プチリフォームながら心地よさにはとても大切なこと、ぴったりと重なった二つ折りのアレンジキッチンマットへ【1196】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ここ最近特に、物を末永く使いたいという志向に自然に変わってきました。

世の中でSDGsやサスティナブル、エシカルライフの高まりがあり、そういったことを聞いたり見たりしていて影響されているのかもしれません。

特に、日常で毎日使うような家電製品、インテリア小物などは、末永く使っていくことは、ずっと前からしてきたことでもあります。

動かすものではなく、ずっとそこにあるものであることがそうなりやすかったのかもしれませんが(^_^;)。

そのことに昨今の環境重視の世の中の動きが相まって、よりそういったことを意識する日々となってきました。

かれこれ15年くらい使っている自作のピンクの薔薇柄のキルティングマットがありました(縦90cmx横170cmくらいの1枚)。

そのマットを去年の引っ越し時に継続して使用するために、二つ折りにただ折っただけのキッチンマットになりました。

その状態で継続使用してきたこの1年程でしたが、キッチンマットとして使用してきた中であることが気になっていたのです。

リフォーム方法

今までの状態:もともと15年間くらい、以前居住のキッチンにフローリングに敷いていた自作です。

元は、生地を三つ折りしただけの1枚シートでしたが、それを引っ越しの際に使い方を変えました。

引越後は、細長く二つ折りにしてキッチンマットとして使用することに使い方を変えるというアレンジをしたのです。

ただ、二つ折りしているだけなのでこんな感じでずれて、内側が見えていることが気になってきました。

そこで、この二つ折りの端っこを縫い閉じてしまおうというのがこの度のリフォームになります。

「わ」の端のラインのコの字を縫うだけなので短い単純な作業です。

「わ」からスタートして、元の三つ折りのステッチ線と先端のちょうど真ん中を目で見ながら
縫い閉じていきます。

最初の案は、元あるステッチの上をなぞるように2つ目のステッチを入れるというやり方でしたが、やり始めて、途中で裏側を見てみるとステッチが汚くずれていたのです。

よって、それなら、新たなステッチ線を1本追加していく方が綺麗にまとまると判断。

今一度やり直しをしまして、ステッチの位置をあえてずらす方法を採用。

こうして、2本線が入っている状態で仕上がります。
最初と最後の玉結び、玉止めは、二つ折りの溝の中に綺麗に隠しこみます。
溝というのはここですね。せっかくなので、使いながらほつれにくいように
糸をブチッと切らないこともすっきりしたインテリアになる細部の工夫だと思います(^-^)。
完成:インテリア環境の中でのこのたびのリフォームごのキッチンマットの配置。

もう、最初の写真のような裏面が見えてくることがありません。

そのストレスの無さというのが1つ生まれた価値です。

そして、最初の元の三つ折りの上をなぞるステッチ位置ではなく、もっと端っこに寄った位置の、先端との真ん中をステッチしたことでしっかりと端が固定されました。

これが、やってみて分かった2つ目の価値です。

やってみなければ分からないことだったと思います。

何か物を作る時に、しっかりさせたい場合に、「ステッチを1本増やす」というだけで、特に中身に何か硬い物を入れたりせずも、結果が見込めるということです。

あとがき

トイレとのマットは1年ごとに交換した方が良いとの情報から(「邪気」が関係するみたいです)、その1年後の心地にも納得して、自分でも「今、替え時だ」と感じて替えています。

じゃあキッチンマットは、同じではないのか。。。ということなのですが、どうしてもこのままこの薔薇柄マットを末永く使用していきたいのです。

よって、まだまだ使っていくつもりでこのたびもリフォームを決行しました。

生地も同じ物を見つけることが難しく、この同じキルティングの薔薇柄生地は見つけられません。

よって、その時に入手したことが良き出会いで、かれこれ15年前の2007年頃に出会ったこの生地で作ったマットを末永く使いたいという気持ちがあります。

とても両極端ですが、今回は、末永く使いたい方のアイテムにスポットを当ててみました。

難関を突破したい!、樹脂ハンマーで優しくつぶすデニムの四つ折り同士の縫い付け成功策【1065】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

前回の【1064】の記事では、デニムなどのとても分厚い生地がさらにミシン製作の時に重なって、ミシンで縫い付ける際には難関箇所となる場面でのクリアの仕方の策の1つとして、事前にミシン針で空縫いをして穴をあけておき、2度目に糸付きで縫っていくという策をご紹介しました。

