材料が高級生地だからではない、その後の付加価値がそのハイレベルな生地に相応しいバッグへと押し上げるのである【1172】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

現在、年末に差し掛かり、はぎれストックを整理することを兼ねながらパッチワークのバッグ製作をしています。

結構大がかりでありまして、サイズの大きなバッグを作りますので、はぎれが多く必要なのですが、このはぎれストックの多さに驚きます(^_^;)。

そもそも、最初のメイン製作の時の生地の調達の仕方を工夫し、いかにはぎれが出にくいように製作するということも今後はしっかり考えていきたいのですが、なかなか裁断という作業がある製作はそうすっきりと使い切るということも難しいのです。

よって、出たはぎれを大切に扱い、はぎれだからこそ逆に価値を上げていこうということをご提案していくのがパッチワークバッグの製作をすることの意義でもあります。

今回の生地は、そもそもハンドメイドバッグを作る最初の段階の材料集めの1つ、生地の選択の時の生地の価格についてスポットを当ててみました。

どのくらいの価格帯の生地で十分であるのか、高額生地を選ぶ必要はあるのかなどの価格に関するお話になります。

当然ながら高額生地は原価がアップしますので、利益を得たい場合高額なお品の値段にしたいと思うわけです。

ハンドメイドバッグの製作や商業利用ではメイン生地が原価に占める割合がほぼ原価を左右すると言っても過言ではないのでとても重要なポイントになると思います。

高級な生地であれば良いバッグが作れるのかどうかを実体験で振り返ります

今まで、ハンドメイドバッグを製作してまいりました生地の1m当たりの単価は様々です。

安くても素敵な生地も実はあるのです。

反対にどうしても輸入コスト等もあり、かなり高価格のヨーロッパ原産の生地もあります。

私の場合キーワードを入れていまして、「バラ柄」、「フクレ/風通」、「ジャガード」、「黒ベース」などできるだけある分野に片寄せています。

この中の「フクレ/風通」が特に高価です。

「風通ジャガード」という呼び名であり、立体感を出す加工があることでまるで美術品のような立体感が芸術作品みたいな生地もあります。

過去に¥3,000-¥7,000/mの高価なイタリア製の風通ジャガード生地やフクレジャガード生地を購入してハンドメイドバッグを製作してきました。

ほとんどが、生地の素敵さに技術が追い付かず、惨敗(*_*)。2019年のことです。

まだ技術は未熟ながら、夢見ている高額生地のフクレ系の美しい生地に着手するのかどうかと、2018年の終わりに考えたことでした。

その夢を、もっと先ではなく、2019年にやってしまおうと思ったのです。

今思えば、ある意味間違った判断、しかし、ある意味正解だったと思います。

間違っていたなと思う理由は、ほとんど技術が追い付かず失敗していますので、せっかくの高級生地がもったいなかったということです。

しかし、早くに失敗してしまったことや、思い切って高額な生地に触れることができたことでそこからの学びは大きかったです。

例えば風通ジャガードは生地だけだと不安定でもろいものですが、きちんとミシンでステッチして縫い代をしまい込んでいくことでどんどん立派なものになっていくことに大きな感動をしたものです。

これを、もっと先の夢のままにしていたとしたら何か時代遅れみたいな感じがしていたことでしょう、今現在2022年から見るとそう思います。

その後フクレや風通は少し増えてきて、その呼び名も広まったようですので。

やはり、早い段階にこうと思ったことや願望を叶えていくことの意味は、たとえ惨敗に終わったとしても大きいです。

ということで、高価な生地であれば、高級なお品を作れるということではなく、あくまで高価な生地は材料に過ぎないので、その後の製作過程における技術や工夫などが追加されて本当の高級な素敵なお品になっていくということです。

激安生地は悪いお品にしかならないものなのか

では、反対に激安生地で考えてみます。

大きな生地屋さんでありますと、時々、セール品とか季節の変わり目の値下げ、そして訳あり品がほんのたまにあり、¥100/m(税込)という生地を購入したことがあります。

その生地はキズが入っていたので、その反ごとセール品になっていました。

バッグであれば、キズは避けやすいので、1m購入してみましたが、その生地は綾が入っていて格好良く、良質な日本製の生地だと見えました。

生粋の日本製の生地というのは、きめ細やかでしっかりと安定しているように思えます。

少しここで脱線なのですが、生地の原産国の表示というのは、ある決まりがあります。

元の生機(きばた)という染色や加工がされていない状態の生成/アイボリー色の生地などは海外(中国など)で低コストで織られて、その後輸入して日本でその後の染色や加工を施すことで、原産国が日本製と謳えるとのこと。

