本当は根底にある「精神」「考え方」「姿勢」の概念なのではないか、「サスティナブル」を掲げた矛盾に切り込む【606】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

「GREEN FASHION グリーンファッション入門 サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」を拝読。

「サステイナブル:永久持続性」という言葉、カタカナ表記の少しずつの違いで「サステイナブル・サスティナブル・サステナブル」などにばらつきますが同一です。

このたびは、一読者の視点で現実に起こっていると感じるこの正当な言葉とのギャップの部分や矛盾の部分に切り込みたいと思います。

何のためにこの言葉がアウトプットされたのかが迷宮入りしてしまうような実態は、決して見逃せるものではありません。

環境を乱し人の心を曇らせるような構造をまずは見直す、関わるすべての者に行き渡ってこそ「サステイナブル」

アイキャッチ画像606

では、「サステイナブル」を掲げている活動の中に感じる「矛盾」について感じたことを3つ解説してまいります。

1)「天然皮革」を材料にした製品を廃止し「合皮」にシフトすることで起こる劣化によるゴミの増加が結局は環境破壊

従来の牛革・ラム革などのファッションアイテムは、人間の欲のために動物が踏み台にされています。

これを見直し本革レザーに代わる見た目は大きくは変わらない範囲で合皮へシフトする動きが見られます。

ただこれは、罪の意識を逃れる行動に過ぎないと見ることもでき、動物は大切にすることにしたが代わりにいつか劣化すると分かり切っている素材を代替品にしていることです。

どこまでもレザーで貫きたい商業の持続を一番に据え置いた貪欲な部分が垣間見られます。

2)「リメイク」「アップサイクル」で考えがちな廃材利用の商品化の表裏一体、「著作権の侵害」や「益」の不均衡

捨てられる古着を解体してバラバラにしたパーツで別の新たな商品を作る。。これは「二次利用」と呼ばれるものです。

個人の範囲を大きく超え、販売すること自体が商業利用であり、元のお洋服のアパレル様のブランドの「著作権」「商標権」を侵害します。

ブランド様との契約のもと許可を得てあれば実現できると思いますが、名も無き者が行うことは決して容認されない現実があります。

例としては老舗デニムメーカー様のジーンズを解体したリメイク品が思い切って販売されていて、罪に問われて「逮捕」という結末が実際にありました。

これは著作者である元のメーカー様が権利を侵害されたと認識し、警察様へ通報したことによるもの。

大半の製造者様の気持ちとしては、たやすく利用されたくないという考え方はまだまだ変わりません。

実際に何度かいくつかのメーカー様に問合せしていますが、どこもリメイク品の製造に対して決して首を縦に振っていただくことはありませんでした。

「アップサイクル」の方は、「BtoB」のお取引、廃材を生み出した側の譲歩が必要となります。

「不要になった」ということと「二次的に利用される」ということが決してイコールにはならないのは、双方の比重が傾くからだと考えます。

どうしても楽して入手できる二次利用者に一から生み出した元の製造者はたやすくOKを出せないものなのです。

「五分五分の関係」「winwinの関係」という言葉をよく聞きますが、本当の意味では「譲歩している」「折れている」者が必ずいると考えます。

こうした譲歩をしていただけるのも、やはり何と言っても信頼関係にある者同士だからで、そもそも自分の商業的利益だけを優先していることを読み取られた時点で成り立たないと考えます。

3)「サステイナブル」をテーマにしてしまった活動がかえって不均衡を生むこと

巷では「サステイナブル」という言葉が高まったからということで、その波に乗ろうということがかえって「この波に乗って一儲けできるのでは」と考えてしまうこと。

複数で成り立つ会社では、事務タスクの者が置き去りで蚊帳の外になることも。。

メンバーの隅々に渡って「考え」「意見」を聞くことが実際にあるのかどうかです。

そもそも商業の為の便利な言葉として扱われている実態があるのであれば、それは方向違いです。

***

以上のことから、「サステイナブル」は最も自然な「姿勢」「考え方」という存在であるべきで、プロジェクトのようにドカンとテーマとして置かれる扱いには疑問を感じます。

あとがき

「サステイナブル」はもっと身近で当たり前のこと、誰もが一人一人姿勢や向き合いとして持っている概念であるべきだと考えます。

考えてみれば、自由に新しいことが生み出せる人間として、決して奢らないことを問われているのかもしれません。

広い意味では、関わる者すべてに心地良さが行き渡るような考え方を誰もが意識すること。

住み慣れたこの地・空間を当たり前の事だと思わない「謙虚な姿勢」そのものが「サステイナブル」の本当の方向なのかなと。

ピクチャレスク-山田絵美-ブログラスト
書き手:ピクチャレスク

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