本革レザーは動物を可愛がることに反する、フェイクレザーは動物は守れても環境を汚染する、そこまでして「レザー」を新規に製造しなければならないのだろうか【1337】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

このたび、2023年5月に出た本、「皮革とブランド 変化するファッション倫理 :西村祐子 著」を読ませていただきました。

この記事投稿の現在は2023年8月ですので、まだ出版されて間もない新書の部類として読むことができました。

いつものように図書館です(^-^)。

薄手ながら内容も注目の事柄を網羅、大変読みやすいのですが、本革レザーの歴史から今後のサスティナブルな社会を見通した内容で、ファッション分野に関わる業者の多くの方がきっと興味を持って読まれるであろうと予想しています。

これまでの自身の本革レザーとの向き合い方の変遷

牛革パンツ(焦げ茶):本革レザーはきめが細かいしわが美しく手触りもさらりとしているのが特徴。

10代の頃から革物が好きで、ベルト、靴、バッグなどは当然革物を選ぶという選択をしてきました。

今思えば、30年前のヴィンテージ物というアイテムを自身が使っていた時代に自分もいろんな革製品に興味を持ち購入していたと思います。

それが、ここ近年ぐんと世の中の動きが変わり、本革レザーをたやすく持つことに対しての考え方も変わってきているようです。

そもそも地球にとってかけがえのない命である動物を捕まえ、嗜好品にしていくことのむごさを今一度考え直す時代になったのです。

その他毛皮などもそうです。

自身、毛皮品も好きでした。中古品で「サガミンク」などをお得に2010年代前半主に購入してきたことがあったのですが、2018年辺りで一掃。

現在は手元に毛皮は残っていません。

ただ、本革レザーの牛革や羊革はワードローブに古着で取り入れている現在です。

本革の滑らかな質感、きめ細やかな皺は到底フェイクレザーが及ぶものではありません。

ただあくまでも古着です。

高額な金銭を「新品」に投入することはありません。

ということで、ヴィンテージ物好きで洋服、家具に及ぶまでインテリア全般も中古品でまかなうスタイルを続けて20年くらいになります。

古着好きな者のハイブランドバッグの購入の仕方と集め方

これはあくまで私の例です。

某ハイブランドバッグの高価格なバッグにあこがれはありません。

そもそも、「ほしい」と思ったことがないのです。

バッグも自分の目で見て、中古品の中からコスパの良い物を探すそのスタイルこそが楽しみであり得意分野であるために、新品を購入することがとても私にとっては「損」でしかないのです。

