バニティーバッグの取っ手の縫い付け位置の決め方【52】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、完成のバニティーショルダーバッグをご披露したいと思います。

今回は後半の作業の場面になりますが、1つ前の記事の【51】では側面パーツにお花のアップリケを共布で縫い付けました。

後半はその続きからですが、今回特にお伝えしたい場面は、てっぺんの取っ手の付け位置についてです。

どの位置が望ましいのかなどを工夫してみました。

きちんと中にソフト厚芯を内蔵した取っ手の作り方

まずは、取っ手そのものを作る場面をご覧いただきましょう。

中にソフト厚芯を入れ込むことは、入れない場合と雲泥の差です。

取っ手が丈夫になる、持ち心地が良い、つんと取っ手が立ち、見栄えが美しくなる、このような効果が目で見てすぐに分かるような目立つ位置にあるのです。

そのような場所には手間をかけたいものです。

このように、ソフト厚芯の先端は折り込まずに、まっすぐなままで、縫い代の中へ差し込みます。

まず、ソフト厚芯の横幅を合計1c強控える目的で、1cm強分カットします。

ソフト厚芯に限っては表地に対して縫い代分を控えたカットをしないことには、ソフト厚芯が折られて狭いところに無理やり閉じ込められますので、膨らみすぎたり、ラインがゆがんだり、綺麗に仕上がらないのです。

よって、余計な部分は入れない最低限の入れ方に行き着きました。

そして、縫い代1.5cmをくるみ込んで真ん中で折り、洗濯ばさみで留めます。
このように、間にも細かく洗濯ばさみを留めます。
そして、端2mmあたりのところをぐるり1周縫い、真ん中にも更にあと2本のステッチを等間隔で入れます。

これで、取っ手自体は完成しました。次に蓋面のてっぺんに取り付ける作業となります。

取っ手の縫い付けの位置の決め方

写真のように、きっちりと折ってど真ん中を待ち針で指定します。
縦部分だけは上下、そして、真ん中にも縦1直線に待ち針を打ちます。これで目安となる位置が指定できました。
次に、横の待ち針に沿って、外枠から4cmの部分に取っ手の端っこが来るように配置します。
もちろん、取っ手の幅2cmの真中心に待ち針が位置するように縦の位置も同時に確かめます。
そして、待ち針で止め、右側も同じことをします。
この後、ミシンで縫う段階に入れば、真ん中の縦の3つの待ち針は必要なくなります。

今回がギンガムチェックだからマス目があって分かりやすかったので有難いですが、水玉とか花柄だったとしても縦の真ん中に打った待ち針は縦線の目安です。

縫う時に当て芯のハード厚芯を2枚用意します。
効き手のこともあろうかと思いますが、私の場合、右端から縦にスタートしまして、ボックス型に縫います。
返し縫をしながら多重にステッチして固定します。3-4度くらいが程よいですね。
幅が2cmなので、向きを変える時に、2cmを測ります。
細かいことですが、完全な正方形だとステッチは2mm程度内陸部ですので、1.7mm-1.8mmですが、
完全な正方形である必要もないので、ここは2cmジャストが計りやすくスムーズかと思います。
反対のサイドも同じようにボックス型に縫い完成です。

コーデもしてみたバニティーショルダー

アルマーニのサマーセーター、リーバイス501のブラック(色が落ちてチャコール)と合わせて見ました。

このツヤのある素材感がシルク/100%の物を言うところです。

ざらとしたカジュアル感のお洋服に新しい空気を入れてくれますが、色は馴染んでいるといった感じです。

あとがき

今後も、バニティ型はご紹介してまいりますが、結構難易度が高いデザインです。

その理由が立体的なフォルムであるからで、平面のミシンでとても縫いにくいのです。

特にネックパーツ周辺が難関で緊張感ある場面になります。

このネックパーツに関しましても後の記事でスポットを当てながら綺麗に出来上がる工夫などをご紹介致しますね(^-^)。