ハンドメイドバッグの表地と裏地を洋服コーデのようにどちらも対等な価値で考える選択【49】

まえがき

こんちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、みかんのような世界観をバッグで表してみようと考案。

大花柄に使われている暖色系カラーをみかんの雰囲気と関連付けました。

この記事は前半部分になりますが、主に生地の表地と裏地の組み合わせの仕方の例としてご紹介しながら、バッグも洋服のコーデのように考えられるということをお伝えしたいと思います。

今後の生地選びにお役に立てればと思います(^-^)。

大花柄の表地と合わせたグリーン色のジャガード裏地

一度みかんウエストポーチというものを作った表地でしたが、みかんウエストポーチでは、生地の良さがあまり活かされず、ボツにしていました。

今回は、まだその生地の在庫があったのが幸いしてもう一度この生地で作る機会ができました。

素敵に作ってリベンジしたいと意気込んでいる次第です。

<左-表地>イタリア製、<右-裏地>日本製・・・表地の葉っぱ部分の色と裏地がのカラーはドンピシャです。

表地はこうして見てみますと、暖色系のマルチカラーです。

マルチカラーの定義は3色以上の色が使われていること。

ちょうど3色の、クリーム、イエロー、グリーンで成り立った柄になります。

こういうマルチカラーの場合は、その中の1色を選んで合わせると、垢ぬけてすっきりした印象になると言われていまして、やはりそのようにするのがもっともであるとの判断。

お洋服でいうトップスにボトムを合わせるかのような感覚。

表地が決まっている中、裏地は、その中の1色のグリーンを選んだということです。

この色の選び方にも実はコツがあって、面積の多い色に合わせるよりも比較的控え目な占有率である色に合わせることもコントラストが美しい効果として出るというものです。

そういった考え方をしたので、クリームベージュなどの色の裏地を選ばず、もっとはっきりとコントラスト効果のあるグリーンを選択したのです。

ピーマンとかキュウリの鮮やかなビビッドグリーンではなく、クリーミーなメロン色のようなエメラルドグリーンというような色です。

綿が55%入る表地は少しカジュアルにも映りますが、表地をエレガントにとらえた裏地の決め方なので、ツヤのあるきらりとした柄を選んだことも今回ならではです。

あとがき

バッグを製作するにあたってまずは、力の入れどころが生地のチョイス。

その時に、裏地もしっかり拘ることをお勧めしたいです。

裏地とは言え、かなりの存在感です。

時には、表地以上の高級な裏地であることも結果としては有ります。

それくらい見えにくい内側にも重点を置きたいということになります。

過去の製作品には何が足りなかったのか【48】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドを始めて随分年数が経過しました。

スタートは2007年。

一番最初は、一重仕立てで芯地すら何も貼らない小さなポーチなどからです。

不安定な動きの家庭用ミシンで、勤め先からの帰宅後の1-2時間ほどで完成する超シンプルなポーチやエコバッグ。

何かワンポイントを証(あかし)にと、巻薔薇とか木製のボタンなどを正面の真ん中に取り付けていたものです。

バッグはペタンコのマチ無しA4サイズのエコバッグ。

ポーチは、マチ無しの通帳サイズと、マチ付きのコスメポーチのようなもの。

そして、エコバッグにもポーチにも、やっと覚えた吊り下げ式ポケットを共通に取り付けていたものでした。

この吊り下げ式ポケットの付いたものは本当に初期の頃のもの。

最初に覚えた一重仕立ての布1枚で作れるポケットです。

もう少し、後のものが今でも持っているものが少しありましたので、今回はそれらをご紹介します。

過去に私が作ったハンドメイドバッグやポーチ

水着のパレオで作ったエクササイズ着入れの巾着袋。巾着紐はプレゼント用のリボンテープです。
メッシュのふんわりクッション素材に薔薇柄がプリントされた珍しい素材が気に入り、布団入れなどに使用。
こういった細長ポーチは、現在でもネットで検索してしても簡単には出てきません。
無難な一般的なサイズや形が多いですが、時にこういったペンだけを入れるなどのように
ピンポイントな形のポーチは今でも使います。
こちらは横が30cmほどある大きなもので、本を入れていたこともありました。
この辺りの制作から裏地も取り付けるようになりましたので、丈夫さが出始めます。
こちらは、ミニミニポーチ。薬とかキーなど細かいものを入れる専用です。
角の出し方がてんで成っていませんが、これらも裏地を付けています。

