まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
基本的に、ハンドメイドバッグ製作の本体には、接着芯+ハード薄芯を貼ります。
このハード薄芯、何か矛盾したような名前と思われるかもしれません。ハードなのに薄い?という混乱。
実は、これは名前の区別で、もう1つハード厚芯たるものがあるのでその区別の言い回しになります。
実際その通りで、ハードなんだけど薄い方とハードでしかも厚みのある方と2種あります。
かつては、すべてをハード厚芯を本体に貼っていこうと思っていたこともありましたが、実際ハード厚芯を本体に使うことで重みがぐんと増します。
レザーに匹敵するような重厚感が出るのと同時に重さもあるわけです。
そうすると、軽くてハリコシも出せるハード薄芯を主体にしていくようになりました。
ハード厚芯を使う時の条件(自分で決めました)
ということで、ハード厚芯を本体に貼るということは、めったに使わなくなり久しいのですが、部分的には常に使っているんです。
それは、当て芯使いとして利用していること。
取っ手の補強、タブなど裏側に補強的にハード厚芯を当てて縫い付けることによって素材自体にかかる負担を軽減。
この効果はかなり感じていまして、出来上がりの表側からは全く見えない部分ですが、実は裏の構造というのがこういうことになっているのです。

右上:ハード薄芯の方を当て芯に使用したバッグの裏側(貼り付けポケット)
こうして、部分的にハード薄芯、ハード厚芯共に使用する場面もありながら、基本的には本体には、ハード薄芯を全面にボンドで端っこを貼り付けて挟み込むという作業をしています。
と、これをハード厚芯でやるとものすごくごわつき感が出ます。
このごわつき感は、出すべき時と、出さない方が良い時とを判断をして使い分けていく必要があるようです。
今回の場合は、本来ごわつき感を出すべきだったのを、ミスでハード薄芯の方を選択してしまったことで出来上がりが柔らかすぎたため、厚芯をさらに貼るという追加的なリフォームをしました。
ハード厚芯をボンドで貼る粘着力の限界をしつけ的な5mm巾ミシンステッチで対策するアイデア
裁縫用のボンドも使い過ぎては、風合いが損なわれます。
やはり見えない縁の縫い代内だけにボンドを使いたいわけです。
そうしますと、ハード厚芯のごわごわしたものは、作業の途中の動きによってすぐにボンドがはがれやすくなります。
乾かして、ある程度接着はしますが、それでもところどころ折り曲げた時などにはがれたりする経験を幾度となくしてきました。
そこで、こんなアイデアを思いつきました。

これをすることで、その後の作業の折り曲げなどでもボンドがはがれたりピラピラとハード厚芯が生地から分離したりすることが防げます。
いわゆる固定です。
これをするにも、しわが寄らぬよう気を付けたりはしなければならないですが、この効果は十分に感じています。
私の場合、ボンドの範囲内ということと、ピラピラを極力防ぐためになるべく先端周辺の縫い代の端から2-3mmの位置を縫います。
まるで仕付け糸のようですね。ミシンで行う仕付け糸と言ったところです。これは最後まで外しません。出来上がっても内部で永久に残っていくものです。
あとがき

邪道と呼ばれるのかもしれませんが、間違いなく効果を感じています。
これによって、生地がかえってゆがんだりすることは注意せねばなりませんので、メリットだらけではないことだということも同時にお伝えしておきたい。
けれども、どうしても困った時の究極の時には、こういったことも取り入れて、とにかく、縫い外れなどが起こらぬようにすることを優先にしています。
あと、ハード厚芯を本体に前面に貼るということで、ハード薄芯に比べてぐんと重さが増します。
せっかく背中に楽に背負えるリュックなので、重くなることは本当はあまり良くないのですが、それよりも優先する何かがある時だけ、このハード厚芯を本体に入れ、今回のしつけ5mmステッチのアイデアも併用して活用できる工夫を考えてみたわけです。
結局のところ、最終地点は良いお品を作ることです。
そこへ向かうために今回のような工夫も効果はあると実体験から感じたのでご紹介致しました(^-^)。
