、そこまでの良質な素材のデザインのバッグをずっと使い続けるのかどうかも。。

大半は途中で飽きたりして手放すことが多いのが物が溢れ過ぎた現在の状況ではないでしょうか。

結果コスパが悪い商品だったことになってしまうのです。

そうすると、それ相応の適度な良質さで長持ちする良い作りとのバランスでできた商品の方が無駄がないのかもしれません。

本当の意味でコスパの良い商品を追求することも、「サスティナブル」への関心の1つになると思うのです。

もうすでに存在している過去の本革レザー商品を大切にする考え方、「リサイクル」「リユース」は誰もができること

もともとヴィンテージ好きの自身、過去の本革レザーのバッグなどはとても魅力で、1990年代前半頃のハイブランドレザーバッグをヴィンテージもので集めてまいりました。

ただ、過去の物の中にも、流行があって一癖あったり、現在では何か不格好だったりする点を補う対策がないとなかなか受け入れられません。やはりカッコイイのがファッションです。

それが、リフォームだったりリメイクだったりします。

一度世に出た製品というのは一流ブランド様のものだったり、名が知れていないメーカー様のものであったとしても、間違いなく自社ブランドなので「著作権」があるのです。

そうすると、なかなか簡単に、大胆なリフォームやリメイクにより作り替えなどということは「著作権の侵害」の壁があります。

この壁が何とかならないものかと常に思っています。

お洋服にしても、例えば、良質な洋服を作っていた某メーカー様が倒産してしまい、過去の在庫が残ったその在庫自体は、「破産管財人」という人物だったり「後継会社」に権利が移るようです。

現在は、「著作権」の垣根は強固なもので、解放されていないのがほとんどだと思います。

作り変えや大幅な手直しをすることは、「違反」になってしまうのです。

これは非常に大きな課題だと思っております。

洋服の古着の「リメイク」については「アイデア」のみを図解でご紹介するスタイルで発信し始めている

自身の「著作権の遵守」の方法としましては、リメイクの「アイデア」だけを図解で発信するというスタイルです。

これなら、「著作権侵害」に当たりようがありません。

最初の製造主が著作権を解放するということなど難しい現在。

このことは、長い時間をかけて見守っていくしかありませんが、おそらく多くが自社の製造品を守ろうと「著作権を行使」されると思うのです。

もし、リメイクをOKにしてくれるブランドメーカー様や製造業者様が増えてくる未来はあるのでしょうか。

その点は引き続き「著作権の遵守」をしながら見守りたいと思いますし、「アイデア」のみを図解で発信することは続行してまいりたいと思います。

あとがき

リメイクは、一から洋服を作ることより、入り口としては、はるかに簡単に入れますので、多くのリメイク者は現れそうです。

その分、著作権の解放をする人はほとんどいないという現状ですよね。

いつしかの、2010年以前の「YouTube」様の投稿者が「がら空き」であったことが懐かしく、それほどの差だと思います。

「シャネル」ブランドの創始者「ココ・シャネル」様は、意外と、著作権に関しては寛大だった(気にしていないというスタンスかな)ようで、コピー商品がその分多く出回った時期があったようですが、そんなこと以上に有名になったという大きな財産を得ました。

「真似されていくことに逆らわず、解放することこそが結局は自分自身の事業のメリットになり、益になる」という「ココ・シャネル」様の見方がある意味正しかったと言えます。

ただ、一人が解放の意志を強く示しても、大勢で成り立つ会社ですので、他の人が許しません。

それぐらい、どこかでそのブランドに携わる誰かが「権利を守りたい、行使して力を示したい」という「欲」があるというのが商業の現実なのです。

けれど、その中でも別の面で問題も出てくることもあり、一筋縄でもないようで、権利を主張した方がうまくおさまる場合もあるのかもしれませんので否定するものでは決してありません。

とにかく、サスティナブルの今後を考える時に、誰もが個人単位でできそうな「リメイク」には引き続きポテンシャルを感じております。

自身は、今できる範囲のことを100%やっていくのみ。

「著作権」に阻まれスローペースでしかやれないことも当然であり、元の製造者様を一番に尊重したたえることを忘れてはなりません。

それでも足を止めないでリメイクの可能性を探してゆきたいと思います(^-^)。

ボンドと目打ちを使った「菊寄せ」で実現した丸いカーブ、セルヴィッチデニムの製作に引用の革手法の有難さ【605】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

セルヴィッチデニム14oz相当で現在エプロンを製作中。

事業としては、「卸業」の部類のハンドメイド商品です。

これを「N style ENGINEER」様にお届けし、その先のお客様のもとへ行く作業用エプロンです。

お世話になっておりまして、ありがとうございます<m(__)m>。

今回は、この製作の過程の中で、初めての試みになる1枚仕立てのカーブのポケット作りをピックアップします。

ハンドメイドバッグでは、カーブの付いたポケットというのは、2枚を縫い合わせてひっくり返すことでカーブのラインを綺麗に出すやり方でしか製作したことがありませんでした。