と、こんな感じで、私が今まで作ったバッグやポーチの変遷です。

今でも持っている形やサイズから見通す、今後求められる形

なぜ、今でも持っているのかを考えてみました。

どれも、極端なサイズと形です。

ペンケースは極細。このような細い幅のポーチはなかなかありません。縦が2.5cmほどしかありません。

ペンケースというと、幅が7-10cmほどあり、横は、22-23cmの無難なサイズです。

もしかして、無難であると、かえって、目的を果たさないこともあるのかもしれません。

そして、超ビックなバッグ。

これもなかなか見かけません。大きめと謳ってあれど、実際にそれほどでもないことがほとんどです。

結局のところ、ピンポイントで目的を果たすような、〇〇入れ、〇〇ケースといった専用の入れ物が、ネット検索にもヒットしやすいのかもしれません。

昔作ったポーチなどを捨ててしまった理由

一方、捨ててしまっているアイテムもあります。

それは、使い勝手が悪かったりすることと、下手で美しくないからです。

柄などに頼って何とか作っていましたが、美しく作るということができていなかった過去がうかがえました。

あとがき

過去の製作品は、ファスナーとか生地の柄の力を借りていたことがほとんどで、自分のデザインとか考え方を入れ込んだものではなかったと思います。

しかし、実際に現在も使い続けているところに使い道の相応しい目的地をなんとか得た状態であるわけです。

バッグというのは、飾っておく置物ではなく、使っていくものであることだと改めて思います。

そうしますと使いやすい工夫とか機能は必須です。

この先1つの物を大切に末永く使ってもらおうと思ったら、まずは入れ物としての役割があるかどうか、機能が複数入っているかなども重要です。

リュックショルダー、取っ手、Dカンタブを取り付ける望ましいタイミング【47】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、ミニリュックデザインをモスグリーンのミックスのパイル地で作るという内容の後半作業の中でお伝えしたいことになります。

リュックのショルダー、Dカンタブ、取っ手を取り付けるにあたり、分かりやすいタイミングとはいつなのだろうということを意識して製作しましたので、取り付ける順番をポイントとしてお伝えしたいと思います。

リュックの取っ手は必要なのかどうかを使用シーンで考える

リュックに取っ手は必要?。それは、必要だと考えます。

具体的な現実のシーンを想像してみます。

外出してトイレに入った時のシーン。

この時、リュックは外してフックにかけるのことが多いです。

その時に、どこをかけるのか、また、安定したままリュックをかけたいです。

そうしますと、てっぺんに取っ手が1本は付いているのがとても安定します。

トイレの床に置いたりなどはしたくないと考える人が大半だと思いますので、そのためには、空中でフックを使用させてもらい、そこへ引っ掛ける機能が必要です。

その時に取っ手が活躍するのです。

その他のシーンとしては、レジでの清算時。

背負ったままでは財布を取り出すことができません。

そんな時に、どこかを持ちながら入り口を開けて財布を取り出します。

そのどこかというのが、やはり取っ手であることが便利なのです。

その開け閉めの佇まいの様子を遠くから眺めた場合、取っ手意外の場所を鷲掴みしているのか、スムーズに取っ手を持っての作業なのかが大きく違って映ります。

こういった現実のシーンから、バッグの取っ手と同じく、リュックも取っ手を是非付けたいと思うに至りました。

ショルダー、取っ手、タブの順に挟み込んでいく

できるだけ、単純で無駄のない方法が分かりやすいかと思います。

今回のミニリュックでは、取っ手とショルダーは同じタイミングで取り付けました。

同じ直線上に配置するからですね。

本体のパーツを半分に折って、中心を待ち針で印。
内側に狭い間隔でショルダーを、外側に広い間隔で取っ手を対称に取り付けます。

ここでのポイントは、ショルダーが狭い幅で取り付け、取っ手はそれより外側の広い幅で取り付けるという位置関係であること。

ショルダーはハの字がマストです。すごく昔にリュックを初製作しました時に、ただただ、ショルダーを水平に上下まっすぐに取り付けたら、やたら、肩からずり落ちました。

結局、ずり落ち防止用に留める留め具を必要とすることになってしまったのです。

結局そのリュックは余計なパーツを必要としたので、手放す結果となったのです。

要するにハの字に取り付けるということは、体の線によりフィットするような形であるということです。

これら2パーツの取っ手とショルダーは、表地と裏地を板状のパーツに縫い合わせる手前の段階で、表地のみに仮縫いして固定しておきます。

その先の表地と裏地を縫い合わせる段階では、取っ手とショルダーが挟み込まれて入っています。

一時的ではありますが、わりと狭い中に収納されますので、長さのあるショルダー2本は、まとめて結んでコンパクトにしておいて作業しやすくしておきます。

ひっくり返すと、中から取っ手とショルダーが顔を出します。

そして、この後、アイロンで整えて、縁をぐるり1周を縫うと同時に、水平部分の返し口も閉じるのを兼ねて縫うのですが、その時に、底部分である水平部分の返し口に、カン付きのショルダータブを挟み込んで一緒に縫い付けます。

