巾着袋のひもを共布で作った時のひもの通し方のポイント【760】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在「餅巾着」という名前のハンドメイドリュックの内部に設置の巾着袋を製作中。

今回は、その出来上がり直前の場面、ひも通しの際のポイントです。

共布で作った紐には向きがある件

ひもも既製品であると、筒形で360度回転しても、紐自体は同じ向きでそれほど問題はないです。

しかしながら、共布ひもである場合、紐の作りが片方が「わ」、片方が「溝:みぞ」ということで向きができます。

私の場合、決め事として、溝には何かがたまりやすいので、あえて、下を向けるというようななんとなーくの意味から、天をわに、地を溝にしています。

天が「わ」になった向き:この向きで通します。
地が「溝」になった向き:底はこのように溝が位置します。
上記のそれぞれの位置をキープしながらねじれないように出口へ出します。出口に変な向きで出てしまっても、手探りで向きを整えることも可能です。

巾着の共布ひもの向きを設定する理由とは?

せっかくこのように設置しても、使っていく中では当然ねじれてきますが、最初の設定が肝心である理由があります。

ただ結んで使う場合は結び直しということができるのですが、この後、紐先にループエンドを付けます。

その際に、この向きのまま縫い付けて固定してしまうのです。いわば向きが決まるということです。

その作業があるために、この時点で向きを正しくピシッとしておかねば、永久にねじれたひもの商品になってしまうのです。

あとがき

この巾着ひも、型紙は、2.5cm巾で、出来上がりが6mm強といったところです。

いかに細かなお仕立てを綺麗にするかの限界として、このひもの幅を設定。

これ以下では綺麗に出来上がらない、それ以上だと野暮ったくなるなどのバランスです。

この後に取り付けるループエンドのホールのサイズとの相性もありますね(^-^)。

わの部分の綺麗さを視線の行く箇所に活かしたハンドメイドシャドウケース【708】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

商品が綺麗な見栄えになることの1つとして、「ラインが綺麗に出る」ということがあるかと思います。

今回は、コスメケース企画の中で、シャドウケースにそれを盛り込んだ作り方をしてみました。

「わ」の部分の利用の効果

ポケットにも「わ」を使っていまして、それがポケットの入り口のラインになったり、底の部分になったりします。

その時に、「わ」で作った部分というのはもともとつながっている部分なのでなめらかで自然な綺麗なラインが出ます。

このことを活かして、裁断を「わ」で裁つようなタイプのシャドウケースを作ってみました。

底の部分が「わ」になる仕様のシャドウケースの裁断:右2枚が表地と裏地の本体、左1枚がフラップで出来上がります。

その結果を見てみましょう。

多角形のシャドウケース:フラップ先端と底の直線が「わ」で裁断した部分です。

うーん、私としては、これは無い。。。

可愛さ、エレガントさが足りないですね。

そもそもフラップにあのようなとがりを入れた覚えがないのに、なぜか綺麗にとがってしまって。。。

ということで、以前のカーブを描いたデザインが懐かしくなりました。

ただ、作りに関しては、つながった、「わ」でできた底の部分を中心としたラインが綺麗に出ています。

このことは、今回の試作が何かに活かせるヒントとなっています。

以前のデザイン:この方がかわいらしさがありますね。

改良しようとして、全体としては前の方が良かったケースということになりますかね。

けれども、わの部分を全く使っていないこのカーブを描いたデザインは技術を要しますね。

底のラインのカーブがなめらかとはとても言えません。

このカーブの角度を考えながら、サイズも考えながら、シャドウケースを再度研究していきたいと思います。

あとがき

このようなほんの小さなケースでも、中に込める工夫というのは奥が深いものです。

目標というのが、これを見たときに、当社製だとすぐに分かるような特徴ある部分ができることですね。