ゴブラン織などの厚手で作る丸底バッグの地縫いがやりにくい、その難関を軽々突破できる技【777】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

ハンドメイドバッグで丸底バッグを製作する時の難関、丸底の地縫いがあります。

ひたすらカーブの難関の連続の為、そこそこ難易度のあるデザインのようです。

やはり直線は簡単です。

しかし、丸底バッグのメリットとしては角がないので、擦れなどのイメージが付きにくいし、実際、やはり角張っているからこそ面積が狭い突出した部分が接触して擦れにつながりますす。

その点丸底の緩やかなカーブは、そういったことを起こりにくくしてくれるので、デザインとしては価値があると言えますね。

ただ、実際に製作するうえでは、難関と呼ばれる箇所には違いありません。

ゴブラン織などの厚手で硬い生地の場合、ずれやすいことを解決する方法

せっかく丸底バッグを作るなら、厚手の長持ちしそうな生地を選ぶことが多いです。

薄手でも芯地を入れて強固にするケースが多いかと思います。

カーブの部分が待ち針を使ってもなかなかこれが上手く重ならないというのが悩みです。

それは、立体的な部分を平面のミシンで行うことの限界と言えるかと思います。

ただ、それはそれで仕方がないとして、何とか綺麗にできる方法はと考えました。

待ち針以上にしっかりと固定して重なり部分を固めるという目的で、ブランケットステッチの仕付けをします。

通常仕付け糸は、直線ですが、そこは、固定観念。

本来ロック始末のような効果のブランケットステッチをしつけでやっていくという技を考えました。

まず、そこそこ細かめに待ち針を全体にほどこします。
待ち針を付けたまま、ブランケットステッチの仕付けをします。仕付けといえば、直線のイメージですが、隙間やずれ防止に有効だと考えたものです。仕付け糸専用の生糸は切れやすいので、2本仕立て、もしくは、丈夫なテトロンなどの縫い糸でも良さそう。とにかく、このブランケットステッチ、完成まで残すというものです。
ステッチの深さ(縦)は5mmほど、横幅は1cm以内。結構細かな手間のかかる作業です。綺麗に出来上がるためにここで労力を使うというものです。
先ほど5mmの深さでブランケットステッチしたことには理由があります。地縫いのミシンを7mmの位置にするからです。生地屋さんに以前お聞きしたことがありまして、カーブなどの難関は、縫い代7mmがベスト。1cmだと内角過ぎて綺麗に仕上がらない、5mm程度の狭すぎる分量だと、強度やほつれの後々の心配、そもそも縫う時点での縫いそびれの懸念からやはり7mmが良いそうです。とても貴重な情報だと思っています。生地屋さん、ありがとうございます(^o^)丿。

こうして出来上がってひっくり返した時のラインは、非常に綺麗だという実体験がありました。

あとがき

カーブの部分に切り込みを入れる手法がありますが、バッグの底には辞めています。

強度の点で、縫い代をわざわざ削ることがためらわれます。

切り込みのメリットとしては、縫い代が融通が利いてよく開き、底のすわりが表にひっくり返した時に綺麗になるという点もあるかと思うのですが、あえて、切り込み無しです。

ハンドメイドの丸底バッグのこの難関を解決され、得意なデザインとなってかれますよう♪。

ご注文をいただいて製作するハンドメイドバッグのデザインとサイズのシュミレーション例【772】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

バッグもシーンに応じて、ファスナーだらけの頑丈な物がかえって開け閉めにストレスがかかることもあるものです。

簡単なトートバッグが気さくに、中の物をスムーズに取り出したり出来る快適さというのもセキュリティー性と対極にあるもので、その辺りは、バッグも1点だけではない複数を使い分けるということのヒントになります。

今回、ご注文をいただいてバッグをお作りすることになりました。

その際に、デザインとサイズを決めることをしてから型紙に本格的に入っていきますが、その最初のスタート地点の一場面を一例としてご紹介したいと思います。

悩みから生まれた丸底デザインへのトライ

トートバッグのマチ付きも、角張っているためにその鋭利な部分が傷みやすく、使用するうちに擦れていきます。

それが起こりにくいデザインなのが丸底バッグ。

角張っていないので、全体的に緩やかで他の物と触れにくいという点がやや角のあるタイプよりも良いかと思います。

四角い底のトートバッグとの違いは、マチが別パーツで切り替えであるという点ですかね。

出来上がりが、縦25cmx横40cm(短い方)xマチ20cm。

この出来上りに合わせて、縫い代上下各1.5cmずつを見込み、型紙の側面パーツだけをまず作ります。

ざっくりとしたサイズ感はこのように測ってみました。よく持ち歩くアイテムを実際に置いてみました。
あえて、型紙パーツを2枚用意して、実際に近いシュミレーションをします。サイドの洗濯ばさみは、縫い代を1.5cmくらいずつつまんだイメージ。少しふにゃふにゃしてやりにくいので壁に立てかけながら行いました。
こうして、底が無い状態でも、前面と後ろ面さえあれば、サイズ感を測ることができます。最初の大まかなサイズ感とは違い本が横になり長財布も横たえる、これが実際の使い方に近いものになりますので、この立体的なシュミレーションはなかなか現実的で具体的なものになりますので大切な場面です。

あとがき

サイズというのは寸法だけではなかなかイメージしにくいものですね。

コンタクトレンズと眼鏡との違いもあり、眼鏡で見ると小さく見えまして、コンタクトレンズを久しぶりに装着するといろんなものが大きく見えます。

そういったことが勘違いとか目の錯覚などでイメージと離れたものにならないように、実際の物を当てるということだけでも結構具体的だと思います。

今回は、そういったサイズ感を共有し合う目的のシュミレーションの一例のご紹介でした(^-^)。