タブの位置は、端の方です。それによって、ショルダーがハの字に取り付けられることになるのです。

底部分の水平の返し口を閉じる時に同時にタブも縫い付けます。

この、板状のパーツにする時に挟み込むのがグッドタイミング。

というのも、ショルダーや取っ手と同じように仮縫いをしてしまうと、縫い代を折った時にタブの厚みで縫い代の折りが分厚くなり過ぎるみたいなのです。

よって、ここではもっと後のタイミングで、仮縫いをせずに、縫う前に挟み込んで待ち針で固定して多重で縫い付ける方法をとりました。

ということで、取っ手、ショルダー、ショルダー用のタブの取り付け時期とタイミングでした。

実は、今回のミニリュックは、誤って裏地をカットしてしまう事件を起こしてしまいました(*_*)。

伸び止めテープでくっつけ、補修はしましたが、完成の雰囲気だけ味わっていただこうと思います。

あとがき

このたびの素材が、表地がびよーんと伸びるタイプのパイル地で、裏地が織物でした。

片方が伸びるのに片方が伸びないと、伸びてしまいがちになる方が優先して、伸びない裏地が引きつりがちです。

このことを解消するには、伸びる方の表地のパイル地に、接着芯に加えた今回のようなハード薄芯を貼り付けて、縁を固定してステッチしておくなどの策が有効です。

その他、ニットの方に最初からキルトをかけるなどしておいて固めておくことも案として浮かんでいます。

こうして生地の性質にあまりとらわれないように工夫しながら組み合わせてしまえば、かなり組み合わせる時の生地の選択肢が広がりますね。

実際にバッグの機能として申し分のないポケットの種類の大別3種【46】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグのポケットは、洋服からの引用や参考もあり有難い次第ですが、洋服の分野では細かい種類の展開が豊富だと思います。

箱ポケット、シームポケットなどと名前が違うと随分作り方も違うところまでは学んだ経験があります。

私の場合はバッグ一筋で製作してきましたので、洋服からの引用があっても、その後に自分なりの解釈をして自分デザインを決めていくということをしています。

そうして今まで複数のポケットをハンドメイドバッグに設置してきた経験から、その構造の違いを大きく3種に分けてみました。

貼り付けポケット

貼り付けの名の通り、生地の上にペタッと貼り付けた構造です。

これだけでは機能とかセキュリティー性が十分でないということで、フラップも組み合わせます。

そして、ポケット口からの物の飛び出しを防止し、入り口が分かりにくくしてセキュリティ性アップをはかりました。それがフラップポケットになります。

貼り付け型:袋が外に飛び出ていて、貼り付けて作る構造のポケット

そして、今度は、袋布が目に見えない奥に隠される、隠しポケット型です。

隠し型(ファスナーバージョン):玉縁の手法を取り入れて、袋が中に隠れているポケット

ファスナーとの組み合わせである場合このようにファスナーがのぞきますが、比翼布がひさしみたいに除く仕様も取り入れています。

隠し型(比翼バージョン):まるで、周りとなじむ昆虫の偽装みたいですが、
くり抜かれたポケットの入り口に比翼が雨蓋のように取り付けられています。
洋服ではこの向きは逆なので、バッグ用にアレンジしたものになります。
この目立たないなじんだ様相がセキュリティー性の高さの1つです。
吊り下げ型:こんな感じでよくポーチの内側に使われます。入口に面しているのですが、
取り出しやすさとお部屋の仕切りの役割で、ポケット無しの場合よりもかなり使い勝手が違ってきます。
ここにこのポケットを付けることによって、単なるポーチにも新たな価値が生まれます。

以上、「貼り付け型」、「隠し型」、「吊り下げ型」の3種がどれもその構造がそれぞれ違うので、主な3主として挙げてみました。

その他のいろいろなポケットは、このどれかに近い構造であると言えます。

特に洋服のポケットは、袋が奥に隠れているタイプが多くありますが、もとは袋が内部に設置される「隠し型」であると大別できるのです。

あとがき

今回は、リュックを製作している途中の過程でご紹介したいポケットがあったので、寄り道的な投稿をさせていただきました。

動画内のパイル素材のミニリュックには、「貼り付け型」と「隠し型」を取り入れています。

どのポケットも、やはり丈夫に縫い付けることが大切です。

ポケットの製作過程は途中のど真ん中の段階にあり、ほつれたお直しを最初に製作したと同じようにミシンで行うにはかなりほどいていかねばならず、簡単な事ではありません。

そうしますと、最初からきちんとした作りをしていくことこそ、後に余計な費用のかからないコスパの良い物ができることで長持ちな良質さを追求できます。

そして、セキュリティー性も自分自身の尺度と判断でどのくらいの程度にするのかを考えて、使いやすさ、手軽にポケット内を探れる容易さもありながら、セキュリティー性も考えるというバランスも大切です。

このバランスのお話はまたの機会に投稿したいと思っています。セキュリティー性ガンガンなポケットであることでストレスが生まれてしまわないための考察をしていくわけです(^-^)。

賛否あるか、本来の布製バッグの作り方を打ち破るプレート組み立て型のハンドメイドバッグ【45】

あとがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【44】後半の作業となります。

後半のこの記事では、恰好の良いフォルムを出していくには、本来の縫い代を中表に作ることが軸のやり方をとことん打ち破ります。

特にボストン型のような形では、ひっくり返しではなかなかラインがはっきり出ません。

そこを追求していった私の型破りな製作方法になります。

プレート状のパーツを一気に組み立てていく方法

布製ではなかなか見かけないやり方なのですが、最初に前もって縫い代を隠したプレート状のパーツにしておいて、そのままの面の向きで組み立てるというやり方です。

従来の表地と裏地をそれぞれ袋状にしておいて、縫い合わせながら縫い代を隠すという方法がやや複雑すぎるということで、もっとはっきりと分かりやすい作り方は無いかと考えたものです。

