<経理>すでに計上済の中に、ある日付に遡って入力したい場合のテクニック【947】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

計上という作業は、日々の事業活動の記録です。

「ある事業主の物語」とも言ってよいかと思います。

帳簿を見て、その動きや行動が分かるというのは、ある意味ストーリーではないかというとらえ方です。

今回、そんな分かりやすいストーリー性のある帳簿にするための1つの意識として、実際の流れに沿った残高になるよう計上の順番を意識するというお話になります。

このお話のきっかけは、よくあるようなある1つのミスから始まります。

入力もれの1計上をすでに計上済の間に入れたい時のテクニック

これは計上あるあるで、後から1つ計上漏れが出てきたケースです。

すでに計上済が6件並びます。4/8と4/10が3計上ずつです。

4/9の日付の証憑が後から見つかり、上手く4/9の良い配置で入れ込みたい場合があります。

3と4の採番の間に入れたいですね。

その場合に、私が利用させていただいています会計ソフト(マネーフォワード)では、採番のふり直し機能があります。

まず、とりあえず、7として、4/9付けで漏れていた1件を計上し、その後に、採番のふり直しのボタンを押すと、うまく入り込み、新しい採番がふられます↓。

4/9を後から入れ込むことができました(^-^)。

↑これは、超基本的な例ですが、もう少し事は複雑です。

4/9も2件が既に入力してある状態の中で、3件目として追加したく、しかも、4/9の一番最初に配置したい場合が実際にありました。

3と4の間に4/9の3件目の計上を入れたいという状況がありました。

なぜ、このような希望ができたかというのは、ストーリーが正確に成り立つには、その入力もれの4/9の3件目が4/9の一番最初に来ないとおかしいからです。

「ある個人事業主の男が4/9にATMで現金を¥10,000引き出した。そして、トコトコと歩いて近くのコンビニへ。コンビニで事業に使う蛍光ペンを3本購入した。」・・・4/9-A

このような事実があった時に、この事実は物語です。

そして、蛍光ペンを買ったのが、番号でいうところの4になります。

4の蛍光ペンを購入するお金というのが、その前にATMで引き出した¥10,000あってのことなので、どうしても、ATM引出しの¥10,000の計上(4/9-A)を3と4の間に入れたいのです。

最初の例のように、4/9付で入力して、採番のふり直しボタンを押すと、どうしても、4/9の一番最後になってしまい、5と6の間になってしまいます。

データというのは真正直で、日にちもそうですが、入力の時間帯の早いものから順に先に配置されていきます。

そうすると、総勘定元帳の「現金」の帳簿は、残高がマイナスである段ができてしまい、ストーリ通りではないのです。

そこで、ここからがテクニックです↓。

あえて、1日前の4/8の日付で入力して、採番のふり直しをします。

そうすると、4/8の中では入力時間が一番最後であるので4/8付けでいったん3と5の間に入ることができました。

その後、計上の編集で日付を4/9に直すのです↓。

これで、ある事業主の男のストーリーが正しく完成されました(^o^)丿。

あとがき

あと、複数入力もれがあった場合にも発展的にこのやり方が使える時があります。

その時は、追加する4/9-B、4/9-Cなどをきちんとストーリーの順で追加してから行うことも必須です。

いろんな状況があるので、今回のテクニックも使えない場合もあるかもしれません。

どうしてもだめな場合は致し方なく、いったん計上を削除して入力し直すなども検討し、総勘定元帳の残高がマイナスになったりする段がないよう拘ることは可能です。

<経理>クレカの引落日をマークする、デジタルの付箋の利用のしかた【936】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デジタル帳簿保存法の改正が2022年1月から施行されて3度目の月末を迎えました。

まだまだ、計上前までの作業に手間取っていることもあり、慣れない部分もありますが、確実に、結果的にはすっきりと分かりやすく余計な用紙が省略されていますので、事務所内に場所のゆとりができて、インクの購入頻度もぐんと減りました。

インク購入の頻度は、おそらく5分の1以下くらいのものではないかと思います。

以前は、月に2度程購入していましたので(^_^;)。

デジタル付箋の利用の仕方

今日計上したものが、来月のクレジットカードの引き落としになるんだという目印に、会計ソフトのタグみたいな機能を利用します。

計上時の摘要や金額などの枠と同じように設けられた会計ソフトの機能の中にある「タグ」というような場所入力するのです。

例えば、今だと3月なので今日の3月30日計上であれば、もしかして月末なので、クレカは翌々月になるかもしれませんが、ここは、いったん翌月として、「4/〇引落」入力。

そうすると、付箋マークが現れます。下の図でいうと●印のようなところに表れるようになっています。

そうして、翌月のクレカ引落日の形状時にふせんを視覚的に、古い日付の残りから順に見ていき、引落の計上が済んだら、ふせんは外します。

外すのは、編集で入力を消去すると消えますね。

もちろん、引落日の計上の元は、クレカ明細を基準にやっていきますので、会計ソフトのふせんとクレカ明細と両方を開けながらの作業です。

今日のように3/30という月末の場合5月に実際に引き落とされることになることもありますが、ふせんを残しておけば、それで分かります。

紙ベースとの時の付箋との違い、その感触は?