今度はもう1つの策を引き続いてご紹介したいと思います。

前の策よりも段階は踏みませんので、これだけで成功するのであればとてもスムーズな作業になると思います。

金づちよりも優しい感触の樹脂ハンマーを使ってみた

分厚いデニム生地を観音開きの四つ折りで、ジグザグステッチをしました。ステッチというのは、生地をより強固にしますので、何もステッチがかかっていないよりも硬くなっています。
こうして見てみるといかに厚みがあるかが分かりますね。とりあえずは、家庭用ミシンだと厳しく、職業用ミシンベースの作業になりますね。
まずはアイロンで熱を加えることで、柔らかくして曲げて、熱がホットな内に作業してしまいます。
曲げたわの部分の先端付近を優しくこの樹脂ハンマーで8回ほどたたきます。金づちよりも樹脂の移動で重みが加わりやすく、小さい力でも布に対しては効果を発揮します。樹脂ハンマーは紙とか布などの柔らかい素材向けには適しています。
樹脂ハンマーでやさしく8回ほど輪の部分をたたきます。端から端まで均等に。
アイロン+樹脂ハンマーでわの先端がかなりつぶれて厚みが解消されましたね。ここで、ステッチをかけます。
わの部分を縫います。
はい、出来上がりです。糸目も飛ばず、糸も切れませんでした。ちなみに今回の実験の糸はスパンの60番。デニムに対しては細口ですが、可能でした。デニムのオンスは11ozです。それが観音開きの四つ折りになって重なって分厚くなっているベルトパーツです。

あとがき

今回のようなコツやテクニック、意外とありがたいものになります。

せっかく丈夫に作ろうと頑丈にしたのに、逆風として難関の縫いとなることは数多く経験してきました。

それでもあきらめないで、丈夫で良い物を作る精神を持っていただきたい、そんな思いを込めて今回のような内容を今後も発信していきたいと思います。

経年で丈夫で良質である効果が分かると思いますので、長い年月を経ての実感になるのかもしれませんが、後から感じられる作りの良さとか丁寧さは、大量に手を抜いて作られたお品よりはるかに優れたものであることを実証してくれると思います(^-^)。

100均ショップ様のカラーバリエーション豊富な手芸糸をミシンで利用するためのステップ【928】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

100均ショップ様の手芸用のコーナーが近年充実しています。

そこに、60番手の基本的な縫い糸がミニコーンに巻いてカラーが12色程の展開で販売されているのをご存知でしょうか。

基本的な原色を中心として、バラエティー豊かに色が網羅されていて、真っ白と真っ黒もあり、あらゆる時に役立てそうな豪華な1セットです。

今回は、あの¥110で1セットである100均ショップ様の縫い糸を、コスパ良く、役立てられるのではないかとリフォーム用に少しずつ使う場合にミシンでも利用できる方法をご紹介。

基本的に、コーン状にはなっているものの、私が使用の職業用のミシンではコーンごとは使えませんでした。

よって、1ステップ段階を踏みます。

本来下糸にしか使わないボビンを上糸用に利用する例

とても大胆で邪道なのかもしれませんが、ボビンを上糸で使うことがたまにあります

自分のお洋服を少しだけリフォームする時にわずかな分量の糸だけで良い場合は、ボビンに巻いてある糸の分量で事足ります。

1ボビンにフルに巻くと50mくらい。糸の番手にもよりますが、60番の糸であれば50mは超えると思います。

少し使うだけであれば、カラーを豊富に持っていて、少しずつ使うということで、長持ちですし、カラーの豊富さで、その¥110の中からのチョイスで毎回対応できます。

こんな風に、元のミニコーンにあった糸をボビンへ移しました。だいたい1コーンでボビン1個と半分くらい。上糸と下糸で何とか使えます。
職業用ミシンのコーンの上にちょこんとボビンを載せます。そして、後は、通常の糸通しをしていきます。よく利用するため、あまりにも自然にやっていましたが、よく考えたらこんなこと普通はしないのかも。。と思い、ご紹介するに至りました。「よく利用する」という点が重要で、違和感ないということになります。

ということで、ちょっとびっくり仰天な手法だと思われたかもしれませんが、糸を無駄なく使っていくにあたって1つの方法です。

慣れたら、最初にコーンから上糸と下糸に巻く時に、配分を半分ずつになるように、1個目をフルに巻かないで、均等な2個にすれば、上糸と下糸が1セット配分良く使えそうです。

あとがき

自由というものはとても楽しいです。ただ、とにかく最初には基本のステップは踏む必要があります。

「ミシン道」を歩むにあたって下糸のテンションや役割、上糸の調子など、そういったものを知ってからのこういった道を外したような意外な使い方をひらめいていくのが良いかと思います。

その方がそのひらめきも使えるものであったり、確実であったりするのかもしれません。

取扱説明書には書かれていないような隠れたコツがミシンには奥深くあるようだと今まで思ってきました。

そういったことこそ、是非知っていただきたいと思います。

今後も、いろいろ作って行く中で発見した糸に関する情報などもアップしてまいりますね。

<糸調子>迫力あるヘビーデニムの25オンスを職業ミシンで縫えるのかの問いに「はい縫えます」と答えることができるその取扱いの条件とコツを実体験からお伝えします【803】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、大変有難いことに、YouTubeの過去の動画にご質問とコメントをいただきました。