当初は、表地と裏地を縫い代そのまま切りっ放しの状態で重ねて置いて、縫い代を最後に外側でラッピングしていました。

ただ、このやり方が完全なものではなく、最初の時点で縫い代を内側に折り込んで隠してから組み立てていくようなやり方に至りました。

このやり方で、かなり可能性が広がりました。

以前は作っていなかった、立体的なバニティー型やボストン型ををどんどん作るようになりましたのもこの手法のおかげです。

マチ兼口布パーツと本体を縫い合わせています。
ぐるり1周x2回しますので丈夫です。

このボストン型は、単純な作り。

プレート上になった表面と裏面の間に長い口布を取り付けるだけとも言えるのです。

こういう単純な考え方のが、一見難しいデザインの敷居が低くなるかと思いまして、このプレート組み立て型をご紹介するに至りました。

出来上がりで気になる箇所

 

<サイズ>:縦14cmx横25cmxマチ7cm。・・・長財布が横にとっしりと入ります。

気になる箇所があります。

それは、取っ手の付け根。これがいかにも始末が悪いです。

ここへ何か今後工夫を凝らしていきたいと思います。

また、底のとんがり箇所と、口布のカーブラインが良いコンビとは言えません。

やはりこの底のラインもカーブであることが良いのかな。

あとがき

今回で、サッカーという素材がとても気に入り、なんて縫いやすいのだろうと感動しました。

薄手なのに張りがあり、折り曲げたりしやすい柔軟性もあります。

サッカーは夏の素材と言われています。

浴衣やパジャマなど暑い夏に、ぷっくりふくらんだ凹凸感が肌に触れる部分を半分ほどに減らし、涼しい着心地を感じさせるという非常にメリットのある素材です。

しかし、こういった黒い色であれば、季節は関係なくなります。凹凸感が美しい自分の考え方に当てはまる素材としてALLシーズン使っても良いかなと(^-^)。

ファスナーと裏地の色がピッタリの入り口裏の美しさとスッキリさ【44】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この記事アップの季節はそろそろ秋の入口。

秋のイメージの入ったバッグもいいですね。

夏の素材と言われているサッカーという凹凸感のある生地ではありますが、これを黒色ベースで、秋口の雰囲気を出すようなバッグを作ってみたいと思います。

旅行用の小物入れにとミニショルダーバッグ型なのですが、かまぼこみたいなフォルムが安定感があって素敵です。

新しく型紙を作った形なので、課題も残るかもしれませんがそのようなところも検討してまいります。

ミニボストン型のイメージ

今回予定しています、ミニボストン型ショルダーバッグ。

立体感がうまく形作れたらとワクワクしています。

ボストンバッグは、旅のメインバッグの大きいサイズのものを想像しがちですが、これがミニサイズになって、また違った感じの素敵さなのです。

ショルダーで体にさげると、両手が自由になります。

旅を活動的なストレスの残らない良き思い出にしていただければと(^-^)。

選定素材の特徴は凹凸感

今回の表地は、サッカーの薔薇柄。

サッカーというのは、凹凸感のある織った仕上げにしぼを出す加工がされたもの。

かなり伝統のある素材のようです。

浴衣とかパジャマにも夏には向いている素材と言われていますが、その理由とは?。


表地(黒xモカ薔薇柄):サッカープリント。綿/100%。日本製。

この凹凸感が、洋服となって着用する時に、肌に触れる部分と触れない部分が約半分ずつの面積に分かれる織り方なのです。

でこぼこしたへこみの部分は肌には触れなくて浮くので、面積の半分しか肌に触れる部分がないわけです。

そうすると通気性が感じられて、涼しい素材となるといった理論です。

このサッカーに似た生地にリップルという素材があります。

このような洋服向きとしてとらえられている生地をバッグにしていくこと自体意外性があり、個性を出そうと私なりのフィルターにかけた生地分野です。

そして、裏地です。裏地は表地にマッチしていく形で、素材、色、織り方すべてが似ています。

裏地(黒):フクレジャガード、綿/97%、ポリウレタン/3%。日本製。

フクレジャガードもしぼが出ているのが特徴で、表地のサッカーにマッチするところがあります。

同じ黒色で、ジャガードも小さなスクエア状のギンガムチェックみたいに入っています。

ふくれというタックみたいな加工+ジャガードチェック柄の2つの組み合わせでできているのです。

裏地には、伸びる品質のポリウレタンが入っているので、縫う時には少々注意が必要です。

ファスナーの黒と裏地の黒が一致の良き効果

前半は、裁断、芯貼り、取っ手作り、ネーム付け、隠しポケット作り(2か所)、本体の表地と裏地を中表に縫ってひっくり返し板状のパーツにする、マチ兼口布に、くり抜きファスナーを埋め込む、ここまでです。