しかし、1枚仕立ての場合、そのままの向きでカーブを描く必要があります。

さて、どうしたものか。。

方法を探っていくうちに、本革レザーの手法である、角の部分の「菊寄せ」という方法を知ります。

このたびは、早速「菊寄せ」を実践した記録を通し、デニム製作における本革レザーのような作りが実現できるポテンシャルに出会えた喜びをお伝えできればと思います。

「菊寄せ」によってポケットのカーブを綺麗に出す作業、実践の中で知ったポイントのアウトプット

その名の通り菊の花のような均等なタックを作ることで、カーブの外側と内側の差に対応するというもの。

そして、YouTubeで革職人様の動画を拝聴。

知ったばかりなのにということではありますが、ひと通り納得してある程度ポイントが浮かんでまいりました。

今まで知らなかった技(ワザ)を習得できて有難いことですし、こんな風に利用できる素晴らしさを知りました。

まず、カーブ以外のストレートの場所を縫い代1cmにアイロンをかけます。

そして、カーブ部分の距離をしっかり出しておきます。

次に、縫い代の裏側にボンド「裁ほう上手」を使用、塗り付けます。

そして、目打ちでど真ん中を押さえくっつけます。

そうすると猫の耳みたいな2つの山ができますが、「これが均等な2つの山であるということがポイントである」とYouTubeを拝聴させていただいた革職人様がおっしゃっていました。

とても細かい点で現実的なアドバイスです。

そして、その次に、新たにできた2つの山のど真ん中を同じように目打ちで押さえます。

最初よりも窮屈なところをうまくやっていくコツとしては、しわが奥に位置するよう、外側からしわを内側へ送るように目打ちを使うとのこと。

ポイントの点は「しわを内側へ送る」です。

具体的な目打ちの動かし方は、目打ちの先端よりも下の方も使いながら。。と言うとイメージ沸きますかね。

目打ちを使う部分を移動しながら(縦向きに)まるで弧を描くように、カーブを作っていくのです。

そして最後、3度目の更なる間の山を同じようにど真ん中でつぶしていきます。

あくまでも、外側ラインにしわが残らぬよう、ちゃんと細かい部分も奥の内側へ送っていきます。

そうして、形が整ったらアイロンをかけてボンドの粘着力をもって固定します。
このような感じに出来上がりました。カーブのラインがふんわり丸くなったことがとても嬉しいものです。
表から見るとこんなに美しい丸みを帯びました。

もしかして、これでもまだまだかもしれませんが、今まで知らなかった手法なので、「財産」になりましたし、まずまずの出来です。

革職人のYouTuber様、ありがとうございます<m(__)m>。

ロック始末をしてから行う理由は、縫い代の完全密閉にある

今一度、先ほどのカーブが出来上がった裏面の写真をを見てみます。

縫い代1cmで折ったこの縫い代にはあらかじめロックがかけてあります。

一重仕立ての場合内側も外側みたいな目に映る場面であると考えています。

手を入れたり中をのぞくと、このロック始末がしてあるのとしていないのとでは、気分が随分違います。

ロック始末を施すことは、縫い代がほつれにくいこと。

その後表からはさらに、ステッチを二重に縫うデザインなので、このロックでさえも内側のステッチの中に隠れてしまいますので、すっきりとします。

お手持ちのジーンズのポケットの中に手を入れると、ロック始末がしてながゆえに、手に縫い代の感触があることに気づいたことはありませんでしょうか。

こうして、古着ジーンズもたくさんはいてきた経験から、ポケットの内部の丁寧な始末をすることの必要性に気づきました。

当然、エプロンのポケットも同じことなのです。

長く長くご愛用いただける商品になりますようにと、心を込めた仕様の1つとなりました。

あとがき

「菊寄せ」は、その他、ファスナーのL字カーブなどにも使えるそうです。

参考にさせていただいた革職人のYoutTuber様も、ファスナーで実演しておられました。

お財布のカーブ、カーブポケット丸型の敷物など、この手法を使えるアイテムをいくつか並べて想像してみるのも楽しいですし、良いアイデアが生まれるかもしれません。

一重仕立てでも、ここまでの可能性があるのだということをセルヴィッチデニムが教えてくれたのでした(^-^)。

なぜこれほどまでに美しい!?、きちんとした人間性までも想像する程の魔術のようなグレンチェック柄のワンピース【604】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「グレンチェック」柄のお洋服が1980年代から好きです。

