美しく仕上がるには、三つ折り/四つ折りの幅の限度は7mm程度【1069】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

私の場合ですが、裏地無しの袋物のハンドメイド製作の場合、縫い代を三つ折りして始末する手法を採ることがあります。

ロックミシンをわざわざかけずとも、それよりももっと引っ掛かりにくくほつれにくいです。

ただ、野暮ったくならないように気を付けねばならないやり方ですが(^_^;)。

こういった作り方などは、近く、コンテンツ販売をしていきますので、またご紹介したいと思います。

今回は、こういった箇所など、最低限のすっきりした感じに仕上げるためには、細かく三つ折りしたいです。

しかしながら、細かいといっても限度があります。

今回はこの限度のミリ数がどのくらいなのか、細かいと言っても綺麗に仕上がらねばならないわけで、綺麗に仕上げながら最低限度のすっきりとした細かい巾がどのくらいなのかという寸法を見ていきたいと思います。

1.5cmの縫い代の半分の7.5mmが数字的にも覚えやすい

まえがきで書きました一重仕立ての三つ折りは、ある意味まるごとラッピングのタイプですね。

その他、もう少し難しい、縁の縫い代とラッピングテープが分離したタイプがあります。

これを少しご紹介したいと思います。いろんな場所に有効活用できそうです。

バッグの縫い代を共布や別布のテープ状のものでラッピングするという作業は結構高度になりますが、コツもあります。よく考えがちなイメージとしては1cm巾くらいの仕上がりがやりやすいと思いがちですが、実は、これは間違い。1cmだと元のテープの幅は4cmになりますが、カーブの所がしわが多すぎて綺麗にできずに失敗が多く、7mm程度がベストだとバッグ作りに詳しい人から過去に習いました。私としては、いろんな場面に応用できるということで、よくある1.5cmの縫い代の半分という覚え方で、7.5mmを推奨します。

バッグの縁かがりのラッピングは結構高度な技術ですが、コツもあるんです。

意外にこの巾が一番綺麗にできるし、やりやすいのです。

1cmでは失敗します。過去に何度もしわが寄ったり汚く仕上がったりして研究済みですので間違いないと思います。

特に丸底バッグなどのラッピングなどには、布の裁断もバイヤス(45度向き)で行うのがマスト。

これをストレートでやってしまうと、また別の融通の利かなさの問題が発生しますので、ある程度伸び縮みがあり、作業しやすいバイヤスが結果として美しく仕上がっていきます。

ストレートの部分のラッピングはコストがかからないようにストレートで行うのも工夫ですが、ストレートであってもバイヤスの方がラッピングしやすいと感じています。

ただ、出来上がりの汚さはストレート部分に対してならストレート裁ちでそれほど影響しませんので、カーブ部分=バイヤス裁ちとまずは覚えていただくと良いかと思います。

四つ折り観音開きのラッピングが使われるその他のアイテム

上述では、丸底バッグの縫い代ラッピングの例をご紹介しましたが、その他、コートとかジャケットの背のハギの縁っこにラッピングがよくやってあるのを見かけます。

今度洋服をご覧になる場合に一度探してみて下さいね。だいたい7mm程度になっているのがご覧いただけるかと思います。

あとがき

今回の記事の中で特に大切な点は、私が10年以上も前に、人から習ったという点です。

やはり、人から人へその手法やポイントを伝えていくことが、長い年月を経た未来に役立つことの1つの例です。

教えて下さった生地屋さんのオーナーさんには感謝い致します<m(__)m>。

そんなことを受け継いで、今後私も困っている人、美しくバッグを作りたい人へ良きアドバイスが出来たらと思っています(^-^)。

ロックミシンを使わずに一重仕立ての巾着袋の縫い代を完全に隠す方法【744】

まえがき

こんにちは。picturesque(ピクチャレスク)です。

縫い代の始末。。。これは常に意識することです。

奥ゆかしく、きちんと縫い代が隠されていることはハンドメイドバッグがすっきりと美しく仕上がる、間違いなく1つのポイントになるものであると考えています。

今回は、この縫い代を一重仕立ての巾着袋で完全に隠すというものを、製作途中のリュックの内側に設置の巾着部屋部分の縫製段階を例にご紹介したいと思います。

もともと二重仕立てで設置なのですが、ビンテージ生地であり、入手が不可能、一重仕立てでやらざるを得なくなった状況です。

先に三つ折りをしておくというやり方

二重仕立ての場合、2枚が重なるその中に互いの縫い代が都合よく隠れてくれます。

しかしながら、一重仕立ての場合はそうはいきません。

むしろ一重の方がそのあたりが悩む部分であり、難しい点だと言えます。

マチ以外のすべての縫い代をあらかじめ1枚ずつで三つ折りをします。7.5mmずつがやりやすくコンパクトです。

そうして、通常のように巾着袋を地縫いしていくのです。そうするとこんな感じに。。↓

これは、まだ裏側を写していますが、巾着袋が一重仕立てで縫い代がすっきり隠れたものになりました。

表から見てみますね。まだひもを通していないです。↓

マチ部分の縫い代はこのままで大丈夫です。本体と裏地のマチと一緒に挟み込みますので、この時点では隠さなくて良いのです。

以上のように、先に三つ折りをしておくと、可能なんです。

しかし、地縫いの時に凹凸があり縫いにくいので、ずれやすいのがデメリット。

待ち針でしっかり押さえ、目打ちなども使用して正確にぴったり重なり合う工夫は必要です。

あとがき

この裏地は今回分厚い生地だったので、一重仕立てでも可能でしたが、異例です。

実際、二重仕立てで、中に巾着がツンと立つように設置するもので、基本二重仕立てで今後も行きますが、たまたま生地が不足していた事態がこのような学びの機会をもたらしました。

結局このデザインって、本来の裏地x2枚と巾着袋の裏地は4枚ということで、合計6枚のパーツというものすごい用尺です(^_^;)。

「餅巾着:もちきんちゃく」というデザインなのですが、はるかに表地より裏地の用尺が大きいケースです。

完成したらレビューとしてまた記事にアップしますので、この今回の一重仕立ての内側設置の巾着がどのような存在になるのか、是非お楽しみにどうぞ(^-^)。