小さめのキーボードも大切に保管して運びたい、49鍵盤用の取っ手付きキーボードケースに内袋をスウェット素材でおしゃれに製作【1283】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前に、【1265】の投稿で49鍵盤のキーボードケースが完成していました。

49鍵盤用キーボードケース:<サイズ>縦33cmx横97/105cmxマチ10cm。
・・・61鍵盤でほぼぴったりのサイズに作ろうとしたところ、
サイズ不足で失敗して結果49鍵盤用になったもの。

61鍵盤では横幅が不足で49鍵盤用に対応というものになりました。

1m強あっても61鍵盤が無理ということが、いかにキーボードも横に長いアイテムであることが分かりますね。

そして、その後、【1277】投稿をもって、61鍵盤用のすべてのキーボードケースセットが揃ったのです。

そこで、今回は、以前の製作の49鍵盤用も内袋だけは製作しておいて、現実的に喜んでご使用いただけるものにしようと思いました。

ということで、このたびは、49鍵盤用の内袋の製作となります。

ふんわり素材であるフリースの利用と朴訥とした素材感に洒落を効かせる両端切替テクニック

49鍵盤キーボードケースの内袋:<サイズ>縦33cmx横88cmxマチ無し。

以前、61鍵盤用の時にもお話させていただきましたが、この両端巾着デザインがキーボードをスライドさせて入れるときに有効であることや、持ち運び時の左右の重さのバランスを均一にする効果があります。

実は、この切替の両端の花柄は、本体のキーボードケースの表地と同じ。

そして、5cmのダイヤキルトをかけて真っ二つにカットして両端に設置したのです。

巾着紐も共布ですので、全体のコントラストとすっきり感があります。

<外面:黒>スウェット、綿/100%、日本製。
<内側:ワイン>エステルソフトサテン、ポリエステル/100%、日本製。

裏地に素敵なワイン色のサテンをコーデしてみました。

たまには、差し色で赤が登場するのもモノトーンには効果的な例です。

最後の巾着ホールのステッチの際に、こうしたサテン地はしわが寄りやすいので、待ち針が必須です。

しかも、細かめに打っていくと、均等にしわが配分される方向へ行きやすいです。

何かのご参考になればと思います。

中に何も入れていないとここまでキュッとなります。
実際のキーボード入りではもう少し形が広がった感じになるかと思います。

キャンディ型は愛嬌がありますね。

あとがき

前に作ったものでも、後からその後の学びがあって、61鍵盤用を作った後で、もう一度49鍵盤用を振り返ってのこの度の内袋の製作でした。

楽器ケースでは、内袋はかなり有難いものだと実感しています。

ケースも隙間があるので、そこから楽器が丸見えよりも、内袋によっておおわれている方が安心感が高まります。

よく書いていますが、製作したお品というのは、その見映えだけでなく、その「心地良さ」も大きな割合を占めるのだと思います(^-^)。

巾着袋の元のデザインにとらわれない、両サイド巾着口にアレンジしたキャンディーデザインのキーボード用内袋【1273】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【1272】の実践バージョンのような内容です。

【1272】では、61鍵盤用キーボードケースがデニム生地のパッチワーク素材で出来上がっていました。

ところが、何か腑に落ちないものがあり、それは、キーボードが入り口から少し見えてむき出し感があったことです。

ここへ、更なるキーボードを包み込めるような内袋を作ろうということになりました。

この発想は、かつてヘルメットバッグを製作した際に、そのままヘルメットを入れるのではなく、いったん収納袋(ヘルメット購入時にもらえることもある)へ入れ、さらにバッグに入れるという二重のプロテクトが効果的だという経験をヒントにしました。

左右が巾着になっていることで、アシンメトリーなアンバランスを均一にできる

キーボードバッグの上に置いたキーボード内袋
:実際に61鍵盤のキーボードが入っている状態。

裏地付きの巾着袋の仕様をそのまま素直にアレンジした両サイド巾着機能の実現です。

巾着紐を裏地の残布の薔薇柄でコントラストを効かせながら巾着紐に作りました。

内袋の素材は、麻/ポリです。

土色が温かみがありますが、やはりそれだけではどこか雰囲気出ていないなと。

そこで、コントラスト効果を出しながら巾着紐を柄にしたのです。

結果はかわいいキャンディーみたいで、大変使いやすいものに出来上がりました。

元のバッグ自体は少しゆとりがありましたので、こちらの内袋はわりとピッタリに製作。

その縁の巾着部分の出っ張りが、余裕のある隙間を程よく埋めてくれることもこの内袋の効果です。

内袋に入れる時は両サイドの巾着紐が解かれ、スライドさせて入れられます。
内袋のもう1つの効果:キーボードのむき出し感の解消です。
こうして内袋に包まれていれば持ち運び時も収納時も安心できますね。

何分横に長いので、この平らな向きでの巾着というのは口が開いてしまいます。

巾着は、サイドの短い長さの部分を利用するところがポイントでした。

このキャンディーのような両サイド型の仕様ですが、いろんなところに引用できそうですね。

あとがき

不思議なもので、今まで何点もの巾着袋を作ってきたにもかかわらず、このキャンディ型の考案はこのたびが初めてです。

やはり、どうしてもそうしたいという究極の場面にならないとこういった新しいデザインとかひらめきがなかなか生まれないのかもしれません。

安定的に、今までのよくあるデザインを作っているだけでは到底気づかなかったことが、たまたまキーボードをケースに入れたいという1つの「夢」が出てきたことで、その実現に向かう中で今までなかったデザインや機能が生まれたのです。