きっかけは母にスラックスとタイトスカートを作ってもらったこと。

いずれも毛/100%素材でした。

18歳くらいの事だったと思います。

その柄を選んだのも記憶は薄いですが、おそらく自身だったかと。

とてもクラッシックであり、間にカラーの線が入っていない典型的なタイプのことを指しています。

黒と白糸しか登場しない、間にカラーの線が入らないトラッドなグレンチェックがとても好きです。

このたびは、古着で購入のグレンチェックのワンピースを2点ご紹介したいと思います。

古着とは言え、使用感の無い大変綺麗なまっさらな状態の2点です。

ここでは、欠点である「映りのぼやけ」の解消方法もお伝えしてまいりたいと思います。

グレンチェックの美しさが存分にお伝えできれば良いと思います。

1点目:春・秋用のプリーツデザインのロングワンピース

「ヤフオク」にて、個人の出品者様から購入させていただいたものです。

一度に画面に収まらず、上の方と下の方に分かれますのもロングワンピースだからです。

スーツをそのままワンピースにしたような凝ったデザインです。

肩のデザインが、お出かけ風なタック入りの付けけ袖になっています。

ロングスカートの裾はプリーツ。部分的である所に特徴があり、グレンチェック柄の面積がはっきり広がります。

もしかしたら、ボタンを黒からグレーへ変更して馴染ませてしまった方が、後の小物の追加には効果的かもしれません。

確かにボタンが黒のアクセントに象徴的にはなっているのですが、お洋服だけ見る場合に浮きます。

全体コーデを考える時には、お洋服自体にはボタンは同じグレーイッシュに馴染んでいた方が瀟洒に映るとこの場合は見ています。

ここへ、黒の本革レザーベルトでウエスト部分を上手くアレンジして、ラインを作ると相当素敵なものになります。

グレンチェックは、黒以外の差し色を入れないところがポイント。

究極のシンプルな単色使いのコーデが一番だと思います。

2点目:冬用の厚手ウールのロングジャケットワンピース

ウールロングワンピース:珍しいデザインで、まるでコートみたい。実はこちらはワンピースなのです。

この古着の元の年代は、「ジャケットワンピース」のようなデザインが多かった、1990年代初頭だと予想しています。

この写真だけだとまるでジャケットなのではないかと想像。
下半分を見てびっくり。コートなのかワンピースなのか判別がつきにくい程のユニークなデザイン。

自身の考えとしては、冬物のワンピースとして室内で暖かく着るというのがかえって個性的になると見ています。

コートはもっとゆったりと作られるものなので、それにしてはゆとりは少ないです。

こちらもウエストに黒ベルトをアレンジすることで、よりワンピースらしくなっていきます。

内側にインナーのように着込むタンクか長袖カットソーが真っ黒無地であることもより一層瀟洒になっていくポイントになるのではないでしょうか。

とにかく余計なカラーを入れないことがグレンチェックのポイントです。

とはいえ、グレーも相性は良いと思います。

優しく、コントラストを付けないことを好む場合、グレーも正解です。

ただ、冒頭のように、「ぼやける」ということの解消としてはグレーとのコーデもやや濃いめのグレーということを推したいと思います。

グレンチェックがなぜここまで美しく好印象なのかを解いてみる

自身が魅力を感じている点は、まずは柄の美しさです。

グレンチェックは、千鳥やストライプなどの柄の混合という定義。

よく見るといろんな柄が合体しているのでした。

例えば、ある部分だけの柄は、その柄だけでスラックスが存在しているようなそんな見方ができます。

どれもきちんとしたスーツ物のメンズ分野に見られる柄が集まっているところに注目です。

きちんとした上品な印象はもともときちんとした品物が作られる分野の柄の集まりであるからこそのもの。

そして、欠点のような形で冒頭で触れました「ぼやけ」は、考え方によっては「優しさ」です。

特に強い主張をしないいかようにでもなれる柔軟性のある柄と考えると取り入れやすい柄だと言えるのです。

この柄を見て、「ロックだ」とは決して思わないはず。

しっとりとした佇まいに似合う柄なのです。

あとがき

まだ私はトライしたことが無いのですが、ワードローブすべてを「グレンチェック」のみでそろえるなどというニッチな方向性も素敵です。

比較的古着の中ではグレンチェックは豊富ですが、問題はサイズ。

ピッタリのサイズはなかなかありません。

ウエストがきつすぎて素敵なアイテムが残っていたりなど古着市場は常に「訳あり」なのです。

ただ、グレンチェックは汚れも目立ちませんし、良い状態で残っているということこそ「宝」です。

ここまでこだわるには、リフォームしてでも入手するという手段を選択する瞬間が必ずあると思うのです。

「グレンチェック、もうお腹いっぱいです」というほど、グレンチェックに囲まれ、まみれていきたい自身がいます。

いつかやってみたい全グレンチェックワードローブです(^-^)。

デニム生地の12ozや14ozの区別にも有効、何の情報もなくても「はかり」と「計算式」による算出だけでオンスが分かる【603】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

先日、このようなことがありました。

セルヴィッチデニムの12オンスをなんと、14オンスと思いこんで間違えて購入してしまった出来事です。

このまさかの勘違いにより、12オンスと14オンスの見分けの仕方を深堀り研究することになりました。

そして、導き出した1つの算出方法がございます。

是非、「何も情報が無い中デニムのオンスを知る方法」として引用いただければと思います。

12オンスと14オンスの視覚的に見分ける違い、織り目の詰まりやカット部分のほつれの様子で多少の判別が可能

かの歴史的なジーンズ「リーバイス501」は13.5ozであったと言われています。

小数点以下までも分かるのは、計算による算出が可能であると見て良いと思います。

このたびは、12オンスと14オンスを比べて、ぱっと見だけでまずは分かる方法があるのかどうかから始まり、比較する2つが無い1種だけの場合も計算によりオンスの値を知ることができる方法を綴りたいと思います。

