ハンドメイド製作における生地の切れ端の処分などの無駄な部分を生み出していないかの再確認【1113】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回読んだ本は今後のハンドメイド製作において考えるにあたり非常に影響を受けた本でした。

とても有難い機会だったと思います。

なぜって、今後のアパレルファッション業界の方向を指し示してくれるかのような先人だとも思える事業内容の会社様だからです。

今回は、一切の無駄やコストをそぎ落とした横編機を製造されている「(株)島精機製作所」様の創業者様(現会長様)のことが書かれた本です。

「アパレルに革命を起こした男:梶山寿子 著」です。

この本を読んで現在の私がやっていることを今一度見直すお話をさせていただきたいと思います。

ずっと昔から考えてきたことに時代が今やっと追いついた

今でこそ、地球の環境とか未来を守る意識が謳われ、その意識がブランド様にも浸透。

しかし、この本によると、もう何十年も昔から創業者様の島正博様はその方向性を意識した事業をしてこられました。

それが、裁断の無駄などが出ないような横編機です。

ニットは、織物よりもロスが出ないというのが、生地だと裁断があり、その余分な切り取られた部分がどうしても残ってしまいます。

仕方がないことですが、ニットの糸は余分が出ないことで、さらに、その糸もロスの無さを徹底的に追求。

元は職業用の軍手からスタートの洋服関係への展開だったようです。

サスティナブルの形の1つとして

では、すべてがこの機械による洋服になっていくのか。。。

やはりデザインとかお洒落ということが一番重視のファッションでは、理解はできても、魅力的な洋服として映るのかどうかは難しいかと思いました。

例えば、ニットの一続きのバッグをその機械で編んだ出来上がりのお品がみんなに認められるのか。。。

そこはファッション分野の難しい点であり、ニーズが高まってきているというある分野の1つの形としてはとても正当で素晴らしいと思います。

お洒落重視で行くと、やはり、布を裁断してカットした部分も出てこそのそのフォルムが実現できたりするわけです。

私達のような実際に裁断して製造している者が意識できることというのが残す生地を最小限にということでしょう。

今後の自身のハンドメイドバッグ製作の方向

ハンドメイドバッグもニーズがなければ、在庫になり、事前にそのお品を作ってしまうことがとてもよくないと改めて思いました。

現在は、今までの在庫生地を活かそうとする期間としておりまして、生地販売で必要な方へお届けすること、そして、それでも残りそうな生地は、工夫して付加価値を付け、いかにも実用的な使えそうなデザインの収納用のハンドメイドバッグを作る。

そして、生地を増やさず、その製作手法やデザインをニーズがあるところへご提供していくという事業内容へシフトするようにコンテンツ販売を買開始したという動きをしています。

現在の在庫生地で作る時には、生地を最大限に生かせるよう、生地の在庫のサイズに合わせて巾着袋のサイズを決めています。

これが今できる精いっぱいの意識であり、この本を読んで再認識。

やはり、これまでのアパレル業界の大量生産は、製造においてもその企画自体の大量販売ということ自体においてもロスだらけだったと思いました。

もともと、ハンドメイドバッグのコンテンツ専門へのシフトもこういったサスティなブルを意識したことによる理由というよりは、あまり手ごたえを感じなかったということからでした。

なので、積極的にサスティナブルを意識したわけでもなかったのですが、何か自然にそっちの方向へいざなわれたという感じが一番正解なんです。

生地販売もしていますが、こちらがバッグ自体よりもはるかに手ごたえがあり、それを考えると私がわざわざ製品にしてしまうことで、元の生地のニーズを損ねていたとも言えるのです。

