まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
今回は、初となりますゴブラン織りの生地でのバッグ製作です。
ゴブラン織は何しろ厚みがありますので、重なり部分にちゃんと針が通るかはデザインを選ぶ時点から注意するところです。
今回と次回でゴブラン織の美しさ、そして、レースカーテン地の使いやすさも同時にお届けできたらと思います。
ゴブラン織りは表地ですが、それに負けないくらいの美しい生地を裏地にチョイス。
ミラーレースカーテン地です。
ゴブランとは対照的に薄手のようなイメージのミラーレースですが、これが意外に丈夫なのです。
裏地のミラーレースカーテン地のほつれにくさとか強固さに驚かれると思います。
バッグ製作においてのゴブラン織のメリットとデメリット
ゴブラン織りは、伝統的な生地で人気が高いようですね。
その割にはあまり豊富であるとは思いませんし、日本製のゴブラン織は久しく見かけません。
生地を製造する産業の空洞化の事情だと思います。素敵なのに残念ですが。。。
その分中国製の台頭があります。
ただ、中国製の生地は昔の日本製のお品で見かけたデザインが移行されたようで目新しくはありませんでした。
そこで出会ったのが、スペイン製の新しいタイプの花柄です。
デフォルメタイプのカジュアルな柄です(^-^)。
鮮やかな色と中間色が配分よく、華やかな花柄です。
私としては、この生地をエレガントにとらえたいと思っていまして、そのような工夫として裏地をエレガントなツヤのある素材で選択。
カーテン用の生地なんです。メインカーテンの下に使うサブカーテンです。
これが、一見薄そうですが実は丈夫。
そして、きらめいて美しいジャガードの花柄になっていることもその特徴が突出していました。
表地と並べると、花の形がマッチ。
さて、ゴブラン織りというのは、厚みがあっていかにも丈夫そうな点がメリットです。
一方デメリットもあります。
これは、メリットとも共通することなのですが厚みがあるゆえに、ミシンが対応困難な部分が出てくることがあるということです。
ということで、困難な部分の少ない巾着型にと思った次第です。
巾着型は、表、裏でそれぞれ袋を作って縫い合わせるので、別々の作業が多く厚く重なる部分は比較的少ないです。
隠しポケット作り
今回の巾着型では、表にも中側にも隠しポケットを同じ裏地で作るデザインにしています。
表に取り付ける場合と中側とで、最初の作図の場面が少し異なります。
表の場合は、ハード薄芯が貼ってあるので、このハード薄芯に直接ボックス型を作図します。
中側の場合は、薄芯のみなので、別で、パーツにカットしたハード薄芯に作図して、それを待ち針で留めます。
このように作図の時点で少々の違いがあります。
この隠しポケットがとても作りやすかったことの理由に、レースカーテン地のほつれにくさ、扱いやすさがあります。
見かけとは違い、しっかりしていて、折りやすく作りやすい素材でした。
レースカーテン地は、ほぼ白ですので、このベージュというカラーもレアですね。
あとがき
今回はこのあたりです。次回の【43】の記事で、完成します。
後半の特徴ある場面は、巾着紐通し用のアイレットカンの取り付けです。
金づちなどを使い、パーツをカシメることで取り付けていくミシン縫いとは種類の違う作業になります。
このパーツの取り付けに関しては、アイレットカン(片面ハトメのこと)だけでなく、ショルダーの先端の留め具としてのカシメパーツ、スナップ釦、ヒネリ錠、差し込み錠などいろんな種類をとりあえず経験していきました。
その記録も<製作>カテの中でご紹介してまいりますので、ご参考にどうぞ。
そういったパーツの付け方だけでなく、最終的には感想とかかしめるタイプのパーツに対する考え方を私なりに持つきっかけになった数々の作業になります。
とても貴重です。