左側:14oz、右側:12oz:パッと見ただけでは違いが分からないこの2点、左側の方が目が詰まっています。

見た目で何とか判断を付けるとしたら、その目の詰まりもヒントの1つです。

目の詰まりというのは結局、たくさん糸がぎっしりと折り込まれている点で、重さへつながります。

オンスというのは質量のことで、一定の面積における重さの基準を表した単位です。

そうしますと同じ面積にぎっしりと詰まった方がオンスの値が大きくなるのです。

上の写真であると、サイドのほつれ具合の様子でもある程度参考になります。

左側の14オンスの方がぎっちりと折り込まれているのでほつれにくいのです。

簡単にほつれるということが「ゆるい」ということの証拠で、12オンスは糸がたくさん使われていない方なのだとの見方ができます。

もう1つの判別の仕方は、同じサイズのパーツを手で持った時のずっしり感。

12と14の2オンスの違いだけなのに、14オンスはずっしりと重さが感じられるのに対して、12は軽いなあと感じます。

一般的な洋服に作られるボトムアイテムであるジーンズでは、12-14オンスが一番多く使われていて、ジーンズなどに出来上がってしまうとなかなか判別は困難です。

そこで、冒頭のようにジーンズの王道モデルの、「リーバイス501」を基準に考えてみるというのもお勧めです。

501ジーンズは13.5オンスですので、あれほどのごわつき感がないデニム生地の場合は、14オンスよりも下回ったオンスであるという見方で、おおよそ計ることもできそうです。

ただ、古着の場合は質感も変わってきていますので、あくまで目安程度となります。

既存データ数値を有難く利用、正確な小数点以下までも分かるオンスの算出方法

さて、このたびの原反の状態の生地の入手経路の事情で、どうしても製造業者様ご本人でなければオンスが分からない状態で入手となったということがありました。

残布の特化品にて、元の情報が詳細ではないままの流通という事情、ただ間違いなく日本製です。

その場合に自分でオンスを導き出せる方法があると気づきました。

一番良いのは、購入したりした時にお店から情報をもらうのが良いですが、お店もオンスが分からないのだという究極な場合が時としてあります。

そういった八方塞がりの時がこの度に当たり、自分で算出した方法です。

既存情報は大いに利用させていただきまして、お世話になりたいと思います<m(__)m>。

作業順に番号で綴っていきます。

1)ある一定のサイズの正方形もしくは長方形のパーツにカットして準備をします。

このたびは、27.5cmx30cmのパーツを用意、重さは40gでした。

2)1yd=0.9144mなので1yd2=0.9144mx0.9144m≒0.84m2。

3)1yd2=1ozという既存情報より、1oz=0.84m2。

4)1ozは28.3g弱という既存情報により、1oz=0.84m2(1yd2)=28.3g。

5)実物の生地見本0.275mx0.3m=0.0825m2が40gだった。

6)実物の生地見本の分量だけのozを求め、40g÷28.3gx1oz=1.413ozと算出。

8)7)のこの小さな1.413ozという値は、実物の小さな面積のozなので、これを基準である0.84m2の場合のozに合わせていきます↓。

9)0.0825m2のみだと1.413ozだったが0.84m2と広い基準の面積だと何オンスになるのかという最後の式がこちら↓。

0.84m2÷0.0825m2x1.413oz≒14.3oz

はい、答えが出ました♪、約14オンスです。

この計算により、12オンスの方は12.4と値が出ました。

約12.5なので、12オンスのわりにはしっかりしたものであると見ることができます。

よって余計に惑わされてしまい、間違ったわけです(言い訳か(^_^;))。

あとは、同じパーツを重さで比べることがお店で反(たん)になっているとそれが簡単にできません。

よって反になっている状態というのは非常に分かりにくい状況であると言えますがこれが現実です。

しかし、これで、今後はいかなる場合でも、カットした実物生地さえあれば、オンスの情報がなくても分かることになります(^-^)。

あとがき

たった2オンスの違いと言えどもその差は歴然です。

それなのに、間違えて購入してなかなか気づかなかった難しさもあるということです。

14オンスの「ずっしり」という重みのこの「ずっしり」の言葉もかなりのヒントになるかと思います。

デニムを何かのご縁で扱う機会がございましたら、是非oz情報を知り、更なるポテンシャルを高める製作にお役立て下さいませ。

YouTubeの計算の導き方よりも当ブログの番号順の1)-9)の導き方の方がかみ砕いた方法なので、結果値は同じになるにしても、こちらの方が分かりやすいと思います。

セルヴィッチデニムは素晴らしい生地なのだと心底思える1つのきっかけになれば大変光栄でございます(^-^)。

ただそこにあるだけでインテリア、設置後の風景も意識した「入れ物」としてのボストンバッグ製作の計画【602】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「本物志向のレンタルジュエリー」というレンタル事業をさせていただいております。

