まえがき
こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。
世の中ではここ近年注目されていますアパレル産業の課題、その構造というのは、キーワードに「大量生産」があります。
これによって利潤を追求する形態というのが物があふれている昨今で限界を迎えています。
以前勤務していたそういった事業の一部のお仕事をさせていただく中で、大量生産も思い切った数の大量生産ではない限りうまくいきません。
では同じ品物を多数作ることの魅力は。。と考えた時に、だんだん1点物に価値を求めるようになっていきました。
そうして、ハンドメイドバッグも1点物で製作。
ただ、1点だけであっても多種を作れば、これも大量生産の問題と同じことが起きます。
そこで、現在は、活動の方向を変えていこうとしているところです。
もう新しい材料を購入して製造することを極力控えています。
それよりも、これまでの身の回りの物を見渡して、リフレッシュするように作り直しや仕立て直しが可能なものをご提案していこうとしております。
その他、一から新品生地で製作するにしても、古着を解体して製作するケースであってもいずれにもご利用できるような「作り方ノウハウ」のご提案。
これも、きちんとコンテンツにまとめてご提供していくことをやり始めています。
これこそが長い間ハンドメイドバッグを作ってきた者ができることなのではないかと。
ただ、ごめんなさい、なかなかこれが良い形でコンテンツとしてまだ販売できていないのですが、いずれ完成しいくつものバッグが自作できるようなノウハウをお伝えしつくしていきたいと思っております。
このたびは、元はクッションカバーだったゴブラン織り生地の薔薇柄の4点で別の物を作ります。
新築の家の中に合うインテリアを考え、別のクッションカバーを形を変えて作るために低反発ウレタンだけが無くなり、カバーだけが余りました。
かれこれ15年くらいのクッションカバーだったにもかかわらず、あまり出番も無かったゴブラン織りの薔薇柄。
とても綺麗な状態のままであり、この柄がまた大花で素敵です。
これを解体して、必要としている収納用の大容量のバッグを作ろうと思います。
保存袋に入れたブランドバッグをまとめて収納するためのバッグinバッグの製作です。
パッチワークの1パーツの程好い面積と柄の向きの統一
パッチワークといってもカジュアルよりもエレガントに仕上がるようにと思っています。
薔薇柄のお部屋にはエレガントな雰囲気で仕上げたいのです。
よって、整然とした作りの1つとして、パッチワークで柄がとぎれてはいても向きはきちんと決めました。
果てしない作業ですが、いつかは完了します。
こうした地道な作業の果ては美しいパッチワークシートが出来上がります。
これが通常の生地にあたるものと考えて良いです。
足りない部分の取っ手を別生地でとる
もともとはぎれでお買い得に購入したちりめん生地(1.25mで¥360というようなお値段でした)のベージュがいよいよこれでラストです。
今までバッグの裏地などに使ってきましたが、ようやくここで完了。
今思うことは、随分使い切るのに年数がかかっていることです。
1m以上の生地は1点のバッグの製作にはかなり多めだということが分かります。
この取っ手には、接着芯も貼りましたし、これも在庫がラストの「ソフト厚芯」も入れ込みました。
そして定番の4本ステッチで固定して立派な取っ手になり、ゴブランの生地にレベルが合っていきます。
今回、パッチワークは4段分しか生地がありませんでした。
50cmの出来上りにはさらにもう1段必要。
そこで、てっぺんの1列をパッチワークせずに、あるブランド様の古着のベルベットのタイトスカートを解体してリメイクとして利用。
タイトスカートなので、使える部分ぎりぎり消化できました。
ただ、「著作権の侵害の考慮」により、トップを写すことを控えさせていただきます<m(__)m>。
すごく素敵になりお見せしたいのはやまやまなのですが。。
こうして、足りない部分をお洋服の古着でまかなうというアイデアは、初めて取り入れたことです。
マチ無しでも、厚みのある生地は程度自然に膨らむ
底は柄の向きがそれぞれ整った2面をつなげて、パッチワークと同じように溝の両端をステッチして最終的に1面にして「わ」として作っていきました。
柄の向きがもともと1枚の生地だけで作る時には片面が反対向きになるのに、パッチワークの場合は両面とも正位置に出来るのです。
こうして、中に目的のブランドバッグを収納したところで、インテリアとしての「容器」のような存在になったのでした。
あとがき
実は、もう1点マチ無しで同じサイズで作りたいと思っています。
今度は黒無地に凹凸感ある織柄が格子状に入った生地。
生地自体はそれほど厚みは無いので、「ハード薄芯」を貼り、キルトをかけてゴブラン織りみたいなボリュームを出そうとしています。
このたび、表地だけを映していますが、裏地は、ここ最近裏地に使用し続けているヘリンボン生地です。
こちらはもともと表地として考えてきたものですが、ここぞというこうした厚みのある生地に対しては裏地になることもあるのだという例です。
生地名が「バック地」でしたので「back:裏」用と解釈できます。
表地にも裏地にも使える優れた生地で、厚みはそれほどないのにハリコシが抜群にあるというものです。
次に作る予定のバッグにもこのヘリンボンを裏地に使うつもりです(^-^)。