ここを縫うのが一番相応しいのだ、ほつれやすい生地のおかげで分かった巾着袋のコの字ステッチ位置【1163】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、2つ目のデジタルコンテンツを制作中です。

そんな真っ只中であっても、まだ新しく得られた知識が出てきました。

デジタルコンテンツも、早く完成させるためのスピードだけが良いとは限らないと思いました。

ちゃんとこれで良いのかを1点ずつ確認しながらは当然ですが、それでも、気づかなかったことが撮影中に分かりました。

それは。。。

縫いやすい生地ばかりでなく、ほつれやすい生地も扱ってきたことで得られた学び

巾着袋のコの字ステッチを三つ折りのど真ん中で今までやってきました。

それが写真の上側です。

上:1.5cmの縫い代の半分の7.5mmの三つ折りのど真ん中をステッチした場合 
下:1.5cmの縫い代の半分の7.5mmの三つ折りの際(きわ)をステッチした場合

この生地は実験用の作業しやすいほつれにくい綿/ナイロンの生地ですが、当然ながら、表からはこんな風にコの字が広がりますが、一見問題は無いです。

ところが縫った側の裏側では少々問題がありました。

左:ど真ん中のステッチ 右:際のステッチ

どちらがしっかりと縫い付けられていて安定感がありますか、ということを問われたら、完全右です。

この比較を今までしていませんでした。

そして、このたび、この写真とはかけ離れたほつれやすい生地で左側のど真ん中ステッチで行ったところ、三つ折りが崩れて飛び出してきたのです。

あー、そうだった。ここで気づきます。

どんな生地にも対応できる縫い方は右であったと。

ほつれが飛び出さないだけではなく、下の方もしっかりと安定している様子が右側ではうかがえますね。

よくよく冷静に考えたら、なぜ生地を余らせる必要があるの。。。ということだったのです。

このようなことは、今回ほつれやすい生地で行ったからこそ分かったことでした。

いつもほつれにくい生地ばかりを選んでいたら、このことに気づくことが無かったかもしれません。

あとがき

今回の事は、もっと俯瞰して見てみると、他の場合にもあり得ることだと思いました。

今までやってきて問題がないことであっても、素材が変わると問題が起きた今回の例は、いかに今までのやり方に慢心していたか、そして、常に確認や見直しの姿勢を持っていることの大切さを教えてくれます。

たまたま、扱う生地を特に縫いやすいことにポイントを置かずに、いろいろ選んできたスタイルによって得られたことです。

あれもこれもということが時には、役に立つこともあったみたいです。

裏地付き巾着袋のコの字ステッチの底ラインを最終ステッチとぴったり合致して美しい仕上がりが実現する方法【1087】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回も裏地付き巾着袋を製作しました。

「インテリア収納袋:小」です。

使用の生地は、実は長い間保管の生地で、ちりめんです。

かなり前で2015年くらいかもしれません。

出所がしっかり分からず、骨董品のお店での購入でした。

ちりめんのよくある和風なイメージとは違い洋風要素が高く、マルチカラーの色の種類も豊富でレアだと感じました。

赤がアクセントになった出来上がり

<インテリア収納袋:小>サイズ:縦22cmx横19/34cmxマチ15cm

なかなか可愛いお品になりました(^-^)。

やっとこの生地の出番があったと自分でもその点にむしろ感無量のところです(^_^;)。

<表地:ベージュ>ちりめんプリント、ポリエステル/100%(おそらく)、原産国不明。
<裏地:紅色>エステルサテン、ポリエステル/100%、日本製。
今回は、赤が差し色です。表地の中のマルチカラーの中から分かりやすく際立つ赤色と裏地と江戸打ち紐を合わせました。ループエンドはエレガントなスズラン型で、やはりシルバーカラーよりゴールドが合うようでした。