レンタルジュエリーは、レンタル期間スタート前にお客様に契約のジュエリー類をケースに入れて発送致しますが、その時の専用ケースがあります。

ジュエリー専用のケースで、スクエアな形が多いです。

リングケースは必須であり、指輪の変形のリスクを解消しますので、ケースこそとても重要な存在なのです。

直接どこかに置くのではなく、まとめた専用の入れ物に入れたいと思いついた次第です。

このたびは、ジュエリーケース専用のボストンバッグを作る計画を立てました。

ボストンバッグを旅行などに使うのではなく「収納」としても役に立つのだということを共感ただければ光栄でございます。

インテリアに馴染まない、その見直しも兼ねたインテリアの一部になる新たなボストンバッグ製作計画

こんな風に、バラバラとこぼれがちな細かなケースをボストンバッグや袋に入れての収納です。

内容は、ボストンバッグの中には、リングケースやネックレスケースなど。

こうしたバラバラとした小さなケースをまとめるために、もっとすっきりと収納しようとボストンバッグを2個作ろうかと思います。

現在の菊の花の和柄のボストンバッグは、周りにテイストが合っていません。

もともと販売用だったのですが、モデルチェンジで、この取っ手の取り付け方をやめるということで、その後ボストンは作っていない状態。

なんとなくボツ商品を使っていましたが、このたびインテリアを意識したものに変えていこうとしています。

やはり、センスが合わないと気持ちも良くありません。

薔薇のお花柄のボストンバッグを2個作ることで、インテリアにもうまく溶け込んだ収納にしていきます。

ヴィンテージの薔薇柄生地を発見、出所不明な生地にも古い物の良さが表れている様子

2個共薔薇柄ですが、1つは、洋服をリメイクしたパッチワークの薔薇柄で、茶色です。

これは、「著作権の侵害」に触れてしまいますので、YouTube、ブログいずれでもご紹介できないのが残念です。

自分使いであっても、発信する側は、YouTubeでアップする以上収益が発生するので、「商業利用に値する」という考え方です。

無邪気に楽しくご紹介して、ブランド様からのクレームや訴えが出る可能性が0でない限りやるべきではないのです。

よって、今回は片方の1つだけをご紹介したいと思います。

こちらです。ピンク色のトーンが何とも素敵です。

先日「ヤフオク」で昔のものだとおゆずりいただきました。

こちらは、耳にもメーカー名や著作権の記載がなかったので、映しても良いと判断。

オックスフォード織のような表面で大変高級感があります。

これと同じような生地を現在なかなか見つけることができません。

過去の良きビンテージ布だとロマンに浸っておりますが、本当のところは分かりません。

そして、型紙をざっくり作りました。

取っ手は、既製品を使うかもしれないので、後に生地で作れそうなら型紙を作ろうと思っていまして、とりあえず、本体とマチの部分のみです。

ボストンバッグもこうして見てみると単純パーツでできるものです。

まだ裁断にすら入ってはいませんが、時間が少し空いた時に作りたいと思います。

とてもささいな入れ物作りなのですが、今後レンタルジュエリーで入れ物を保管する際に気合が入ると思います。

細かな場面でも気持ちの良い仕事がしたいです。

あとがき

なぜ薔薇柄なのかというのが、インテリア品を薔薇柄でそろえておりまして、個人事業主の自身は、半分が個人半分が事務所というお部屋の使い方をしています。

よって個人部分と事業部分がミックスになる領域も多少あって、インテリアテイストは統一したいと思うわけです。

薔薇の花の良さはクラシックであるということで、この度のような薔薇柄をインテリア小物で集めているのです。

1つの柄の統一の良さというのは、別ルートの入手のアイテムでも、多少色が違っても、柄がほぼ同じなのでごちゃごちゃせずに統一感が出ます。

と、そんな風にいろんなインテリア小物を薔薇柄にしぼって集めています。

まとめますと、インテリアを兼ねた見せる収納バッグということで、容量が多く、底が安定したモデルのボストンバッグが選ばれているのでした(^-^)。

かっこよさを追求した表面的な金属パーツ使いのバッグ、ほとんどの種類を試してきた自身が決意した「長持ち」のための廃止【601】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

例えば、ハンドバッグのワンポイントになる開閉のヒネリ錠、これがあるからこそのかっこよさがあると言えます。

しかし、それも第一印象の表面的なものに過ぎず、ある日突然ネジがポロリと外れる日が来る可能性を孕みます。

金属パーツはそれほど当てにならない部分もあることを、数々の種類を実際に布バッグに打ち込んできた自身が実感しています。

最終的には、縫い付けタイプの「Dカン」「ナスカン」「線コキ」以外の打ち込み式はすべて今後ハンドメイドバッグ製作で廃止の意向です。

本気で長持ちのバッグを作ろうとするなら、これらは使わないのが正解、カシメるだけのパワーがいかに頼りないものか

様々な金属パーツ:そもそもこれらは本革レザー用であり、生地には使用はだめだとパーツ屋さんは言われます。

アイレットカンは、丸くくり抜かれたところに金属のパーツを取り付けて、紐が通せるようにするスタイリッシュなパーツです。

ハトメは、リボンなどを通す時の穴、ヒネリ錠は、フラップバッグなどの蓋をとじる時の留め具など、今まで数々の打ち込みパーツにトライしてみてきました。

そうして、おおよそひと通りそういったパーツを使ってきて今、思うこと、それはその後の破損の懸念です。

例えば、ショルーダ―の折り返しの部分を両面ハトメと呼ばれるもので留めたとします。

もう1方はミシンで返し縫いを十分にして留めたとします。

果たしてその持ち具合は。。

手ごたえとしては、ミシン縫いの返し縫いの方が確実です。

ミシン縫いというのは、やった作業の分が腑に落ちるのです。

しかし、パーツの取り付けは、打ち込んだ「カシメのパワー」に委ねるところが大きく、自分自身の手ごたえは全く感じられないので、その場で少し引っ張ってみて大丈夫かな。。程度の宛てにならない判断なのです。

その後使いながら、もしかしてポンと外れるなどの予想が少なからず残ります。

反対に、ミシンステッチ縫いで止めたものは、その後も絶対にそのようなことが起こらないと100%思えます。

この違いをずっと思ってきました。

今後の来るべき本格的なサスティナブルの時代も考えて、こういった作り手の方でわずかながらも残る不安がある部分を含むハンドメイドバッグを販売するべきではないということを本気で考えております。