くり抜きファスナーはおそらく珍しいやり方かもしれません。

写真でご紹介しましょう。

まず、隠しポケットを作ると同じで、真ん中に1cm幅のボックス型を作図して、
その上を裏にラッピング布(今回は裏地がそのままラッピング布の役割となります)をぴたっと当てて、
中表状態にして、このようにボックスの作図の上をこちら側からミシン2.5mm巾でステッチします。
今回の横の長さは、40cmにしましたので、手持ちの60cmのファスナーをカットしての作業です。
ハサミで直線+Y字のカットをして、玉縁(ラッピング)仕様にします。
裏地パーツそのものが向こう布ですので、裏地を丸ごとひっくり返し反対側に出すことで、カットした切り口をラッピングして、いわゆる玉縁(たまぶち)を完成させます。
アイロンで綺麗に整えて、表地側の中側に、隠して伸び止めテープを貼りました。そして、待ち針で裏地が顔を出さないようにきちんと固定します。
ファスナーの端にタブを取り付け縫い代や端っこを隠します。
ファスナーをマチ兼口布に当てはめて、縫い付けます。ぐるり2週しました。
場合によっては、1周をさらに外枠で二重の線でステッチすることもよいでしょう。
そうすると裏側でよりファスナーの端っこにミシンが縫われて固定され、ひらひらせずにしまりがよいです。
今回は、同じ個所を2重縫いとうことの方にしました。
ファスナーを取り付けた状態の中側から見た様子。縫い代が綺麗に隠れました。

ここで、あることを思います。

裏地とファスナーの色の一致が美しいなあと。

もともとファスナーの両端がこうして見えてしまうのは邪道とも言えます。

枠にファスナーを当てただけですので。

特に複雑な技術を使っていませんが、複雑な技術は綺麗にも丈夫にもできにくいと思っています。

単純明快ですが、誰が見ても分かりやすい構造です。そして何より丈夫であることです。

本体とマチ兼口布パーツがおおわく完成しました。

ここで、前半が終わります。

後半は、マチ兼口布パーツの縫い代を1.5cm中へ表地も裏地も織り込み、ぴたっと合わせ、縁3mmほどにぐるり1周ステッチをかける作業からのスタートとなります。

あとがき

前半で進捗度は結構なものになりました。後半は次の記事の【45】で完成まで行きます。

後半では、内部の底板をどのように取り付けるかが未知で、作業しながら決定していきたいと思います。

ところで、今回の生地の表地のサッカーとっても扱いやすいです。

綿/100%は基本的に縫いやすかったり、折りやすかったりするので作業しやすいですが、特にこのサッカーは作業していてもアイロンで折り曲げやすくて、とても気持ちがよい素材でした。

裏地のフクレジャガードも伸びの件は気にしましたが、こちらも縫いやすいし、扱いやすいようです。

だんだん形作られて、かわいくなっていきます(^-^)。

完成♪、ゴブラン織の花柄バッグに片面ハトメの取り付け【43】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、前回の【42】の続きです。

ゴブラン織りの花柄のミニ巾着ショルダーバッグ作りの後半になります。

最後の完成がご覧になることができます。

片面ハトメの取り付けまでの大きな流れ

①生地を裁断、芯貼り

②表地と裏地共に隠しポケットを取り付け

この状態までいくと、表地と裏地を縫い合わせ1つの合体した袋物にすることができる準備が整ったといえます。

前回の【42】では、ここまででした。今回の記事【43】は、③から始めていきました。

③表地、裏地をそれぞれ1.5cmの縫い代で、前面と後ろ面を縫い合わせ、そして、マチを作ります。

④底板を見えない中側に取り付けて、表地と裏地の口を縫い合わせて閉じます。

この時に、忘れず、左右の脇に、ショルダータブを取り付けねばなりません。

⑤バッグの入り口をぐるり1周を2列縫う時に、ショルダータブも一緒に縫いこんで、金具とタブの一部がひょっこり表に飛び出すという風に仕上げます。

表地と裏地を縫い合わせます。2連にして丈夫く仕上げます。
(サイドにタブを縫いこみ忘れていますが、後で修正しました)

⑥この表地と裏地の縫い合わせが完了して合体できたら、いよいよ、後編の見どころのアイレットカンの取り付け作業に入ります。

アイレットカン/片面ハトメの取り付け作業

まずは、てっぺんの左右の長さをサイドのハギ目同士の間で計ります。

本体の脇と脇の間の長さが前後とも42cmでした。

アイレットカンを打ち込む位置をここで決めます。

アイレットカンは、典型的な前後6個ずつの計12個取り付けることにしました。

ということで、42cm÷6=7cm。脇からスタートして、7cm感覚に待ち針を打ちます。

このように、脇からスタートして7cmの地点に待ち針を打っていき、待ち針間が7cmとなるようにします。

そして、まだここで、この待ち針のポイント箇所が穴をあける位置と思ってはいけません。

この位置だと、アイレットカンが5個になってしまうので、この位置ではないのです。

待ち針と待ち針の間が本当のアイレットカンが付く位置と考えます。

ということで、ここで初めてチャコペンで印を打ちます。

待ち針と待ち針の間のど真ん中を生地を真半分に折って決定していきます。

上からの位置は、2.5cmと決めましたので、

ピンポイントで位置が決まりました。

端っこのアイレットカンの位置は、サイドのハギ目と1個目の待ち針のど真ん中という考え方でいきます。

そうしますと、全部で6個が均等に配置されます。

上からの位置は今回2.5cmで行いましたが、これ以上でもこれ以下でも、後の打ち込む道具の幅が足りなくなりやりにくくなるので、割と上の方が良いということになります。