ふせんも、付け忘れということは、紙ベースでの紙の付箋の時もありましたように、デジタルでも、付け忘れがあります。

しかし、付け忘れても、未払金、買掛金なのに、付いていないことで視覚的に気づきやすいことと、引落日のクレカ明細の内容(ダウンロードしてエクセルで作ったもの)が、いかにも事業用なのに、済(すみ)印が残っていることで気づけるようになっています。

紙ベースの場合付箋も重なって見にくかったり、量が多いとその分忘れる確率も高まります。

デジタルでは、多くても少ない時よりその量で見落としやすいという確率はそれほど高まらないと実感しています。

あとがき

ふせんも一応、経費だった紙ベース時代に比べ、購入しなくてもよくなりました。

この計上のクレジット用に付ける時くらいしか使わなかったからです。

そして、あれこれ、紙をごちゃごちゃ触りながら証憑の紙を日付で探している時間がとてもロスでしたが、デジタルで見て、計上のページを数ページ遡って、付箋を探していくという時間はとても短いです。

何か、この1月の法改正と施行によって、大きく経理作業が変わりました。

けれども、例えば、ですが、紙ベースならではの細かくコピーしていたりした、ジュエリーの購入時の詳細などは、デジタルになることで、やはりデジタルの証憑の数も1つや2つではなく、会計ソフトの限度の数をオーバーして、載せきれない部分も出ています。

そういう時は、どうしても会計ソフトにアップロードしておく金額にまつわる情報を優先し、古物台帳用の発送元の住所などのデータは、上限を超えてしまう場合は、自分のパソコンへストックとなっている部分も実際有ります。

古物台帳も大切なんです。

なので、できるだけ、兼用してデジタルの証憑を使いたいのですが、少し情報の多さがはみ出して、会計ソフトに全部アップできない部分があるのが現状です。

紙ベースだと、それ以上のものは、のりで貼ったりして重ねてやってきましたが、デジタルではそうはいかないこともありますね。

まあこれは仕方ないです。

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: 63b80362d578de8c3fb1fc536c5b6d80.jpg

<経理>検索しやすいデータにするために・・・デジタルで保存した証憑の一覧表の会計ソフトの番号とエクセルのサイドバーの番号を一致させる【929】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

この2022年1月からデジタル帳簿保存法の改正で、現実的にペーパレスの証憑ストックになりました。

まだ今でも思うのは、結構時間がかかるなあと感じることが時々(^_^;)。

写真をスマホで撮影→送信とか、スクリーンショット→ファイルのタイトル名付け→計上など、段階がいろいろあり、あれこれツールを使う必要で出てきました。

けれども、全体で見ると、おそらく短縮になっているかと思いますし、今までの用紙の山は2021年を最後にぴたりと生産が止まりました(笑)。

デジタルで保存するのもその保存の内容を検索できるように。。。とのご通達がありますので、例としてエクセル表で日付とともに明細を網羅することが推奨されています。

実際に税務署さんにご質問のお電話を幾度かさせていただいた時にもそのようにおっしゃっていましたので、エクセル表は、2022年1月1日から作り始めています。

そこで、今回、この検索用のエクセル表がいち早く検索できる、検索しやすい、見やすいものとして機能するための、当たり前ながら役立つコツをお伝えしたいと思います。

会計ソフトの採番とエクセルの番号の一致

おそらく多くの方が会計ソフトをご利用だと思います。

こうした法律で一斉に動き出すような今回のような大きな動きの時には、必ず波に乗らないと後で嘆くことになるので、プロの会計ソフト会社様のお力を借りるのが一番。

月額のお支払いをさせていただいている対価として、ありがたくその基準を満たすべくアップグレードされた機能を利用させていただきます。

タイムスタンプなどの問題は会計ソフトへ入力して、証憑をアップロードしてボックスへ収納するボタン2度ほどのプッシュの作業だけで私たちは良いのです。

なので、個人事業主様は会計ソフトの導入を是非(^-^)。

自分だけなんて苦しいだけです。会計に長けたプロに月額をお支払いすることでお力を借りれば良いのです。

さて、その会計ソフトですが、どの会計ソフトも必ず採番が付きます。

1計上に1つ連番で番号が振られます。

この番号を今まではそれほど利用したことはありませんでしたが、いよいよ、ここで出番。

この番号とエクセルの番号を一致させるということをしています。

会計ソフト:下から最新の上へ見並ぶ採番です。230-235が載っていますね。
エクセル:タイトルをシート内に設けてしまうと、一段ずれるので、タイトルはヘッダーなどで入力します。
こうして、既存のサイドバーの番号とエクセル用の自分の採番を隣に一致させておきます。この番号が会計ソフトの採番とさらに一致しています。私の考えでは、このエクセルの右側の方の小さい大きさの採番も必要であると思っています。会計ソフトと同じく、230-235の部分にスポットを当てました。

左-会計ソフト、右-エクセル・・・エクセルはどうしても何かしら飛ばしたり、入力し忘れをしがちです。人間のやることとはあてにならないもので(^_^;)。よって、頑丈に採番を念入りに確認しています。まず、これで、入力もれなどは起きていません。起きにくくなるわけです。

あとがき

エクセルシートも凝り過ぎてはかえって手間ですので、項目としては、日付、金額、取引先という、それぞれの証憑のタイトルになっている部分だけの網羅と、私は最後に保存手段を記載。

例えば、JPG、メール、PNG、PDFなどです。メールに関しては、メールの中に保存しているので、その保存場所が特殊ですので、検索の際にどこを探せばよいかの目安として役立ちます。

証憑が2種など複数に渡る場合は、メール/PNGなど登場する手段をいずれも記載。

メール以外は、すべて会計ソフトへアップロードしてあるのでほぼすべてが会計ソフト内にあります。

メールも、法律上、デジタルのままの保存が義務なのでメールボックス内に本保存してありますが、一応メール本文のスクショをとって(メールの日付、時間、本文の内容がスクショ写真に載ります)、その場所へ行きつきやすい用に、PNG(スクショ)の状態で会計ソフト内へは同時に保存もしています。

結局自分も分からないと意味がありませんので、自分が短い時間で検索できたものは、第三者も検索しやすいに決まっています。

どう考えても、分かりやすいことが、やはり調査があったとしてもクリアでスムーズ。

分かりにくいことが良い結果になることなど無いと思っています。

<経理>クレジットカード引落日の計上にも発生時と同じエビデンスを共有して附随する件【876】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

