かごのように一時的なまとめケースみたいに使うメッシュのミニミニトートバッグ【973】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回新しいはぎれの型紙を使っての製作です。

生地は、以前にリュックを作ったものと全く同じコンビ。

「餅巾着」というリュックを以前に製作しました。表地にメッシュ生地を使いました。
裏地には、このようなバラ柄を使用しました。

このようなリュックに使った余りが出ていましたので、今回の製作に至りました。

結構生地が余ったということには理由があり、もともと、あるデザインに生地を当てはめていくという製作の仕方は結構はぎれができやすいというお話をさせていただきました。

今回そういう中でも特に多めに余ったのが他と調達の仕方が少し違い、生地がこれだけあるというその分量で調達したからなのです。

表地も裏地もそうで、表地のメッシュはパンプスなどのハードな箇所に使われる素材で、その余りのような生地でした。

自分で分量を決めていない分そのままの調達であることから、使う分が含まれた多い分量を入手したことになります。

その結果はぎれが特に多く余るわけです。

裏地の薔薇も、昔の残りの分がこれだけ余っているというそのざっくりした分量をそのままなので、結果たくさん余ったということになります。

そこから考えることは、生地と型紙の関係です。

生地も自分でほしい分量を指定出来て、なおかつ生地の分量に合わせて型紙を製作する作り方がはぎれが一番出ない方法のようです。

その逆がはぎれが多く出るという結果になります。

始めて出来上がったミニミニトートバッグの使い道を考える

こんな感じで片手で底を持つような小さなトートです。入口にマジックテープを取り付けてあります。
<サイズ>縦12cmx横12/20cmxマチ10cm。
<表地:紺orグレー>グラデーションストライプチュール、ナイロン/100%、日本製。
<裏地:ピンクxグレー薔薇柄>生地名不明(オックスフォード織)、綿/100%、原産国不明。

今回は、メッシュ生地がパンパンであることが特徴で、ハリがとってもありますので、しっかりしたバスケットのような役割が果たせます。

それを活かすと、メイクをお泊り先の洗面所などに持って行ってこのバッグの中を容器みたいに使って外側へこぼれないように使う一時的な使い方もできそうです。

あとは、インテリアでお花のアレンジの飾りとか、小物入れにも。

靴下、ハンカチ、マスクなどの細かい物をクローゼットへ入れる時の更なるケースとして使えるかもしれません。

ミニミニではありますが、ランチバッグとして小さめの容器として、また、おにぎりなら入ります。

何しろマチが10cmあるので小さくても用途は見つけていくことが可能かもしれません。

中に入れるものが1アイテムと決まっていて、大切に保管したいためのカバーを兼ねたものであれば、マチ無しもあえて良い場合があるかもしれませんが、大抵の場合マチがあった方が多目的に使いやすいのではないかなあと思います。

あとがき

今回の生地は、まだ、もう1つ分同じ物を製作する用意がしてあります。

ただ、1点物志向ということで、裏地は変わります。

また、その違いも後日お見せしたいと思います。

そして、この取っ手が巾着ひもに変わった巾着袋バージョンもありまして、元は同じ本体の型紙から、今回のデザインともう1つ巾着袋もあります。

さすがに巾着袋はぎゅっと絞るので、このごわついたメッシュは向いていませんが他の素材でご用意しておりまして、裁断済ですので、後日こちらもご紹介していきます。

それでも、たいして違いの無い型紙ではあまり意味がないので、変化のある違ったデザインが楽しいですね。

そんな感じで工夫しています。

楕円の真ん中に左右均等に位置するように。。蓋のてっぺんに設置のバニティバッグの取っ手の縫い付け位置のバランス【376】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグのバニティ型の製作に集中し、1点のデザインの質を高めていく期間と決めました。