そして、ブルーのチャコペンだと柄に紛れて分かりにくくなるので、確定したら、チャコペンの上に黒いマジックなどのはっきりしたもので、一目見てここだと分かる違和感ある色目の印を打つのがよいです。

どのみち、マジックは、ポンチで穴開けされて不要な部分なので、チョンという程度ならポンチの穴8mmの直径の中にすっぽりと隠れますので、印は分かりやすい方がよいのです。

そして、外へ出て、ポンチと金づちを使って直径7mmの丸い穴を開けます。

左手にポンチを持ち、右手に金づち下にはゴム製の台を敷くという配置です。
後になってようやく気付きましたが、この段ボールは不可です<m(__)m>。
クッション性があるとずれます。ご注意くださいね。

この時に、黒いゴム製の土台は、厚めで面積がそこそこあった方がやりやすいと言えます。

これの前に、小さな、面積の薄い板を使っていましたが、すぐにぼこぼこになり消耗してしまいました。

この丈夫なゴム製の板も消耗品なので、ゆくゆく交換はするべきものですね。

そうでないと綺麗な仕事ができません。

ここが写真の限界ですが、どのような音なのか、どのような力具合なのか、何回くらいたたくのかなど、YOUTUBE動画がやはり分かりやすいです。

たたくのは、意外と多く8回ほど結構な音を立てますので、そこかからも具体的に力の入れ具合など程度が分かります。

アイレットカンのパーツは2つで1セットです。1つは、飛び出した凸(とつ)の形のものと、
平ぺったいワッシャーみたいな形のものです。
そして右上のペンチみたいに手ににぎってプレスができる道具を使います。

まず、穴の表側から、凸(とつ)のパーツを裏地側へ飛び出すように入れ込みます。そして、裏地側にワッシャーのようなぺたんこを突き出た凸パーツにはめ込みます。

左:まず、表側から凸パーツを中側へ飛び出します。 右:ワッシャーを中側へはめ込みます。

これでセットができたので、あとは、道具でプレスをします。プライヤーという名前で、シルバー色のアルミタイプ専用のようです。

ゴールドには対応しないので、ご注意を。

左:プレス器の凸面を中側に、水平綿を表側に配置します。 右:ぎゅっとかしめて一度のみプレスします。

この作業を12箇所行います。

動画では、最初の2個、プレス器の当て方が反対で、凸面を表側にしてしまって、失敗しています(^_^;)。くれぐれもご注意を。

12箇所すべてアイレットカンが取り付けられました。

私のように、反対に間違えて当ててしまえば当然失敗しますが、正しく行えば必ず成功するということを考えると難しいものでもないようです。

これ1つで、すごくいろいろ応用が効きます。取っ手の穴にしたり、飾りにしたりなど。。

⑦その後、ひもを共布で製作し、通して、先に飾りパーツを取り付けて、ショルダーを作りなどの残りの作業を経て完成です。

とりあえず無事完成できてよかったです。

あとがき

今回、一応完成しましたが、私としては、バッグの縦の長さが不足していると感じています。

このサイズ感は次回同じデザインを作る時までには見直しをすることになるかと思います。

マチをもう5cm短くすることで縦の長さが5cm分確保されると言ったような調整を予定しています。

可愛い柄です。柄のにぎやかさで片面ハトメのパーツなどはなじんでしまいますが、この作業もミシンとは別に時間をとって行う特殊な作業であることを考えます。

このことも、後のバッグ製作に対する考え方が生まれるための貴重な体験となりました。

まだ、今後も片面ハトメは登場してくることがあります。

なかなか作業を映す余裕もないことが多く、動画や写真が貴重かもしれません(^_^;)。

イメージよりもはるかに作りやすいレースカーテン地の隠しポケット作り【42】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、初となりますゴブラン織りの生地でのバッグ製作です。

