まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
ここ近年珊瑚は希少。
今後の新しいジュエリーに珊瑚が使われることすらなくなっていくと思っております。
もしかして伝説になるかもしれない珊瑚については、年代物ジュエリーの中では時々見つけることがあります。
そこで、珊瑚について、どんな「天然物」なのかということを今回はご紹介したいと思います。
あえて「天然物」と記し、「天然石」という呼び方をしなかった理由も併せて分かっていただけることになります。
珊瑚はストーンではないのです。
「動物」という意外、「植物」のようでもあり「鉱物」のようでもある特殊な珊瑚の存在
珊瑚は「刺胞動物(しほうどうぶつ)」の一種となっていまして、クラゲ、イソギンチャクなどが同じ部類の仲間です。
突起状のパーツが特徴です。
あの突起は人間でいう目や耳や味などの感触を得る大事なパーツなのです。
炭酸カルシウムを含む「霰石(あられいし)」というものでできた骨格を形成し、木の枝のようになって珊瑚になっていく。
この「霰石(あられいし)」というのは、「アラゴナイト」と呼ばれる「炭酸塩鉱物」というものの一種。
そうすると、珊瑚は鉱物のような性質も一部基盤に持っているということで、その上木の幹のように枝を広げた植物のようでもあるようなミックスされた特殊な「生き物」だと思えます。
天然石は通常鉱物にイコールなのですが、珊瑚はその点特殊なのです。
海の生物なので、鉱物とはもとは違う部類のはずなのですが、鉱物の性質も感じられるという不思議。
以前記事でご紹介したことがあったのですが、地球上には3つの物があるということ。
「動物」「植物」「鉱物」の3つです。
いかに「鉱物」の存在がたいそうなものであるのかということをお伝えしました。
このたびの珊瑚は、どれともとれるような、ミックスされたような感じがするものの、一応は、「刺胞動物」ということなので「動物」に分類さるのです。
けれども、宝石になっている事実があるわけでして、天然シェル(貝)、天然樹脂の琥珀や鼈甲などと同じように別格な存在であると言えます。
宝石になっていく珊瑚というのは、海の中ではこちらもさらに別格のようで、「貴重サンゴ」という呼ばれ方をしているようです。
深海に存在し、「造形珊瑚」と呼ばれる白い珊瑚とも違う種類とのこと。
珊瑚のどれもが宝石になれるわけではないところに、宝石の定義としての「希少さ」を思い浮かべることができるのです。
あとがき
あまり身近で見るものではないイメージが湧きにくい素材です。
海に潜るダイバー様達はおそらく海でゆらりとゆれる珊瑚を目にされたことがあるのでしょう。
とにかく、赤色もピンク色もどちらにしても希少価値はあるみたいです。
珊瑚を自然界の中での位置付けのような視点でこのたびは見てみました。
もうこの先珊瑚のジュエリーが簡単に手に届くものではないことが予想できます。
古物物の中からより良質な珊瑚を見つけていくその見方などをもっと研究して良き差し色の赤い色の珊瑚などを取り入れてみたいと思います(^-^)。