そうして、今回、こういった穴をあけるパーツが必要なデザインは思い切って廃止する決意をしたのです。

あとがき

「サスティナブル意識」が高まる昨今、新しいものを製造する際には本当に根本から「長持ち」の事を考えて作ってあげるべきだと思うのです。

やはりずっと末永く使っていけるものが良いですから、何でもないところに穴をあけることさえ多少のためらいがあるのです。

そういうことを気持ちそのままに正直に従い、腑に落ちながら丁寧に作っていくハンドメイドバッグというのを改めてこの時点から始めていきたいと思います。

ここで言う「丁寧さ」というのは、製造をじっくり正確に行うというだけのことではなく、考え方からして「親切さ」が入り混じる事も含む「考え方そのもの」を指しているのです(^-^)。

宝石になる前の鉱物的位置付けを知る、ジュエリーそれぞれのストーリーを語り継げればと思う【600】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「天然石と宝石の図鑑:松原聰 監修/塚田眞弘 著」を拝読。

図鑑のような鉱物の本は、宝石に関わる者としては宝石とのストーリーを探る上で大切だと読ませていただいております。

本の中にも登場した3つの意外な興味深い点をピックアップしながら、ジュエリー集めをしている自身と結び付けてアウトプットしてまいりたいと思います。

今までの知識やイメージがいかに表面的なものであったのかを知るほどの3つの新しい学び

興味深かった3点の内容をピックアップさせていただきたいと思いますが、これまでのそのストーンとの自身の関わりを結び付けながら綴ってまいります。

<1>エメラルドは難点の多い石、良い品物を得るにことは困難で、実際に敬遠しているストーンである

エメラルドは世界四大宝石の1つに並んでいます。

それだけ魅力的な石ではあるのですが、反面、とても扱いの難しい石だと分かります。

内包物を含みやすいので、そのままでは丈夫な宝石にならないので、加工処理によってオイルや樹脂を投入して耐久性を高めることをしての宝石なのです。

そのような手を加え過ぎたものに本当に価値はあるのか。。

それを問うた時に、「いいえ」と自答。

天然そのもののエメラルドという入手はほぼ不可能だと考えざるを得ません。

これまで、エメラルドが一部に入っていたジュエリーアイテムでさえも、占める面積はわずかなものでした。

しかしながら、フラワーの葉っぱの部分に素敵に使われ、たったわずかのかけらであってもうっとりする美しさがありますので、その良さは認めるところにあるのです。

リフォーム屋様のお話でもエメラルドの扱いが難しいというお話をよく聞きましたし、それほどエメラルドを持つことに当然積極的になれませんでした。

この事実こそが、難しいストーンなのだという実直な答えであり、包み隠さないそのままの実状なのです。

多くの人が、そのことを知り、もはや難しいストーンだという目で見ますので、反対に真贋の目も厳しく、ほぼ「あきらめ」のような状態として敬遠されているストーンだとも考えられます。

<2>ムーンストーン、ラブラドライト、サンストーンは同じ仲間

以前からムーンストーン、ラブラドライト、サンストーンいずれも実際に持ったことはございましたが、この3つを別々に考えてきました。

同じようにクリームがかったような様相が確かに共通だったと今思えば似ていました。

今回の本で、これら3つが、同じ「長石類:ちょうせきるい」という鉱物の仲間だということを知り、驚きました。

それぞれ、違いは細かくはあるものの、大まかには同じ仲間だったというところが意外、考えてみたこともなかった新しい知識でした。

鉱物の括りは、出来上がったジュエリーの括りと比べると大きくかけ離れているギャップがあるのです。

どちらが本来の姿を現しているのでしょうか、宝石は「商業色」が入るので人気を取るためのまとめ方がされることも多い。

どのストーンをもフラットに一括りするところに鉱物の本来の姿が映し出されるのです。

世界四大宝石のエメラルドも、鉱物「ベリル」の仲間は、「アクアマリン」や「モルガナイト」の「半貴石」と呼ばれるストーンなのですから。。

<3>トルマリンに電気が帯びる理由は、結晶の両極が違う+(プラス)-(マイナス)であるから

トルマリンは別名「電気石」と呼ばれています。

なぜ電気が関係あるのかというところです。

それは、結晶の両極が性質が異なるから、+と-の性質を互いに持ち、電気を帯びる性質になるというもの。

トルマリンのカラー展開が美しいことには目を向けていましたが、そういったストーンが持つ性質の面でも他と違う特徴があったことが新しい学びです。

トルマリンは13種ほども展開があり、トルマリンという名前もグループの総称であり、1つのストーンを指すだけの名ではないのです。

種類が豊富なだけ成分の違いもそれぞれなのだということになります。

あとがき

お洋服も表面的なところではなく、素材の糸の撚り方に及ぶ細部まで追求するとその背景やストーリーが見えることがあります。

例えば、「ミックスツイード」という素材がなぜ美しい溶け込むようなカラフルさなのかは、その糸は撚糸(ねんし)の時にもやっと細かい糸がすでにミックスカラーになって1本の糸を作るからなどの例もここ最近の読書からの学びです。