デジタル帳簿保存法の改正が施行されて約1か月経過しました。

まず思うことは、すごく負担が少なくなりました。

紙ですべて保存することの大変さとずっしりと重いその実物の重さだけではなく、気持ちの面でも置き場所の悩みとか用紙やインクの頻繁な購入、いろいろずっしりとした重い気持ちがあったので、それが解消されました。

インクのなくなるスピードがすごく落ちて驚いでいるところです。

さて、1か月新しい決まりのもと、いろいろお問合せをしながらやってきましたが、すごく前よりもスピーディーに作業できます。

紙ベースの場合は、ある程度1日の中でも少しためて、夜に一気にまとめてやった方が印刷などの手間が省けるようなところがありました。

しかし、デジタル保存の場合、少しずつやっても、まとめてやってもほぼ同じスピードなので、リアルタイムに、ちょこちょこ計上しやすくなりました。

クレジットカードの引落日に起きた疑問とその解決

多くの人がこのように仕分けするかと思いますが、クレジット支払の場合時間をおいて2つの仕訳があります。

まずは、購入時。

消耗品費 - 未払金

そして、クレジットカード引落日。

未払金 - 普通預金

この少し期間を隔てた2つの仕訳が関連した1つのセットになっているのです。

それで、今回のデジタル保存の場合に、購入時の仕訳時に保存したお買い物の明細や納品書が、証憑です。

それをクレジットカードの引き落とし日にも共有して同じ証憑を附随するのかどうかというのが疑問でした。

引落日にはクレジットカードの明細表があれば分かるのではないかなども考えられるのでどうなのかなあと思い、税務署さんへ質問のお電話をさせていただきました。

その回答は、あるのがやはり分かるので、引落日にも購入時と同じ証憑を共有して保存する必要があるということです。

紙の時は、同じ1枚の納品書に左右で仕訳を記入していたのです。

左には発生時の日付と仕訳、右側には、引落日の日付と仕訳というように。

それがデジタルになると同じものを2つ会計ソフトの中に保存することになるのです。

しかし、それが正解ということのようで、私も自分自身がその方が安心で分かりやすいです。

ということで、クレジット引落日の疑問を感じた翌日に解決したというエピソードでした。

YOUTUBE動画は、前日にアップさせていただいておりますので、動画内では、まだ疑問のままになっています。

翌日解決後、概要欄へ記載するとともに、当ブログで初めてその後の答えを記載しましたので、そんな感じで動画をご覧いただきますと良いかと思います(^-^)。

あとがき

タイムスタンプということが聞きなれない言葉ではありますが、会計ソフトを使っていれば、会計ソフトの会社さんがタイムスタンプ機能を設けてくれているので安心です。

結局、会計ソフトを使うことへの移行というのが一番まずはベースにした方が対処しやすいです。

個人事業主は特にそれが良いです。自分でタイムスタンプなんて簡単にできるものではないかと思います。

会社独自のシステムというのは、他の人との共有が社員しかできませんので、社員の人数が多い所ならいろんな意見が聞けます。

しかし、個人事業主の場合は、クラウド型の方が、見知らぬ他の人とも共通なので、場合によっては、同じ物を使っている人に聞いたりもできます。

なかなか周りに聞く人がごろごろいない個人事業主は、クラウドタイプの会計ソフトさんが良いかと思います。

会計ソフトの画面内のチャットボットさんにもすぐにその場で聞けますしね(^-^)。

<経理>電子帳簿保存法に沿うEメールのデジタル保存についての悩み【857】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1月1日から電子帳簿保存法が動き出しました。

感想としては、楽でもあるし、難しいものでもあるなあという点です。

楽なのは、印刷しなくなったことで、今までいかに印刷の手間が積み重なっていたことかを実感しています。

印刷1つやめるだけでこれほどにもスムーズなんだと思いました。

その反面、悩む点もあります。

メールの電子保存がその1つになります。

今回、実際にメールの本文に請求書に値する内容が入る私の場合にはメールの電子保存をしなければならない件を実際に税務署さんに聞いたエピソードからお話致します。

クラウドタイプのメール内で請求書的な内容のメールをするケース

私の場合、単純で良いなあと思い始めたのが、添付ではなくて、メール本文に文章の中に請求書に値する文面や計算を記載する形で金額を表示し、それによってお客様にお代金をお振込みいただいています。

添付などは作業もそれはそれで増えますし、一読しにくいため単純にしているんです。

正式な納品書のようなものは、時間的にもっと後になり、発送時です。

そのため、もっと早くにご用意するのが計算書と呼ばれるメール内の物になります。

今回の電子帳簿保存法に当てはめたときに、まさにこれは、メールの電子保存を義務付けられるものに当たるということです。

税務署さんにお聞きしたのは、クラウドメールからのエクスポートを試みたけれど、今度見る時に、ツールが有料で必要だったり、かえってややこしいし、ファイルが開きにくかった(ファイル内を見ることに成功しませんでした)ので、このエクスポートの方法が良くないないなあと思い、画面スクリーンショットではだめかをお聞きしました。

実際には、画面スクリーンショットに、メールの相手先、URLも入っているし、日付と時間も入っていて証拠のようなものにはなりますが、「電子保存」というものには不可になるとの回答をいただきました。

よって、とても困りましたが、お話合いをさせていただく中で、メールそのものの中のフォルダーに、別の関係ないメールとは隔離してお部屋を作りそこにストックすることでしばらく行こうということに決めました。

クラウドメール内であれば、当然ながら、そこは電子保存された場所と言えますので、ちゃんと満たします。

ただ、検索機能としては、1つずつメールにタイトルを付けることができないので、日付と時間が表示されているところを検索機能に組み込むことにして、それを手掛かりに探していけるようにしました。