ゴブラン織は何しろ厚みがありますので、重なり部分にちゃんと針が通るかはデザインを選ぶ時点から注意するところです。

今回と次回でゴブラン織の美しさ、そして、レースカーテン地の使いやすさも同時にお届けできたらと思います。

ゴブラン織りは表地ですが、それに負けないくらいの美しい生地を裏地にチョイス。

ミラーレースカーテン地です。

ゴブランとは対照的に薄手のようなイメージのミラーレースですが、これが意外に丈夫なのです。

裏地のミラーレースカーテン地のほつれにくさとか強固さに驚かれると思います。

バッグ製作においてのゴブラン織のメリットとデメリット

ゴブラン織りは、伝統的な生地で人気が高いようですね。

その割にはあまり豊富であるとは思いませんし、日本製のゴブラン織は久しく見かけません。

生地を製造する産業の空洞化の事情だと思います。素敵なのに残念ですが。。。

その分中国製の台頭があります。

ただ、中国製の生地は昔の日本製のお品で見かけたデザインが移行されたようで目新しくはありませんでした。

そこで出会ったのが、スペイン製の新しいタイプの花柄です。

デフォルメタイプのカジュアルな柄です(^-^)。

表地(マルチカラー):インテリアジャカード、綿/100%。スペイン製。

鮮やかな色と中間色が配分よく、華やかな花柄です。

私としては、この生地をエレガントにとらえたいと思っていまして、そのような工夫として裏地をエレガントなツヤのある素材で選択。

裏地(ベージュ):ミラーレースカーテン地、ポリエステル/100%。日本製

カーテン用の生地なんです。メインカーテンの下に使うサブカーテンです。

これが、一見薄そうですが実は丈夫。

そして、きらめいて美しいジャガードの花柄になっていることもその特徴が突出していました。

表地と並べると、花の形がマッチ。

お花の形が良くマッチした表地と裏地:これを1つのバッグに一緒に使います(^-^)

さて、ゴブラン織りというのは、厚みがあっていかにも丈夫そうな点がメリットです。

一方デメリットもあります。

これは、メリットとも共通することなのですが厚みがあるゆえに、ミシンが対応困難な部分が出てくることがあるということです。

ということで、困難な部分の少ない巾着型にと思った次第です。

巾着型は、表、裏でそれぞれ袋を作って縫い合わせるので、別々の作業が多く厚く重なる部分は比較的少ないです。

隠しポケット作り

今回の巾着型では、表にも中側にも隠しポケットを同じ裏地で作るデザインにしています。

表に取り付ける場合と中側とで、最初の作図の場面が少し異なります。

表の場合は、ハード薄芯が貼ってあるので、このハード薄芯に直接ボックス型を作図します。

中側の場合は、薄芯のみなので、別で、パーツにカットしたハード薄芯に作図して、それを待ち針で留めます。

左:表地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い 右:裏地に取り付ける隠しポケットの作図と枠縫い

このように作図の時点で少々の違いがあります。

この隠しポケットがとても作りやすかったことの理由に、レースカーテン地のほつれにくさ、扱いやすさがあります。

見かけとは違い、しっかりしていて、折りやすく作りやすい素材でした。

レースカーテン地は、ほぼ白ですので、このベージュというカラーもレアですね。

あとがき

今回はこのあたりです。次回の【43】の記事で、完成します。

後半の特徴ある場面は、巾着紐通し用のアイレットカンの取り付けです。

金づちなどを使い、パーツをカシメることで取り付けていくミシン縫いとは種類の違う作業になります。

このパーツの取り付けに関しては、アイレットカン(片面ハトメのこと)だけでなく、ショルダーの先端の留め具としてのカシメパーツ、スナップ釦、ヒネリ錠、差し込み錠などいろんな種類をとりあえず経験していきました。

その記録も<製作>カテの中でご紹介してまいりますので、ご参考にどうぞ。

そういったパーツの付け方だけでなく、最終的には感想とかかしめるタイプのパーツに対する考え方を私なりに持つきっかけになった数々の作業になります。

とても貴重です。

シルクのような柔らかい生地にバニティーが本当に相応しかったのか【41】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回の記事は、つむぎシルクプリントの小花柄で作るバニティーショルダーバッグが完成しました。

前半の【40】の記事では、表地と裏地をプレート状にして組み立てる準備をしていきました。

今回はいよいよ組み立てて完成です。

入り口ファスナーの取り付け

バニティーの組み立てにおいて、やはり、ファスナーの取り付けは大きな作業です。

それほどやりにくいこともないですが、両開きのファスナーを1本で使用することをお勧めします。

今回私の場合は、在庫のファスナーの色がマッチしたので、2本を使用。

そうしますと、真ん中で止まるのが良いのか悪いのか、少し真ん中を合わせる意識に手間がかかります。

あとは、ファスナーの重なりの部分があまりきれいではないのに見えてしまうというデメリットがあります。

ファスナーの取り付け:ファスナーに伸び止めテープを貼りうねりを解消します。
真ん中の位置からファスナーが美しく取り付けられるように①ファスナーの折り方の研究②中心の把握を正確に
ということがポイントとです。