よって、女性の成功の証(?)として象徴されるかの有名なハイブランドバッグを持つことはこの先もないと思います。

あのデザインがあまり好みではないこともあるかな。

ただ、ハイブランドバッグ全般に関しては、デザインはかっこよくてスタイリッシュで注目しているのも事実。

中古品でもハイブランドでそろえてコレクションを自分なりに作っているのです。

そうして、ひと通り集めたら、もう必要を感じなく、それ以上集めていません。

私の中では、無限に集めていくものではない「限りあるコレクション」というところで終止符を打ったのでした。

ベルト、靴も使い道の多い黒中心ですが、時々差し色としていくつか持つという程度で現在はもう集めることはストップしています。

以前靴も60足くらい持っていましたが、かかとの交換のコストや出番の偏りを考えると現在の15足程度を平均的な出番で割り振れる持ち方に落ち着いています。

ベルトは、これも以前60本くらいでしたが、人間の腰はたった1つww。

現在は減らし(「ベルト市」などと称してヤフオクなどで売った)、靴と同じ15本程度です。

バッグは、メインバッグ10点程度とサブバッグ10点程度です。

気が済むまであれこれ集めてきたという感じです。持っているだけなのでそれらは使うことはありません。

たまに使うバッグは、別で5点程。これらも新品購入は1つもなく、すべてリサイクル品です。↓。

トップから時計回りに、
「グッチ」「ラシット」「エンポリオアルマーニ」「イランイラン」「ケイトモス」「ケンゾー」。

誰もが持っている「ラシット」様でさえ中古品購入なのです。

その他拘りは、持ち手がくり抜き型が好きなことですね。

特に本革レザーにこだわっていなくても、いくつかは部分的に使われたりしています。

本革レザーの代わりにフェイクレザーが製造されることのジレンマについて

なぜ、こうまでしてメーカー様は「レザー」を作ろうとするのでしょうか。

商売上の利益の追求があることも1つあるかと思いますし、商売としては延長のようにロスなく続けていけるから、本革レザー→フェイクレザーという変化だけなのでしょうか。

ブランディングの維持の為であることも予想はしますが、そのことを語られることはなく、「サスティナブルに対して向き合っているイメージ」をあえて打ち立てているように思えます。

本革レザーをやめてフェイクレザーでの製造は結局大量生産にすることでの利潤の追求を継続し、フェイクが早く劣化してしまうことで大量のごみが短い期間で出る未来になりはしないでしょうか。

そこに懸念を持っています。

製造者様やメーカー様の願望だけではこんなジレンマが今後も続出するのではないでしょうか。

それほど「やめる」という極端なことが難しいのですね。

歯車を急に止めてしまうことで犠牲者が出るということもあるから大きくは思い切って素直に対処できない事情があると見受けます。

私ができることは何なのか

本革レザーに関しては、すでに作られて出来上がっている過去のヴィンテージ物はせっかくなのでお直しして末永く使っていくということで良いと思っています。

ただ、今更、新品で本革レザーのバッグ、靴、ベルト、コートなどを購入することはありません。

「ヴィンテージ物を購入することの意味」というのを「古き良き味わい」だけでなく、「既存の余ったものをコスパ良く使う」という意味もあるとしてお伝えできればと思います。

古着探しの中でコスパの良い物を購入できたという成功は、今後新品には難しいことです。

どれも世の中の厳しい事情の中で「いたし方なく」製造された様子が出来上がりに現れてしまっていて、古い物の方が断然良質なのです。

それでもハイブランド様は価格をうんとアップしてでも高級路線を今後貫きます。

そういった分野も一部ではニーズがあるかもしれませんが、無理した製造は破綻してしまうかもしれません。

後で貼りますYouTube内では、「なめし」加工についても少し触れています。

日本でも現在はある一区域にとどまる地場産業。

なめし作業は、出来上がりのきらびやかなバッグとは対極にあるその昔は「社会の末端」のような位置付けの作業として敬遠されてきました。

よって、その作業が写されることもあまりないみたいなのです。

どうしてもなめしの段階で出る「悪臭」や「汚れ」がその美しい出来上がりのバッグと対極にあるのです。

そもそも本革レザー製品作りには、そういった苦労する過程があり、表に出してブランドの価値を損ねぬようこれまで隠されてきたと思われます。

あとがき

まずは、一人一人が、本革に対して環境の面を考慮しながら自分の考えを持つことが大切だと思います。

もしかして、考え方は全く同じではないかもしれなく、私のような中古品など持ちたくない方もいると思います。

じゃあどんな方向性で行くのか。

全く無関係ではない、慣れ親しみ何らかの形でこれまで関わってきた本革レザーです。

一人一人がまず考えを持つということからのスタート。

無関心が一番いけない、ちゃんと考えねばもう地球が危ないのです。

そして、製造メーカー様は、根本から考え直し、本当に今後その素材で製造していくのか、もうやめるのか、それぐらいの極端なジャッジの時が今ではないかと思うのです。

雨対策ができる素材に関する疑問をクリアにしていきたい、①PVCとはどんな見た目か②合成皮革と人工皮革の違い③はっ水加工は劣化するのかの解明【179】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

本革(ほんがわ)がとても好きな私は、フェイクレザーの部類である、合成皮革とか人工皮革というものはどうも見劣りするように思えてほとんど手を付けません。

ただ、今まで一度だけ、「雨の日シリーズ」というハンドメイドリュックの製作を企画をした時に、雨をしのぐ役割というものが、本革には十分に兼ね備えていない性質だったので、合皮やPVCに活躍してもらいました。