メールの件名には、合計金額を必ず入れることも冒頭部分が映るので分かりやすいです。

そのように一応メールに関しては電子保存に対応することにしました。

そのスクショも検索の際には全く役に立たないわけではないので、会計ソフトにはアップロードして控えとしてとってあります。

ということで、私の策としましては、そのメールと同じスクショを会計ソフト内に、会計ソフト内にはアップロードできない生きた状態の電子メールは、電子メール内にそのまま専用のお部屋をもうけてストックという2本立てで分かるようにしました。

やぼったいだの、手間だのは後のことで、とりあえず、問題なく電子帳簿保存法の規定を満たすためには。。ということを考えての自分なりの方法です。

あとがき

今回のメールに関しては、メールに添付をしていても同じこと。

メール自体を電子保存しなければならないようです。

なので、本文に請求書のような形で記載はそのままで続行で良いのではないかという判断です。

その他、最近やり始めたことは、エクセルでお作りした請求書などのPDF化。

PDFへの変換機能はエクセル内に機能として備わっていますので、PDF版にして保存することに決めまして、やり始めています。

エクセル内の「ファイル→エクスポート→PDF/XPSドキュメントの作成」という手順で簡単にできます。

ちなみにエクセルのバージョンは、2019年版です。

この他に、紙ベースのもの、例えば、運送会社さんの着払い伝票に料金が記載してあるもの、コンビニのレシートなどはスクショです。

そして、そのまま、ァイルのタイトルが検索しやすい、3つのワード、よく例に挙げられていますね、①日付、②金額、③取引先も例の通りに、20220114_¥1,000_〇〇社などと統一。

それでも、同じ日に同じ金額で同じ取引先が出てくることが私の場合あるので、さらに4つ目の項目として、20220114_¥1,000_〇〇社_①などのように区別を4つ目に作ることもあります。

結局は、自分がまずはしっかり分かりやすく感じているかということで、自分で検索してみても調べやすい環境であれば、アレンジしたってかまわないと思います。

自分が分かりにくいことは他人はなおさら分かりにくい、そんな見方ですかね(^-^)。

<経理>ハンドメイド品製作者向けの棚卸の仕方-仕訳編-【851】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

すぐ1つ前の記事の【850】の続きの記事が今回の【851】です。

前回は、棚卸作業において、ハンドメイドバッグ製作事業の私の場合で、生地や附属を数えていく上でのイメージとか分量とか風景が分かりやすいのかな。。ということでご紹介致しました。

今回は、いよいよ、そのカウントした材料や製品を仕訳の形で計上していくような、経理事務作業の場面です。

今回で、決算の作業における棚卸のゴールに到達できます。

実際にpicturesqueが使っている棚卸資産表のご紹介と使い方

製品(ハンドメイドバッグ)の在庫をリストアップした棚卸資産表:エクセルでこんな風に作りました。仕訳の時に昨年度の金額も情報として必要なので、あえて、昨年のリストも右から左へスライドして掲載しています。

黄色いマーカーの部分が、主役である、今期のハンドメイドバッグの在庫の明細部分です。

一番左の細かい数字は、明細の番号だけなので、1から順番です。

製品番号という部分は、製作時に原価表を作ったり、ヤフオクやクリーマで販売の時にタイトル内に謳うシリアル番号みたいなもので、この製品を表すものです。

左から製作年月日とその年に製作した採番で成り立つ、10ケタの番号です。

名称というのは、そのハンドメイドバッグの名前です。餅巾着とか切餅とかのネーミングです。

その次は写真を掲載。やはり、昨年度写真無しでやってみましたが、写真がないと私も何だか、もやっとしましたので、今年度改めて写真わくを復活させました。

そして、前期末の在庫のお部屋、今期末の在庫のお部屋と大きく分かれています。

前期末は、昨年度の表をそのままコピーしたものを左にスライドさせることで出来上がります。

今期内処理というところには、計上したことに関連する文言を入れまして、日にちも入れます。

例えば、今期内に、前期に在庫だったバッグを廃棄処分した場合には、<製品廃棄損-材料仕入>という仕訳をこの作業より数日前に12月31日付でまとめて合計して計上済なんです。

よって、廃棄:3/31などと廃棄し日付を伴う処理を記載。

ということは、事前に、廃棄処分した場合には、その日付をメモしておいたという下準備があったわけですね。

今期内処理には、もちろん売上もありまして、前期在庫だったものが今期ご購入されたものは、売上:9/30などと記載。

引き続き今年度も在庫にしていく場合は、仕訳処理としては何もないので、空欄。

今年度に製作して今年度内に売上たものは、この在庫リストには載らないことになります。

また、今年度に製作して今期末で在庫のものは、このリストには新規として追加されます。

ここで、この中で一番重要な事項のお話になります↓。

前期も、今期も、在庫額という欄が一番右にありますね。

この在庫額という金額がどんなものの集まりなのか。。。

これは、製品1点ずつの原価表の値から引っ張ってきています。

ということで、製品を製作するたびに実は、原価表を作ってきていたのです。

そのことが、この作業にはとても便利です。

ただ、原価表の合計をここへ掲載すればよいのですから。

ところで、原価表というのは、正味の証憑やエビデンスの集まりと考えますので、製作における加工賃などは、たとえ、利益には入れていても、この場合は、自分で製作しているので¥0なんです。

ここを間違えないように。

このバッグは、非常に手間がかかっているので、¥10,000を盛り込みたいといって高額なバッグにして販売していたとしても、原価としては、加工賃は¥0です。

ただし、外注で、よその人にお願いしてバッグ製作を頼んで請求書があがり、支払いが行われたなどの場合は、もちろん原価に入ります。

この違い、他者(他社)さんが作ったものか、自分が作ったものかで大きく変わりますので、その違いを十分に区別する必要がありますね。

材料(生地・附属)のをリストアップした棚卸資産表:上の製品のものと全く同じ表で良いです。ただ、材料に関しては非常に多いので、困難な作業になるからと、写真の掲載は省いています。

