貴重!バッグの製作途中だから見れる隠しポケットの裏側の構造【68】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在ハンドメイドバッグ製作におきまして、「同素材5型製作シリーズ」という企画を続行中です。

同素材で5デザインを作って行くというバッグ製作の3デザイン目です。

デザインは、巾着タイプのバッグなのですが、そこに隠しポケットを設置することになっています。

今回は、この隠しポケットが出来上がっていく際に、完成品では絶対に見ることができない貴重なショットが見られますので、是非ご一読いただければと思います(^-^)。

内側にひっそりと隠れるファスナー付きの隠しポケットの構造

出来上がりで表側からは決して見ることのない隠しポケットの裏側の作りがご覧いただけます。

やや地味なな場所ではありますが、あれこれ製作してきて、自分なりのやり方がある程度固まってきた作りになります。

隠しポケットは段階が非常に多いので、今回は後半部分の、ファスナーを取り付けた後の場面からのスタートでご覧いただきます。

違う機会に、前半部分や、最初から通してなどの長いスパンの製作の様子などもお伝えしたいと思います。

今回は、裏側の構造が最もわかるところにスポットライトを当てました。

このように隠しポケットのファスナーを取り付けてあります。
まだこの時点で裏側を縫いとじていない状態です。
その裏側がどうなっているのか、それが次です↓。
裏側は何も縫っていなくてピロピロです。
縦に長いポケットの袋と袋の延長布の端を合わせて縫い代1.5cmに印を付けて、
待ち針でこれぐらい細かく留めます。

ここで、私のお話すれば長―くなってしまう考え方が入っています。この縫い留めた待ち針の箇所というのは、袋の底に当たらないのです。

途中で「延長布」を縫い付けてずれた位置にその延長布の縫い付けのハギ目が来ます。

そこは、「わ」になっている状態で出来上がるということにゴールを持っていく作り方です。

そして、2度縫いで往復して、ミシンで縫います。
前述の「ハギ目」は反対側に隠れていて映っていません。
底に当たる部分は「わ」になっていますね。
アイロンで縫い代を割ります。
今は、ポケットの袋が上下の向きでいうと上側に付きだしています。
ポケットの袋の「わ」の上面のみを持ち上げて、するりと下へ移動します。
移動するとポケットの袋の位置が本来の定位置におさまるように配置されます。
あとは、両サイドを縫えば、完全にポケットの袋がとじられます。紫色の真ん中あたりにハギ目が見えますね。
あの位置は、ポケットを正面から除いた時に、手前に位置するように作っています。
視界にハギ目が入りにくいのが手前であるという理論からです。
両サイドの縫い(都度の返し縫で進む縫い方):この左に映っているのが表側で視界に入る場所です。
とても貴重ですね。裏側は今しか見れない場所です。
左側は綺麗に縫い易い向きがポケットの袋の底の部分からのスタートの位置となります。
そうすると、ファスナー部分が最後にあたりますから、
ストンと前述のように輪を下に落とした端っこを把握しやすいのは、
ファスナーがスタート地点にある右側なので、
下から縫い始める左側は順番が後の方が正確に縫えると考えます。

こうして、表から見ると、ファスナーしか見えないポケットが、裏側ではこんな立体的な構造になっているのでした。

あとがき

今回は、スポット場面がやや地味な、隠れた部分でした。出来上がりの表からは、見ることのない場面。この時でないとその機会はありません。

ということで、ある意味貴重な場面だと言えるかもしれません。

例えば、二重縫いをしているということも、こうしてお伝えしなければ何ら完成品では分からないことです。

しかし、末永く丈夫に使っていけるポケットになっているかということが、何年も持ち続けることで分かっていただけるのです。

この、「末永く」という言葉をとても大切にしています。

目に見えない部分であるからこそ、こうして製造者の私がお見せしていくべきであり、知ってもらうべきだと思いました。

ごまかしとか、手抜きなどは、ハンドメイドでは悲しいことだと思っています。

価値というのは、見た目だけでは到底計れない、いろいろな奥に隠された構造や作りにも実は存在しているのだということです(^-^)。

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