ファスナーの折り方は、最初に先端を手前に水平に折り、向こう側へ折り、そして、飛び出しを手前に向けながら中へしまい込む3段階です。・・・①

3段階の折り方の後、縁をはみ出ないように縫うとこんな感じで、
縁が金具より少し飛び出した状態で出来上がります。

そうしますと、空き口がぴったりとくっつくというあとあとの結果が生まれます。

また、中心を把握するときは、裁断後に真ん中の位置を把握しておくことです。

ファスナーは、金具を合わせがちですが、金具で合わせると、ファスナーが重なりがちで、綺麗に出来上がりません。

このわずかにどうしても物理的にはみ出る、金具から飛び出したファスナーの肉の部分の先端こそが本当の端となるという考え方です。・・・②

ネックパーツ(正方形)の取り付け

ネックは、バニティー特有のパーツだと思います。10cm四方の正方形を縫い代1.5cmで折り込んだ正方形7cmx7cmです。

これを先に裏地から先に縫い付けます。

裏地のネックをボックス周りぐるり1周、裏側から縫います。

そして、次に表地のネックを縫います。

表地のネックをボックス周囲ぐるり1周表側からた縫います。

こうして、ネックの中側にファスナーの端のゲジゲジが隠しこまれました。

シルクのような柔らかいしなやかな素材はこの型には不向き

<サイズ>:縦17cmx横22cmxマチ12cm。

以前のはもっと大きかったのですが、ほんの少し小さくしたことが、すっきりしたようです。

今後は、ネックをもっとまっすぐに取り付けるように工夫することと、後ろ側の中心の重なる部分が今回5cmで落ち着きましたが、もう少しカットして、重なる部分を最小限にしようかと考えています。

さて、全体のまとめですが、そもそもこのしなやかな生地にバニティーは違ったと思っています。

絹は袋のような優しいラインの方が活きると思いました。

もしくは、更に、絹の柔らかさをしっかりさせる工夫などが必要ですが、それよりも、元の良さを自然に活かす方が生地も喜ぶかもしれません。

作ってみて実感したことです。

あとがき

このデザインは、かなり立体的なのだけれど平面ミシンで縫うところに限界と難しさがあります。

ネックというパーツが登場しましたが、あの部分は本当に緊張感が走る場面です。

生地が厚みがあり過ぎると縫うことができません。

それでも、バニティーはしっかりと立ってほしいデザインです。

いやはや(^_^;)。。

面積の狭いバニティーバッグのポケットを二重に充実させる方法【40】

まえがき

こんにちは。

picturesque(ピクチャレスク)です。

バニティーショルダーバッグを作り始めました。

今回の記事は前半、次回の記事が後半になります。

その過程におけるご紹介したい箇所を投稿させていただいています(^-^)。

和のようなテイストがある美しい高級生地を使用

表地は、つむぎシルクプリントという名前の日本製の生地です。

私のこれまでのバッグ製作の経験からは、バニティー型は、あまりぶ厚くてはいけない、やや薄手が望ましいと思っています。

背の部分が重なるので、重なってもミシンがしっかり通らないと縫えませんので、その点が注意する部分となります。

表地:つむぎシルクプリント、絹/100%、日本製

つむぎというと着物の紬(つむぎ)が有名です。節がところどころに入り、その折り目が凹凸感があって大変美しいです。

その同じつむぎで一致しています。控え目なマルチカラーがしとやかです。

リバティーのような小花柄もかわいいですがまた違った味わいです。

触るとサラサラとして手触りが心地よいところは絹の特徴を感じる点です。

一方、裏地はこちら。

最近よく利用させていただいている生地、まだらジャガードのグレーの衣装生地です。

地:ジャカード、ポリエステル/100%、日本製。

この、まだら柄がもやもやして、はっきりしていないところが、逆にどんな柄とも合わせやすく重宝です。

内ポケットを二重にする案

さて、前半は、裁断、芯貼り、裏地にポケットを取り付ける、表地と裏地を貼り合わせて板状のパーツにしていく、取っ手を取り付ける、というところまで行いました。

出来上がりの上の方から順番に縫っていきます。

まず、取っ手を作り、それをあまぶたに縫いつけます。

そして、マチ布兼口布を表地と裏地を貼り合わせて縫ってプレート状に。

側面も同じように、プレート状にします。

その側面をプレート状にする前までに、裏地にポケットを取り付けておかねばなりません。

バニティーバッグのポケットはなかなかスペースが見つかりませんから、ひと工夫しないといけません。

二重式のポケットにして、中側に隠しポケットを、その外にタブ付きの貼り付けポケットという構造という案です。

同じ場所に2個のポケットを取り付けるということです。

裏地に二重ポケットを取り付けた場面・・・上下の隙間を狭い中、きちんと確保することがポイントとなります。

 

裏地にポケットを取り付けた後、縁を1.5cm縫い代で中側に綺麗に折り込み
表地と裏地を完全に1枚のプレートにします。

あとがき

バニティー型は、ファスナーで蓋と本体が何とか固定されているだけなので、開けたときにセキュリティー性が急に弱まります。

そんなシーンを想像できますね。

だからこそのショルダーが良き機能になると思っています。

この完成ではショルダーが付いたことで、ちょっと珍しいバニティ―ショルダーが出来上がります。

もともと、ハンドバッグだけの領域のアイテムであることが多いタイプだと思いますが、遠方へのお出かけとか、活動的なシーンではショルダーの役割も大きいものです。