上の製品と同じ要領なので、後は省略しますね。

では、次に、いよいよ、この棚卸資産表の合計の値をもとに、決算仕訳を経理ソフトへ入力して計上を終えるというクライマックスの場面へ移りますね。

事業主開始時に、税務署さんへ仕訳説明会の際に相談したところ、製品と材料とは仕訳計上は、分けた方が分かりやすいということになり、私もその通りだと思いまして、こうして、2種(●が2つありますね)分けて計上しています。実際のe-taxでは、合算を求められてはいますが、棚卸資産表としては分かれている方が作りやすいです。

まず、そもそも、この棚卸した製品とか、材料というのは、資産にあたりますので、簿記のルール上、資産の発生(+)が左側(借方)、減少や取消(-)が右側(貸方)に位置するということをイメージしてくださいね。

この仕訳の時に昨年度の情報が必要になるから、上の資産表の合計金額の昨年度も関係してくるわけなのです。

ですから、あえて、表に昨年度を掲載したのです。

これを、今年度だけの表にしてもかまわないですが、結局、仕訳の時に、どうだったっけ?と昨年の書類の中をあさったり、昨年の会計ソフトにもどって値を確認したりする作業を必ずするに決まっています。

それも、最終的なチェックには少し見るかもしれませんが、こうして資産表に最初から、コピーしたものを左側にスライドしておくのは、この時のスムーズさを目指したものになります。

私は、製造しているので、あえて、製品という言葉使いをしていて、経理ソフトの科目も自分で作ってデフォルトから変えていますが、結局は、e-taxなども商品という欄へ入っていきますので、ただの自分の拘りだけです。

さて、この棚卸仕訳について少し解説しますね↓。

今一度上の仕訳を再び。。。

まず、上の段が、製品であるハンドメイドバッグの棚卸仕訳。

昨年度の製品の10,000が今年度で20,000に変わりますので、資産が発生している左側にあった、つまり計上の状態にあった繰越商品に値する、私では、製品という科目のをいったん右側に移動して取り消します。

その代わりに、今期ならではの決算書用の科目である、1年に1度しか出てこない期首製品棚卸高という科目を発生させます。

そして、2行目として、今年度の新たなる在庫表示として、20,000の製品という資産を発生させます。その右側というのが、ペアの相手のようなもので、期末製品棚卸高です。

期末と付くから末尾の位置に配置などと覚えたらよいです。

材料の方も全く同じ考え方なので省略しますね。

あとがき

棚卸に関する記事は、過去にも書いています。【199】という記事ですが、毎回多く読んでいただいている記事になります。

数学の式などの横並びの形ではないので、何か、左右という表現がなじみにくいですが、そういうものということで位置などを覚えてしまったらよいかと思います。

突然変わることなど無く、数字が変化するだけでいつも同じ配置に同じ科目が来るのですからね(^-^)。

当記事【851】も、他と同じように、YOUTUBE、インスタグラムと同時進行で並行してアップしています。

もし、ご質問などがございましたら、ご遠慮なく、どのSNSからでも、当HPのお問合せからでもお気軽にどうぞ。

何かお力になれることがあれば、お返事させていただきたいと思います(^-^)。

<経理>2022年1月1日スタートの経理書類のデジタル保存についての心得【848】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

2022年1月1日からの経理の計上は、エビデンス=証憑(しょうひょう)がデジタルで必要であるという法律がいよいよスタート。

実感としては、現在1月4日午後ではありますが、もやっとしたものになります。

自分なりには、要するに、会計ソフトのアップロード覧が設けられたそのお部屋にスクショなどをした領収書や納品書、請求書のオリジナルの写真をアップして保管しておけばよいのだね。。。という解釈をしています。

根本的な解決策はたった1つ、会計ソフトを導入すればよい

とても単純ではありますが、今まで自作エクセルや、紙ベースで行っていた人は、とにかく会計ソフトを導入して、あとは、会計ソフトの会社さんに質問をしていけばよいというのが私の中では最も安全で正確な解決策であると思っています。

すでに私は、2018年個人事業主スタート時から会計ソフトの「マネーフォワードクラウド」様にお世話になっております。

それでも、会計ソフトへの入力時に並行して、紙ベースも仕訳を記載したり、内容の説明を記述したりして、A4の用紙が証憑として常にベースとなっての保管をしてきたので、かなり大きな変革になります。

結構深さのある箱にたくさんの用紙がぎっしり。すべてが証憑の集まりで、上から古い日付順です。末尾の書類(最新のもの)を見る時は、よいしょっとひっくり返して見て、その後、そのまま底であった部分を蓋にして閉じていました。この作業がなくなるということは大変革。ボリュームある書類の山がここで終了となるわけです。

今までの7年間保存の代りが、デジタル保存義務になるので、紙ベースのストックが突然2021年1月1日の計上からなくなるということですね。

デジタル保存の方法などについて

いきなり紙がなくなることが、まだ何か違和感を感じてしょうがないです。

これもいずれ慣れていくのでしょうね。

<デジタル保存の例>

例えば、本日、2021.01.04に、合計請求書の発送にコンビニで切手を購入して発送する作業があります。

まず、¥84の切手を1枚購入のレシート。これを写メします。

そして、それを会計ソフトさんが年末までに設けてくださった証憑添付の欄にアップロードするということです。

そして、そのレシートを見ながら、直接仕訳計上をソフトへ入力。 

84 通信費    合計請求書発送用切手x1枚購入 ファミリーマート〇〇店  現金 84

といったような感じです。

これを、今まで私は、まず、レシートをA4の用紙にのりで貼って、マーカーで税込み金額と日付の下辺をマークし、横に摘要と同じ内容を手で書いていました。

そして、この仕訳も日付と共に右下に書いていました。それを見ながら経理ソフトへ入力していたのです。

そうすることで、何か間違い入力があった時などに元のものとしてA4用紙に綴られたレシートなどと見比べたりしていたのです。

ただ、これもかなりやっていることが重複しているので、作業としては1つだけということに今後はなるのですね。

ここで思うのは、摘要欄の説明がかなり重要なポジションですね。

万が一科目を間違えたり、勘違いの場合、この摘要から今一度考え直しのヒントが見つかったりするかもしれないので、その仕訳をするにあたって「シーン」が思い浮かびやすいような摘要の書き方というものも重要になるかもしれません。