巾着ひもホールのコの字ステッチと、最終ホール閉じのステッチの美しい重なりのコツ

それでは、今日ほぼ行き着いた、巾着ひもホールのこの時のステッチの表地と裏地の重なりのコツをご紹介したいと思います。

何も考えずにただやっていくと、ずれるのが常です。

それぐらい意識して重ねていかないと重ならないものなのです。

表地側のコの字ステッチの重なり:左右共このように最後のホール縫いとじステッチに重ねるのがとても美しいと思います。最初のスタートをコの字の所から始めていくのですが、それ以前に遡り、裏地の返し口からひっくり返した直後に待ち針を使って重ねるのが最も重要なポイントです。後程のYOUTUBEでその方法を後半の方でご紹介していますので、ご視聴下さいませ<m(__)m>。
裏地側のコの字と最終ステッチの重なり:右の白い部分は最後の玉止めです。隠し場所が無くて今のところこの位置でが、ホール内に隠そうとすると紐と擦れ合ってかえってほどけやすいかとここにしたのが今現在の行き着いた考え方です。

この後、YOUTUBE動画を貼りますが、上述の「ひっくり返した直後にすぐに、待ち針でコの字を留める」という作業によって、その後の、上部のステッチの時の微妙な位置も変わってくると感じました。

よって、すべては、待ち針で指定するその固定の部分が重要なキーポイントなのです。

●2:37~・・・コの字の待ち針の合わせ方とかそのタイミングをお話致しました。

あとがき

引き続き巾着袋作って行きます。

こうしてコンスタントにアップできるのは、比較的巾着袋が短い時間で仕上がるからです。

複雑な1週間ほど期間を要するリュックなどの内部構造が工夫されたものに関しては、コンテンツ販売を予定しています。

現在は、「切餅」という一重仕立てでできるエコバッグ型のコンテンツを販売中ですので、後程お立ち寄りどうぞ。当HP内のトップに案内がございます(^-^)。

巾着ひもホールのサイドのコの字ステッチの曲がり角の位置の決め方としるし方【899】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

どうやったら製作する商品が綺麗にできるか。。

単純ではありますが、まずは、丁寧にはっきりとした理論で作るということがあるかと思います。

今回は、この丁寧ということにも関係しますし、はっきりとした理論ということにも関わる巾着ひものコの字ステッチの曲がる位置の徹底ということをご紹介したいと思います。

どこで曲がるの?コの字ステッチ

コの字の曲がり角は結構曖昧。

でもきちんと決めれば徹底したものにちゃんとなるかと思います。

コの字の曲がり角がなぜ大切なのかというと、コの字の短い線が後の巾着ひもホールのホールを作るステッチと重なるようにする仕様を決めたからです。

これが重なった方がはっきりとしていて、綺麗なんです。

少し見にくいですが、目打ちを使用します。コの字の曲がる周辺になるとミシンの金具で曲がる位置が見えなくなって視界から消えてしまうのです。なので、ずっと曲がるまで目打ちで曲がり角の決まった位置を抑えるというのが答え。

ただ、その決まった位置という以前に、地縫いの時に上から7cmの位置から縫うなど、縫い始めの位置も正しくないとそれによってずれますので、意味がなくなってしまいます。

