色違い天然石ネックレスのアレンジ→マルチカラーミックスロングへ【734】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここに2連の色違いネックレスがございます。薄グリーンがニュージェイド、薄ピンクがモルガナイト。

こうして、ピンク:モルガナイト、グリーン:ニュージェイドをカジュアルに重ね付けのイメージでしたが、このバイカラーからもっと幅広く洋服とのコーデがしやすいよう、ブルーカラーの天然石を投入します。
高級めな透明度の高いブルー:アクアマリンを追加。まだこの状態では、アクアマリンがゴムの連になっていますね。

ということで、今回、この連をバラバラに解体して、組み直し、ロングネックレスへ仕立てる作業を致しました。

K18YGの留め具に初めて使用した、長めのつぶし玉がきらりと光るロングネックレス

では簡単に手順をご紹介します。

もともと薄グリーンと薄ピンクはネックレスの状態だったので、それを解体。そして、今回新しいブルーも投入。おおよそ同じくらいの珠数です。右上に映る大き目の引き輪とダルマ板はK18YG製。
いつもは、球状のミラーボールを使用しますが、今回初のシリンダー型です。彫りが美しく、つぶしやすそう。K18YG製です。
ロングネックレスともなるとやや重みがありますので、しっかりとしたやや太め14号の釣り糸(テグス)を使います。真珠などとは違い、石の穴がそこそこ大き目なので、この数字の大きい方を使います。真珠であると、開ける穴の大きさに限界があるようで、小さめなので、8号が限界。
まず、引き輪に今回初のシリンダーパーツをペンチでカシメて取り付けました。縦が1cmくらいありますので、今までと違った感覚♪。そして、穴が一番大きかったアクアマリンのブルー色の珠からのスタートでド・レ・ミ的に定型な配置でマルチカラーを配置。
こんな風に色が偏りなく散らばりました。マルチカラーらしくなりましたね。と、ここで、あることが気になります。↓
モルガナイトのピンク色が汚れているのが目立ちました。この珠交換の状態は洗浄のチャンス。モルガナイトは石鹸水xぬるま湯とのコンビでOKのようです。この穴周辺の茶色(おそらく汗などの経年の汚れですね)を取り去ります。10分程付け置きしました。
そして、気持ちよく茶色い汚れがすべて落ちました。すっきりと気持ちの良い見栄えに。。ネックレスも晴れて完成♪。
留め具のシリンダーは、ダルマ板程の長さがあります。この留め具部分も高級感のポイントです。
108cm程度の長さのロングネックレス完成です。一連使い、2連使いが可能。

以上、おおまかにお仕立する過程でした。

洗浄の写真が1枚あれば良かったですね(^_^;)。

材料である天然石のチョイスについて

もともと2連だったバイカラーのネックレス2本からの変化としては、一度に装着できること、そして、バイカラーからマルチカラーになったことで、コーデの幅が広がる見込みができたことです。