証憑を会計ソフトにアップロードした後は、もうパソコン内に証憑のスクショなどを保管しておく必要がないと思うのか、1年後の確定申告までは保管しておくのか。。。その辺りも個人の裁量ですね。

1年分くらいは、パソコンに分かりやすく日付別にストーレッジを設けて、保管しておくのが何かあった時に、慌てなくて良いのかも。

その結果必要ないなあと思えば、もう翌年からは都度都度で消してゴミ箱に捨ててしまって良いのかな。

そんなあたりを会計ソフトさんへ質問している最中です。

何分、突然の変革で私もかなり驚いております(^_^;)。

タイムスタンプ

こういうデジタルの場合、ズルや不正の解消という対策かで、「タイムスタンプ」というものが義務付けられています。

このタイムスタンプが実際に視覚的にはどんなものなのか、あまりよくわからなかったのですが、結局、会計ソフトを導入していれば、会計ソフトさんが作ってくれた証憑の保管のところにエビデンスの写真が入っていればそれがタイムスタンプの代替になるか、タイムスタンプを実行してくれたことになるのかでこのタイムスタンプ問題は解決できます。

とにかく会計ソフトに1仕訳に1つずつ必ず証憑をアップロードして添付しておけば問題ないようです。

あとがき

今回の、大きな変革は、実は、法的には、その途中でいくつか段階を踏んで行き着いたようで、多くの人がちゃんと納得できるような、後追い計上であっても有効な長めの期限を設けたりに改正されている結果のようです。

今日明日でなくても、忘れていた計上を1年後にも追加できるようなタイムスタンプの有効期限もあるようです(実際は2年かと)。

いよいよ本格的に、クラウドの世界に入っていくのではないかと感じています。

私としては最初の写真のように、今後の書類の山がとても不安であったので、その点が良いタイミングで解決してもらえました。

なかなか有難いです。

1年に何度も購入した500枚入りのA4コピー用紙、ブラックとカラーだけのインクカートリッジ2個を何度もセットで購入してきた今までを思うと、今後かなり経費が抑えられるかと思います。

インクカートリッジもプリンターを長持ちさせたいので、純正を購入していましたので、2個で¥5,000以上です(これでもネットでは一番お買い得のお店で購入しています)。

私としては、あまりにも今まで、今回の法改正に関しては、アンテナをはりめぐらせていなかったので、とても驚きました。

が、結局は、今まで自分が丁寧にやってきたことの重複部分の省略と、よりスピーディーに分かりやすく計上していけるチャンスであるととらえました。

その中でも何か自分なりの工夫が生まれれば、個人事業主ならではの経理の手法の一例として、また記事にアップしてまいりますね。

<経理>【352】に関連、ヤフオクで材料を仕入れ、送料が着払いだった時のリアルタイムな仕訳【790】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前の記事で遡ること2019年6月10日の記事がございますが、その内容が今回の内容と関連しますので、最初にお伝えしたいと思います。

ヤフオクで接着芯を¥100で落札、送料は着払運賃で¥1,015だった件の取得原価に送料を含めないケースの仕訳

【352】も、今回の【790】も状況が、ヤフオクでハンドメイドバッグの材料である接着芯をお得な¥100で落札できたというもの。

この時に、出品者様が送料を立て替えの方式でいったん負担していただいて落札者から送料を商品代に加えていただくというやり方がほとんどですが、この場合特殊だったのです。

ヤフオクでたまにあるケースで、送料に関しては一切出品者側が負担しない、一時的な立て替えもしないという方針の場合、到着時に着払運賃として私の方で運送業者さんに送料をお支払いするのです。

このケースの場合に、【352】の時は、簿記のルールである、「取得原価に送料を含めても良い」の含める方のケースをご紹介しました。

なので、ヤフオクで落札した時点でもまだ何も仕訳は無し。

さらに、ヤフーかんたん決済を完了した時点でも仕訳は無し。

翌日くらいに商品が届いた時に着払運賃の¥1,015のお支払いと共に、ひとまとめに下のような仕訳をしています。

1,115 材料仕入   買掛金 100

           現金 1,015

この例は、取得原価に送料も含めたい場合には有効ですが、ヤフオクで落札した後に、すぐに商品を発送いただけてスピーディーだったことで実現したものです。

しかしながら、その後2020年、2021年とここまで事業をしていく中で、実際にそのようにタイミングがスムーズな事ばかりではないんですね。

そうして、現在は、このような着払運賃がある時には、下のような仕訳をしています。

日付が、【352】と無関係な日付でサムネイルをお作りしてしまいまして、このようになっていますが、あまりお気になさらず<m(__)m>。

つまり、起こった事象をそのまま記録していくような自然なスタイルが、この別々に仕訳するやり方です。

ただ、簿記のルールである、「取得原価に送料を含めても良い」の含めない方のケースになりますので、¥100(材料代)と1,015(送料)が離れ離れになります。

帳簿とは無関係な別の原価計算表のエクセルシートなどの自作の表には入れれば良いですが、帳簿との誤差がここで出ますね。

と、こんなことが違いがある点です。

今回のこの¥100で10m程の芯地をお得に購入できたので、一瞬喜びましたが、実は、送料がものすごい金額になってしまい、¥1,115で10mなので、@¥112/mほどの芯地になったというのが真実といったところです。

ただ@¥112/mの芯地というのもそこそこお得な方ではありますので、良しとしましたし、10mもあっという間に使ってしまいました。

話はそれますが、ハンドメイドバッグに用いる接着芯というのは、やはり原反ごと50m巻などを¥2,000-¥3,000の間で購入するのが、原価が@¥100/m以内に必ずおさまりますので、結果お得だという勉強にはなりましたが。。。