よって、すべての作業が連動していることを意識して、地縫いの時の最初のスタート位置も正しくミリ単位で徹底するということになります。

股の頂点のような位置ギリギリのところが曲がり角としては良いですね。

もう少しコンマ単位では、股の頂点からわずかに内側が良いでしょう。

あとがき

常に、「なぜそのやり方なのか」こういうことがシンプルに説明できたりすると、商品に哲学なるものが込められます。

このことが、お品をより優れたものにするにあたってとても大切なのではないかと常に考えています(^-^)。

巾着袋のひも通し口の「コの字」縫いに関してのポイント【780】

まえがき

こんちには。picturesque(ピクチャレスク)です。

巾着袋作りは小学校の家庭科で記憶が。。。

女子はピンク、男子はブルーで製作したような記憶があります。

現在、私も、「餅巾着」というリュックのデザインの中に、内袋として設置の巾着袋をお作りしています。

その中で、ひも通しホールの「コの字」のステッチのポイントをお伝えしたいと思います。

ただコの字に縫うだけといっても分量とか、縫う位置などこれは、趣味嗜好によって様々。

けれども、綺麗に仕上げるということを考えたときに、いろいろな趣味嗜好があるとはいえ、共通する部分ではないかと考えたポイントをご紹介したいと思います。

巾着袋作りに是非お役立てくださればと思います。

ポイント①:三つ折りした側(裏面)から縫う

三つ折りした側から縫うなんて当然かもしれないのですが、実は、私、以前表側から縫ったことがありまして、位置がはっきりせず、しわが寄って失敗。

やはり、三つ折りした側の裏面をきちんと見ながらその側から縫うのがポイントです。

そうすると、下糸の糸目が表側に出るということで、結構慎重な箇所になりますね。

次のポイントにこのことは繋がります。

ポイント②:糸調子を整えておく

糸調子は下糸が上手く調子が合わず(原因が下糸の調子が悪いとも言い切れないが、下糸側という意味です)、汚い糸目にでることもしばしば。

今回の、巾着袋の「コの字」ステッチは、裏面から縫うので、表側に出る糸目をチェックすることが必須ですね。

糸調子と同時に、両割れがあいまいで皺がよっていないかなどもチェックしたいものです。

ポイント③:コの字の曲がり角はV字の裂け目ぎりぎりで

コの字の右に曲がる部分は、裂け目のぎりぎり辺りが実用的。ほつれるきっかけになりそうな地縫いの縫い始めにもともと返し縫いがしてあるとはいえ、更にダメ押しのような固定の役割があります。

ポイント④:コの字の横線は返し縫い3度で

この返し縫い3度が2度ではない理由は必然です。最後にコの字の上へ登っていくので、2度だと進行方向に向かえないから3度なのです。

この返し縫いの効果というのは、実際にひもを通して引っ張る時の重圧に耐え得る強靭さが必要です。

長持ちする巾着袋が良いですものね。

現在考え中な点、そもそも縫う位置が真ん中ではなくて、三つ折りの先端ではいけないのか

●三つ折りの真ん中を縫っていることについて:現在は三つ折りした真ん中をコの字にステッチしていますが、通常の三つ折りのステッチみたいに、三つ折りの先端である左の方を縫うことで、コの字のサイズも大きくなります。もしかして、その方がピラピラせずに固定されるのかなあなんて考え中。
●コの字の下の方の三つ折りはどこでやめるのか:あいまいですね。しばらくは数センチ三つ折りアイロンはしておかないと、急にやめてしまっては、コの字ステッチの縫いにくさに影響してしまいます。よって、そこそこでやめているという点が曖昧。けれど表には全く見えないし影響がない部分です。

次に、表から見た感じをチェックします。

表からのチェックの重要さ

表からの確認が無いとやはりまずいかと思います。

コの字が美しく出ているのか、生地にしわが寄って変な箇所を縫っていないかなどのチェックが必須。

もし、前述の三つ折りの先端をコの字ステッチしていくことにした場合、このコの字は大きなものになります。大きくなることによる影響を現在考え中です。なんとなく、真ん中の方がきゅっと引き締まってよいかな、とか視界が見やすく綺麗にできるのかななんてことから真ん中の位置に選択していますが、今後分かりません。

巾着袋は左右にひもがあるダブル紐仕立てで作ることが多いので、右と左のコの字がぴったりと合うというようなものに仕上がると気持ちが良いですね。

商品を製作しているという私などはこれは必須のチェック箇所です。

3度の返し縫いは針目は3mmで2針のみ。前述の三つ折りの先端を縫うことにすると、この針目の数が増えますね。いかにも丈夫そうな見映えというだけでも、「信頼」につながるかもしれませんのでこのステッチのボリュームは安心です。

あとがき

以前私も、コの字はシングルステッチだけだったのですが、やはり長く使うものになると巾着の開閉は数が多いので返し縫いの効果は大きいかと思いました。

製作する時点で長い目で見る視点というものの重要さがありますね。