やはり手間がかけられた良質なものを選ばないとなかなか奥が深いものではないのです。

多くの人々に良さを知ってもらうという本当の意味は「良質さ」「優れた点」を製造側が伝えることにあるのでしょう。

ジュエリーにもファスト的な量産品が見て取れます。

そういった壊れやすく間違っても「良質」とは言えない部分の懸念がある(実際に破損の過去がございました)品物とのはっきりとした差別化を明示することはとても重要です。

こうして知った鉱物に関する新しい知識は、宝石になった時のご紹介の時にはドラマチックなストーリーと共に語ってまいりたいと思います(^-^)。

とりあえず3本持っておくベルトのご提案、①マルチカラーメッシュ②バックルが特徴ある太ベルト③クールな細ベルトのそれぞれの目的アイテム【599】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

長年のベルト好きでございます。

きっかけは体型にあり、ヒップが大きく、パンツを選ぶ時にウエストではなくヒップに合わせていくと、既製品のサイズ設定とのアンバランスでウエストが余るのです。

そうして、ちょこちょこ集めてきたベルトだったのですが、ある時、急速に集まり始めたのをきっかけに一時60本という域に達してしまいました。

同時に靴も同じような数だったので、たくさん集めた限界数を実感すると同時にたくさん持ちすぎることの無駄を感じ始めます。

本数が多くても、実際使うものがまんべんなくではなく、むしろ偏る悩みも生まれました。

場所をとる、ピンポイントで探しにくいで、その後20本程へ減らすことになります。

しかし、これでもまだ多すぎると言えまして、究極たった3本で豊富なワードローブにすることができると思っております。

そういったコスパの良い使い方、ミニマムな量で幅の広いおしゃれができたらそれが一番良いと思うからです。

ということで、3本のベルトのそれぞれの特徴を含んだ、3種類をピックアップしました。

1)マルチカラーのベルトを1本持っておき、お洋服同士のカラーの相性の橋渡し的役割りになる

本革のマルチカラーのベルト:この中で3本が該当。お洋服の色が複数登場する1本だけを選べばそれで充分。

色の中から1色と同じような色の靴とかバッグを意識してチョイスするのが綺麗にまとまるポイントです。

2)バックルに存在感がある太ベルトをワンピースの上から飾り、遠目のワンポイントを強調したスタイルを作る

太ベルトというのは、同時にバックルも大きなものが多いので、目に映る時に、バックルの形が飛び込みます。

バックルの形をよく意識して、他のアイテムの、アクセサリーのモチーフの形とか、バッグの金具の形、バッグ自体の形、靴の形などと意識して合わせるととてもかっこよくなります。

太ベルト:ワンピースに上から飾ることが多くサッシュベルト的な使い方が多いです。

3)クールにきまる細ベルト、実際にボトムのウエスト位置をキープする機能も目的とした使い方

細ベルト:まずは黒が良いと思います。お手持ちのジュエリーの地金の色とバックルの金銀を合わせるのも◎。

こちらも1本だけで良いです。

まとめますと、この1)-3)までの1本ずつ合計3本のみを持てば万能です。

あとは、自分のスタイルに合う、好みの渾身の3点をうまく選びすぐるテクニックです。

普遍的なタイプよりも少し特徴があったそれぞれの方が、渾身の3点としてふさわしく集まるのではないでしょうか。

あとがき

「バラエティーに富んでいる」という印象の訓練的なものは、3点が一番勉強になります。

この「3」という数字には隠された不思議があることが多くの切り口で説かれています。

ビジネス的な見方でマーケティング分野でも、スピリチュアルな見方で宇宙的な見方でも。。

たった3点なのに随分豊富なワードローブである印象も作ることが出来るものです。

それには、かえってバラバラよりも、ある共通点を持って集めることもかえって「豊富」なイメージを作ることが不思議な点。

この考え方は、ベルトに限らず靴やジュエリー・洋服自体もすべてに活かせる考え方であり、是非独自のスタイルを作り上げてみてくださいませ。

そんな「自分表現」を自身はこうしてブログ記事に綴りながら、今後も応援してまいりたいと思います(^-^)。

ここまでの「粋」なファッションアイコンはただ一人、めったに真似をしない私が真似た程の突き抜けたセンス【598】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【589】の記事でも綴らせていただきましたが、「ケイト・モス」様のファッションがとても好きです。

このたびは、その熱い気持ちが1冊の本を手にすることになります。

「KATE MOSS STYLE:ANGELA BUTTOLPH 著・天野智美 訳」を拝読。

豊富な写真付きで、複数の記者様の言葉で書かれた文章も非常に面白い本。

【589】の記事では、読み始めたスタートの頃に、いち早く記事に綴りたく、本を読み始めの入り口にあたって本とは関係の無い切り口からお話させていただきました。

このたびは、実際に本を読み終わりましたので、本を読んだ上で改めて綴らせていただきたいと思います。

普遍的なTシャツも高級なドレスも「フラットな目」で見ている

自身は、「ケイト」様からはかなり遠い位置におりますので、スナップ写真をネットで見るだけの情報しかありませんでした。

よって、その素敵なドレスやワンピースがまさか古着であるとは知ることができませんでしたが、このたびの本でそれがクリアになりました。

もやっと、ヴィンテージっぽさを感じてはいたものの、実際にもヴィンテージ服そのものだったということ、これがとても意外でした。

「ケイト」様は、選ぶお洋服に対して、おそらく「フラットな目」でその優れた点を軸に見ておられると感じます。

もちろん、ヴィンテージとはいっても、かつての女優様がお召しになったという高級なヴィンテージ服も含まれるに違いないのですが、独自の表現でそのイメージを新しいものに生まれ変わらせている様子もうかがえます。