この経験は大変貴重でした。

はなっから取り扱わないと決めつけずに、一度作ってみて自分でその思うところを感じてみました。

結果、雨の日に限って言えば、合皮やPVCはいずれ劣化すると分かってはいても、大変な優れものなのです。

こんな風に思えたのも実際に生地を手にして、製作してみたからです。

そして意外なのは、なかなか良い出来栄えになることです。

何かふんわりとした立体感があるのです。

これはPVCの風合いというか性質のたまもの。あながちPVCが必ずしも劣化の性質を持った100%悪い素材であるとは言い切れません。

とは言え、PVC混入の素材は、生地を空気に触れさせた瞬間から劣化が始まりますので、そんなリスクを伴う製作でした。

ただ、PVCも3年くらいまではほぼそのままだと思います。

その後からが10年までの間に徐々にひび割れたりしていくのです。

PVCだけでできているバッグの発見と合皮(合成皮革)に組み込まれることが多いPVCの存在について

私自信もこれまでそうだったのですけれど、何か本革以外の物をやたら、PVCだと呼んでしまったり、「PVC等の合皮類」と明らかに混同してしまった使い方をした時もあったかと思います(^_^;)。

今回、私はそのあたりをきちんとひも解こうと、YouTube発信の中のお話に備えて準備した調べによって区別をしっかりすることに努めました。

まず、PVCと合皮の違いという点は、その違いということをテーマにすること自体少しおかしなことなのかもしれません。

違うも何も、そもそも作りが違うのです。

分かりやすく、PVCだけでできたバッグと合皮でできたバッグという比べ方にしてみましょう。

PVCというのは、「ポリ塩化ビニール」を英語で表記した頭文字です。

見かけから分かりやすく言うところの、ビニールのような透け気味な素材です。

子供用のプールの時の透明っぽいバッグなどがそれにあたります。

あれは、純粋にPVC製と言ってよいです。

見かけが透明っぽくて分かりやすい様相をしています、こんな風に↓。。

「ダイソー」様で見つけた、材質が「塩化ビニール樹脂」と記載の、いわゆるポリ塩化ビニール製の透明バッグ。

タイトルの、「①PVCとはどんな見た目か」の答えがこのお写真で正解です↑。

これがまさに子供のプールバッグの素材に一致します。

これはこれで手にしてみるとかわいくてさわやかな雰囲気があります。

今この時点で将来何年後かにこれがバリバリに劣化するなどとは想像もつきませんね。

一方、合皮というのは、基布(きふ)という土台の生地があって、その上に合成樹脂と呼ばれるプラスチック系の薬のようなものを塗布してある作り、つまり2種の素材の合体の2重構造が合皮です。