よって、特に問題がないような正規の生地でお買い得な生地は元の原料は日本製ではないこともあります。

とここで脱線から元へ戻りますね。

じゃあ、その激安生地、バーゲンの生地、値下げの生地が悪いお品にしかならないのか。。。

それは、切り離して考えるべきだと思います。

生地屋さんの商業の事情に過ぎない値下げなどに踊らされることはありません。

それよりも、本当にその生地がピンときたのか、この自分の直感やインスピレーションこそ大切だと思います。

ピンと来た生地であれば、それは、お値段以上の価値が見込めます。

ただ激安の場合は色も得れべませんし、それをどこまで受け入れるかということになるかと思います。

洋服の買い物シーンとも似ていますが、バーゲンで激安の洋服を値段の安さだけ重視で購入していないだろうか、その後ちゃんと出番はあったであろうか、と同じことだと思います。

よって激安品の生地であるからと必ず入手するということではなくて、ちゃんとその価値を冷静に考えてみることです。

私がお勧めするハンドメイドバッグの生地価格の範囲

ここでは、あくまでも私の考え方です。

実際にこれまで、高級生地の範囲のものも材料にしてきての現在の考え方をお伝えしたいと思います。

これまでの上述のことをひっくるめて、まとめたいと思います。

日本製であれば、@¥500-@¥1,000/mの間でハンドメイドバッグが素敵出来上がるに十分であると思っております。

そのお値段の範囲内に、自分の希望する生地が見つけられない場合だけ高級生地の部類を探してみるというもの。

素敵な柄やプリントばかりを重視すると、「生地頼み一辺倒」になってしまい、生地の素敵さだけが物を言うみたいな製作になってしまいます。

技術を上げる精神を怠らず、本当に良いお品というものを考えていくと、@¥500-@¥1,000/m程度の方が力量がはかられるのではないかと思うのです。

この範囲内でいかに素敵な生地を探すかということも生地選びの目を培うことに繋がります。

この範囲でかなり多くの素敵な生地を実際に見つけてまいりました。

わざわざ高額生地へ最初から突入して原価を上げることはないのです。

超高級生地が材料になる場合の考え方

一番の推奨は、上述の通りですが、とは言え、高級生地も素晴らしいもので、今まで、@¥16,000/mというような高級生地を見たことがありました。

もうすでに生地だけで、美術品のような作品になっていました。

下手に何か作ってしまって柄を縮めてしまうよりも、これ1枚でインテリアのシートのようなものを作った方が価値がありそうな逸品でした。

産地品で、マルチカラーであったことで、よりそういった価値も入っていて、いわゆるブランド生地であるようです。

こういった生地にも目を向けないわけではありません。

その代わり、失敗が大変もったいないことになりますので、それにふさわしいその後の作りがどこまで素晴らしいものに出来るかということになるかと思います。

私がとしましては、いっそもう降参してしまうのが良いと思っています。

というのは、あれこれデザインを複雑にするのではなく、生地を広く使いシンプルに作って行くことです。

ただし、上述のような、生地頼みではない製作であることは必須です。

シンプルであるからこそ、その中に哲学が入り、すべての箇所に意味がある機能が設置されたハイブランド的な考え方でないとその生地自体の高級感にそぐわないからです。

これは私も目標とするところです。

高級な生地に関してはリスペクトしながら使わせていただくという背筋がピンと張るようなそんな気迫で挑むようなものです。

しかし、差別はこれもまた違います。

いくら低価格の生地でも普段から、その後の製作を最高のお品に作ろうとしていくことのその先にこういったことが待ち構えているわけで、安い生地だから変なもので良いというのは、道が外れているのです。

ということで、結局は、どんな価格でもそれに惑わされないで、差別なく良いお品を自分の生み出した付加価値で作って行けること、これを常に持っていることです。

あとがき

YOUTUBE内では、当ブログ記事の中の、@¥500-@¥1,000/mの中に良いお品がありお勧めすることで締めくくっていますが、この投稿では高額な生地に対してもその挑み方を考えてみました。