結局は、ステージ衣装級のお品であるドレスと普段着っぽいTシャツが平等にフラットに考えられているのです。

お洋服に優劣を作らない、エレガントなのかカジュアルなのかさえその別をフラットな目で見ていると思えます。

このことは「哲学」に通じることであり「メッセージ」なのです。

あとがき

そんな「ケイト・モス」様ですが、こんなジレンマ的な状況に自身としては違和感を感じました↓。

今までは、自分ならではの、他の人から抜きん出たファッションコーデをしてきてここまでに至りながら、その後の活躍で、ブランド「トップショップ」を通じて、同じ洋服をたくさんの人に届けるというビジネスに携われていたこと。

人とは違うファッションであるはずが、人と同じファッションを提供するお仕事をする。。

ここに、今までの良さである他の人よりも抜きんでる独自コーデをご提案をどうしていくのかという点です。

これは自身の意見に過ぎませんが、「スタイリスト」として独立した自分のポジションは常に持っていた方が今までの独自のコーデというものを持ち続けることができるのかもしれないと思いました。

余計なお世話でしかないのですが、「働き方の工夫」がキーワードであり、おそらくなのですがご自身が一番気づいていることではないかと思います。

商業はどうしても、多数の人に届けることでレバレッジを利かせて多くの利益を追求するという目的になってしまいがちです。

そうすると、根底の部分の独自のスタイルの提案がしにくいのではと思ったのです。

この点は、「マルタン・マルジェラ」様に通じるところがあります。

早くに引退されてしまったことの陰に、商業主義への失望と本来の自分の取り戻しがあったのではないかと映画「マルジェラが語る“マルタン・マルジェラ”」で感じた自身の感想です。

今後も好きなファッションを続けていくためには、今までの独自の軸は必ず最後まで持っていてほしい、場合によってはその過程として、商業的な関係を断ち切ることも必要なのだと思いました。

今後も多くの「ケイトコーデ」を拝見したいです、ありがとうございます「ケイトモス」様(^-^)。

たった3点のみ、黒ベースで特化しながらそれぞれが別物の主張も入れ込む夏のお出かけワードローブ作り【597】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、2021年の夏用にと集めたお出かけ着3選を自身の例でご紹介致します。

普段は仕事着としてジャージですので、ジャージそのままで出かけることもあり、ご飯を食べに行くとか、お出かけ専用と考え、ややドレスアップした3点となります。

ほんのたまになので3点でも多いのですが、今後も着ていけるような特に流行のない長く着ることができるアイテムを目指した3点になります。

今後のお洋服のあり方などのご提案になれば光栄でございます。

黒ベースのこだわりとそれでいて別物の奥行きある3通りとなりることをイメージした3選

①ワンピース(ノースリーブ):洗濯表示さえも無い、ブランド不明の黒の定番のIライン。着丈は100cm。

流行が大きく見られず、胸のヨークの切り替え、そして、いかにも定番の詰まったネックライン、切替以降の下側のリブのようなニット素材が素敵なお品。

写真で少し見にくいですが、下側はリブ使いのような素材で、高級感が感じられるものです。
②上下セット:サマーセーターはアクリルと麻のコンビ。デッドストックの日本製。パンツは「コムサモデル」。
トップスのアップ写真:襟に特徴があります。内側の比翼的な襟が上品で凝っています。
ボトムのアップ写真:テーパードであり、裾もダブルのきちんとした印象。グレンチェックも典型的な柄です。
③ワンピース:「セラビ」というブランド名、日本製。間に少し入るブルーのカラーが素敵。着丈100cm。

3選は、着まわしなどはできるものではありませんが、たった3通りしかなくても豊富に感じる「まやかし」みたいなものがあります。

その「まやかし」を紐解くと、黒ベースに特化していることがまずあげられます。

これがいろんなカラーの3点の場合そういった印象は持ちにくいものです。

そして、同じワンピースである2種をノースリーブと半袖の袖丈の違いで、黒無地と黒ベースの柄とで差別化。

細かい所で柄と無地の分量の配分の半分ずつの取り揃えにより、バランスがとれたラインナップになったと思います。

あとがき

やはり黒は靴やバッグと合わせやすく、少ない数持つ場合のワードローブにはお勧めです。

こうして見つけた3選においても苦労したことは、「クセのない普遍的なモデル探しの難しさ」です。

お洋服はある部分に流行が入り込んでいることも多く、プレーンないつの時代においても不変的な姿というヴィンテージ物こそがが、かえってレアであったりもするのです。

アパレル業界がこれまでの「流行を中心とした洋服作り」からの見直しの時ではないかとつくづく感じております。

今、自身が好ましく思う古着というのが、1980年代-1990年代初頭の頃の物が多く、反対に、2000年以降のファストファッションの台頭における時代のお洋服は、なかなか古着としての魅力を感じにくいものです。

その場の短いサイクルでの儲けを追求した商業主義の「つけ」のようなものが今古着の姿に見て取れると思っております。

どこかでアパレル業界が変な方向へ行ってしまった、古着から見てもその歴史の背景が垣間見られる部分があるのです。