少しやり取りさせていただき、おそらく、このことにお悩みであろうと思いました。

厚手のデニムを職業用ミシンで縫う場合、少し大胆なまでの糸調子の合わせ方をすると良いのです。

その大胆ということが、糸調子ダイヤルを4にするということではないのです。

結局これが結論なのですが、そうは言ってもなかなか腑に落ちないかと思いまして今回動画にしてみました(後で貼りますね)。

良い糸調子になる時の糸調子ダイヤルと糸案内の糸の通り方の2つのポイントを確認しながら、悪い例と共にお伝えしたいと思います。

保存版、厚手デニムの糸調子の上手な合わせ方

今回は、思い切って厚手中の王者、25ozのヘビーオンスデニムを使います。

特に生地の地の目に対して、並行よりは垂直に縫う時によく起こる下糸のループ減少などが分かりやすく見れるように、横に縫う設定をします。

三つ折りにしてステッチをします。

こちら側の向き、上糸側はほとんど綺麗に糸目が出るものです。

問題は裏側の下糸側の面なのですね。

そもそも、前提として、下糸の糸調子が合っているというのはベースです。

よくご紹介されているような、クレーンのようにボビンケースに入れて吊り下げた時、鈍い中間的な感じで滑って下がっていく様子が正解です。

これが成された後は下糸はいじることはありません。

すべては、上糸側で調整することがポイントなのです。

まずは、通常の他の生地全般にそれほど糸調子をいじることなく使ってきた糸調子ダイヤルで縫ってみます。

糸案内:取説にもあるように、スパン糸30番の今回では、スパン糸の通し方ということに従ってみます。
真ん中を空けて通し、デニム以外の他の普通生地ならこれで合います。
糸調子ダイヤル:押さえを上げて針も刺していない状態だとこのような位置になっています。2.5程です。
これを押さえを下げて縫う直前には、1.5程になるのが通常の場合です。

こうして、とりあえず、まずは、通常の他の多くの生地と同じ条件で縫ってみました↓。

こちらは、縫った反対側の表から見える面です。非常に汚いですね。
右の方は、特にループもできています。
糸が絞められ切っていない緩んだ状態で余ってループみたいに飛び出してきているような。
つまり、上糸側から出ている糸が緩んでいるので上糸が緩いのだと導けます。
他の場所もすべてアウトです。非常に汚いですね。
わらびやゼンマイのようなループが出来ている時は、多かれ少なかれ、これと同じ現象だと言えます。

表面は、何ら問題ないのですが、この縫った裏面が汚いのです。

これを下糸が原因だと思ってしまいがちですが、原因は上糸側の糸調子にあるんです。

下糸の糸調子に関しては、上述の鳥、ボビンケースにボビンを入れて吊り下げた時の、スルスルとは行き過ぎない適度に支えられているような感覚の絞まり具合が目安。

マイナスドライバーの溝のあるネジで緩めたり絞めたりしますが、そこを適度な状態に調整してあれば後はいじることはありません。

すべてが上糸のせいでこうなるのです。

ということで、実際にデニムの厚手を縫う時に調整している上糸側の糸調子にいきますね↓。

まず、糸案内には、スパン糸であっても3つの穴にすべて通します。
これでかなり引き締まる効果があるので有効。このことは取説には決して書かれていません。
そして、これを忘れてはいけません。いったん押さえ金を下げ、糸も指します。
そうしないと糸調子ダイヤルが正しく見れないので余計狂ってしまうというメンテナンスの方のお話です。

糸調子ダイヤルは、押さえ金を下げ、糸を指して縫う状態と同じ状態で目盛りを見るのが大鉄則だそうです。

そして、上の事を行った状態で目盛りをぐんと絞っていき、3強くらいまで上げます。
マックスにはやらなくてよいかと思います。
ガチガチに張り過ぎても糸が切れたりしがちなので、ほどほどにして3強です。

そして、同じように三つ折りしました。

左:糸調子(悪い)、右:糸調子(良い)右側が糸調子を合わせた方の縫い目の下糸側です。
左側の先ほどの失敗と比べて全く変わりました。

さらにもっと細かい微調整は自分で、それぞれの生地の種類やデニムのオンスとの兼ね合いで試し縫いをしながらパーフェクトに合わせていったらよいのですが、大きくは、これで劇的に変化できます。

まとめますと、

①糸案内をスパン糸でも3つの穴にすべて通す。

②押さえ金を下ろし、糸を刺した状態にして(実際に縫う時と同じにする)、糸調子ダイヤルを3強あたりまで絞る

この2つです。

あとがき

デニムは、こういったことからも特殊な生地であると言えます。

それだからこそ、専用のミシンもあるわけです。

けれども、職業用ミシンでも全然可能だと思います。

デニム専用のミシンだとデニム以外の薄手には向かなかったりするので、限定されるので、ジーンズショップなどを経営の製造業者様などは有難い1品になるかと思います。

しかし、いろいろな生地で縫いたい個人にとっては不向きで、職業用ミシンがやはり多くの素材をカバーしてくれます。

今回のこの実験から言えること。

厚手で針が通るかなあという心配は誰でもするかと思いますが、たとえ、針が通ったとしても糸調子というものこそが結局綺麗に出来上がる大切な条件であるということをここでお伝えしておきますね(^-^)。