安かろう、悪かろうという言葉がありますが、かなり古い考え方だと思います。

悪いものをわざわざ作るその姿勢ってどんな気持ちなのか、結局無駄なことをしていると思わなければいけないのではないか、ということです。

安くても高くても、まずは、とりあえず良い物でなければ受け入れられないのではないかと思ってやみません。

今後量産ということがどんどん少なくなっていき、多用なニーズがある中で、自身の作るお品がどの一部分に共感してもらえるのかということなのです。

原価から見積もるわずかな金額の儲けよりも多くの人へお届けする、知ってもらうことに焦点を当てた販売価格【1063】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今後のハンドメイドバッグのコンテンツ販売とかやり方などのサポート業などを見据え、現在まだ実行できていない現段階では、今回のような記事も発信していこうと思っています。

今回は、そもそも、まだ実りの最中であるとか、ハンドメイド品を販売し始めたばかりという時に、ある一定の期間、知れ渡ることに集中するための考え方の1つとなります。

それは、あえて、原価を無視すること。

ここで、過去の私のあまりに大胆な例ではあるのですが、はぎれで数百円ずつ購入のただ自分の好きな生地を中心にひたすら、同じデザインの袋を100点以上製作していったというもの。

ヤフオクとか楽オク(現在ではラクマ)での販売でした。

¥100/点なのでご購入しやすく、大量にご購入もいただきました。

ただ、当然ながら、「原価割れ」と呼ばれる、材料代が上回りますが、この多くの方にどんどんご購入いただいたという実績が、その時のわずかな数百円の利益よりも貴重であったと感じていることです。

いかに、お客様に知ってもらうことが大切かということと、モチベーションが大きく得られました。

原価から見た販売価格を決めるとどうしても自分主体になってしまう

販売する以上利益が無ければ売る意味がないということも、ごもっともです。

商業である以上、ある一定の利益を含んで、そのうえで出来上がった価格で売れることが望ましいです。

しかしそれだと、時間がかかるのです。

ですので、こういう商品を販売するということを始めるにあたって、そもそも、その販売する人のブランドが確立されているべきというのが本来なのです。

有名な人が何か商品をリリースすると売れ始めるスピードは速いですね(その後の継続はさておき)。

ただ、無名な1プチハンドメイド製作者様も隠れた魅力を持っておられるかもしれない。

今後何らかの形でいかにも花開きそうな様相をしたお品であるなどは、時間がかかっても知れ渡らないともったいないと思うのです。

その最初の段階として、少し利益の件をあきらめて、手探りで売れる価格を探していくことがとても貴重だと思います。

探している人はお得にお買い物をしたいので、安いお値段の範囲内で検索すると、知られていないうちは数多くの検索者にヒットされるためには、ヒットされやすい範囲内のお値段が見つけられやすいということになります。

このことというのは、よく考えたら、購入者側目線に立っている行為になります。

そのことがこちら側が想像を超える形で、むしろ購入者様の方がよく理解してくれていることだと思います。

¥100の中にもちゃんと当店ながらの価値を入れていた!

冒頭の、¥100のエピソードは、別の意味でも貴重です。

¥100だったから誰でも購入するのではないか。。。

けれども、ヤフオクなどのサイトでは、¥100も珍しい金額ではないわけで、安いイメージであのサイトをおとずれます。

メルカリも同じです。

よって、¥100でもライバルは存在するので、確かに安いから購入するというのは間違いなく1つの理由にはなりますが、それ以上の「良かろう」がなければ売れません。

初期のころのまだ未熟な腕前ながらも、「良質」だと思ってもらえるような機能や工夫を入れ込む必要があるかと思います。

実は、その¥100の袋は、トート型とポーチ型と2種だったのですが、いずれにも、吊り下げ式ポケットを内部に取り付けていました。

これがある、無いで価値は変わります。

無い場合、もしかしてどこにでもあるタイプだったかもしれません。

あとは、ポーチもトートの方も入り口をYKK社のファスナーを徹底して利用したこと。

生産国不明のいずれ機能が壊れるようなファスナーではないということ。

入り口が完全に閉まる袋というのも実際にはあまり無く、1つの価値です。

¥100なのに喜んでいただける価値をいくつか入れていたわけです。

昔過ぎて写真がないので申し訳ないのですが、¥100の中に入れた付加価値をまとめると価値は3つほど↓。

①生地の柄が素敵(主に薔薇、小花柄などのプリント物)