裁断は6点程準備済み、同じバニティデザインで製作予定です。

バニティ型は「卵焼き」と名付けておりまして、親しみやすく日常的な使い方をイメージしたネーミングです。

バニティ型は、ファスナーが側面を向いているのでやや開閉がしにくいデザイン。

よって、旅先など急いでいる場面で使うようなシーンでは、中身がこぼれやすい心配があります。

ショルダーを付けない、ハンドバッグのみの台やテーブルに置いて開閉するようなインテリア使いのシーンの方が向くと思っております。

このたびは、バニティバッグの取っ手の部分を高めていきます。

均等に美しく設置するための徹底事項を導き出すことを製作の中で見つけてまいります。

たった1つの取っ手こそが重要、正確に取り付けるための六角形タブデザインにも目印がある

右:<表地>インテリアジャカード、綿/100%、スペイン製。左:<裏地>バーズアイカラミストレッチ、ポリエステル/70%、綿/30%、日本製。
てっぺんの楕円パーツ:まず、接着芯を貼っています。生地が極厚なのでハード薄芯は省略。

通常はハード薄芯も貼るのですが、ゴブラン織りは特別。

省略して縫いやすさを優先しました。

ハード厚芯:縫い代の邪魔にならないように内側に収まるような小さい面積でカット。

蓋を持ち上げる時の変形防止も兼ね、ハード厚芯はマストです。

ボンド:ハード厚芯に「裁ほう上手Ⓡ」というボンドを塗り付けます。
このように表地パーツにハード厚芯を貼ります。
6角形パーツの取り付け:6角形パーツのモデルの真っすぐなラインの一番長い線が重要。

このまっすぐな線を楕円の縦と並行になるように視線を集中。

デザインでありながらも、目印というかものさしのような役割をしていただく六角タブなのです。

裏側の様子:上述のステッチがこのように表れます。少しハード厚芯が面積が狭すぎるようです。

確実に六角パーツがハード厚芯上に乗るために、ハード厚芯の面積をもう1cmくらい広げた方が良さそうです。

早速ハード厚芯の型紙を広げる改良したいと思います。

出来上がりの状態の取っ手部分:取っ手が長すぎました。これも改善せねばなりません。
裏地の様子。
完成:一応完成しましたが、課題は残るような出来にしかなりませんでした。

どうしようもなかったのが、側面の長いパーツが足りなくてハギになったことです。

バニティの正面は柄がつながっていることがマストだとここから分かります。

ゴブランのような厚みがあり硬い生地なのによくここまで立体的に仕上がりました。

あとがき

バニティバッグは立体的ですので一見難しそうですが、職業用ミシンで可能です。

しかもゴブランでこのたびは完成できました。

冒頭では、インテリア使いのような使い方の方が向いているというお話を致しましたが、外出用が不可能ということもありません。

もしリュックにしたい場合は、斜めがけよりは比較的使いやすくなります。

それは左右のリュックショルダーのバランスがあるからです。

これらに支えてもらうおかげで、てっぺんの取っ手はよほどの臨時の場合に持つくらいの出番として使用場面が減るからかえって使いやすくなるのです。

サイズ感を大きく変え、縦を伸ばしたデザインは、ここ最近にリュックでも「筒形」タイプのようなモデルとして引用されているのをご存知かと思います。

最初に小さめの試作や研究品を製作しておいて、サイズを思い切って変えると、そのバッグを使うシーンが変わっていくことがあります。

このようなデザインの応用の仕方もあるのです(^-^)。

用途は、コスメボックスからランチボックスまで幅広く♪、素材はツイードからジャガードにまで及ぶ複数のハンドメイドバニティー同時製作【6】

ジェントルマンバニティーが完成:女性だけでなく男性も持てるバニティは男女の垣根無し

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティと聞くと、女性がドレスの装いにちょこんと持つバッグというイメージではないでしょうか。

それも当然ではあります。なにせ、バニティというアイテムは、もともとは化粧品等の小間物(こまもの)入れということで、女性寄りな持ち物というのが遡ることヨーロッパの貴族の時代がその起源です。

化粧品入れとしてのバニティは実用的なのかどうか?

