ジュエリーモチーフが特徴あるアイテムは全く同じお品でそろえるという考え方【714】
【おすすめコーデ】
結構クセのあるモチーフである半月型と花柄の合体、そして、オレンジ色の花柄とやや混沌としたアイテムには、シンプルなお洋服がマッチ。ベージュ、茶、薄オレンジなどの無地をお勧め。チョーカータイプのショートペンダントなので、襟元が空きがあるお洋服が〇。
<出会い>まるでジャガード生地のよう、オレンジサファイアの花柄パヴェリング【709】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
「無難である」ということと「個性的である」というのはどんな点がそう感じさせているのでしょうか。
当店picturesqueのレンタルジュエリーの事業においては、特に後者に拘りが深いです。
それは、店主である私が自然な形で意識してきたことなので、しっくりくるのが後者の方なんです。
前者だと何か落ち着かない腑に落ちない感じが残ってしまってなかなか前向きに考えられないんです。
前者テイストも、もちろんありだと思いますし、万人受けというものがあるので、もしかしたら対極にある良きライバルのようなテイストなのかもしれません。
今回、そんな後者のテイストに相応しいようなリングに出会いましたのでご紹介致しますね。
そもそも地金部分が超レアな青金であること
青金(あおきん)という地金があることを知ったのは、微妙な台の色のペンダントトップを数か月前に入手したきっかけです。
最初はK18WGのロジウムがないものなのだろうなどとよく分からずに思ってしまいましたが、これが実は奥が深かった。。。
K18YGにもいろいろ色の展開があったのです。
私たちが慣れ親しんだ昔から世代を渡りながら、祖母のネックレス、母のブレスなどと見てきた地金の18金というのはおそらく圧倒的にイエローゴールドが多かったかと思います。
その他だとプラチナのPT850という刻印のものがチェーン類では見たことがあったかもしれません。
けれども、それだけではないということです。
1つはやや身近な例として、ピンクゴールドがあります。
あのピンクという呼び名も分かりやすくて、分類しやすいネーミングですが、元は24金のイエローゴールドの25%の割金に銅を入れ込むということで赤い地金色になっていることであの色になります。
よく、古いビンテージ物のイエローゴールドが、オレンジ寄りな色になってくる経年の例は、割金の中の銅の存在です。
お手入れでイエローゴールドらしく戻るようになるようですが、意外にあの25%という割金の部分というのは全体の色に影響するものなのです。
そこで、今回の青金というのは、割金に銀をチョイスしたものということのようです。
銀がほとんどなのか銀のみなのかは、製作者の知るところですが、青金はグリーンともとれる色で、ホワイトゴールドとイエローゴールドの中間のような感じがします。
プラチナやホワイトゴールドと一緒に並べるとやはり青金もイエロー色をしているというのがその姿になります。
まず、それが台に使われていることで、非常にあっさりとしたクールさがあります。
あとがき
簡単な一声ではありますが、とてもかわいいです。地金のボリュームも十分で、個性的になっているのは、この花柄が無いタイプが非常に多く、そこが無難であることと個性的であることの大きな分かれ道になったようです。
ハンドメイドバッグの生地に関しても凹凸感あるジャガードがメインテイストの生地としていますので、何かこのリングの柄はそんなところに通ずるものがあります。
ところで、レアな入手しにくい数の少ない青金という地金のアイテムというのは、1アイテムを手にした瞬間、そこからがある険しい山道を登ることになります。
他の一緒に付けるアイテムも青金でそろえなければ色が合わないのです。
その難しさから本来敬遠されている部分もあるし、そもそもあまり生産されないと思われますが、リングのメーカーさん/デザイナーさんのこの挑戦のような部分に脱帽です。
<出会い>特殊なK18YG台のペンダントトップに合わせるペンダントチェーン探し【687】
まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
K18YGには、実はいろんなカラーの展開があります。K18WGは、また別物として、イエローゴールドだけでも黄色が強いもの、薄いものがあります。
なぜそういった色のトーンの違いが生まれるのかというのは、割金(わりがね)に原因があります。
全体の75%を純金の24金で、そして、その残りの25%はどんな素材でも良いということで、銅が多ければ、オレンジ系な18金イエローゴールドが出来上がる、その一方で、銀を多く入れ込むとどうなるかとういうと、薄い黄色のゴールドになります。
いくら薄い黄色とは言え、イエローゴールドには違いがありません。
ホワイトゴールドやプラチナと比べるとやはり黄色いのです。
そんな微妙な、言い方換えれば、ゴールドのパンチが少ないイエローゴールドは「青金:あおきん」というものです。
その青金で作られた台のペンダントトップがあり、困難な中、青金ベースのペンダントトップに合うチェーンを探しました。
青金はレア過ぎて、ジュエリーとしてはほとんど見つからない件
私の調べでは、青金は、飾り物などの装飾に主に使われる18金になり、ネックレスなどのおしゃれ用のジュエリーにはほとんど使われないとのこと。
そんな中見つかったペンだとトップも、確かにバチカンがはっきりしていなかったし、もともとジュエリーではないのかもしれません。
ビンテージ物ならではの面白い出会いです。
ペンダントトップという感じがするものの、飾りという感じもありますよね。
レアな青金の台のペンダントトップにするために、ここにK18YGの丸カンを取り付けました。
あとは、チェーン。数か月これは難しいなあと思い悩み続けながら、ここ最近1つの答えが出ました。
金銀ツートンのミックスがどちらでもない感じでなじむのではないか。。。
はたしてその予想がうまく当たりました。
よくなじんだ、金銀が半分ずつの割合のチェーンがマッチしたのです。
どうでしょう。金でも銀でもない中間的な感じに映ります。
青金のチェーンを探しても全く見つかりませんでした。
とってもレアなのですね。
青金のチェーンを無理やり極細でも見つけたとして、その後のブレスやリングがやはり困りますので、青金から解放されて、こんなコンビのツートンカラーという案が有効のようでした。
ショートペンダントの37cm。チョーカーのトップにこんなお花柄の半月モチーフがキュートです。
お客様のお手元にいずれまいりますが、この時点で私がワクワクしています(^-^)。
その他のコンビチェーンK18YG+PT850
このほかにも別のペンダントトップに付けるチェーンを入手。
あとがき
今回、金銀ツートンの地金使いの効果とか良さをお伝えしました。
結構いろいろ見ていくと、コンビのチェーンというのがビンテージ物にはとても多くて、かっこいいです。
今回のような青金という難しい地金の色に役に立ったツートンカラーのコンビチェーン二であったことも私としてはとても大きなコーデの学びでした。