②吊り下げ式ポケットの設置

③YKK社製ファスナーの徹底

といった価値が入ったお品だったのです。

2007年くらいの事です。周りには、高級な麻の大花柄で製作のトートバッグを高値で販売しているハンドメイド業者様を横目に悔しい思いと憧れを抱きながら、まずは、お値段の前に「良質さ」の研究をすることだと感じたものです。

あとがき

何度も記事には書いていますが、今後、もっといろんな技術などをこれまで私が製作をしてきた中で学んだ経験から惜しみなくアウトプットしていきます。

時に優良なコンテンツになったもの、無料でブログやyoutubeでも見れるものと、そこはバラエティーに富んだものにしてたくさん発信していきたいです。

有料と無料はもちろんコンテンツ発信の丁寧さに違いがあります。

有料である以上、後のサポートのやり取りとか、著作権の共有(私は自分のものから著作権を解放の方向)という付加価値が得られます。

YOUTUBEなどは、短い動画でないと、アップロードとか撮影事態に時間がかかり過ぎてしまい、10分程度のピックアップ形式の説明になってしまうのが通例。

そうすると一からじっくり作り方を学びたい人というのは、突然ある箇所の説明が出てきて、向いていません。

やはり、コンテンツになっている方が学びやすい部分もあるかと考えています。

私もそんなことが事業として出来上がっていくのを夢見て、実現に向かって歩んでいきたいと思います(^-^)。

ハンドメイドバッグとレンタルジュエリーに入れ込む2つの付加価値に付いて【782】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグとレンタルジュエリーのお店を運営致しております(^-^)。

今回は、ハンドメイドバッグとレンタルジュエリーに私が入れ込んでいる2つの価値について、その比重とか重視具合をお伝えしたいと思います。

ハンドメイドバッグの場合

付加価値と呼ばれるものには、「良質さ」が1つ挙げられます。

これにつきましては、大変重視しています。

もともと生地メーカー様が作ってくださった生地をいただき、デザイン+製作という流れです。

もう1つは、「おしゃれ感」です。

ハンドメイドバッグをずっと製作してまいりまして、やはりこの2つの価値を必ず入れ込んでいると気づきます。

ただ、比重が違います。

ハンドメイドバッグの場合は、前者の良質さの方により重きを置いています。

例えば、2019年に主にトライしてみたイタリア製のフクレ加工のマルチカラーの素材を集めて、明るいカラフルな美しい柄でということを意識してバッグを作っていました。

けれども結果がそれほど手ごたえを感じたものではありませんでした。

柄や色は好みが千差万別であって、私が「わぁーっ」と思った感動の生地がバッグになった時にうまく効果が出ていないようでもありました。

その結果から、2020年に色を黒に片寄せてチョイスすることを決定。

そして、2021年に黒生地での製作に取り組みました。

となると、「生地頼み」みたいな感じが成り立たなく、技術をアップすることに現在は力を注いでいます。

・・と、こんな経緯があり、実際はおしゃれ感よりももっと地味な部分ではありますが、「綺麗な縫い」だったり「丁寧な仕立て」だったりということに注視しています。

生地のレベルが2019年チョイスのイタリア製中心の高級生地ではなくても、身近なある一定のレベルを持った良質さは持ち合わせた生地をチョイス。

あとは製作の技術の点を高めていくことにしています。

なんか自然にそう思えてきたというのが実際で、2019年の生地の素材自体に重点を置く方法も無限のものではないなあということを感じていました。

そんなにいろいろ特徴ある生地が見つかりませんでしたので。

現在の良質さを重視したやり方の方が長い目で見て、私にとってはどうも永続的のようです。

とびっきり美しい高級生地をうんと平凡なトートバッグで価値を出すというのは、ブランディングが高まった時に有効なのではないか。。なんて考えています。

そういう素材重視一辺倒の方法ももちろんあると思いますが、私にとっては十年早そうなんです(^_^;)。

レンタルジュエリーの場合

レンタルジュエリーのジュエリーに関してはすべて出来上がり品で、私がデザインしてお作りすることはほぼ無いです。

ほんの少し、天然石をネックレスやブレスにしたものはありますが、ほぼ現在は地金の貴金属とか宝石と呼ばれるものになります。

この場合も、同じく、「良質さ」と「おしゃれ感」の2本立てなんです。

こちらの場合は、比重は、おしゃれ感の方が大きいです。

この宝石のおしゃれ感の部分は今後も、価値を高める余地がまだまだあると感じています。

宝石もいろいろで、セレブのような超高級な宝石をキラキラと身に着けるのか。

それとも、日常使いも違和感のないそれほど使うシーンに偏りのないある一定のレベルをもったものなのか。

迷うことなく後者です。

それは自分自身が過去に毎日何かしらのアクセサリーを着けて実際に通勤したり仕事で外回りが合ったりなどのシーンにも違和感なく、しかし業界自体の雰囲気もあっておしゃれ感も重視していたことがあるからです。