混同しやすいのは、この二重構造の上に塗る合成樹脂が、ポリウレタンの時もあるし、前述のPVCである時も。。

その点が混同の原因かもしれません。

PVCを使った合皮というものも、ついでにPVCだ、と呼んでしまっているのが現実のようです。

しかし、構造をしっかり把握すると、ただのPVCだけでできているわけではないことが、裏返した時の基布が存在するのを見たときにそれが証明されるのです。

そう考えると、世の中の大半の素材は合皮の方が多いということではないでしょうか。

むしろPVCだけでできた子供のプールバッグのような素材はレアです。

ある一定の箇所には多く存在するのかもしれないし、ニーズもあるのかもしれませんが、全体で見てみると、はるかに合皮の2重構造の作りの生地の方が多いと言えます。

合成皮革と人口皮革の違いはどこにあるのか

次は、合皮と人皮の違いをやってみます。

これは、上述の2重構造が理解できていれば、簡単です。

二重構造の基布が、織物か不織布か、それだけです。

基布が織物の綿などの場合は、「合成皮革」、基布が不織布の場合は「人工皮革」というように、基布の違いで呼び名が変わるだけです。

ということで、タイトルの「②合成皮革と人工皮革の違い」の答えが以上です。

それにしても、「皮革」という言葉を使っているにもかかわらず、ちっとも本革レザーが登場することがありません。

これも紛らわしい呼び名のままでいることがいろんな混同を招く原因だと思っています。

合皮の基布の上にのる物質は必ずしもPVCだけではない、バラエティーに富むものであること

さて、合皮の例で基布の上にある物質がPVCの場合はこれも合皮の種類の1つであるということをお話しました。

これが、PVCではない場合もあります。ポリウレタンだったり、私達が知らないような名前のコーティング剤だったりすることがあるようです。

ハンドメイドリュックの製作企画<雨の日シリーズ>の時の写真をまとめました↓。

まず、この中で最初の合皮のお話で例に挙げた、基布の上にPVCがのった状態の2重構造でできたPVC混の合皮というのが、上の2点です。

左の椿柄は、基布が綿/100%、そこにPVCが付着させてあります。

偶然にもこの同じ生地で基布だけの綿/100%も入手していたので、写真でその違いを見てみましょう。

綿/100%。この格子状の節の織り目からは、ブッチャーかクラッシュあたりかと考えます。
ツヤがなくて、生地そのまんまです。布だけなので雨を通してしまいます。
上の生地と全く同じ生地を基布にPVCが上に付着してある生地。
ツヤが出ています。これは雨を通しません。その代わり劣化が起こってきます。

ここでお伝えしておきたいのは、基布とペアになったPVCは劣化しますが、なにしろ、基布にぺったりくっついた構造になっているため、この劣化のネタ付きなどの影響が綿/100%にも及びます。

こうして組み合わせた瞬間から、綿/100%の運命も劣化に巻き添えをくらう運命なのです。

よくブランド物の高級バッグのビンテージ物の内貼りに合皮が使われていて劣化している話が飛び交います。

あれもこれと全く同じ構造。基布が綿か何かの素材でその上にPVCかまたそれ以外の劣化するタイプの合成樹脂のたぐいを付着させているので、何十年後かにボロボロになる姿です。

お直しのために私も自分でその部分を取り出したことがありましたが、基布の存在はいずこへ。。というほど上にのっかっていた樹脂の影響を受けて、とんでもないことになっていましたので、それほど影響力のある物質なのですね。

これは一流ブランドバッグの内貼りです。
合皮の上にのっているなんらかの合成樹脂類の物質が経年劣化して、剥がれ落ちてきている様子。

この状態でバッグのモデルから推測のこと、30年程経過しています。

おそらく劣化し始めはもっと前の10-20年くらいから始まっていたことでしょう。

じゃあなぜ、一流ブランド様がこんなことになることを予測もできずにこういう材料を使ってバッグを作ったのか。

最初は、布よりも本革に類似にすることと内側の原価削減で、ただ高級感を出したいためだと思っていました。

けれどよくよく考えるとそれだけではないと思えてきました。

内側を水気の物から守るために防水のような役割を果たす機能としてこの合皮を貼ったのではないか。

そんな風にも思えます。

一流ブランド様であれば、本革を内側にも貼れば良いわけです。

ただ、本革だと水気を浸透してしまい大切な小間物が濡れてしまうから、水に強い合皮をチョイスしたのではないかと。

もし、私が雨の日シリーズをしていなかったらこうは思わなかったです。

革に似た高級感をコストの安い合皮で対応させたとしか考えなかったと思います。

それだけ、合皮には、たとえ数年であっても少なくとも劣化する手前までは防水級の役割があるわけです。

その点は、他の本革や布が太刀打ちできないほどの素晴らしいメリットなのです。

今一度、雨の日シリーズのバッグに戻りますね。

この中で、PVCでないものがのっている合皮が、下の真ん中リボンのリュックです。

これは、「ストライプコーティング」という名前の生地で、基布が綿/100%。

ただ、綿/100%にしては、つるつるです。

その上に二重構造ということで、何かの物質が付着させてあるのですが、物質の名前まで分かりませんでした。

もしかして、PVCなのかもしれないし、他の物質かもしれません。

名前がコーティングというところが特徴です。

ストライプというのは、元の基布の綿/100%がストライプのヘリンボンみたいな柄だからこの名前だと思われます。

もう少し、具体的な生地屋さんからの説明がほしいところです。

残りの黒の水玉は、ナイロンオックス撥水加工という生地で、ナイロン/100%。

私の調べによると、まだ完全に把握はできていない段階ではあるのですが、はっ水加工という名のついたものは、基布のナイロンオックスの上に「フッ素かシリコン」あたりがのったものだとのこと。