これはやってみなければ分からなかったことなので、過去は意味あることとして自分の中では学びになりました。

ただ、今後に関しては、ニーズの無いものをこちらから作ってしまうことを今一度本気で見直すべきだとこの本によって思った次第です。

そういった意味では、とても良いタイミングで出会った本だったと言えます。とても感謝しています。

あとがき

現在私がしているサスティなブルの意識をまとめてみます。

・洋服は古着しか買わない

・どんなお品でも、購入したものは、1つの物を大切に長く使っていく意識を常に持つ

・簡単に洋服や製品を捨てない、別の活用方法や転売を一度考える

・ハンドメイ事業の製造を根本的に見直す

こんなところです。

例えば、洋服で、これはさすがに捨てるでしょうというプリントが劣化したTシャツがあるのですが、これを何か袋に作るリメイクの自分使いはできます。

そうしてゴミ箱行きも食い止めて、できるだけバンバン捨てていくこともクセにしない方が良いかと思います。

洋服も処分ということがミニマムなのだというご紹介もありますが、あれを多くの人が同時にすることで、ゴミも増えるわけで、とても難しいですね。

一度はそういった処分の機会を持ったら、次はその教訓をもとに、今後の購入の仕方に関して自分なりのルールというかきちんとした心得を決める必要があるかと思います。

そうでないと、ただ増えたら処分すればよいという変な方向になってしまいますものね。

洋服の最小限生産から少数購入、古着購入への動きへの期待【683】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

【645】の記事で、本を読み始めるにあたっての発信というものをアップさせていただきました、

「グリーンファッション入門―サステイナブル社会を形成していくために:田中めぐみ 著」をこのたび読み終えました。

たくさんのサステイナブルへの試みや意識が、この本が書かれた10年程前よりもはるかに高まった昨今。

私も、自分に何かできることをと考え中です。

大きく事が動くのは、消費者の行動にかかっているのかもしれない点

ファッションの業界では、製造業者はこれまで、大量の洋服をはじめとする、物品を過剰に作り出してきました。

そうでなければ事業がまわっていかない事情も含みます。

そして、結果、現在そういった方式がもう成り立たなくなってきたと言ってよいのかもしれません。

この大きな転換の時期に最小限の量の製造数に大きく調整せねばならないことが望まれます。

そうすると当然、大量ということで成り立ってきた事業は過去のままでは、パンクしていく。

例えば、自ら製造し、供給した洋服を、古着としてまた買い取ることでバッグし、リサイクルの循環を作り、「ループを閉じる」というような、廃棄が伴わないサイクルが出来上がるのが理想だとのこと。

自社の製品を責任を持って、その行く末を見届ける、これも1つの良き役割の例だと言えそうです。

そうして、先に、製造側がサステイナブルを強く意識した動きをしていくことで、今までのように手あたり次第ごろごろ転がっていたような安価な洋服が、数が少ないことで、高額/良質なお品となる。

この影響で、購入者側は、あれもこれも購入できないので、渾身の1チョイスを大切に、洋服を少しだけ持ちながら着まわすようになる。

そして、更に必要な場合、新品では高価すぎる場合に、ビンテージなどの古着の出番。

古き良きお品の中から、渾身の1着を有難い価格でゲット。

こんなシナリオを浮かべてみました。

古着に今まで目を向けなかった人も、そういった分野にも目を向けざるを得なくなる。。

私のようなプチ事業者でもできること

私も、事業内容としては、ファッション関係。

今まさに、とても大きな問題と、その転換をせねばならい時期のさなかに自分もひっそりと存在しています。

1消費者でもある自分ができることというのは、古き良きお品の古着をご紹介して、「こんな真新しい古着もあるのだ」とか、「古いお品というのはこのような魅力がある」、「とても作りの良い手間が込められたレベルの高さ」などを発信していく役割を発信する場所としてはあると思っています。

古着への抵抗がある方もまだまだ大勢。

汚れている物を着たくない、質が劣るのではないか。。

そのようなことを説得していくことができるのは、そもそも自分が、いつしか古着が新品よりもある意味魅力的な事に気づいた時以来、10年以上も古着だけのスタイルで来たという事実から十分な説得力というのは持ち備えていると自負。

ここ最近私自身も、洋服の量がミニマムで、クローゼットの中がとても気持ちの良い収納になったことで、気分が上がっています。

余計な量を購入しなくなったのです。

不思議なもので、こんなこと1つで、大きく気持ちが変わるものです。

インテリが好きであったこともあり、クローゼットがすっきりすると、インテリア映えが、より一層高まったことに感動しております。

少ない洋服を着まわすことの楽しさというのが一方であるので、「少ない=だめなこと」という、固定概念は捨てて、逆に素敵なことなんだということ、これにも、事業をしている者自身が発信して説得していくことが可能な見込みを感じます。

あとがき

こうして、見てみると、単純な話が、古着に切り替えるだけで、かなり大きな一歩が踏み出せるということです。

サステイナブルがもとめる最終目標というのは、「地球の本来あるべきより良い姿」ということなんです。

身近なことから、少しだけの些細なことかもしれないけれど、一人一人が簡単に始められることがあるようです。