ということはです!。

「夢や願望」というものを持つことが最初のアクションであり、すべてそこからゴールにつながっていくということなのです。

「夢や願望」を持つこと、聞き入れることということこそが便利で価値ある物が生まれるきっかけになるのだと言えます(^-^)。

楽器を大切に収納していくためのハンドメイド、機材入れなどに使われる1mm厚の生地を裏地に利用したキーボードケース作り【1260】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の製作は、自分用ですが、是非ご紹介してまいりたいと思いまして、その過程を動画や写真におさめています。

楽器入れというのは特殊な形になりますので、気軽に好きな柄で既製品を購入することが難しいです。

そんな時こそハンドメイドの出番。

ハンドメイドをしている自分が初めて作るキーボードケースになります。

それほど複雑な形でなくても良いと思います。

ファスナーは入り口で楽器を傷つける可能性を考えて使用しません。

横に長いので手持ちのストックの中から選ぶ生地が限定的になりますが、そのような中でも素敵に持てそうだと思った組み合わせを考えました。

今回は、まだ完成ではないのですが、キルトを表地にも裏地にもかけた様子をお届けします。

表にかけたキルトと裏にかけたキルトのデザインが違うところもユニークかもしれません。

表地には10cmのダイヤキルト、裏地には大きめのボックスキルトでしっかり感を実現

最初は張り切って、表地にも裏地にもキルト用のソフト厚芯というシートを使おうと思っていました。

しかし、ソフト厚芯も重なれば、ミシンの針が折れるほどの強固になってしまうものです。

このソフト厚芯、質が非常に良いのです。

よって、表地だけに使用することにしました。裏地は、接着芯のみです。

<表地:黒白>モノトーン花柄系撥水防水ストレッチプリント、ナイロン/100%、日本製。

あまり目立ちませんが、黒糸で10cmのダイヤキルトをかけてある状態です。

糸がなじんでキルトがよく分かりませんね。しかしこれで良いのです。

なじむことが美しいという考え方でいっています。

キルトは10cmというビッグなもの。

大きな面積なので短い時間で作れるようにとやってみました。

自分使いのものはそんな風に思うものですね(^_^;)。

針目もいつもは3mmですが、5mmに幅を広げたことで非常にスムーズに進んでいきました。

裏面の様子:これを見る限りキルトがけは成功と言えます。

真ん中付近は皺が寄りがちなので、待ち針をまめに打ち、気を付けました。

上手くできたと思います。

これを3mmでやると皺が寄りがちになります。粗い針目であることが、キルトが平らにかかることに影響するようです。

これは新しい学びでした、良かったです(^-^)。

<裏地:黒>ダブルラッセル、ポリエステル/100%、日本製。

裏地は、生地自体が1mm程厚みがありどっしりと重いです。

ここへソフト厚芯を貼ると重みが増し、ケースが重すぎるような非常に使いにくいものとなると想像し、接着芯のみにしました。

それでもキルトはかけていき、緩い感じを固定しようと思いました。

そこで、在庫として余っていた接着芯風の伸び止めテープを貼ってみました。

裏の様子:伸び止めテープをステッチの印を兼ねてボックス状に貼りました。
貼る時は、真ん中で折りながら仕切っていくやり方。線などは引きませんでした。
ステッチはそのまっすぐ貼ってあるど真ん中を通過し固定します。

全面的にソフト厚芯を貼ってしまうよりはるかに軽いです。

ただ、この伸び止めテープの効果がどこまであったかははっきりわかりませんでした。

生地の伸びがほとんど見られず、安定してキルトが出来上がったことで伸び止めテープを貼った効果があったかもしれないなと、一応これで良しとしました。

今回はここまでです。

この後、容器のように作って行きます。

取っ手も取り付けますが、ショルダーも付けたいと思い、そうするとショルダーは斜めに背負う形になるのが実用的。

よって、口はしっかり閉まらないといけないという点などは、工夫が必要です。

現在は、ファスナーではない、マジックテープかリボンで口を閉めることにしていますが、楽器が中から飛び出してこないようにせねばなりません。

あとがき

上述にもありますが、3mmと5mmとのミシンの針い目の違いでこんなにも進み具合が違うのだというところに驚きました。

販売用だと3mmでやろうとしたかもしれませんが、自分用だから5mmでいいやと思ったこの機会で分かったことです。

たまに自分の分も作ってみると、ひょんなことから新しい発見があるみたいです。

楽器のケースは本当に特殊です。バッグとはまた違った機能重視の部分があります。

ただ、ハンドメイドをしている者にとっては、なかなかお店では売られていない、楽器屋さんんではよく見かけるデザインや素材ではなく、独自のものに工夫できるチャンスですね。

「入れ物」というものは、インテリアにも通じていると思います。

楽器も、使わなければ収納して、その間はインテリアになるわけです。

そんなところも意識した製作が出来ればと思います。

次回は完成品を投稿できればと思っております(^-^)。