これは、また別の話題になりそうですね(^_^;)。

会計ソフトが充実の今、思うこと

当時の2019年は、私も個人事業主がまだ2年目でいろんなケースの経験が不足していたこともあり、随分難しいことをしていたようです。

確かにどうしても送料を取得原価に含めたいようなケースではあったので、あれはあれで良しとしました。

今後は、決済が済んだのに、着払運賃を払う数日後まで仕訳をせずに待つなどということはスピーディーな計上ではありませんので、今回の取得原価に含めない方の別々の仕訳が良いと思っています。

計上というものを、日々の活動の記録という簡単な考え方で、素直に、起こった事象を仕訳の形でどんどんソフトへ入力していけばよいのです。

あとは、会計ソフトのAIが覚えていてくれますので、人間がするべき大切なことは、スピーディーにすぐに入力していくことではないでしょうか。

あとがき

私の場合、経理事務も自分で全部やっているので、【352】のようなやり方も記憶に新しいものとして覚えておくということができた結果ですが、会社などの場合はまた話が違ってきます。

担当者が複数いて、人のやった作業ほど見づらくて難しいことはありません。

会社の経理も、他の人が見ても分かるようなすっきりとしたクリアなものがやはり全体のスムーズな流れを作ると思いますので、そうするとなおさらリアルタイムにスピーディーな作業というのが良いに決まっています。

そういった意味でも、パッと見て分かりにくいとか、覚え書きでメモしてある最中だったなどの中途半端な処理の途中段階というのは極力少なくしたいものです。

実は、【352】の記事は多くの方にご覧いただいているようなんです。とても有難く思っております。

なので、書き手として責任を感じ、もう1つのケースという記事も書いておくということを是非させていただこうと思いまして今回の記事をアップ致しました。

最後に、1つここでお伝えしたいのは、スピーディーさが求められる今後を思うと、取得原価に着払運賃を含めない別々計上のやり方は有効ですが、それも個人の意志で決められること。

結局は、簿記のルールにちゃんと沿っていて、仕訳のつじつまさえしっかりしていれば、どんな計上であっても間違いではないということもお伝えしておこうかと思います。

私と同じ個人事業主様の経理の何かお役に立てればと思います(^-^)。

リアルタイムで帳簿が出来上がっている状態を作るために。。。ルーティーンワーク化した当日内の計上の勧め【728】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

経理事務の会社員としてお仕事させていただいていた時代に仕事の作業のプチ改革を行ったことがあります。

月末月初というのは経理事務では忙しいもので、その忙しくなる理由の1つに作業が混み合うというものが原因にあります。

その混み合う作業の中でも、月末でないとどうしてもだめなものと、そうではない、日々に小刻みに分割して月末月初の負担を減らすということが結果タイムリーな帳簿の数字の把握などに役立ちました。

今回は、その経験を個人事業主の経理事務の作業の1つ、仕訳計上のソフト入力という作業も毎日少しずつのルーティーンワークにして取り入れているということのご紹介です。

個人事業主の隙間時間を利用した計上入力

個人でとりあえずあれもこれもやっている私のようなタイプでは、事業の成果としては数字を生み出さないルーティーンワークというものの比重をいかに小さくするかという工夫をしたいもの。

まとめて1日使ってしまうというのは、たとえ1日であってもいろいろなことができるものなのでもったいないと考えます。

月末は仕方がないと言えばそれまでですが、最低限の短い時間の確認とか、アウトプットなどで2時間程度使用するだけで、あとは、月末であっても事業の方へ時間を使うことが望ましいと考えています。

ということで、月末の作業にまわしがちな、日々の経費などの計上をリアルタイムなその日で済ませるというお勧めをさせていただきたいと思います。

これは、外注ではなく自分で経理ソフトへの入力をするタイプの私のような人向けではありますが、何か、会社の経理事務を担当されている方とか、今後転職で経理事務に携わりたい人にはご参考になるかもしれません。

その当日の経費というのは、レシートがいくつかあって、すでに処理できる状態にあるわけです。

その日の現金の支出とか、もしくは、普通預金で入金があった、出金があったなどの動きが一定数あるかと思います。

そういったものを、当日内に経理ソフトへの入力をゴールに事務作業を済ませるということをまず目標にします。

そして、その日の夜のある一定の時間帯に経理ソフト入力まで済ませてしまうというものです。

さすがに昼間だと、その後も発生して二度や三度の複数回の作業になることもあるので、それは効率は良くないです。

まとめて行えるにふさわしい時間というのが主に夜だと思います。

細かいレシートなどはA4用紙に統一して貼るなどするとよいでしょう。

そうして、A4の書類を見落とすことなく片っ端からできるだけ物語のように、時間の順番であると内容がつながります。

結構この同じ日の入力順というのが大切で、帳簿になった時に、残高が変なマイナスがあったりするのは入力順が悪いからであり、その辺りも小刻みの1日ごとの計上であれば、事前の並び順のチェックが可能です。

あとがき

経理書類は、数年ずっと保管していなくてはならないという決まりがあります。

それもあって、なかなか書類ベースから発展できない部分もありますが、書類にしてあることで見やすいことも多々あります。

これがすべてデジタル収納に完全になってしまっていると、それはそれで探すのに時間がかかることもあると予想します。

容量のキャパの問題もありますので、完全に収納できるものなのかというとどうなのでしょうね。

その辺り、よく意識しながら見守っていきたいと思います。

今回は、日々の計上をルーティン化して小刻みに負担を減らすことで、他の仕事の時間を空けていくということが目的でご紹介させていただきました。

経理事務というのは結構あれこれやらねばならなく、作業が重なると負担も増えますし、プレッシャーが大きいので、その多さのストレスが考えられます。

少しずつという考え方は、地道ですが、長い目で見て、変な重圧を減らし、何よりも、会計の数字がホットな状態で出来上がっているというのが大きいです。

<経理>二度の計上が行われる、○○金という科目は、間違いチェックのための「消込:けしこみ」が有効なわけ【696】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