マルチカラーというのはミニマムが3色で、2色だとツートンとかバイカラーの呼び名になります。

3色だけでもだいぶ雰囲気がミックスされたものになります。

今回工夫した点は、そもそもアクアマリンのチョイスという点です。

本来、ニュージェイド、モルガナイト、アクアマリンと並ぶことはあまりないかと思います。

「ベリル」という鉱物名は、ニュージェイドではなく、エメラルドが入りますが、エメラルドがあまりにも扱いにくい石なので現在はあまり取り入れていないんです。

すべてが同じような薄いトーンであること、さらに、透明度がある程度3色とも入っているという点をよく見て使う天然石を選んだという点が工夫した点です。

アクアマリンも濁ったクリーミーなお品もありましたが、他の2色に透明感があるのでそれに歩調を合わせてよく合う3色でありたいと思ったわけです。

今回初使用のシリンダー型パーツはなかなか良いです。あのサイズでK18YGというのはなかなかの存在感です。

かしめた時のつぶれ方が綺麗にぺったんこになります。

あとがき

このような連のタイプのジュエリーは宝石としての評価はあまり良くないようですので、今後増やしていくことはありません。

やはり地金のK18が主体のチェーン物でないと宝石のレベルが良くないようなんです。

天然石の価値自体が評価されていないという面があるようです。

今回のニュージェイドの薄グリーンがもともと祖母ゆずりのお品だったので、活かしたいと思い、今回のようなマルチカラーへ変更することで着けやすくする方向を考えました。

そうしますと、ものは考えようということで、地金物が多い当レンタルジュエリーのセットの中では、レアな存在になっていくかと思います(^-^)。

多面キューブカットがエレガントなペールカラーのネックレス、あんなに気さくな「ムーンストーン」がジュエリーになった瞬間【308】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

かつては、シルバー925のリングやペンダントに丸いカットで合わせられていたイメージのムーンストーン。

濁ったような白っぽさが特徴で、ジーンズというアイテムが全盛期と並行するかのようにそのカジュアルさに特徴があるアクセサリーの1つでした。

そんな頃の1990年代から時を経て、2010年代くらいからパワーストーンがブームに。。

自身も夢中でいろんなストーンを知り、自作のネックレスやブレスが作れるようになっていきました。

そうして、いろんなストーンでたくさんのネックレスやブレスを作ってきた軌跡が出来たころ、ブームも下火に。。

そして、2018年、茶色系の天然石を自ら探し求め出会ったのが、「チョコレートムーンストーン」でした。

丸い形しか見たことが無く、カットで随分雰囲気が変わるものだというところにまず感動。

そしてネックレスを作りました。

キューブの多面カットです。

四角いカットが特徴がある中、更に多面カットという豪華さ。

エレガントに寄せようとムーンストーンのこれまでのイメージのギャップを考えた雰囲気に組み合わせてみました。

ペールカラーが魅力のムーンストーンネックレスに伴うその他のシルバージュエリーやコスチュームジュエリー

セット組(4点):キューブ型多面カットのムーンストーンネックレスを茶系でまとめました。
〇ネックレス:チョコレートムーンストーンという名前の7mm程度のキューブ型多面カット。42cm。 
〇ブレスレット:細口バングル。シルバー925製。パイライトの大粒の丸型とスクエア型が交互に一連に並んだ作り。
〇ブレスレット:マーカサイトの幾何柄が透かしの幅広ブレス。マーカサイト自体がエレガントです。
〇リング: 「シャネル」ブランドのプラスチックリング。サイズは15号程度。

もとは、このリングのチョコ茶に合う茶色の天然石を探したところからがスタートでした。

そして、チョコ茶に偶然にもキーワードが一致の「チョコレートムーンストーン」にたどり着いたのでした。

ムーンストーンがこれほどにエレガントなになる得るということに新しい可能性を感じました。

あとがき

こちらのセットは、「本物志向のレンタルジュエリー」を開始の間近に向けて準備したものでした。

その後、3年くらいの間に、こうした連物がすべて廃止に至るわけですが、この最初のステップは非常に大切だったと思っています。

宝石にはなり切っていないようなストーンでも十分美しく、半貴石やパワーストーンなどと呼ばれながらも、独特の個性がそれぞれあり、装飾品としては立派なのです。

ただ、レンタルジュエリーは完全貴金属と宝石のみに絞ったラインナップに行き着きましたので、こういったタイプの連物や、地金が925が並ぶことは「本物志向のレンタルジュエリー」ではもうありません。

とは言え、気軽に装えるカジュアルさの中では、とてもエレガントに寄る連物の魅力をお伝えしたい強い気持ちは変わらないのです。

真珠を始め、翡翠や琥珀や鼈甲など素材が連なった贅沢なネックレスやブレスは見逃せないアイテムとしてとても好んでいる個人的嗜好があります。

今回のように、カラーから天然石を探し出すことも、天然石が5,000種以上あることの面白みであり楽しさです。

宝石という括りは狭き希少価値の勢ぞろいなのですが、本当はもっと広範囲にわたる天然石があまり知られずにニッチな存在のままなのです。

そうしたストーンも今後ご紹介してければと思っております(^-^)。