フッ素はフライパンでも見られるような、何か途中で使いこむとびらびらとめくれてきて剥がれ落ちる現象が印象的ですね。

そういったことがこのナイロンオックスでは起きたのを見たことがないので、私が思うに、シリコンなのかなあと考えています。

調べによるとシリコンであれば、ほぼ劣化が起こらないとのことなんです。

昔から持っているナイロンのバッグで撥水がかかっていると思われるものも劣化など起こったことが無いですので、これは貴重な構造です。

劣化などわざわざ見たくないし希望しませんものね。

なので、ナイロンオックスのはっ水加工というのは、雨をしのぎつつ、劣化自体も起こらない優れもの。。と、ちょっと待った!。

1つデメリットがあるんです。

はっ水加工という名の付く加工は、最大のデメリットがあるのです。

それは、摩擦によって目には映らないところで加工部分がはがれて、機能を失う日が来るというもの。

これもアイロンをかけることでその熱である程度戻りはすると言われているものの、完全には復活できません。

よって水をしのぐ撥水の威力が限りあるものであるということなんです。

しかし、ナイロン自体がもともと撥水の効果も持ち備えた生地であることから、この寿命を受け入れれば、遠い将来は撥水の効果のないただのナイロンの生地ということを受け入れて使っていくことができます。

もしくは、別で撥水スプレーを自身で施工するということも可能。

劣化したPVC混の合皮などは、使っていくことができなくなるので、それと比べたらずっと持ちたいバッグであればこの方が良いのかなと思うのです。

さて、一番右下の薔薇柄の黒は、ただの綿/100%のサッカー生地に私が強力撥水剤(セラミック入り)の「ceramic pro textile:セラミックプロテキスタイル」というカー用品の車のシートなどの目的のものを塗布したもの。

ものすごい威力の撥水効果が実験で出ました。

ただ、高価なスプレーであること(¥7,000/300ml程度)と、生地によってはすごい量を施工せねば効果が出ないことがあります。

このサッカーという生地もでこぼこしていますので、じょうろで水をシャーッとかけて玉のようにはじくところまで、300mlの1本とさらにもう1本の途中まで使用しました。

そこまでしてでも撥水したい場合は、お気に入りの生地であれば、可能であることの証明を一応したわけです。

人それぞれ価値観がありますので、こうまでしてでも雨もしのぎたいという場合もあるでしょう。

この撥水剤は、たまに使うリュックなら、1年はゆうに撥水威力は保てるかと思います。

ただ、コスパに問題があり(もったいない)、あまり現実的ではないのです。

あとがき

そもそもなのですが、「皮革」というレザー風な言葉を使いながら全く「本革レザー」が使われていないことに驚かれると思います。

知識をある程度持っていないとこの言葉に翻弄されて勘違いして不確かなバッグを購入してしまうことがあります。

このように、合皮というものの構造を知っておくのは、今後の希望のバッグ選びに大いに役立てていただけることかと思います。

私の意見としましては、ここまでいろいろ雨の日用の製作をしてきてなんなのですが、劣化すると分かったものをわざわざ持つこと自体、作ること自体をためらいます。

劣化するのかしないのかに焦点を当てたならば、「本革と布のどちらか」の中でバッグを選びたいのです。

ただ、本革にも一部ポケットなどに合皮が使われていると劣化する部分があるということですから、全体の価格から見たときに、本当にそのお品を購入するべきかどうかを判断することになります。

とにかく、このような性質をあらかじめ知っておくことが、今後きちんと自分の考え方を持ってお買い物をしていく中で一助となればと思います(^-^)。