以前、【676】の記事では、クレジットカードが引き落とされる日にする作業として仕訳なども一部ご紹介しました。

あの【676】の主な目的は、「金額」だけにスポットを当てて、普通預金の残高と帳簿が一致するものです。

けれども、実は、金額が合っていればすべてが合っているか、間違いが起こっていないのかというと実はそうではないんです。

あくまでも、金額が合うということはお金にまつわる科目、普通預金、現金などの資産の部類の科目が合致した時に果たせる成果なのです。

科目の中には、〇〇金と呼ばれるものが複数ありますね。

この〇〇金という、こちらもお金にまつわるような科目、この意味を簡単にまとめるならば、一時的な科目ということできます。

つまり、いずれ、最終的なストーリーでは、取消が行われてこその、一時的な仮の状態の科目となるわけなのです。

ここでは、「売掛金」、「買掛金」、「未払金」を主に例に挙げますが、この3科目は、3大消込科目と呼ぶような、件数の多くなる少し複雑な明細であることが多いものです。

注意の編み目をくぐり抜けるかのように存在している間違いの例

私が、実際に経験した、「うそでしょ!?」なんて思うような想像していなかったミスとか、気が付かない無意識の間違いをいくつかご紹介したいと思います。

複数回ずつミスした部分なので、きっと間違いやすかったり、そもそもここにその間違い易さの原因があるなどのお話をさせていただきますね。

主に、下記の3つが頻繁に起こっていたミスでした。

経理事務を15年近くやってきた私で1年の中で3-4件です。

①二重計上

②買掛金と未払金の科目間違い

③クレカ引落日に、事業用を事業外にしてしまった

この3つばかりだったのです。

1つ1つ具体的にご説明したいと思いますが、YOUTUBE動画の中でご紹介したいと思いますので、下記に貼りますね。

買掛金や未払金の残高が不一致の原因(筆者の体験の記録より):普通預金の残高は合っていても不一致でそのまま気づかないことが多いので対策の必要があるというお話です。

「消込:けしこみ」という手法について

こうした間違いが発生している事実を確かめて、本決算までの間に修正するという目的で、「消込:けしこみ」というものがあります。

消込は、〇〇金と呼ばれるものはすべて可能な作業です。

帳簿を印刷して、買掛金の発生時、消滅時の2つの仕訳を打ち消し合う作業です。必ず、貸方、借方の反対側ずつに位置しているので打ち消し合うことができることが前提。個人事業主では、シンプルなので、マーカーをひたすら引いて、トランプの神経衰弱のように数字だけ見て短い時間でチェックできるものです。

もう少し具体的には、買掛金の場合、発生時に、<1,000 材料仕入-買掛金 1,000>と仕訳していたものを、クレカ引落日に消滅の仕訳の、<1,000 買掛金-普通預金 1,000>の仕訳をすることで、買掛金が対角線状に打ち消し合うことになり、買掛金自体の金額が消滅していきます。

その残高こそが、現時点でいうところの、仕入れたけれどもまだ引落がされていない状態の金額と一致するのです。

それが、本当に合っている帳簿に出来上がっているのかで仕訳が正しく行われたことを導けます。

このチェックで変に前の物が残っていたりすることが、YOUTUBE動画でご説明の上の①②③であることが多い間違えをしているということになります。

紙を印刷せずに「消込:けしこみ」的なチェックをする方法-1項目ずつのバージョン

現代のペーパレスの時代に、この印刷してマーカーで消込をするという作業に、いかに用紙を多く使うのかということが無駄の多いものになります。

紙は馬鹿にならない重さになるので、コンパクトな方が良いものです。

消込は保管しておく必要はないかと思いますので、いずれチェック後捨てますね。

そうすると紙に印刷せずにできるチェック方法はないものかと考え付いたチェック方が1つあります。

それをご紹介したいと思います。

経理ソフトがあってのベースとなりますので、経理ソフトのお力をお借りします。

私は「マネーフォワードクラウド」さんにお世話になっています。

総勘定元帳などじゃなくて、仕訳の画面のまま、「摘要」という空欄に、買掛金の場合だと仕入れたお店の名前を検索します。

もちろんベース的には、当初の計上時に摘要欄に正確にお店の名前を入れてある必要がありますが。。

そうすると、何度かリピートするお店であっても、そのお店にまつわる、材料仕入-買掛金という買掛金発生時の仕訳と、クレカが引落される日の、買掛金-普通預金という仕訳の2つが必ず左右反対側に位置しながらペアで存在しています。

この時の相手科目がちゃんと同じになっているかで、②がチェックできます。

そして、そもそもここに載ってくるかで、発生時のソフトへの入力の漏れがないかのチェックもできます。

当然①の二重計上とか、③の事業用にちゃんと計上したかもわかるのです。

こういった摘要の検索の使い方は、ある意味ピンポイントであり、会社でいう経理部門の細かな何枚にもわたる帳簿の明細を見ていくよりも、個人事業主らしいシンプルなチェック方法だと私は思いました。

ただ、それでも、月末あたりには、残高の一致を調べることをするのは必要かと思いますので、その残高の一致の時に必ず合うように導ける作業だと言えますかね。

あとがき

人間というのは、間違う生き物です。何一つ正確にはできないものなのですねえ。

消込も、AIがとって代わってやっていくれる時代がいずれ来るだろうと思いますが、そうは言っても、基本的に、この消込自体の意味とか、なぜこれが必要なのかは、AIが軌道に乗って、無知なまま頼っていけてしまうよりも、今現在としては根本から理解するチャンスだと言えます。