そして、いろいろ楽しめるということがしやすいです。

ということで、良質さの場合だと、例えば、ダイヤモンドであれば、1-2カラットあるものが、なかなかのお品だと思うようにある一定のレベルは意識します。

残りはすべて、おしゃれ感に力を注ぎこみます。

そのおしゃれ感という難しいなかなか言葉では表しにくい部分を、ジュエリーアイテムを、ネックレス、ブレス、リングの3アイテムを1つにコーディネートすることでセットごとの商品にして表そうとしているのです。

現在、このおしゃれ感を高めるために結構力を入れている最中です(^-^)。

あとがき

今回は、私が実際にこめている価値を2種ご紹介しました。

「良質さ」と「おしゃれ感」。

きっと事業内容によってそれぞれあるのかもしれませんが、まずは、何を価値として入れていくかの認識をして、そこからは追求という流れが良いです。

ハンドメイドバッグやレンタルジュエリーは、ファッション分野になりますが、この、「おしゃれ感」という価値に対しては結構可能性を感じています。

新たな付加価値生まれるか!?高級はぎれで作る美しいポーチ【59】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

今回は、最近集まってきましたはぎれの行方です。

はぎれも余り方によってはとてももったいなく、そのままにしておくのは惜しいはぎれも多々あります。

そこで、今後の企画が思いつきました。

年末あたりをきっかけに、ポーチ市をWEB上で開催したいです。

特殊な形のポーチばかりを集めて、ピンポイントな使い道をあえてタイトルに謳う...そんなことをやってみたいと思います。それには、少しずつ作り始めねばなりません。

その第一弾として、1つポーチができました。

もったいない面積で余ったはぎれの有効活用例

今回は、黒地にブロンズの薔薇柄のジャガード生地で、単行本が入るポーチを作ってみました。

生地自体が比較的厚手なので、とりあえず手短かに一重仕立てだけで作ってみました。

一重仕立てなので、とにかく三つ折りで隅っこの縫い代を隠します。
まずは縫い代をすべて隠したうえで組み立てて、端っこを重ねてステッチして出来上がりました。
マジックテープを付けて使いやすくしました。これも1つの立派な付加価値です。
フラップを外側に縫い付けました。
外側に取り付ける方が包み込むような構造に出来上がりますのでお勧めです。

後から思うのは、はぎれでも、裏地を用意してきちんとしたものを作ることです。

はぎれだから。。。という固定観念がお品のレベルをコントロールしてしまいます。

せっかくの高級生地。製作には変わりがありません。

こうした小物作りでは、小さいアイテムなのに、よくできた作りを目指していきます。

あとがき

今回の生地はイタリア製の高級な生地です。

高級と言うとどの価格の範囲内?と思われるかもしれません。

1m当たりの単価が¥3,000-¥7,000周辺で立派な高級生地だと思います。

今回の生地がこのレベルに当たります。

あまりにも高級過ぎる¥10,000/mなどのお品は、確かに素敵ですが、じゃあそれほど違いがあるかというと、レア度や産地品であるとかそんな要素もお値段に組み込まれていると感じています。

そうしますと、製作者としては、材料自体のレベルも見ていくことで、そこまでのコストをかけずしても十分であったりもします。

その後のデザインなどの工夫で材料以上の効果が価値になっていくのかを考えることが、それこそがハンドメイド製作だと思うのです。

今回の高級生地は、最高級品も交えた中では中級だと思われます。

では¥1,000/m以下の生地が悪いお品なのでしょうか。

いえいえ、そんなことはないです。たとえ¥100/mの格安生地でも、その良さが一定レベルあれば良いお品は作れると思っています。

また、この安い生地でいかに良いお品を作って行くかということのお話を別の機会にとことんさせていただきたいと思っています。

「生地頼みの製作」というクセは自分自身のアイデアが余り詰まっていなくて、よくないと思っています。

自身で生地の良さを判断して、更に、製作者としての力量を加えて付加価値を出していくものでありたいと思っています。