バニティーを化粧品入れとして使用したことって、私の場合はこれまで、おそらく一度もなかったと思います。

日々の生活スタイルから現実的なことを考えると、バニティーは化粧品入れとしては携帯用には大きすぎ、お部屋での収納用には小さすぎます。

実際私が持っているバニティーも、化粧品入れとしてではなく、脱毛のお手入れの道具を入れる入れ物として使っています。

これを持ち運ぶという機会は今まで、全くないです。

あくまで、家の中でインテリアを兼ねて、容器として置いているのみです。

ジェントルマンバニティーが完成:女性だけでなく男性も持てるバニティは男女の垣根無し
バニティバッグ:本来の目的ではないかもしれない使い方の例(Naraya様のお品です)。

そうした私自身の例からも、バニティバッグの使い方は、もしかしたら無限なのかもしれません。

このたっぷりとしたマチや容器のような作りが、「入れ物」としてとても機能的であるから、中に入れるものが物があふれている現在は無限だと言えます。

よって、バニティというこの立体感ある形を立体的な物を入れる人それぞれの趣味嗜好にお任せしていくというのが本当の意味で用途に合った使い方がされると思います。

バッグの作り手である私の役割

そうすると、私の役割は何なのであろうと考えました。

やはり、第一には、使い易さという点があると思います。

宝石入れのように、きらびやかで、近寄り難いものでは使い勝手としてはよくありません。

どちらかというと親しみやすく、自然で、おしゃれで、注目されるような見かけや作り。

バニティをバッグの中にしのばせるというよりも、外に出して、手で持って人に見てもらうようなそんなお品になるようにと考えました。

製作した複数のバニティーのご紹介

では、ご覧いただきましょう。

ジェントルマンバニティーが完成:女性だけでなく男性も持てるバニティは男女の垣根無し
いろんな素材のバニティー全6種:<サイズ>高さ18cmx横幅22cmxマチ11cm。

ぱっと見て、印象がスクエアな形ですね。

できるだけ四角いイメージを強調し、物がたくさん入る容量を確保できるようにと考えたデザインです。

ただ、実際に縫う時は、カーブがとても難易度高めです(^_^;)。

この時に思ったのです、今後は、綺麗に作るためには、円のカーブを利用した楕円が良いかなあと。

一眼レフカメラも入りますし、お弁当も入ります。少し外出するという時にもお使いいただける形であると思います。

ジェントルマンバニティーが完成:女性だけでなく男性も持てるバニティは男女の垣根無し
お部屋にちょんと置いていただければと。

すべてに底板が取り付けてありまして、2mm厚のベルポーレンと呼ばれる丈夫な底板です。

種類によっては、少し仕様が違い、裏地でくるんだ取り外し式タイプと、内側に底板を入れこんで見えなくなっている仕様と両方あります。

底板は、やはり、バッグとしては、大切な部分であると私は思っていますので、このバニティにも欠かせないものです。

また、おしゃれという点で、裏地も柄のあるジャガードなどのチョイスで、バニティを開けた時に内側に広がる世界に対する喜びというか、些細なことではありますが気持ちの面での心地よさのようなものを感じていただけたらと思います。

もともとファッションアイテムは男性のものから女性へ流れてきたことが多い、バニティーは男性も持つのか

ファッションアイテムというのは、もとは男性だけのものであったアイテムが、後に女性にも取り入れられたことが多いようです。

ジャケットとか、スラックスパンツ、そして、トレンチコートなどもそうです。

特に、トレンチコートというアイテムは、今のトレンチコートの形の中にも、昔は男性特有のアイテムであった名残がいくつも存在しています。

トレンチコートというのは、いわゆる、昔は軍服だったので、肩の肩章は、ひっかけるフックとしての機能。

また、袖口のベルトの意味は、雨が袖口からたらたらと入り込むのを防ぐためにギュッとしぼり、口をふさぐ目的があるのです。

でも、現在は、その機能の名残を残したまま、おしゃれ感として、かっこいいテイストで楽しんでいることがほとんどで、誰も、袖をぎゅっとしぼって雨をしのいでいる人はいらっしゃらないかと思います。

時代が変われば、アイテムは残っても使われ方が変わるということは、自然な流れであるとも言えますね。

そう考えますと、逆に女性ならではの期限であるバニティバッグも男の人が持つ時もやってくるのかな。

まだまだ現在は女性らしいアイテムですよね。

あとがき

こんな話があります。日本人は、蚤の市などで、入れ物があると、これには何を入れるものなのか、ということを必ず気にするということです。

本来の目的はあって作られたのでしょうが、実際は、日々の生活スタイルの中で自分の趣味嗜好に合った使い方をしたら、それは自分だけのスタイルの世界観があって素敵です。

どんな使い方であっても、役に立てばそれはとても本望なことです。

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